JPH04200572A - 液状有機ハロゲン化物の粒体化処理方法及び液状有機ハロゲン化物の分解処理方法 - Google Patents

液状有機ハロゲン化物の粒体化処理方法及び液状有機ハロゲン化物の分解処理方法

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JPH04200572A
JPH04200572A JP2338852A JP33885290A JPH04200572A JP H04200572 A JPH04200572 A JP H04200572A JP 2338852 A JP2338852 A JP 2338852A JP 33885290 A JP33885290 A JP 33885290A JP H04200572 A JPH04200572 A JP H04200572A
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organic halide
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halide
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Yoshihiro Kagawa
香川 義博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液状有機ハロゲン化物を固体状化処理すると
共に、この固体状化物を取り扱い容易に粒体状と化す粒
体化処理方法、及びこの粒体化物中に保有する液状有機
ハロゲン化物を分解処理する方法に関する。
[従来の技術] ポリ塩化ビフェニル(以下、rPcBr tいう。)等
の液状有機ハロゲン化物は、その安定的な性状から過去
に絶縁油、熱媒体などとして大量に使用されてきたもの
であるが、その毒性が極めて高いことが確認され、現在
その使用は全面的に禁止されるに至っている。
しかし、液状有機ハロゲン化物は前記したように一般に
極めて安定な化合物であり、容易に分解処理することが
困難であった。このため、大量に残存する液状有機ハロ
ゲン化物はその大部分が現在に至ってもなおドラム缶内
或いはトランス容器内に収容されたまま保管されている
しかし、このような状態での保管では、容器の腐蝕や地
震等の自然災害によって液状有機ハロゲン化物の漏出す
る危険性があり、また特に、密閉状態の悪い容器にあっ
ては液状有機ハロゲン化物が蒸発して外部へ流出するお
それもある。
このような有機ハロゲン化物が液状である場合の保存、
取り扱い時の危険性に対処するために最近、液状有機ハ
ロゲン化物を水不溶性の珪酸塩等の反応物中に取り込む
ことによって固体状化する技術が開発されるに至ってい
る。
また、従来の液状有機ハロゲン化物自体の分解処理のた
めに確立されていた方法は、噴霧状態にある液状有機ハ
ロゲン化物を高温度下に燃焼処理するものであり、例え
ば、噴霧化した液状有機ハロゲン化物に対し、第一次工
程として、1400℃以上の温度下で燃焼処理する段階
、この工程で得られた液状有機ハロゲン化物の気体を1
500℃以上の温度下で燃焼処理する第二次工程、さら
にこの処理気体を1400℃以上の温度下に燃焼処理す
る第三次工程からなるものであった。
[発明が解決しようとする課題] 前記した液状有機ハロゲン化物の固体状化処理方法によ
って得られる固体状化物では、取り込まれた液状有機ハ
ロゲン化物は比較的に安定した状態で固定されており、
外部へ流出することはなく、また固体状化物の主体であ
る珪酸塩等の反応物はそれ自体水不溶性でかつ耐火性の
ものであることから、通常の場合、保持されている液状
有機ハロゲン化物が水中へ容易に溶出することはなく、
また加熱乃至燃焼処理によって液状有機ハロゲン化物の
蒸散を図ることもできる。
しかし、屋外に放置されるなどの場合にあっては、なお
も液状有機ハロゲン化物が水中へ溶出する可能性があり
、またその蒸発のおそれも大きい。またこの固体状化物
は微細粉状乃至は細粒状の形態で得られ、乾燥状態にあ
っては飛散し易いことから、その保管時またその処理時
の取り扱いも困難であった。
また、上記した固体状化物の形態的特徴から、固体状化
物に於ける液状有機ハロゲン化物の分解処理に際し次の
ような欠点があった。即ち、加熱乃至燃焼の時点に於い
て、処理されるべき固体状化物が堆積状態で多量に存在
する場合、特に下層部位に存在する固体状化物中からの
液状有機ハロゲン化物の蒸散が阻害されて残留してしま
うおそれがあり、このためロータリーキルン等の大量り
な装置が必要となるなどの欠点があった。
本発明の目的は、第一に、液状有機ハロゲン化物につき
、その水中への溶出及びその蒸散を確実に防ぎ、かつ飛
散しない形態の固体状化物を得る処理方法を提供するこ
と、第二に、この固体状化物に於ける液状有機ハロゲン
化物の確実な分解処理方法を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するため、本発明は液状有機ハロゲ
ン化物の粒体化処理方法につき、次のような構成を特徴
とした。
即ち、珪酸塩、カルシウム化合物、酸化マグネシウム、
有機酸金属塩及び非イオン性泥質物質を混合し、この得
られた混合物に液状有機ハロゲン化物と水とを混入混合
して固体状化物を得る工程と、この固体状化物に水溶性
高分子の水溶液を混入して粒体化する工程と、及びこの
工程で得られた粒体化物を乾燥する工程とからなること
を特徴とする。
上記した粒体化処理方法に関し、その第・−工程に於い
て、珪酸塩としては、珪酸ナトリウム、珪酸カルシウム
、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム/ナトリウム等天
然に産出されるものを利用することができる。またカル
シウム化合物としては、酸化カルシウム等の酸化物、炭
酸カルシウム等の塩を適用することができる。また有機
酸金属塩としては、ステアリン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミスチリン酸、パルチミン酸、リノール酸、リル
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、若しくは安息香酸、
p−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、ナフトエ酸、タ
ンニン酸等の芳香族カルボン酸の有機酸と、アルミニウ
ム、マンガン、コバルト、カルシウム、マグネシウム、
鉄、亜鉛、ニッケル等の金属との塩を適用できる。また
非イオン性泥質物質は加水によって泥状となる物質であ
り、活性アルミナ、酸化マンガン等のほかベントナイト
、陶土等を含む。
上記した混合成分の一部は金属精練に伴う鉱滓粉塵中に
一般的に含まれるものをそのまま利用することができる
。この鉱滓粉塵中の成分例を次表1に示した。
上表1から確認されるように、この鉱滓粉塵からは前記
した必須的な混合成分のうち、カルシウム化合物の一部
、酸化マグネシウム及び活性アルミナ等の非イオン性泥
質物質を得ることができる。
上記した混合成分の配合例を次表2に示した。
〈表2〉 また、この発明方法に於いて処理すべき対象である液状
有機ハロゲン化物としては、最も安定なPCBのほか、
トリクロロベンゼン(以下、rTCBJという。)など
が含まれる。このPCBとTCBとは一般的に混合して
利用されることが多く、その成分配合例を次表3に示し
た。
〈表3〉 また、この第一工程に於いて混合すべき各成分につき配
合すべき量的割合は、例えば、表3に示した液状有機ハ
ロゲン化物100重量部に対し、前記混合物が50〜2
00重量部で、水が5〜100重量部である。
また、この発明の第二工程に於いて、水溶性高分子とし
ては、ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体
、メトキシセルロース等のセルロース誘導体、ポリアク
リル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル
共重合体、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなど
を適用することができる。またこのような水溶性高分子
の水溶液に於ける水への添加量は通常の場合、1〜10
重量%で調製される。また前記した固体状化物に対する
この水溶性高分子の水溶液の混入量は、例えば、固体状
化物100重量部に対しこの水溶液50〜100重量部
とすることができる。
また、この固体状化物と水溶性高分子の水溶液との混合
物に対する粒体化は、一般的な造粒方法によることがで
き、例えば、直径1〜40m+++で長さ1〜30mm
の円柱状、若しくは直径1〜10鳳1の球状の粒体化物
とすることができる。なお、この粒体化過程は、この混
合物が40〜60’Cの温度下になされることが好適条
件である。
また、上記の粒体化物に対する乾燥過程は、常温下に自
然乾燥させる方法によることができる。
次に本発明の液状有機ハロゲン化物の分解処理方法は、
上記した粒体化方法によって得られた粒体化物を700
〜10oO℃の温度下にて加熱する加熱処理工程と、こ
の加熱処理によって得られる有機ハロゲン化物の蒸気を
酸素量が30〜5゜%の富酸素下に900〜1300°
Cの温度下で燃焼する燃焼処理工程とからなることを特
徴とする。
上記した本発明の燃焼処理方法に於ける加熱処理工程は
、所定の加熱温度が維持される加熱炉によって実行され
る。この場合、処理されるべき粒体化物は、その一定量
を加熱用の受器内に収容し、これを加熱炉内でバッチ的
に処理する手段によってもよいし、又はロータリーキル
ン等に定量供給する手段によってもよい。なお、前者の
手段によるとき、加熱炉内に気流を生しさせると共に、
受器の底部乃至は側壁部に通気孔を形成したものとする
ことができる。またこの加熱処理工程では酸素を必要と
はしない。また加熱温度の条件は700〜1000℃の
温度範囲で実行し得るが、加熱処理時の安全性及び確実
性を高めるため好ましくは850〜950℃の温度が維
持されることである。なお、700°C以下の加熱条件
下では、液状有機ハロゲン化物の蒸発が不十分となるお
それがあり、また1000℃以下の温度条件は、加熱処
理のためにはこの温度以下で十分だからである。
また、燃焼処理工程では、加熱処理工程で生じた有機ハ
ロゲン化物の蒸気を誘導した燃焼炉内で30〜50%の
富酸素下にこの蒸気の燃焼処理が実行される。この場合
、燃焼炉内の富酸素状態は、予め所定の酸素濃度に調製
した富酸素化空気を燃焼過程中に於いて連続的に供給す
ることによることができる。またこの燃焼処理・のため
の温度条件は900〜1300℃の範囲で設定されるが
、900℃の下限は有機ハロゲン化物の蒸気の燃焼分解
を確実に図るためであり、また900℃以下の処理条件
では毒性の強いダイオキシンの発生のおそれがあるから
である。また1300℃の上限は、処理時間の短縮化と
経済的理由による。従って、この燃焼処理のための温度
条件は950〜1200℃の範囲で実行されることが好
ましい。
また、上記した加熱炉及び燃焼炉は、処理すべき蒸気に
対し、火焔ノズル等からの火焔による熱を直接的に作用
させる型式、又は炉の外周部に装置された電熱コイル等
からの熱を間接的に作用させる型式のいずれであっても
よい。また工業的には、これらの炉を夫々区画してその
特別な条件下に処理することが効率的であるが、一つの
炉で加熱と燃焼の両機能を併せ持つように構成されてい
てもよい。
また、上記した燃焼処理工程に於いて分解され生じた処
理気体に対してはさらに洗浄吸着等の設備を附帯せしめ
て装置構成し、補完的な処理を図ることもできる。
[作 用」 本発明に係る液状有機ハロゲン化物の粒体化方法に於け
る作用は次のとおりである。
即ち、前記した珪酸塩等の固体状化原料に液状有機ハロ
ゲン化物が混入されたとき、この液状有機ハロゲン化物
は珪酸塩のポーラスな部分に吸着される。また水の混入
混合により、同時に珪酸塩ではゲーレナイト反応に伴っ
てシランを放出してモノシロキサンを生成する。また同
時にカルシウム及び酸化マグネシウムの水相反応待の発
熱によって溶液は約120〜150℃の温度状態となる
。この発熱状態に於いて有機ハロゲン化物から塩素イオ
ンの遊離が促進されるが、この遊離塩素イオンは前記し
たモノシロキサンに於けるシラン放出位置の1つに取り
込まれ、また他のシラン放出位置には有機酸金属塩から
のアルキル基によって置換される。次いで、この溶液が
冷却される過程に於いて、モノシロキサンは縮合してオ
ルガノハロポリシロキサンとして合成される。このオル
ガノハロポリシロキサンと活性アルミナ、酸化マンガン
等の非イオン性泥質とによって溶液はペースト状の水和
物となる。このペースト状物は、さらに水和反応時に於
ける珪酸塩とカルシウム化合物との反応によってポゾラ
ン化反応物にまで変化する。液状有機ハロゲン化物はこ
のポゾラン化反応物中に反応成分及び非反応成分によっ
てコーティングされた状態で保持されている。このポゾ
ラン化反応物はそれ自体水不溶性で耐火性であり、また
細粉乃至は細粒状を呈する。
また、このポゾラン化反応物に水溶性高分子の水溶液が
混入混合され粒体化される過程に於いて、水溶性高分子
はポゾラン化反応物の細粒のポーラスな部分に侵入して
その部分乃至はその表面部をコーティングすると共に各
細粒間にあって接着剤としても機能する。この水溶性高
分子は乾燥後には硬化し、そのコーティング状態を強化
し、ポゾラン化反応物自体の前記した多重形態と相俟っ
て、その保持する液状有機ハロゲン化物の水中への溶出
及び蒸発はその加重的なコーティング構成に基づく作用
によって確実に阻止される。
次に、本発明に係る液状有機ハロゲン化物の分解処理方
法に於いて、加熱過程では、液状有機ハロゲン化物の粒
体化物は、700〜1000℃の高温状態にあって、水
溶性高分子の被膜が熱分解より揮散消失してポゾラン化
反応物中から液状有機ハロゲン化物の蒸発が生じるにの
際、上記の粒体化物が大量に堆積状態にあっても、加熱
による熱量はその粒体化形態に伴って各粒体化物に対し
てほぼ均等に及んで、その固定する液状有機ハロゲン化
物の蒸発が各粒体化物について確実に生しる。また、燃
焼過程にあっては、上記の加熱過程で生じた有機ハロゲ
ン化物の蒸気を900〜1300℃の高温下に熱分解す
る。
この際の富酸素化空気の存在は、有機ハロゲン化物の蒸
気の分解を短時間内にかつ確実に実行するように作用す
る。
[実施例] (i)本発明に係る液状有機ハロゲン化物の粒体化方法
の実施例を示す。
先ず、固体状化処理のための各材料を次表4の配合割合
で均一に混合しな。
く表4〉 ※表中の数値の単位は、重量%である。
なお、表4に於ける鉱滓粉塵中には次表5中に示す含有
成分が同表に示す割合て含有されていた。
く  表  5  〉 次いで、この混合物200gを小型ミキサー内に投入し
、これに常温水50gを注加して混合した。この注加後
約30秒でこの混合物の温度は145℃に達した。次い
で、表3に示した成分割合の液状有機ハロゲン化物(ト
ランスオイル)100gを混入し、混合操作を継続した
。この混入時から約4分後、この混合物は粉状となり、
液状有機ハロゲン化物の固体状化物を得た。このとき、
この固体状化物の温度は88℃であった。
次いで、この固体状化物を風乾して40〜60℃にまで
冷却し、これを造粒機に投入した。
またカルボキシメチルセルロースの4.0%濃度の水溶
液を上記の固体状化物100重量部に対して70重量部
の割合で造粒機中に注加して造粒処理を行った。これに
より直径1.5〜3.0m11大の球形状の粒体物を得
た。
この粒体化物に対してはさらに80°Cの温度下に乾燥
処理し、直径0.9〜1.8mm大の粒体化物として得
た。
(五)次に、本発明に係る液状有機ハロゲン化物の分解
処理方法の実施例を示す。
この実施例での分解処理方法は、第1図に示す分解処理
装置によって実行される。この分解処理装置は、燃焼管
l(アルミナ反応管、長さ1500mm、内径26mm
 )と、この燃焼管1の周囲に順に巻設されている加熱
用電熱コイル2及び燃焼用電熱コイル3とからなる。燃
焼管1に於いて加熱用電熱コイル2は加熱炉として、ま
た燃焼用電熱コイル3は燃焼炉として機能する。また燃
焼管1の一端は所定の酸素濃度に調整された富酸素化空
気のボンベ4と通ずる状態で密栓され、またその他端は
処理気体を捕集するための装置に開放されている。
次いで、燃焼炉に相当する燃焼管1内を所定温度にまで
昇温させな後、加熱炉に相当する燃焼管1内の位置に受
器5内に前記した粒体化処理方法によって得た粒体化物
6・・・を堆積状態で収容して挿入設置した。
次いで、分解処理に際し、加熱炉に相当する燃焼炉1内
を15〜b 900℃にまで昇温させ、この昇温後にボンベ4から燃
焼管1内に酸素濃度が30%又は50%に調整された富
酸素化空気を送気した。なお、この富酸素化空気の送気
量によって燃焼炉に相当する燃焼管1内での有機ハロゲ
ン化物の蒸気の滞留時間を調整した。
この分解処理の加熱過程では次のような作用が発揮され
る。即ち、第2図に示すように、受器5内に収容された
一定量の粒体化物6・・・は堆積状態にあるが、各粒体
化物6・・・間にはその粒形状及び大きさに応じて夫々
特定大の間隙が構成される。従って、電熱コイル、2か
らの輻射熱aは上記の間隙間に均等に及んで下層に位置
する粒体化物6・・・に対してもその加熱作用が確実に
発揮される。この加熱作用によりほぼ900℃にまで熱
せられた各粒体化物6ではその表面をコーティングして
いた水溶性高分子が気化消失し、前記したポゾラン化反
応物中から液状有機ハロゲン化物の蒸発が生じる。この
有機ハロゲン化物の蒸気をbで示した。
なお、燃焼処理工程後の処理気体の捕集は環境庁通達「
気相PCB測定要領(1972年)」に準じたもので、
第1図に示すように、燃焼管1の至端口から10%水酸
化ナトリウム水溶液を収容する洗気びん7内に導かれ、
さらにn−ヘキサンを収容する洗気びん8.8内に及ば
しめてフロリジ力ル力ラム9を介して排気される。また
洗気びん7.8等は1〜5℃のウォーターバスによって
冷却される。
また、分解処理は次表6に示す条件に応して処理廣1〜
3とした。
なおまた、PCB分析は次の方法によった。
処理気体中のPCBを捕集した洗気びん7及び8中の水
酸化ナトリウム水溶液及びn−ヘキサンを分液ロートに
集め、また各洗気びん7及び8自体をn−ヘキサン50
−で3回洗浄し、その洗浄液を上記分液ロートに合わせ
る。
この分液ロートのn−ヘキサン層を精製処理して処理気
体についての被検試料とした。また燃焼管1自体につい
ても上記同様に処理して被検試料とした。また燃焼残渣
についてはn−ヘキサン2007で24時間ソックスレ
ー抽出処理し、これを精製処理して被検試料とした。
表6の結果から判断されるように、処理気体中のPCB
はいずれも検出限界以下であり、PCBはほぼ完全に分
解されたものとみなすことができる。なお、TCBにつ
いては測定していないが、PCBに比してより分解され
易いことから、TCPについても完全分解されたとみな
し得る。
(i)次に、本発明は係る液状有機ハロゲン化物の分解
処理方法を工業的に実用化するための装置構成例を第3
図に示す。この装置は加熱炉10と燃焼炉26とからな
る。加熱炉10は炉壁面上の開孔から炉内に及ぶ火焔ノ
ズル11及び空気ノズル14がセットされている。なお
、12は燃料タンク、13は燃料計であり、燃料供給料
を表示する。まな15は空気ボンベであり、富酸素化空
気を保有する。また加熱炉10の底部は台車17によっ
て形成されている。従って、被処理対象たる前記した粒
体化物はこの台車17上に載せられたままその貯留場か
らこの処理装置内にまで軌道レール18上を搬送される
なお、加熱炉10の炉壁部は装置の設置場所に於いて台
車17と組み合せられ加熱炉10として構成されること
になる。
また、工業的には、加熱炉10内に於いて、粒体化物の
一定量を収容する受器の複数を多段に配した構成とする
ことができる。図示するこの多段構成は、第4図にも示
すように、各受器21・・・が枠体23上に支持フレー
ム24.24によって支持されて一定間隔で多段に配置
されたものである。また受器21の底部面上には収容す
る粒体化物20・・・を通過させない程度の細孔22・
・・が−面に穿設されてなる。
このような多段構成において、比較的に多量の粒体化物
6・・・は、前記したその粒形、大きさを伴った堆積構
成と相俟って、火焔バーナー11からの加熱気流を受器
21の細孔22・・・を介して順次直接的に受けてその
含有する液状有機ハロゲン化物が確実に蒸発処理される
この有機ハロゲンの蒸気は口部16、連絡路25及び入
口部27を介して燃焼炉26内に到達する。
この燃焼炉26内では、火焔ノズル29からの火焔によ
って有機ハロゲンの蒸気は燃焼分解され、排気口28を
介して流出される。なお、30は燃料タンク、31は燃
料計である。
また、上記した液状有機ハロゲン化物の分解処理に際し
ては、処理の確実を図るために、燃焼炉26からの処理
気体をさらに加重的に処理する第5図示すような補完装
置を連結することができる。図示する補完装置は、燃焼
炉26の排気口28と連絡路32を介して連絡されるス
クラバー33と、貯留槽34と、ミストセパレータ35
と、吸引ファン36と及び排気管38を伴う吸着槽37
とが順に連通状態で構成されており、燃焼炉26からの
処理気体はこれらの構成部を順に通過して外部へ排出さ
れることに゛なる。なお、スクラバー33内では水酸化
ナトリウム水溶液の散布により処理気体中の塩素ガスを
取り込んで塩化処理される。この塩化処理溶液は貯留槽
34から受槽39へ送られここで脱塩処理された後、さ
らに貯槽40に送られ、ここからクリーニングタワー4
2に送られて冷却された後、PH調整槽41に送られる
。このPH調整槽41に於いては、アルカリを供給する
ことにより溶液が高PH値に維持され、スクラバー33
内へ再循環される。
[発明の効果コ 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下のような効果を奏する。
本発明の粒体化処理方法に於いて、液状有機ハロゲン化
物は珪酸塩等の反応物中に固定され、またこの反応物の
固体表面は高分子固体によって加重にコーティングされ
ると共に塊状となって粒体化される。この得られた粒体
化物はそれ自体容易に飛散することはなく、また高分子
固体によって加重にコーティングされているから、固定
されている液状有機ハロゲン化物の外部への流出、溶出
及び蒸発が確実に防止され、保管及び移送等の取り扱い
上の安全が図られる。
また、上記した液状有機ハロゲン化物の粒体化は、その
分解処理に際しても有効であり、高温加熱時に、表面の
高分子固体は予め揮散消失し、耐火性の珪酸塩等の反応
物中からの液状有機ハロゲン化物の蒸発か極めて容易な
形態となる。この結果、所定の条件下での加熱蒸発処理
が確実に図られる。
また、得られる粒体化物の形態上の特質から、その処理
量が大量となっても、加熱状態の均一化が図られるから
、工業的に処理するのに適し、また分解処理装置につき
簡易構成を採用することかでき、鉱滓粉塵等の廃棄物の
有効利用と相俟って、経済的な処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図・・・本発明の分解処理方法を実行する装置の部
分断面正面図、第2図・・・同説明的な継断面図、第3
図・・・同縦断正面図、第4図・・・同部分断面斜視図
、第5図・・・同部分断面正面図。 図面符号の説明 1・・・燃焼管、2・・・加熱用電熱コイル、3・・・
燃焼用電熱コイル、6・・・粒体化物、10・・・加熱
炉、20・・・粒体化物、21・・・受器、22・・・
細孔、26・・・燃焼炉。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)珪酸塩、カルシウム化合物、酸化マグネシウム、
    有機酸金属塩及び非イオン性泥質物質を混合し、この得
    られた混合物に液状有機ハロゲン化物と水とを混入混合
    して固体状化物を得る工程と、この固体状化物に水溶性
    高分子の水溶液を混入して粒体化する工程と、及びこの
    工程で得られた粒体化物を乾燥する工程とからなること
    を特徴とする液状有機ハロゲン化物の粒体化処理方法。
  2. (2)カルシウム化合物、酸化マンガン及び非イオン性
    泥質物質が、少なくともこれらの成分を含有する金属精
    練に伴う鉱滓粉塵によってなることを特徴とする請求項
    1の液状有機ハロゲン化物の粒体化処理方法。
  3. (3)珪酸塩、カルシウム化合物、酸化マグネシウム、
    有機酸金属塩及び非イオン性泥質物質を混合し、この得
    られた混合物に液状有機ハロゲン化物と水とを混入混合
    して固体状化物を得て、この固体状化物に水溶性高分子
    の水溶液を混入して粒体化し、これを乾燥して粒体化物
    を得る工程と、この粒体化物を700〜1000℃の温
    度下にて加熱する加熱処理工程と、この加熱処理によっ
    て得られる有機ハロゲン化物の蒸気を酸素量が30〜5
    0%の富酸素下に900〜1300℃の温度下で燃焼す
    る燃焼処理工程とからなることを特徴とする液状有機ハ
    ロゲン化物の分解処理方法。
  4. (4)粒体化物の一定量が、この粒体化物の最小粒径よ
    り小さい大きさの多数の穿孔を有する底部乃至側壁部か
    らなる受器内に収容され、流動する気体の存在下に加熱
    処理工程及び燃焼処理工程が施されることによってなる
    請求項3の液状有機ハロゲン化物の分解処理方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63174672A (ja) * 1987-01-13 1988-07-19 大豊産業株式会社 産業廃棄物を利用した液状有機ハロゲン化物の固定化処理剤、同固定化処理方法及び同燃焼処理方法

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