JPH0418265Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はFMX式FMステレオ受信機試験用の
直交副搬送波発生器に関する。

（従来技術） FMX受信機では19KHzのパイロツト信号の他
に互いに90°位相の異なる38KHzの副搬送波を必
要とする。この為従来より、基準発振器からフリ
ツプフロツプ等を用いて方形波を分周したのち線
形フイルターで高調波を除いて正弦波にしたのち
フイルターで位相を移相器で補正することが行わ
れていた。

（考案が解決しようとする問題点） この為無用の高調波が発生して防害を与える等
の欠点があつた。

（問題点を解決する手段） 本考案は水晶発振器等からの安定な基準波に同
期発振させた直交正弦波発振器の出力を掛算器で
周波数逓倍して正弦波の直交副搬送波を生成して
FMX信号を得るものである。

（作用） この様に、得られる各副搬送波は基準波と同期
しているので極めて安定である。

（実施例） 図は本考案の一実施例である。図において水晶
発振器４からの19KHzの基準波はクワツドラチユ
ア正弦波発振器１に加えられる。該正弦波発振器
１はコンデンサ１３、抵抗器１８、差動増幅器１
４からなる第１の積分器と、コンデンサ１７、抵
抗器１５、差動増幅器１６からなる第２の積分器
とが直列接続されており、第２の積分器の出力は
抵抗器１２及びコンデンサ１１の高域減衰回路を
介して帰還されており、周知の様に第１及び第２
の積分器からそれぞれ、正弦波形及び余弦波形が
得られ出力端子１９及び２０に導出される。出力
端子１９はスイツチ９の一方の固定端子２１、掛
算器２の一方の入力端子及び掛算器３の両方の入
力端子にそれぞれ接続される。出力端子２０は、
トランジスタ２３、コンデンサ２４及び可変抵抗
器２５からなる周知の位相回路５を介してスイツ
チ９の他方の固定端子２２に接続されると共に、
掛算器２の他方の入力端子に接続される。スイツ
チ９の可動端子、掛算器２及び３の出力端子はそ
れぞれ出力端子６，７及び８に接続される。

以上の構成において、クワツドラチユア発振周
波数はほぼ19KHzになされている為、水晶発振器
４の19KHzに同期して端子１９及び２０からは正
確な19KHzの正弦波と余弦波が得られる。又、掛
算器２からは端子１９の正弦波と１サイクルおき
にピークの一致する38KHzの正弦波が得られ、
FMX信号の第１副搬送波として使用出来、掛算
器３からは38KHzの余弦波が得られFMX信号の
第２副搬送波として使用出来る。さらに、スイツ
チ９が固定端子２１を選択すると端子１９から
FMX信号の19KHzパイロツト信号が得られる。
又、スイツチ９を固定端子２２の側にすると、位
相回路５の可変抵抗器２５を調整することによ
り、端子１９から得られる正確な位相を有するパ
イロツト信号よりも、位相が進みあるいは遅れた
信号を得ることが出来る。

（効果） 以上の様に本考案によると簡単な構成で正確な
FMX信号のパイロツト信号、第１及び第２副搬
送波信号を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すブロツク図であ
る。 １……クワツドラチユア発振器、２，３……掛
算器、４……水晶発振器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】

19KHzの正限波と余弦波を発生する発振器と、
上記正弦波と余弦波を掛算して第１の副般送波を
得る第１の掛算器と、上記正弦波又は余弦波を２
乗して上記第１の副般送波から90°位相の異なる
第２の副般送波を得る第２の掛算器とを有する
FMX方式の副般送波発生器。