JPH04178179A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH04178179A
JPH04178179A JP2304875A JP30487590A JPH04178179A JP H04178179 A JPH04178179 A JP H04178179A JP 2304875 A JP2304875 A JP 2304875A JP 30487590 A JP30487590 A JP 30487590A JP H04178179 A JPH04178179 A JP H04178179A
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piezoelectric element
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Yasuaki Kawai
泰明 河合
Ookazu Asai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、振動振幅の大きな振動を安定に発生させ、高
トルクを得ることができる超音波モータに関するもので
ある。
〔従来技術〕
電気エネルギーを機械エネルギーの超音波振動に変換し
、回転力を取り出すものとして超音波モータかある。超
音波モータは、静粛、低速回転で高トルクか得られ、ダ
イレクトドライブか可能であることより自動車用機能部
品、各種ロボット、磁気・光記憶装置等の広範囲の分野
で応用か検討されつつある。
この超音波モータの方式には、進行波型超音波モータ、
定在型超音波モータ、および複合振動子型超音波モータ
等が提案されており、安定したモータ性能を長時間得る
ことができることより進行波型超音波モータについて技
術的検討がよ(なされている。
進行波型超音波モータとしては、例えば、第3図に示す
ように金属等からなる円板状構造で円周方向に放射状ス
リットを設けた弾性体2の直下にセラミックス等からな
るリング状圧電素子1を接着したステータ10に、円板
状構造の弾性体31にエンジニアプラスチック等からな
る摺動材32を接着した移動体3に加圧接触させた構成
のものである。上記圧電素子lにスタータ10の共振振
動数(点)に合わせた高周波電圧を印加することにより
ステータ10を共振振動させ移動体3を回転させている
(応用物理54(1985)Na6、p589〜590
)。
上記圧電素子1は、第4図に示すような電極構造を有し
ている。すなわち、弾性体2の接着面側には1/2波長
で区画された部位と、3/4波長で区画された部位(図
中のC)および1/4波長で区画された部位(図中のD
)かあり、その反対側には図中の斜線で示すように1/
2波長で区画された部位を2箇所に分け(図中のA、B
)、1/4.3/4波長で区画された部位の間に設けら
れている。また、1/2波長で区画された部位には交互
に異なる方向性の圧電横効果を与える分極処理が施され
ている。
このリング状圧電素子1の部位A、Bに900位相をず
らした高周波電圧をステータ1oの電気共振状態で入力
すると、弾性体2の表面には一方向へ向かう進行波か励
振される。そのため弾性体2の表面の任意の一点の動き
は第5図に示すような軌跡を描く。その振動振幅か位置
的に90’ずれ、かつ時間的に位相か90°ずれるため
圧電素子1て発生した屈曲振動は弾性体2の仮想の中立
軸から表面の動きを描くと楕円軌跡となる(第5図中で
は左回りの楕円軌跡)。移動体3には進行波の進行方向
(第5図中では右方向)と逆方向(第5図中では左方向
)に摩擦力か働くため、移動体3にトルクが与えられ、
モータとして作用する。なお、第5図中の上から下へ示
した矢印は、加圧力を示している。
この進行波型超音波モータにおける構成上の欠点として
、弾性体の屈曲振動発生部位の直上に移動体を加圧接触
させているのて弾性体に発生する振動振幅か小さく抑え
られていた。そのため高トルクを得るためには圧電素子
に印加する電圧を高くすることにより弾性体に発生させ
る振動強制力を高めなければならない。さらに、印加電
圧を高くすると圧電素子が破損する等の問題が発生して
いた。
この欠点を解決するため、弾性体の構造として移動体の
加圧力か直接圧電素子に影響しないよう、弾性体を移動
体に加圧接触させる部位と圧電素子接着部位とに分離し
、第6図ないし第10図に示すように2枚の圧電素子1
1.12を弾性体2の全周にわたって配置し、駆動面積
を大きくして波長選択性を向上させている例がある(特
開昭61−191277、特開昭63−242185、
特開昭63−262069、等)。なお、第10図は、
第8図、第9図に示す弾性体2の径方向へ突出した振動
片(振動を移動体に伝達するための振動伝達部位)22
を示している。
しかし、いずれの例においても、弾性体2についての電
気・機械系を含めた電気共振系としての技術的検討かな
されていない状態である。
すなわち、弾性体2の構造を電気久方系と機械出力系と
の相互作用で最も良好な条件を考慮していない。良好な
条件とするためには、特に弾性体2を電気共振系に置き
換え、抵抗によりエネルギーか連続的に消費されながら
コンデンサーとコイルとの間でエネルギーか周期的に移
動するアドミッタンス電流として電気的に扱うことか必
要である。しかし、従来の例では、弾性体2の構造を電
気共振系として考慮していないために、電気的にインピ
ーダンスギャップか生し、また機械的に共振周波数か増
大して振動の振幅か非常に小さくなってしまう。そのた
め、モータとして構成した場合高トルクを取り出せない
欠点がある。
〔第1発明の説明〕 本第1発明(特許請求の範囲に記載の発明)は、上記従
来技術の問題点に鑑みなされたものであり、弾性体の振
動振幅か大きな進行波の振動モードを有し、かつ高トル
クを得る超音波モータを提供することを目的とする。
本第1発明は、弾性材料からなる円板状の弾性体と、該
弾性体の表面に付着させてなる円板状の圧電素子と、該
弾性体の振動伝達部位に加圧接触させてなる摺動面を有
する移動体とからなる超音波モータにおいて、上記弾性
体は、複数個の圧電素子によって挟持されてなり、かつ
該圧電素子か挟持している部位における厚さと振動伝達
部位における厚さとがほぼ同様である部分を有すること
を特徴とする超音波モータである。
本第1発明によれば、弾性体において、複数個の圧電素
子により挟持されている部位での厚さと振動伝達部位で
の厚さがほぼ同様である部分を有する単純構成をとるこ
とにより弾性体に作用する達成振動(2つ以上の圧電素
子が互いに作用しながら行う振動)の固有の基準振動モ
ードが確実に得られる(一般に複雑形状を有する物体は
振動の多くの固有モードを有するため基準振動モードが
得られにくい。)。そのため、振動伝達部位の振動を容
易に発生させやすく、追従性にすぐれた振動振幅か直接
的に弾性体面に伝播させることができる。そのため、進
行波の基本振動モードとなる屈曲振動を得ることができ
、移動体と接触する振動伝達部位に振動振幅の大きな部
位を構成できるため進行波の理想的な振動モードを有す
る高トルクが得られるモータを構成できる。
〔第1発明のその他の発明の説明〕 以下、本第1発明をより具体的にしたその他の発明を説
明する。
本発明は、第1図および第2図の例に示すように円板状
の弾性体2と、該弾性体2の表面に付着させてなる円板
状の圧電素子と、弾性体2の振動伝達部位22に加圧接
触させてなる摺動面を有する移動体3とからなる超音波
モータにおいて、弾性体2は、2枚の圧電素子11.1
2によって挟持されてなり、かつ圧電素子lL12か挟
持している部位21での厚さと振動伝達部位22ての厚
さとがほぼ同様である部分を有するものである。
この圧電素子挟持部位での弾性体の厚さが振動伝達部位
での弾性体の厚さよりも大きい、あるいは小さいと、振
動伝達部位において圧電素子挟持部位と同一の振動モー
ドの発生が困難になり、振動伝達部位の共振点か低下し
、振動振幅が小さくなる。
弾性体2において、上記圧電素子11.12により挟持
されている部位21ての厚さと振動発生部位22での厚
さとがほぼ同様であるためには、圧電素子11.12に
より挟持されている部位21ての厚さをTI、振動伝達
部位22ての厚さをT2とするとT、/T2が0.8〜
1.3の範囲とするのかよい。T、/T、が0,8未満
、および1.3より大きいと圧電素子の挟持部位21と
同一の振動モードの発生か困難になり、振動伝達部位の
共振点が低下し、振動振幅が小さくなる。
上記圧電素子により挟持されている部位での弾性体の厚
さと振動伝達部位での弾性体の厚さとがほぼ同様である
部分以外では、両者の厚さはほぼ同様でなくてもよく、
例えば、振動伝達部位での質量を付加して振動振幅の増
大を図るために突起23を設けてもよい。また、上記圧
電素子により挟持されている部位での弾性体の厚さと振
動伝達部位での弾性体の厚さとがほぼ同様である部分の
面積割合は、例えば、圧電素子により挟持されている部
位ての円形の弾性体の厚さ部位を内径φ45mm、外径
φ60皿としてその面積を基準にした場合、振動伝達部
位での弾性体の厚さが圧電素子挟持部位の厚さとほぼ同
様である部位の面積割合は圧電素子挟持部位の面積に対
して0.5〜1.0倍とするのか望ましい。また、上記
条件の場合、振動伝達部位の内径はφ60mmにすると
ともに外径はφ60〜70−の範囲とするのがよい。
上記面積(寸法)範囲以外では、振動伝達部位に屈曲振
動以外のスプリアス振動が発生して振動姿態がくずれ、
振動振幅が小さなものとなってしまう。
さらに、振動伝達部位での突起を設ける面積の割合は突
起のない面積に対して、上記の理由と同様に50%以下
とするのがよい。
弾性体は、真円形でもあるいは楕円形でもよく、その形
状がループを形成する円形のものであればよい。また、
その中心にシャフト等か通る穴を有する円環状でも穴の
ないものでもよい。
また、弾性体は、該断面が中心線に対して対称形状とす
るのがよい。例えば、真円形の弾性体においては、該断
面が軸方向中心線および直径方向中心線に対して対称形
状とするのがよい。該形状であれば、圧電素子の屈曲振
動を容易に、しかもバランスよく行うことかてきる。さ
らに、上記の振動振幅の増大を図るためには、突起23
を設ける場合、弾性体2の振動伝達部位に放射状の突起
を等分割、対称に設けるのかよい。すなわち、振動振幅
を更に増大させるための付加重量を利用できる。
弾性体2としては、振動損失が小さく、疲れ破断しない
アルミニウム、ステンレス等の金属、あるいはセラミッ
クス等からなるものを用いるのがよい。また、圧電素子
11.12としては、圧電定数d一定数が大きく、共振
の鋭さQが高いPZT(ジルコン酸・チタン酸鉛)等の
セラミックス、あるいはPVDF (ポリフッ化ビニリ
デン)等の高分子等からなるものを用いるのがよい。
また、複数個の圧電素子11.12は、弾性体2を挟持
するように弾性体2に付着してなるものである。該圧電
素子は、それぞれ1/2波長区画に等分割し、交互に異
なる方向性の圧電横効果を与える分極処理を行った環状
のものとし、相互に位置的に1/4波長ずらして配置す
る二とにより、圧電素子の振動を互いに作用させ弾性体
2に進行波を発生させることができる。
圧電素子11.12は、真円形でもあるいは楕円形でも
よく、その形状かループを形成する円形のものであれば
よい。また、その中心にシャフト等が通る穴を有する円
環状でも穴のないものてもよい。また、弾性体2のどの
ような部位に付着させてもよく、例えば真円形の弾性体
2ては、振動伝達部位22に対して内周面でも外周面の
どちらに付着させてもよい。なお、複数個の圧電素子か
弾性体を挟持する位置は同様な位置とする。
また、圧電素子は、弾性体2に対し、2枚で挟持してい
るか、圧電素子の上面、下面を積層して複数枚用いるこ
とにより弾性体2を挟持してもよい。
また、弾性体2の屈曲振動を軸方向中心軸に対して垂直
な面で一様に発生させるため、弾性体支持固定部位4は
、弾性体2に不要な振動伝達を防ぐだめに圧電素子配置
部位21より隔離した部位に設けるのかよい。
また、移動体3は、振動伝達部位22と加圧接触する摺
動面を有するものである。移動体3を弾性体2の上面に
加圧接触させる場合、上記弾性体支持固定部位4と直径
方向中心軸に対して対向する反対面の弾性体環状面に加
圧接触させる方か構造的なバランス性より好ましい。
なお、振動伝達部位22は、弾性体2の上面および下面
の両方にあるため移動体3を振動伝達部位22の上面お
よび下面の両方同時に加圧接触させてもよい。また弾性
体支持固定部位4と同面の弾性体環状面に加圧接触させ
てもよい。なお、上記の振動伝達部位22の両方面同時
に加圧接触させる方が、圧電素子からの振動伝達距離が
均等になり、2倍の振動接触面が得られるので効率よく
振動を伝達することができてよい。
さらに、第15図に示すように、圧電素子11.12が
付着した弾性体2の構造を2組設けて、それらを移動体
3の上下面両面より同時に加圧接触させることにより2
倍の駆動源になるため第1図のものに比へて移動体3に
2倍のトルクを得ることができる。
本発明の進行波型超音波モータは、自動車の電装部品、
産業用から家庭用までの各種ロボット、磁気・光記憶装
置等広範囲の分野で使用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 本実施例での進行波型超音波モータの断面図および部分
断面斜視図を第1図および第2図に示す。
なお、第2図は第1図に示す超音波モータのステータ部
分を示す図であり、(a)は部分断面斜視図、(b)は
外周平面図、(C)は側面断面図である。
弾性体2は、金属等の弾性的性質を有する部材からなり
、円形を有し、その断面形状が軸方向中心線および直径
方向中心線で振り分けた場合に対称形状のものである。
該弾性体2の上下外周環状面には放射状の突起23を等
分割に設られており、弾性体2の上下外周面より内側の
上下面にはPZT(ジルコン酸・チタン酸鉛)からなる
環状の2枚の圧電素子11.12が位置的に1/4波長
ずらして配置されている。これによりステータlOが構
成されている。該圧電素子11.12は、第11図に示
すように1/2波長(λ)区画に等分割され交互に異な
る方向性の圧電効果を与えて分極された領域1101〜
1116および1201〜1216か形成されている。
このI/2波長区画に分極された領域は隣り合う領域が
厚み方向において互いに十−逆方向に分極されている。
この弾 ′性体2と2枚の環状圧電素子11.12とを
ステータとして、第11図に示すように圧電素子11.
12に同期させた90°の位相をずらした高周波電圧を
弾性体2を含めた電気共振状態でマラチングさせて入力
すると第5図に示した進行波の発生原理と同様の現象か
弾性体2の上下外周環状面に起こる。なお、第11図に
おいて、発振器より2相の正弦波を発生させて、その2
相のうちの一方の相には位相を90°違えるフェイズシ
フタを使い、2相をsin波とCOS波にし、圧電素子
の入力前後には広帯域の高出力電力増幅器を付加して電
気信号を増幅し入力している。
さらに、弾性体2は、2枚の環状圧電素子11.12の
付着部位21より隔離した内側の下面環状部位211に
支持固定部位4を設けているので圧電素子11.12か
ら発生した屈曲振動が直接支持固定部位4に伝播されず
振動モードかくずれない構造となっている。
振動伝達部位22は、弾性体2において、圧電素子の付
着部位21より外側の外周面に形成され、放射状の突起
23が等分割に設けられている。
弾性体2における圧電素子11.12が付着している部
位21の厚さT、と振動伝達部位22ての突起23以外
の部分の厚さT2とはほぼ等しい。
上記振動伝達部位22上には円形の移動体3が取りつけ
られる。該移動体3としては、金属等の弾性的性質を有
したロータ31と、摩擦係数が大きく振動エネルギーを
効率よくトルクの振動エネルギーに変換できる、例えば
エンジニアプラスチック等の材料よりなる摺動材32か
らなる。ロータ31と摺動材32とは接着構造で取りつ
けられている。移動体3の摺動材32は振動伝達部位2
2の突起23と接触することにより移動体3とステータ
10とが加圧接触されている。
移動体3とステータlOとの加圧接触機構としては、移
動体3の上部よりすべり止め兼防振用としてゴム等の緩
衝材51を介してサラバネ52の圧縮力により行ってい
る。すなわち、サラバネ52をシャフト53で固定して
、シャフト53の上端にスラストベアリング54を設け
てカバー6を支持固定部位である台座4よりネジ止めに
よって行っている。なお、本構造の場合、シャフト53
がスラストベアリング54と台座4内にあるラジアルベ
アリング54との両端支持を行っているので回転ブレが
生じないものとなっている。
比較のため、第3図、第6図〜第1O図に示すような従
来例も用意した。
第3図に示す従来例は、弾性体2が円形構造で、円周方
向に放射状スリットを設けたものであり、その直下にリ
ング状圧電素子(第4図参照)を1枚配置しステータl
Oを構成して、弾性体2と摺動材32とを接着し、環状
の移動体3を加圧接触させる手段(以下、第6図〜第1
O図も同様)によりトルクを得るものである。
また、第6図に示す従来例は、第11図に示したような
環状圧電素子11.12を弾性体2へl/4λの位相差
を設けて配置し、圧電素子11.12が付着している部
位より振動伝達部位の厚みを厚くした構成のステータに
より上記第3図と同様な手段によりトルクを得るもので
ある。
また、第7図に示す従来例は、弾性体2には第6図と同
様な圧電素子を配置し、圧電素子11゜12が付着して
いる部位より振動伝達部位の厚みを厚くし、直径方向中
心線に対してその厚みが対称形状を考慮しない構造で、
上記第3図と同様な手段によりトルクを得るものである
また、第8図および第9図に示す従来例は、弾性体2に
は、第6図と同様な圧電素子を配置し、層方向に等間隔
て切り込んであり、この切り込みにより複数の振動片に
区画して各振動片(第10図参照)を径方向へ突出する
振動を生じさせる構造で上記第3図と同様な手段により
トルクを得るものである。なお、第8図は第9図の側面
断面図である。
上記5種の例について電気特性、機械的振動状態観察、
およびモータ性能の比較試験を行った。
その結果の一例を第12図〜第14図に示す。
第12図は、モータ組みっけ状態での電気特性を本実施
例と比較例(第3図)について、圧電素子が2枚の例と
1枚の例との比較を行ったものである。すなわち、ステ
ータか電気共振時には、該ステータはLCR(コイル、
コンデンサー、抵抗)の3要素を兼ね備えた直並列共振
回路で単純化できるので、駆動電圧を一定に保ち、その
電気入力の駆動周波数を変化させて、流れる電流の大き
さおよび端子電圧(12Vとする)に対する位相角を複
素平面上でループ(円)を描かせ動アドミッタンス円と
して比較した。
第12図より明らかなように、本実施例は、比較例に比
べて圧電素子の駆動面積か2倍になっているために、コ
ンダクタンス(抵抗の逆数、導電度)G成分も同様に約
2倍になっている。すなわち、アドミッタンス電流か流
れやすくなり、電気・機械交換効率か上昇し、能率よい
駆動か可能となっている。
また、2枚の圧電素子を用いるステータにおいて、本実
施例と、第6図、第7図、第8図に示すような、弾性体
において圧電素子付着部位と振動伝達部位とで厚さの異
なる比較例とについてステータ状態での機械的な振動姿
態(モード)を比較観察した。すなわち、ダブルパルス
レーザ光源を用いてステータのロータと接触する面の振
動状態と静止状態とで二重露光ホログラムを作り、振動
振幅に対応した干渉縞を得る方法により観察した。
その観察結果を第13図に示す。図中、縞模様はステー
タの機械的な振動振幅の状態を等高線状態として示して
いる(1つの縞模様は、0.347μmの変位に相当す
る。)。Aは第6図に示すような比較例、Bは第7図に
示すような比較例、Cは第8図に示すような比較例、D
は本実施例のものである。
第13図より明らかなように、本実施例は、上記ステー
タ構造を有するためステータの環状外周面に機械的な振
動振幅の大きな進行波の基本振動モードか見られ、比較
例と比べて、等高線状態の縞模様が密であり、第13図
の右に示したように振動の振幅が大きいことが分かる。
以上のように、本実施例は、電気特性(第12図参照)
および機械的振動状態(第13図参照)が比較例に比べ
て優れている。
さらに、本実施例と、第3図、第7図、および第8図に
示す比較例とを用いて、モータ性能特性(回転数−トル
ク特性)を評価した。その結果を第14図に示す。図中
、比較例1は第3図に示すような比較例、比較例2は第
7図に示すような比較例、比較例3は第8図に示すよう
な比較例のものである。
第14図より明らかなように、本実施例は、比較例に比
べて、回転数、トルクともに良好で、特に高トルクなモ
ータか得られることか分る。これは、圧電素子に移動体
の加圧力か直接影響を及ばさない構造のため、電気機械
変換効率か良く、また、振動伝達部位での厚さかほぼ同
様である部分を有しているので振動伝達部位に理想的な
振動モードを起こすことができるため、振動振幅の大き
なものとなっているためである。
(実施例2) 本実施例の進行波型超音波モータを第15図に示す。
本実施例のモータは、2枚のステータ10S 10とロ
ータ31に摺動材32.32を接着した環状の移動体3
3を用い、移動体の上下面よりステータ10.10を同
時に加圧接触している。従って、実施例1に比べて2倍
の駆動源からなるため2倍のトルクが得られる。
なお、本実施例では、移動体3とステータ10との加圧
接触機構としては、実施例1のようなサラバネ52等の
手段を用いることなく、台座4に支持固定されたステー
タlOをカバー7へネジ止めしてカバー7の高さを変化
させることにより行っている。その際、移動体3はシャ
フト53にスナップリング、キー等を介して支持固定し
た状態とする。
このように、実施例2てはカバー7を新たに追加し、移
動体3をシャフト53に固定するようにすれば実施例1
の部品をそのまま共通部品として利用することができ、
簡単に更に大きなトルクを取り出すことかできる。
(実施例3) 本実施例では、モータのステータにおける弾性体寸法形
状と電気的な振動特性との関係を示す。
第16図および第17図に示すように、2枚のリング状
圧電素子11.12により環状弾性体2をその上下面よ
りはさみ込んだ方式にとって最も重要な寸法は屈曲振動
を起こす部位のリング状圧電素子11.12の間の厚み
T2てあり、この寸法を変化させれば電気共振時の振動
特性を変化させることができる。弾性体の材質として、
クロムモリブデン鋼を用い、振動伝達部位の弾性体の厚
みT2と圧電素子挟持部位の弾性体の厚みT1とをほぼ
均しくして弾性体の厚み寸法(T、=T。
)を1.0〜3.0mmの範囲で変化させた場合の電気
共振特性を測定した。その結果、弾性体の厚み寸法を2
.0〜3.0Mの範囲に設定した場合共振周波数として
35〜50kHzの範囲て設定でき、第13図りに示し
たように進行波の最も理想的な振動モードが得られた。
従って、実用的な大きな振動振幅を得る共振周波数とし
て35〜50kHzを設定した場合、弾′ 性体の厚み
を2.0〜3.0mmの範囲に設けるのか最もよい。
なお、記号りて示す共振周波数の振動特性が得−られる
弾性体の寸法形状は、T+ =2.0〜3.0mmとし
た場合、振動伝達部位の突起を含めた厚み寸法T2はT
z=(t、s〜2.3)Tzの範囲で、振動伝達部位の
内径り、をφ60順とする場合、振動伝達部位の外径D
2および圧電素子挟持部位の内径D0の寸法はD2 =
 (1,03〜1.16)D。
、Do =3/4D、の範囲か望ましい。また、弾性体
円環外周の突起間寸法(第2図のd)は、突起の数nを
60〜80に設定した場合、突起間寸法は(πD+ /
2n)の範囲が望ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1における超音波モータの側面断面図、
第2図は第1図の超音波モータのステータを示す部分断
面斜視図、外周平面図、および側面断面図、第3図は従
来の超音波モータの斜視図、第4図は従来の超音波モー
タの圧電素子の平面図、第5図は超音波モータの進行波
の発生原理を示す概念図、第6図は比較例における超音
波モータの平面、側面断面、および駆動回路図、第7図
は比較例における超音波モータの側面断面図、第8図お
よび第9図は比較例における超音波モータの側面断面図
および部分分解斜視図、第10図は第8図および第9図
の超音波モータの振動伝達部位の突出した振動片の一部
分の拡大図、第11図は実施例1における超音波モータ
の平面、側面断面、および駆動回路図、第12図ないし
第14図は実施例1と比較例における超音波モータの電
気特性、ステータの機械的振動状態、モータ性能を示す
線図、第15図は実施例2における超音波モータの側面
断面図、第16図は実施例3における超音波モータの側
面断面図、第17図は第16図の超音波モータのステー
タの部分平面図である。 10・・・ステータ、11.12・・・圧電素子、2・
・・弾性体、 23・・・突起、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  弾性材料からなる円板状の弾性体と、該弾性体の表面
    に付着させてなる円板状の圧電素子と、該弾性体の振動
    伝達部位に加圧接触させてなる摺動面を有する移動体と
    からなる超音波モータにおいて、上記弾性体は、複数個
    の圧電素子によって挟持されてなり、かつ該圧電素子が
    挟持している部位における厚さと振動伝達部位における
    厚さとがほぼ同様である部分を有することを特徴とする
    超音波モータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019290A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tdk Corp 圧電薄膜振動子およびその製造方法、並びにそれを用いた駆動装置および圧電モータ
JP2007166778A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Konica Minolta Opto Inc 駆動装置、駆動システム及び駆動方法
JP2009201191A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Nikon Corp 振動アクチュエータ、レンズ鏡筒、カメラ
US8274198B2 (en) 2008-10-07 2012-09-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Ultrasonic motor and conveying apparatus having the same

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