JPH04196106A - 永久磁石及びその製造方法 - Google Patents

永久磁石及びその製造方法

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JPH04196106A
JPH04196106A JP2321753A JP32175390A JPH04196106A JP H04196106 A JPH04196106 A JP H04196106A JP 2321753 A JP2321753 A JP 2321753A JP 32175390 A JP32175390 A JP 32175390A JP H04196106 A JPH04196106 A JP H04196106A
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magnet
permanent magnet
rare earth
corrosion
less
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JP2321753A
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Takeshi Ikuma
健 井熊
Isao Inaba
功 稲葉
Koji Akioka
宏治 秋岡
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0253Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
    • H01F41/026Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets protecting methods against environmental influences, e.g. oxygen, by surface treatment

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、永久磁石特に表面に耐食性樹脂層を被覆して
なる、磁気異方性を有する永久磁石及びその製造方法に
関する。
〔従来の技術〕
永久磁石は、外部から電気的エネルギーを供給しないで
磁界を発生するための材料であり、高透磁率材料とは逆
に保磁力が大きく、また残留磁束密度も高いものが適し
、一般家庭の各種電気製品から大型コンピューターの周
辺端末機器まで、幅広い分野で使用されている重要な電
気・電子材料の一つである。
現在使用されている永久磁石のうち代表的なものはアル
ニコ系鋳造磁石、フェライト磁石及び希土類−遷移金属
系磁石である。
特に、希土類−遷移金属系磁石であるR−C。
系永久磁石やR−Fe−B系永久磁石は、極めて高い保
磁力とエネルギー積を持つ永久磁石として、従来から多
くの研究開発がなされ、種々の希土類−鉄(遷移金属)
系の高性能異方性永久磁石の製造方法が開発されている
例えば、特開昭59−46008号公報やM。
Sagawa、S、Fuj imura、N、T。
gawa、H,Yamamoto  and  Y。
M a t s u u r a;   J、  A 
p p L  P h y s。
Vol、55 (6)1.5  Mar、ch  19
84゜p 2083.  等には、原子百分比で8〜3
0%のR(但しRはYを包含する希土類元素の少なくと
も一種)、2〜28%のB及び残部Feから成る磁気異
方性焼結体である永久磁石及びそれが粉末冶金法に基づ
く焼結によって製造されることが開示されており、また
、特開昭59−211549号公報やR,W、Lee;
   Appl、Phys。
Lett、Vol、46 (8)、15  April
  1985、p790には、急冷薄帯製造装置で、厚
さ30μm程度の急冷薄片を作り、その薄片を樹脂結合
法で磁石にするメルトスピニング法による樹脂結合方法
で希土類−鉄磁石が製造されることが開示されている。
さらに、特開昭60−100402号公報や前述のR,
W、Leeの論文には、鉄、ネオジムおよび/あるいは
プラセオジムおよびホウ素を含む無定形ないし微細な結
晶性の固体材料を高温処理し、冷却して、得られる物体
であり、永久磁石特性を示す磁気異方性を有する永久磁
石の製造方法が開示されている。
また、特開昭61−276803号公報には、R(ただ
しRはYを含む希土類元素のうち少なくとも1種)8原
子%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Co50
原子%以下,Al15原子%以下、及び残部が鉄及びそ
の他の製造上不可避な不純物からなる合金を溶解および
鋳造後、該鋳造インゴットを500℃以上の温度で、押
出し加工、圧延加工、スタンプ加工等を行うことにより
、結晶粒を微細化しまたその結晶軸を特定の方向に配向
せしめて、該鋳造合金を磁気的に異方性化する希土類−
鉄系永久磁石が開示されている。
、 しかしながら、R−Fe−B系磁石は?S度環境或
いは酸化雰囲気下では、磁石表面から酸化しやすい。そ
のため、モータ、リレー等にR−Fe−B系磁石を組込
んだ場合、酸化物が脱落してトラブルの原因となるとい
う問題点を有する。
これらの問題点を解決する方法として、永久磁石体表面
に耐酸化性樹脂をコーティングする種々の方法が開示さ
れている。即ち、 ■特開昭60−63901号公報には、R−Fe−B系
成分を主成分とし焼結法により製造され、主相が正方晶
相からなり、表面に耐酸化性樹脂を有する永久磁石が開
示されているが、上述のようにR−Fe−B系合金は粉
末化すると酸化し易く焼結体中の酸素温度が高くなる。
また、特開昭62−256413号公報には、R−Fe
−B系合金粉末と非磁性元素Mの粉末との混合粉末また
はその成形体を、熱間加圧成形して得られるR 2 F
ezB−M系永久磁石の表面に、耐酸化性樹脂を被覆し
て成る耐酸化性に優れた永久磁石が開示されている。
■特開昭63−77102号公報及び特開昭63−77
104号公報には、N dが11〜15%、Dyが0.
2〜3.0%、かっNdとDyの総量が12〜17%で
あり、Bが5〜8%、Coが0゜5〜13%、Alが0
.5〜4%、CC100Opp以下を含有し、残部Fe
及び不可避不純物からなり、主相が正方品構造からなる
磁石体または焼結磁石体表面に、電着塗装による耐酸化
性樹脂を有する永久磁石及びその製造方法が開示されて
いる。
■特開昭63−166944号公報及び特開昭63−2
17601号公報には、R−Fe−B系を主成分とし、
主相が正方晶相からなる焼結永久磁石体表面に、金属薄
片を含む耐酸化性樹脂を有するか又は焼結永久磁石体表
面に生成した酸化被膜面上に、耐酸化性樹脂を有する永
久磁石及びその製造法が開示されている。
■特開平1−132107号公報には、希土類金属間化
合物からなる希土類磁石において、磁石表面を撥水性機
能を有する有機物系樹脂でコーティングするか、磁石体
内部に熱硬化性樹脂を浸透させ、さらに表面を撥水性機
能を有する有機物系樹脂でコーティングする希土類磁石
が開示されている。
■特開平1−47807号公報には、Fe−Nd−Bか
らなる磁性粉末に有機物樹脂を加え得られる樹脂結合型
希土類磁石において、防錆のためのコーティング剤とし
て無機物の微粉末を添加したコーティング剤を用いる樹
脂結合型希土類磁石が開示されている。
■特開平2−47808号公報には、基本組成が、希土
類金属、鉄、ボロンからなり超急冷法でつくられた磁石
粉末に熱硬化性樹脂を加え圧縮成形した磁石において、
有機樹脂を真空含浸し、かつ磁石表面に1〜50μmの
有機樹脂コーティングした希土類、鉄系樹脂結合型磁石
が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
斜上の■〜■の従来の永久磁石には次の如き問題点を有
している。
即ち、R−Fe−B系磁石は非常に酸化され易く、従っ
てこれを実用化するためには、磁石体表面に樹脂等の耐
酸化皮膜を被覆する必要がある。
しかしながら、従来の永久磁石の場合、その製造工程に
おいて焼結法等を用いると、粉砕を行い粉末状にするた
めに、表面積が増大する。この状態は非常に活性であり
、ここで磁石粉末が酸化されるため、磁石成形体中の酸
素温度が増大する。また焼結磁石は有孔性であるため、
磁石成形体中に空気や水分等が含まれる。これら含有酸
素や含有の空気や水分は、磁石の酸化の要因となり、磁
石体表面に耐酸化処理を施したとしても、磁石内部から
酸化・発錆を起こすという問題を有する。
さらに被覆膜の性状についての留意が不十分である。即
ち、金属の腐食に影響を与える因子として重要なものに
酸素と水がある。このうち特に重要なものは水であり、
従って金属から如何に水分を遮断するかが重要となる。
その方法として金属表面に樹脂層を被覆する方法が有る
がしかしながら樹脂によって水に対する挙動が異なる。
したがって、被覆膜の種類によってその効果は異なり、
十分な耐食性、耐酸化性を有していない場合があるとい
う問題点を有する。
そこで本発明は、以上の従来技術の欠点特に永久磁石の
耐環境性での欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、高性能で防錆効果が高くかつ低コストの永
久磁石の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本出願人は、先に、R(ただしYを含む希土類元素のう
ち少なくとも1種)、M(ただし遷移金属元素のうち少
なくとも1種)及びX(ただしllIb族元素のうち少
なくとも1種)を原料基本成分とし、該基本成分とする
合金を溶解・鋳造し、孜いて鋳造インゴットを500℃
以上の温度で熱間加工し、機械的配向により磁気異方性
を付与する永久磁石の製造方法を発明した。本発明の永
久磁石は上記発明を更に発展改良するものである。
本発明は、希土類元素(R)−遷移金属元素(M ) 
−III b族元素(X)系永久磁石に関するものであ
り、具体的には、前記RがPr、  Nd、  Dy。
Ce、La、Y、Tbのうちがら選ばれた少なくとも一
種以上の希土類元素を原子百分比で12〜25%、Mが
Fe、  Co、  Cu、  Ag、  Au、  
Ni、Zrのうちから選ばれた少なくとも1種以上の遷
移金属を65〜85%、XがB、  Ga、  Alの
うちから選ばれた少なくとも1種以上のIll b族元
素を3〜10%を基本成分とする永久磁石において、含
有酸素が重量比で1500ppm以下であり、さらに前
記磁石の空孔率が2%以下であり、かつ該磁石表面に吸
水率5%以下の耐食性樹脂層を1〜80μmを被覆して
なり、磁気異方性を有することを特徴とするものである
また、上記永久磁石の製造方法は、前記基本成分を主成
分とする合金を溶解・鋳造後、該鋳造インゴットを50
0℃以上の温度で加工度50%以上でホットプレス、圧
延、押出、鍛造加工がら選ばれた1種で熱間加工し、次
いで所望の磁石形状に切断・研磨し、該磁石表面に膜厚
1〜80μmの前記と同様の耐食性樹脂層を被覆するこ
とを特徴とする永久磁石の製造方法である。
〔作用〕 本発明者等は、各種の希土類元素(R)−遷移金属元素
(M)−111b族元素(X)系合金に適当な熱間加工
を加えれば高保磁力が得られることを見知し、更に、こ
の合金を基に、ホットプレス、圧延、押出、鍛造等の熱
間加工し、熱処理し、切断・研磨し、磁石表面に吸水率
5%以下の耐食性樹脂層を1〜80μm被覆し、着磁す
ることにより、永久磁石及びその製造方法を発明したも
のである。
この磁石は、従来の焼結法に比肩する高性能であり、従
来の永久磁石の欠点を解消し得るものである。
本発明においては、後述する実施例の第1図に示す如き
過程をたどり、本発明の永久磁石が製造されるものであ
る。
次に本発明における原料基本成分のR,M及びXの限定
理由について述べる。
R: 12〜25% 12%未満だとR−リッチ相の量が少く割れやすくなっ
て熱間加工が困難となる。また25%を越えると非磁性
相の工が増え過ぎて性能が低下するので上記の如く定め
た。
M二 65〜85% 85%を越えるとR−リッチ相の皿が少く熱間加工が困
難となり、65%未満だと非磁性相の量が増え過ぎて性
能が低下するので上記の如く定めた。
X: 3〜10% 3%未満だと磁性相の量が少くなり高性能が得られない
。また10%を越えると非磁性相の量が増し、熱間加工
がしにくくなるので上記の如く定めた。
次に、本発明の磁石においては、含有酸素を重量比で1
500ppm以下と定めたが、これはその値を越えて含
有すると磁石の耐食性が悪くなるので、1500ppm
以下と定め、さらに磁石の空孔率は、後述する実施例に
示すように2%を越えると、磁石の耐食性効果が認めら
れないので2%以下と定めた。
耐食性樹脂層の吸水率を5%以下としたのは下記の理由
からである。即ち、金属の腐食に影響を与える因子の内
、重要なものに水の存在がある。
そこで防食の手段として有用なのは金属表面における水
分の遮断であり、金属表面への樹脂層の被覆である。し
かしながら樹脂層の場合、吸水性がある。吸水された水
分は樹脂層中を拡散し、金属表面に到達し、これが腐食
要因となる。また、吸水によって皮膜の劣化が促進され
、皮膜の密着強度の低下や特性の低下、さらにふくれや
剥離を生じる。従って、皮膜の吸水率は耐食性に対して
重要な要素となる。この吸水率を5%以下としたのは5
%を越えると後述する実施例に明らかなように被覆膜が
環境に対する遮断性が不十分となり、耐食性が低下する
ためである。吸水率の下限については磁石表面に対する
水分の遮断を考慮した場合には吸水率は低ければ低いほ
ど良好となるため下限は0%である。
また、耐食性樹脂層の膜層を1〜80μmと限定するも
のであるが、後述する実施例に明らかなように80μm
を越えると、コーテイング膜を均一に被覆することが困
難になること、また寸法精度が劣り、一方、1μm未満
においてはその耐食性効果が不十分であるので以上のよ
うに定めた。
飲に本発明の実施例について述べる。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例における製造法の工程説明図、
第2図は本発明の熱間加工における圧延の場合の説明図
、第3図は本発明の熱間加工におりる押出の場合の説明
図。第4図(a)、  (b)は本発明の熱間加工にお
ける鍛造の場合の説明図である。
図において、1は鋳造合金、2aはロール、2bは油圧
プレス、2cは鍛造機、3はダイ、4はカプセル、5は
ベース、6は潤滑剤である。
先ず第1図に示す如く、所望の組成の合金をアルゴン雰
囲気中で誘導加熱炉で溶解し、鋳型に訪=15− 造し鋳造合金】を得る。
次に磁石に異方性を(q与するために、各種の熱間加工
を施す。
その後、鋳造合金1中に初品として存在するFe相を拡
散させ、磁気的にソフトな相をなくすために250〜1
100℃の温度領域で熱処理を施し、切断、研削し、所
望の形状を作成し、コーティング及び着磁を施して磁石
を製造する。
次に、着磁を施した磁石の磁気性能として、残留磁化B
r、保磁力iHc、最大エネルギー偵(BH)、、x、
酸素深度、空孔率を求め、次いで磁石の耐食性試験温度
を60℃,湿度90%の雰囲気条件にて行い、外観状況
を観察し評価を行った。
各種の熱間加工としては、 (a)ホットプレス法、 
(b)圧延加工、 (c)押出加工、 (d)鍛造加工
の4種類について、加工度50%以上の条件で行った。
又、コーティング法としては、スプレー法、浸漬法、電
着法にて行った。
〔実施例1〕 第1図に示す製造]−程に従い、次の第1表に示すよう
な組成の合金をアルゴン雰囲気中で誘導加熱炉を用いて
溶解し、次いで鋳造し、柱状晶組織の30mmφ×高3
0mmの鋳造合金試料No。
1〜16及び比較試料No、1〜3を得た。
次に、この試料合金をアルゴン雰囲気中で誘導加熱で、
900’ Cに加熱し、この状態で油圧600tブレス
のプレス加工を加工度60%の条件で施した。
この後、試料合金を冷却後、950℃X20時間の熱処
理を施した後、−度冷却し、さらに475℃X2時間の
熱処理を行い、所望の形状に切断、研厄し、磁石表面に
スプレー法によりエポキシ樹脂層の膜厚20μmでコー
ティングを行い、着磁を施した磁石の磁気特性を測定し
、その結果を第2表に示す。
第1表 磁石合金の組成 ・ 第2表に示す如く、本発明による試料は、残留磁化Br
は10. 8〜M. 0kG、  保磁力iHCは7.
 9〜16. 6kOe、最大エネルギー積(BH)、
、、は26. 3〜42. 5MGOe、酸素濃度は4
70〜750ppm、空孔率は0. 1〜1.1%と低
い値を示し、これに対して比較試料は酸素流度及び空孔
率は高く耐食性成績は不良であった。
〔実施例2〕 次に熱間加工決別による影響を調べるために実施例1と
同様に誘導加熱炉を用いて、 P r +sN d 2F e 76、SB sCu 
+、sなる組成の合金を溶解し、次いで鋳造し、柱状晶
の平均粒径15μm組縄の鋳造合金No、17〜20を
得た。
次に、これら鋳造合金の試料No、17〜20を次の第
3表に示す温度及び加工度にて、ホットプレス、圧延加
工、押出加工、鍛造加工の熱間加工法により加工し、実
施例1と同様に熱処理を行い、所望の形状に切断、研磨
し、エポキシ樹脂層のコーティング20μmを行い、着
磁を施した磁石の磁気特性を測定した。その結果を第3
表に示す。
尚、圧延加工は第2図に示す如く、極力歪速度が小さく
なるようにロール2aの速度を調節して行った。
更に、鍛造加工は第4図(a)、 (b)に示す如く、
鋳造合金1をカプセル4にてシールし、これを900℃
に予熱した後、油圧600tブレス2c(鍛造機)のベ
ース5に載置して、かつカプセル4の上下表面に潤滑剤
6を塗布し10mm/秒の加工速度で鍛造加工した。
第3表の結果によると、特に熱間加工法によってその特
性値は変りがなく、その影響は少く何れもよい成績を示
した。
第3表 熱間加工法による影響試験 〔実施例3〕 孜に含有酸素流度による影響を調べるために、実施例2
と同様に誘導加熱炉を用いて、P r +50 ’J 
2F e 67Cu 19A 12B4なる組成の永久
磁石をその含有酸素流度が変わるように原料のグレード
を変えて、合金を作成し、この合金に実施例1と同様に
ホットプレスを施し、更に1000℃×24時間の熱処
理を施し、試料No、21〜25並に比較試料N0M及
び5を得た。
なお、比較試料No、4及び5は、それぞれN d 1
6F 877BS、及び Pr+5Dy2Fe67Co1eA12B4の組成で、
焼結法によって作成した。
また、同じ磁石試料に吸水率2.0%のエポキシポリア
ミド樹脂層のコーティング15μmをエポキシスプレー
塗装により施した。
飲に、これら磁石試料No、21〜25並に比較試料N
o、4及び5を次の第4表に示す原料酸素流度、磁石酸
素濃度、空孔率を求め、その結果を第4表に示す。
尚、耐食性試験は塗装皮膜をした場合としない場合、1
000時間後の試料表面の腐蝕された割合(%)にて示
した。皮膜をした場合は100〇=23− 時間、皮膜を剥ぎ取った後に測定した。
また、比較例4,5の1000時間後の膜の状態は膨れ
がみられた。
第4表 酸素流度の影響試験 磁石中の含有酸素流度が1500ppmを越えると耐食
性試験の結果は皮膜無しの場合は殆ど腐食され、皮膜が
有る場合、M50ppmでは5%程度に保持し得る。
〔実施例4〕 次に皮膜樹脂の吸水率による耐食性への影響を調べるた
めに、 P r l?F e va、sB sCu +、sなる
組成の合金を圧延加工して作成した永久磁石試料No、
26〜36について、第5表に示した皮膜樹脂を使用し
て耐食性試験を行った。その結果を第6表に示す。
第5表 耐食性試験の結果は、60℃195%雰囲気で1500
時間後の試料表面の腐食された割合(%)にて示し、そ
の結果を第5表に示す。この時、腐食された割合につい
ては皮膜表面に生じたふくれや剥離等が生じた領域を腐
食された表面として観察を行った。なお、寸法精度Rは
膜厚の限度を調べるために(最大寸法)−(最小寸法)
で示した。
第5表 各種樹脂皮膜による耐食性への影響試験第5表
の斧占果、膜厚は0.05μmでは腐食割合が増加し、
85μmでは寸法精度が不良となる。
また樹脂の種類による差については吸水率5%以上のも
のを使用した試料N0136の場合には皮膜にふくれが
多く生じ、皮膜を剥すと磁石表面に赤錆が生じていた。
この結果から吸水率5%以下の樹脂を皮膜として使用す
ることにより皮膜の劣−26= 化を防ぎ、磁石の耐食性を向上させることが可能となっ
た。
〔発明の効果〕
斜上の如く本発明の希土類永久磁石及びその製造方法は
、次の如き効果を炎するものである。
(1)含有酸素及び空孔率が小なので、酸素に対して活
性が少なく、耐食性を向」二せしめることができる。
(2)樹脂皮膜の吸水率を5%以下とすることにより、
磁石表面における水分の遮断効果が大ききくなり、これ
によって、耐食性を向」ニさせることが可能となる。
(2)従来の焼結法と比較し、加工工数及び生産設備投
資額を著しく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における製造法の工程図、第2
図は本発明の熱間加工における圧延の場合の説明図、第
3図は本発明の熱間加工における押出の場合の説明図、
第4図(a)、 (b)は本発明の熱間加工における鍛
造による場合の説明図である。 図において、 1・・・鋳造合金 2a・・・ロール 2b・・・油圧プレス 2c −鍛造機 3・・・ダイ 4・・カプセル 5・・・ヘース 6・・・潤滑剤 以」二 出願人 セイコーエプソン株式会社 代理人 弁理士 鈴木 喜三部 他1名第1図 第2図 第3図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)R(ただしYを含む希土類元素のうち少なくとも
    1種)とM(ただし遷移金属元素のうち少なくとも1種
    )とX(ただしIIIb族元素のうち少なくとも1種)
    を基本成分とする永久磁石において、含有酸素が重量比
    で1500ppm以下であり、さらに前記磁石の空孔率
    が2%以下であり、かつ該磁石表面に吸水率5%以下の
    耐食性樹脂層を1〜80μm被覆してなり、磁気異方性
    を有することを特徴とする永久磁石。
  2. (2)RがPr,Nd,Dy,Ce,La,Y,Tbの
    うちから選ばれた少なくとも1種以上の希土類元素を原
    子百分比で12〜25%、MがFe,Co,CU,Ag
    ,Au,Ni,Zrのうちから選ばれた少なくとも1種
    以上の遷移金属を65〜85%、XがB,Ga,Alの
    うちから選ばれた少なくとも1種以上のIIIb族元素
    を3〜10%であることを特徴とする請求項1記載の永
    久磁石。
  3. (3)R(ただしYを含む希土類元素のうち少なくとも
    1種)とM(ただし遷移金属元素のうち少なくとも1種
    )とX(ただしIIIb族元素のうち少なくとも1種)
    とその他製造上不可避不純物からなる合金を溶解・鋳造
    後、該鋳造インゴットを500℃以上の温度で熱間加工
    し、結晶軸を特定方向に配向せしめて、該鋳造合金を磁
    気的に異方性化し、次いで所望の磁石形状に切断・研磨
    し、該磁石表面に吸水率5%以下の耐食性樹脂層を1〜
    80μm被覆することを特徴とする永久磁石の製造方法
  4. (4)RがPr,Nd,Dy,Ce,La,Y,Tbの
    うちから選ばれた少なくとも1種以上の希土類元素を原
    子百分比で12〜25%、MがFe,Co,Cu,Ag
    ,Au,Ni,Zrのうちから選ばれた少なくとも1種
    以上の遷移金属を65〜85%、XがB,Ga,Alの
    うちから選ばれた少なくとも1種以上のIIIb族元素
    を3〜10%であることを特徴とする請求項3記載の永
    久磁石の製造方法。
JP2321753A 1990-11-26 1990-11-26 永久磁石及びその製造方法 Pending JPH04196106A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997020960A1 (fr) * 1995-12-05 1997-06-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Matiere magnetostrictive et procede de preparation

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