JPH04183630A - 自動車用空気調和装置のヒータユニット - Google Patents

自動車用空気調和装置のヒータユニット

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JPH04183630A
JPH04183630A JP31113890A JP31113890A JPH04183630A JP H04183630 A JPH04183630 A JP H04183630A JP 31113890 A JP31113890 A JP 31113890A JP 31113890 A JP31113890 A JP 31113890A JP H04183630 A JPH04183630 A JP H04183630A
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薫 伊藤
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長谷川 忠宏
Toru Matsuzaki
徹 松崎
Tsunetaka Adachi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用空気調和装置のヒータユニットに係
り、特に、ユニット本体にディストリビュータを接続し
て構成されるヒータユニットの改良に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車用空気調和装置のヒータユニットにあっ
ては、 ■ユニット内を流通する空気の通気抵抗が低いこと、 ■゛冷風温風とを混合して吹出空気温度を所望の温度に
調節する温調性及び前記両空気の混合性(エアミックス
性)が良好であること、の2点か要求される。しかしな
がら、これら2点は互いに相反する課題であり、通気抵
抗の低減を図る観点からすればユニット内には抵抗体と
なるリブ等を設けない方が良く、逆に、温調性及びエア
ミックス性の向上を図る観点からすれば抵抗体として機
能するリブを取り付ける必要がある。
従来のヒータユニットでは、相反する前記2点の両立を
できる限り図るため、最大冷房時にはバイパスドア等を
開けて通気抵抗の低減を達成すると共に、最大冷房時、
最大暖房時以外の温調時にはユニット内に設けたリブて
空気の流通抵抗を増加させて温調性及びエアミックス性
の向上を達成するようにしていたのか一般的である。
この種の自動車用空気調和装置11は、第10図に示す
通りであり、インテークユニット12と、クーラユニッ
ト13と、ヒータユニット14とがシリーズに連結され
て構成されている(例えは、特開昭59−109,41
4号公報参照)。
前記インテークユニット12は、車室内の空気と車室外
の空気とを選択的に取込むユニットであり、モータ15
により駆動されるファン16と、内気導入口17と外気
導入口18とを選択的に開閉するインテークドア19と
か内蔵されている。
前記クーラユニット13内には、インテークユニット1
2からの空気を冷却するエバポレータ20が設けられて
いる。
前記ヒータユニット]4は、クーラユニット13で冷却
された空気を再加熱するユニットであり、ユニット本体
を構成するケーシング21を有している。ケーシング2
1の空気の流れの上流端部には、クーラユニット13か
らの空気が流入する空気流入口22か形成されている。
空気流入口22の下流には、エンジン冷却水が循環する
ヒータコア23が迂回路24を有するように設けられて
いる。クーラユニット13からの空気がヒータコア23
を通過すると、この空気は加熱されて温風となって流下
し、迂回路24を通過すると、加熱されることなく冷風
のまま流下することになる。車室内に吹出す空気の温度
調整は、ヒータコア23を通過する空気口と、ヒータコ
ア23を通過せず迂回路24を通過する空気口との割合
いを変えることによって行われており、これら両空気の
割合を変えるためのエアミックスドア25がヒータコア
23の空気流入面23aに開閉自在に設けられている。
エアミックスドア25が空気流入面23aを全開にする
フルクール位置Cに回動した場合は、クーラユニット1
3がらの空気は全て迂回路24を通り、自動車用空気調
和装置11は最大冷房(フルクール)運転の状態となる
。一方、エアミックスドア25が迂回路24を閉じ空気
流入面23aを全開にするフルホット位置Hに回動した
場合は、クーラユニット13からの空気は全てヒータコ
ア23を通って温風となり、自動車用空気調和装置11
は最大暖房(フルホット)運転の状態となる。
フルクール運転、フルホット運転以外の温調運転の場合
に、冷風と温風とのエアミックス性及び温調性の向上を
図るため、ケーシング21の壁部のうち迂回路24側に
位置する側壁部21aには、エアミックスリブ26が設
けられている。このエアミックスリブ26の下流側に、
温風と冷風とが混合されるミックス室27か形成されて
いる。
ミックス室27内の空気を取り出すため、ケーシング2
1の壁部には、ベントロ28と、デフロスドロ29と、
フットロ30がそれぞれ形成されている。これら各日2
8.29.30には、ベントドア38、デフドア39、
及び、フットドア4Oか、それぞれ開閉自在に取付けら
れている。
前記ヘントロ28には、ベントダクト31か接続されて
いる。このベントダクト31の下流域は、センターベン
トダクト31a、サイドベントダクト31b、及び、リ
ヤベントダクト31cに分岐し、これら各ダクト31a
〜31cを介して乗員の上半身に向けて空気を吹き出す
ため、各ダクト31a〜31cに連通ずる各種のベント
吹出口32か車室内に設けられている。ベント吹出口3
2には、車室内前方のインストルメントパネルの車幅方
向中央部に配置されたセンターベント吹出口32aと、
インストルメントパネルの車幅方向両側部に配置された
サイドベント吹出口32b、32bと、後部座席まで延
伸するリヤベント吹出口32cとがある。センターベン
ト吹出口32a及びリヤベント吹出口32cからの配風
を制御するセンターベントドア33かセンターベントダ
クト31a、リヤベントダクト31cにそれぞれ開閉自
在に設けられている。また、サイドベント吹出口32b
からの配風を制御するサイドベントドア34が、サイド
ベントダクト31bに開閉自在に設けられている。
前記デフロスドロ29には、デフタクト35か取付けら
れ、空気をデフ吹出口43からウィンドの内面に向けて
吹出すことにより、ウィンドの・毀りが除去される。
前記フットロ30には、フットダクト36か接続されて
おり、このフットダクト36を介して乗員の足下に向け
て温風を吹出すため、各種のフット吹出口37が車室内
に設けられている。フット吹出口37には、前席用のフ
ロントフット吹出口37aと、後席用のりャフット吹出
口37bとがある。
ところで、ケーシング21内の冷風通路に着目すると、
第10図中符号「S」で示すように、側壁部21aとエ
アミックスドア25の回動輪との間で一旦通路面積が絞
られ、その後部ひ拡大する通路となっている。このよう
に通路が狭められていると冷風の通気抵抗が増大するた
め、このヒータユニット14にあっては、ケーシング2
1の前記側壁部21aのうち冷風通路か狭められる゛部
位には、ベントダクト31に連通ずる冷風取出口41か
形成されている。これら冷風取出口41には、フルクー
ル運転時に当該取出口41を開くマックスクールドア4
2か開閉自在に取り付けられている。従って、フルクー
ル運転時にマックスクールドア42を開くと、冷風は、
絞られることなく、かつ、抵抗体として機能するエアミ
ックスリブ26より上流側位置で冷風取出口41からベ
ントダクト31内に流下するため、このフルクール運転
時における通気抵抗か低減することになる。
そして、このマックスクールドア42や、前述したベン
トドア38、デフドア39、及び、フットドア40等を
選択的に開閉することによって、各種の空調モードが実
現されることになる。
(発明が解決しようとする課題) 従来のヒータユニット14では、上述のように構成する
ことによって、フルクール運転時における通気抵抗の低
減と、温調運転時における温調性ないしエアミックス性
の向上を図るようにしている。
しかしながら、冷風通路の下流には、冷風と温風とを混
合すると共にミックス室27を形成するためのエアミッ
クスリブ26か設けられているため、フルクール運転か
らiRX1運転に移った場合には、マックスクールドア
42が閉じられると共にエアミックスリブ26の存在に
よって、ユニット内の通気抵抗が急激に増大することに
なる。このように通気抵抗が急増すると、車室内に吹き
出される空気の量が変動したり、騒音か大きくなるため
、乗員の温感上好ましいものではなく、違和感が生じる
という問題がある。
更に、従来のヒータユニット14は、エアミックスリブ
26を設けることにより、温風ないし冷風が流通する通
路とは別個にミックス室27を形成するという思想に立
脚した構造であるため、ヒータユニット14全体が大型
になるという欠点があった。
また、従来のヒータユニット14では、ベントドア38
やエアミックスドア25等の各種ドア、及び、ヒータコ
ア23等の全てを1つのチーシンク21内に収容するよ
うにしているため、これらをケーシング21の所定の位
置に取り付はヒータユニット14全体を組付ける作業を
容易に行うことかできなかった色 本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためにな
されたものであり、通気抵抗の低減を図ると共に、温調
性ないしエアミックス性の向上を図り、更に、ユニット
全体の小型化、組付は作業の容易化を達成し得る自動車
用空気調和装置のヒータユニットを提供することを目的
とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 」−記目的を達成するための本発明は、クーラユニット
からの空気を加熱するヒータコアと、このヒータコアを
迂回する迂回路と、前記ヒータコアを通過する空気団と
前記迂回路を通過する空気歯との割合いを調整する回動
自在なエアミックスドアとを有するユニット本体に、当
該ユニット本体からの空気が流下するディストリビュー
タを接続してなる自動車用空気調和装置のヒータユニッ
トにおいて、前記ディストリビュータに、′流下した前
記空気を取り出す少なくともベントロと、フットロとを
形成すると共に、これらヘントロ、フットロを開閉する
ベントドア、フットドアをそれぞれ開閉自在に設け、前
記ヒータコアとの間に前記迂回路を形成する前記ユニッ
ト本体の一側壁のうち、前記エアミックスドアか前記迂
回路を閉じる位置の近傍から空気流の下流側の部位を開
口して、空気流出口を形成し、この空気流出口に前記デ
ィストリビュータを接続したことを特徴とする自動車用
空気調和装置のヒータユニットである。
また、前記ヒータコアを通過した温風を前記迂回路を通
過する冷風に向けつつ前記空気流出口に流下させる温風
案内手段を、前記ヒータコアの下流側に設けると良い。
また、前記ユニット本体の前記一側壁のうち、前記エア
ミックスドアか前記迂回路を閉しる位置の近傍から空気
流の上流側に、前記一側壁に沿う冷風通路の一部を閉塞
する温調リブを取り付けると良い。
(作用) このように構成すると、ユニット本体の空気流出口か迂
回路に面することから、冷風か通る通路か狭められるこ
とがなくなり、また、空気流出口は大きな開口面積とな
る。このため、冷風あるいは温風にかかわらす、これら
空気がユニット本体内を通過する際の通気抵抗は小さく
なる。
ヒータコアを通過した温風と、迂回路を通過した冷風と
を混合する温調運転時の場合、両空気の混合は、ディス
トリビュータ内で行われるのみならす、ユニット本体内
の冷風が通る領域でも行われる。このため、両空気を混
合するための領域を別途リブを設けて形成する必要はな
く、通気抵抗の増大を抑えつつエアミックス性を良好に
することができ、ヒータユニット全体も小型となる。
また、ヒータコアやエアミックスドアをユニット本体に
収容し、ベントドアやフットドアをディストリビュータ
に収容することにより、ヒータユニットに設けられる収
容物がユニット本体とディストリビュータとに分配され
るため、ヒータユニット全体の組付は性か良好となる。
更に、温風案内手段を設けることにより、ヒータコアを
通過した温風は、迂回路を通過する冷風に向かいつつ空
気流出口に流下するため、冷風との混合か促進される。
しかも、温調リブを設けることにより、一側壁に沿って
流れる冷風の通気抵抗か若干高められるため、エアミッ
クスドアの移動に応じて、混合された空気の温度がリニ
アに変化、つまり、温調性が良好になる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に係るヒータユニットを示
す要部断面図、第2図は、同実施例におけるユニット本
体を示す斜視図、第3〜5図は、同実施例のヒータユニ
ットを示す平面図、正面図、及び、側面図であり、第1
0図に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し
、その説明は−部省略する。
本実施例のヒータユニット46は、第1図に示すように
、クーラユニット13からの空気が流下するユニット本
体47と、このユニット本体47に接続され当該ユニッ
ト本体47からの空気か流下すると共に切替機構を偏え
た分配箱(以下、ディストリビュータ48と言う)とを
有し、このディストリビュータ48から車室内の所定位
置のそれぞれに空気を吹出すようになっている。
このように、ディストリビュータ48をユニット本体4
7に接続してヒータユニット46を構成することは、配
風リブ等を極力廃止して空気の流通抵抗を減少させる目
的から多用されているが、ユニット本体47にディスト
リビュータ48を単に接続するだけでは、所望の通気抵
抗の低減や温調性ないしエアミックス性の向上を図るこ
とかできず、更に、ヒータユニット全体の小型化を達成
することもできない。
そのため、本実施例のヒータユニット46は以下詳述す
るように構成されている。
前記ユニット本体47は、第2図に示すように、略直方
体形状のケーシング49を何し、二〇ケーンンク49は
、図中上下方向に分割された上ケースと下ケースとを組
み合わせて形成されている。
ケーシング49は、クーラユニット13が接続される前
壁50と、反対側の後壁51と、左右の側壁52.53
と、底壁54と、図示しない一ト壁とを有する。前壁5
0は、開口されて、クーラユニット13からの空気か流
入する空気流入口22となっている。空気流入口22の
下流には、ヒータコア23か右側壁52寄りに設けられ
ており、ヒータコア23と左側壁53との間には迂回路
24が形成されている。また、ヒータコア23の空気流
入面23aには、エアミックスドア25が開閉自在に設
けられている。エアミ・ンクスドア25の回動軸56は
、ケーシング49の分割方向つまり第2図中上下方向に
沿って設けられている。
前記左側壁53は、クーラユニット13からの空気の流
れ方向と略平行な平行部53aと、前記空気の流れ方向
に対して傾斜する第1と第2の傾斜部53b、53cと
を有する。第1傾斜部53bは、第3図に示すように、
フルホット位置Hに回動したエアミックスドア25が当
接する角度に傾斜している。また、第2傾斜部53cも
略同じ角度で傾斜している。更に、第2図に示すように
、エアミックスドア25がフルホット位置Hに回動した
際の冷風の漏れを防止するため、エアミックスドア25
の上端縁部と、下端縁部とにそれぞれ当接するシールリ
ブ55a、55bが第1傾斜部53bに連続して設けら
れている。両シールリブ55a、55bは、エアミック
スドア25の回動軸56近傍に当接するシールリブ55
cで連結されている。
本実施例のヒータユニット46では、第1.3図に示す
ように、ユニット本体47の左側壁53側にディストリ
ビュータ48か接続されるようになっており、ユニット
本体47には、当該ユニット47内の空気をディストリ
ビュータ48に流下させるだめの空気流出口57か設け
られている。
この空気流出口57は、第2図に示すように、ヒータコ
ア23との間に迂回路24を形成する左側壁53のうち
、エアミックスドア25か迂回路24を閉じるフルホッ
ト位置Hの近傍から空気流の下流側の部位がほぼ全域に
渡って開口されている。
つまり、空気流出口57は、左側壁53における平行部
53aから第1傾斜部53bに至る部分の大部分を占め
るように形成されており、大きな開口面積を有している
。このように空気流出口57を迂回路24に臨ませて形
成することにより、ユニット本体47内の冷風通路か狭
められることがなくなる。
空気流出口57の上端縁と下端縁とをそれぞれ土壁と床
壁54に近接させても良いが、本実施例にあっては、冷
風か空気流出口57を通過する際に、冷風を後壁51側
に案内する冷風ガイドリブ66.67が上端縁と下端縁
とにそれぞれ設けられている。
一方、第2図に示すように、右側壁52及び後壁51に
よって、ヒータコア23を通過した温風を空気流出口5
7に流下させるための温風通路が形成されるようになっ
ており、後壁51とヒータコア23の下流端との間の距
離りは、前記温風通路を形成するのに十分な長さてあり
、従来のヒータユニット14における距離L−(第10
図参照)に比べて極めて短い長さで構成されている。
また、ヒータコア23下流側の温風通路には、第2.3
図に示すように、エアミックスドア25の開閉動作に応
じて回動する温風案内ドア60(温風案内手段に相当す
る)が回動自在に設けられている。この温風案内ドア6
0は、支持部材62を介して回動軸61に固着されると
共に略半円弧形状を呈する案内板63を有している。前
記回動軸61は、ケーシング49の分割方向つまり第2
図中上下方向に沿って設けられている。エアミックスド
ア25がフルクール位置C又はフルホット位置Hに回動
した場合には、温風案内ドア60は、第3図中符号rA
Jで示すように、ヒータコア23の後部側に収納されて
いる。一方、エアミックスドア25かフルクール位置C
1フルホット位置H以外の中間位置に回動した場合には
、温風案内ドア60は、同図中符号rBJて示すように
、空気流出口57寄りに突出するようになっている。
このrBJ状態の温風案内ドア60により、ヒータコア
23を通過した温風は、迂回路24を通過する冷風に向
けられつつ空気流出口57に流下して、冷風との混合が
促進される。このような温風案内ドア60の回動駆動は
、専用のアクチュエータを設けて行われたり、エアミッ
クスドア25を駆動するリンク機構に連動して作動する
リンク機構により行われる。尚、温風案内手段は上述の
ように構成した温風案内ドア60に限定されるものでは
なく、温調時に空気流の上流側に向けて若干突出するド
アを後壁51に回動自在に設けても良い。
第2図に示すように、左側壁53のうち、エアミックス
ドア25が迂回路24を閉じるフルホット位置Hの近傍
から空気流の上流側には、左側壁53に沿う冷風通路の
一部を閉塞する温調リブ64が取り付けられている。こ
の温調リブ64は、ヒータコア23側に傾斜しており、
空気流入口22の一部を区画するように上壁がら底壁5
4にがけて取りイζjけられている。また、左側壁53
の第2傾斜而53cには、クーラユニット13がらの冷
風の一部を取り出す冷風取出口65が形成されている。
前記ディストリビュータ48は、第1図に示すように、
略箱形状のケーシング69を有し、このケーシング69
は、第4図中左右方向に分割された左ケースと右ケース
とを組み合わせて形成されている。ケーシング69の一
側壁には、前記空気流出口57に接続される開口部7o
が形成されている。ディストリビュータ48内の空気を
取り出すために、ケーシング69の上部には、ベントロ
28、デフロスドロ29が形成され、下部にはフットロ
30が形成されている。また、ケーシング69には、フ
ットロ3oに連通ずると共にフット吹出口37を備えた
フットダクト36が一体的に設けられている。更に、第
3〜5図に示すように、ケーシング69の上部には、サ
イドベントロア2と冷風が流下するフレッシュベントロ
ア1とが設けられている。
前記フレッシュヘンドロア1と、ユニット本体47の冷
風取出口65とは、第4図に示すように、ディストリビ
ュータ48に一体成形された冷風バイパスダクト73を
介して連通している。また、フレッシュベントロ71に
は、冷風バイパスダクト73を開閉するバイパスドア7
4が開閉自在に設けられている。ベントロ28に接続さ
れるベントダクト31は、フレッシュベントロア1に連
通しており、更に、サイドベントロア2にも連通してい
る。これにより、ベントダクト31に流下した空気の一
部は、サイドベントロア2を通って、サイドベント吹出
口32bから車室内側方に向けて吹出されるようになっ
ている。
ディストリビュータ48内には、第1図に示すように、
ベントロ28を開閉するベントドアとして機能する切替
ドア75が開閉自在に設けられている。更に、この切替
ドア75は、ヘントロ28とデフロスドロ29の開閉を
、−枚のドアで切替えるように構成されている。ディス
トリビュータ48の下部には、フットロ30の開閉を行
うフットドア76が開閉自在に設けられている。切替ド
ア75及びフットドア76の各回動軸75a、76aは
、ケーシング69の分割方向つまり第4図中左右方向に
沿って設けられている。図示省略するが、デフロスドロ
29に接続されるデフダクト35には、デフ吹出口43
からの配風を制御するため当該デフダクト35内の通路
を開閉するシャッタが開閉自在に取り付けられている。
尚、第1図中符号「77」はエアミックスドア25を駆
動するためのアクチュエータ、第4図中符号「78」は
バイパスドア74を駆動するためのアクチュエータ、第
5図中符号「79」は切替ドア75及びフットドア76
の各回動軸75a、76aに連結されるサイドリンク板
80を駆動するためのアクチュエータを示している。ま
た、バイパスドア74は、手動によっても開閉可能に構
成されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
先ず、最大冷房運転を行う場合には、第6図に示すよう
に、エアミックスドア25はC位置に回動してヒータコ
ア23の空気流入面23aを閉じ、温風案内ドア60は
A位置に回動してヒータコア23の後部側に収納されて
いる。また、切替ドア75は、第1図中実線で示す位置
に回動してベントロ28を開き、デフロスドロ29を閉
じている。
フットドア76も、第1図中実線で示す位置に回動して
フットロ30を閉じている。そして、クーラユニット1
3からの冷風は、第6図中実線矢印で示すように流れて
、空気流出口57からディストリビュータ48内に流下
し、ベントロ28、ベントダクト31を通って、ベント
吹出口32から車室内の所定位置に向けて吹き出される
。これにより車室内の最大冷房運転が行われる。
この場合において、空気流出口57か迂回路24に臨ん
でいることから、冷風通路は狭められることかなく、ま
た、空気流出口57は大きな開口面積を有しているため
、冷風かユニ・ン1−本体47内を通過する際の通気抵
抗は極めて小さなものとなる。
最大暖房運転を行う場合には、第7図に示すように、エ
アミックスドア25はH位置に回動して迂回路24を閉
じ、温風案内ドア60はA位置においてヒータコア23
の後部側に収納されている。
また、切替ドア75は、第1図中仮想線で示す位置に回
動してベントロ28を閉じ、デフロスドロ29を開いて
いる。図示しないシャッタは、デフダクト35内の空気
通路を閉じている。フットドア76は、第1図中仮想線
で示す位置に回動してフットロ30を開いている。そし
て、クーラユニット13からの冷風は、第7図中破線矢
印で示すように、全量ヒータコア23を通過して温風と
なり、この温風は、空気流出口57からディストリビュ
ータ48内に流下し、フットロ30、フットダクト36
を通って、フット吹出口37から乗員の足元に向けて吹
き出される。これにより車室内の最大暖房運転が行われ
る。
この場合においても、空気流出口57は大きな開口面積
を有すると共に、温風案内ドア60の案内板63は半円
弧形状を何しているため、温風の通気抵抗は極めて小さ
なものとなる。
一方、吹出空気の温度を調節する温調運転を行う場合に
は、第8図に示すように、エアミックスドア25はテン
プレバー(図示せず)の操作位置に対応した位置に回動
し、温風案内ドア60はB位置に示すように空気流出口
57寄りに突出している。また、切替ドア75やフット
ドア76等は、空調モードに応じて所定位置に回動して
いる。そして、クーラユニット13からの冷風の一部は
、第8図中実線矢印で示すように、冷風のまま迂回路2
4を通って空気流出口57からディストリビュータ48
内に流下し、他の冷風は、同図中破線矢印で示すように
、ヒータコア23を通過して温風となって空気流出口5
7からディストリビュータ48内に流下する。
この場合においても、空気流出口57は大きな開口面積
を有することから、冷風及び温風の通気抵抗は極めて小
さなものとなる。
このときの冷風と温風との混合は、第8図中符号rMJ
で示す領域のように、空気流出口57が大きな開口面積
を有するため、ディストリビュータ48内で行われるの
みならず、ユニット本体47内の冷風か通る領域でも行
われる。つまり、最大冷房のときには冷風通路であった
領域の一部を、7HB運転のときには、従来のミックス
室27として機能させている。従って、ミックス室27
を従来のようにリブ26を別途設けて形成する必要はな
く、通気抵抗の増大を抑えつつ、エアミックス性を良好
にすることができる。
更に、B位置に回動した温風案内ドア60の案内板63
の作用により、温風は、エアミックスドア25の背面側
に向けて案内され、冷風に向かいつつ空気流出口57に
流下するため、冷風との混合か促進され、エアミックス
性が一層良好なものとなる。
しかも、ユニット本体47内とディストリビュータ48
内とで従来のミックス室27に相当する領域を形成する
ようにしたため、ミックス室27を別個に設けた従来の
ヒータユニット14に比較して、ヒータユニット46全
体の小型化を達成できる。
ところで、従来のヒータユニットでは、各種ドアの軸方
向とケーシングの分割方向とかまちまちであり、ドアの
組付けが困難であった。これに対して、本実施例のヒー
タユニット46では、エアミックスドア25及び温風案
内ドア60の回動軸56.61を、ケーシング49の分
割方向に沿って設け、切替ドア75及びフットドア76
の各回動軸75a、76aを、ケーシング69の分割方
向に沿って設けているため、各種ドアの軸方向とケーシ
ングの分割方向とか一致し、各種ドア25.60.75
.76の組付は作業が極めて容易になる。また、ヒータ
コア23やエアミックスドア25をユニット本体47に
取付け、切替ドア75等の空調モード制御ドアをディス
トリビュータ48に取付けておき、これらディストリビ
ュータ48とユニット本体47とを後付けする構成であ
るため、ヒータユニット46に設けられる収容物かユニ
ット本体47とディストリビュータ48とに略均等に分
配されることになる。従って、各収容物を取付ける際に
生じる作業上の困難な点がユニット本体47側とディス
トリビュータ48側とに分散されることになり、前述し
たドアの組付は作業の容易化と相俟って、ヒータユニッ
ト全体の組付は作業を容易に行うことができる。
更に、インテークユニット12とクーラユニット13と
ユニット本体47とのケースを一体化することも可能で
あり、例えば上下に2分割自在に前記ケースを一体成形
することにより、自動車用空気調和装置全体を組み立て
る際の作業がより一層簡単になる。
また、バイパスドア74を開いて、冷風の一部を、冷風
取出口65、冷風バイパスダクト73、フレッシュベン
トロア1を通してベント吹出口32から乗員の上半身に
向けて吹き出すと、暖房時においては、乗員の頭部に生
じる「もやもや感」を解消でき、頭寒足熱を行うパイレ
ベルの空調時においては、ベント吹出口32がら吹き出
される空気の温度とフット吹出口37がら吹き出される
空気の温度との間に温度差を付けることができ、快適な
頭寒足熱空調を行うことかできる。
第9図は、ヒータユニットの温調特性を示すグラフであ
り、横軸はエアミックスドア25の開度を、縦軸はミッ
クス空気(ベント吹出空気)温度を示す。また、実線は
左側壁53に温調リブ64を設けた本実施例のヒータユ
ニット46における温調特性を示し、破線は本実施例か
ら温調リブ64を取り外した場合の温調特性を示してい
る。
本実施例から温調リブ64を取り外したヒータユニット
では、冷風側の通気抵抗が低過ぎるために、空気はヒー
タコア23へ流下するよりも迂回路24側へ流下し易く
なる。そのため、第9図中破線で示すように、エアミッ
クスドア25をフルクール位置Cからフルホット位置H
に向けて移動しても、エアミックスドア25の開度が3
/6程度になるまでミックス空気温度はそれ程上昇せず
、温調カーブは、いわゆる「ねた状態」となる。
これに対して、本実施例のように温調リブ64を左側壁
53に設けた場合は、エアミックスドア25が微少開状
態のときに、左側壁53に沿って流れる冷風の通気抵抗
がやや高めになるため、温調カーフは、実線で示すよう
に、エアミックスドア25かフルクール位置Cから開く
につれてほぼリニアに変化する。従って、エアミックス
ドア25の移動に対する空気温度変化の応答性、つまり
温調性が極めて良好となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、ヒータコアとの
間に迂回路を形成するユニット本体の一側壁のうち、エ
アミックスドアか前記迂回路を閉じる位置の近傍から空
気流の下流側の部位を開口して、空気流出口を形成し、
この空気流出口にディストリビュータを接続したので、
空気流出口は大きな開口面積となり、また、ユニット本
体内とディストリビュータ内との両方で温風と冷風とを
ミックスする領域が形成されることから、通気抵抗の増
大を抑えつつ、エアミックス性を良好にすることかでき
、ヒータユニット全体の小型化も達成できる。また、ヒ
ータユニットに設けられる収容物がユニット本体とディ
ストリビュータとに分配されるため、ヒータユニット全
体の組付は性か良好となる。
更に、ヒータコアの下流側に設けた温風案内ドアにより
、ヒータコアを通過した温風は迂回路を通過する冷風に
向かいつつ空気流出口に流下するため、冷風と温風との
エアミックス性か一層向りする。
しかも、ユニット本体の前記一側壁のうち、エアミック
スドアが迂回路を閉じる位置の近傍から空気流の上流側
に、前記一側壁に沿う冷風通路の一部を閉塞する温調リ
ブを取り付けたため、冷風と温風とか混合されたミック
ス空気の温度かエアミックスドアの移動に対してリニア
に変化し、ヒータユニットの温調性か極めて良好になる
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るヒータユニットを示
す要部断面図、第2図は、同実施例におけるユニット本
体を示す斜視図、第3〜5図は、同実施例のヒータユニ
ットを示す平面図、正面図、及び、側面図、第6図は、
同実施例のヒータユニットにおける最大冷房時の作用の
説明に供する説明図、第7図は、同実施例のヒータユニ
ットにおける最大暖房時の作用の説明に供する説明図、
第8図は、同実施例のヒータユニットにおける温調時の
作用の説明に供する説明図、第9図は、ヒータユニット
の温調特性を示すグラフ、第10図は、−船釣な自動車
用空気調和装置を示す概略構成図である。 13・・・クーラユニット、 14.46・・・ヒータユニット、 23・・・ヒータコア、    24・・・迂回路、2
5・・・エアミックスドア、  28・・・ベントロ、
30・・・フットロ、      47・・・ユニット
本体、48・・・ディストリビュータ、 53・・・左側壁(一側壁)、 57・・・空気流出口
、60・・・温風案内ドア(温風案内手段)、64・・
・温調リブ、75・・・切替ドア(ベントドア)、76
・・・フットドア。 特許出願人     カルソニック株式会社代理人  
 弁理士 八 1) 幹 雄(他1名)図面Gしげ一層
(1’□に変更なし) 第3図 匹 ら2 第4図 西 第6図 (5bソ 手続補正書 平成3年1月29日 特許庁長官  吉 1) 文 毅 殿 平成2年 特許願 第311,138号自動車用空気調
和装置のヒータユニット代表者 宮森 幸雄 5、補正命令の日付 自発補正 6、補正の対蒙 図面 7、補正の内容

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]クーラユニット(13)からの空気を加熱するヒ
    ータコア(23)と、このヒータコア(23)を迂回す
    る迂回路(24)と、前記ヒータコア(23)を通過す
    る空気量と前記迂回路(24)を通過する空気量との割
    合いを調整する回動自在なエアミックスドア(25)と
    を有するユニット本体(47)に、当該ユニット本体(
    47)からの空気が流下するディストリビュータ(48
    )を接続してなる自動車用空気調和装置のヒータユニッ
    トにおいて、 前記ディストリビュータ(48)に、流下した前記空気
    を取り出す少なくともベント口(28)と、フット口(
    30)とを形成すると共に、これらベント口(28)、
    フット口(30)を開閉するベントドア(75)、フッ
    トドア(76)をそれぞれ開閉自在に設け、前記ヒータ
    コア(23)との間に前記迂回路(24)を形成する前
    記ユニット本体(47)の一側壁(53)のうち、前記
    エアミックスドア(25)が前記迂回路(24)を閉じ
    る位置の近傍から空気流の下流側の部位を開口して、空
    気流出口(57)を形成し、 この空気流出口(57)に前記ディストリビュータ(4
    8)を接続したことを特徴とする自動車用空気調和装置
    のヒータユニット。 [2]前記ヒータコア(23)を通過した温風を前記迂
    回路(24)を通過する冷風に向けつつ前記空気流出口
    (57)に流下させる温風案内手段(60)を、前記ヒ
    ータコア(23)の下流側に設けたことを特徴とする請
    求項1記載の自動車用空気調和装置のヒータユニット。 [3]前記ユニット本体(47)の前記一側壁(53)
    のうち、前記エアミックスドア(25)が前記迂回路(
    24)を閉じる位置の近傍から空気流の上流側に、前記
    一側壁(53)に沿う冷風通路の一部を閉塞する温調リ
    ブ(64)を取り付けてなる請求項1記載の自動車用空
    気調和装置のヒータユニット。
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