JPH04177194A - 対地車速検出装置 - Google Patents

対地車速検出装置

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JPH04177194A
JPH04177194A JP2305828A JP30582890A JPH04177194A JP H04177194 A JPH04177194 A JP H04177194A JP 2305828 A JP2305828 A JP 2305828A JP 30582890 A JP30582890 A JP 30582890A JP H04177194 A JPH04177194 A JP H04177194A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は路面に対する車両の走行速度である対地車速を
検出する装置に関するものであり、特にその検出精度を
向上させる技術に関するものである。
従来の技術 対地車速を検出する装置は特開昭61−14586号公
報にも開示されているように、車輪か接する路面に向か
って放射波を送信する送信部およびその放射波が路面で
反射した反射波を受信する受信部を有し、放射波の送信
周波数と反射波の受信周波数とに基づいて車速を検出す
るドツプラ型車速検出装置を備え、かつ、その車速を対
地車速に決定するように構成されるのが普通である。そ
して、このようにして決定された対地車速は例えば、車
両制動時に車輪に過大なスリップか生じないように車輪
のブレーキ圧を制御するアンチロック制御装置や、車両
加速時に車輪に過大なスリッブか生じないようにエンジ
ンのスロットル開度または車輪のブレーキ圧を制御する
トラクション制御装置に使用される。
上記ドツプラ型車速検出装置は常に正常に作動し得ると
は限らない。以下、そのことを具体的に説明する。
送信部および受信部は例えば、ドツプラ型車速検出装置
が車速を検出すべき方向、すなわち、車両の前後方向に
平行に延び、かっ、車両の左右方向に並んで路面に斜め
に対向する状態で車体に取り付けられる。送信部からの
放射波か路面で反射した反射波のうち受信部に向かって
進行するもののみか受信部に入射するのである。しかし
、放射波が常に十分大きな強度で受信部に向かって反射
するとは限らず、例えば、路面上に水溜りかあるなどの
ために路面が通常より滑らかである場合には、放射波は
路面で正規の反射をし得ないためにほとんど受信部に到
達し得ず、そのため、受信部における受信強度が不足し
てドツプラ型車速検出装置が車速を精度よく検出し得な
いのである。
また、それら送信部および受信部は普通、路面に近接し
、かつ、路面に直に臨まされて車体に取り付けられる。
そのため、送信部および受信部のうち放射波または反射
波が通過する部分に汚れか付着する場合かあり、この場
合にも受信部における受信強度が不足してドツプラ型車
速検出装置が車速を精度よく検出し得ないのである。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来の対地車速検出装置はドツプラ型車速検出
装置の作動状態が正常であるか異常であるかを問わず、
それによる検出車速を対地車速に決定していた。そのた
め、その検出車速にやや大きな誤差が生じると対地車速
にもやや大きな誤差が生じてしまい、その対地車速を用
いて作動する装置の作動精度が低下するという問題があ
った。
本発明は、車輪の回転状況から車速を検出する車輪利用
型車速検出装置を備えた車両に設けられるとともに前記
ドツプラ型車速検出装置を含む対地車速検出装置におい
て、車輪利用型車体速度検出装置による検出車速を有効
に利用することにより上記の問題を解決することを課題
として為されたものである。
課題を解決するだめの手段 そして、本発明の要旨は第1図に示すように、前記車輪
利用型車速検出装置1およびドツプラ型車速検出装置2
を含む対地車速検出装置を、(a)車輪利用型車速検出
装置lにより検出された第一車速か実車速に精度よく一
致する状態で、その第一車速とドツプラ型車速検出装置
2により検出された第二車速との車速差を求める車速差
決定手段3と、(b)第一車速か実車速に精度よく一致
しない状態で、第二車速と車速差とに基づいて対地車速
を決定する対地車速決定手段4とを含むものとしたこと
にある。
なお、車輪利用型車速検出装置は例えば、車輪に近接し
かつそれと一体的に回転するロータの回転を検出し、そ
の検出結果に基づいて車速を検出する形式としたり、エ
ンジンと車輪とを互いに連結する回転軸(例えばトラン
スミッションのアウトプットシャフト、プロペラシャフ
ト等)に近接しかつそれと一体的に回転するロータの回
転を検出し、その検出結果に基づいて車速を検出する形
式とすることかできる。
また、送信部および受信部は、互いに独立した2つの構
成要素がそれぞれ専ら送信および受信を行なう独立形式
としても、それらに共通の一構成要素が送信と受信とを
交互に行なう時分割形式としてもよい。
作用 車輪利用型車速検出装置により検出される第一車速は車
輪の前後方向スリップの影響を受け、そのスリップが大
きいほど実車速からのずれが大きくなるのに対し、ドツ
プラ型車速検出装置により検出される第二車速は車輪の
前後方向スリップの影響を受けない。例えば、車両が定
速走行している状態でかなり強いブレーキ操作を短時間
だけ行い、その後、かなり強いアクセル操作を行うと、
第二車速は第9図のグラフで表す一例のように実車速に
精度よく追従して変化するのに対し、第一車速を検出す
るのに用いる車輪速度(車両の車輪の周速度)は第10
図のグラフで表す一例のように、急制動時と急加速時と
にそれぞれ車輪のスリップの急変に起因して急変するた
め、第一車速は実車速に精度よく追従して変化すること
ができないのである。そのため、車輪のスリップが小さ
い状態では、第一車速も第二車速も実車速に精度よく一
致するのに対し、車輪のスリップが大きい状態では、第
二車速は実車速に精度よく一致するか、第一車速は精度
よく一致しない。
これらの事情から、対地車速を正確に検出するために、
対地車速検出装置を例えば、車輪のスリップが小さい状
態、すなわち第一車速が実車速に精度よく一致する状態
では、第一車速を対地車速に決定するのに対し、車輪の
スリップ率が大きい状態、すなわち第一車速か実車速に
精度よく一致しない状態では、第二車速を対地車速に決
定するように設計することが考えられる。しかし、その
ようにした場合には、第一車速が実車速に精度よく一致
しない状態では、ドツプラ型車速検出装置に異常が生じ
ていてそれの第二車速にやや大きな誤差か生じると、そ
の第二車速か対地車速に決定されるために対地車速の検
出精度か低下する。対地車速の検出誤差は第二車速の検
出誤差に等しく、また、この第二車速の検出誤差は第二
車速と実車速との差、すなわち、第一車速か実車速に精
度よく一致する状態での第一車速と第二車速との差であ
る。
そこで、本発明に係る対地車速検出装置は、車速差決定
手段が、第一車速が実車速に精度よく一致する状態で第
一車速と第二車速との車速差を求め、対地車速決定手段
か、第一車速か実車速に精度よく一致しない状態で第二
車速と車速差とに基づいて対地車速を決定する。
以上、第一車速か実車速に精度よく一致しない理由が車
輪のスリップが大きいことである場合を例にとって本発
明の詳細な説明したが、その理由は他にも存在する。
前記対地車速決定手段の一態様は、ドツプラ型車速検出
手段に異常が生じているか否かを問わず、第一車速か実
車速に精度よく一致しない状態て前記車速差と第二車速
とに基づいて対地車速を決定するものとすることができ
るが、本発明に係る対地車速検出装置が、ドツプラ型車
速検出装置の受信部からの出力信号に基づいてドツプラ
型車速検出装置に異常か生じているか否かを判定する異
常判定手段を備えている場合には、対地車速決定手段を
、常には第二車速を対地車速に決定するが、ドツプラ型
車速検出装置に異常が生じている場合には前記車速差と
第二車速とに基づいて対地車速を決定するものとするこ
ともできる。
また、対地車速決定手段は、第一車速が実車速に精度よ
く一致しない状態でのみならず、精度よく一致する状態
でも対地車速を決定するものとすることができる。第一
車速が実車速に精度よく一致する状態で、例えば、ドツ
プラ型車速検出装置に異常が生じているか否かを問わず
、第一車速を対地車速に決定するか、または、前記車速
差と第二車速とに基づいて対地車速を決定するものとし
たり、常には第二車速を対地車速に決定するか、ドツプ
ラ型車速検出装置に異常が生じている場合には第一車速
を対地車速に決定するものとしたり、常には第一車速ま
たは第二車速を対地車速に決定するが、ドツプラ型対地
車速検出装置に異常か生じている場合には車速差と第二
車速とに基ついて対地車速を決定するものとすることも
てきるのである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に従えば、車輪
利用型車速検出装置により検出される第一車速か有効に
利用されて対地車速か精度よく検出され、対地車速を用
いて作動する装置の作動信頼性が向上するという効果が
得られる。
実施例 以下、本発明のいくつかの実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第2図に本発明の一実施例である対地車速検出装置を含
む4輪自動車用のアンチロック/トラクション型ブレ−
キシステムを示す。このシステムにおいては、左右前輪
10.12の回転をそれぞれ抑制するブレーキ14.1
6のブレーキ圧はアクチュエータ18,20、左右後輪
22.24の回転をそれぞれ抑制するブレーキ26.2
8のブレーキ圧はアクチュエータ30.32によってそ
れぞれ制御される。また、各車輪10. 12. 22
.24の車輪速度はそれぞれ車輪速度センサ40.42
,44.46によって検出される。各車輪速度センサ4
0,42,44.46は、各車輪10.12,22.2
4に近接しかつそれと一体的に回転するロータ(図示し
ない)の回転を検出してその回転に応じた信号を出力す
るものである。
このシステムは、車両の前後方向における車速(これが
本発明における車速に相当する)を検出する超音波セン
サ48を備えている。超音波センサ48は、放射波とし
ての超音波を送信する送信部52と、反射波としての超
音波を受信する受信部54とを備えていて、それら送信
部52および受信部54は共に、車両の車体底面であっ
て車両の重心位置近傍に取り付けられ、しかも、送信部
52および受信部54は車体底面に前向きで、かつ路面
にそれと一定角度φを有して対向する状態で取り付けら
れている。したかって、送信部52から超音波が路面に
向かって送信されれば、その送信波が路面で反射した反
射波のうち送信波の送信方向とはほぼ逆の方向に進行す
るものか受信部54に入射する。
以上説明した車輪速度センサ40,42,44゜46、
アクチュエータ18,20,30,32゜超音波センサ
48の送信部52および受信部54は第3図に示すコン
トローラ60に接続されている。コントローラ60には
さらに、車両のステアリングホイールの操舵角を検出す
る操舵角センサ62と、ブレーキ14,16.26.2
8を作用させるために操作されるブレーキペダルの踏込
みを検出するストップランプスイッチ64とか接続され
ている。コントローラ60は、CPU70゜ROM72
およびRAM74がバス76により互に接続されて成る
コンピュータを主体とするものであって、そのバス76
にそれぞれ図示しない制御回路を介して上記車輪速度セ
ンサ40等が接続されているのである。
ROM72には第4図のフローチャートで表される元車
速演算ルーチン、第5図のフローチャートで表される補
正量演算ルーチン、第6図のフローチャートで表される
真正車速演算ルーチン、車両制動時に各車輪10,12
,22.24に過大なスリップか生じないないようにア
クチュエータ18.20.30.32を制御するアンチ
ロック制御ルーチン、車両加速時に駆動輪である左右後
輪22.24に過大なスリップが生じないようにアクチ
ュエータ30.32を制御するトラクション制御ルーチ
ンを始め、種々のプログラムが格納されている。なお、
アンチロック制御ルーチンおよびトラクション制御ルー
チンはいずれも、真正車速決定ルーチンにより決定され
た真正車速を参照しつつアクチュエータ18,20,3
0.32を制御するプログラムである。
RAM74には、lにセットされている状態でトラクシ
ョン制御中であることを示し、0にリセットされている
状態でトラクション制御中ではないことを示すフラグX
T、後述のフラグXAおよび各種メモリか設けられてい
る。
以上のように構成されたブレーキシステムにおいては、
車両の電源が投入されれば、超音波センサ48の送信部
52から一定の送信周波数f1を有する超音波か送信さ
れるとともに、CPU70が前記元車速演算ルーチン、
補正量演算ルーチン。
真正車速演算ルーチン、アンチロック制御ルーチンおよ
びトラクション制御ルーチンをそれぞれ繰返し実行する
元車速演算ルーチンの各回の実行時にはまず、第4図の
ステップSl(以下、単に81で表す。
他のステップについても同じ)において、ROM72に
設けられたタイマ(図示しない)において5 msが経
過した否か、すなわち、タイマの計測時間が5の倍数で
あるか否かが判定され、そうでなければ本ルーチンの一
回の実行が終了するが、そうであれば、S2以後のステ
ップが実行される。
すなわち、本ルーチンの実質的な実行は5msか経過す
る毎に繰り返されるように設計されているのである。
S2においては、超音波センサ48の受信部54からの
出力信号に基づいて、受信部54が受信した超音波の受
信周波数f7が計測され、その受信周波数f、がRAM
74の受信周波数メモリ80(第3図参照。他のメモリ
についても同じ)に格納される。さらに、本ステップに
おいては、その受信周波数f、と前記送信周波数f1と
を次式に代入することにより元ドツプラ車速VDが演算
される。
a・ (f、−f、) ■ゎ=□ (3・f、−f、)  ・CO3φ ただし、 a:音速 φ:送信部52および受信部54の取付角度 このようにして演算された元ドツプラ車速v0はRAM
74の元ドツプラ車速メモリ82に格納される。
続いて、S3において、車輪速度センサ40゜42.4
4.46の出力信号に基づいて各車輪10.12,22
.24の車輪速度が演算され、RAM74の車輪速度メ
モリ84に各車輪に関連付けて格納される。さらに、本
ステップにおいては、それら車輪速度に基づいて元推定
車速V0が演算される。具体的には、車両制動時には、
4つの車輪10,12.22.24のうち車輪速度が最
大である最速車輪の車輪速度が真の車速を表すと推定さ
れ、その最速車輪の減速度が予め設定されている上限値
を超えた後には減速度をその上限値に固定して元推定車
速V6が演算され、一方、車両加速時または惰力走行時
には、非駆動輪である左右前輪10.12の2つの車輪
速度の平均値か真の車速を表すと推定されて元推定車速
v6が演算されるのである。演算された元推定車速v8
はRAM74の元推定車速メモリ90に格納される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
第5図の補正量演算ルーチンの各回の実行時には、まず
、Sllにおいて、前記フラグXAが1にセットされて
いるか否かが判定される。フラグXAはコントローラ6
0の電源投入に伴って0にリセットされていて、現在も
フラグXAの値は0であるから、S12以後のステップ
に移行する。
SI2においては、ROM72のタイマにおいてIQO
a+sか経過したか否かが判定され、そうでなければ本
ルーチンの一回の実行が終了するが、そうであればS1
3以後のステップに移行する。すなわち、本ルーチンの
実質的な実行は100m5か経過する毎に繰り返される
ように設計されているのである。
S13においては、操舵角センサ62の出力信号に基づ
いて車両が旋回状態にあるか否かが判定される。そうで
あれば本ルーチンの一回の実行が終了するが、そうでな
ければS14においてフラグXTが1にセットされてい
るか否か、すなわち、現在トラクション制御中であるか
否かが判定される。それらS13および14はいずれも
、たとえ非駆動輪を用いて元推定車速v8を演算しても
それか実車速に精度よく一致しない可能性があるか否か
を判定するステップなのである。フラグXTかlにセッ
トされていれば本ルーチンの一回の実行が終了するか、
そうでなければS15において、ストップランプスイッ
チ64の出力信号に基づいて現在ブレーキ操作中である
か否かが判定される。
ブレーキ操作中であるために各車輪10.12゜22.
24に非ブレーキ操作時より大きなスリップが生じて、
元推定車速V2が実車速に精度よく一致しない可能性が
あるか否かが判定されるのである。そうであれば本ルー
チンの一回の実行か終了するが、そうでなければS16
以後のステップに移行する。
S16においてはフラグXAが1にセットされ、その後
、S17において、元ドツプラ車速VDと元推定車速V
2とのそれぞれの検出順序に応じて工ずつ増加する番1
号iの値カ月にセットされ、その後、318において、
ROM72のタイマにおいて5msが経過したか否かが
判定される。後述の319〜22の実行が5msが経過
する毎に繰り返されるようになっているのである。5m
sが経過しなければ本ルーチンの一回の実行が終了する
が、そうであればS19において、元ドツプラ車速メモ
リ82に格納されている元ドツプラ車速VDがドツプラ
車速V D IとしてRAM74のドツプラ車速VO+
メモリ92に格納され、続いて、S20において、元推
定車速メモリ90に格納されている元推定車速v0が元
推定車速Va+としてRAM74の推定車速v!lメモ
リ94に格納される。その後、321において、iの値
が16以上であるか否かが判定され、今回はiの値は1
であって16以上ではないから、S22においてiの値
が1だけ増加させられて2とされた後、本ルーチンの一
回の実行が終了する。
その後、本ルーチンが実行されれば、現在フラグXAは
1にセットされているから、SllにおいてフラグXA
が1にセットされているか否かが判定されれば、その判
定の結果がYESとなり、318において5msが経過
したか否かが判定され、そうであればS19において元
ドツプラ車速メモリ82に格納されている元ドツプラ車
速VDかドツプラ車速V。2としてドツプラ車速VD1
メモリ92に格納され(先のドツプラ車速v、Iとは別
に格納され)、続いて、S20において、元推定車速メ
モリ90に格納されている元推定車速■6か元推定車速
V02として推定車速v01メモリ94に格納される(
先の推定車速v6□とは別に格納される)。その後、S
21において、iの値が16以上であるか否かが判定さ
れ、今回はiの値は2であって16以上ではないから、
S22においてiの値カ月だけ増加させられて3とされ
た後、本ルーチンの一回の実行が終了する。
その後、本ルーチンの実行が何回も繰り返されたために
ドツプラ車速VDI〜VD、、と推定車速VEI〜V 
E + 8 とがドツプラ車速vD1メモリ94と推定
車速V Elメモリ96とに格納されれば、S21の判
定結果がYESとなり、S23において、フラグXAが
0にリセットされる。続いて、S24において、ドツプ
ラ車速V。1〜V D I gの平均値が平均ドツプラ
車速Vアとして演算され、RAM74の平均ドツプラ車
速メモリ98に格納され、続いて、S25において、推
定車速V。、〜v0,6の平均値が平均推定車速V7と
して演算され、RAM74の平均推定車速メモリ100
に格納される。
すなわち、平均推定車速V2、が本発明における第一車
速、平均ドツプラ車速VD、が本発明における第二車速
なのである。その後、826において、平均推定車速v
1から平均ドツプラ車速V。、を差し引くことによって
補正量ΔVが演算され、RAM74の補正量メモリ10
2に格納される。すなわち、補正量ΔVが本発明におけ
る車速差なのである。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
第6図の真正車速演算ルーチンの各回の実行時には、ま
ず、S31において、ROM72のタイマにおいて5m
sが経過したか否かが判定され、そうでなければ本ルー
チンの一回の実行が終了するが、そうであればS32に
移行する。S32においては、平均ドツプラ車速メモリ
98に格納されている平均ドツプラ車速VD、と補正量
メモリ102に格納されている補正量ΔVとの和が真正
車速Vアとして演算され、RAM76の真正車速メモリ
104に格納される。すなわち、真正車速v7が本発明
における対地車速なのである。以上で本ルーチンの一回
の実行か終了する。
以上要するに、本実施例においては、車両が直進走行中
であり、かつ、トラクション制御中でなく、かつ、ブレ
ーキ操作中でない補正量演算期間に、平均推定車速vg
++tから平均ドツプラ車速VD、。
を差し引くことによって補正量ΔVが演算され、また、
補正量演算期間には最新の補正量ΔVを用いて平均ドツ
プラ車速V D+*か補正されることによって真正車速
Vアが演算される一方、補正量演算期間以外の期間には
、それの直前の補正量演算期間すなわち最新の補正量演
算期間において演算された最新の補正量ΔVを用いて平
均ドツプラ車速Vo、が補正されることによって真正車
速vTが演算されるのであり、超音波センサ48の検出
に誤差が生じればその誤差の大きさが推定されるととも
にその誤差が′Diされて真正車速V、が演算されるの
である。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
コンピュータの第4図の33.第5図のS17,18,
19,21.22および24を実行する部分が車輪速度
センサ40,42.44゜46と共同して車輪利用型車
速検出装置lを構成し、コンピュータの第4図の82.
第5図のS17.18,20,21.22および25を
実行する部分が超音波センサ48と共同してドツプラ型
車速検出装置2を構成し、コンピュータの同図のSll
−16および26を実行する部分が操舵角センサ62.
ストップランプスイッチ64およびフラグXTと共同し
て車速差決定手段3を構成し、コンピュータの第6図の
ルーチンを実行する部分が対地車速決定手段4を構成し
ている。
第7図に別の実施例を示す。なお、本実施例は、先の実
施例とは第6図の真正車速演算ルーチンおよびそれに関
連する部分が異なるのみで他の部分については共通であ
るから、異なる部分についてのみ詳細に説明し、共通の
部分については文章および図による説明を省略する。
第7図の真正車速演算ルーチンにおいては、まず、S4
1において、ROM72のタイマにおいて100m5が
経過したか否かが判定され、そうでなければ本ルーチン
の一回の実行が終了するが、そうであればS42に移行
する。S42においては、真正車速メモリ104に格納
されている真正車速Vア (本ルーチンの前回の実行に
より演算された最新の真正車速vy)と元ドツプラ車速
メモリ82に格納されている元ドツプラ車速VD  (
第4図の元車速演算ルーチンの実行により演算された最
新の元ドツプラ車速V、)との差が一定値より大きいか
否かが判定される。この一定値は、超音波センサ48が
正常である場合には決して取り得ない大きさに選定され
ている。そうであればS43においてRAM74に設け
られたカウンタC(図示しない)の値が1だけ増加させ
られ、そうでなければS44においてカウンタCの値が
0にリセットされる。なお、カウンタCの値はコントロ
ーラ60の電源投入に伴って0にリセットされる。
いずれの場合にもその後、S45においてカウンタCの
値が10より大きいか否かか判定される。
そうでなければ超音波センサ48は正常であると判定さ
れて、S46において、平均ドツプラ車速メモリ98に
格納されている平均ドツプラ車速V。7(最新の平均ド
ツプラ車速v am)か今回の真正車速Vアとして真正
車速メモリ104に格納され、その後、本ルーチンの一
回の実行が終了する。それに対して、カウンタCの値か
10より大きいために345の判定結果がYESとなれ
ば、S47において、最新の平均ドツプラ車速V Dm
と補正量メモリ102に格納されている補正量ΔV(最
新の補正量ΔV)との和が今回の真正車速vTとして真
正車速メモリ104に格納され、348においてカウン
タCの値が0にリセットされた後、本ルーチンの一回の
実行が終了する。
したがって、S42の判定結果が続けてIO回YESで
ある場合、すなわち、真正車速v7と元ドツプラ車速V
、との差が一定値より大きい状態が1秒読いた時に超音
波センサ48が異常であると判定され、S47において
平均ドツプラ車速V。1が補正量ΔVて補正されること
により真正車速Vアが演算されるのである。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
コンピュータの第4図の33.第5図のS17,18.
19,21.22および24を実行する部分が車輪速度
センサ40. 42. 44゜46と共同して車輪利用
型車速検出装置lを構成し、コンピュータの第4図の3
2.第5図のS17.18,20,21.22および2
5を実行する部分が超音波センサ48と共同してドツプ
ラ型車速検出装置2を構成し、コンピュータの同図のS
ll−16,26を実行する部分が操舵角センサ62.
ストップランプスイッチ64およびフラグXTと共同し
て車速差決定手段3を構成し、コンピュータの第7図の
ルーチンを実行する部分が対地車速決定手段4を構成し
ている。また、コンピュータの同図のS42〜45およ
び48を実行する部分が、超音波センサ48に異常が生
じているか否かを判定する異常判定手段を構成している
第8図に別の実施例を示す。なお、本実施例も最先の実
施例と第6図の真正車速演算ルーチンおよびそれに関連
する部分か異なるのみて他の部分については共通である
から、異なる部分についてのみ詳細に説明し、共通の部
分については文章および図による説明を省略する。
第8図の真正車速演算ルーチンにおいては、まず、S5
1において、ROM72のタイマにおいて100msが
経過したか否かが判定され、そうでなければ本ルーチン
の一回の実行が終了するが、そうであればS52以後の
ステップに移行する。
S52においては、超音波センサ48の受信部54から
の出力信号(これは高さが周期的に変化する電圧を表し
ている)に基づいて、一定時間(例えば50m5)内に
おける最大電圧V m 11 Xが算出され、RAM7
4に設けられた最大電圧メモリ(図示しない)に格納さ
れる。最大電圧メモリには最新の10個の最大電圧v、
、8が格納されるようになっている。続いて、S53に
おいて、その最新の10個の最大電圧V Is 11 
Xの平均電圧V、が演算され、RAM74に設けられた
平均電圧メモリ(図示しない)に格納される。
その後、S54において、平均電圧メモリに格納されて
いる平均電圧vm(最新の平均電圧v、)かそれの下限
値V、。より小さいか否かか判定され、そうでなければ
超音波センサ48は正常であると判定されて、S55に
おいて、平均ドツプラ車速メモリ98に格納されている
平均ドツプラ車速V。。
(最新の平均ドツプラ車速V。、)か今回の真正車速v
Tとして真正車速メモリ104に格納される。
それに対して、平均電圧V、が下限値v1゜より小さい
場合には、超音波センサ48は異常であると判定されて
、S56において、その最新の平均ドツプラ車速V。、
と補正量メモリ102に格納されている補正量△V(最
新の補正量ΔV)との和が今回の真正車速vTとして真
正車速メモリ104に格納される。いずれの場合にも以
上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
コンピュータの第4図の33.第5図のS17.18,
19,21.22および24を実行する部分か車輪速度
センサ40. 42. 44゜46と共同して車輪利用
型車速検出装置1を構成し、コンピュータの第4図の3
2.第5図のS17.18.20,21.22および2
5を実行する部分が超音波センサ48と共同してドツプ
ラ型車速検出装置2を構成し、コンピュータの同図のS
ll−16,26を実行する部分が操舵角センサ62.
ストップランプスイッチ64およびフラグXTと共同し
て車速差決定手段3を構成し、コンピュータの第8図の
ルーチンを実行する部分が対地車速決定手段4を構成し
ている。また、コンピュータの同図の352〜54を実
行する部分か、超音波センサ48に異常が生じているか
否かを判定する異常判定手段を構成している。
以上、本発明のい(つかの実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、これらの他にも当業者の知識に基づいて
種々の変形、改良を施した態様で本発明を実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示す図である。 第2図は本発明の一実施例である対地車速検出装置を含
むアンチロック/トラクション型ブレ−キシステムの系
統図である。第3図は上記ブレーキシステムの電気系統
図である。第4図〜第6図はそれぞれ、第3図のROM
に格納されているプログラムのうち本発明と関連が深い
ものを取り出して示すフローチャートである。第7図お
よび第8図はそれぞれ、別の実施例である対地車速検出
装置を含むアンチロック/トラクション型ブレ−キシス
テムに用いられるプログラムであって第6図のものに対
応するものを示すフローチャートである。第9図は本発
明における第二車速の変化の一例を示すグラフ、第1O
図は本発明における第一車速を検出するのに用いる車輪
速度の変化の一例を示すグラフである。 に車輪利用型車速検出装置 2:ドツプラ型車速検出装置 3:車速差決定手段 4:対地車速決定手段 40.42,44,46:車輪速度センサ48:超音波
センサ 60、コントローラ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車輪の回転状況から車体の走行速度である車速を検出す
    る車輪利用型車速検出装置を備えた車両に設けられ、 前記車輪が接する路面に向かって放射波を送信する送信
    部およびその放射波が路面で反射した反射波を受信する
    受信部を有し、前記放射波の送信周波数と前記反射波の
    受信周波数とに基づいて前記車速を検出するドップラ型
    車速検出装置と、前記車輪利用型車速検出装置により検
    出された第一車速が実車速に精度よく一致する状態で、
    その第一車速と前記ドップラ型車速検出装置により検出
    された第二車速との車速差を求める車速差決定手段と、
    前記第一車速が実車速に精度よく一致しない状態で、前
    記第二車速と車速差とに基づいて対地車速を決定する対
    地車速決定手段と を含むことを特徴とする対地車速検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2851047A1 (fr) * 2003-02-12 2004-08-13 Serge Vincent Lopez Systeme d'asservissement de l'information vitesse d'un vehicule fournie par tout organe lie a la vitesse des roues

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6346961A (ja) * 1986-08-15 1988-02-27 Fujitsu Ten Ltd アンチスキツド制御装置
JPH02218982A (ja) * 1989-02-20 1990-08-31 Japan Radio Co Ltd 超音波船速測定装置

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