JPH04198022A - 水和ジルコニアゾルの製造法 - Google Patents

水和ジルコニアゾルの製造法

Info

Publication number
JPH04198022A
JPH04198022A JP32235090A JP32235090A JPH04198022A JP H04198022 A JPH04198022 A JP H04198022A JP 32235090 A JP32235090 A JP 32235090A JP 32235090 A JP32235090 A JP 32235090A JP H04198022 A JPH04198022 A JP H04198022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
hydrated zirconia
zirconia sol
particle size
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32235090A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Matsui
光二 松井
Hajime Suzuki
一 鈴木
Michiji Okai
理治 大貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP32235090A priority Critical patent/JPH04198022A/ja
Publication of JPH04198022A publication Critical patent/JPH04198022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ジルコニア系セラミックス原料粉末製造中間
体である水和ジルコニアゾルの製造法、とくに、上記原
料粉末を成形性、安定化剤との固溶性のよいものとする
ことができる水和ジルコニアゾルの製造法に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、ジルコニウム塩水溶液の加水分解による水和ジル
コニアゾルの製造方法としては、■水溶性ジルコニウム
塩を含む水溶液を120〜300℃で水熱処理する方法
(米国特許2984628号明細!j) ■水溶性ジルコニウム塩を含む水溶液を煮沸加水分解処
理する方法(Inorg、Chem、3゜■水溶性ジル
コニウム塩を含む水溶液に過酸化水素または過酸化水素
を生成する化合物を加え、80〜300℃で加熱処理す
る方法(特公昭61−43286号公報) ■ジルコニウム塩水溶液を加水分解処理したあと、0.
1〜0.3μmのものを沈降法などで分離する方法(特
開昭58−217430号公報)等が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らが検討したところによれば、水和ジルコニア
ゾルの結晶子が小さいほど、該ゾルとジルコニア系セラ
ミックスの製造に常用されるイツトリア、カルシア、マ
グネシア、セリアなどの安定化剤とを混合し、仮焼して
ジルコニア粉末を得るときに、固溶反応が促進していく
ことが推察され、とくに塩化ジルコニルの濃度が0.5
mol/l未満であり、かつ塩素イオン濃度が1.0以
上3.0mol/Ω以下の条件で加水分解処理して得ら
れた水和ジルコニアゾルの結晶子は60A以下のものが
得られ、水和ジルコニアゾルの結晶子が60A以下、好
ましくは40A以下になると、その効果がが顕著に現れ
ることが期待される。また、水和ジルコニアゾルの粒子
径は、平均粒径で0.1μm以上、粒径範囲で0.05
〜0.5μmのものが好ましく、平均粒径が0.1μm
より小さくなると、該ゾルを仮焼してジルコニア粉末を
得るときに、強固な凝集塊が生成し、成形性および焼結
体特性の悪いジルコニア粉末が得られる。
ところで、■および■の方法によって得られる水和ジル
コニアゾルは、粒子径が50OAよりも小さいものであ
り、上記のとおり、仮焼の際強固な凝集が起こり、得ら
れるジルコニア粉末が成形しに<<、セラミックス原料
粉末に適さないものとなる。■の方法で得られる水和ジ
ルコニアゾルは、結晶子が100Aよりも大きいもので
あり、上記のとおり、安定化剤と固溶しにくいものと考
えられる。更に煮沸温度による加水分解反応なので、反
応が終るのに長い時間がかかる。■の方法は、加水分解
反応により得られた水利ジルコニアゾルを遠心分離操作
して、粒径0.1〜063μmのゾルを取り出さなけれ
ばならす、工業化は困難であり更に生産効率が悪く実用
的ではない。
本発明は、このような従来方法における欠点を解消した
、即ち、粒子径の大きい、且つ結晶子の小さい、したが
って成形性のよい、さらにイツトリア等の安定化剤とよ
く固溶しているジルコニア粉末の製造に適した水和ジル
コニアゾルを簡易なプロセスにより製造することができ
る方法の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、塩化ジルコニル水溶液の加水分解により水和
ジルコニアゾルを製造する方法において、0.5mol
/ρ未満の塩化ジルコニル濃度で、塩素イオン濃度を1
以上3mol/ρ以下にし、かつ、加水分解反応終了時
の反応液のpHが0゜2以上0.7以下の範囲となるよ
うに調整された塩化ジルコニル水溶液を110以上20
0℃以下で加水分解処理することによる水和ジルコニア
ゾルの製造方法、を要旨とするものである。以下本発明
を更に詳細に説明する。
本発明で得られる水和ジルコニアゾルの粒径は、電子顕
微鏡による粒径観察または粒度分布測定器による粒径測
定、例えば光子相関法等で得られる。
塩化ジルコニル水溶液を加水分解すると、水和ジルコニ
アゾルと酸が生成し、反応の進行につれて反応系の、p
Hが低下していく。これらの塩化シルコニ゛ルのジルコ
ニア換算濃度0.25mol/l未満の水溶液をなんら
の処理をもすることもなく加熱して加水分解を完了させ
ると、反応系のpHは0.7よりも大きくなり、さらに
塩素イオン濃度が1mol/#未満になる。したがって
、本発明を実施するにあたり、前もって塩化ジルコニル
水溶液に酸を添加してpHを低くし、さらに反応系のp
Hにあまり影響のない塩素化合物を添加して塩素イオン
濃度を高くして、加水分解反応終了時の系のpHが0.
2以上0.7以下、かつ塩素イオン濃度が1以上3rr
+01/ρ以下となるようにしなければ9らない。添加
する酸としては、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸を挙げる
ことができるが、こ、れらの他に酢酸、クエン酸等の有
機酸でもよい。好ましくは塩酸である。また、塩素化合
物としては、塩化アンモニウム、金属塩化物、1例えば
塩化ナトリウム、塩化カルシウム等のアルカリ金属また
はアルカリ土類金属、塩化アルミニウム等を挙げること
ができ、好ましくは塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
である。
また塩化ジルコニルのジルコニア換算濃度が0゜25以
上0.5mol/47未満の本溶液を加熱して加水分解
を完了させると、反応系のpHは0゜2以上0.7以下
の範囲に入るが、塩素イオン濃&’は1mol/ρ未満
である。このときは、pHにあまり影響のない塩素化合
物のみを添加して塩素イオン濃度を冨<シて、加水分解
反応終了時の系の塩素イオン濃度が1以上3mol/ρ
以下となるようにしなければならない。添加する塩素化
合物としては、上記に記述したものでよい。
この加水分解反応終了時のpHが0.7よりも大きいと
0.1μm以上の平均粒径および60A以下の結晶子を
もっ水和ジルコニアゾルを製造できず、またpHが0.
2未満になると水和ジルコニアゾルの平均粒径が0.1
μmよりも小さくなるとともに反応率が低下し、さらに
反応時間が長くなる。さらに、塩素イオン濃度が1mo
l/、Q未満になると60A以下の結晶子をもっ水和ジ
ルコニアが得られず、また塩素イオン濃度が3m。
1/ρより大きくなると水和ジルコニアの結晶性が低下
するとともに反応率が低下し、反応時間が長くなる。
上記で調製した原料液の加水分解条件、すなわち反応温
度は、110以上200℃以下に設定しなければならな
い。反応温度が200℃よりも高くなると、水和ジルコ
ニアの結晶子が6OAよりも大きくなるとともに平均粒
径が0.]μmよりも小さくなり、目的とする水利ジル
コニアゾルか製造できず、さらに水熱合成であることか
ら工業的な大量生産が困難になるため実用的でなくなる
反応温度が110℃未満になると加水分解反応の完結に
長い時間を要するため、生産効率が低下する。好ましい
温度範囲は、120から170℃である。
また、反応時間は反応温度にもよるが、約1〜30時間
程度である。
[作用コ 水和ジルコニアゾルの結晶子および粒径が、反応系の塩
素イオン濃度およびpH,特に反応終了時の塩素イオン
濃度およびpHに依存する理由は明らかではないが、得
られる水和ジルコニアゾルは、結晶性のよい1次粒子が
凝集した2次粒子からなることが知られており(特公昭
61−43286号公報)、塩素イオンは加水分解反応
のときに生成する水和ジルコニアの結晶核に吸着して結
晶成長を阻害し1次粒子(結晶子)を小さくする因子と
て考えられる。またpHは2次粒子に作用する因子と考
えられ、加水分解反応により生成する1次粒子の粒径に
関する粒子間相互作用と、反応系のpHとの相乗作用に
より、1次粒子間の〃集結合が促進され、生成2次粒子
の粒径に影響することによるものと推察される。
[発明の効果コ 以上説明したとおり、本発明によれば、粒子径の大きい
、且つ結晶子の小さい、したがって成形性のよい、さら
にイツトリア等の安定化剤とよく固溶しているジルコニ
ア粉末の製造に適した水和ジルコニアゾルを製造するこ
とができる。
本発明で得られる平均粒径が0.1μm以上であり、か
つ60A以下の結晶子の水和ジルコニアゾルは、ジルコ
ニウム塩濃度、陰イオン濃度、酸またはアルカリの添加
量などに依存するので、これらの条件を加水分解反応終
了時の懸濁液のpHを本発明で限定した範囲に制御でき
るように適宜設定することによって、ゾル粒径および結
晶子を制御することができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 2mol/C1のオキシ塩化ジルコニウム150mgに
塩化アンモニウムを53.5g添加して蒸留水を加え、
ジルコニア換算0. 3 m o 1 /、Q (7)
水溶液にした。このときの塩素イオン濃度は、1゜6m
ol/、Qであった。この調整した原料液を攪拌しなが
ら、加水分解反応を140’Cの温度で20時間行った
。反応終了後の懸濁液のpHは、0゜45であった。
得られた水和ジルコニアの光子相関法による平均粒径は
0.2μmであり、粉末X線回折による結晶子径は40
Aであった。
実施例2 塩化アンモニウムを塩化ナトリウムに代えた以外は実施
例1の条件と同様に行なった。反応終了後の懸濁液のp
Hは0.5は、であり、塩素イオン濃度は1,6mol
/Uであった。
得られた水和ジルコニアの光子相関法による平均粒径は
0.18μmであり、粉末X線回折による結晶子径は4
3Aであった。
実施例3 2mol/Klのオキシ塩化ジルコニウム50mgに2
mol/Nの塩酸を300rrlおよび塩化アンモニウ
ムを53.5g添加して蒸留水を加え、ジルコニア換算
0.1mol/Ωの水溶液にした。
このときの塩素イオン濃度は、1.8mo 1/Nであ
った。この調整した原料液を攪拌しながら、加水分解反
応を140℃の温度で20時間行った。
反応終了後の懸濁液のpHは、0.4であった。
得られた水和ジルコニアの光子相関法による平均粒径は
0.25μmであり、粉末X線回折による結晶子径は3
8Aであった。
比較例1 0.1mol/pのオキシ塩化ジルコニウム水溶液を攪
拌しながら、加水分解反応を140℃の温度で15時間
行った。反応終了後の懸濁液のpHは、1.0であった
得られた水和ジルコニアの光子相関法による平均粒径は
0.05μmであり、粉末X線回折による結晶子径は8
0Aであった。
田願人 東ソー株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ジルコニル水溶液の加水分解により水和ジル
    コニアゾルを製造する方法において、0.5mol/l
    未満の塩化ジルコニル濃度で、塩素イオン濃度を1以上
    3mol/l以下にし、かつ、加水分解反応終了時の反
    応液のpHが0.2以上0.7以下の範囲となるように
    調整された塩化ジルコニル水溶液を110以上200℃
    以下で加水分解処理することを特徴とする、水和ジルコ
    ニアゾルの製造法
JP32235090A 1990-11-28 1990-11-28 水和ジルコニアゾルの製造法 Pending JPH04198022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32235090A JPH04198022A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 水和ジルコニアゾルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32235090A JPH04198022A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 水和ジルコニアゾルの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04198022A true JPH04198022A (ja) 1992-07-17

Family

ID=18142663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32235090A Pending JPH04198022A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 水和ジルコニアゾルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04198022A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014522800A (ja) * 2011-07-12 2014-09-08 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) ジルコニアコロイドを生成するための方法
JP2016501825A (ja) * 2012-12-26 2016-01-21 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) ジルコニアコロイドの作製方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014522800A (ja) * 2011-07-12 2014-09-08 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) ジルコニアコロイドを生成するための方法
JP2016501825A (ja) * 2012-12-26 2016-01-21 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) ジルコニアコロイドの作製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5011673A (en) Zirconium oxide powder
JP3284413B2 (ja) 水和ジルコニアゾルおよびジルコニア粉末の製造方法
DE3633309C2 (de) Zusammensetzung auf der Basis von Zirkoniumdioxid und Verfahren zu ihrer Herstellung
WO1999059919A1 (fr) Procede de production d'une poudre de titanate de baryum
JPS62223019A (ja) 結晶質酸化スズ・アンチモンゾル及びその製造方法
JP3759208B2 (ja) アルミナ粒子の製造方法
US20100028252A1 (en) Processes for the flux calcination production of titanium dioxide
JPH04198022A (ja) 水和ジルコニアゾルの製造法
JPH01153760A (ja) オキシ塩化ビスマスから成る真珠光沢顔料の製法
US5188991A (en) Zirconium oxide powder, process for its preparation and use
JP3362793B2 (ja) シリカゾルの製造方法
JP2882040B2 (ja) 水和ジルコニアゾルの製造方法
RU2598728C1 (ru) Способ получения наноструктурного порошка вольфрамата циркония
US5252316A (en) Zirconium oxide powder, process for its preparation and its use
JP3208768B2 (ja) 水和ジルコニアゾルの製造方法
JPS61141619A (ja) ジルコニア微粉体の製造法
JP3265597B2 (ja) ジルコニア微粉末の製造方法
JP3237140B2 (ja) 水和ジルコニアゾルおよびジルコニア粉末の製造法
JP3265368B2 (ja) 酸化ジルコニウム粉末の製造方法
JPH04187520A (ja) 水和ジルコニアゾルの製造法
TWI730626B (zh) 氧化鈦之製造方法
JPH0551212A (ja) 水和ジルコニアゾルおよびジルコニア粉末の製法
JPH01278417A (ja) 新規なジルコニウムの反応性誘導体及びその製造方法
JP2005330174A (ja) 正方晶ジルコニアゾルの製造方法
JP3254694B2 (ja) 水和ジルコニアゾルおよびその製造法