JPH04187981A - 冷蔵庫の扉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、冷蔵庫の扉装置に係り、冷蔵庫の開口を観音
開き式の扉によって開閉するようにした冷蔵庫の扉装置
に関するもので、特に一方の扉に他方のシール用バッキ
ングの受面を形成すへく、仕切体を設けた冷蔵庫の扉装
置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の冷蔵庫の扉装置としては、例えば特開平２−１０
６６８５号公報に記載されたものが知られている。

上記特開平２−１０６６８５号公報の例を、第１１図な
いし第１３図を参照して説明する。

第１１図は、従来の冷蔵庫の扉装置における扉開状態を
示す断面図、第１２図は、第１１図の装置の扉開状態を
示す断面図、第１３図は、そのヒンジ部の拡大図である
。

図において、２１は冷蔵庫本体、２２は庫内を示し、２
３．２４は、庫内２２の前面開口縁を閉塞する観音開き
式の扉、２５は、扉２４側に取付けられた仕切体で、こ
の仕切体２５は、扉２３のシール用バッキング２６の受
面を形成する。

２７は、仕切体２５を扉２４に回動自在に装着するヒン
ジ、２８は、先の仕切体２５の上下部に設けられた仕切
体側ガイド部で、図に示すように半月状の溝２８ａが形
成されている。

２９はコイルばねで、前記仕切体２５を折りたたんだ状
態（第１３図の実線状態）に保持するように、仕切体２
５とヒンジ２７との間に取付けられている。３０は、冷
蔵庫本体側に取付けられたガイドピンで、このガイドピ
ン３ｏは、第１２図に示すごとく扉２４を閉めていくと
き半月形状の溝２８ａ内に入り、仕切体２５をコイルば
ね２９に抗して開く方向に回動させるものである。

第１１図は、扉２４が閉め終ったところを示すもので、
ガイド溝２８ａの最深部にガイドピン３０が入り込んだ
状態となっている。

扉２４を開くときの動作は、前記説明の逆の動作を行う
ものである。すなわち、ガイドピン３０と溝２８ａとの
係合関係が外れた時点で、仕切体２５はコイルばね２９
により第１３図の一点鎖線の位置に保持される。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来技術においては、次のような点が配慮されてい
なかった。

（１）コイルばね２９が扉２４の閉時には常に伸び切っ
た状態になっていることから、ばね自体の寿命を縮める
ことになる。

（２）コイルばね２９が扉２４の閉時には、常に仕切体
２５を折りたたもうとする方向に働いているので、仕切
体が物の出し入れ、あるいは扉２３側を強く閉した時の
衝撃力で、コイルばね２９の力で仕切体２５が折りたた
む方向に動いてしまい、結果として該仕切体２５の、扉
開口縁との平面度が保持できない。

（３）扉２４の閉時、仕切体２５の扉開口縁との平面度
は、冷蔵庫本体側のガイドピン３０と仕切体２５側のガ
イド溝２８ａとの関係できまってしまうために、組立誤
差等があった場合、その平面度が確保しにくい。

本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたもので、扉を閉めているときには、ばねに応力をか
けない使い方ができ、仕切体は常に安定した動作が得ら
れるとともに、中性点のあるばねの使用により、仕切体
のドアライナー側への保持を容易にし、仕切体と扉開口
縁との平面度を確保しやすい冷蔵庫の扉装置を提供する
ことを、その目的とするもである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明に係る冷蔵庫の扉装
置の構成は、一方の扉に、他方の扉のパツキンの受面と
なる仕切体を回動可能に備えた観音開き大扉を有する冷
蔵庫の扉装置において、扉を開くときに前記仕切体をた
たむ方向に回動してドアライナー側に押し付けるように
し、扉を閉じるときに前記仕切体を開く方向に回動して
他方の扉のパツキン面に当接させるように作動させる引
張りばねを、該仕切体と扉体との間に設けるとともに、
前記仕切体の上下部および冷蔵庫本体側の上下部に、前
記仕切体をばねの中性点を通り越させて該仕切体をたた
む方向、開く方向に回動させる案内手段を設けたもので
ある。

［作用コ 上記の技術的手段による働きは次のとおりである。

仕切体は、中性点を有する引張りばねの中性点を、仕切
体および冷蔵庫本体側に設けた案内手段（各ガイドの組
み合せ）により通り越させ、仕切体をたたむ方向、開く
方向に回動させるとき、いずれも前記引張りばねにより
、扉開口縁の平面度および支持が確実に保持されるもの
である。すなわち、仕切体の折りたたみ時には、仕切体
は扉側にばね力によりしっかりと保持され、仕切体の開
く方向への回動時には前記ばね力により他方の扉のパツ
キン面側に当接するよう、仕切体を働かせるようにしだ
もである。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図ないし第１０図を参照
して説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫の扉装置を示
す斜視図、第２図は、第１図の扉を備えた冷蔵庫本体の
斜視図、第３図は、第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は、
第２図より扉５，６を取り除いた状態を示す斜視図、第
５図は、第３図の仕切体を回動させる引張りばねの動作
図、第６図は、ばねの動作説明図、第７図は、扉開時の
仕切体の動きを示す説明図、第８図は、扉を閉めていく
ときの仕切体の動きを示す説明図、第９図は、扉開時の
仕切体の状態を示す説明図、第１０図は、扉を開いてい
くときの仕切体の動きを示す説明図である。

各図において、１は冷蔵庫本体で、この本体１は、内部
に庫内２（第４図参照）を形成している。

３〜８は、冷蔵庫本体１の前面開口部を閉塞する扉で、
特に、５．６は観音開き式に取り付けられている。９は
、前記扉６に縦方向のほぼ全長に取り付けられた仕切体
で、この仕切体９は、扉５側のシール用パツキン１８の
受面を形成するものである。１ｏは、前記仕切体９を扉
６に装着するヒンジで、仕切体９は、このヒンジ１０の
ピン１０ａを中心に第５図に示す如く実線から一点鎖線
へ（あるいは−点鎖線から実線へ）回動するものである
。

１１は引張りばねである（第５図参照）。この引張りば
ね１１は、一端が扉６のドアライナ１４に、他端が仕切
体９に取り付けられており、かつ中性点を有するもので
ある。しかして、この引張りばね１１は、第６図に示す
ごとく、該引取りばね１１の移動距離（Ｐ点からＱ点）
のほぼ中間が中性点となるような点を選んで仕切体９と
扉６に取付けられているものである。そして、Ｐ、Ｑ点
に引張りばね１１の一端があるときには、該ばねにあま
り応力を与えない使い方をするものである。

１２は、仕切体９の上部に設けられた仕切体側の案内手
段に係る仕切体側ガイド、１３は、第４図に示す如く冷
蔵庫本体１側に設けられた案内手段に係る本体側ガイド
ピンである。

仕切体側ガイド１２は、本体側ガイドピン１３に当接し
仕切体９を開く方向に回動させる斜面ガイド部１２ａと
、仕切体９が本体開口Ｉ！（扉開口１＃）とほぼ同一面
まで回動したとき、第７図に示すように、その位置を保
持させるための係止部１２ｂとが案内面として形成され
ている（第７，８図参照）。

すなわち、第８図のように折りたたんだ状態ににある仕
切体９を扉６を閉じていくときは、第８図に示すごとく
斜面ガイド部１２ａの働きにより仕切体９を開く方向に
回動させるものである。換言すれば、斜面ガイド部１２
ａが侵入してくる分、本体側ガイドピン１３に押し出さ
れる作用となる。

この動きが仕切体９を回動させる動きとなるものである
。勿論このとき、始めは仕切体９は引張りばね１１の張
力に抗する形になっているが、前記ばねの中性点を通り
越すと、該仕切体９は、引張りばね１１の力により今度
は開く方向に回動する。

この動きは扉６自体の閉力を加速する側の動きにもつな
がるものである。

扉６が完全に閉動作を終了すると、本体側ガイドピン１
３は斜面ガイド部１２ａの終端に設けられた係止部１２
ｂに係合し、第７図に示すように仕切体９は固定された
状態になるものである。

なお、この係止部１２ｂは、扉開時には、容易に本体側
ガイドピン１３との係止関係を解除する形状に予め設計
しておくものである。すなわち。

本体側ガイドピン１３が先の係止部１２ｂに係止するこ
とにより仕切体９を他層５側のパツキン１８受は面側に
押し付ける役目を果たしている。勿論、引張りばね１１
もこの方向に働くものである。

次に、仕切体９を折りたたむ動作（扉を開くとき）を第
９，１０図を参照して説明する。このとき、仕切体９は
、第９図に示す位置から第１０図に示す如く動作し、ド
アライナー１４側に折りたたまれるものである。

１５は、第４図に示すように、冷蔵庫本体１側に設けら
れた案内手段に係る本体側ガイド、１６は、仕切体９の
下面部に設けられた案内手段に係るガイドピンである。

仕切体９側のガイドピン１６は、扉６の閉時には第９図
に示す位置にあるが、扉６の開動作にともなって、ガイ
ドピン１６は第１０図に示す如く移動する。この動き始
めに、仕切体９の上部においては次の動作が行われる。

すなわち、扉６の開放にともなって仕切体９ははヒンジ
ピン１０ａを支点にして回ろうとする。この動きで仕切
体９側の係止部１２ｂと本体側ガイドピン１３の係止関
係が外れるものである。

一方、仕切体９の下部において、仕切体９は、引張りば
ね１１の中性点を通り越し、第１０図に示すごとく仕切
体９側のガイドピン１６が本体側ガイド１５との係止関
係が外れる。このとき、仕切体９は引張りばね１１の作
用で一点鎖線に示すごとくドアライナー１４側に折りた
たまれるように回動する。

勿論、この仕切体９の回動軌跡の途中において、扉５側
に仕切体９がぶつかるなどということは全く無いように
設計されている。

第５図に示す１７は、仕切体９がドアライナー１４側に
回動したとき、ぶつかり音をやわらげる緩衝材で、この
緩衝材１７はゴム等の弾性体で作られている。また、こ
の緩衝材１７は、仕切体９が開かれ、たまたま扉５に衝
突したとき、扉５を破損しないように緩衝する役目も果
たしている。

以上の如く構成した仕切体付きの扉であれば、第２図中
の扉５，６間のシールは特別な支柱等を設けることなく
行うことができ、かつ、どちらの扉でも好きな方から使
用者は開けることができる。

この扉開動作時の仕切体９の動きは第１０図で説明した
とおりであり、また、扉開動作時の仕切体９の動きは第
８図で説明したとおりである。

さらに５本実施例によれば、扉開閉動作中に見られる扉
の捩れ現象、すなわち、扉をマグネット磁石の着磁力に
抗して引きはがそうとしたとき、扉上部のハンドル（図
示せず）が付いた側と扉下部との間で平面度が変る現象
に対し、扉上部は仕切体側の係止部１２ｂと本体側ガイ
ドピン１３との係止により１間接的に扉の本体開口縁に
対する平面度は確保され、扉下部においては、仕切体側
　７のガイドピン１６が本体側ガイド１５により扉内側
に押し付けられ照影になるので、扉の捩れ現象でシール
が不十分になるということがなくなる。

以上説明したように、本実施例によれば、冷蔵庫の使用
状態、すなわち扉を閉めているときには。

ばね応力をかけない理想的なばねの使い方ができるので
、仕切体は常に安定した動作が得られる。

また、中性点のある引張りばねの使用により、仕切体の
ドアライナー側への保持も容易に行うことができるばか
りでなく、仕切体と開口縁との平面度も確保しやすいも
のである。

［発明の効果コ 以上詳細に説明したように、本発明によれば、扉を閉め
ているときには、ばねに応力をかけない使い方ができ、
仕切体は常に安定した動作が得られるとともに、中性点
のあるばねの使用により、仕切体のドアライナー側への
保持を容易にし、仕切体と扉開口縁との平面度を確保し
やすい冷蔵庫の扉装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る冷蔵庫の扉装置を示
す斜視図、第２図は、第１図の扉を備えた冷蔵庫本体の
斜視図、第３図は、第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は、
第２図より扉５，６を取り除いた状態を示す斜視図、第
５図は、第３図の仕切体を回動させる引張りばねの動作
図、第６図は。 ばねの動作説明図、第７図は、鼻閉時の仕切体の動きを
示す説明図、第８図は、扉を閉めていくときの仕切体の
動きを示す説明図、第９図は、鼻閉時の仕切体の状態を
示す説明図、第１０図は、扉を開いていくときの仕切体
の動きを示す説明図、第１１図は、従来の冷蔵庫の扉装
置における扉開状態を示す断面図、第１２図は、第１１
図の装置の扉開状態を示す断面図、第１３図は、そのヒ
ンジ部の拡大図である。 １・・冷蔵庫本体、５，６・・・扉、９・・・仕切体、
１０・・・ヒンジ、１０ａ・・・ピン、１１・・・引張
りばね。 １２・・・仕切体側ガイド、１２ａ・・・斜面ガイド部
、１２ｂ・・・係止部、１３・・・本体側ガイドピン、
１４・・・ドアライナー、１５・・・本体側ガイド、１
６・・・ガイドピン、１８・シール用パツキン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一方の扉に、他方の扉のパッキンの受面となる仕切
   体を回動可能に備えた観音開き式扉を有する冷蔵庫の扉
   装置において、 扉を開くときに前記仕切体をたたむ方向に回動してドア
   ライナー側に押し付けるようにし、扉を閉じるときに前
   記仕切体を開く方向に回動して他方の扉のパッキン面に
   当接させるように作動させる引張りばねを、該仕切体と
   扉体との間に設けるとともに、 前記仕切体の上下部および冷蔵庫本体側の上下部に、前
   記仕切体をばねの中性点を通り越させて該仕切体をたた
   む方向、開く方向に回動させる案内手段を設けた ことを特徴とする冷蔵庫の扉装置。 ２、仕切体を、ばねの中性点を通り越させて回動させる
   ように、前記仕切体および冷蔵庫本体側に設ける案内手
   段を、 仕切体上部の案内手段は、仕切体を開く方向に回動させ
   るための手段とし、 仕切体下部の案内手段は、仕切体をたたむ方向に回動さ
   せるための手段として構成されたことを特徴とする請求
   項１記載の冷蔵庫の扉装置。 ３、仕切体上部側の案内手段は、 当該仕切体に、冷蔵庫本体側ガイド部材を当接し当該仕
   切体を開く方向に回動させる斜面ガイド部と、 前記仕切体が冷蔵庫本体開口縁とほぼ同一面まで回動し
   たとき、その位置を保持させるための係止部とを、 案内面として形成したことを特徴とする請求項１または
   ２記載のいずれかの冷蔵庫の扉装置。