JPH0419092Y2 - - Google Patents

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JPH0419092Y2
JPH0419092Y2 JP1987098773U JP9877387U JPH0419092Y2 JP H0419092 Y2 JPH0419092 Y2 JP H0419092Y2 JP 1987098773 U JP1987098773 U JP 1987098773U JP 9877387 U JP9877387 U JP 9877387U JP H0419092 Y2 JPH0419092 Y2 JP H0419092Y2
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JP
Japan
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pipe
water jet
casing
mud
suction pump
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JP1987098773U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は浚渫装置に関し、更に詳述すれば、例
えば海底中に打込まれる基礎工事用のパイプ内に
侵入する泥土を除去するために供せられる浚渫装
置に関する。
従来の技術 この種の基礎工事用のパイプ内には、打込み
後、補強用のコンクリートが注入されるようにな
つており、そのためには打込み時においてはパイ
プ内に侵入し、貯留する泥土を除去(浚渫)する
必要がある。
そして、従来かかる泥土の除去はグラブハンマ
ーと称せられる機械を用いて行われていた。即
ち、そこでは開閉可能になつたバケツトをパイプ
内に降下させ、これが泥土を掴んだ後に上昇さ
せ、次いでバケツトを所定位置に設けた回収タン
クの上方に旋回移動させ、ここでバケツトを開い
て回収タンク内に泥土を回収させる形態をとつて
いた。
なお、バケツトの上昇、降下及び旋回動作はこ
れを吊支したクレーンにより行われるようになつ
ている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述の従来例による場合は、ま
ず第1に、パイプ内の泥土を除去するのに、バケ
ツトに上記一連の動作を多数回行わせる必要があ
るため、効率のよい浚渫作業が行えないという欠
点がある。
第2に、バケツトを回収タンクの位置に旋回す
る際に、バケツト内の泥土がこぼれ落ちる事態を
生じ、海洋汚染を招来することになるという欠点
がある。
第3に、パイプの内壁に付着した泥土を確実に
除去することが困難であるため、結果的にパイプ
の内壁に対するコンクリートの密着性が不充分な
ものとなり、所望の補強効果を享受できなくなる
いう欠点がある。
本考案はかかる従来技術の問題点を解決するた
めになされたものであり、浚渫作業を迅速、確実
に行え、また海洋汚染を招来することがない浚渫
装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案に係る浚渫装置は海底に打ち込まれたパ
イプ内の泥土を除去する浚渫装置において、前記
パイプ内に吊支されるケーシングと、このケーシ
ングの内部に固定してある吸込用ポンプと、吸入
ポンプの下端に設けられたインペラと、吸込用ポ
ンプに一端を接続してあり、他端を前記パイプの
外部に設けた回収タンクに接続してある排出管
と、前記ケーシングの上部の内周面に設けられ前
記パイプの外部に設けた吐出用ポンプに接続して
ある環状のウオータジエツト供給管と、このウオ
ータジエツト供給管に上端を接続してあり、前記
パイプの内側下方及びパイプの内壁側下方に向け
てウオータジエツトを噴出する複数のウオータジ
エツト噴出管を具備しており、かつ前記ケーシン
グはパイプの内径より小径でその外周面の上、下
端部には周方向に複数の平面視断面が三角形状に
突出したアングル材を溶着したガイド部材が放射
状に設けてあり、前記ケーシングの外周面より突
出することになる内壁側に向かうウオータジエツ
ト噴出管は前記ガイド部材より外側に突出しない
ように保護されていることを特徴としている。
ここに、海底とは文字通りの海底のみを意味す
るものではなく、湖底、沼底等をも含む概念であ
る。
作 用 しかるときは、パイプの中心側に向かうウオー
タジエツトがパイプの下部に貯留する泥土を攪拌
し、またパイプの内壁に向かうウオータジエツト
がここに付着した泥土を剥離することになる。そ
して、攪拌された泥土及び剥離された泥土は排出
管を介して回収タンクに回収されることになる。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本考案に係る浚渫装置の全体構成を示す
模式図、第2図はその要部を示す縦断面図、第3
図は第2図のA−A線による断面図、第4図は第
2図の海面図である。
海底1中には鋼管よりなる基礎工事用のパイプ
2が複数本(図面では1本のみが現れている)打
込まれており、パイプ2の下端部には周囲の泥土
3が侵入した状態にある。パイプ2の上端は海面
から適長突出した状態にある。
そして、パイプ2の打込み位置の近傍には次に
述べるケーシング4を吊支するクレーン50及び
発電機51を装置したクレーン台船5が待機して
おり、このクレーン台船5には回収タンク6が連
繋されている。回収タンク6内にはパイプ2内に
ウオータジエツト(高速噴流水)を噴出するため
の吐出用ポンプ60を装置してあり、この吐出用
ポンプ60はケーブル61を介して接続された発
電機51により駆動されるようになつている。
さて、ケーシング4はパイプ2の内径よりも少
し小さい外径を有する円筒状をなしており、外周
面の上、下端部には周方向に複数のアングル材を
溶着してガイド部材40としてある。これらのガ
イド部材40はクレーン50に吊支された状態で
パイプ2内を上下動することになるケーシング4
の上下動を円滑に行わせるべく機能するようにな
つている。もう一つの機能として、パイプ2の内
壁にこびり付いている土砂を有効に掻き落とすこ
とである。なお、ケーシング4の吊支はこれの上
端部に係止連結したワイヤ41にクレーン50の
フツク50aを引つ掛けて行われるようになつて
いる。
ケーシング4の内部上端部にはこれの内周面に
沿わせるようにして環状をなすウオータジエツト
供給管42を収納配置してある。ウオータジエツ
ト供給管42の上端後方位置には連結管43を連
設してあり、この連結管43と前記吐出用ポンプ
60の吐出口との間には第1図に示すウオータジ
エツト供給ホース44を接続してある。
一方、ウオータジエツト供給管42の下端には
ケーシング4の内周面に沿わせるようにして多数
のウオータジエツト噴出管45を周方向に適当な
間隔をおいて垂設してある。これらのウオータジ
エツト噴出管45の内のいくつかは、先端(下
端)をパイプ2の内側下方に向けてあり、他のい
くつかは先端をパイプ2の内壁側下方に向けてあ
る。なお、図示例では夫々8本、合計16本のウオ
ータジエツト噴出管45を周方向において交互に
設けてあるが、ケーシング4の外周面から突出す
ることになる内壁側に向かうウオータジエツト噴
出管45は、この位置に設けた前記ガイド部材4
0により保護されており、ケーシング4の上下動
時においてパイプ2の内周面に当接して破損を生
じないようになつている。
かくして、発電機51により吐出用ポンプ60
を駆動して、ウオータジエツト供給ホース44、
ウオータジエツト供給管42及びウオータジエツ
ト噴出管45を介してケーシング4内にウオータ
ジエツトを噴出せしめると、先端を内側下方に向
けてあるウオータジエツト噴出管45から噴出さ
れるウオータジエツトが泥土3を攪拌し、また先
端をパイプ2の内壁側下方に向けてあるウオータ
ジエツト噴出管45から噴出されるウオータジエ
ツトがパイプ2の内壁に付着した泥土3を剥離す
ることになる。
パイプ1の中央部分にある泥土は本来インペラ
49bによつて攪拌されて吸込用ポンプにより吸
い込まれのであるが、インペラの攪拌のみでは泥
土は周囲に散乱されるので、吸込の効率がよくな
い。そこで、泥土が周囲に散乱しないように、複
数個あるウオータジエツト噴出管45のうちの幾
つかをパイプ1の内側下方に向けてある。これに
よつて泥土は散乱することなく、有効に吸い込ま
れる。
そのうえで、ケーシング4の内部中央には上下
2本の締付けリング47,47及び多数の連結板
48を用いて吸込用ポンプ46を取りつけてあ
る。具体的には、締付けリング47,47は4枚
の締付けリング片47a,47a,47a,47
aを周方向にフランジ結合してなり、結合状態に
おいて内部に吸込用ポンプ46の上、下端部を抱
持するようになつている。そして、締付けリング
47,47のフランジ結合部には外端部をケーシ
ング4の内周面に固着した連結板48の内端部を
連結してあり、これで吸込用ポンプ46のケーシ
ング4に対する取りつけが行われる構造になつて
いる。
吸込用ポンプ46の下端部には上述の如くして
攪拌、剥離される泥土を吸入するための多数の泥
土吸入孔49aを備えた吸入部49を連結してあ
り、吸入部49の右側方には泥土3を回収タンク
6に排出するための排出管140を設けてある。
排出管140の上端はパイプ2の上端から突出し
ており、突出端に連結した排出ホース141を介
して回収タンク6に接続されている。なお、49
bは吸込用ポンプ46に連結されたインペラであ
り、泥土3の攪拌を行うべく機能するようになつ
ている。
この吸込用ポンプ46の駆動はケーブル142
を介して接続された発電機51により行われるよ
うになつており、発電機51を駆動すると吸込用
ポンプ46の下端側、即ち吸込部49側が負圧に
なり、攪拌及び剥離された泥土3と、前記ウオー
タジエツト噴射管45よりパイプ2内に噴出され
る水とが排出管140、排出ホース141を通つ
て回収タンク6に回収され、これでパイプ2内の
泥土3の浚渫が行われるようになつている。
ここに、回収タンク6内に一旦回収された水は
上述の如く吐出用ポンプ60を介してウオータジ
エツトとしてパイプ2内に再度噴出されるように
なつている。つまり、本案浚渫装置においては吸
い上げた水を再度利用するリサイクルの形態をと
るのである。そのため、第1図に示すように回収
タンク6内におけるウオータジエツト供給ホース
44と排出ホース141との位置は左右方向に適
長離隔させてあり、吐出用ポンプ60が回収タン
ク6内に貯留されることになる泥土3を不測に吸
引するのを防止するようになつている。
なお、上記実施例ではクレーン台船5に回収タ
ンク6を連繋することとしたが、回収タンク6を
設けることなく、例えば第5図に示すように環状
に打込まれたパイプ群20の内方に位置する海面
を回収タンクとして利用する実施形態をとつても
よいことは勿論である。
考案の効果 以上の本案浚渫装置による場合は、パイプの下
部に貯留する泥土を無駄なく、確実にパイプ外に
回収することが可能になる。従つて、上述の従来
例による場合に比べて、浚渫作業の能率を格段に
向上できることになる。
また、回収作業中において泥土を海水中に投下
する虞れがないので、海洋汚染を招来することが
ない。
更には、パイプの内壁に付着している泥土を内
壁から確実に剥離することができるので、その後
にパイプ内に注入されることになるコンクリート
とパイプとの密着性を充分に確保することが可能
になるので、補強効果を確実に発揮し得ることに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の実施例を示して
おり、第1図は本考案に係る浚渫装置の全体構成
を示す模式図、第2図はその要部を示す縦断面
図、第3図は第2図のA−A線による断面図、第
4図は第2図の底面図、第5図は回収タンクの変
形例を示す略示平面図である。 2……パイプ、3……泥土、4……ケーシン
グ、42……ウオータジエツト供給管、44……
ウオータジエツト供給ホース、45……ウオータ
ジエツト噴出管、46……吸込用ポンプ、49…
…吸入部、140……排出管、141……排出ホ
ース、5……クレーン台船、50……クレーン、
6……回収タンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 海底に打ち込まれたパイプ内の泥土を除去する
    浚渫装置において、前記パイプ内に吊支されるケ
    ーシングと、このケーシングの内部に固定してあ
    る吸込用ポンプと、吸入用ポンプの下端に設けら
    れたインペラと、吸込用ポンプに一端を接続して
    あり、他端を前記パイプの外部に設けた回収タン
    クに接続してある排出管と、前記ケーシングの上
    部の内周面に設けられ前記パイプの外部に設けた
    吐出用ポンプに接続してある環状のウオータジエ
    ツト供給管と、このウオータジエツト供給管に上
    端を接続してあり、前記パイプの内側下方及びパ
    イプの内壁側下方に向けてウオータジエツトを噴
    出する複数のウオータジエツト噴出管を具備して
    おり、かつ前記ケーシングはパイプの内径より小
    径でその外周面の上、下端部には周方向に複数の
    平面視断面が三角形状に突出したアングル材を溶
    着したガイド部材が放射状に設けてあり、前記ケ
    ーシングの外周面より突出することになる内壁側
    に向かうウオータジエツト噴出管は前記ガイド部
    材より外側に突出しないように保護されているこ
    とを特徴とする浚渫装置。
JP1987098773U 1987-06-26 1987-06-26 Expired JPH0419092Y2 (ja)

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JP1987098773U JPH0419092Y2 (ja) 1987-06-26 1987-06-26

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JPS645958U JPS645958U (ja) 1989-01-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5958871B2 (ja) * 2015-01-22 2016-08-02 五洋建設株式会社 水中壁面の清掃装置及び清掃方法
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JPS645958U (ja) 1989-01-13

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