JPH04183541A - 可動体使用の組み立て設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば自動車の車体を組み立てるのに使用
される可動体使用の組み立て設備に関するものである。

従来の技術 従来、可動体の一例である台車を利用した車体の組み立
て設備としては、たとえば特開昭５７−２０９４５８号
公報に見られる構成が提供されている。この従来形式で
は、キャリアを無端のキャリア軌道上で走行自在とし、
かつ無端経路の複数箇所に作業部を設けている。そして
キャリア上に車体を載せ、このキャリアを無端経路上で
走行させながら車体に対して各種部品の組み立てを行い
、その後にキャリアから車体を卸していた。各種の部品
は、無端経路の側方に配設した部品棚から取り出され、
そして組み立てに使用される。

発明が解決しようとする課題 上記の従来形式によると、作業者は、部品を運ぶために
部品棚とキャリアとの間を何度も往復しなければならず
、多大な労力を必要とする。さらにはキャリアで搬送す
る車体は種々であり、かつ順序が乱れることもあって誤
部品の組み立てが生じやすい。しかも各種部品の補充は
循環経路のほぼ全長において行わねばならず、多大な時
間が必要であるとともに面倒である。また、たとえば無
端経路を蛇行状に形成したとき、平行経路部間のピッチ
は部品棚の存在により広いものとなり、設備全体をコン
パクトに集約的にまとめ難い。

本発明の目的とするところは、作業者の歩行距離を殆ど
なくした状態で、種々形式の被組み立て物に対応した部
品の供給は容易に正確にかつ迅速に行え、しかも設備全
体をコンパクトにまとめ得る可動体使用の組み立て設備
を提供する点にある。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本第１発明の可動体使用の
組み立て設備は、被組み立て物を支持搬送する可動体を
設け、この可動体が移動する組み立てラインの始端部に
沿って、組み立て用部品を収納しかつ認識用のタグを有
する部品ケースの供給コンベヤを配設するとともに、部
品ケースを可動体に移す供給装置を設け、前記組み立て
ラインとは離れた位置に部品ケースの格納棚を設け、こ
の格納棚と前記供給コンベヤとの間に循環コンベヤを設
けている。

そして本第２発明の可動体使用の組み立て設備は、多数
の可動体を、上位作業経路部と下位復帰経路部とを有し
、かつ両経路部の始終端間に昇降経路部を有する循環経
路上で移動自在として組み立てラインを構成し、この組
み立てラインに沿って、組み立て用部品を収納しかつ認
識用のタグを有する部品ケースの供給コンベヤを配設し
、この供給コンベヤの終端部近辺に部品ケースを可動体
に移す供給装置を設け、前記組み立てラインとは離れた
位置に部品ケースの格納棚を設け、この格納棚と前記供
給コンベヤとの間に循環コンベヤを設け、前記上位作業
経路部の始終端部にそれぞれ被組み立て物の移載装置を
設けている。

作用 上記した本第１発明の構成によると、被組み立て物の形
式に対応した部品をセット化しかつ部品の形状に合わせ
て形成してなる部品ケースを格納棚内に保管し管理して
いる状態で、組み立てラインでの被組み立て物の流れに
合わせて部品ケースを格納棚から取り出す。そして部品
ケースを循環コンベヤで搬送して供給コンベヤに渡した
のちこの供給コンベヤ上の部品ケースを供給装置により
可動体に積み込む。これにより、対応した被組み立て物
と部品ケースとを積み込んでなる可動体を組み立てライ
ンで移動させ得る。したがって作業者は可動体に乗り込
んだのち、部品ケース内にセット化された部品を被組み
立て物の所期の箇所に対して組み立て得る。このような
作業中において、部品をセット化してなる部品ケースは
、タグにより収納部品の内容ならびに空や実が把握され
て管理される。

また上記した本第２発明の構成によると、平行部を上下
方向とした循環経路上で可動体を移動させるとともに、
隣接した上位作業経路部の端部に位置した可動体間で移
載装置により被組み立て物を移すことによって、上位作
業経路部を密に平行させた状態で複数の組み立てライン
を配設し得るとともに、被組み立て物を蛇行状に搬送し
ながら所期の組み立てを行える。

実施例 以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は循環経路で、上位作業経路部２と下位復帰経路部３
とを有し、かつ両経路部２，３の始終端間に第１昇降経
路部４と第２昇降経路部５を有し、この循環経路１上で
走行自在な可動体の一例である多数の台車６が設けられ
る。

すなわち台車６は、下部に多数の車輪７を有し、そして
上部には被組み立て物の一例である車体８の支持部９と
ケース載置部ｌＯとが設けられる。支持部９は中央に設
けられ、またケース載置部ｌＯは周辺の複数箇所に設け
られ、残部は作業者が乗り込み自在な作業部１１となる
。そしてケース載置部１０に対して部品ケース１２が積
み込まれる。床面２０上には上位レール２１が敷設され
、この上位レール２１に車輪７を載置させることで台車
６は上位作業経路部２上で走行自在となる。また床下に
形成したトンネル部２２内には下位レール２３が敷設さ
れ、この下位レール２３に車輪７を載置させることで台
車６は下位復帰経路部３上で走行自在となる。両昇降経
路部４，５のうち、一端側の第１昇降経路部４には、た
とえばパンタグラフ機構からなる昇降装置２４を介して
昇降台２５が設けられ、この昇降台２５上には両レール
２１．２３に接続分離自在な中継レール２６が設けられ
る。また他端側の第２昇降経路部５にも同様に、昇降装
置２７、昇降台２８、中継レール２９が設けられる。

前記上位作業経路部２の始端部に沿って、組み立て用部
品を収納した部品ケース１２の供給コンベヤ３１が配設
され、そして供給コンベヤ３１の外側ニ沿って空の部品
ケース１２の回収コンベヤ３２が配設される。これらコ
ンベヤ３１．３２はたとえばベルトコンベヤからなる。

前記供給コンベヤ３Ｉの始端部に投入され部品ケース！
２には、上位作業経路部２での車体８の流れに合わせて
、この車体８の形式に対応した部品や固定具がセット化
して収納されている。また部品ケース１２は、部品の形
杖の特色に合わせて形成されて部品を取り出し易くして
あり、そして、たとえば側面には、収納した部品の内容
を書き込み自在でかつ取り消し自在なＩＤカード１３や
、収納する一定の部品の内容を書き込んだバーフード１
４などの認識用のタグが設けられている。

前記供給コンベヤ３１と上位作業経路部２の始端部との
間に移載部３３が形成され、この移載部３３には供給コ
ンベヤ３１の終端に達した部品ケース■２を台車６のケ
ース載置部１０に移す供給装置の一例である供給ロボッ
ト３４が設けられる。また移載部３３には空の部品ケー
ス１２を回収コンベヤ３２に戻すための回収ロボット３
５が設けられる。

前記循環経路１、供給コンベヤ３１などにより一つの組
み立てライン４０を形成する。なお台車６群の走行は、
モータ、ライン、ローラなどを使用した各種の駆動装置
により、後押し形式や牽引形式などで甲状に行われる。

各組み立てライン４０において上位作業経路部２の一端
部の上方間に亘って第１移載装置４１が設けられる。こ
の第１移載装置４１は、たとえば機枠４２に案内される
昇降体４３と、この昇降体４３側にライン間方向で走行
自在に設けた走行体４４と、この走行体４４に設けたク
ランプ式のハンガ装置４５などから構成される。同様に
、上位作業経路部２の他端部上方間に亘って第２移載装
置４６が設けられ、この第２移載装置４Ｂも機枠４２、
昇降体４３、走行体４４、ハンガ装置４５などから構成
される。

前記組み立てライン４０とは離れた位置、すなわち２階
（上階）に部品ケース１２の格納棚５ｏが設けられる。

この格納棚５０は、上下方向ならびに左右方向に多数の
収納部５Ｉを区画形成して有し、そしテ各収納部５１に
はグラビティローラコンベヤカ配設しである。ここでロ
ーラコンベヤは、前面側が下位に傾斜したものにより実
の部品ケース１２を取り扱い、また後面側が下位に傾斜
したものにより空の部品ケース１２を取り扱う。

このように構成された格納棚５０と前記移載部３３の両
コンベヤ３１．３２との間に、空や実の部品ケース１２
の搬送を行う循環コンベヤ６ｏが設けられる。

この循環コンベヤ６０は、格納棚５０の前面側に沿って
配設した搬出用の第１コンベヤ６１と、この第１コンベ
ヤ６１の外側に沿って配設した搬入用の第２コンベヤ６
２と、これら第１．第２コンベヤ６１．６２と移載部３
３の両コンベヤ３１．３２との間に設けた上下二段式の
第３コンベヤ６３ならびにエレベータコンベヤＧ４，１
１ｉ５と、第１．第２コンベヤ８１．８２の端部間を接
続する第４コンベヤＧＧなどから構成される。前記第１
コンベヤ６１と格納棚５ｏとの間には、空または実の部
品ケース１２を取り扱う作業ロボット６フが設けられる
。なお作業ロボットＢ７を省略して作業者により部品ケ
ース１２の取り扱いを行ってもよい。前記第１コンベヤ
６１の始端部に対向して前記タグのリーダ６８が、また
第２コンベヤ６２の終端に対向してコントローラ６９が
設けられ、これらは制御部に接続している。

上記の実施例によると、たとえばトラックなどにより運
びこまれた部品群は仕分は場所において各組み立てライ
ン４０に対応して仕分けられ、そして対応した形状の部
品ケース１２に納められる。次いでバーコード１４を有
さない部品ケース１２は、ＩＤカード１３に内容が書き
込まれたのち、格納棚５０に対して背面側から入庫され
る。このようにして格納棚５０で保管されている実の部
品ケース１２は、組み立てライン４０側からの要求によ
り作業ロボット６７を介して第１コンベヤ６１の始端部
に投入される。その際に投入は、予め設定された車体８
の組み立て順序に基づいて各車体８の形式や仕様に応じ
て行われる。このようにして投入された部品ケースＩ２
は第１コンベヤ６Ｉから上段の第３コンベヤ６３へと順
送りされ、そしてエレベータコンベヤ６４により下送さ
れて供給コンベヤ３１に達する。次いで部品ケース１２
は供給ロボット３４によって台車Ｂ上に積み付けられる
。ここで循環経路１側では、第１昇降経路部４における
上昇した昇降台２５の中継レール２６上に空の台車６が
位置しており、そして中継レール２６は上位レール２１
に接続している。

この台車６の所定のケース載置部１０に前述した供給ロ
ボット３４により部品ケース１２が積み込まれる。

このようにして部品ケース１２を積み込んだ台車６は走
行され、中継レール２６から上位レール２１に移ること
で上位作業経路部２を走行することになる。

そして上位作業経路部２の始端部で停止した台車６に対
して車体８の積み込みが行われる。すなわち第１移載装
置４Ｉの走行体４４が台車６の上方で停止され、車体８
を支持してなるハンガ装置４５を昇降体４３とともに下
降して、その車体８を支持部９に積み付ける。なお積み
付けはフォーク機能を有する自走台車などで行ってもよ
い。そしてハンガ装置４５を昇降体４３とともに上昇し
て退避させた状態で台車６を上位作業経路部２上で走行
させながら、車体８に対する組み立て作業が遂行される
。

この組み立て作業は、台車６上の作業者が部品ケース１
２内の部品や固定具（ボルトなと）を取り出すことで行
え、作業者は作業部ｌｌ上での歩行のみとなる。このよ
うにして一つの上位作業経路部１１での組み立て作業を
終えた車体８は、終端において第２移載装置４６により
持ち上げられる。これにより空になった台車６は、第２
昇降経路部５において昇降台２８とともに上昇した中継
レール２９に乗り移り、そして昇降台２８の下降により
第２昇降経路部５を介してトンネル部２２内に入る。昇
降台２８が下降限に達することで下位レール２３に中継
レール２９が接続し、したがって台車６は下位復帰経路
部３を上位側とは逆方向に走行し得る。そして台車６は
第１昇降経路部４の昇降台２５上に乗り移り、この昇降
台２５の上昇により最初の位置に戻り、まず回収ロボッ
ト３５により空の部品ケース１２が回収コンベヤ３２上
に回収され、次いで供給ロボット３４により新たな部品
ケース１２の供給を受ける。このように、組み立てライ
ン４ｏでの車体８の流れに合わせて、この車体８の形式
に対応した部品をセット化して収納してなる部品ケース
１２を台車６に積み込むことで、対応した車体８と部品
ケースＩ２とを積み込んでなる台車６を組み立てライン
４０で移動させ得る。したがって作業者は台車６に乗り
込んだのち、部品ケース１２内にセット化された部品を
車体８の所期の箇所に対して組み立て得る。

前述したように回収コンベヤ３２に回収された空の部品
ケース１２は、エレベータコンベヤ６５により下送され
て２階に回収される。そして下段の第３コンベヤ６３に
渡されたのち、第２コンベヤ６２から第４コンベヤ６４
を介して第１コンベヤ６１の始端に戻される。その際に
バーコードリーダ１４の情報がコントローラ６９により
消される。次いで空の部品ケースＩ２は作業ロボット６
７により格納棚５０に戻される。

上述した組み立てライン４０に隣接した組み立てライン
４０では流れが逆方向になっている。すなわち、上位作
業経路部２の終端部から第１昇降経路部４の昇降台２５
上に乗り移った空の台車θ上に対して、回収ロボット３
５により空の部品ケース１２が回収されるとともに、供
給ロボット３４により新たな部品ケース１２が積み込ま
れる。そして台車６は昇降台２５とともに下降したのち
下位復帰経路部３を走行し、第２昇降経路部５の昇降台
２８上に乗り移る。次いで昇降台２８の上昇により台車
６を上位作業経路部２に対向させた状態で、前述したよ
うに第２移載装置４６により持ち上げてなる車体８を下
降させて支持部９に積み付ける。そしてハンガ装置４５
を上昇して退避させた状態で台車６を上位作業経路部２
上で走行させながら、車体８に対する組み立て作業が遂
行される。その後、上位作業経路部２の終端部に達した
台車６上から、第１移載装置４１により車体８が持ち上
げられる。これにより空になった台車６は第１昇降経路
部４の昇降台２５上に乗り込み、以て最初の状態になる
。

このようにして、上位作業経路部２を密に平行させた作
業設備において車体８を蛇行状に移動させながら、−刃
側から供給される部品の組み立てを行える。

上記実施例では可動体として台車６を示したが、これは
パレットとコンベヤとの組み合わせ形式、あるいはレー
ルに支持案内される自走台車形式（電車形式）なとであ
ってもよい。

発明の効果 上記構成の本第１発明によると、被組み立て物の形式に
対応した部品をセット化しかつ部品の形状に合わせて形
成してなる部品ケースは、格納棚内に保管し管理してい
る状態で、組み立てラインでの被組み立て物の流れに合
わせて格納棚から取り出すことができ、そして循環コン
ベヤで搬送して供給コンベヤに渡したのち可動体に積み
込むことができる。これにより、対応した被組み立て物
と部品ケースとを積み込んでなる可動体を組み立てライ
ンで移動させることができ、したがって各種部品の供給
を容易に正確にかつ迅速に行うことができる。また作業
者は、可動体に乗り込んだのち部品ケース内にセット化
された部品を被組み立て物の所期の箇所に対して組み立
てることができ、これにより、台車上で全ての作業を行
うことができて、歩行距離を短くして労力を軽減できる
。このような作業中において、部品をセット化してなる
部品ケースは、タグにより収納物品の内容、ならびに空
や実を把握することができ、以て部品ケースの管理を容
易にかつ正確に行うことができる。

さらには、正確な自動管理を行えることで、部品ケース
としては、部品の形状の特色に合わせかつ部品を取り出
し易くした形状にすることができる。

また本第２発明の構成によると、平行部を上下方向とし
た循環経路上で可動体を移動させるとともに、隣接した
上位作業経路部の端部に位置した可動体間で移載装置に
より被組み立て物を移すことで、上位作業経路部を密に
平行させた状態で複数の組み立てラインを配設すること
ができるとともに、被組み立て物を蛇行状に搬送しなが
ら所期の組み立てを行うことができ、設備全体をコンパ
クトに集約的にまとめることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は一部切り欠き
側面図、第２図は一部切り欠き平面図、第３図は全体の
一部切り欠き概略平面図、第４図、第５図は部品ケース
の斜視図である。 １・・循環経路部、２・・上位作業経路部、３・・下位
復帰経路部、４・・第１昇降経路部、５・・第２昇降経
路部、６・・台車（可動体）、８・・車体（被組み立て
物）、９・・支持部、１０・・ケース載置部、１２・・
部品ケース、１３・・ＩＤカード（タグ）、！４０・バ
ーコードリーダ（タグ）、２５．２８　・・昇降台、３
１・・供給コンベヤ、３２・・回収コンベヤ、３３・・
移載部、３４・・供給ロボット（供給装置）、３５・・
回収ロボット、４０・・組み立てライン、４１・・第１
移載装置、４６・・第２移載装置、５０・・格納棚、６
０・・循環コンベヤ、６７・・作業ロボット、６８・・
リーダ、６９・・コントローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被組み立て物を支持搬送する可動体を設け、この可
   動体が移動する組み立てラインの始端部に沿って、組み
   立て用部品を収納しかつ認識用のタグを有する部品ケー
   スの供給コンベヤを配設するとともに、部品ケースを可
   動体に移す供給装置を設け、前記組み立てラインとは離
   れた位置に部品ケースの格納棚を設け、この格納棚と前
   記供給コンベヤとの間に循環コンベヤを設けたことを特
   徴とする可動体使用の組み立て設備。 ２、多数の可動体を、上位作業経路部と下位復帰経路部
   とを有し、かつ両経路部の始終端間に昇降経路部を有す
   る循環経路上で移動自在として組み立てラインを構成し
   、この組み立てラインに沿って、組み立て用部品を収納
   しかつ認識用のタグを有する部品ケースの供給コンベヤ
   を配設し、この供給コンベヤの終端部近辺に部品ケース
   を可動体に移す供給装置を設け、前記組み立てラインと
   は離れた位置に部品ケースの格納棚を設け、この格納棚
   と前記供給コンベヤとの間に循環コンベヤを設け、前記
   上位作業経路部の始終端部にそれぞれ被組み立て物の移
   載装置を設けたことを特徴とする可動体使用の組み立て
   設備。