JPH04177662A - 磁気ディスク装置のダスト除去方法およびその方法を用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置の記録媒体に付着するダス
トを除去する方法およびその方法を採用した磁気ディス
ク装置に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、磁気ディスク装置ではその記録密度が高くなるに
ともない、電磁変換特性の向上をはかるために磁気ヘッ
ドの浮上高さを極限まで下げ、記憶容量を増大させよう
とする傾向がますます強まっている。そのため記録媒体
の表面に堆積する微小ダストが問題となり、磁気ヘッド
の浮上特性に影響を与え、重大な障害を引き起こす可能
性が高まっている。従来、その対策としてダストを減ら
すための種々の努力が行われているが、組立時の残留ダ
ストおよび稼働時に装置各部の可動部で発生するダスト
の除去には限界がある。また、ダストの堆積は長時間に
わたった場合に影響が生じるので、ダストの堆積が少な
いうちに磁気ヘッド自身でダストを取り除くため、磁気
ヘッドが長時間一定の位置に留まっている場合にはシス
テムからのシーク指示なしに自動的に磁気ヘッドの位置
を変え、ダストを除去する方法が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、磁気ヘッドが長時間一定の位置に留まっていな
い場合でも、記録媒体の全領域が使用され、磁気ヘッド
が全領域にわたって移動することは希である。したがっ
て記録媒体の未使用の領域にはダストが堆積してしまう
。

本発明の目的は、このような問題を除去し、記録媒体に
付着したダストを記録領域の全領域にわたって除去する
磁気ディスク装置のダスト除去方法を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段］ 本発明の磁気ディスク装置のダスト除去方法は、記録媒
体が１回転する間に磁気ヘッドの移動方向の長さに相当
する距離あるいはそれ以下の距離だけ移動する速度で、
前記記録媒体のデータ記録領域の全面にわたって前記磁
気ヘッドを移動させることを特徴とする。

また、本発明は、記録媒体を回転させるモータと、磁気
ヘッドを移動させるキャリッジ機構とを備えた磁気ディ
スク装置において、 所定の制御信号が入力されたとき、前記キャリッジ機構
を制御し、上記磁気ディスク装置のダスト除去方法にも
とづいて前記磁気ヘッドを移動させるキャリッジ制御部
を備え、 磁気ディスク装置の電源が投入されたことを示す信号が
入力されたとき、前記制御信号を前記キャリッジ制御部
に出力する第１のシーク制御部、あるいは、 前記モータの起動を指示する信号が入力されたとき、前
記制御信号を前記キャリッジ制御部に出力する第２のシ
ーク制御部、あるいは、磁気ディスク装置の電源が遮断
されることを示す信号が入力されたとき、前記制御信号
を前記キャリッジ制御部に出力する第３のシーク制御部
、あるいは、 前記モータの停止を指示する信号が入力されたとき、前
記制御信号を前記キャリッジ制御部に出力する第４のシ
ーク制御部、あるいは、上位装置から所定の指示信号が
入力されたとき、前記制御信号を前記キャリッジ制御部
に出力する第５のシーク制御部を備えたことを特徴とす
る。

〔実施例〕

次に本発明の実施例について説明する。第１図に本発明
のダスト除去方法にしたがって磁気ヘッドを移動させた
ときのキャリッジ機構１および磁気ヘッド２の軌跡を示
す。この図を参照して以下の説明を行う。

記録媒体３の回転数をｘ　　ｒｐｍとすると記録媒体３
が１回転するために要する時間ｔ１はｔｌ＝６０／ｘ　
　　ｓｅｃ となる。

また、磁気ヘッド２の移動方向の長さをｙｍｍとすると
、記録媒体３が１周したとき磁気ヘッド２がちょうどｙ
　　ｍｍ移動するためには、磁気ヘッド２は次式で表さ
れる速度ｓ１で移動すればよい。

５ｌ＝ｙ／ｌｌ　　ｍｍ／ｓｅｃ すなわち第１図に示すように磁気ヘッド２を速度ｓｌ（
あるいは速度８１以下）で位置Ａがら記録媒体３の内周
方向に移動させると記録媒体３が１回転したとき、磁気
ヘッド２は軌跡ａを描き位置Ｂに到達する。さらに記録
媒体３が１回転すると磁気ヘッド２は軌跡すを描き位置
Ｃに到達する。

このとき軌跡ａと軌跡すとの間には隙間は生じない。

このような磁気ヘッドの移動、すなわちシーク動作を記
録領域の最外周から最内周または最内周から最外周にわ
たって行うことにより、磁気ヘッド２は記録媒体３の全
領域を通過することになり、全領域に付着したダストを
除去できる。

なお、磁気ヘッド２を通常のシーク動作の場合のように
高速で移動させると、磁気ヘッド２は第３図に示すよう
な軌跡ｃ、ｄを描いて移動する。

この図は記録媒体３が１回転する間に、磁気ヘッド２が
位置りから位置Ｅに、さらに記録媒体３が１回転する間
に、位置Ｆに移動した場合を示している。このように通
常のシーク動作では磁気ヘッド２の軌跡の間には隙間が
生じ、その部分のダストは除去されない。

次に、上述したダストを除去するためのシーク動作を行
う磁気ディスク装置の一例について説明する。第２図に
そのブロック図を示す。電源投入切断指示部１１は電源
の投入を指示する場合にはアクティブの電源投入切断指
示信号１０１を出力し、一方、電源の切断を指示する場
合にはインアクティブの指示信号１０１を出力する。電
源制御部１２はアクティブの指示信号１０１を受は取っ
たときはアクティブの電源制御信号１１１を出力して電
源部１８に電源を投入させ、一方、インアクティブの指
示信号１０１を受は取ったときはインアクティブの電源
制御信号１１１を出力して電源部１８に電源を切断させ
る。電源制御部１２はまた、アクティブの制御信号１１
１を出力したときは、アクティブの電源投入制御信号１
０２を出力する。

スピンドルモータ１６は記録媒体３を回転させるための
もので、スピンドルモータ駆動部１５はモータ１６をス
ピンドルモータ駆動信号１０６を出力して駆動する。モ
ータ１６はその回転速度を表すモータスピード信号１０
７を駆動部１５と後述するシーク制御部１４とに出力す
る。

キャリッジ制御部１７はアクティブのシーク制御信号１
０９が入力されたとき、キャリッジ制御信号１１０を出
力してキャリッジ機構１を制御し、上述した速度ｓ１で
磁気ヘッド２を記録媒体３の最外周から最内周まで移動
させる。

スピンドルモータ起動停止指示部１３はモータ１６を起
動するときはアクティブのモータ起動停止指示信号１０
４を出力し、一方、停止させるときはインアクティブの
指示信号１０４を出力する。

シーク制御部１４はダストを除去するためのシーク動作
の起動を制御するためのものであり、以下に述べる５つ
の場合にこのシーク動作をキャリッジ制御部１７に行わ
せる。

まず、電源投入切断指示部１１がアクティブの指示信号
１０１を出力し、その結果、電源制御部１２がアクティ
ブの制御信号１０２を出力すると、シーク制御部１４は
第１のシーク制御部として動作し、モータ起動停止指示
部１３からの指示信号１０４がアクティブである場合に
は、アクティブの起動信号１０５を出力する。これによ
り駆動部１５は駆動信号１０６を出力してモータ１６を
始動させ、モータ１６がらのスピード信号１０７にもと
づいてモータ１６の回転速度を制御する。そしてモータ
１６が定常回転に達すると、シーク制御部１４はインア
クティブの電源切断許可信号１０３を電源制御部１２に
出力して、電源の切断を不許可とし、さらにキャリッジ
制御部１７の自動調節処理および暖気動作終了後、アク
ティブのシーク制御信号１０９を出力する。その結果、
キャリッジ制御部１７はキャリッジ制御信号１１０を出
力してキャリッジ機構１を制御し、速度ｓｌ（または速
度ｓ１以下）で磁気ヘッド２を記録媒体３の最外周から
最内周まで移動させて、記録媒体３の全領域のダストの
除去を行う。

また、モータ１６が停止している状態で、モータ起動停
止指示部１３がアクティブの指示信号１０４を出力する
と、シーク制御部１４は第２のシーク制御部として動作
し、アクティブの起動信号１０５を出力する。これによ
り駆動部１５は駆動信号１０６を出力してモータ１６を
始動させ、モータ１６からのスピード信号１０７にもと
づいてモータ１６の回転速度を制御する。そしてモータ
１６が定常回転に達すると、シーク制御部１４はキャリ
ッジ制御部１７の自動調節処理および暖気動作終了後、
アクティブのシーク制御信号１０９を出力する。その結
果、キャリッジ制御部１７はキャリッジ制御信号１１０
を出力してキャリッジ機構１を制御し、速度Ｓ１で磁気
ヘッド２を記録媒体３の最外周から最内周まで移動させ
て、記録媒体３の全領域のダストの除去を行う。

電源投入切断指示部１１がインアクティブの指示信号１
０１を出力すると、電源制御部１２は、電源切断許可信
号１０３がインアクティブであるため、制御信号１１１
をインアクティブとしたまま、インアクティブの制御信
号１０２を出力する。その結果、シーク制御部１４は第
３のシーク制御部として動作し、制御信号１０５をイン
アクティブとする前に、アクティブのシーク制御信号１
０９を出力する。その結果、キャリッジ制御部１７はキ
ャリッジ制御信号１１０を出力してキャリッジ機構１を
制御し、速度ｓ１で磁気ヘッド２を記録媒体３の最外周
から最内周まで移動させて、記録媒体３の全領域のダス
トの除去を行う。その後、シーク制御部１４はインアク
ティブの制御信号１０５を出力してモータ１６を停止さ
せ、モータスピード信号１０７によってモータ１６が停
止したと判断した後、電源切断許可信号１０３をアクテ
ィブにする。これにより電源制御部１２は制御信号１１
１をインアクティブにし、電源部１８に電源を切断させ
る。

モータ起動停止指示部１３がモータを停止させるため、
インアクティブの指示信号１０４を出力すると、シーク
制御部１４はこのときダスト４のシーク制御部として動
作し、制御信号１０５をインアクティブとする前に、ア
クティブのシーク制御信号１０９を出力する。その結果
、キャリッジ制御部１７はキャリッジ制御信号１１０を
出力してキャリッジ機構１を制御し、速度Ｓ１で磁気ヘ
ッド２を記録媒体３の最外周から最内周まで移動させて
、記録媒体３の全領域のダストの除去を行う。その後、
シーク制御部１４はインアクティブの制御信号１０５を
出力してモータ１６を停止させ、モータスピード信号１
０７によってモータ１６が停止したと判断した後、電源
切断許可信号１０３をアクティブにする。

上位制御装置（図示せず）からダスト除去のためのシー
ク動作を指示するアクティブの信号１０８が入力される
と、シーク制御部１４は第５のシーク制御部として動作
し、アクティブのシーク制御信号１０９を出力する。そ
の結果、キャリッジ制御部１７はキャリッジ制御信号１
１０を出力してキャリッジ機構１を制御し、速度Ｓ１で
磁気ヘッド２を記録媒体３の最外周から最内周まで移動
させて、記録媒体３の全領域のダストの除去を行う。

このように本発明の磁気ディスク装置では、電源投入の
直後、電源切断の直前、スピンドルモータの起動直後、
ならびにスピンドルモータの停止直前という通常の磁気
ディスク装置の動作を妨げないタイミングで速度ｓｌ（
あるいは８１以下）のシーク動作が行われ、ダストが除
去される。そのため定期的に電源の投入切断が行われる
システムの場合には、定期的にダストの除去が自動的に
行われ、またスピンドルモータの起動／停止を行うごと
に自動的にダスト除去が行われる。さらに上位装置から
の指示によりダスト除去のためのシーク動作が行われる
ので、プログラムを作成しておけば保守作業時などに短
時間で、そして容易に上位装置から複数の磁気ディスク
装置に対してダスト除去のシーク動作を行わせることが
できる。

〔発明の効果］ 以上説明したように本発明の磁気ディスク装置のダスト
除去方法は、記録媒体が１回転する間に磁気ヘッドの移
動方向の長さに相当する距離あるいはそれ以下の距離だ
け移動する速度で、記録媒体のデータ記録領域の全面に
わたって磁気ヘッドを移動させている。したがって本発
明の磁気ディスク装置のダスト除去方法により、記録媒
体に付着したダストを記録媒体の全領域にわたって除去
することが可能となる。

また、電源投入の直後、電源切断の直前、スピンドルモ
ータの起動直後、あるいはスピンドルモータの停止直前
にダスト除去のシーク動作を行うようにした磁気ディス
ク装置では、定期的に電源の投入切断が行われるシステ
ムの場合には、定期的にダストの除去が自動的に行われ
、またスピンドルモータの起動／停止を行うごとに自動
的にダスト除去が行われる。さらに、上位装置からの指
示によりダスト除去のシーク動作を行うようにした磁気
ディスク装置では、プログラムを作成しておけば保守作
業時などに短時間で、そして容易に上位装置から複数の
磁気ディスク装置に対してダスト除去のシーク動作を行
わせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気ディスク装置のダスト除去方
法にもとづいて磁気ヘッドを移動させたときの磁気ヘッ
ドの軌跡を示す平面図、第２図は本発明の一実施例の磁
気ディスク装置を示すブロック図、 第３図は高速で磁気ヘッドを移動させたときの磁気ヘッ
ドの軌跡を示す平面図である。 １・・・・・キャリッジ機構 ２・・・・・磁気ヘッド ３・・・・・記録媒体 １１・・・・・電源投入切断指示部 １２・・・・・電源制御部 １３・・・・・スピンドルモータ起動停止指示部 １４・・・・・シーク制御部 １５・・・・・スピンドルモータ駆動部１６・・・・・
スピンドルモータ １７・・・・・キャリッジ制御部 １８・・・・・電源部 第１図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録媒体が１回転する間に磁気ヘッドの移動方向
   の長さに相当する距離あるいはそれ以下の距離だけ移動
   する速度で、前記記録媒体のデータ記録領域の全面にわ
   たって前記磁気ヘッドを移動させることを特徴とする磁
   気ディスク装置のダスト除去方法。
2. （２）前記記録媒体の回転が始動し、定常回転に達した
   直後に、前記磁気ヘッドの移動を開始させることを特徴
   とする請求項１記載の磁気ディスク装置のダスト除去方
   法。
3. （３）前記記録媒体が回転を停止する直前に、あるいは
   前記磁気ディスク装置の電源が切断される直前に、前記
   磁気ヘッドの移動を開始させることを特徴とする請求項
   １記載の磁気ディスク装置のダスト除去方法。
4. （４）上記装置からの指示により前記磁気ヘッドの移動
   を開始させることを特徴とする請求項１記載の磁気ディ
   スク装置のダスト除去方法。
5. （５）記録媒体を回転させるモータと、磁気ヘッドを移
   動させるキャリッジ機構とを備えた磁気ディスク装置に
   おいて、 所定の制御信号が入力されたとき、前記キャリッジ機構
   を制御し、請求項１に記載の磁気ディスク装置のダスト
   除去方法にもとづいて前記磁気ヘッドを移動させるキャ
   リッジ制御部を備え、磁気ディスク装置の電源が投入さ
   れたことを示す信号が入力されたとき、前記制御信号を
   前記キャリッジ制御部に出力する第１のシーク制御部、
   あるいは、 前記モータの起動を指示する信号が入力されたとき、前
   記制御信号を前記キャリッジ制御部に出力する第２のシ
   ーク制御部、あるいは、 磁気ディスク装置の電源が遮断されることを示す信号が
   入力されたとき、前記制御信号を前記キャリッジ制御部
   に出力する第３のシーク制御部、あるいは、 前記モータの停止を指示する信号が入力されたとき、前
   記制御信号を前記キャリッジ制御部に出力する第４のシ
   ーク制御部、あるいは、 上位装置から所定の指示信号が入力されたとき、前記制
   御信号を前記キャリッジ制御部に出力する第５のシーク
   制御部を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。