JPH04178346A - ムスコンの光学分割法 - Google Patents

ムスコンの光学分割法

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JPH04178346A
JPH04178346A JP30491090A JP30491090A JPH04178346A JP H04178346 A JPH04178346 A JP H04178346A JP 30491090 A JP30491090 A JP 30491090A JP 30491090 A JP30491090 A JP 30491090A JP H04178346 A JPH04178346 A JP H04178346A
Authority
JP
Japan
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muscone
phenylethyl carbamate
amylose tris
optical resolution
amylose
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Pending
Application number
JP30491090A
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English (en)
Inventor
Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Yuriko Kaida
由里子 海田
Hiromi Hayashida
林田 博己
Koichi Hatada
畑田 耕一
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、香料として有用な化合物であるムスコンの光
学分割法に関する。ムスコンは膓香に含まれる香気物質
であるが、動物保護の見地から、天然物を代替できる合
成品の出現が望まれている。
しかし、爵香に含まれるムスコンは光学活性体((−)
体)であるのに対し、通常の合成法により得られるムス
コンは(±)体であるため、(±)体より(−)体を効
率よく得る技術の開発が望まれていた。
(従来の技術) 従来、(−)ムスコンを得る技術としては、その合成中
間体を光学分割し、その立体構造を保持してムスコンへ
と導く方法が知られている。(例えばHe1v、 Ch
in、^eta IL 496(1928) )(発明
が解決しようとする課題) しかしながら、これらの方法は中間体から(−)ムスコ
ンへの収率が低いため、中間体の分割に極めて多量の光
学分割側を必要とするという難点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この難点を克服するため、種々の検討を
重ねた結果、アミローストリス((S)−1−フェニル
エチルカルバメート)またはアミローストリス((R)
−1−フェニルエチルカルバメート)を担体に担持させ
たものを分割剤として用いて(±)ムスコンに作用させ
ることにより高純度かつ高収率で光学分割できることを
見出だし、本発明に到達した。この方法によれば、上記
の分割剤と(−)ムスコンおよび(+)ムスコンとの親
和性の差を利用することにより(±)ムスコンが(−)
ムスコンと(+)ムスコンとに光学分割される。
本発明に用いられるアミローストリス((S)−1−フ
ェニルエチルカルバメート)はアミロースと(S)−1
−フェニルエチルイソシアナートとを反応させることに
より、またアミローストリス((R)−1−フェニルエ
チルカルバメート)はアミロースと(R)−1−フェニ
ルエチルイソシアナートとを反応させることにより得る
ことができる。
本発明で用いられる担体としてはクロマトグラフィー用
として用いられている担体であればとくに使用に制限は
ない、具体的には、多孔賞球状シリカゲル、多孔質球状
アルミナゲルおよびこれらの表面を3−アミノプロピル
トリエトキシシランなどのシリル化剤で処理したものな
どがある。これらの担体に担持されるアミローストリス
((S)−1−フェニルエチルカルバメート)またはア
ミローストリス((R)−1−フェニルエチルカルバメ
ート)の量は通常1〜30重量%の範囲から選ばれる。
本発明においては、上記の分割剤をカラムに充填してカ
ラムクロマトグラフィー形式により行うのが一般的であ
る。この場合展開溶媒としてはn−ヘキサン、n−へブ
タン、シクロヘキサンなどの炭化水素溶媒、あるいはこ
れらの炭化水素溶媒に、0〜10%の極性溶媒(例えば
、イソプロパツール、イソプロピルエーテル、酢酸エチ
ル、ジオキサンなど)を加えたものを用いるのが好まし
い。用いる分割剤の使用量はとくに制限はないが、分割
しようとする(±)ムスコンに対し、通常10〜100
00重量倍の範囲から選ばれる。
分割の際の温度はとくに制限はないが、通常0〜50°
Cの範囲で実施される。
以下に本発明の実施例を示し更に詳しく説明する。
実施例1 〔アミローストリス((S)−1−フェニルエチルカル
バメート)の合成] アミロース(MW=16000) 80 g、塩化リチ
ウム120gをジメチルアセトアミド1000I11に
加え、90″Cで5時間攪拌した後、ピリジン7dを加
え、サラに(S)−1−フェニルエチルイソシアナート
326gを加え、70時間攪拌を続けた。反応混合物を
メタノール8000j11!に注ぎ、得られた沈殿をグ
ラスフィルターにてろ過回収した。乾燥後テトラヒドロ
フランにて溶媒分別を行い、可溶部よりアミローストリ
ス((S)−1−フェニルエチルカルバメート)82g
を得た。
〔担体への担持〕
アミローストリス((S) −1−フェニルエチルカル
バメート)75gをクロロホルム1000−に溶解し、
3−アミノプロピルトリエトキシシランで表面処理した
多孔賞球状シリカゲル300gに担持させた。
〔ムスコンの光学分割−液体クロマトグラフィーによる分割〕
前記操作により調整した分割剤をn−へキサンのスラリ
ーにして、長さ25cm、内径4.6 mのステンレス
製チューブに充填し、キラルカラムを作成した。クロマ
ト機器としてJASCOTRIROTAR−I[(クロ
マトグラフ  日本分光) 、JASCOUVDIC−
100−III (UV検出器: 254 ns+) 
、 JASCODIP−181C(旋光検出器)を使用
した。
n−ヘキサンを展開溶媒としてラセミのムスコン0.4
μmを分析した。得られたチャートを第1図に示す。
(−)体のほうが保持時間が短<k+−+=0.76 
 k、や、=1.15  α−1,52であった。
実施例2 〔ムスコンの光学分割−オープンカラムによる分割〕 前記操作により調整した分割剤350gをn −ヘキサ
ンのスラリーにして内径50anのガラスカムラに詰め
、n−ヘキサン20gに溶解した(±)ムスコン5gを
カラム上部より導入した。n−ヘキサンを展開溶媒とし
て溶出分離を行った。溶出液の各フラクションは実施例
1に示した条件で分析した。その結果、ee98.7%
の(−)ムスコン2.0gおよびee 9 B、 5%
の(+)ムスコン2.1gを得た。
実施例3 〔アミローストリス((R)−1−フェニルエチルカル
バメート)の合成〕 アミロース(MW=16000) 40 g、塩化リチ
ウム60gをジメチルアセトアミド500dに加え、9
0″Cで5時間攪拌した後、ピリジン/IM1を加え、
さらに(R)−1−フェニルエチルイソシアナー)16
3gを加え、70時間攪拌を続けた。反応混合物をメタ
ノール3QQQdに注ぎ、得られた沈殿をグラスフィル
ターにてろ過回収した。
乾燥後テトラヒドロフランにて溶媒分別を行い、可溶部
よりアミローストリス((R)−1−フェニルエチルカ
ルバメート)43gを得た。
〔担体への担持〕
アミローストリス((R)−1−フェニルエチルカルバ
メート)30gをクロロホルム500dに溶解し、3−
アミノプロピルトリエトキシシランで表面処理した多孔
質球状シリカゲル150gに担持させた。
〔ムスコンの光学分割−オープンカラムによる分割〕
前記操作により調整した分割剤150gをn −ヘキサ
ンのスラリーにして内径30mのガラスカムラに詰め、
n−へキサン5gに溶解した(±)ムスコン2gをカラ
ム上部より導入した。n−ヘキサンを展開溶媒として溶
出分離を行った。溶出液の各フラクションは実施例1に
示した条件で分析した。その結果、ee98.8%の(
+)ムスコン0、81 gおよびee98.2%の(+
)ムスコン0.85gを得た。
(発明の効果) 本発明によって、香料として有用なムスコンの高純度か
つ高収率な光学分割法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1においてムスコンを光学分割し、こ
れをn−ヘキサンを展開溶媒として溶出分離を行った結
果を示すチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (±)ムスコンにアミローストリス((S)−1−フェ
    ニルエチルカルバメート)またはアミローストリス((
    R)−1−フェニルエチルカルバメート)を担体に担持
    してなる分割剤を作用させることを特徴とするムスコン
    の光学分割法。
JP30491090A 1990-11-08 1990-11-08 ムスコンの光学分割法 Pending JPH04178346A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118125909A (zh) * 2024-03-18 2024-06-04 宏济堂制药(商河)有限公司 一种连续工业化制备左旋麝香酮的方法

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