JPH04208243A - ムスコンの光学分割法 - Google Patents

ムスコンの光学分割法

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JPH04208243A
JPH04208243A JP33735990A JP33735990A JPH04208243A JP H04208243 A JPH04208243 A JP H04208243A JP 33735990 A JP33735990 A JP 33735990A JP 33735990 A JP33735990 A JP 33735990A JP H04208243 A JPH04208243 A JP H04208243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muscone
resolving agent
amylose
hexane
amylose tris
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Pending
Application number
JP33735990A
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English (en)
Inventor
Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Yuriko Kaida
由里子 海田
Hiromi Hayashida
林田 博己
Koichi Hatada
畑田 耕一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、香料として有用な化合物であるムスコンの光
学分割法に関する。ムスコンは鷹香に含まれる香気物質
であるが、動物保護の見地から、天然物を代替できる合
成品の出現が望まれている。
しかし、磨香に含まれるムスコンは光学活性体く(−)
体)であるのに対し、通常の合成法により得られるムス
コンは(±)体であるため、(±)体より(=)体を効
率よく得る技術の開発が望まれていた。
(従来の技術) 従来、(−)ムスコンを得る技術としては、その合成中
間体を光学分割し、その立体構造を保持してムスコンへ
と導く方法が知られている。(例えばHe1v、 Ch
im、 Acta IL 496(1928) )(発
明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの方法は中間体から(−)ムスコ
ンへの収率が低いため、中間体の分割に極めて多量の光
学分割剤を必要とするという難点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この難点を克服するため、種々の検討を
重ねた結果、アミロース1〜リス((S)−1−フェニ
ルエチルカルバメート)またはアミローストリス((R
)−1−フェニルエチルカルバメート)を担体に担持さ
せたものを分割剤として用いて(±)ムスコンに作用さ
せることにより高純度かつ高収率で光学分割できること
を見出だし、本発明に到達した。この方法によれば、上
記の分割剤と(−)ムスコンおよび(+)ムスコンとの
親和性の差を利用することにより(±)ムスコンが(−
)ムスコンと(+)ムスコンとに光学分割される。″ 本発明に用いられるアミローストリス((S)−1−フ
ェニルエチルカルバメート)はアミロースと(S)−1
−フェニルエチルイソシアナートとを反応させることに
より、またアミローストリス((R)−1−フェニルエ
チルカルバメート)はアミロースと(R)−1−フェニ
ルエチルイソシアナルトとを反応させることにより得る
ことができる。
本発明で用いられる担体としてはクロマトグラフィー用
として用いられている担体であればとくに使用に制限は
ない。具体的には、多孔質球状シリカゲル、多孔質球状
アルミナゲルおよびこれらの表面を3−アミノプロピル
トリエトキシシランなどのシリル化剤で処理したものな
どがある。これらの担体番こ担持されるアミローストリ
ス((S)−1−フェニルエチルカルバメート)または
アミローストリス((R)−1−フェニルエチルカルバ
メート)の量は通常1〜30重景%の範囲から選ばれる
□本発明においては、上記の分割剤をカラムに充填して
カラムクロマトグラフィー形式により行うのが一般的で
ある。この場合展開溶媒としてはn−へキサン、n−へ
ブタン、シクロヘキサンなどの炭化水素溶媒、あるいは
これらの炭化水素溶媒に、0〜10%の極性溶媒(例え
ば、イソプロパツール、イソプロピルエーテル、酢酸エ
チル、ジオキサンなど)を加えたものを用いるのが好ま
しい。用いる分割剤の使用量はとくに制限はないが、分
割しようとする(±)ムスコンに対し、通常10〜10
000重量倍の範囲から選ばれる。
分割の際の温度はとくに制限はないが、通常0〜50°
Cの範囲で実施される。
以下に本発明の実施例を示し更に詳しく説明する。
実施例1 〔アミローストリス((S)−1−フェニルエチルカル
バメート)の合成〕 アミロース(MW=16000) 80 g 、塩化リ
チウム120gをジメチルアセトアミド1000dに加
え、90゛Cで5時間攪拌した後、ピリジン7mlを加
え、さらに(S)−1−フェニルエチルイソシアナート
326gを加え、70時間攪拌を続けた。反応混合物を
メタノール8000dに注ぎ、得られた沈殿をグラスフ
ィルターにてろ過回収した。乾燥後テトラヒドロフラン
にて溶媒分別を行い、可溶部よりアミローストリス((
S)−1−フェニルエチルカルバメート)82gを得た
〔担体への担持〕
アミローストリス(’(S)−1−フェニルエチルカル
バメート)75gをクロロホルム1000mに溶解し、
3−アミノプロピルトリエトキシシランで表面処理した
多孔質球状シリ、カゲル300gに担持させた。
〔ムスコンの光学分割−液体クロマトグラフィーによる分割〕
前記操作により調整した分割剤をn−ヘキサンのスラリ
ーにして、長さ25cm、内径4.6mmのステンレス
製チューブに充填し、キラルカラムを作成した。クロマ
ト機器としてJASCO?RIROTAR−n(クロマ
トグラフ  日本分光) 、JASCOIIVDIc−
100−I (UV検出器: 254 nm’) 、 
JASCODIP−181,C(旋光検出器)を使用し
た。
n−ヘキサンを展開溶媒としてラセミのムスコン0.4
μmを分析した。得られたチャートを第1図に示す。
(−)体のほうが保持時間が短<k<−5=0.76 
 k<、)=1.15  α=1.52であった。
実施例2 〔ムスコンの光学分割−オープンカラムによる分割〕 前記操作により調整した分割剤350g@n−へキ、サ
ンのスラリーにして内径50聰のガラスカムラに詰め、
n−ヘキサン20gに溶解した(±)ムスコン5gをカ
ラム上部より導入した。n−ヘキサンを展開溶媒として
溶出分離を行った。溶出液の各フラクションは実施例1
に示した条件で分析した。その結果、ee98.7%の
(−)ムスコン2.0gおよびee98.5%の(+)
ムスコン2.1gを得た。
実施例3 〔アミローストリス((R)−1−フェニルエチルカル
バメート)の合成〕 アミo−ス(MW=16000) 40 g、塩化IJ
−f−ウム60gをジメチルアセトアミド500dに加
え、90 ’Cで5時間攪拌した後、ピリジン4威を加
え、さらに(R)−1−フェニルエチルイソシアナート
163gを加え、70時間攪拌を続けた。反応混合物を
メタノール3000mに注ぎ、得られた沈殿をグラスフ
ィルターにてろ過回収した。
乾燥後テトラヒドロフランにて溶媒分別を行い、可溶部
よりアミローストリス((R)−1−フェニルエチル力
ルバメー))43gt−また。
〔担体への担持〕
アミローストリス((R1−1−フェニルエチル力ルバ
メー))30gをクロロホルム500dに溶解し、3−
アミノプロピルトリエトキシシランで表面処理した多孔
質球状シリカゲル150gに担持させた。
〔ムスコンの光学分割−オープンカラムによる分割〕
前記操作により調整した分割剤150gをn−ヘキサン
のスラリーにして内径30卸のガラスカムラに詰め、n
−ヘキサン5gに溶解した(±)ムスコン2gをカラム
上部より導入した。n−ヘキサンを展開溶媒として溶出
分離を行った。溶出液の各フラクシヨンは実施例1に示
した条件で分析した。その結果、ee98.8%の(+
)ムスコン0.81gおよびee 98.2%の(+)
ムスコン0.85gを得た。
(発明の効果) 本発明によって、香料として有用なムスコンの高純度か
つ高収率な光学分割法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1におCAてムスコンを光学分割し、
これをn−ヘキサンを展開溶媒として溶出分離を行った
結果を示すチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (±)ムスコンにアミローストリス((S)−1−フェ
    ニルエチルカルバメート)またはアミローストリス((
    R)−1−フェニルエチルカルバメート)を担体に担持
    してなる分割剤を作用させることを特徴とするムスコン
    の光学分割法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005008555A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Kawaguchi Yakuhin Kk ムスコンのアセタール付加体、その調製方法、並びに(±)−ムスコンの光学分割方法
CN118125909A (zh) * 2024-03-18 2024-06-04 宏济堂制药(商河)有限公司 一种连续工业化制备左旋麝香酮的方法

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JP4511809B2 (ja) * 2003-06-19 2010-07-28 川口薬品株式会社 ムスコンのアセタール付加体、その調製方法、並びに(±)−ムスコンの光学分割方法
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