JPH04179031A - 陰極支持構体およびその製造方法 - Google Patents

陰極支持構体およびその製造方法

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JPH04179031A
JPH04179031A JP2302334A JP30233490A JPH04179031A JP H04179031 A JPH04179031 A JP H04179031A JP 2302334 A JP2302334 A JP 2302334A JP 30233490 A JP30233490 A JP 30233490A JP H04179031 A JPH04179031 A JP H04179031A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラーブラウン管等の陰極線管の陰極支持構
体およびその製造方法に係り、特に、陰極動作中のガス
放畠量が少なく、高信頼性の安定度の高い電子放出特性
を与えることのできる陰極支持構体およびその製造方法
に関する。
[従来の技術] 陰極線管の陰極支持構体としては、これまで、例えば特
開昭57−170434号公報に記載のように、低融点
結晶化硝子、外枠金属、陰極支持筒からなる陰極支持構
体が用いられてきており、以下に述べるような工程によ
って製造されてきていた。
(1) ZrO約65重量%、B、0、約20重量%、
S10.約10重量%、MgO約5重量%の組成からな
る結晶化硝子粉末とバインダとの混合物を所定の形状に
プレス整形し、空気巾約600℃に加熱して、バインダ
の除去および形状を保持し得る程度の焼結を行う。(硝
子ボタンの形成) (2)上記硝子ボタンと外枠金属、陰極支持筒とを炭素
製焼成治具に配設し、N3雰囲気中で約800℃に加熱
して焼成・固定を行って完成する。
なお、上記工程を行うに際して、外枠金属、陰極支持筒
などの金属部品は予め脱脂洗浄と還元性雰囲気中での加
熱処理を施したものを、また、炭素製焼成治具について
はN、雰囲気中800℃あるいはそれ以上の温度で空焼
きを施したものを使用する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来技術による陰極支持構体を用い
て陰極を作成し、陰極線管に実装した場合に、陰極線管
の動作中にガスを放出して、陰極の電子放出能を劣化さ
せ、輝度を低下させることがあるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決
して、陰極動作中のガス放出量が少なく、高信頼性の、
安定度の高い電子放出特性を与えることのできる陰極支
持構体およびその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、低融点結晶化硝子、外枠金属、陰極支持筒
からなる陰極線管の陰極支持構体の製造において、低融
点結晶化硝子、外枠金属および陰極支持筒を焼成治具に
配設して焼成・固定を行う際に、予め窒素雰囲気中での
加熱処理と真空中での加熱処理を施した焼成治具を用い
て焼成・固定を行うことによって達成することができる
[作用コ 陰極支持構体として従来技術による陰極支持構体を用い
た陰極を陰極線管に実装した場合、陰極線管の動作時に
該構体が約200〜400℃の高温となり、該構体の表
面に吸着されていたガスと低融点結晶化硝子内に内蔵さ
れていたガスとが放出される。このうち、該構体表面に
吸着されていたガスは陰極線管製造の排気工程で比較的
容易に除去され得るものであり余り問題とはならないが
、低融点結晶化硝子中に内蔵されているガスは排気工程
では容易に除去されず、動作中に徐々に放出されて、陰
極の電子放出能を劣化させる原因となる。
この低融点結晶化硝子中に内蔵されているガスはCO,
C帆、H,Oを主体とするもので、陰極支持構体作成時
に例えば炭素製の焼成治具から放出されたガスが結晶化
硝子焼成体中に内蔵されものであるが、予め真空中で加
熱処理を施してこれらのガスを取り除いた炭素製焼成治
具を用いて焼成を行うことによって、焼成時のガス内蔵
を防ぎ、陰極動作中の放出を未然に防ぐことができる。
結晶化硝子焼成体中に内蔵されたガス量を低減する方法
として、焼成工程終了後に陰極支持構体を水素雰囲気中
あるいは真空中で加熱することも行われているが、下記
2点の制約によって、その効果は必ずしも十分ではない
。すなわち、(1)あまり高温に加熱すると結晶化硝子
の結晶状態が変化し、変形等を発生するため、加熱温度
は精々700℃止まりとしなければならない。
(2)−旦焼成した結晶化硝子焼成体からガスを十分に
放出させるためには数十時間の加熱を必要とし、製造工
程として実用的でない。
[実施例] 以下、本発明の陰極支持構体およびその製造方法につい
て、実施例によって具体的に説明する。
第2図は陰極支持構体の概略構成を示す図で、外枠金属
l、陰極支持筒2および2pへ結晶化硝子3からなるこ
とを示す。
このような構成の陰極支持構体を製造する場合には、第
3図に示すように、まず、炭素製の焼成治具下型4の所
定の位置に外枠金属1、陰極支持筒2および粉末状ある
いは予め成形・仮焼成したペレット状の低融点結晶化硝
子3を挿入し、その上に炭素製の焼成治具上型5を載せ
、必要があれば上型5上にさらに錘を載せて、窒素等の
不活性雰囲気中で焼成を行う。この場合、炭素製焼成治
具4.5は、通常、炭素材を加工して製作した後、焼成
温度(約800℃)かあるいはそれよりも高い温度で空
焼きを行って使用する。
炭素材から加工した後の処理条件を変えた下記3種の焼
成治具を用いて焼成して製造した陰極支持構体のガス放
出特性を第1図に示す。
a:加工後無処理の治具、 b=富窒素N、)雰囲気中1000℃で15分加熱を行
った治具(従来の処理に相当)、 C:bについてさらに真空中1000℃で100分の加
熱を行った治具(本発明の処理)。
図の結果から、aの治具を用いて製造した陰極支持構体
は500℃および700℃近傍の2個所にピークを有す
るガス放出を示すこと、bの治具を用いて製造した陰極
支持構体はaの場合の量よりは低いが、同様に2個所に
ピークを有するガス放出を示すこと、これに対してCの
治具を用いて製造した陰極支持構体では700℃近傍の
ピークが消失して、500℃付近のみの単一のピークを
有するガス放出を示すことが判った。ここで、500℃
付近のピークは主として結晶化硝子焼成体の表面に吸着
されていたガスの放出によるものであり、陰極線管の排
気工程で容易に放出されて消失する。
ところが、700℃近傍のピークは結晶化硝子焼成体中
に内蔵されたC01C帆、H,Oを主体とするガスの放
出によるものであり、このガスが陰極線管の動作中に徐
々に放出され、陰極の電子放出能を劣化させる。
この結果から、Cの処理を施した焼成治具を用いて製造
した陰極支持構体が改善されたガス放出特性を示すこと
が判る。また、実際に陰極線管に実装して寿命試験を行
った結果、従来技術によるものの場合に約15000時
間で輝度劣化を示すものが発生するのに対し、本発明の
技術によるものの場合、20000時間から25000
時間を超える寿命を示すという結果が得られた。
[発明の効果コ 以上述べてきたように、陰極線管用陰極支持構体および
その製造において、本発明構成の陰極支持構体とするこ
とおよび本発明の製造方法を適用することによって、従
来技術の有していた課題を解決して、陰極動作中のガス
放出量が少なく、高信頼性の、安定度の高い電子放出特
性を与えることのできる陰極支持構体およびその製造方
法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は炭素材から加工した後の処理条件を変えた3種
の焼成治具を用いて焼成して製造した陰極支持構体のガ
ス放出特性を示す図で、aは無処理、bはN、雰囲気中
1000℃で15分の加熱処理、Cはbについてさらに
真空中1000℃で100分の加熱処理を行った治具を
用いて製造した試料を示すもの、第2図は陰極支持構体
の概略構成を示す図、第3図は陰極支持構体製造時の炭
素製焼成治具への外枠金属、陰極支持筒、低融点結晶化
硝子の装着を示す図である。 1・・・外枠金属、  2・・・陰極支持筒。 3・・・低融点結晶化硝子、 4・・・炭素製焼成治具下型、 5・・・炭素製焼成治具下型。 第1図 第2図   第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、低融点結晶化硝子、外枠金属、陰極支持筒からなる
    陰極線管の陰極支持構体において、真空中逐次温度を上
    げて加熱した場合に単一のピークを有するガス放出特性
    を示すことを特徴とする陰極支持構体。 2、低融点結晶化硝子、外枠金属、陰極支持筒からなる
    陰極線管の陰極支持構体の製造において、低融点結晶化
    硝子、外枠金属および陰極支持筒を焼成治具に配設して
    焼成・固定を行う際に、予め窒素雰囲気中での加熱処理
    と真空中での加熱処理を施した前記焼成治具を用いて焼
    成・固定を行うことを特徴とする陰極支持構体の製造方
    法。
JP30233490A 1990-11-09 1990-11-09 陰極支持構体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3085399B2 (ja)

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