JPH04205932A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JPH04205932A
JPH04205932A JP2330491A JP33049190A JPH04205932A JP H04205932 A JPH04205932 A JP H04205932A JP 2330491 A JP2330491 A JP 2330491A JP 33049190 A JP33049190 A JP 33049190A JP H04205932 A JPH04205932 A JP H04205932A
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JP2330491A
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Yoshihiro Ogawa
善広 小川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザ光を用いて情報の記録再生を行なう光
学的情報記録媒体に関するものである。
[従来の技術] 近年、光学的情報記録媒体として、光ディスク、光磁気
ディスク、光カード等が開発され、その製品化が行なわ
れている。いずれの光学的情報記録媒体においても、記
録密度を太き(するために、基板表面に記録再生レーザ
光の案内溝(プリグループ)を設けることが通常行なわ
れている。
このような光学的情報記録媒体には、量的には記録密度
が高いことと、質的には記録媒体に記録される情報はそ
の再生に際し、誤りが無いこと、即ちC/Nが良い事が
要求される。
再生専用タイプの場合、その情報の質は基板上に複製さ
れる情報の構造によって影響を受ける。
例えば、濃淡による振幅タイプの場合は濃度差とサイズ
、凹凸による位相タイプの場合にはその凹凸の3次元的
な形状によって検出される信号は影響を受ける。
又、追記可能タイプの場合も、情報を書込む為にトラッ
キング用の溝(グループ)やデータ記録管理の為の番地
や、同期信号などのフォーマットの情報が予め基板上に
複製されている(以後、これらトラッキング用の溝、フ
ォーマット用のビットも含めた情報をプリフォーマット
と呼ぶ)。
従来、このプリフォーマット信号を得る為に、基板に反
射光がλ。/4の位相差を作るような凹凸パターンを設
ける方法が知られている。
例えば、CDなどは情報に応じた記録ビットを、え。/
4の高さの凹凸パターンを有するスタンバ−を用いて、
インジェクション成形により、パターンを転写した基板
に−様な反射率を有するアルミニウム、金等の反射金属
膜を蒸着して設けることにより信号の再生を可能にして
いる。又、追記可能なタイプの記録媒体の場合、その情
報の書込みに際し、記録が正確に記録トラック上に行な
われる為には、記録光の照射位置を走査方向とそれに垂
直方向で絶えず記録トラック上に保つ制御(これをオー
トトラッキングと称して、以後ATと略す)が必要とな
る。そのため基板上にトラッキングトラックを予め形成
しておき、このトラッキングトラックをたよりにAT副
制御行ないながら情報を記録・再生するのが通例である
。このような従来の光学的情報記録媒体におけるトラッ
キング信号の検出の様子を以下に説明する。
第6図は従来の光学的情報記録媒体のトラッキングトラ
ックを含む断面を示す模式図である。図中、2はプラス
チック等から成る光学的に透明な透明基板、3は例えば
酸化テルル等から成る記録層、5は保護部材である。透
明基板2には既知の成形技術により凹凸形状を有するト
ラッキングトラック11が予め刻設され、該トラッキン
グトラック11の表面上に真空蒸着等の手段により記録
層3が均一な厚さに積層されている。
情報の記録・再生又はAT副制御用いる光は図中の矢印
Aの方向から入射する。周知のように、良好なAT制御
信号を得るためには、トラッキングトラック11の高さ
(深さ)は正確に制御される必要がある。第7図は第6
図の光学的情報記録媒体の位相差による反射光量の相対
比を示すグラフであり、トラッキングトラックの高さと
AT制御信号の検出系に到達する反射光強度の関係を示
すが、トラッキングトラック部による回折光とトラッキ
ングトラック部以外の部分からの反射光の干渉を利用し
て信号を検出する場合、トラッキングトラックの高さが
λ/4n(えは光の波長、nは基板の屈折率)の奇数倍
のとき信号強度が最大になり、偶数倍では最小となる。
これは先のCDの場合と全(同様である。
又、特公昭63−19939号公報には情報領域の壁と
記録担体に対する法線との間の傾斜角θが30゜〜65
@の間の値を有し、そのときの凹形状の深さを0.27
λ。/N〜0.427λ。/Nとした記録担体が提案さ
れている(λ。:光学的放射ビームの波長、N:透明媒
質の屈折率)。即ち、ビット或いはヒルの壁部を垂直に
形成するのが難しく、又マスターを製造する際の現像処
理を容易にするために、ビット或いはヒルの壁部に傾斜
を持たせたとき、凹部の深さを0.27先。/N〜0.
427λ。/Nとすると良好な信号が得られることが開
示されている。
更に、電気通信学会論文誌J 67− C2,219(
1984/2)“回折光解析による光デイスク上の案内
溝形状の検討”ではトラック溝の壁部と光ディスクの平
面のなす角度は、許容誤差が大きく信号に与える影響は
小さいということが報告されている。
この様に光学的情報記録媒体の凹形状のプリフォーマッ
トの断面の形状に関しては種々検討が行なわれているが
、これらは何れも透明基板上に均一に反射物質、例えば
銀、金、アルミニウム、チタニウムなどを真空蒸着等に
よって形成した光学的情報記録媒体に関してであり、こ
れらの信号は全て位相差を考慮したものであった。
しかし、光反射層を塗布により形成する光学的情報記録
媒体の場合、前述のような反射光の位相差によってプリ
フォーマット信号を得ることを考慮して作られた基板を
用いると以下のような問題点があった。第4図は、光学
的に透明な基板上に凹状の溝より成るトラッキングトラ
ックを形成し、該トラックを含む表面上に光反射性を有
する染顔料を含む溶液を塗布した後、該溶液を乾燥させ
て記録層を形成した光学的情報記録媒体1のトラッキン
グトラックを横断する方向の断面構造を示す模式図であ
る。図中2はプラスチック等から成る透明基板、3は光
反射性を有する記録層、4は接着剤層、5は透明又は不
透明のプラスチック等から成る保護部材であるー。光学
的情報記録媒体1は、表面に既知の成形技術により凹形
状を有するトラッキングトラック11と記録トラック1
2を刻設した透明基板2の上に、記録層3を塗布により
積層し、該記録層3の上に接着剤層4を介して透明又は
不透明のプラスチック等から成る保護部材5を貼着して
作成される。
情報はトラッキングトラック11をたよりにAT制御を
行ないながら記録トラック12に記録され、また再生さ
れる。その際、情報の記録・再生に用いる光ビームは、
図中の矢印Aで示した方向から入射する。
ところで、この様な塗布型の光学的情報記録媒体は、第
4図に示すように、凹形状トラッキングトラック11を
有する透明基板2上に光反射性を有する記録層3を塗布
により設ける際、塗布溶液が凹部に溜るため光反射性を
有する記録層3の膜厚は記録トラック12の膜厚をd2
.トラッキングトラック11の膜厚をdlとしたとき、
at <a、となることが避けられない。
また、染顔料を含む光反射性を有する記録層において、
その膜厚が100人〜数千人程度の厚さの場合、その反
射率が膜厚によって変化し、従来のトラッキングトラッ
クの深さん。/ 4 n或いは0.27え、/N〜0.
427λO/Nのプリフォーマットでは最大の信号強度
を得ることができなかった。
即ち、染顔料の塗布膜厚に対する反射率は、例えば第5
図に示すように変化する。
尚、記録層の反射率(R)は以下の式(I)を用いて計
算することができる。
但し、 δ=4πdn* /ん であり、nlは透明基板の屈折率、n、は接着剤層の屈
折率、noは染料層の複素屈折率(吸収の影響を考慮)
、dは染料層の膜厚、先は記録・再生に用いる光の波長
を表わす。又n’=n−kiで表わされ、nは染料層の
屈折率、kは消衰係数である。
第5図(a)のグラフは下記構造式(II)で示される
染料のもので、n s = 1.49. n a = 
1.49. n=2.1 、 k=1.o 、従って n” = 2.1−1.Oi (i=5丁 )、え= 
830nmとして上記の式(1)を用いて計算した結果
である。
(C山)、Nぺi     xトN (C,H,)2C
ρ04e (n) 第5図(a)の結果から明らかなように、前記染料の反
射率は、膜厚が800人〜1ooo人までは急激に立上
って極大を示した後、2000Å以上でほぼ一定の値を
示す。
この様に反射率はその膜厚によって変化し、特に、その
800人〜1100人の極大の近傍ではその変化の度合
いは大きい。
従って、凹形状トラッキングトラックを有する透明基板
に光反射性物質を塗布した場合、そこからの信号は凹凸
による位相差だけでな(、位相差に反射率(振幅)の要
因が大きく加わったものとなり、この事が凹形状トラッ
キングトラックの高さは前述したん/ 4 nの奇数倍
では最大の信号強度とはならない原因であると考えられ
る。
このような問題点を解決するものとして、例えば特開昭
60−239947号公報には、基板上に反射率が最大
となるように設定された膜厚を有する光吸収反射性の色
素膜を設けてプリフォーマットの凹部と凸部の反射率差
を最小とし、凹凸の位相差に反射率の変動が加わらない
ようにして、安定なプリフォーマット信号が得られる情
報記録媒体が開示されている。しかし、これは最大の反
射率を示す膜厚の範囲が広い、特定の色素にしか用いる
ことができない。
又、これを解決するものとして特願昭62−17912
6号公報には、基板上に形成されるトラッキングトラッ
ク凹部とそれ以外の部分の反射率差が最大となるように
記録層が形成されるように凹部の寸法を規定して良好な
プリフォーマット信号を得る光記録媒体が提案されてい
る。
これは凹部の反射率とそれ以外の部分の反射率がその塗
布膜厚で決まるのを利用したもので、例えば、前述の有
機色素の場合、第4図を用いて説明すると、信号のS/
N比を良くするために、記録トラック12の反射率はで
きるだけ高くすることが望ましく、従ってそのためには
、記録トラックの膜厚dは900〜1100人程度の厚
さが好適である。
また、トラッキングトラック11はAT制御信号の振幅
をできるだけ大きくするために、記録トラック12との
反射率差(コントラスト)をできるだけ大きくするのが
好ましく、従って、第5図(a)から膜厚dを1500
〜2000人程度、又はそれ以上とすれば良いことが分
る。尚、2000Å以上でも反射率は約lO%を越える
ことはな(、反射率の膜厚依存性も少ないので2000
Å以上の任意の膜厚に設定することも可能である。
ところで、この凹形状トラッキングトラック部の光反射
性を有する記録層の膜厚d4は塗布工程で凹部にたまる
量によって決まる。従って、この膜厚d、は凹状のトラ
ッキングトラック部の深さdや、幅βを変えることによ
って、凹部にたまる量を変え、トラッキングトラック1
1の膜厚d4を制御することができる。ここで先に説明
したように、記録トラック12の膜厚d2を900〜1
100人、トラッキングトラック11の膜厚d1を15
00〜2000Å以上とするためには、トラッキングト
ラックの凹部の深さdは1800〜2000Å以上必要
となり、前述の位相差によりプリフォーマット信号を得
るときに設定した深さ1400人よりも深(なる。
この様に凹形状トラッキングトラックを有する基板に反
射性物質を塗布する際に、その凹部の深さを従来のλ/
4n(但しん:再生光の波長、n:基板の屈折率)では
な(、塗布液が溜ることを考慮して、その凹部の深さを
改良することにより、プリフォーマット信号は優れたも
のとなったが、未だ充分満足できるものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] また、記録再生レーザー光又はトラッキングガイド用の
レーザー光のスポット系が約3H程度のものを用いる光
カード媒体においては、特に第4図に示す様な溝形状で
、膜厚d、=2400〜3500人のトラッキングトラ
ックのプリグループを用いた溶媒塗布型情報記録媒体に
おいて、トラッキング用のプリグループ横断コントラス
トが0.35以下となり、カード基板表面に付着したゴ
ミ、キズ等によって自動トラッキングのエラー確率が増
加する等の問題が生じている。かかる問題を解決するた
めには、トラッキング用プリグループ横断コントラスト
が、0.35以上であることが必要となる。
本発明は、上記の問題を改善するためになされたもので
あり、トラッキング用のプリグループ横断コントラスト
が0.35以上となり、ゴミ、キズ等が基板表面に付着
しても十分情報の記録再生が可能な、溶媒塗布型色素記
録層を有する光学的情報記録媒体を提供することを目的
とするものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、凹凸形状のプリフォーマットを有する
基板上に記録層を設けてなる情報記録媒体において、前
記凹凸形状のプリフォーマットの凹状部の周辺にリム状
部を有し、かつ該リム状部の頂部の記録層の厚さが記録
部の記録層の厚さの172以下であることを特徴とする
光学的情報記録媒体である。
以下、本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の光学的情報記録媒体の一実施態様を示
す模式的断面図、第2図(a) 、 (b)は第1図に
示す光学的情報記録媒体の部分拡大断面図である。
同図において、本発明の光学的情報記録媒体は、透明基
板2のいずれか一方の表面に凹凸形状のプリフォーマッ
トが形成され、該プリフォーマットの凹状部9の周辺部
にリム状部8を有するトラッキングトラック11が形成
されている。透明基板2のトラッキングトラック形成面
上に溶媒塗布法によって光反射性の記録層3が形成され
ている。さらに、該記録層3の上に接着剤層4を介して
保護部材5が形成されている。6は透明基板2の外表面
に設けられたハードコート層である。
第2図において、11は基板上に形成された凹状のトラ
ッキングトラック、12は情報の記録される記録トラッ
クである。
本発明の光学的情報記録媒体において、凹状部9の周辺
に形成されたリム状部8を持つトラッキングトラック1
1では、リム状部8の高さは500〜3000人、好ま
しくは1000〜2500人に設定される。
トラッキングトラック11の溝部の深さd。は、150
0〜3500人、好ましくは2500〜3300人に設
定される。
更に、そのトラッキングトラック11の幅βは記録・再
生レーザ光のスポット径とほぼ同程度から1/2程度に
設定される。記録・再生レーザビーム径は通常1 p、
m〜7H程度であり、特に光カード媒体の場合2pa+
〜5pm程度に設定される。
このような形状を有するプリフォーマットが形成された
基板上には、湿式塗布によって光反射性の記録層3が形
成される。この光反射性の記録層には、基板に形成した
プリフォーマット情報を確実に読取るために所定の反射
率が要求される。その値は再生装置との関係で決まるが
、基板表面のゴミやキズ等の影響を受けず、高精度な再
生を行うためには、少なくとも記録トラック部で15%
以上の反射率を有するのが好ましい。
このような光反射層の材料としては、本発明の光学的情
報記録媒体が予めプリフォーマットとして基板に形成さ
れた情報を読み取るだけのROMタイプであるか、プリ
フォーマットとして基板に形成されたトラッキングトラ
ックやアドレスビット等を利用して新たな情報の追加書
き込みができるタイプであるかによって異なるが、何れ
の場合も、その膜厚によってその反射率が異なるものが
好ましい。前者のROMタイプの場合、金属の微粒子を
バインダーに分散させたものや耐熱性の染顔料が用いら
れ、又後者のタイプの場合、記録・再生光に対して吸収
と反射の両方を有するものが好ましく、光記録材料とし
て従来知られている染料、顔料等、例えばシアニン系、
スクヮリウム系、フタロシアニン系、テトラデヒドロコ
リン系、ポリメチン系、ナフトキノン系の染顔料及びベ
ンゼンジチオールニッケル錯体などの有機金属錯体の類
が好ましく使用できる。
更に、後者の場合、プリフォーマット部のみに塗布によ
り光反射層を設け、追加書き込みする部分に金属の蒸着
膜を設けた構成とすることもできる。
次に、第2図に於いて、本発明の光学的情報記録媒体の
記録トラック12での光反射性の記録層の膜厚d2は、
コントラストの高い良好なプリフォーマット信号を得る
ために、光反射性の記録層の最も高い反射率を示す膜厚
となるように塗布するのが好ましい。この膜厚d2は用
いる記録層の光学定数n(屈折率)、k(消衰係数)に
よって決まるが、染・顔料の場合、通常400〜150
0人に塗布される。
一方、凹状プリフォーマットの凹状部の膜厚d1は上述
の記録トラックの反射率の差が出来るだけ太き(なるよ
うに低い反射率を示す膜厚となるのが好ましく、通常1
200Å以上、特に1500〜3000人が好ましい0
本発明では凹状プリフォーマットの深さdoを前述のよ
うに形成することにより、またd8の膜厚を上述の範囲
にすることにより、dIの膜厚は1200Å以上に形成
される。
具体的な膜厚は光反射層材料固有の光学常数n、kによ
って決定される0例えば、前出のn=2.1 、 k=
1.0の値をもつ下記の構造式(II)のポリメチン系
染料の場合、反射率の膜厚依存性は第5図(a)に示す
様に変化する。
構造式(U) (czo、)、NイYqN(c、Hs)2CRO,。
従って、この材料を使用する場合は、記録トラック部の
記録層の膜厚d2は900±100人に形成されるのが
好ましく、このとき凹形状トラッキングトラック部の記
録層の膜厚d、が最小の反射率を示す1800〜200
0人であるときに良好なコントラストを示す信号が維持
される。この為には凹状部のトラッキングトラック部の
深さd。を2000〜4000人、好ましくは2300
人〜3500人、特に2500人〜3000人とするこ
とにより、上記のd + = 1800〜2000人の
値が確保される。
本発明では、これに加えて凹凸形状のプリフォーマット
の断面形状が第2図に示される様に設定される。すなわ
ち、凹形状のプリフォーマット部の周辺部にリム状部8
を設ける。該リム状部において、溶媒塗布型色素層の膜
厚d4は、記録部13(プリフォーマットの凸状部)の
色素記録層の膜厚d2の1/2以下、好ましくは1/3
以下に形成するのが好ましい。その結果、リム状部での
色素記録層の反射光は、リム状部による光の散乱効果と
リム状部の膜厚低下による反射率減少効果の相乗効果に
より十分低くなる。したがって、トラッキングトラック
11の凹状部9を含めたプリフォーマット部(線幅2)
の記録・再生およびトラッキングレーザ光の横断コント
ラストは十分高(なり、通常0.35以上となり、十分
に実用可能となる。
また、d3はリム状部の高さを示す。
又、透明基板としては、情報の記録及び/又は再生光に
対して透過率の高いことが要求され、ガラス、セラミッ
ク、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂
、ポリカーボネート樹脂等からなる基板が使用される。
更に、凹形状プリフォーマットの基板に光反射層を湿式
塗布により設ける際には、光反射層材料の溶媒や分散液
をロールコーティング、マイヤーバーコーティング、エ
アーナイフコーティング。
カレンダーコーティング、デイツプコーティング、スプ
レー等の方法で塗布する。次いで、使用される形態に応
じ、記録層が塗布された透明基板は接着剤を介して保護
部材がラミネートされる。
本発明において接着剤層としては、従来知られている接
着剤、例えば酢酸ビニル、アクリル酸エステル、塩化ビ
ニル、エチレン、アクリル酸、アクリルアミドなとビニ
ルモノマー の重合体及び共重合体、ポリアミド、ポリ
エステル、エポキシ系などの熱可塑性接着剤1.アミノ
樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、フェノール樹脂5
、エポキシ樹脂、ウレ、タン樹脂、熱硬化性ビニル樹脂
などの接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴム、
シリコンゴムなどのゴム系接着剤が使用される。
特に、ホットメルト型のものはドライプロセスであり、
大量、連続生産を考える上で好ましい。
保護部材は記録層3を機械的に保護する目的を持つもの
で、プラスチックや金属、セラミックス、ガラス板、紙
あるいはこれらの複合材料を使用する事が可能である。
又、保護部材は上述の目的を満足すれば、それ自身は透
明、不透明は問わずいずれでもよい。透過型の読取り方
式であれば透明である事が必要であり、複屈折に対する
要求も基板に対するものと同様でその材質は自づから制
限される。
反射型の読取り方式であれば、保護層は不透明でも良く
、その材質は広範囲のものから選択することができる。
この保護部材は記録層に対し、直接記録層3に光学的に
密着して積層してもよい。また、必要に応じ、空゛気層
を介して保護部材を設ける所謂エアギャップタイプの形
態でも良い。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 第3図(a)〜(d)は本発明の光学的情報記録媒体の
製造方法の一例を模式的に示した工程図である。
まず、第3図(a)において、光学的情報記録媒体のプ
リフォーマットパターンとして、厚み2800人のCr
蒸着パターン24が蒸着されているキャスティング用型
21のガラス型と、鏡面ガラス型23をスペーサー22
を介して組み立て、モノマー注入口26からキャスティ
ングモノマーをキャスティング空間25に流しこみモノ
マーキャスティングを行う。
キャスティングモノマーとしてMMA (ポリメチルメ
タクリレート)を用いる。又は、MMAの誘導体でも可
能である。
成形後、脱型することにより、キャスティング成形され
たキャスティング基板27を得ることができる(第3図
(b)参照)。
次に、キャスティング基板27を温度120〜130℃
のタリンオーブンで10分〜60分間加熱処理すると、
リム状部8が形成されたリム状部形成基板28が得られ
る。
次に、リム状部形成基板28に下記の構造式(■(C2
Hり 2N−@f’tトN(C,H5)2Cj)O,’
        (II )で表わされるポリメチン系
染料をジアセトンアルコールに溶解して、3wt%の溶
液としてロールコータ−で基板上に塗布した後、溶媒で
あるジアセトンアルコールを揮発させ、記録層3を形成
する。
この染料の光学定数はn=2.1 、k =1.0で、
その反射率の厚み依存性は第5図(a)に示すとおりで
ある。
この第5図(a)から、それぞれの記録層の膜厚として
は、第2図に示す記録領域での膜厚d2は900〜10
00人となった。このとき、膜厚d1は2000〜25
00人となった。また、リム状部での色素の膜厚d4は
300〜400人であることが、断面形状を透過型電子
顕微鏡で観察した結果から確認された。リム状部の高さ
d3は800〜1500人であった。また、線幅2は2
.7〜3.OILmである。
記録層を形成した基板はエチレン−酢酸ビニル共重合体
系のホットメルト型接着剤で、保護部材として厚さ0.
35mmのロゴ印刷されたアクリル板をラミネートし、
最後にカードサイズ; 86.OX 54.Ommに切
断して光カードとした。
該光カードのAT制御用信号としてトラッキングトラッ
クの横断信号を測定した。再生用の光学系は、波長83
0nmの半導体レーザーを3Hφスポツトに絞り、記録
トラック−トラッキングトラック間を横断した時のコン
トラストで評価した。その測定結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1におけるキャスティング基板27を150℃の
タリンオーブン内のガラス鏡面状に静止し、10分間加
熱処理したところ、プリグループの周辺に高さd3が2
000〜2200人のリム状部8が形成された。なお、
高さd3は透過型電子顕微鏡で確認した。
次いで、実施例1と同様の方法で、基板上に記録層を形
成したところ、記録領域での膜厚d2は900〜100
0人、リム状部8での色素層の膜厚d4は200〜30
0人であった。その結果、実施例1よりも高いトラッキ
ングトラック横断コントラストを持つ情報記録光カード
媒体が得られた。
実施例3 実施例2の有機記録層を下記の構造式(n)で表わされ
るポリメチン系染料および構造式(III)で表わされ
る光安定剤を構造式(II)  :  (II[) =
1:0.25の割合で配合したものを用いて、実施例2
と同様の方法で光カード媒体を作成したところ、実施例
2とほぼ同様のトラッキング横断コントラストを得るこ
とができた。
なお、基板上に形成した記録層の記録領域での膜厚d2
は900〜1000人、リム状部8での色素層の膜厚d
4は200〜300人であった。
Cj)O,e(II ) 実施例4 光反射層材として下記の構造式(rV)の染料を用いた
構造式(TV) Cj!0.0 第5図(b)は上記構造式(IV)で表わされる有機染
料を用いた場合の光反射層の膜厚と反射率の関係を表わ
すグラフである。上記染料の屈折率n=3.0.消衰係
数に=0.8で表わされ、同グラフは該定数を用い、前
出の式(I)を用いて計算した。同グラフから反射率は
染料層の膜厚600〜700人付近で最大値26%、膜
厚1300〜1400人付近で最小値10%が得られる
。また、膜厚3000Å以上ではほぼ一定の反射率14
%となることが分る。
従って、記録トラック上に膜厚(d2)が600人とな
るように塗布し、このときトラッキングトラック(グル
ープ)での膜厚dIが1300人となるようにグループ
の深さを3000人とした他は実施例1と同様にして光
カードを作成した。
比較例1 実施例1において、基板を120〜130℃で10〜6
0分間の熱処理をしないで、それ以外は実施例1と同様
の方法により光カードを作成した。
プルグループの周辺にリム状部の形成は認められなかっ
た。
比較例2 実施例4において、基板を120〜130℃で10〜6
0分間の熱処理をしないで、それ以外は実施例4と同様
の方法により光カードを作成した。
プルグループの周辺にリム状部の形成は認められなかっ
た。
次に、本発明の実施例1〜4のプリグループの周辺にリ
ム状部を形成した場合と、比較例1.2のリム状部を形
成しない場合の光学的情報記録媒体のトラック横断コン
トラストの比較を以下の第1表に示す。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、凹凸形状のプリフ
ォーマットの凹状部の周辺にリム状部を設け、かつ該リ
ム状部の頂部の記録層の厚さを配録部の記録層の厚さの
1/2以下にすることにより、トラック横断コントラス
トが0.35以上となり、ゴミ、キズ等が基板表面に付
着しても十分情報の記録再生が可能な溶媒塗布型色素記
録層を有する光学的情報記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光学的情報記録媒体の一実施態様を示
す模式的断面図、第2図(a) 、 (b)は第1図に
示す光学的情報記録媒体の部分拡大断面図、第3図(a
)〜(d)は本発明の光学的情報記録媒体の製造方法の
一例を模式的に示した工程図、第4図は従来の光学的情
報記録媒体の説明図、第5図(a)は構造式(II)で
表わされる有機染料を用いた場合の光反射性の記録層の
膜厚と反射率の関係を表わすグラフ、第5図(b)は構
造式(rV)で表わされる有機染料を用いた場合の光反
射性の記録層の膜厚と反射率の関係を表わすグラフ、第
6図は従来の光学的情報記録媒体のトラッキングトラッ
クを含む断面を示す模式図および第7図は第6図の光学
的情報記録媒体の位相差による反射光量の相対比を示す
グラフである。 1・・・光学的情報記録媒体 2・・・透明基板 3・・・記録層 4・・・接着剤層 5・・・保護部材 6・・・ハードコート層 7・・・記録・再生レーザ光 8・・・リム状部 9・・・凹状部 11・・・トラッキングトラック 12・・・記録トラック 13・・・記録部 21・・・キャスティング用型 22・・・スペーサー 23・・・鏡面ガラス型 24・・・Cr蒸着パターン 25・・・キャスティング空間 26・・・モノマー注入口 27・・・キャスティング基板 28・・・リム状部形成基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)凹凸形状のプリフォーマットを有する基板上に記
    録層を設けてなる情報記録媒体において、前記凹凸形状
    のプリフォーマットの凹状部の周辺にリム状部を有し、
    かつ該リム状部の頂部の記録層の厚さが記録部の記録層
    の厚さの1/2以下であることを特徴とする光学的情報
    記録媒体。
  2. (2)前記記録層が溶媒塗布型の色素材料からなること
    を特徴とする請求項1記載の光学的情報記録媒体。
JP2330491A 1990-11-30 1990-11-30 光学的情報記録媒体 Pending JPH04205932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003208735A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体
JP2003208734A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003208735A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体
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