JPH0420293A - リン脂質誘導体の製造方法 - Google Patents

リン脂質誘導体の製造方法

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JPH0420293A
JPH0420293A JP12005990A JP12005990A JPH0420293A JP H0420293 A JPH0420293 A JP H0420293A JP 12005990 A JP12005990 A JP 12005990A JP 12005990 A JP12005990 A JP 12005990A JP H0420293 A JPH0420293 A JP H0420293A
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Japan
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phospholipid
group
phospholipase
reaction
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JP12005990A
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English (en)
Inventor
Akira Tsunoda
昭 角田
Sumitaka Kokusho
国生 純孝
Shinjiro Iwasaki
岩崎 慎二郎
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Meito Sangyo KK
Original Assignee
Meito Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリポソーム形成能にすぐれたホスファチジル基
を2個有するリン脂質誘導体をホスホリパーゼDを用い
て好収率で製造する方法に関する。
ホスファチジル基を2個有するリン脂質としては天然に
はジホスフブチジルリセロール(カルシオリビン)か知
られている。このリン脂質は動植物や微生物に広く分布
しているが、その含有率が低いため大量に得ることは困
難である。また、キャベツのホスホリパーゼDのホスフ
ァグージル基転移活性を利用して、ホスファチジルグリ
セロール2分子からカルシオリビンを生成する報告(B
lochem、Biophys、Acta、、 210
. 350. 1970)もみられるが、この反応によ
るカルシオリビンの生成はごく僅かである。
一方、本発明者らは、キャベツのホスホリパーゼDとは
ホスファチジル基転移反応において著しく性質か異なる
ホスホリパーゼDを発見し、そのホスホリパーゼDを用
いたリン脂質誘導体の製造法を提案した(特開昭59−
187792号公報、特開昭6C1−41494号公報
及び特開昭6188886号公報参照)。この提案では
、従来公知のキャベツのホスホリパーゼDでは転移しな
い各種アルコール化合物の一級アルコール基に対してホ
スファチジル基転移反応を生起することが開示されてい
る。例えば、特開昭61−88886号公報には、リン
脂質と多価アルコールとを該ホスホリパーゼDの存在下
に反応させることが開示されているが、そこに開示され
ている具体的方法によっては、ホスファチジル基を2個
有するリン脂質誘導体(以下、「二量体リン脂質」とい
うことかある)を好収率で取得することは困難である。
そこで、本発明者らは、リポソーム形成能にすぐれた二
量体リン脂質を好収率で製造する方法につき鋭意検討を
行なった結果、今回、リン脂質と多価アルコールとをホ
スホリパーゼDの存在下に反応させることにより得られ
るホスファチジル基を1個有するリン脂質(以下、「−
量体リン脂質」ということがある)に、新たにリン脂質
を加えてホスホリパーゼDの存在下にさらに反応を行な
うと、全く意外にも、二量体リン脂質が極めて良好な収
率で得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
かくして、本発明によれば、式 %式% 式中、 R1はアルキル基又はアシル基を表わし、R2は水素原
子、アルキル基又はアシル基を表わし、 R3はアルコキシ基、水酸基もしくはオキソ基で置換さ
れていてもよいアルキレン基又は式−0(−Y−0−)
−7の基を表わし、ここでYは置換されていてもよい炭
素数2〜4のアルキレン基を表わし、nは2〜50、好
ましくは2〜30であり、 Mは水素又は塩形成性原子もしくは原子団を表わす、 で示されるモノホスファチジル化合物(−量体リン脂質
)を式 %式% R1、R”及びMは前記の意味を有し、Xは−CH2C
H3N”(CH3)3・0H−1CH2CH、N H2
又は−CH2CH(OH)CH、OHを表わず、 で示されるリン脂質とホスホリパーゼDの存在下に反応
させることを特徴とする式 %式% : 式中、 R’、R2、R”及びMは前記の意味を有する で示されるリン脂質誘導体の製造法が提供される。
上記式中、[−アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖状のい
ずれであってもよく、例えは、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブグル、5ec−ブチ
ル、terl−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル
、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウ
ンデシル、ドデシル、テトラヒドロ、ベンタデノル、ヘ
プタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル
、エイコシル、ヘネイコ/ル、トコノル、トリコシル、
ヘキサコシル、トリアコンチル、オフタコシル等が挙げ
られる。R1及び/又はR2が表わしうるアルキル基と
しては一般に炭素数か6〜32、好ましくは8〜24の
比較的長鎖のものか適している。
「アシル基」は有機酸の酸官能基部分からOHを除いた
残基であり、代表的にはR’−Co−で示される基が包
含される。ここでR4は有機カルボン酸からカルボキシ
ル基(COOH)を除いた残基を表わし、例えば、上記
した如きアルキル基の他に、ヘプテニル、オクテニル、
ノネイル、ウンデケニル、]・リデケニル、ペンタデケ
ニル、ヘプタデシル、ノナデケニル、へ不イコセニル、
トリコセニル、l−リアンコンテニル、ペンタデカジェ
ニル、ヘプタデカジェニル、ノナデカジェニル、ヘネイ
コザジエニル、ノナデカトリエニル、ヘプタデカテトラ
エニル、ノナデカJテトラエニル、ノリデカペンタエニ
ル、エイコサペンタエニル、へ不イコヘキサエニル等の
アルケニル基か挙げられる。しかして、そのようなアシ
ル基の具体例として、例えは、ヘキヅノイル、オクタノ
イル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、バルミ
トイル、パルミトオレオイル、オレオイル、ステアロイ
ル、リルオイル、リルノイル、アラキトノイル、ベヘノ
イル、ドコヅヘギサノイル、エイコザペンタノイル等か
挙げられる。
[アルコキン基−1はアルキル部分が前記の意味を有す
るアルキル、オキソ基であり、例えば、メトキン、工I
・キン、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキ
ン等か挙げられ、一般に低級のものが好ましい。
ここで「低級」とは、この語が付された基又は化合物の
炭素数か6個以下、好ましくは4個以下であることを意
味する。
「アルキレン基」もまた直鎖状又は分岐鎖状いずれのタ
イプのものであってもよく、例えはメヂレン、エチレン
、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘギンレン、へ
ブチレン、オクチレン、ブチレン、ドデシレン、テトラ
ブチレン、ヘキサデシレン、オクタブチレン、エイコシ
レン、ドコシレン等が挙げられ、R3によって表わされ
うるアルキレン基としては一般に炭素数か1〜20、好
ましくは1〜10のものが適している。しかして、R3
によって表わされうる「アルコキシ基、水酸基モジくは
オキソ基で置換されたアルキレン基」の具体例には、ヒ
ドロキシメチレン、■、2−ジヒドロキンエチレン、I
、2.3−トリヒドロキンプロピレン、1 2.3 4
−テトラヒドロキンブチレン、1,2.3 4 5−ペ
ンタヒドロキシペンヂレン、メトキ/メチレン、1−メ
トキシエヂレン、1−オキソ−2,3,4−トリヒドロ
キシブチレン、■−オキソー2,3−ジヒドロキシプロ
ピレン、1−オキソ−2,3,4,5テトラヒドロキン
ペンチレン等か包含される。また、Yによって表わされ
る「置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基
」におけるアルキレン基上の置換基としては、例えは、
メチル、工チル、プロピル、水酸基等が挙げられる。し
かして、上記置換されていてもよい炭素数2〜4のアル
キレン基の具体例には、2−ヒドロキシ−プロピレン、
2.3−ジヒドロキン−ブチレン、lメチルプロピレン
、1−エチルプロピレン、■プロピルプロピレン、l−
メチルブチレン等を例示することができる。
さらに、「塩形成性原子もしくは原子団」としては、例
えば、リチウム、カリウム、ナトリウムなとのアルカリ
金属;マグネシウム、カルシウム、バリウムなどのアル
カリ土類金属;アンモニウム;メチルアンモニウム、エ
チルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、ジエチルア
ンモニウム、トリメチルアンモニウム、I−ジエチルア
ンモニウムなどの、モノ〜、ジーもしくはl・リーアル
キルアンモニウム基ニトリエタノールアンモニウム、ジ
ェタノールアンモニウムなとのアルキルアルコールアン
モニウム基等が挙げられる。
本発明の方法において、前記式(I)の−量体リン脂質
と前記式(TI)のリン脂質との反応に使用されるホス
ホリパーゼDは、第一級水酸基を有する化合物にホスフ
ァチジル基を転移する作用を有するものである限り特に
制限はなく、動物、植物又は微生物由来の各種の酵素を
使用することかでさ、例えば、ノカルデイオプシス属の
微生物が生産するホスホリパーゼD(特公昭63−62
195号公報参照)、アクヂノマデュラ属の微生物か生
産するホスホリパーゼD(持分平] −]、 7675
号公報参照)、ストレプトマイセス物か生産するホスホ
リパーゼD(持分平lー12474号公報及び特開昭6
3−219373号公報参照)、キタザトスボリア属の
微生物が生産するホスホリパーゼD(特開昭64−80
285号公報参照)などを挙けることができる。
これら微生物によって生産されるホスホリパーゼDは、
生菌体もしくはその乾燥物又はそれらの破砕物の形、或
いはそれらから分離ないし精製することにより得られる
粗酵素又は精製酵素の形で使用することができ、さらに
それらは必要に応じて、光硬化性樹脂、ウレタンプレポ
リマー、K−カラゲーナン等に包括固定化した形で用い
ることもできる。
上記ホスホリパーゼDの使用量は厳密に制限されるもの
ではないが、一般には、式(I)の−量体リン脂質1g
当り5〜20,000単位、好ましくは10〜I 、0
 0 0単位の範囲内の量で用いるのか適当である。
式(I)の−量体リン脂質と式(II)のリン脂質どの
反応は、通常、水性媒体中で約0〜約9。
°C、好ましくは約20〜約60’Cの温度で行なうこ
とができる。反応時間は他の反応条件によるが、大体1
〜72時間程度とすることかできる。用いうろ水性媒体
としては水だけでもよいが、水とアルコールなどの水−
混和性有機溶媒との混合溶媒を用いてもよく、或いはさ
らtこ場合によっては、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテルなどのエーテル系溶媒;ジクロロメタン、
四塩化炭素、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系
溶媒:酢酸エチノ呟酢酸メヂルなどのエステル系溶媒等
の水−不混和性有機溶媒を併用してもよい。さらに、酵
素の安定化剤として、例えは、塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウムなどの金属塩、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質、酢酸、クエン酸、リン酸等の緩衝剤等をホスホリパ
ーゼDig当り0.0001〜0.1 gの範囲内の量
で加えてもよい。
さらに反応系のpHは使用する酵素の安定p H範囲内
、好ましくは至適p Hに調節することが望ましい。
式(1)のモノホスファチジル化合物(−量体リン脂質
)に対する式(TI)のリン脂質の使用割合もまた厳密
に制限されるものではないが、式(1)のモノホスファ
チジル化合物1モルに対して式(II)のリン脂質は一
般に0.5〜1.5モル、好マシくは0.7〜1.3モ
ルの範囲内で用いるのが好都合である。
原料として使用される前記式(IT)のリン脂質は天然
のもの又は合成されたもののいずれであってもよく、例
えば、卵レシチン、大豆レシチン、オキアミレシチンな
どの動植物から得られるリン脂質:これらリン脂質の抽
出分離、硬化処理、合成によって得られるホスファチジ
ルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファ
チジルグリセロール、L−α−レンチンジへキサデンル
、リゾホスファチジルコリンなどのリン脂質を挙げるこ
とかできる。
以上に述へた反応により生成する式(TII)の二量体
リン脂質は、前述した如き有機溶媒による抽出処理(反
応媒体と1−で水だけを用いた場合)や有機溶媒層の分
離処理(反応媒体に水−不混和性有機溶媒を併用した場
合)等によって反応系から回収することかでき、また、
回収した二量体リン脂質は必要に応して、溶媒分画、ノ
リ力ゲルクロマト、高速液体クロマトグラフィー、遠心
液々分配クロマトグラフィー等の適当な方法により更に
精製することができる。
上記本発明の方法において出発原料として用いる前記式
(I)のモノフブチジル化合物(−量体リン脂質)は、
例えは、前記式(lI)のリン脂質を式 %式%() 式中 R3は前記の意味を有する、 で示される多価アルコールとホスホリパーゼDの存在下
に反応させることにより製造することかできる。
上記反応に使用される多価アルコールとしては、例えば
、フラクトース、セドヘプツロース、ソルボース、リブ
ロース、キンルロースなどの一級水酸基を2個有する単
糖類;グリセロール、エリスリト−ル、キシリト−ル、
リヒト−ル、アラヒドル、ソルヒト−ル、マンニトール
、ガラクチトル、セドヘプツロースなどの糖アルコール
;1゜4−ブタンジオール、116−ヘキサンジオール
、18−オクタンジオールなどのジオール類ニジエチレ
ングリコール、+−リエチレングリコール、分子量20
0〜2,000のポリエチレングリコル、ジプロピレン
グリコール、分子量200〜2.000のポリプロピレ
ングリコールなどのポリアルキレングリコール類;ジグ
リセリン、分子量300〜750のポリグリセリンなと
のポリグリセリン類(縮合度2〜50)等を挙げること
ができる。
上記式(U)のリン脂質と式(TV)の多価アルコール
とのホスホリパーゼDの存在下での反応は、式(I)の
モノホスファチジル化合物(−量体リン脂質)と式(1
1)のリン脂質とのホスホリパーゼDの存在下での反応
について前述したと同様の条件下に実施することかでき
る。ただし、上記式(TV)の多価アルコールは式(I
I)のリン脂質1モルに対して通常0.1〜100モル
、好ましくは1〜lOモルの範囲内で用いるのが適当で
ある。
上記反応により、一般に、−量体リン脂質と二量体リン
脂質の混合物が生成し、該−量体リン脂質は前述した如
き方法で反応系から回収又は単離した後に本発明の前記
方法に供することもできるが、上記反応で得られる反応
混合物又は反応培地に水−不混和性有機溶媒を用いた場
合にはその有機層に式(II)のリン脂質を加えさらに
場合によってはホスホリパーゼDを補充して、本発明に
従う反応を続けて行なってもよく、その方が効率的であ
る。
また、反応を連続的に行なう場合には、−段目の反応に
おいて未反応のまま残存している多価アルコールは本発
明の反応を行なうに先立ちできるだけ除去することが望
ましく、例えば、−段目の反応で得られる反応混合物又
は分離した有機層中の多価アルコール濃度は10%(W
/V)以下、好ましくは5%(w/v)以下とするのが
好都合である。
以上述べた本発明の方法によれは、前記式(I)の二量
体リン脂質を好収率で製造することかできる。
本発明によって製造される二量体リン脂質は、例えば、
医薬品や化粧品におけるリポソーム形成剤として、或い
は乳化剤として利用することか期待される。
以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
以下において、ホスホリパーゼDの活性測定法としては
特開昭613−123389号公報記載の方法を用いた
。また、アクチリマデューラ属及びノカルデイオプシス
属微生物由来のホスホリパーゼDは、特開昭59−18
7792号公報に記載された方法により培養及び精製し
たものを使用しl−8さらに、二量体リン脂質の純度は
イアトロスキャンにより求めた。すなわち、クロマロッ
ドS■(ヤ[・ロン社製のシリカゲルロッド)にリン脂
質の2%クロロホルム溶液lμQをスポットシ、クロロ
ホルム−エタノール−メタノール−水(60:25:1
5+6)を展開溶媒として約1. Ocm展開し、イア
トロスキャン(ヤ]・ロン社製のイア]・ロスキャンT
H−10)にかけ、ピーク面積比から二量体リン脂質の
生成量を求めた。
実施例1 大豆レシチンエピクロン200(ホスファチジルコリン
含量98%、ルーカスマイヤー社製)lOg、ジエチル
エーテル50mQ、分子量400のポリエチレングリコ
ール(以下、PEG400という)20g、NaC14
g、水50m(+にアクヂノマデューラ属微生物由来の
ホスホリパーゼD500単位を加え3000にて24時
間−段目の19〜 反応を行なった。反応終了後静置し二層分離を行ないジ
エチルエーテル層を回収した。このジエチルエーテル層
を50mQの10%N a Cl溶液で洗浄した。大豆
レンチンエピクロン200(ホスファチジルコリン含量
98%、ル−カスマイヤー社製)9g1ジエチルエーテ
ル4 !5m(1、NaC14g、水!50mQ、上記
洗浄したジエチルエーテル層60m(lにアクグーノマ
デューラ属微生物由来のホスポリパーセD450単位を
加え30°Cにてさらに24時間反応を行なった。反応
後静置しジエチルエーテル層を回収し、エバポレータに
てこれを濃縮乾固した後乾燥器にて乾燥した。
得られジポス7ブチジルPEG400 (二量体)の生
成量は90%であり、収率は反応に使用したリン脂質に
対して100%だった。
実施例2 DPPC(ジパルミトイルホスファデジルコリン、日本
粘化社製)10gを用いて反応溶媒としてジクr71ニ
アメタン50mQを用いる以外は、実施例1と同様に処
理しジホスフブチジルPEG40O(二量体)を得た。
ジホス7ブチジルPEG400の生成量は90%で収率
は100%だった。
実施例3 大豆レシチンr−s−1008(硬化レシチン、日清製
油社製)Logを用いて反応溶媒としてジク・ロスタン
50mρを用いる以外は、実施例1と同様に処理しジホ
スフブチジルPEC,400(二量体)を得た。ジホス
フブチジルPEG400の生成量は90%で収率は10
0%だった。
実施例4 トリエヂレングリコール、PEG200、PEG400
.PEG600、ポリグリセリン500、フラクl−−
ス、ンルビト−ル又はl 6−ヘキサンジオール20G
をそれぞれ200mL1容三角フラスコに取り、卵レシ
チンpc98 (キューピー社製)IOg、ジクロロメ
タン50+++12、NaC114g、水50mρ、ノ
カルデイオプシス属微生物由来のホスホリパーゼD50
0単位を加え30℃にて24時間反応を行なった。以後
実施例1と同様に行ない二量体リン脂質を調製した。
その結果を下記第1表に示す。
また、比較のため、卵レシチンPC9810g1ジクロ
ロメタン50m(+、Na(:l  4g。
水50mQにPEG600をIg、2g、3g又は5g
を加えた後、ノカルデイオプシス属微生物由来のホスホ
リパーゼDを500単位加え一段反応を行ない二量体リ
ン脂質を調製した。その場合の二量体リン脂質の生成量
の最大値は48%であった。同様の操作をアルコールの
種類を変えて行なった。その結果も下記第1表に示す。
第1表:二量体リン脂質の生成量 アルコ ル名 収率(%)* トリエヂレングリコ PEG200 1)EG400 PEGi3QQ ポリグリセリン500 7ラクトースソ ルヒトール を示す。
第1表の結果から二量体リン脂質の収率は本発明に従う
二段反応により50%以上90%程度になるか、−段反
応では最大でも50%以下であることか分かる。
実施例5 大豆レシチンエピクロン200(ホスファチジルコリン
含量98%、ルーカスマイヤー社製)lOg,ジエチル
エーテル50m+2,PEG40020g,NaC:I
  4g,水50m(+にアクチノマデューラ属のホス
ホリパーゼD500単位を加え30°Cにて24時間反
応を行なった。反応終了後静置し二層分離を行ないジエ
チルエーテル層を回収した。回収したジエチルエーテル
層を減圧下エバボレークーにて濃縮乾固し一量体リン脂
質と二量体リン脂質の混合物(−量体82%、二量体1
8%)を得た。この混合物をシリカゲルクロマトにより
精製した。カラムはシリカゲル60(メルク社製)3X
1.00cm,溶出液はクロロホルム/エタノール/メ
タノール/水(7 0/2 5/1 5/3) 、流速
は100m+2/hrで行なった。
試料は3回に分けて精製した。この操作により、量体リ
ン脂質5g(純度99%)を得た。
この−量体リン脂質5gと大豆レシチンエピクロン20
0  5gを50mQのジエチルエーテルに溶解した後
、NaCI  14g1水50mQ。
アクチノマデューラ属微生物由来のホスホリパーゼD2
50単位を加え30°Cにて24時間反応を行なった。
反応後静置しジエチルエーテル層を回収し、エバポレー
タにてこれを濃縮乾固した後、幹燥器にて乾燥した。
得られたリン脂質の組成は、二量体リン脂質90%、−
量体リン脂質4%、ホスファチジン酸3%、ホスファチ
ジルコリン3%で、収率は反応したリン脂質に対して1
00%たった。
比較例1 大豆レシチンエピクロン200(ホスファチジルコリン
含量98%、ルーカスマイヤー社製)lOg,ジエチル
エーテル5 0mQ 、 PEG4 0 01−25g
.Na.CI  4g,水5f)mf2にアクノマデュ
ーラ属微生物由来のホスホリパーゼD500単位を加え
30°Cにて24時間反応を行なった。反応終了後静置
し二層分離を行ないジエチルエーテル層を回収し実施例
1と同様の方法により二量体リン脂質生成量を調べた。
また、PEG400  1、25gに変えPEG400
を2 − 5 g %5g、]Og又は20gを加え上
記したと同様に反応を行ない二量体リン脂質生成量を調
べた。これらの結果をまとめて第2表に示す。
第2表ニー段反応による二量体リン脂質生成量2、52 10           0、5 20          0 、 25PCはホス7ア
チジルコリンを示す。
第2表の結果から一段反応では基質リン脂質とPEG4
00のモル比を変えても二量体リン脂質の収率は最大5
0%にしかならないことが分かる。
実施例6 比較例1と同様にして反応した後、静置し二層分離を行
ないジエチルエーテル層を回収した。このンエヂルエー
デル層を50mQの10%NaC1溶液で洗浄した。大
豆レンチンエピクロン2003−]Og、ジエチルエー
テル45+++12.Nac+  4g、水50m4、
J1記洗浄したジエチルエーテル層(−量体リン脂質と
二量体リン脂質の混合物)60m(+にアクノマデュー
ラ属微生物由来のホスホリパーゼD450単位を加え3
0°Cにて24時間反応を行なった。反応後静置しジエ
チルエーテル層を回収し、実施例1と同様にして二量体
リン脂質生成量を調べた。その結果を第3表に示す。
第3表:本発明に従う二段反応による二量体リン脂質生
成量PEG400添加量(g)モル比(T)C/PEG
400) PC添加量(g)二量体リン脂質収率(%)
(−段反応)    (−段反応)  (二段反応) 
 (二段反応)2.52 10          0.5 20          0.25 PCはホスファチジルコリンを示す。
第3表の結果から二段反応では、−段目の反応での基質
リン脂質とPEG400のモル比をとこに取っても二量
体リン脂質生成量は80%以上になり第2表に示した一
段反応に比へ二量体リン脂質生成量か多いことが分かる
手続補 正 書 (自発) 平成2年6月29日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 式中、 R^1はアルキル基又はアシル基を表わし、R^2は水
    素原子、アルキル基又はアシル基を表わし、 R^3はアルコキシ基、水酸基もしくはオキソ基で置換
    されていてもよいアルキレン基 又は式▲数式、化学式、表等があります▼の基を表わし
    、こ こでYは置換されていてもよい炭素数2〜 4のアルキレン基を表わし、nは2〜50 であり、 Mは水素又は塩形成性原子もしくは原子団 を表わす、 で示されるモノホスファチジル化合物を式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 式中、 R^1、R^2及びMは前記の意味を有し、Xは−CH
    _2CH_2N^+(CH_3)_3・OH^−、−C
    H_2CH_2NH_2又は−CH_2CH(OH)C
    H_2OHを表わす、 で示されるリン脂質とホスホリパーゼDの存在下に反応
    させることを特徴とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 式中、 R^1、R^2、R^3及びMは前記の意味を有する で示されるリン脂質誘導体の製造法。 2、式( I )で示されるモノホスファチジル化合物を
    式(II)で示されるリン脂質を式 HO−CH_2−R^3−CH_2−OH(IV)式中、
    R^3は請求項1記載の意味を有する、で示される多価
    アルコールとホスホリパーゼDの存在下に反応させるこ
    とにより製造する請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07184673A (ja) * 1993-12-27 1995-07-25 Nippon Oil & Fats Co Ltd リン脂質の製造方法

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