JPH04181052A - 斜板式油圧作動装置 - Google Patents

斜板式油圧作動装置

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JPH04181052A
JPH04181052A JP30807190A JP30807190A JPH04181052A JP H04181052 A JPH04181052 A JP H04181052A JP 30807190 A JP30807190 A JP 30807190A JP 30807190 A JP30807190 A JP 30807190A JP H04181052 A JPH04181052 A JP H04181052A
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JP
Japan
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swash plate
cylinder
valve
motor
pump
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Pending
Application number
JP30807190A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Sasao
笹尾 勇
Akira Sato
晃 佐藤
Hitoshi Takahashi
等 高橋
Tsutomu Hayashi
勉 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、ケーシングに回転自在に支承されたシリンダ
に複数のシリンダ孔が環状配列で設けられ、シリンダに
対向する斜板には前記各シリンダ孔に対応して複数の球
状凹部が設けられ、各球状凹部に一端をそれぞれ係合さ
せる複数のプランジャが各シリンダ孔にそれぞれ摺動可
能に嵌合される、斜板式油圧ポンプや斜板式油圧モータ
等の斜板式油圧作動装置に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる装置は、たとえば特開昭61−15305
7号公報等によって公知であり、プランジャは、その全
体を同一材料として一体に成形されるのが一般的である
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、プランジャは斜板の傾きに応じたストローク
でシリンダ孔内を摺動作動するとともに斜板およびシリ
ンダ間を連結するものであり、プランジャの一端は大き
な面圧で球状凹部に摺接し、プランジャの残余の部分に
は曲げ荷重が作用する。
したがってプランジャの一端は耐摩耗性に優れているこ
とが必要であるのに対し、プランジャの残余の部分は耐
摩耗性に優れているとともに曲げ荷重に耐える強度を必
要とする。しかるに、上記従来のように全体を同一材料
により一体成形すると、プランジャ各部で必要な材料特
性を全て満足することは困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、プ
ランジャ各部で必要とする特性を満足させるようにして
耐久性の向上を図るようにした斜板式油圧作動装置を提
供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)課題を解決するた緬の手段 上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴によれ
ば、各プランジャは、球状凹部に係合、当接されるべき
球状部材が、シリンダ孔に摺動可能に嵌合されるべき軸
部材の一端に結合されて成る。
また本発明の第2の特徴によれば、球状部材は、軸部材
の軸線まわりの回転を自在にして軸部材の一端に結合さ
れる。
本発明の第3の特徴によれば、前記軸部材は中空に形成
される。
さらに本発明の第4の特徴によれば、各プランジャは、
中空に形成されている軸部材の一端に、該軸部材の軸線
まわりの回転を可能として球状部材が結合されて成る。
(2)作用 上記第1の特徴の構成によれば、斜板に係合、当接され
る部分と、シリンダ孔に摺動可能に嵌合される部分とで
必要とする特性を備えた材料を選択することにより、耐
久性の向上を図ることができる。
また上記第2の特徴の構成によれば、プランジャの一端
は斜板の球状凹部に転がり接触することになり、球状凹
部との接触による焼付きを回避することが可能となる。
上記第3の特徴の構成によれば、プランジャの軽量化を
図ることが可能となる。
さらに上記第4の特徴の構成によれば、プランジャの一
端の耐焼付き性を向上させるとともにプランジャの軽量
化を図ることができる。
(3)実施例 以下、図面により本発明を自動二輪車用静油圧式無段変
速機の油圧ポンプおよび油圧モータに適用したときの実
施例について説明する。
第1図ないし第13図は本発明の一実施例を示すもので
あり、第1図は自動二輪車用パワーユニットの横断平面
図、第2図は第1図のII−IIIX線断面図第3図は
ポンプ斜板の側面図、第4図は第3図の■矢視図、第5
図は第2図の■−v線断面図、第6図はクラッチオン状
態で示した第2図のVI−Vl線断面図、第7図はクラ
ッチオフ状態で示した第2図の■−■線断面図、第81
!lは第2分配弁の側面図、第9図は第8図のIX−I
X線断面図、第10図は第8図のX−X線断面図、第1
1図はクラッチ弁の側面図、第12図は第11図のx 
n’ −x n線断面図、第13図は第5図のX■−X
I線被拡大断面図ある。
先ず第1図において、自動二輪車のパワーユニッ)Uは
、エンジンEと静油圧式無段変速機Tとから構成されて
おり、エンジンEのクランク軸1および静油圧式無段変
速機Tは共通のケーシング4に収容、支持される。静油
圧式無段変速機Tは、人力筒軸5および出力軸31をク
ランク軸1と平行にしてケーシング4内に配置されるも
のであり、クランク軸1は一次減速装置2を介して入力
筒軸5に連結され、自動二輪車の図示しない後輪には出
力軸31が二次減速装置3を介して連結される。
第2図を併せて参照して、静油圧式無段変速機Tは、本
発明に従う2つの斜板式油圧作動装置、すなわち定容量
型の斜板式油圧ポンプPと、可変容量型の斜板式油圧モ
ータMとから構成される。
斜板式油圧ポンプPは、−次減速装置2の出力スブロケ
ッ)2aを備えた入力筒軸5と、この入力筒軸5内に相
対回転自在に配置されるポンプシリンダ7と、該ポンプ
シリンダ7にその回転軸線を囲むように環状配列で設け
られた複数かつ奇数のシリンダ孔8,8・・・にそれぞ
れ摺動自在に嵌合される複数のポンププランジャ9.9
・・・と、各ポンププランジャ9,9・・・の一端に前
面を係合、当接させるポンプ斜板10と、このポンプ斜
板10をポンプシリンダ7の軸線と直交する仮想トラニ
オン軸線0.を中心にしてポンプシリンダ7の軸線に対
し一定角度傾斜させた状態に保持すべく該斜板10を支
承するポンプ斜板ホルダ12とから構成される。而して
入力筒軸5の内周壁とポンプシリンダ7の外壁との間に
はボールベアリング6が介設される。またポンプ斜板ホ
ルダ12は入力筒軸5と一体に形成されている。
ポンプ斜板10はリング状に形成されるものであり、ポ
ンプ斜板ホルダ12には、該ポンプ斜板10をポンプシ
リンダ7に対向させて支承すべく、ポンプ斜板10を相
対回転自在に嵌合支承するための支持孔11aと、ポン
プ斜板10をスラスト支持するためのスラスト受は面1
1bとが設けられる。
第3図および第4図において、ポンプ斜板10には、前
記支持孔11a内面に対向する外周に螺旋状である潤滑
溝13がたとえば2条刻設されるとともに、前記スラス
ト受は面11bに対向する背面に螺旋状である潤滑溝1
4がたとえば2条刻設される。
またポンプ斜板10のポンプシリンダ7に対向する前面
には、各シリンダ孔8,8・・・に対応する位置に球状
凹部10a、10a・・・がそれぞれ設けられる。一方
、各ポンププランジャ9.9・・・は、その一端を対応
する前記球状凹部10a、10a・・・に係合、当接さ
せながらシリンダ孔8.8・・・にそれぞれ摺動可能に
嵌合されるものであり、各球状凹部10aに係合、当接
されるべき球状部材15が各シリンダ孔8に摺動可能に
嵌合されるべき軸部材16の一端に、たとえばろう付は
溶接により結合されて成る。すなわち、球状部材15は
、半球状に形成されている頭部15aに首部15bが連
設されて成るものであり、細部材16は、有底穴16a
を有して中空に形成されている。而して首部15bを有
底穴18aの開口端に嵌合した状態で、頭部15aと軸
部材16とをろう付は溶接により結合してポンププラン
ジャ9が構成される。しかも前記球状凹部10aは、前
記球状部材15における球状部15aの半径より大なる
半径をもって形成されていて、如何なる位置においても
球状部材15すなわちポンププランジャ9の一端との係
合状態が確保される。
ところで、各ポンププランジャ9の一端すなわち球状部
材15は、ポンプ斜板10の球状凹部10aに比較的大
きな面圧で当接するものであり、球状部材15およびポ
ンプ斜板10は、高面圧に耐えるように硬度の高い材料
、たとえば焼入れ窒化処理を施した5KH51,焼入れ
窒化処理を施したSKD、あるいは浸炭窒化処理を施し
たSACM等によりそれぞれ形成される。また軸部材1
6は、比較的大きな曲げ荷重に耐えるとともに耐摩耗性
に優れた材料、たとえば調質処理後に窒化処理を施した
SACM645あるいは浸炭処理を施したSCM420
により形成される。
このような油圧ポンプPにおいて、入力筒軸5の回転作
動に応じてポンプ斜板10は各ポンププランジャ9.9
・・・に往復動を与え、それにより吸入および吐出行程
が繰り返される。
油圧モータMは、ポンプシリンダ7と同軸上で第2図の
左方に配置されるモータシリンダ17と、該モータシリ
ンダ17にその回転軸線を囲むように設けられたシリン
ダ孔18.18・・・にそれぞれ摺動可能に嵌合される
複数のモータプランジャ19.19・・・と、各モータ
プランジャ19.19・・・の一端に前面を係合、当接
させるモータ斜板20と、このモータ斜板20を保持す
るモータ斜板ホルダ22と、該モータ斜板ホルダ22の
背面を支承するモータ斜板アンカ23とから構成される
前記シリンダ孔18.18・・・は油圧ポンプPにおけ
るシリンダ孔8.8・・・と同数の奇数個がモータシリ
ンダ17に穿設される。また相互に当接するモータ斜板
ホルダ22およびモータ斜板アンカ23の対向当接面2
2a、23aは、モータシリンダ17の軸線とトラニオ
ン軸線02との交点を中心とする球面状に形成される。
しかもモータ斜板ホルダ22は、モータシリンダ170
回転軸線と直交する前記トラニオン軸線0.上に配置さ
れる一対の半円筒状トラニオン軸22b、22bを一体
に備え、これらのトラニオン軸22b、22bはモータ
斜板アンカ23の両端部に形成された一対の半円筒状凹
部23b、23bに軸線まわりの回動を可能としてそれ
ぞれ嵌合される。
モータ斜板アンカ23のモータシリンダ17側端邪には
筒状のシリンダホルダ24が一体に連設され、このシリ
ンダホルダ24とモータシリンダ17の外周との間には
ボールベアリング25が介設される。
モータ斜板20はリング状に形成される。またモータ斜
板ホルダ22には、モータ斜板20を相対回転自在に嵌
合支承するための支持孔26aと、モータ斜板20をス
ラスト支持するためのスラスト受は面26bとが設けら
れる。しかも、モータ斜板20には、ポンプ斜板10と
同様に、前記支持孔26a内面に対向する外周に螺旋状
の潤滑溝27がたとえば2条刻設されるとともに、前記
スラスト受は面26bに対向する背面に螺旋状の潤滑溝
28がたとえば2条刻設される。
モータ斜板20のモータシリンダ17に対向する前面に
は、各シリンダ孔18.18・・・に対応する位置に球
状凹部20a、20a・・・がそれぞれ設けられる。一
方、各モータプランジャ19.19・・・は、前記油圧
ポンプPのポンププランジャ9と基本的に同一形状を有
して形成されるものであり、各球状凹部20aに係合、
当接されるべき球状部材29が各シリンダ孔18に摺動
可能に嵌合されるべく有底円筒状に形成されている軸部
材30の一端に、たとえばろう付は溶接により一体に結
合されて成る。而して、球状凹部20aは球状部材29
の半径より大なる半径をもって形成されていて、如何な
る位置においても球状部材29すなわちモータプランジ
ャ19の一端との係合状態が確保されるようになってい
る。
しかも各球状部材29およびモータ斜板20は、高面圧
に耐えるように硬度の高い材料、たとえば焼入れ窒化処
理を施した5KH51、焼入れ窒化処理を施したSKD
、あるいは浸炭窒化処理を施したSACM等によりそれ
ぞれ形成される。またモータ斜板20を支承するモータ
斜板ホルダ22もモータ斜板20と同一の材料により形
成される。
さらに軸部材30は、比較的大きな曲げ荷重に耐えると
ともに耐摩耗性に優れた材料、たとえば調質処理後に窒
化処理を施したSACM645あるいは浸炭処理を施し
たSCM420により形成される。
モータ斜板20は、第1図で示すように、パルスモータ
80により減速歯車列78i6よびボールねじ機構79
を介してトラニオン軸線02まわりにモータ斜板ホルダ
22が回動せしめられることにより、モータシリンダ1
7の軸線に対し直角となる直立位置と、成る角度で傾倒
する最大傾斜位置との間で作動するものであり、その傾
斜状態では、モータシリンダ17の回転に伴いモータプ
ランジャ19.19・・・に往復動を与えて膨張および
収縮行程を繰り返させることができる。
ポンプシリンダ7およびモータシリンダ17は相互に一
体に結合されてシリンダブロックBを構成するものであ
り、このシリンダブロックBには、同軸の出力軸31お
よび軸32が一体に設けられる。すなわちシリンダブロ
ックBにおけるモータシリンダ17のモータ斜板20に
対向する部分の中心部から出力軸31が一体に突設され
、前記シリンダブロックBにおけるポンプシリンダ7の
ポンプ斜板10に対向する部分の中心部から前記出力軸
31と同軸にして軸32が一体に突設される。
而してシリンダブロックBは、前記ポンププランジャ9
の軸部材16およびモータプランジャ19の軸部材30
と同一の材料、すなわち調質処理後に窒化処理を施した
SACM845あるいは浸炭処理を施したSCM420
により形成される。
軸32はポンプ斜板10およびポンプ斜板ホルダ12を
貫通するものであり、アンギニラコンタクトボールベア
リング33を介してポンプ斜板ホルダ12の端部を支承
するためのフランジ34が、軸32の端部に固定される
。またポンプ斜板ホルダ12とケーシング4との間には
ボールベアリング35が介設される。
出力軸31は、モータ斜板20、モータ斜板ホルダ22
およびモータ斜板アンカ23を貫通するように延びてお
り、モータ斜板アンカ23よりも軸方向外方側で出力軸
31の外周には、支持筒39がスプライン37を介して
結合されるとともに二つ割コツタ38で固着され、支持
筒39とモータ斜板アンカ23との間には、モータ斜板
アンカ23側からリテーナ40およびスラストローラベ
アリング41が順次介装され、ケーシング4および支持
筒39間にはオイルシール43が介装される。また出力
軸31は、ニードルベアリング42および前記リテーナ
40を介してモータ斜板アンカ23に回転自在に支承さ
れる。さらに前記2次減速装置3の入力スプロケッ)3
aは支持筒39を介して出力軸31に取付けられる。
シリンダブロックBには、その軸32側から出力軸31
側に向けて順に、第1孔44と、第1孔44よりも小径
の第2孔45と、第2孔45よりも小径の第3孔46と
、第3孔46よりも小径の第4孔47とがシリンダブロ
ックBの回転軸線と同一の軸線を有して同軸に設けられ
ており、それらの孔44〜47は中心油路95を形成す
る。またポンプシリンダ7のシリンダ孔8,8・・・群
とモータシリンダ17のシリンダ孔18.18・・・群
との間において第2孔45の内面には環状溝48が設け
られ、該環状溝48に対応する部分でシリンダブロック
Bの外周には環状溝49が設けられる。
第4孔47の開放端はねじ栓51で閉塞される。
また第2孔45には弁筒102が圧入、固定されており
、この弁筒102の外周と前記環状溝48とにより、シ
リンダブロックBの回転軸線を中心とする環状の内側油
路52が形成される。またシリンダブロックBの外周に
は、環状溝49を覆うようにしてリング体54が嵌挿さ
れており、このリング体54はシリンダブロックBにろ
う付は溶接される。これにより、シリンダブロックBお
よびリング体54間には、前記内側油路52と同心の外
側油路53が溝状に形成されることになる。
第5図ないし第7図を併せて参照して、ポンプシリンダ
7のシリンダ孔8,8・・・群とモータシリンダ17の
シリンダ孔18.18・・・群との間におけるシリンダ
ブロックBの内側油路52および外側油路53間の環状
隔壁、ならびに外側油路53の外周壁すなわちリング体
54を放射状に貫通するようにして、前記シリンダ孔8
.8・・・と同数の第1.第2.第3弁孔55・・・、
56・・・、57・・・が設けられる。しかも第1弁孔
55・・・はシリンダ孔8.8・・・群側に配置され、
第2および第3弁孔56.56・・・;57.57・・
・は、シリンダ孔18゜18・・・群側でシリンダブロ
ックBの周方向に交互に配置される。
ところで、第1.第2.第3弁孔55・・・、56・・
・、57・・・を設けるにあたって、シリンダブロック
Bおよびリング体54には、各弁孔55・・・、56・
・・、57・・・に対応する下穴を穿設しておき、シリ
ンダブロックBにリング体54を固着した後に各下穴の
仕上げ加工を行なうことになる。このため、シリンダブ
ロックBにリング体54を固着した状態でシリンダブロ
ックBの下穴とリング体54の下穴とがずれることは極
力回避せねばならない。しかるに、シリンダブロック已
にリング体54をビーム溶接により固着すると、上記下
穴のずれが大きくなり、仕上げ加工に時間がかかる。す
なわちビーム溶接では、リング体54の全周をシリンダ
ブロックBに同時に溶接すること、ならびに左右両端を
シリンダブロック已に同時に溶接することは困難である
ので、溶接時に未溶接の部分が溶接部分に引っ張られて
前記下穴のずれが生じるのである。これに対し、上述の
ようにろう付は溶接によりリング体54をシリンダブロ
ック已に固着するようにすると、リング体54の全周お
よび左右両端をシリンダブロック已に同時に接合可能で
あるので、上記下穴のずれを極力小さくすることが可能
であり、それにより仕上げ加工の時間を短縮することが
できる。
またシリンダブロックBには、その軸線に沿って隣接す
るシリンダ孔8.8・・・および第1弁孔55.55・
・・を相互に連通ずる複数のポンプポート58.58・
・・と、軸線に沿って隣接するシリンダ孔18.18・
・・および第2弁孔56.56・・・を相互に連通ずる
複数のモータボー)59.59・・・とが穿設される。
前記第1弁孔55.55・・・にはスプール型の第1分
配弁60.60・・・が、また前記第2弁孔56゜56
・・・には同じくスプール型の第2分配弁61゜61・
・・が、さらに前記第3弁孔57,57・・・には同じ
くスプール型のクラッチ弁62.62・・・がそれぞれ
摺動自在に嵌合される。そして、第1分配弁60.60
・・・の外端に設けられた頭部68は、それらの第1分
配弁60.60・・・を囲む第1偏心輪63の内面にそ
れぞれ摺接され、また第2分配弁61.61・・・の外
端に設けられた頭部86およびクラッチ弁62.62・
・・の外端に設けられた頭部93は、それら61.61
・・・、62.62・・・を囲む第2偏心輪64の内面
に固着されたリング状の摺接部材64aに摺接される。
しかも上記摺接状態を強制するために、第1分配弁60
.60・・・の外端部は第1偏心輪63と同心関係の第
1強制輪65により相互に連結され、また第2分配弁6
1.61・・・およびクラッチ弁62.62・・・の外
端部は第2偏心輪64,64・・・と同心関係にある第
2強制輪66により相互に連結される。
第1偏心輪63は入力筒軸5に一体に設けられるもので
あり、第5図に示すように仮想トラニオン軸線OIに沿
ってシリンダブロックBの中心から所定距離ε1だけ偏
心して配置される。また第2偏心輪64は、出力軸31
と平行な枢軸70を介して前記シリンダホルダ24に揺
動可能に連結されるものであり、第6図で示すクラッチ
オン位置nと第7図で示すクラッチオフ位置fとの間で
揺動可能である。
ところで、第1分配弁60.60・・・、第2分配弁6
1.61・・・およびクラッチ弁62.62・・・はシ
リンダブロックBに摺動可能にして直接嵌合されており
、シリンダブロックBは、耐摩耗性が高い材料、すなわ
ち調質処理後に窒化処理を施したSACM645あるい
は浸炭処理を施したSCM420により形成されている
。そこで、各第1分配弁60、各第2分配弁61および
各クラッチ弁62も、シリンダブロックBと同一の材料
すなわち調質処理後に窒化処理を施したSACM645
あるいは浸炭処理を施したSCM420により形成され
る。
また各第1分配弁60の頭部68は第1偏心輪63に直
接当接されており、それらの当接面での耐摩耗性を高め
るために、第1偏心輪63すなわち入力筒軸5は、第1
分配弁60と同一の材料により形成される。また各第2
分配弁61の頭部86および各クラッチ弁62の頭部9
3は第2偏心輪64に固着された摺接部材64aに直接
当接されている。而して第2偏心輪64は、大きな荷重
が作用するものではなく軽量化を図るためにアルミニウ
ム合金により形成されるが、各第2分配弁61の頭部8
6ならびに各クラッチ弁62の頭部93との当接面での
耐摩耗性を高めるために、第2分配弁61およびクラッ
チ弁62と同一の材料から成るリング状の摺接部材64
aが第2偏心輪64に固着されている。
ここで第1分配弁60の作用について説明すると、入力
筒軸5とポンプシリンダ7すなわちシリンダブロックB
との間に相対回転が生じると、各第1分配弁60は、第
1偏心輪63により第1弁孔55において偏心量ε1の
2倍の距離をストロークとしてポンプシリンダ7の半径
方向内方位置および外方位置間を往復動される。そして
、第5図に示すように、油圧ポンプPの吐出領域りでは
、第1分配弁60は前記内方位置側を移動して、対応す
るポンプポート58を外側油路53に連通ずるとともに
内側油路52と不通にし、それにより吐出行程中のポン
ププランジャ9によりシリンダ孔8から外側油路53へ
作動油が圧送される。また油圧ポンプPの吸入領域Sで
は、第1分配弁60は前記外方位置側を移動して、対応
するポンプポート58を内側油路52に連通ずるととも
に外側油路53と不通にし、それにより吸入行程中のポ
ンププランジャ9により内側油路52からシリンダ孔8
に作動油が吸入される。
また油圧モータMにおいて、第2偏心輪64は、そのク
ラッチオン位置nでは、トラニオン軸線02に沿って出
力軸31の中心から所定距離ε2だけ偏心した位置を占
め、またクラッチオフ位置fでは出力軸31の中心から
上記偏心量ε、よりも大なる距離ε、だけ偏心した位置
を占めるものであり、その位置規制のために、第2偏心
輪64の外周面に切欠き71が設けられるとともに該切
欠き71の面内端面に当接可能なストッパ72がケーシ
ング4に一体に形成される。すなわち該ストッパ72が
切欠き71の一方の内端面に当接することにより第2偏
心輪64のクラッチオン位置nが、また切欠き71の他
方の内端面に当接することにより第2偏心輪64のクラ
ッチオフ位置fがそれぞれ規制される。
第2偏心輪64の一側部に穿設された透孔73には出力
軸31と平行に配設されるカム軸74が挿通され、この
カム軸74と係合するスリッパ板75が透孔73内の一
側面を覆うようにして第2偏心輪64に固着される。該
スリッパ板75のコーナ部には、カム軸74が所定角度
回転したとき係合する斜面75aが設けられている。
第2図に示すように、カム軸74は、左右一対のベアリ
ング76.77を介してケーシング4に支承されるもの
であり、図示しないクラッチレバ−の操作により回動せ
しめられることにより、前記斜面75aに係合してスリ
ッパ板75を押動し、第2偏心輪64をクラッチオフ位
置fへ揺動させることができる。
また第6図に示すように、第2偏心輪64には、これを
クラッチオン位置n側へ付勢するクラッチばね69が接
続される。したがって、カム軸74を前記斜面75aと
の係合を解除する方向に回動操作すれば、第2偏心輪6
4はクラッチばね69の力をもってクラッチオン位置n
へ揺動することができる。
次に第2分配弁61およびクラッチ弁62の構造を詳細
に説明する。
先ず、第2分配弁61は、第8図ないし第10図に示す
ように、軸方向長さが長い第1ランド81と、軸方向長
さが短い第2ランド82と、両ランド81.82に挟ま
れた環状溝83とを備えている。第1ランド81の環状
溝83側端縁には複数の切欠き84が設けられ、また第
2ランド82の外周面にはその周方向に等間隔をあけた
位置で平坦状に切欠くことにより軸方向に延びる複数の
凹部85・・・が形成される。
この第2分配弁61は、第1ランド81をシリンダブロ
ックBの半径方向外方へ向けて配置されるものであり、
その外端には摺接部材64aに摺接すべく半円状に形成
される頭部86が設けられる。
次にクラッチ弁62は、第11図および第12図に示す
ように、軸方向長さが長い第1ランド89と、軸方向長
さが短い第2ランド90と、両ランド89.90間に挟
まれる環状溝91とを備える。第1ランド89の環状溝
91側端縁にはテーパ部89aが形成され、また第2ラ
ンド90にはその全長にわたる複数の平坦な切欠92が
周方向等間隔に形成される。
このクラッチ弁62は、第1ランド89をシリンダブロ
ックBの半径方向外方へ向けて配置されるものであり、
その外端には摺接部材64aに摺接すべく半円状に形成
される頭部93が設けられる。
而して、第2偏心輪64がクラッチオン位置nを占める
とき(第6図参照)、モータシリンダ17すなわちシリ
ンダブロックBが回転すると、第2分配弁61およびク
ラッチ弁62は、第2偏心輪64により、第2弁孔56
および第3弁孔57において偏心量ε2の2倍の距離を
ストロークとしてシリンダブロックBの半径方向内方位
置および外方位置間を往復動される。而して油圧モータ
Mの膨張領域Exでは、第2分配弁61は前記内方位置
側を移動し、環状溝83を介して対応するモータポート
59を外側油路53に連通ずるとともに第2ランド82
により該モータポート59および内側油路52間を不通
にし、それにより外側油路53から膨張行程中のモータ
プランジャ19のシリンダ孔18に高圧の作動油が供給
される。
また油圧モータMの収縮領域shでは、第2分配弁61
は前記外方位置側を移動し、対応するモータポート59
を内側油路52に連通ずるとともに第2ランド82によ
り該モータポート59および外側油路53間を不通にし
、それにより収縮行程中のモータプランジャ19のシリ
ンダ孔18から内側油路52へ作動油が排出される。
一方、クラッチ弁62は、その往復動ストロークが第2
偏心量ε、の2倍の距離以下である限り、第1ランド8
9が外側油路53を横断していて、内側油路52および
外側油路53間を不通にしている。
かくして、シリンダブロックBは、ポンプシリンダ7が
吐出行程のポンププランジャ9を介してポンプ斜板10
から受ける反動トルクと、モータシリンダ17が膨張行
程のモータプランジャ19を介してモータ斜板20から
受ける反動トルクとの和によって回転され、その回転ト
ルクは出力軸31から2次減速装置3へ伝達される。
この場合、入力筒軸5に対する出力軸31の変速比は次
式によって与えられる。
油圧ポンプPの容量 したがって、油圧モータMの容量を零から成る値に変え
れば、変速比を1から成る必要な値まで変えることがで
きる。しかも、その油圧モータMの容量はモータプラン
ジャ19のストロークにより決定されるので、モータ斜
板20を直立位置から成る傾斜位置まで傾動させること
により変速比を1から成る値まで無段階に制御すること
ができる。
次に第2偏心輪64をクラッチオフ位置fにシフトする
と(第7図参照)、モータシリンダ17すなわちシリン
ダブロックBの回転に伴い、第2偏心輪64により、第
2分配弁61およびクラッチ弁62は第2弁孔56右よ
び第3弁孔57において偏心量−ε3の2倍の距離をス
トロークとしてシリンダブロックBの半径方向内方位置
および外方位置間を往復動される。そして、第2分配弁
61の内方位置では、環状溝83および凹部85を介し
て両油路52.53間が短絡され、第2分配弁61の外
方位置では、凹部85を介して両油路52.53間が短
絡される。さらに、クラッチ弁62の外方位置では、溝
状溝91および切欠き92を介して両油路52.53間
が短絡される。かくして、油圧モータMには高圧の作動
油が供給されなくなり、油圧ポンプPおよび油圧モータ
M間の動力伝達は遮断され、所謂クラッチオフ状態が得
られる。
この場合、上述のように第2分配弁61およびクラッチ
弁620両者が両油路52,53間の短絡に関与するの
で、その短絡系の流路抵抗が極めて少なく、その結果、
油圧ポンプPの作動による圧力脈動を抑えて安定したク
ラッチオフ状態を得ることができる。
また多数の第2分配弁61.61・・・およびクラッチ
弁62.62・・・をシリンダブロックBの周方向に交
互°に配置して、これらを共通の第2偏心輪64により
駆動するようにしたので、クラッチ弁62.62・・・
の設置によるも、構造の複雑化のみならず、シリンダブ
ロックBの軸方向長さの増大を避けることができる。
再び第2図において、シリンダブロックBの第1孔44
には、先端部を第2孔45内に位置させるようにしてオ
イルフィルタ96が嵌入、固定され、該オイルフィルタ
96には、油溜100から補給ポンプ99で汲み上げた
作動油がオイルフィルタ101を介して供給され、補給
ポンプ99は入力筒軸5によって駆動される。
前記第2弁孔45の第3弁孔46寄りの部分に゛は両端
を開放した弁筒102が圧入、固定され、該弁筒102
には、軸方向両端間にわたる連通孔103が穿設される
とともに軸方向中央部には内部を内側油路52に連通さ
せる連通孔104が穿設される。また弁筒102内には
、前記連通孔104を介して内側油路52に通じる油室
105を相互間に形成して一対の第1逆止弁106.1
06が対称的に配設され、それらの第1逆止弁106.
106は、弁ばね108によりそれぞれ閉弁方向に付勢
されてふり、油室105すなわち内側油路52から中心
油路95への油の逆流を阻止する。
第13図において、シリンダブロックBには、前記弁筒
102よりも上流側の中心油路95と前記外側油路53
とを結ぶ補給油路110が設けられており、この補給油
路110の途中には、外側油路53から内側油路52へ
の油の逆流を阻止する第2逆止弁111が介装され、こ
の第2逆止弁111は弁ばね112により閉弁方向に付
勢される。
さらにシリンダブロックBには、中心油路95から無段
変速機Tの各部に潤滑油を供給するための半径方向のオ
リフィス孔107が適所に穿設される。
而して、油圧ポンプPから油圧モータMを油圧駆動する
通常の負荷運転中に、両者間の油圧閉回路からの漏油に
より、低圧側の内側油路52の圧力が中心油路95の圧
力よりも低下すると、前記第1逆止弁106.106が
開いて中心油路95から内側油路52に作動油が補給さ
れる。一方、このとき、高圧側の外側油路53の作動油
は第2逆止弁110により中心油路95への流出を阻止
されている。
また、逆負荷運転時すなわちエンジンブレーキ時には、
油圧モータMがポンプ作用を行い、油圧ポンプPがモー
タ作用を行うようになり、したがって外側油路53が低
圧に、内側油路52が高圧に変わるので、漏油により外
側油路53の圧力が中心油路95の圧力より低下すれば
、第2逆止弁111が開いて中心油路95から外側油路
53へ作動油が補給され、内側油路52から中心油路9
5への作動油の流出は前記第1逆止弁106.106に
より阻止される。
また、中心油路95の油は、オリフィス孔107により
流量を制限されつつ無段変速機Tの各部に供給されるの
で、その供給により中心油路95の圧力が過度に低下す
ることはなく、したがって中心油路95から内側油路5
2および外側油路53への作動油の補給に支障を来たす
ことはない。
またシリンダブロックBには、外側油路53の油圧の過
大上昇を防止するための調圧弁113が設けられ、この
調圧弁113は、弁筒114、弁体115および弁ばね
116から構成される。
弁筒114は、調質処理後に窒化処理を施したSACM
645から成るものであり、内側油路52および外側油
路53間の隔壁およびリング体54に、それらを貫通す
るようにして圧入される。
この弁筒114には、弁孔118と、該弁孔118より
もわずかに大径の案内孔119と、案内孔119よりも
大径のばね室120とが、シリンダブロックBの半径方
向外方から内方に向かって順に設けられるとともに、案
内孔119の弁孔118側端部を外側油路53に連通さ
せる横孔117が設けられる。
弁体115は、弁筒114と同じく調質処理後に窒化処
理を施したSACM645から成るものであり、前記横
孔117に臨むとともに弁孔118に摺動可能に嵌合さ
れる弁部115aと、案内孔119に摺動自在に嵌合さ
れる弁杆部115bと、案内孔119およびばね室12
0間の段部に当接し得るフランジ状のストッパ部115
cとを備え、該ストッパ部115cは、ばね室120に
収納されている弁はね112により前記段部との当接位
置に通常保持される。またばね室120は、弁体115
の作動を妨げないように内側油路52に連通されている
而して前記弁部115aおよび弁杆部115b間の段差
面には外側油路53の油圧が作用し、弁体115に開弁
力を与えるが、外側油路53の油圧が規定値以下にある
通常の運転状態では、弁体115を閉弁方向に付勢する
弁ばね116の力が上記開弁力よりも大きいので、弁体
115は閉弁状態すなわち弁孔118を閉じた状態に保
持される。外側油路53の油圧が前記規定値を上回ると
、上記開弁力が弁ばね116の力よりも大きくなるので
、弁体115は弁ばね116を圧縮しつつ摺動して弁孔
118を開き、外側油路53の過大油圧が前記弁孔11
8を介してシリンダブロックB外に放出される。さらに
外側油路53の油圧が元に戻ると、弁ばね116のばね
力で弁体115は閉弁状態に復帰する。したがって車両
の急発進、急加速時でも、外側油路53の油圧の過大上
昇を抑えることができる。
次にこの実施例の作用について説明すると、油圧ポンプ
Pにおけるポンププランジャ9は、ポンプ斜板10の球
状凹部10aに係合、当接されるべき球状部材15がシ
リンダ孔8に摺動可能に嵌合されるべき軸部材16の一
端に結合されて成るものであり、また油圧モータMにお
けるモータプランジャ19は、モータ斜板2oの球状凹
部2゜aに係合、当接されるべき球状部材29がシリン
ダ孔18に摺動可能に嵌合されるべき軸部材3゜に結合
されて成るものであり、ポンププランジャ9およびモー
タプランジャ19における各部で必要とする特性を備え
た材料を選択することが可能であり、それにより作動性
および耐久性の向上を図ることができる。
しかも前記軸部材16.30は中空に形成されており、
ポンププランジャ9およびモータプランジャ19の軽量
化、延いては油圧ポンプPおよび油圧モータMの軽量化
を図り、−油圧式無段変速機Tの軽量化に寄与すること
ができる。また油圧ポンプPにおける各ポンププランジ
ャ9は、ポンプポート58からシリンダ孔8への油の流
入によりポンプ斜板10側に押圧されるものであり、自
己吸入作用が少ないので大重量であると回転に対する追
随性が低下し、騒音の発生や耐久性の悪化を招く。しか
るに上述のように軽量化することにより、回転に対する
追随性を向上し、騒音の発生を回避するとともに耐久性
を向上することが可能となる。
シリンダブロックBは、ポンプシリンダ7、モータシリ
ンダ17、出軸軸31および軸32を有して一体に成形
されるものであり、出力軸をシリンダブロックに貫通、
固定した構造のものに比べると、固定のためのスプライ
ン等の加工が不要となるとともに部品点数低減が可能と
なり、組付は工数の低減を図ることも可能となる。
ポンプ斜板10およびモータ斜板20は、ポンプ斜板ホ
ルダ12およびモータ斜板ホルダ22にそれぞれ設けら
れている支持孔11a、26aならびにスラスト受は面
11a、11bで受けられており、ポンプ斜板10、モ
ータ斜板20、ポンプ斜板ホルダ12およびモータ斜板
ホルダ22は高硬度の材料により形成されているので、
ベアリングを用いた構造に比べると構成が極めて簡単で
あり、小型化が可能となる。しかも螺旋状の潤滑溝13
,14,27.28をポンプ斜板10およびモータ斜板
20にそれぞれ設けることにより、ポンプ斜板ホルダ1
2およびモータ斜板ホルダ22の回゛転を利用して潤滑
油を摺接面全面に効率よく供給することが可能となる。
さらに各第1分配弁60の頭部68を第1、偏心輪63
に直接摺接させ、各第2分配弁61の頭部86および各
クラッチ弁62の頭部93を第2偏心輪64の内面に設
けられた摺接部材64aに直接摺接させ、第1分配弁6
0、第2分配弁61、クラッチ弁62、第1偏心輪63
および摺接部材64aを耐摩耗性の高い材料、すなわち
調質処理後に窒化処理を施したSACM645あるいは
浸炭処理を施したSCM420により形成されている。
これによりベアリングを第1分配弁60および第1偏心
輪63間、ならびに第2分配弁61、クラッチ弁62お
よび第2偏心輪64間に介設することが不要となり、部
品点数の低減および小型化を図ることができる。
第141!Iは本発明の他の実施例を示すものであり、
ポンププランジャ9およびモータプランジャ19は、中
空状である軸部材16.30の一端に球状部材15′、
29’が前記軸部材16.30の軸線まわりの回転を自
在にして結合されて成る。
すなわち球状部材15′、19’の首部が軸部材16.
30の一端に回転自在に嵌谷され、前記首部に設けられ
た環状の溝122に軸部材16,30に嵌合、固定され
るピン123が係合される。
このように球状部材15′、19’を回転自在とすると
、それらの球状部材15′、19’はポンプ斜板10お
よびモータ斜板20の球状凹部10a、2(laに転が
り接触することになり、球状凹部10a、20aとの接
触による焼付きを防止することができる。
C1発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、斜板に係合
、当接される部分と、シリンダ孔に摺動可能に嵌合され
る部分とで必要とする特性を備えた材料を選択すること
が可能となり、プランジャの作動性および耐久性の向上
を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、プランジャの一端を
斜板の球状凹部に転がり接触させることができ、耐焼付
き性を向上することができる。
本発明の第3の特徴によれば、プランジャの軽量化を図
ることができ、装置全体の軽量化に寄与することができ
る。
さらに本発明の第4の特徴によれば、プランジャの一端
の耐焼付き性を向上させるとともにプランジャの軽量化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は本発明の一実施例を示すもので
あり、第1図は自動二輪車用パワーユニットの横断平面
図、第2図は第1図の■−■線拡線断大断面図3図はポ
ンプ斜板の側面図、第4図は第3図の■矢視図、第5図
は第2図の■−■線断面図、第6図はクラッチオン状態
で示した第2図のVI−VI線断面図、第7図はクラッ
チオフ状態で示した第2図の■−■線断面図、第8図は
第2分配弁の側面図、第9図は第8図のIX−IX線断
面図、第10図は第8図のx−xs+断面図、第11図
はクラッチ弁の側面図、第12図は第11図のxn−x
■線断面図、第13図は第5図のx■−X■線拡大断面
図、第14図は本発明の他の実施例のプランジャの縦断
側面図である。 4・・・ケーシング、7.17・・・シリンダ、8.1
8・・・シリンダ孔、9.19・・・プランジャ、10
゜20・・・斜板、10a、20a・・・球状凹部、1
5゜15′、29.29’・・・球状部材、16.30
・・・軸部材 M・・・油圧作動装置としての油圧モータ、P・・・油
圧作動装置としての油圧ポンプ 特 許 出 願 人  株式会社京浜精機製作所同  
   本田技研工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]ケーシング(4)に回転自在に支承されたシリン
    ダ(7、17)に複数のシリンダ孔(8、18)が環状
    配列で設けられ、シリンダ(7、17)に対向する斜板
    (10、20)には前記各シリンダ孔(8、18)に対
    応して複数の球状凹部(10a、20a)が設けられ、
    各球状凹部(10a、20a)に一端をそれぞれ係合、
    当接させる複数のプランジャ(9、19)が各シリンダ
    孔(8、18)にそれぞれ摺動可能に嵌合される斜板式
    油圧作動装置において、各プランジャ(9、19)は、
    球状凹部(10a、20a)に係合、当接されるべき球
    状部材(15、15′、29、29′)が、シリンダ孔
    (8、18)に摺動可能に嵌合されるべき軸部材(16
    、30)の一端に結合されて成ることを特徴とする斜板
    式油圧作動装置。 [2]前記球状部材(15′、29′)は、軸部材(1
    6、30)の軸線まわりの回転を自在にして軸部材(1
    6、30)の一端に結合されることを特徴とする請求項
    第[1]項記載の斜板式油圧作動装置。 [3]前記軸部材(16、30)は中空に形成されるこ
    とを特徴とする請求項第[1]項記載の斜板式油圧作動
    装置。 [4]各プランジャ(9、19)は、中空に形成されて
    いる軸部材(16、30)の一端に、該軸部材(16、
    30)の軸線まわりの回転を可能として球状部材(15
    ′、29′)が結合されて成ることを特徴とする請求項
    第[1]項記載の斜板式油圧作動装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5353002A (en) * 1976-10-26 1978-05-15 Takayuki Miyao Positive dispalcement pumps
JPS62167970A (ja) * 1986-01-20 1987-07-24 Honda Motor Co Ltd 静油圧式無段変速機

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