JPH04189665A - 倍力装置 - Google Patents
倍力装置Info
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- JPH04189665A JPH04189665A JP2319275A JP31927590A JPH04189665A JP H04189665 A JPH04189665 A JP H04189665A JP 2319275 A JP2319275 A JP 2319275A JP 31927590 A JP31927590 A JP 31927590A JP H04189665 A JPH04189665 A JP H04189665A
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- 230000009191 jumping Effects 0.000 abstract description 15
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- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
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Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は倍力装置に関し、より詳しくは、常温時と低温
時におけるジャンピング量を実質的に同一にできるよう
に構成した倍力装置に関する。
時におけるジャンピング量を実質的に同一にできるよう
に構成した倍力装置に関する。
「従来の技術」
従来、倍力装置として、シェル内に摺動自在に設けたバ
ルブボディと、このバルブボディに摺動自在に設けられ
て入力軸に連動する弁プランジャと、上記バルブボディ
に末端部を摺動自在に取り付けた出力軸と、上記弁プラ
ンジャと出力軸の末端部との間に介在させたリアクショ
ンディスクとを備え、上記入力軸が前進されていない非
作動状態で上記弁プランジャとリアクションディスクの
リヤ側の端面との間に間隙を形成するようにしたものは
知られている。
ルブボディと、このバルブボディに摺動自在に設けられ
て入力軸に連動する弁プランジャと、上記バルブボディ
に末端部を摺動自在に取り付けた出力軸と、上記弁プラ
ンジャと出力軸の末端部との間に介在させたリアクショ
ンディスクとを備え、上記入力軸が前進されていない非
作動状態で上記弁プランジャとリアクションディスクの
リヤ側の端面との間に間隙を形成するようにしたものは
知られている。
「発明が解決しようとする課題」
ところで、上述した従来の倍力装置は、非作動状態から
入力軸が前進されることによって作動されるが、この倍
力装置の作動開始時には、それまで離隔していたリアク
ションディスクと弁プランジャとが当接することによっ
て急激な出力上昇が見られ、この作動開始直後の急激な
出力上昇は一般にジャンピングと称されている。このジ
ャンピング以降の出力の変動は、入力軸を介して運転者
にブレーキ反力として伝達される。
入力軸が前進されることによって作動されるが、この倍
力装置の作動開始時には、それまで離隔していたリアク
ションディスクと弁プランジャとが当接することによっ
て急激な出力上昇が見られ、この作動開始直後の急激な
出力上昇は一般にジャンピングと称されている。このジ
ャンピング以降の出力の変動は、入力軸を介して運転者
にブレーキ反力として伝達される。
そして、上述した従来の倍力装置におけるリアクション
ディスクはゴムから製造されており、そのフロント側の
端面は出力軸の末端部に当接させる一方、リヤ側の端面
の外周部はバルブボディの端面に当接させるようにして
あり、その状態において、リアクションディスクのリヤ
側端面の軸部と弁プランジャとの間には上述した間隙を
形成するようにしていた。
ディスクはゴムから製造されており、そのフロント側の
端面は出力軸の末端部に当接させる一方、リヤ側の端面
の外周部はバルブボディの端面に当接させるようにして
あり、その状態において、リアクションディスクのリヤ
側端面の軸部と弁プランジャとの間には上述した間隙を
形成するようにしていた。
しかしながら、リアクションディスクはゴムから製造さ
れているので、常温時に比較すると低温時には硬度が高
くなり弾性変形しにくくなる。
れているので、常温時に比較すると低温時には硬度が高
くなり弾性変形しにくくなる。
そのため、低温時に倍力装置を作動させた場合には、リ
アクションディスクが弾性変形して弁プランジャに当接
するまでの入力が大きくなり、したがって、常温時に比
較して作動開始時のジャンピング量が大きくなっていた
ものである。そして、そのことは、入力軸を介して運転
者に伝達されるブレーキ反力の増大として感知されるよ
うになり、低温時における運転者のブレーキフィーリン
グを阻害させる原因となっていたものである。
アクションディスクが弾性変形して弁プランジャに当接
するまでの入力が大きくなり、したがって、常温時に比
較して作動開始時のジャンピング量が大きくなっていた
ものである。そして、そのことは、入力軸を介して運転
者に伝達されるブレーキ反力の増大として感知されるよ
うになり、低温時における運転者のブレーキフィーリン
グを阻害させる原因となっていたものである。
したがって、本発明は、常温時と低温時におけるジャン
ピング量を実質的に同一にすることで、運転者に良好な
ブレーキフィーリングを付与することを目的とするもの
である。
ピング量を実質的に同一にすることで、運転者に良好な
ブレーキフィーリングを付与することを目的とするもの
である。
「課題を解決するための手段」
すなわち、本発明は、シェル内に摺動自在に設けたバル
ブボディと、このバルブボディに摺動自在に設けられて
入力軸に連動する弁プランジャと、上記バルブボディに
末端部を摺動自在に取り付けた出力軸と、上記弁プラン
ジャと出力軸の末端部との間に介在させたリアクション
ディスクとを備え、上記入力軸が前進されていない非作
動状態で上記弁プランジャとリアクションディスクのリ
ヤ側の端面との間に間隙を形成するようにした倍力装置
において、 上記リアクションディスクのリヤ側の端面とその端面に
対向するバルブボディの端面との間に、上記弁プランジ
ャが嵌合される反力伝達部材を介在させ、上記反力伝達
部材の膨張率を、常温時に上記弁プランジャとリアクシ
ョンディスクの端面との間隙が大きくなり、低温時に該
間隙が小さくなるような膨張率に設定したものである。
ブボディと、このバルブボディに摺動自在に設けられて
入力軸に連動する弁プランジャと、上記バルブボディに
末端部を摺動自在に取り付けた出力軸と、上記弁プラン
ジャと出力軸の末端部との間に介在させたリアクション
ディスクとを備え、上記入力軸が前進されていない非作
動状態で上記弁プランジャとリアクションディスクのリ
ヤ側の端面との間に間隙を形成するようにした倍力装置
において、 上記リアクションディスクのリヤ側の端面とその端面に
対向するバルブボディの端面との間に、上記弁プランジ
ャが嵌合される反力伝達部材を介在させ、上記反力伝達
部材の膨張率を、常温時に上記弁プランジャとリアクシ
ョンディスクの端面との間隙が大きくなり、低温時に該
間隙が小さくなるような膨張率に設定したものである。
「作用」
このような構成によれば、低温時においては上記弁プラ
ンジャとリアクションディスクとの間隙が小さくなるの
で、低温時にリアクションディスクの硬度が高くなって
いても、実質的に常温時と同じ入力値で倍力装置が作動
されるようになり、そのため、ジャンピング量も常温時
の場合と実質的に同一にすることができる。
ンジャとリアクションディスクとの間隙が小さくなるの
で、低温時にリアクションディスクの硬度が高くなって
いても、実質的に常温時と同じ入力値で倍力装置が作動
されるようになり、そのため、ジャンピング量も常温時
の場合と実質的に同一にすることができる。
したがって、低温時のブレーキ反力と常温時のブレーキ
反力を実質的に同一にすることができるので、運転者に
良好なブレーキフィーリングを付与することができる。
反力を実質的に同一にすることができるので、運転者に
良好なブレーキフィーリングを付与することができる。
「実施例」
以下図示実施例について本発明を説明すると、図におい
て、フロントシェル1とリヤシェル2とで構成した密封
容器内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って前後のフロント室4とリヤ室5との2室に区画して
あり、かつ、上記リヤシェル2およびセンタープレート
3の軸部に概略筒状のバルブボディ6をそれぞれ環状シ
ール部材7.8により気密を保って摺動自在に貫通させ
ている。
て、フロントシェル1とリヤシェル2とで構成した密封
容器内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って前後のフロント室4とリヤ室5との2室に区画して
あり、かつ、上記リヤシェル2およびセンタープレート
3の軸部に概略筒状のバルブボディ6をそれぞれ環状シ
ール部材7.8により気密を保って摺動自在に貫通させ
ている。
上記バルブボディ6には、上記フロント室4とリヤ室5
とに収納したフロントパワーピストン9とリヤパワーピ
ストンlOとをそれぞれ連結するとともに、各パワーピ
ストン9.10とフロントシェル1の内周面とにわたっ
てフロントダイアフラム11とリヤダイアフラム12と
をそれぞれ張設し、フロントダイアフラム11の前後に
定圧室Aと変圧室Bを、またリヤダイアフラム12の前
後にも定圧室Cと変圧室りを形成している。
とに収納したフロントパワーピストン9とリヤパワーピ
ストンlOとをそれぞれ連結するとともに、各パワーピ
ストン9.10とフロントシェル1の内周面とにわたっ
てフロントダイアフラム11とリヤダイアフラム12と
をそれぞれ張設し、フロントダイアフラム11の前後に
定圧室Aと変圧室Bを、またリヤダイアフラム12の前
後にも定圧室Cと変圧室りを形成している。
上記2つの定圧室A、Cと2つの変圧室B、 Dとの間
の流体回路を切り換える弁機構15は上記バルブボディ
6内に設けてあり、該弁機構15は、バルブボディ6に
形成した環状の第1弁座16と、この環状の第1弁座1
6よりも内側で上記バルブボディ6に摺動自在に設けた
弁プランジャ17の右端部に形成した環状の第2弁座1
8と、さらに両弁座16.18に図の右方からばね19
によって着座される弁体20とを備えている。
の流体回路を切り換える弁機構15は上記バルブボディ
6内に設けてあり、該弁機構15は、バルブボディ6に
形成した環状の第1弁座16と、この環状の第1弁座1
6よりも内側で上記バルブボディ6に摺動自在に設けた
弁プランジャ17の右端部に形成した環状の第2弁座1
8と、さらに両弁座16.18に図の右方からばね19
によって着座される弁体20とを備えている。
上記第1弁座16と弁体20とが接触する環状のシート
部よりも外周側の空間は、バルブボディ6に形成した軸
方向の定圧通路21を介して上記定圧室Aに連通させて
あり、この定圧室Aは、フロントシェル1に取付けな負
圧導入管22を介して図示しないインテークマニホール
ドに連通させている。
部よりも外周側の空間は、バルブボディ6に形成した軸
方向の定圧通路21を介して上記定圧室Aに連通させて
あり、この定圧室Aは、フロントシェル1に取付けな負
圧導入管22を介して図示しないインテークマニホール
ドに連通させている。
また上記定圧室Aは、上記定圧通路21から連続するバ
ルブボディ6に形成した半径方向の第2の定圧通路23
を介して定圧室Cに連通させている。
ルブボディ6に形成した半径方向の第2の定圧通路23
を介して定圧室Cに連通させている。
他方、上記第1弁座16と弁体20とが接触する環状の
シート部よりも内周側で、第2弁座18と弁体20とが
接触する環状のシート部よりも外周側部分、すなわち内
外の環状シート部の中間部分の空間は、バルブボディ6
に形成した半径方向の変圧通路26を介して変圧室りに
連通させ、さらに該変圧室りをバルブボディ6に形成し
た他の変圧通路27を介して変圧室Bに連通させている
。さらに、上記第2弁座18と弁体20とが接触する内
側の環状シート部よりも内周側の空間は、フィルタ28
を介して大気に連通させている。
シート部よりも内周側で、第2弁座18と弁体20とが
接触する環状のシート部よりも外周側部分、すなわち内
外の環状シート部の中間部分の空間は、バルブボディ6
に形成した半径方向の変圧通路26を介して変圧室りに
連通させ、さらに該変圧室りをバルブボディ6に形成し
た他の変圧通路27を介して変圧室Bに連通させている
。さらに、上記第2弁座18と弁体20とが接触する内
側の環状シート部よりも内周側の空間は、フィルタ28
を介して大気に連通させている。
上記バルブボディ6に摺動自在に設けた弁プランジャ1
7の右端部は、図示しないブレーキペダルに連動させた
入力軸29に連結させてあり、その左端部は、出力軸3
0の基部30aにリヤ側から当接させたリアクションデ
ィスク31の右端面に対向させている。そして上記出力
軸30の左端部は、フロントシェル1の軸部開口1aに
嵌合したシール部材32を貫通させて、図示しないフロ
ント側のマスターシリンダのピストンに連動させている
。
7の右端部は、図示しないブレーキペダルに連動させた
入力軸29に連結させてあり、その左端部は、出力軸3
0の基部30aにリヤ側から当接させたリアクションデ
ィスク31の右端面に対向させている。そして上記出力
軸30の左端部は、フロントシェル1の軸部開口1aに
嵌合したシール部材32を貫通させて、図示しないフロ
ント側のマスターシリンダのピストンに連動させている
。
また、上記バルブボディ6は、リターンスプリング33
によって常時リヤ側に向けて付勢されており、通常では
弁プランジャ17とバルブボディ6に係合したキ一部材
34がリヤシェル2の内壁面に当接する図示非作動位置
に位置している。そして、この非作動状態では、上記弁
プランジャ17とリアクションディスク31のリヤ側の
端面31aとの間に僅かな間隙δが形成されている。
によって常時リヤ側に向けて付勢されており、通常では
弁プランジャ17とバルブボディ6に係合したキ一部材
34がリヤシェル2の内壁面に当接する図示非作動位置
に位置している。そして、この非作動状態では、上記弁
プランジャ17とリアクションディスク31のリヤ側の
端面31aとの間に僅かな間隙δが形成されている。
以上の構成とそれに基づ(作動は、従来のタンデムブレ
ーキ倍力装置のものと基本的に変わるところはない。
ーキ倍力装置のものと基本的に変わるところはない。
然して、本実施例では、上記リアクションディスク31
のリヤ側の端面31aとその端面31aに対向するバル
ブボディ6の端面との間に、上記弁プランジャ17が嵌
合される反力伝達部材37を介在させ、該反力伝達部材
37の膨張率を、常温時に上記弁プランジャ17とリア
クションディスク31の端面との間隙δが大きくなり、
低温時に該間隙δが小さくなるような膨張率に設定した
ものである。
のリヤ側の端面31aとその端面31aに対向するバル
ブボディ6の端面との間に、上記弁プランジャ17が嵌
合される反力伝達部材37を介在させ、該反力伝達部材
37の膨張率を、常温時に上記弁プランジャ17とリア
クションディスク31の端面との間隙δが大きくなり、
低温時に該間隙δが小さくなるような膨張率に設定した
ものである。
すなわち、上記弁プランジャ17は、バルブボディ6を
構成するハブ380段付札における小径部38aに摺動
自在に貫通させてあり、弁プランジャ17におけるフロ
ント側外周は、ハブ38の段付孔における大径部38b
内に位置させている。
構成するハブ380段付札における小径部38aに摺動
自在に貫通させてあり、弁プランジャ17におけるフロ
ント側外周は、ハブ38の段付孔における大径部38b
内に位置させている。
また、ハブ38の大径部38b内には、リヤ側からフロ
ント側にむけて上述した環状の反力伝達部材37、ゴム
製で円板状のリアクションディスク31および出力軸3
0の基部30aを順次嵌合し、隣り合う各部材の端面を
相互に当接させるようにしている。
ント側にむけて上述した環状の反力伝達部材37、ゴム
製で円板状のリアクションディスク31および出力軸3
0の基部30aを順次嵌合し、隣り合う各部材の端面を
相互に当接させるようにしている。
そして、上記大径部38b内の最もリヤ側に位置する反
力伝達部材37は、大径部38bの段部端面38cに当
接させてあり、その状態の反力伝達部材37の内周部に
上記弁プランジャ17のフロント側の外周部を摺動自在
に嵌合させている。そして、対向状態となったリアクシ
ョンディスク31のリヤ側端面31aと弁プランジャ1
7のフロント側端面17aとの間には上述した間隙δが
形成されている。
力伝達部材37は、大径部38bの段部端面38cに当
接させてあり、その状態の反力伝達部材37の内周部に
上記弁プランジャ17のフロント側の外周部を摺動自在
に嵌合させている。そして、対向状態となったリアクシ
ョンディスク31のリヤ側端面31aと弁プランジャ1
7のフロント側端面17aとの間には上述した間隙δが
形成されている。
上記ハブ38および弁プランジャ17は鋼材から製造し
ているが、上記反力伝達部材37は、弁プランジャ17
およびハブ38よりも膨張率が大きな合成樹脂から製造
している。上記反力伝達部材37は第1筒状部材39と
第2筒状部材40とから構成してあり、第1筒状部材3
9の外周部を上記大径部38bに嵌合させるとともに、
第1筒状部材39のフロント側の端面を上記リアクショ
ンディスク31に当接させている。また、第1筒状部材
39のリヤ側端面には所定の深さの環状溝39aを形成
し、その環状溝39aに第2筒状部材40を遊嵌合させ
てあり、第1筒状部材39のリヤ側の端面よりも若干リ
ヤ側に突出させた第2筒状部材40のリヤ側端部をハブ
38の段部端面38cに当接させている。
ているが、上記反力伝達部材37は、弁プランジャ17
およびハブ38よりも膨張率が大きな合成樹脂から製造
している。上記反力伝達部材37は第1筒状部材39と
第2筒状部材40とから構成してあり、第1筒状部材3
9の外周部を上記大径部38bに嵌合させるとともに、
第1筒状部材39のフロント側の端面を上記リアクショ
ンディスク31に当接させている。また、第1筒状部材
39のリヤ側端面には所定の深さの環状溝39aを形成
し、その環状溝39aに第2筒状部材40を遊嵌合させ
てあり、第1筒状部材39のリヤ側の端面よりも若干リ
ヤ側に突出させた第2筒状部材40のリヤ側端部をハブ
38の段部端面38cに当接させている。
上記反力伝達部材37を構成する第1筒状部材39およ
び第2筒状部材40の材料としては、ウレタン、ナイロ
ン、ポリエチレンが適当である。
び第2筒状部材40の材料としては、ウレタン、ナイロ
ン、ポリエチレンが適当である。
以上の構成において、図示非作動状態から上記入力軸2
9が前進されると、弁機構15によって流体回路が切り
換えられるとともに、それまで離隔していた弁プランジ
ャ17のフロント側端面17aとリアクションディスク
31のリヤ側端面31aとが当接するので、出力軸30
から所定の倍力比の出力を得ることができ、この作動開
始時の急激な出力上昇は一般にジャンピングと称されて
いる。また、このジャンピング以降の出力の上昇は、弁
プランジャ31と入力軸29とを介して運転者にブレー
キ反力として伝達されることになる。
9が前進されると、弁機構15によって流体回路が切り
換えられるとともに、それまで離隔していた弁プランジ
ャ17のフロント側端面17aとリアクションディスク
31のリヤ側端面31aとが当接するので、出力軸30
から所定の倍力比の出力を得ることができ、この作動開
始時の急激な出力上昇は一般にジャンピングと称されて
いる。また、このジャンピング以降の出力の上昇は、弁
プランジャ31と入力軸29とを介して運転者にブレー
キ反力として伝達されることになる。
ところで、上記リアクションディスク31は、ゴムから
製造しているので、常温時に比較すると低温時において
は、硬度が高くなって弾性変形しに(くなる。したがっ
て、従来の構成、すなわち上記反力伝達部材37を設け
ることなくリアクションディスク31のリヤ側端面の外
周部をハブ38の段部端面38cに直接当接させる構成
のものを、低温時に作動させた際には、弁プランジャ1
7のフロント側端面17aとリアクションディスク31
のリヤ側端面31aと当接するまでの入力値が大きくな
る。そのため、従来では、それらが当接した際の出力上
昇、つまりジャンピング量は常温時の作動に比較すると
大きくなり、そのことは、運転者に対してブレーキ反力
の増大として感知されるので、良好なブレーキフィーリ
ングが阻害される結果となっていた。
製造しているので、常温時に比較すると低温時において
は、硬度が高くなって弾性変形しに(くなる。したがっ
て、従来の構成、すなわち上記反力伝達部材37を設け
ることなくリアクションディスク31のリヤ側端面の外
周部をハブ38の段部端面38cに直接当接させる構成
のものを、低温時に作動させた際には、弁プランジャ1
7のフロント側端面17aとリアクションディスク31
のリヤ側端面31aと当接するまでの入力値が大きくな
る。そのため、従来では、それらが当接した際の出力上
昇、つまりジャンピング量は常温時の作動に比較すると
大きくなり、そのことは、運転者に対してブレーキ反力
の増大として感知されるので、良好なブレーキフィーリ
ングが阻害される結果となっていた。
しかしながら、本実施例では、リアクションディスク3
1とハブ38の段部端面38cとの間に上記反力伝達部
材37を介在させるようにしているので、常温時のジャ
ンピング量と低温時のジャンピング量を実質的に同一に
することができる。
1とハブ38の段部端面38cとの間に上記反力伝達部
材37を介在させるようにしているので、常温時のジャ
ンピング量と低温時のジャンピング量を実質的に同一に
することができる。
つまり、反力伝達部材37の膨張率は、弁プランジャ1
7およびハブ38の膨張率よりも大きいので、低温時に
おける反力伝達部材37の軸方向の収縮量は弁プランジ
ャ17およびハブ38よりも大きくなる。そのため、弁
プランジャ17とリアクションディスク31との間隙δ
は、常温時に比較すると低温時の方が小さなものとなる
。
7およびハブ38の膨張率よりも大きいので、低温時に
おける反力伝達部材37の軸方向の収縮量は弁プランジ
ャ17およびハブ38よりも大きくなる。そのため、弁
プランジャ17とリアクションディスク31との間隙δ
は、常温時に比較すると低温時の方が小さなものとなる
。
したがって、低温時においては、リアクションディスク
31の硬度が高くなるが、反力伝達部材37の収縮によ
って上記間隙δが小さくなるので、低温時にタンデムブ
レーキ倍力装置が作動された際には、実質的に常温時と
同じ入力値でタンデムブレーキ倍力装置が作動されるよ
うになり、そのためジャンピング量および運転者に伝達
されるブレーキ反力も常温時と実質的に同一にすること
ができる。したがって、リアクションディスク31の硬
度が高くなる低温時においても運転者に良好なブレーキ
フィーリングを付与することができる。
31の硬度が高くなるが、反力伝達部材37の収縮によ
って上記間隙δが小さくなるので、低温時にタンデムブ
レーキ倍力装置が作動された際には、実質的に常温時と
同じ入力値でタンデムブレーキ倍力装置が作動されるよ
うになり、そのためジャンピング量および運転者に伝達
されるブレーキ反力も常温時と実質的に同一にすること
ができる。したがって、リアクションディスク31の硬
度が高くなる低温時においても運転者に良好なブレーキ
フィーリングを付与することができる。
なお、上記実施例では、反力伝達部材37を第1筒状部
材39とその第1筒状部材39にリヤ側から遊嵌合した
第2筒状部材40とから構成しているが、敢えてそのよ
うな2部材から構成することなく単一の部材から構成し
ても良い。
材39とその第1筒状部材39にリヤ側から遊嵌合した
第2筒状部材40とから構成しているが、敢えてそのよ
うな2部材から構成することなく単一の部材から構成し
ても良い。
「発明の効果」
以上のように、本発明によれば、低温時のジャンピング
量を常温時のジャンピング量と実質的に同一にすること
ができるという効果が得られる。
量を常温時のジャンピング量と実質的に同一にすること
ができるという効果が得られる。
図は本発明の一実施例を示す断面図である。
6・・・バルブボディ 17・・・弁プランジャ2
9・・・入力軸 30・・・出力軸31・・
・リアクションディスク 37・・・反力伝達部材 38c・・・段部端面δ
・・・間隙 特許出願人 自動車機器株式会社
9・・・入力軸 30・・・出力軸31・・
・リアクションディスク 37・・・反力伝達部材 38c・・・段部端面δ
・・・間隙 特許出願人 自動車機器株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバル
ブボディに摺動自在に設けられて入力軸に連動する弁プ
ランジャと、上記バルブボディに末端部を摺動自在に取
り付けた出力軸と、上記弁プランジャと出力軸の末端部
との間に介在させたリアクションディスクとを備え、上
記入力軸が前進されていない非作動状態で上記弁プラン
ジャとリアクションディスクのリヤ側の端面との間に間
隙を形成するようにした倍力装置において、上記リアク
ションディスクのリヤ側の端面とその端面に対向するバ
ルブボディの端面との間に、上記弁プランジャが嵌合さ
れる反力伝達部材を介在させ、 上記反力伝達部材の膨張率を、常温時に上記弁プランジ
ャとリアクションディスクの端面との間隙が大きくなり
、低温時に該間隙が小さくなるような膨張率に設定した
ことを特徴とする倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2319275A JP2803361B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2319275A JP2803361B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04189665A true JPH04189665A (ja) | 1992-07-08 |
JP2803361B2 JP2803361B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=18108389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2319275A Expired - Lifetime JP2803361B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803361B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5716110A (en) * | 1995-01-24 | 1998-02-10 | Nippondenso Co., Ltd. | Brake booster system including a power piston slidably supported by a resilient convolution chamber at its peripheral edge |
US6135007A (en) * | 1998-06-29 | 2000-10-24 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vacuum servo apparatus |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP2319275A patent/JP2803361B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5716110A (en) * | 1995-01-24 | 1998-02-10 | Nippondenso Co., Ltd. | Brake booster system including a power piston slidably supported by a resilient convolution chamber at its peripheral edge |
US6135007A (en) * | 1998-06-29 | 2000-10-24 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vacuum servo apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2803361B2 (ja) | 1998-09-24 |
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