JP2003299726A - 体内挿入医療用具及びその製造方法 - Google Patents

体内挿入医療用具及びその製造方法

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JP2003299726A
JP2003299726A JP2002109402A JP2002109402A JP2003299726A JP 2003299726 A JP2003299726 A JP 2003299726A JP 2002109402 A JP2002109402 A JP 2002109402A JP 2002109402 A JP2002109402 A JP 2002109402A JP 2003299726 A JP2003299726 A JP 2003299726A
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Takashi Kimura
隆 木村
Keiichi Yamamoto
慶一 山本
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材の材質にかかわらず、基材表面に耐久性
に優れた湿潤時潤滑性と抗菌活性を同時に有する医療用
具を提供すること、及び医療用具を構成する基材の材質
にかかわらず耐久性に優れた湿潤時潤滑性と抗菌活性を
同時に付与できる簡便な医療用具の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 基材表面に架橋被膜を有する医療用具に
おいて、酸無水物基を有するポリマー、ビニールラクタ
ム化合物のポリマー及び活性水素を2個以上有する化合
物から形成された該架橋被膜に抗菌物質が結合している
ことを特徴とする抗菌性と表面湿潤時に潤滑性を有する
医療用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に抗菌性を備
えたうえ、湿潤時に優れた表面潤滑性をも同時に示す医
療用具及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療用具を体内に挿入・留置して
治療や診断を行うことが多くなったが、それに伴って医
療用具感染症の発生が大きな問題になってきている。特
に最近は、中心静脈カテーテルを挿入された患者が増
え、カテーテル感染症が増加している。これらの起炎菌
としては、黄色ブドウ球菌、腸球菌、緑濃菌、表皮ブド
ウ球菌が知られており、多くの場合、カテーテル表面に
バイオフィルムを形成している。バイオフィルムとは、
一般に細菌が自己の生息にとって不利な環境に置かれた
場合、周囲に多糖体を産生し、これを介して隣接した細
菌が互いに凝集し、一塊となって付着表面に細菌が膜層
化したものである。抗生物質はバイオフィルムを透過で
きず、細菌は単独でいる場合の50〜5000倍も抗生物質に
対する抵抗性を持つようになる。その上、食細胞との干
渉作用(走化性、活性化)も少なく、起炎性にも乏しく
なる為、ひとたび、留置医療用具表面にバイオフィルム
が形成されると、抗生剤の全身投与によっても除菌は大
変困難であり、しばしば留置医療用具を取り出すことが
必要になる。米国防疫センターによると、カテーテルや
ステント等を留置した患者の5%がバイオフィルムの為
に重い感染症にかかっているという(ビジネスウィー
ク,バイオニュース,No.7,1999年9月13日号)。
【0003】従って、医療用具に抗菌剤や抗生剤を担持
させ、付着細菌に対する増殖抑制・殺菌効果のある抗菌
性医療用具を開発する試みが行われてきた。これらの抗
菌性医療用具の有益性は2つ挙げられる。1つは、埋入材
料の周りに集まってきた細菌をバイオフィルム形成前に
殺菌すること、2つ目は感染部位に局所的に高濃度の抗
菌剤や抗生剤を投与できることである。抗菌剤や抗生剤
の局所的投与は、全身投与に較べて、良性の微生物叢の
破壊をもたらさない点で優れている。また、薬剤耐性菌
は、胃腸管等で高濃度の細菌が低濃度の薬剤に曝される
時に出現すると考えられているが、留置医療用具表面が
高濃度の細菌で汚染されることはまれであり、薬剤耐性
菌の出現リスクは相対的に低くなることが期待できる。
【0004】特公平2−24544号公報及び特公平2
−25625号公報には、オレフイン系重合体、ジエン
系重合体又はシリコン系重合体を素材とした導尿カテー
テルの内壁又は外壁に抗生物質をイオン結合させること
を特徴とする抗菌性導尿カテーテル及びその製造方法が
開示されている。また、特開平10−328294号に
おいては、ポリアミド系重合体、ポリウレタン系重合体
又はポリエステル系重合体を素材とした医療用具におい
て、その表面に形成された架橋被膜に、抗菌物質がイオ
ン結合していることを特徴とする抗菌性医療用具及びそ
の製造方法が開示されている。
【0005】一方、近年、経皮的にカテーテルを体内に
挿入して治療や診断をおこなうことが多くなり、それに
伴ってカテーテルやガイドワイヤー等を目的の部位に挿
入する必要が高まっている。そのため、これらの医療用
具には血管等の組織損傷を軽減したり、目的部位への挿
入性を向上させる目的で、材料表面の低摩擦化のために
親水性ポリマーがコーティングされることが多い。
【0006】親水性ポリマーをコーティングする方法と
しては、米国特許第4100309号明細書にイソシア
ネートを用いてポリビニールピロリドンをコートする方
法が開示されている。また特開昭59−81341号公
報にはイソシアネートを用いて反応性官能基を有する親
水性共重合体をコートする方法が、特開昭58−193
766号公報にはアミノ基、イミノ基、カルボキシル
基、メルカプト基の少なくとも1種類以上が存在してい
る表面に、ポリイソシアネートを介してポリエーテル、
ポリアミド、ポリシロキサン等の共重合体を結合させる
方法がそれぞれ開示されている。さらに、WO90/0
1344号国際公開パンフレットには反応性官能基を有
するポリマーを基材表面に塗布した後、該反応性官能基
と反応しうる反応性官能基を有する親水性ポリマーをコ
ーティングする方法が開示されている。さらにまた、特
公平1−33181号公報には基材表面に存在する反応
性官能基と無水マレイン酸系高分子とを共有結合させる
ことにより、潤滑性を付与する方法が開示されている。
【0007】しかし、それらは、作業の煩雑性、不純物
との反応の容易性、工程管理の難しさ、人体への有害性
等の問題、さらに、特公平1−55023号公報や、特
公平1−33181号公報に開示されている方法では潤
滑性を付与できる材料が限定されると言う問題を有して
いることから、特開平10−248918号及び特開平
10−248921号においては、医療用具を構成する
基材の材質にかかわらず、生理活性機能と湿潤時に優れ
た表面潤滑性を同時に有する医療用具及びその製造方法
が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面に
抗菌性を備えたうえ、湿潤時に優れた表面潤滑性をも同
時に示す医療用具は全く知られていなかった。本発明
は、基材表面の抗菌性及び潤滑性が高度の耐久性を有す
る医療用具及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、医療用具を構成
する基材表面で酸無水物基を有するポリマーとビニール
ラクタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上
有する化合物とからなる架橋被膜を形成させ、更に該架
橋被膜の未反応の酸無水物基を開裂させた後、抗菌物質
をイオン結合させることにより、医療用具を構成する基
材の材質に係わらず、基材表面に耐久性に優れた抗菌性
を有すると共に、湿潤時に永続的な潤滑性を示す医療用
具が得られることを見出し本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明の第一は、基材表面に架
橋被膜を有する医療用具において、該架橋被膜が酸無水
物基を有するポリマー、ビニールラクタム化合物のポリ
マー及び活性水素を2個以上有する化合物から形成さ
れ、該架橋被膜中の酸無水基が開裂することにより得ら
れるカルボキシル基に抗菌物質がイオン結合しているこ
とを特徴とする抗菌性と表面湿潤時に潤滑性を有する医
療用具を要旨とするものであり、好ましくは、酸無水物
基を有するポリマーは、該酸無水物基の0.1〜10モ
ル%が反応して架橋被膜を形成しているものであり、ま
た、好ましくは、酸無水物基を有するポリマーに対する
ビニールラクタム化合物のポリマーの重量比率が、0.
01%〜5%であるものである。
【0011】また、本発明の第二は、酸無水物基を有す
るポリマー、ビニールラクタム化合物のポリマー及び活
性水素を2個以上有する化合物を基材表面で反応させて
基材表面に未反応の酸無水物基を有する架橋被膜を形成
させ、次いで該架橋被膜中の未反応の酸無水基が開裂す
ることにより得られるカルボキシル基に抗菌物質をイオ
ン結合させることを特徴とする抗菌性と表面湿潤時に潤
滑性を有する医療用具の製造方法を要旨とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明における医療用具は、主として体内への留置また
は体内からの抜去操作がおこなわれるものであり、例え
ば、IVHカテーテル、サーモダイリューションカテー
テル、血管造影用カテーテル、血管拡張用カテーテル、
ダイレーター、留置針、ガイドワイヤー等の血管内に挿
入ないし留置される医療用具、導尿カテーテル等の尿道
又は尿管に挿入ないしは留置される医療用具、気管切開
チューブ、気管内チューブなどの気管に挿入ないしは留
置される医療用具、経管栄養チューブ、栄養カテーテ
ル、胃管チューブ、胆管チューブ、イレウスチューブ等
の経口ないしは経鼻的に挿入ないしは留置されるカテー
テル類や、ステント、人工腎臓、人工心臓、人工弁、人
工肺などの医療用具を挙げることができる。
【0013】これら医療用具を構成する基材は、特に限
定されるものではないが、高分子材料が好適であり、ポ
リウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ール、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン樹脂
などが特に好適である。高分子材料以外の金属等の材料
が基材である場合には、直接酸無水物基を有するポリマ
ーとビニールラクタム化合物のポリマー、さらには活性
水素を2個以上有する化合物とを材料表面で架橋させる
こともできるが、上記のような高分子材料で被覆した後
に架橋させるとより効果的である。
【0014】本発明において、酸無水物基を有するポリ
マーとは、酸無水物基を有する単量体単位が1分子中に
少なくとも2個以上含まれるような重合体及び共重合体
であり、例えばポリ無水マレイン酸、無水マレイン酸−
エチレン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合
体、無水マレイン酸−メチルビニールエーテル共重合体
等の無水マレイン酸系ポリマー、ポリ無水アクリル酸、
無水アクリル酸−スチレン共重合体等の無水アクリル酸
系ポリマー、ポリ無水メタクリル酸、無水メタクリル酸
−スチレン共重合体等の無水メタクリル酸系ポリマー等
が挙げられる。
【0015】酸無水物基を有するポリマーの分子量は特
に限定されるものではないが、例えば、100万以下、
好ましくは1000〜50万、さらに好ましくは100
0〜10万である。分子量が100万を超えると、活性
水素を2個以上有する化合物やビニールラクタム化合物
のポリマーとの混合状態が均一でなかったり、活性水素
を2個以上有する化合物との反応性が低下したり、また
溶液を調製して基材を処理する際に粘性が高くなり処理
がおこないにくくなることもあるので望ましくない。
【0016】また酸無水物基を有するポリマーが反応性
官能基として有する1分子中の酸無水物基の数は、2個
以上であれば本発明の目的を達することができるが、1
分子中の酸無水物基の数が少ないと架橋被膜を形成させ
る反応に長時間要したり、架橋被膜の強度が充分でなか
ったり、湿潤時の潤滑性の持続性が低下することがある
ので、1分子中の酸無水物基を有する単量体単位の数は
多い方が好ましい。単量体単位数としては、例えば5以
上、好ましくは50〜5万、さらに好ましくは100〜
1万である。
【0017】本発明に用いられるビニールラクタム化合
物は、N−ビニールピロリドン、N−ビニールブチロラ
クタム、N−ビニールカプロラクタム等があり、ビニー
ルラクタム化合物のポリマーは、これらビニールラクタ
ム化合物の単独重合体および共重合体並びにビニールラ
クタム化合物と共重合可能な他のビニール単量体の1種
又は混合物からなる重合体である。
【0018】ビニールラクタム化合物と共重合可能な他
のビニール単量体の1種又は混合物からなる重合体中の
ビニールラクタム化合物含量は、30モル%以上、好ま
しくは55モル%以上、さらに好ましくは65モル%以
上である。
【0019】ビニールラクタム化合物のポリマーの分子
量は、例えば1万〜500万、好ましくは10万〜50
0万である。この様なビニールラクタム化合物のポリマ
ーは、例えば、ポリN−ビニールピロリドン、N−ビニ
ールピロリドン−酢酸ビニール共重合体、N−ビニール
ピロリドン−アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、N
−ビニールピロリドン−四級化ジメチルアミノエチルメ
タクリレート共重合体等が挙げられるが、好ましくはポ
リN−ビニールピロリドンである。
【0020】本発明で用いられる活性水素を2個以上有
する化合物とは、1分子中に水酸基、アミノ基、チオー
ル基のような活性水素を含む官能基を少なくとも2個有
する化合物のことであり、具体的には、ポリオールやポ
リアミンなどが挙げられる。
【0021】本発明におけるポリオールとは、1分子中
に少なくとも2個のヒドロキシル基を有する化合物を指
し、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトール、ジグリセリン、ポリビニールア
ルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリブチレングリコール等が挙げられ、特にポ
リアルキレングリコールが好ましい。
【0022】本発明におけるポリアミンとは、1分子中
に少なくとも2個のアミノ基を有する低分子化合物ある
いは高分子化合物をいう。この様な例としては、低分子
ポリアミン及び高分子ポリアミンが挙げられる。
【0023】低分子ポリアミンに属するものの具体例と
しては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノブタン、プ
トレッシン、カダベリン、ヘキサメチレンジアミン、オ
クタデカメチレンジアミン、カルジン、スペルミジン、
アミノプロピルカダベリン、テルミン、スペルミン、
N,N−ジエチルエチレンジアミン、N,N,N'−トリエ
チルエチレンジアミン、1,3−ビス(2'−アミノエチル
アミノ)プロパン、トリス(2−アミノエチル)アミ
ン、N−アミノプロピル−2−モルホリン、フェニレン
ジアミン、ピペラジン、カナバルミン、カルドペンタミ
ン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、N,
N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン等が挙げら
れる。
【0024】高分子ポリアミンに属するものの具体例と
しては、アミンとアルキレンジハライドあるいはエピク
ロルヒドリンから合成されるポリアルキレンポリアミン
(エンサイクロペディア・オブ・ポリマー・サイエンス
・アンド・テクノロジー、10巻、616頁)、エチレン
イミン、プロピレンイミン等のアルキレンイミンの開環
重合によって得られるアルキレンイミン重合体(エンサ
イクロペディア・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド
・テクノロジー、1巻、734頁)又はポリビニールア
ミン、ポリリジン等が挙げられる。これらポリアミンの
うち、ポリオキシエチレンジアミン及びポリエチレンイ
ミンは安価でかつ効果的である点で特に好適に用いられ
る。
【0025】本発明では、酸無水物基を有するポリマー
とビニールラクタム化合物のポリマー、さらに活性水素
を2個以上有する化合物とを基材表面上にて反応させ
て、基材表面に架橋被膜を形成させるが、基材表面に架
橋被膜を形成させる方法としては、例えば酸無水物基を
有するポリマーとビニールラクタム化合物のポリマー、
さらに活性水素を2個以上有する化合物を溶解した溶液
に基材表面を接触させ、次いで基材表面を加熱する方法
が好適である。
【0026】酸無水物基を有するポリマーとビニールラ
クタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上有
する化合物とを溶解する溶媒としては、それらを溶解す
る溶媒であればいずれのものでもよい。例えばジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、クロロホルム、ニトロメタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等を単独ない
しは2種類以上組み合わせて使用することができる。
【0027】酸無水物基を有するポリマーとビニールラ
クタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上有
する化合物とを溶解した溶液を得るには、上記溶媒でこ
れら物質を一度に溶解する方法や、予めそれぞれの物質
を溶解した後、混合する方法、あるいはいずれか2種類
の物質を溶解後、残りの物質の溶解液を添加する方法な
どいずれの方法によっても得ることができる。
【0028】酸無水物基を有するポリマーとビニールラ
クタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上有
する化合物は、いずれも溶液に完全に溶けていることが
好ましく、一部不溶化している場合は、濾過等によって
不溶化物質を予め除去することが好ましい。
【0029】用いる酸無水物基を有するポリマーとビニ
ールラクタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個
以上有する化合物の分子量が共に大きいと溶液中の混合
状態が悪くなるので、少なくともいずれかの化合物の分
子量が5,000以下であることが好ましい。この際、活性
水素を2個以上有する化合物の分子量を5,000以下のも
のとすることが好ましい。
【0030】溶液中の酸無水物基を有するポリマーの濃
度は、例えば、0.1重量%以上好ましくは0.2〜1
0重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%であり、
また溶液中のビニールラクタム化合物のポリマーは、酸
無水物基を有するポリマーに対する重量比率が0.01
%〜5%であるのが好ましく、また、溶液中の濃度は、
10-5重量%以上、好ましくは10-4〜1重量%、さら
に好ましくは10-4〜10-1重量%である。また溶液中
の活性水素を2個以上有する化合物の濃度は、例えば
0.001重量%以上、好ましくは0.005〜10重
量%、さらに好ましくは0.01〜5重量%である。
【0031】適度な強度を有し均一な架橋被膜を形成さ
せるには、酸無水物基を有するポリマーは、該酸無水物
基の0.1〜10モル%が反応して架橋被膜を形成して
いることが好ましい。この濃度範囲において得られる架
橋被膜は物理的耐久性に優れた潤滑性を示す。
【0032】酸無水物基を有するポリマーとビニールラ
クタム化合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上有
する化合物とを溶解した溶液には、必要に応じて酢酸、
硫酸、pートルエンスルホン酸等の酸、トリエチルアミ
ン、ピリジンなどの塩基を添加してもよい。
【0033】この様にして調製した溶液を基材表面に接
触させる方法としては、基材を溶液に浸漬する方法、溶
液を基材表面に噴霧する方法、溶液を基材表面に塗布す
る方法などを適宜選択することができる。中でも、基材
を溶液に浸漬する方法は、接触時間の制御が容易である
ので特に好適である。基材を溶液に浸漬する時間は、1
0秒〜24時間、好ましくは30秒〜2時間である。基
材表面に溶液を接触させた後、加熱することにより酸無
水物基を有するポリマーとビニールラクタム化合物のポ
リマー、さらに活性水素を2個以上有する化合物とが反
応し、基材表面上に被膜を形成させることができる。加
熱操作は、常圧、減圧のいずれの状態でおこなってもよ
い。加熱温度と時間は、例えば30℃以上、好ましくは
50〜180℃、さらに好ましくは70〜150℃で、
5分〜48時間、好ましくは10分〜24時間、さらに
好ましくは30分〜6時間である。
【0034】本発明では、医療用具の基材表面に形成さ
れた酸無水物基を有するポリマーとビニールラクタム化
合物のポリマー、さらに活性水素を2個以上有する化合
物からなる架橋被膜中の未反応の酸無水物基を開裂さ
せ、次いで抗菌物質をイオン結合させることにより表面
に抗菌活性を付与するものである。
【0035】架橋被膜中の未反応の酸無水物基の開裂
は、水やアルコール、アミンなどの求核性官能基を有す
る化合物の溶液と、該架橋被膜を有する医療用具を接触
させることによって達成されるが、安全性や残留性の観
点から、水で加水分解することが望ましい。この場合、
架橋被膜を有する医療用具を水に浸漬することにより、
容易に架橋被膜中の未反応の酸無水物基は開裂される。
pHを調製する為に、水には酸、アルカリもしくは緩衝液
を適時滴下してもよい。適当な浸漬時間は、pHにより異
なるが、純水の場合、5時間から24時間で未反応の酸無
水物基は完全に加水分解される。
【0036】次いで、該架橋被膜中の未反応の酸無水基
が開裂することにより得られるカルボキシル基に抗菌物
質をイオン結合させることにより、基材表面に抗菌性及
び潤滑性を有する医療用具が得られる。
【0037】本発明における抗菌物質は、カルボキシル
基とイオン結合しうる塩基性官能基をその構造中に含む
ことが必要である。例えば、アモキシシリン,アンピシ
リン,シクラシリン,トシル酸スルタミシリン,塩酸タ
ランピシリン,塩酸バカンピシリン,ヘタシリンカリウ
ム,塩酸レナンピシリン,塩酸ピブメシリナム,アスポ
キシシリン等のペニシリン系抗菌薬、セファクロル,セ
ファトリジン・プロピレングリコール,セファドロキシ
ル,セファレキシン,セファログリシン,セフラジン,
セフロキサジン,セファゾリンナトリウム,セファピリ
ンナトリウム,セファロリジン,セフテゾールナトリウ
ム,塩酸セフォチアム,セファマンドールナトリウム,
セフメタゾールナトリウム,セフスロジンナトリウム,
塩酸セフメノキシム,セフォタキシムナトリウム,セフ
ォテタン,セフォペラゾンナトリウム,セフタジジム、
セフチゾキシムナトリウム,セフトリアキソンナトリウ
ム,セフピミゾールナトリウム,セフピラミドナトリウ
ム,セフブペラゾンナトリウム,ラタキモセフナトリウ
ム,セフィキシム,セフテラムピボキシル,セフミノク
スナトリウム,セフゾナムナトリウム等のセファロスポ
リン系抗菌薬、硫酸ゲンタマイシン,硫酸ネチルマイシ
ン,トブラマイシン,硫酸アミカシン,硫酸ストレプト
マイシン,硫酸フラジオマイシン,硫酸ベカナマイシ
ン,硫酸パロモマイシン,硫酸リボスタマイシン,硫酸
カナマイシン,硫酸ジベカシン,硫酸シソマイシン,硫
酸ミクロノマイシン,硫酸アストロマイシン等のアミノ
グリコシド系抗菌薬、硫酸コリスチン,硫酸ポリミキシ
ンB 等のポリペプチド系抗菌薬、オキシテトラサイクリ
ン,テトラサイクリン、デメチルクロルテトラサイクリ
ン,塩酸ドキシサイクリン,塩酸ミノサイクリン,ロリ
テトラサイクリン等のテトラサイクリン系抗菌薬、塩酸
リンコマイシン,塩酸クリンダマイシン,塩酸パルミチ
ン酸クリンダマイシン,リン酸クリンダマイシン等のリ
ンコマイシン系抗菌薬、エリスロマイシン,エリスロマ
イシンエストレート,エチルコハク酸エリスロマイシ
ン,リン酸オレアンドマイシン,トリアセチルオレアン
ドマイシン,キタサマイシン,アセチルキタサマイシ
ン,アセチルスピラマイシン,ジョサマイシン,プロピ
オン酸ジョサマイシン,ミデカマイシン,酢酸ミデカマ
イシン,ロキタマイシン等のマクロライド系抗菌薬、塩
酸アミノ酢酸チアンフェニコール等のクロラムフェニコ
ール系抗菌薬、サイクロセリン,リファンピシン,硫酸
カプレオマイシン,硫酸エンビオマイシン等の抗結核
薬、ナイスタチン,アムホテリシンB 等の抗真菌薬、塩
酸バンコマイシン等のグリコペプチド系抗菌薬、アズト
レオナム,塩酸スペクチノマイシン,イミペネム/シラ
スタチンナトリウム等のような抗生物質を挙げることが
できる。また、スルフイソミジン,スルファメチゾー
ル,スルファメトキサゾール,アセチルスルファメトキ
サゾール,スルファモノメトキシン,スルファモノメト
キシン,スルファジメトキシン,スルファフェナゾー
ル,スルファメトピラジン,サラゾスルファピリジンの
ようなサルファ剤、パラアミノサリチル酸カルシウム,
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウム,イソニアジ
ド,イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム,イソニ
アジドグルクロン酸ナトリウム,イソニアジドピルビン
酸カルシウム,ピラジナミド,エチオナミド,プロチオ
ナミド,塩酸エタンブトール等の抗結核剤、グルコスル
ホンナトリウム,ジアフェニルスルホン,チアゾスルホ
ン,チアンプトシン等の治らい剤、ニトロフラントイン
等のフラン系製剤、ナリジクス酸,ピロミド酸,ピペミ
ド酸三水和物,シノキサシン,エノキサシン,オフロキ
サシン,ノルフロキサシン等のピリドンカルボン酸系製
剤、フルシトシン,ミコナゾール等の抗真菌剤、アシク
ロビル,ビダラビン等の抗ウイルス剤やトリメトプリム
等のような塩基性官能基を持つ化学療法剤も本発明にお
ける抗菌物質として使用することが可能である。更に
は、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウ
ム等の塩基性官能基を持つ外皮用殺菌消毒剤も本発明に
おける抗菌物質として使用することができる。また、こ
れらの抗菌物質は遊離の型以外にも各種塩の型で存在し
うるが、いずれの型の抗菌物質も本発明における抗菌物
質として使用することができるのは言うまでもない。こ
れらの抗菌物質は単独のみならず、数種類組み合わせて
使用することも可能である。
【0038】抗菌物質をイオン結合させるには、上記し
た抗菌物質の溶液を噴霧や塗布する方法、カテーテルの
ような管状の医療用具の場合、管内に抗菌物質の溶液を
循環させる方法なども用いられるが、最も簡便な方法と
して医療用具を抗菌物質の溶液に浸漬する方法が採用さ
れる。このときに用いる溶媒としては、抗菌物質を溶解
する溶媒であれば、特に限定されるものではないが、水
が好適に用いられる。抗菌物質の濃度としては、0.0
1〜10重量%が好適であり、浸漬の時間は、5分〜4
8時間、温度は0〜60℃の範囲が好適である。
【0039】抗菌物質をイオン結合させるに際し、抗菌
物質の溶液のpHを特定の範囲に調整することが望まし
い。すなわち、溶液を弱酸性からアルカリ性に保った状
態にて行えばよく、具体的にはpH4〜14に調整すれ
ばよい。pHを調整するためには、酸もしくはアルカリ
を適時滴下したり、適当な濃度の緩衝液を使用すればよ
い。
【0040】こうして医療用具の架橋被膜上にイオン結
合した抗菌物質は該被膜上に保持され、物理的耐久性に
優れた表面抗菌活性を発現する。本発明の医療用具は、
上記のような構成により、基材表面の抗菌性機能及び潤
滑性が高度の耐久性を有するものである。
【0041】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1、比較例1、2 分子量約69,000の無水マレイン酸−メチルビニー
ルエーテル共重合体〔アイエスピー社(ISPCo.Lt
d.)製〕5重量%と分子量360,000のポリN−ビ
ニールピロリドン(和光純薬工業株式会社製)3×10
-2重量%、さらに分子量400のポリエチレングリコー
ル(丸善薬品工業株式会社製)0.06重量%を溶解し
たメチルエチルケトン/メタノール混合系溶液にナイロ
ン6フィルム(ユニチカ株式会社製)を室温で1時間浸
漬した後、90℃で3時間減圧下で加熱した。加熱後得
られたナイロン6フィルムを前述のメチルエチルケトン
/メタノール混合系溶媒に30分浸漬し乾燥した後、水
に16時間浸漬した。次に1mg/mlの硫酸ゲンタマイシン
(和光純薬社製)水溶液(pH8.0)に5時間浸漬後乾燥し
た(試料1)。
【0042】次に上記試料1及び未処理のナイロン6フ
ィルム(比較例1、試料2)の摩擦係数を以下の方法に
より測定した。各試料は、先ずアルミ版に貼付して水中
に浸漬し、下面にコラーゲンシートを貼った100gの
重りを各試料の上に載せて後、板を徐々に傾斜させて重
りが動き始めたときの傾斜角(θ)を測定し、この傾斜
角からtanθを算出し、摩擦係数とした。結果を表1
に示す。
【0043】
【表1】
【0044】試料1の表面潤滑性の耐久度に関しては、
上記傾斜角測定試験を100回行った後、再度傾斜角を
測定して摩擦係数を求め、初期の値との比較から評価し
た。比較試料としては、ポリN−ビニールピロリドンを
含まない以外は試料1と全く同じ条件で作製した試料3
(比較例2)を用いた。結果は表1に示す。酸無水物基
を有するポリマーとビニールラクタム化合物のポリマ
ー、及び活性水素を2個以上有する化合物から形成され
た架橋被膜を有する基材の表面潤滑性の耐久性が優れて
いることは明らかである。
【0045】また、試料の抗菌活性は、以下のような拡
散法にて試験した。試料1,2,3から直径5mmの円状フ
ィルムを切り出した。次いで、スタフイロコッカス・オ
ーレウスATCC29523 株を塗布した寒天平板上に試料を置
き、37℃で24時間インキュベートした後、試料周囲
に形成される生育阻止円の大きさを測定した。試料1及
び3は直径10mmの生育阻止円を示したが、試料2は生育阻
止円を示さなかった。
【0046】実施例2、比較例3 ポリウレタン(ダウケミカル株式会社製、ペレセン)を
180℃で押し出し成形して厚さ約400μmのフィル
ムを得た。次に分子量約69,000の無水マレイン酸
−メチルビニールエーテル共重合体〔アイエスピー社
(ISP Co.Ltd.)製〕5重量%と分子量360,000
のポリN−ビニールピロリドン(和光純薬工業株式会社
製)5×10-3重量%、さらに分子量400のポリエチ
レングリコール(丸善薬品工業株式会社製)0.06重
量%を溶解したアセトン/エタノール混合系溶液に、得
られたポリウレタンフィルムを室温で1分間浸漬した
後、60℃で24時間加熱した。続いて前述のアセトン
/エタノール混合系溶媒に10分間浸漬し乾燥した後、
水に24時間浸漬した。次に1mg/mlの塩酸バンコマイシ
ン(ナカライテスク社製)水溶液(pH8.0)に1時間浸漬
後乾燥した(試料4)。得られた試料4を実施例1と同
様の方法により摩擦係数を測定したところ、湿潤時に摩
擦係数は0.02以下であった。
【0047】試料4の表面潤滑性の耐久性に関しては、
実施例1と同様におこなった。試料5は、塩酸バンコマ
イシン水溶液に浸漬しなかったこと以外は試料4と全く
同じ条件で作製した(比較例3)。結果を表1に示す。
次に、試料4、5の抗菌活性を実施例1と同様に測定し
た。試料4は直径19mmの生育阻止円を示したが、試料5は
生育阻止円を示さなかった。
【0048】実施例3、比較例4 ポリウレタン(ダウケミカル株式会社製、ペレセン)を
180℃で押し出し成形して厚さ約400μmのフィル
ムを得た。次に分子量約69,000の無水マレイン酸
−メチルビニールエーテル共重合体〔アイエスピー社
(ISP Co.Ltd.)製〕5重量%と分子量360,000
のポリN−ビニールピロリドン(和光純薬工業株式会社
製)5×10-3重量%、さらに平均分子量3000のポ
リ(オキシエチレン)ジアミン(三洋化成工業社製)
0.06重量%を溶解したアセトン/エタノール混合系
溶液に、得られたポリウレタンフィルムを室温で1分間
浸漬した後、60℃で24時間加熱した。続いて前述の
アセトン/エタノール混合系溶媒に10分間浸漬し乾燥
した後、水に24時間浸漬した。次に1mg/mlのエリスロ
マイシン(試料6)、りん酸クリンダマイシン(試料
7)、塩酸ミノサイクリン(試料8)又はリファンピシン
(試料9)(いずれも和光純薬工業社製)水溶液(pH8.
0)に3時間浸漬後乾燥した。得られた試料6〜9を実施
例1と同様の方法により摩擦係数を測定したところ、湿
潤時の摩擦係数はいずれも0.02以下であった。
【0049】また、試料6〜9の抗菌活性の耐久性に関
しては、実施例1に記載の繰り返し摩擦試験をおこな
い、その後の抗菌活性を測定することで評価した。試料
10,11,12,13は、ポリN−ビニールピロリドンを含まな
い以外はそれぞれ試料6,7,8,9と全く同じ条件で作製し
た(比較例4)。表2は、耐久性試験前後の抗菌活性を
生育阻止円の大きさとして比較している。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の医療用具は、耐久性に優れた湿
潤時潤滑性と抗菌活性を同時に有する。また、本発明の
医療用具の製造方法に基づき、基材の材質にかかわら
ず、簡便に、耐久性に優れた湿潤時潤滑性と抗菌活性を
同時に有する医療用具を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 5/00 B05D 5/00 Z 7/00 7/00 K Fターム(参考) 4C058 AA12 AA14 AA15 BB07 CC02 JJ04 JJ06 JJ23 JJ24 4C081 AB31 AB34 AC03 AC06 AC08 BA14 BB05 CA021 CA041 CA062 CA072 CA082 CA161 CA182 CA211 CA231 CA271 CB01 CC01 CC05 CE01 CG01 DA03 DC03 EA02 EA04 EA05 EA06 EA12 4D075 CA09 CA45 DA13 DA17 DB36 DB38 DB48 DB50 DB53 DB54 DC30 EA07 EB22 EB52 EB55 EC07 4H011 AA02 BA01 BB21 BC03 BC05 BC19 DA07 DC08 DH02 DH03 DH05 DH06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に架橋被膜を有する医療用具に
    おいて、酸無水物基を有するポリマー、ビニールラクタ
    ム化合物のポリマー及び活性水素を2個以上有する化合
    物から形成された該架橋被膜に抗菌物質が結合している
    ことを特徴とする抗菌性と表面湿潤時に潤滑性を有する
    医療用具。
  2. 【請求項2】 酸無水物基を有するポリマーは、該酸無
    水物基の0.1〜10モル%が活性水素を2個以上有す
    る化合物と反応して架橋被膜を形成していることを特徴
    とする請求項1記載の医療用具。
  3. 【請求項3】 酸無水物基を有するポリマーに対するビ
    ニールラクタム化合物のポリマーの質量比率が、0.0
    1%〜5%であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の医療用具。
  4. 【請求項4】 酸無水物基を有するポリマー、ビニール
    ラクタム化合物のポリマー及び活性水素を2個以上有す
    る化合物を基材表面で反応させて基材表面に未反応の酸
    無水物基を有する架橋被膜を形成させ、次いで該架橋皮
    膜中の酸無水物基を開裂させた後、抗菌物質をイオン結
    合させることを特徴とする抗菌性と表面湿潤時に潤滑性
    を有する医療用具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011074499A1 (ja) * 2009-12-15 2011-06-23 テルモ株式会社 医療用具およびその製造方法
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US10071189B2 (en) 2011-03-30 2018-09-11 Covidien Lp Medical apparatus with lubricity and manufacturing method of same
WO2022181491A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 抗菌性付与方法、材料の抗菌性回復方法、抗菌性材料の製造方法、抗菌性付与剤、及び抗菌性付与装置

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