JPH04176469A - 医療用テープおよびその製造方法 - Google Patents

医療用テープおよびその製造方法

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JPH04176469A
JPH04176469A JP2306753A JP30675390A JPH04176469A JP H04176469 A JPH04176469 A JP H04176469A JP 2306753 A JP2306753 A JP 2306753A JP 30675390 A JP30675390 A JP 30675390A JP H04176469 A JPH04176469 A JP H04176469A
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medical
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は医療用テープとその製造方法に関する。
〈従来の技術〉 胃ファイバースコープ、直腸ファイバースコープ、膀胱
鏡などの医療器具を生体内に挿入する際、器具表面と生
体粘膜との摩擦により、患者が痛みを感じたり粘膜の損
傷を生じたりする。
これを防止するため、従来はキシロカインゼリー等の局
所麻酔剤を塗布していたが充分な効果は得られず、また
粘膜の損傷が解消するわけではない。
他方、体内に挿入する医療器具の基材表面に、無水マレ
イン酸系高分子物質等の水溶性高分子を共有結合させて
、潤滑性樹脂の被覆を形成することが知られている(特
開昭59−81341号、特開平1−195863号、
特公平1−33181号)。
しかし、ファイバースコープ等の医療器具は、使い捨て
でないため、細菌汚染を避けるために使用ごとに滅菌し
なければならないが、上記の樹脂被覆は、(り返し滅菌
を行なうと潤滑性が劣化して(る。
また、使用に先立ち、使用ごとに樹脂被覆を除去して再
被覆するのは、医療現場では不可能である。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の主たる目的は、医療器具の使用ごとに潤滑性の
樹脂被覆を除去、再形成でき、体内に挿入したとき、患
者の痛みや粘膜の損傷を防止でき、細菌汚染も防止でき
る医療器具用の医療用テープとその製造方法を提供する
ことにある。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は下記(1)〜(8)の本発明によって
達成される。
(1)フィルム基材の一方の面に親水性ポリマーを含む
樹脂被覆が塗布されており、この親水性ポリマーは、前
記フィルム基材と共有結合により結合しており、前記フ
ィルム基材の他方の面に粘着剤層を有することを特徴と
する医療用テープ。
(2)前記親水性ポリマーは、無水マレイン酸系ポリマ
ーである上記(1)に記載の医療用テープ。
(3)前記粘着剤層は、ゴム系、アクリル系、ポリビニ
ル系、シリコーン系、ポリエステル系およびポリウレタ
ン系の粘着剤のうちの1種以上を含む上記(1)または
(2)に記載の医療用テープ。
(4)滅菌されており、無菌状態を保持し得る包材に包
装されている上記(1)ないしく3)のいずれかに記載
の医療用テープ。
(5)体内に挿入される医療器具の表面に貼付される上
記(1)ないしく4)のいずれかに記載の医療用テープ
(6)上記(1)ないしく4)のいずれかに記載の医療
用テープを製造するにあたり、基材用材料の一方の面の
みを露出させて他方の面を被包した樹脂被覆形成用の基
材体を得、 この基材体の前記一方の面に前記樹脂被覆を塗設し、 次いで、前記基材体の前記他方の面を露出させて、この
他方の面に前記粘着剤層を形成することを特徴とする医
療用テープの製造方法。
(7)前記基材用材料はシート体であり、このシート体
の一方の面が露出し、他方の面が内封されるように、1
対のシート体をシールして前記基材体とし、前記粘着剤
層の形成に際し、前記基材体のシール部を切断する上記
(6)に記載の医療用テープの製造方法。
(8)前記基材体は、前記基材用材料のチューブ体であ
り、前記粘着剤層の形成に際し、このチューブ体を軸方
向に切断する上記(6)に記載の医療用テープの製造方
法。
く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の医療用テープ1は、第1図に示されるように、
フィルム基材3の一方の面に、樹脂被覆2を有し、また
他方の面に粘着剤層4を有する。
本発明の潤滑性の樹脂被覆3を構成する親水性ポリマー
は、原則として鎖状で架橋のない高分子物質が−OH,
−CONH,。
−COOH,−NH,、−COO−、−5O,−。
−NR,’などの親木基をもつもので、天然高分子 1)デンプン系 カルボキシルメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン 2)セルロース系 CMC,MC,HEC,HPC 3)タンニン、ニグニン系 タンニン、ニグニン 4)多糖類系 アルギン酸、アラビアゴム、グアーガム、トラガントガ
ム、タマリンド種 5)タンパク質 ゼラチン、カゼイン、にかわ、コラーゲン合成高分子 1)PVA系 ポリビニルアルコール 2)ポリエチレンオキサイド系 ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール 3)アクリル酸系 ポリアクリル酸ソーダ 4)無水マレイン酸系 メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体 5)フタル酸系 ポリヒドロキシエチルフタル酸エステル6)水溶性ポリ
エステル ポリジメチルロールプロピオン酸エステル7)ケトンア
ルデヒド樹脂 メチルイソプロピルケトンホルムアルデヒド樹脂 8)アクリルアミド系 ポリアクリルアミド 9)ポリビニルピロリドン vP 10)ポリアミン ポリエチレンイミン 11)ポリ電解質 ポリスチレンスルホネート 12)その他 水溶性ナイロンなどがある。
これらのうちでは、無水マレイン酸系ポリマー、セルロ
ース系ポリマー、ポリエチレンオキサイド系ポリマー、
水溶性ナイロンが湿潤時の潤滑性およびその持続性が高
いことが好ましい。
そして、このような効果は、特に無水マレイン酸系高分
子物質を用いたとき、きわめて高いものとなる。
この場合、無水マレイン酸系高分子物質としては無水マ
レイン酸のホモポリマーであっても、コポリマーであっ
てもよい。
これらの中では、特に、メチルビニル二一テル無水マレ
イン酸共重合体あるいはその部分エステルが好適である
。 このようなものとしては、G、A、F、:l−ボレ
ーションからGANTREZ ANとして市販されてい
るほぼ1:1の共重合体が挙げられる。
また、その誘導体とは水溶性に限定されず、上記親水性
ポリマーを基本構成としていれば、特に制限はなく、不
溶化されたものについても後述の如(分子鎖に自由度が
あり、かつ含水するものであればよい。
例えば、上記親水性ポリマーの縮合、付加、置換、酸化
、還元反応などで得られるエステル化物、塩、アミド化
物、無水物、ハロゲン化物、エーテル化物、加水分解物
、アセタール化物、ホルマール化物、アルキロール化物
、4級化物、ジアゾ化物、ヒドラジド化物、スルホン化
物、ニトロ化物、イオンコンプレックス:ジアゾニウム
基、アジド基、インシアネート基、酸クロリド基、酸無
水物基、イミノ炭酸エステル基、アミン基、カルボキシ
ル基、エポキシ基、水酸基、アルデヒド基等、反応性官
能基を2個以上有する物質との架橋物; ビニル化合物、アクリル酸、メタクリル酸、ジエン系化
合物、無水マレイン酸等との共重合物などがある。
このような親水性ポリマーは、水によ(溶解し、その溶
液をある物体間に存在せしめると、両者間の摩擦抵抗を
著しく低下させることができ、潤滑剤として用いること
ができる。 また、これらの水溶性高分子物質の縮合ま
たは付加反応や置換反応などで得られる誘導体や、−部
架橋などにされたものも潤滑剤として効果的である。
これらをフィルム基材3の基材中もしくは基材表面に存
在または導入された反応性官能基と共有結合させること
により、基材上に担持された潤滑層を得ることが可能と
なり、水に溶けることなく持続的な潤滑性表面を得るこ
とができる。
これら親水性ポリマーの平均分子量は、特に制限はない
が、1〜500万程度のものが潤滑性も高(、適度な厚
さに、しかも含水時における膨潤度も著しく大きくない
潤滑層が得られ好適である。
基材中もしくは基材表面上に、存在または導入される反
応性官能基は、前記親水性ポリマーと反応し、結合ない
し架橋して固定するものであれば、特に制限はないが、
ジアゾニウム基、アジド基、インシアネート基、酸クロ
リド基、酸無水物基、イミノ炭酸エステル基、アミノ基
、カルボキシル基、エポキシ基、水酸基、アルデヒド基
等が考えられ、特にイソシアネート基、アミノ基、アル
デヒド基、エポキシ基が好適である。
従って、反応性官能基を含有する基材3としては、ポリ
ウレタン、ポリアミドなどが好適である。 また、基材
3としては、これら反応性官能基を含有していないもの
も用いられる。
このようなときには前述のように反応性官能基を有する
物質にて処理し、反応性官能基を基材に存在させ、この
上に親水性ポリマーを共有結合させる。
このような反応性官能基を有する物質としては、例えば
、エチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、フェニレンジイソシアネート、シクロヘキシレ
ンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシア
ネート、トルエントリイソシアネートなどのポリイソシ
アネート、およびこれらポリイソシアネートとポリオー
ルのアダクトまたはプレポリマーなと。さらに、例えば
低分子ポリアミンとしてエチレンジアミン、トリメチレ
ンジアミン、1.2−ジアミノプロパン、テトラメチレ
ンジアミン、1.3−ジアミノブタン、2,3−ジアミ
ノブタン、ペンタメチレンジアミン、2.4−ジアミノ
ペンタン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジ
アミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレジアミン、
ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
トリデカメチレンジアミン、オクタデカメチレンジアミ
ン、N、N−ジメチルエチレンジアミン、N、N−ジエ
チルトリメチレンジアミン、N、N−ジメチルトリメチ
レンジアミン、N、N−ジブチルトリメチレンジアミン
、N、N、N ’ −)−リエチルエチレンジアミン、
N−メチルトリメチレンジアミン、N、N−ジメチル−
p−フェニレンジアミン、N、N−ジメチルへキサメチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘブタエチレン
オクタミン、ノナエチレンデカミノ、1,3−ビス(2
′−アミノエチルアミノ)プロパン、ビス(3−アミノ
プロパル)アミン、1.3−ビス(3′−アミノプロピ
ルアミノ)プロパン、1,2,3.−トリアミノプロパ
ン、トリス(2−アミノエチル)アミン、テトラ(アミ
ノメチル)メタン、メチルイミノビスプロピルアミン、
メチルイミノビスエチルアミン、エチルイミノビスエチ
ルアミン、N−アミノプロピル−2モルホリン、N−ア
ミノブリビル−2−ピペコリン、N−(2−ヒドロキシ
エチル)トリメチレンジアミン、キシリレンジアミン、
フェニレンジアミン、ピペラジン、N−メチルビペラジ
ン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、N−
アミノエチルピペラジン、N、N、N ’ N ’−テ
トラメチルエチレンジアミン、N、N、N ’ N ’
−テトラメチルテトラメチレンジアミンなどが挙げられ
、高分子ポリアミンとして[I]アミンとアルキレンシ
バライドあるいはエピクロルヒドリンから合成されるポ
リ(アルキレンポリアミン)〔エンサイクロビデイア・
オブ・ポリマー・サイエンス・アンド・テクノロジー(
Encyclopedia of PolymerSc
ience and Techn−ology) 10
巻、616ページ〕、[■]エチレンイミン、プロピレ
ンイミンなどのアルキレンイミンの開環重合によって得
られるアルキレンイミン重合体[エンサラクロビデイア
・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド・テクノロジー
、1巻、734ページ]、[I11]その他、ポリビニ
ルアミン、ポリリジンなどのポリアミン。
さらに、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド、
イソフタルアルデヒド、ジアルデヒド、でんぷん、ガリ
オキサール、マロンアルデヒド、コハク酸アルドヒト、
アジブアルデヒド、ピメリンジアルデヒド、スペリンジ
アルデヒド、マレインアルデヒド、2−ペンテン−1,
5−ジアルデヒドなどのポリアルデヒド、 さらにエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレン
グリコールジグリンジルエーテル、ボリブロビレンジグ
リンシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ルなどのポリエポキシドがある。
なお、これらのうちでは特に4.4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリ
メチロールプロパンとのアダクト(付加体)、ヘキサメ
チレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの
アダクト、あるいはそのトリマー、ジエチレントリアミ
ンが最も好ましい。
このような反応性官能基を有する物質によって、基材3
に共有結合される樹脂被覆の厚さは1〜20−程度とす
る。
本発明において、用いるフィルム基材3の材質上の制限
はきわめて少ない。
従って、用いる基材3としては、例えば、ポリアミド、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリア
クリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸
、ポリメタクリル酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリビニルアルコール、ポリ無水マレイン酸、ポリエチ
レンイミン。 ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、シリコ
ーン樹脂、各種ラテックス、さらにはこれらの各種共重
合体、ブレンド体等の各種有機高分子フィルム基材のい
ずれであってもよい。
そして、これら基材中には、必要に応じ各種添加剤が含
有されていてもよい。
基材3の材質として、特にその潤滑性持続効果が高いの
は、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系
、ラテックス系、ポリエステル系であり、このうち、ポ
リ塩化ビニル系、ポリウレタン系は、テトラヒドロフラ
ン(THF)等の溶剤溶解性をもち、接着力が向上し、
持続性が向上する。
従って、基材3は、これらの好適高分子材質から形成さ
れるか、他の材質と積層されたラミネートフィルムであ
ることが好ましい。
この場合、組み合わされる材質としては、安全性、粘着
剤層の形成のしやすさ、要求される剛性ないし柔軟性等
の機械的特性、成形性、ラミネート適性、シール性等を
考慮して決定すればよい。
例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の各種熱可塑性ないし熱硬化性の樹脂フ
ィルムや、紙類、不織布等が使用可能である。
フィルム基材3の厚さは、0.01〜0.2mm程度と
する。
なお、基材3の表面には、各種有機高分子樹脂の層を基
材表面に形成し、これにより反応性官能基を導入したり
、樹脂と反応性官能基を有する物質をブレンドしたりし
て接着層を設けることもできる。
このような基材上に、本発明の樹脂被覆を形成するには
、以下のようにすればよい。
反応性官能基を含有しない通常の基材を用いる場合には
、まず、下地層を形成する。
下地層を形成するには、前記の反応性官能基を有する化
合物を含む溶液中に基材を浸漬し、その後乾燥すればよ
い。
このような場合、用いる溶媒としては、例えば、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン系、酢酸ブチル、酢酸エチル、カルピト
ールアセテート、ブチルカルピトールアセテート等のエ
ステル系、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テト
ラヒドロフラン等のエーテル系、トルエン、キシレン等
の芳香族系、ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル系
、アルコール系等いずれを用いてもよい。
ただ、溶媒としては、特に樹脂製の基材3を溶解ないし
膨潤させるものであることが好ましい。これにより、被
覆層の被着強度が向上し、持続効果がより大きくなるか
らである。
このような溶媒としては、特に、テトラヒドロフラン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、キシレン、メ
チルアルコール等が好適である。
なお、浸漬処理の他、刷毛ぬり、スピンナーコート等も
可能である。
引き続く乾燥工程は、溶媒を蒸散させるものであり、通
常、室温〜80℃程度にて、5分〜48時間程度行えば
よい。
次いで、このような基材は、親水性ポリマーを含む溶液
で処理される。
この場合に用いる溶媒は、基材や下地層に存在する反応
性官能基と反応しないもの、すなわちインシアネート基
、アミノ基に反応性のないもので、特にメチルエチルケ
トン、THF、アセトン等が好ましい、 特に基材に対
する溶解性や腔潤性を有するものが好適である。
そしてその濃度は0.1〜15%、特に0.5〜10%
程度とするのが好適である。
また、処理は、前記同様、通常は浸漬処理によるが、こ
の他、各種コーティング法を用いることもできる。
なお、処理温度は室温〜80”C1処理時間は1秒〜4
8時間程度とする。
そして、引き続(乾燥工程は、常温〜80℃程度にて、
5分〜48時間程度行えばよい。
このようにして、本発明の親木性ポリマーが反応性官能
基と共有結合して樹脂被覆2が形成される。
本発明においては、このように形成された樹脂被覆に対
して、さらに特公平1−33181号等に記載の水処理
を施してもよい。
このような場合、量産性を考慮すると、樹脂被覆2は浸
漬処理によって形成することが好ましい。
一方、樹脂被覆2は、基材3の一方の面のみに形成し、
他方の面には粘着剤層4のみを形成する。 この際、粘
着剤層を先にコーティングするとその後の取り扱いが困
難になるので、樹脂被覆2形成後に、粘着剤層を形成す
ることが好ましい。
従って、本発明では、以下のような手順でテープ1を得
ることが好ましい。
まず、樹脂被覆2を基材3の片面にのみ形成するために
、基材用材料の一方の面のみが露圧し、他方の面が被包
ないし内封され、表面に露出していない基材体を用意す
る。
このような基材体としては、1対のシート体の両側端や
3〜4方端をシールしたシール体がある。
また、インフレーションチューブや、薄肉の押出成形チ
ューブなどのチューブ体であってもよい。
これら基材体は、下地層形成用浸漬槽や、樹脂被覆形成
用浸漬槽を用いて、バッチ式に浸漬処理されるか、ある
いは長尺の基材体を用いて、これをこれらの槽に連続的
に供給し、浸漬処理してもよい。
このようにして、基材体の表面に露出している一方の面
には、樹脂被覆が形成される。
次いで、この樹脂被覆を有する基材体の被包ないし内封
されている面を露出させる。
より具体的には、シール体にあってはシール部を切断し
て、2枚のシート体を得る。
あるいは、チューブ体を軸方向に切断して、シートない
しフィルムとする。
このようにシール体やチューブ体を切断して、片面にの
み樹脂被覆を形成した基材3を得る。
次いで、他方の面に粘着剤層4を形成する。
本発明の粘着剤層に使用する粘着剤には特に制限がない
が、特に安全性や、湿潤時の不都合をな(すためゴム系
、アクリル系、シリコーン系、ポリビニル系、ポリエス
テル系、ポリウレタン系が好適である。
ゴム系粘着剤は、通常、原料ゴム、粘着付与樹脂、軟化
剤等から構成される。
そして、ゴム系粘着剤は、通常、前記の各種原料を有機
溶媒に溶解し、グラビアコート、リバースロースコート
、ナイフオーバーロールコート等の塗工方法で塗布後、
溶剤を飛散させて粘着剤層を形成する溶剤型、固型状態
で原料をブレンドした後、カレンダーコートで塗布して
粘着剤層を形成する固形糊型、ホットメルトコーターで
塗工するホットメルト型等の使用形態にて用いるが、こ
のほか各種の使用形態が可能である。
この場合、原料ゴムには、粘着剤に使用されている原料
ゴムは何れも使用可能であり、例えば、ネオブレンゴム
、ポリイソプレン、スチレン−ブタジェンゴム、クロロ
ブレンゴム、ブタジェン−アクリロニトリルゴム、天然
ゴム等を用いればよい。
また、アクリル系粘着剤は、通常ベースポリマー、コモ
ノマー、官能基含有モノマー等から構成され、シリコー
ン系、ポリビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系
の粘着剤は、通常ベースポリマー、軟化剤等から構成さ
れる。
そして、これらの粘着剤は、水系ないし溶剤系の溶液型
ないしサスペンション型、ホットメルト型、固型糊型、
反応型等の各種の使用形態にて用いられる。
この場合、原料のベースポリマーには、粘着剤に使用さ
れているベースポリマーは何れも使用可能であり、 アクリル系粘着剤の場合、例えば各種アクリルエステル
、メタクリルエステル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、アクリルアミ
ド等、 シリコーン系粘着剤の場合、例えばシリコーンゴム系と
シリコーンレジン系の2種類がある。
さらに、ポリビニル系粘着剤の場合、例えば塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル重合体、ポリビニル
ブチラールなどの重合体に可塑剤を加えたもの等を用い
ればよい。
このようにして形成される粘着剤層4の厚さは、0.5
〜500μs程度とする。
この後、必要に応じ、スリッターにより裁断したり、所
定形状に切断したりして、本発明の医療用テープが作製
される。
医療用テープ1の形状、寸法等は用途に応じ適宜決定さ
れるものであり、長尺のフィルム状、シート状等いずれ
であってもよい。
そして、必要に応じ粘着剤層4に離型紙を付着し、長尺
フィルムでは巻芯に巻回される。
このような医療用テープは、その用途から、滅菌されて
いることが好ましい。
滅菌法としては、公知のエチレンオキサイド法、γ−縁
線法いずれであってもよい。
そして、滅菌済のテープは、無菌状態を保持するため、
公知の構造の包材に包装される。
〈作用〉 本発明の医療用テープ1は、胃ないし直腸ファイバース
コープ、膀胱鏡、小腸ファイバースコープ等の内視鏡の
体内に挿入される外周に装着して有用である。
第2図には、長尺フィルム状の医療用テープ1を、ファ
イバースコープ5の外周に巻きつけて、表面の摩擦抵抗
を低減する場合の例が示される。
この他、各種カテーテルや、体内に導入される検査器具
や、一部の手術器具等の必要な箇所に、必要なだけチー
、ブを貼着すれば、その摩擦抵抗を防止できる。
〈実施例〉 以下に、本発明の実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例1 基材として、0.2mmのポリ塩化ビニルシートを用い
、これを2枚重ねにして側面をシールし、細長い袋状と
したシール体を得た。
この後、約60℃の温水にNaC&を0. 1%、N 
a HCO3を0.05%溶解し、これにカテーテルチ
ューブを浸漬し、次いで約60℃の温水で洗浄し、常温
乾燥した。
このようにして、潤滑性の樹脂被覆を片面に形成したシ
ール体を得た。
次に、このカテーテルチューブを、THFに数秒浸漬し
、常温で乾燥した。
この後、ポリ塩化ビニル(以下pvc)をTHFに溶解
し、5%PVC/THF溶液を調製した。
この溶液に4,4°−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(以下MDI)を2〜6%溶解し、この溶液にシール
体を浸漬、常温で乾燥させた。
さらに、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体
(部品名: GANTREZ AN−169G、A、F
、社製)のハーフエチルエステル(エステル化度40〜
50%)の1%THF溶液中にシール体を浸漬し、約6
0’Cで乾燥させた。
次に、シール体のシール部分をカットして、2枚の片面
に樹脂被覆を有するフィルムを得た。
この後、他方の面には、ナイフ、オーバーロール法を用
いて粘着剤層をコートした。
粘着剤としては、天然ゴムをベースポリマーとして、こ
れにポリテルペン、水添ロジングリセリンエステル、S
BR(スチレン−ブタジェン共重合体)を加えて粘着剤
を得た。
これをスリッターによりテープ化して、ファイバースコ
ープの外周に巻きつけた。
このように、テープを巻装したファイバースコープを、
PVC製の屈曲したチューブ内に水通水を満たした状態
で挿入し、その時の最大抵抗値を引張試験器にて測定し
た。
この結果、テープを巻装しないときと比較して、挿入抵
抗は115以下に減少した。
〈発明の効果〉 本発明によれば、医療用具の必要な箇所に必要なだけテ
ープを貼着するだけで、体内に挿入する部分の摩擦抵抗
が低減し、患者等の負担が軽減する。
しかも、使用ごとに、テープをとりかえればよいので、
操作も簡単であり、細菌等の汚染や感染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の医療用テープを示す斜視図である。 第2図は、本発明の医療用テープの使用例を示す斜視図
である。 符号の説明 1・・・医療用テープ 2・・・樹脂被覆 3・・・フィルム基材 4・・・粘着剤層 5・・・ファイバースコープ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルム基材の一方の面に親水性ポリマーを含む
    樹脂被覆が塗布されており、この親水性ポリマーは、前
    記フィルム基材と共有結合により結合しており、前記フ
    ィルム基材の他方の面に粘着剤層を有することを特徴と
    する医療用テープ。
  2. (2)前記親水性ポリマーは、無水マレイン酸系ポリマ
    ーである請求項1に記載の医療用テープ。
  3. (3)前記粘着剤層は、ゴム系、アクリル系、ポリビニ
    ル系、シリコーン系、ポリエステル系およびポリウレタ
    ン系の粘着剤のうちの1種以上を含む請求項1または2
    に記載の医療用テープ。
  4. (4)滅菌されており、無菌状態を保持し得る包材に包
    装されている請求項1ないし3のいずれかに記載の医療
    用テープ。
  5. (5)体内に挿入される医療器具の表面に貼付される請
    求項1ないし4のいずれかに記載の医療用テープ。
  6. (6)請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用テー
    プを製造するにあたり、 基材用材料の一方の面のみを露出させて他 方の面を被包した樹脂被覆形成用の基材体を得、 この基材体の前記一方の面に前記樹脂被覆を塗設し、 次いで、前記基材体の前記他方の面を露出させて、この
    他方の面に前記粘着剤層を形成することを特徴とする医
    療用テープの製造方法。
  7. (7)前記基材用材料はシート体であり、このシート体
    の一方の面が露出し、他方の面が内封されるように、1
    対のシート体をシールして前記基材体とし、前記粘着剤
    層の形成に際し、前記基材体のシール部を切断する請求
    項6に記載の医療用テープの製造方法。
  8. (8)前記基材体は、前記基材用材料のチューブ体であ
    り、前記粘着剤層の形成に際し、このチューブ体を軸方
    向に切断する請求項6に記載の医療用テープの製造方法
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