JPH0417437Y2 - - Google Patents

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JPH0417437Y2
JPH0417437Y2 JP1988118359U JP11835988U JPH0417437Y2 JP H0417437 Y2 JPH0417437 Y2 JP H0417437Y2 JP 1988118359 U JP1988118359 U JP 1988118359U JP 11835988 U JP11835988 U JP 11835988U JP H0417437 Y2 JPH0417437 Y2 JP H0417437Y2
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vehicle
lashing device
lashing
tightening
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば完成車を船舶に積付ける際に
用いられる車輌固縛具に係り、特にタイヤを固定
することにより車輌を固縛するようにした車輌固
縛具に関する。
[従来の技術] 一般に、完成車を船舶に積付ける場合には、例
えば特開昭58−15679号公報に示されているよう
な締具を用い、車輌のラツシングポイントと固定
点との間を、この締具により緊締することにより
車輌を固縛する方法を採つている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、車種によつては、ラツシングポイン
トを有しない車輌があり、この場合には、前記固
縛方法を採ることができないという問題がある。
そこで、従来このような場合には、締具のフツ
クを、車輌のフレームホールに係止するようにし
ているが、この方法では、フレームが損傷するお
それがあり好ましくない。
また、車種によつては、ラツシングポイントが
あつても、締具のフツクを係止し難い位置に設け
られている車輌もあり、この場合には、作業が容
易でないとともに、フツクの係止が不充分になる
おそれがあり、また、締具のフツクを車輌のフレ
ームホールに係止する場合と同様、締具の引出し
方向が不自然になるため、車輌から引出される締
具の金具部分が、車輌のバンパやマフラに接触
し、これらを損傷するおそれがある。
本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、
ラツシングポイントを用いることなく、容易かつ
確実に車輌を固縛することができ、固縛状態の確
認も容易な車輌固縛具を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本考案の第1の考案は、車輌の任意のタイヤの
上部側にキヤツプ状に着脱可能にそれぞれ装着さ
れる複数の固縛具本体を備え、これら各固縛具本
体の端部を、締具を介し各々一点の固定点に緊締
して車輌を固定する車輌固縛具であつて、前記各
固縛具本体を、各タイヤの周面に、周方向に間隔
を置いてタイヤ内外方向に掛け渡される複数の掛
け渡し紐部と;各掛け渡し紐部のタイヤ内側端を
相互に連結する連結紐部と;前記各掛け渡し紐部
のタイヤ外側端を順次連結し、端部を前記固定点
に緊締することにより、前記各掛け渡し紐部をタ
イヤ外側に引張つてタイヤの周面に密着させる緊
締紐部と;から構成するようにしたことを特徴と
する。
また、本考案の第2の考案は、前記第1の考案
と同様の車輌固縛具であつて、各固縛具本体を、
各タイヤの周面に、周方向に間隔を置いてタイヤ
内外方向に掛け渡される複数の掛け渡し紐部と;
各掛け渡し紐部のタイヤ内側端を相互に連結する
連結紐部と;タイヤの外周面にそつて周方向に配
置され、前記各掛け渡し紐部のタイヤ周方向位置
を固定する位置決め紐部と;前記各掛け渡し紐部
のタイヤ外側端にそれぞれ設けた孔部に順次挿通
され、端部を前記固定点に緊締することにより、
前記各掛け渡し紐部をタイヤ外側に引張つてタイ
ヤの周面に密着させる締付け用紐体と;から構成
するようにしたことを特徴とする。
また、本考案の第3の考案は、前記第1の考案
と同様の車輌固縛具であつて、各固縛具本体を、
網材または布材を縫製して前記各タイヤのほぼ半
分を覆うキヤツプ状に形成された装着部と;この
装着部のタイヤ外側をタイヤ形状に倣つて円弧状
にカツトし、このカツト縁に形成された孔部と;
この孔部に挿通され、端部を前記固定点に緊締す
ることにより、前記装着部を、そのカツト縁をタ
イヤ外側に引張つてタイヤ外面に密着させる締付
け用紐体と;から構成するようにしたことを特徴
とする。
さらに、本考案の第4の考案は、前記第1の考
案と同様の車輌固縛具であつて、各固縛具本体
を、タイヤの周縁部にタイヤ外側から係止される
2個の鉤金具と;両鉤金具を、タイヤ外側におい
て相互に連結して両鉤金具の間隔を設定する間隔
設定用紐体と;前記両鉤金具のタイヤ外側端を相
互に連結し、中間部を前記固定点に緊締すること
により、両鉤金具を同時に引張る連結用紐体と;
から構成するようにしたことを特徴とする。
[作用] 本考案の第1の考案に係る車輌固縛具において
は、各固縛具本体が、掛け渡し紐部と、連結紐部
と、緊締紐部とから構成され、緊締紐部の端部
を、各々一点の固定点に緊締することにより、各
掛け渡し紐部がタイヤ外側に引張られてタイヤの
周面に密着し、固定点が一点であるにも拘らず、
タイヤが固定される。
また、本考案の第2の考案に係る車輌固縛具に
おいては、各固縛具本体が、掛け渡し紐部と、連
結紐部と、位置決め紐部と、締付け用紐体とから
構成され、締付け用紐体の端部を、各々一点の固
定点に緊締することにより、各掛け渡し紐部がタ
イヤ外側に引張られてタイヤの周面に密着し、固
定点が一点であるにも拘らず、タイヤが固定され
る。
また、本考案の第3の考案に係る車輌固縛具に
おいては、各固縛具本体が、装着部と、孔部と、
締め付け用紐体とから構成され、締め付け用紐体
の端部を、各々一点の固定点に緊締することによ
り、装着部のカツト縁がタイヤ外側に引張られて
タイヤ外面に密着し、固定点が一点であるにも拘
らず、タイヤが固定される。
さらに、本考案の第4の考案に係る車輌固縛具
においては、各固縛具本体が、2個の鉤金具と、
間隔設定用紐体と、連結用紐体とから構成され、
連結用紐体の中間部を、各々一点の固定点に緊締
することにより、両鉤金具が同時に引張られてタ
イヤ周縁部に強固に係止され、固定点が一点であ
るにも拘らず、タイヤが固定される。
[実施例] 以下、本考案の第1実施例を第1図および第2
図を参照して説明する。
第1図において、符号1は4本のタイヤ2を有
する完成車であり、この完成車1は、車輌固縛具
により固縛されるようになつている。
この車輌固縛具は、第1図に示すように前記各
タイヤ2に着脱可能にそれぞれ装着される固縛具
本体3を備えており、これら各固縛具本体3の端
部は、公知に締具4を介して例えば固縛用アイ5
に緊締されるようになつている。そしてこれによ
り、完成車1が固定されるようになつている。
前記各固縛具本体3は、第1図および第2図に
示すように縦ベルト6と横ベルト7と締付けベル
ト8とから、タイヤ2のほぼ上半分を覆う目の粗
いキヤツプ状に形成されている。前記縦ベルト6
は、第1図および第2図に示すようにタイヤ2の
頂部位置に内側から外側に亘つて配されるように
なつており、この縦ベルト6の内側の端部には、
横ベルト7の長手方向中央部がT形状に連結固定
され、また縦ベルト6の外側の端部には、締付け
ベルト8の長手方向中央部がT形状に連結固定さ
れている。前記横ベルト7の長手方向両端部に
は、第2図に示すように締付けベルト8の長手方
向両端が挿通される通しリング9a,9bがそれ
ぞれ取付けられており、また締付けベルト8の長
手方向両端部には、第1図および第2図に示すよ
うに締付けベルト8の通しリング9a,9bから
の抜け止めを兼ねる係止リング10a,10bが
それぞれ取付けられている。そして固縛具本体3
は、第1図に示すように例えば一方の係止リング
10bを締具4で引張ることにより、タイヤ2の
形状に倣つて締付けられてタイヤ2に固定される
ようになつている。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体3は、
本考案の第1の考案に対応するもので、縦ベルト
6および横ベルト7の、タイヤ2周面に掛け渡さ
れる部分により、掛け渡し紐部が構成され、また
縦ベルト6および横ベルト7の、タイヤ2内側に
位置する部分により、連結紐部が構成され、さら
に締付けベルト8により、緊締紐部が構成されて
いる。
次に、本実施例の作用について説明する。
完成車1の固縛に際しては、まず完成車1を固
縛すべき位置まで自走させる。
次いで、完成車1の各タイヤ2の上半部に、第
2図に示す状態の固縛具本体3を装着し、一方の
係止リング10bを、第1図に示すように締具4
を介して固縛用アイ5に緊締する。すると、他方
の係止リング10aが通しリング9aに引掛かつ
た状態で、締付けベルト8が引張られ、固縛具本
体3がタイヤ2の形状に倣つて締付けられてタイ
ヤ2に固定される。すなわち、4本の各タイヤ2
が、固縛具本体3と締具4とにより4つの固縛用
アイ5に固定され、これにより完成車1が位置固
定される。
なお、前記実施例では、固縛用アイ5が、第1
図においてタイヤ2の左方に位置する場合につい
て説明したが、固縛用アイ5が、タイヤ2の右方
に位置する場合もある。この場合には、係止リン
グ10aを締具4を介し固縛用アイ5に緊締する
ようにすればよい。
しかして、タイヤ2を利用して完成車1を固縛
するようにしているので、完成車1がラツシング
ポイントを有していない場合であつても、何等支
障なく完成車1を固縛することができる。また、
固縛具本体3をタイヤ2の上半部に装着し、一方
の係止リング10a,10bを締具4で引張るだ
けでよいので、作業が容易で、しかも固縛状態を
容易に確認することができる。また、締具4が車
体に接触して車体が損傷するおそれもない。
また、ラツシングポイントに締具4のフツクを
係止して完成車1を固縛する場合、船舶の揺れ等
の振動で車体が上下動した際に、締具4に繰返し
荷重がかかつて締具4の締付けが緩んだり締具4
のベルトが破断するおそれがあるが、本実施例の
場合には、タイヤ2を利用して固縛するので、車
体が上下動しても固縛状態を安定させることがで
きる。
また、いずれの係止リング10a,10bを引
張ることも可能であるので、同一構造の固縛具本
体3で各タイヤ2に対応させることができる。
第3図および第4図は、本考案の第2実施例を
示すもので、前記第1実施例における固縛具本体
3に代え、固縛具本体13を用いるようにしたも
のである。
すなわち、固縛具本体13は、第3図および第
4図に示すように縦ベルト14と横ベルト15と
からタイヤ2のほぼ上半分を覆う目の粗いキヤツ
プ状に形成されており、横ベルト15に位置移動
自在に装着された係止リング16を、第3図に示
すように左方あるいは右方に引張ることにより、
固縛具本体13がタイヤ2の形状に倣つて締付け
られ、タイヤ2に固定されるようになつている。
前記縦ベルト14は、第3図および第4図に示
すようにタイヤ2の頂部位置に内側から外側に亘
つて配されるようになつており、この縦ベルト1
4の内側の端部には、無端状をなす横ベルト15
の所定位置が、縦ベルト14に対し直角状に連結
されている。また縦ベルト14の外側の端部に
は、第3図および第4図に示すように通しリング
17が取付けられており、この通しリング17に
は、前記横ベルト15の一部がU形状に挿通さ
れ、その部分には、横ベルト15の通しリング1
7からの抜け止めを兼ねる係止リング16が位置
移動自在に装着されている。
また、前記縦ベルト14の外側の端部には、第
4図に鎖線で示すように、通りリング17がタイ
ヤ2の金属部分に接触するのを防止するため、必
要に応じて舌片18が取付けられるようになつて
いる。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体13
も、本考案の第1の考案に対応するもので、縦ベ
ルト14および横ベルト15の、タイヤ2周面に
掛け渡される部分により、掛け渡し紐部が構成さ
れ、また縦ベルト14および横ベルト15の、タ
イヤ2内側に位置する部分により、連結紐部が構
成され、さらに横ベルト15の、通しリング17
に挿通されたU形状の部分により、横ベルト緊締
紐部が構成されている。
なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成になつており、また作用もほぼ同一で
ある。
しかして、係止リング16を、第3図において
斜め左下方あるいは斜め右下方に引張ることによ
り、横ベルト15がタイヤ2の形状に倣つて締付
けられるとともに、縦ベルト14も下方に引張ら
れタイヤ2の形状に倣つて締付けられるので、固
縛具本体13のタイヤ2への固定状態を、前記固
縛具本体3に比較して、より安定させることがで
きる。
第5図および第6図は、本考案の第3実施例を
示すもので、前記第1実施例における固縛具本体
3に代え、固縛具本体23を用いるようにしたも
のである。
すなわち、固縛具本体23は、第5図および第
6図に示すように縦ベルト24と横ベルト25と
から、タイヤ2のほぼ上半分を覆う目の粗いキヤ
ツプ状に形成されており、横ベルト25の一端に
取付けられた係止リング26を、第5図に示すよ
うに斜め左下方に引張ることにより、固縛具本体
23がタイヤ2の形状に倣つて締付けられ、タイ
ヤ2に固定されるようになつている。
前記縦ベルト24は、第5図および第6図に示
すようにタイヤ2の頂部位置に内側から外側に亘
つて配されるようになつており、その内外両端部
には、縦ベルト24に対し直角状に横ベルト25
がU形状に連結固定されている。そして、縦ベル
ト24の内側の端部から短く引出された横ベルト
25に一方側の端部には、通しリング27が取付
けられており、また縦ベルト24の外側の端部か
ら長く引出された横ベルト25の他方側の端部
は、前記通しリング27に挿通された後、その先
端に、通しリング27からの抜け止めを兼ねる係
止リング26が取付けられている。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体23
も、本考案の第1の考案に対応するもので、縦ベ
ルト24および横ベルト25の、タイヤ2周面に
掛け渡される部分により、掛け渡し紐部が構成さ
れ、また縦ベルト24および横ベルト25の、タ
イヤ2内側に位置する部分により、連結紐部が構
成され、さらに横ベルト25の、タイヤ2外側に
位置する部分により、緊締紐部が構成されてい
る。
なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成となつており、また作用もほぼ同一で
ある。
しかして、固縛具本体23を用いても、前記第
1実施例とほぼ同様の効果が期待できる。
ただし本実施例の場合、第5図に示す固縛具本
体23は、係止リング26を斜め左下方に引張る
態様でしか使用することができないので、係止リ
ング26を斜め右下方に引張る態様で使用する場
合には、第6図に示すものと対称構造をなす固縛
具本体23を、もう一種類用意する必要がある。
第7図および第8図は、本考案の第4実施例を
示すもので、前記第1実施例における固縛具本体
3に代え、固縛具本体33を用いるようにしたも
のである。
すなわち、固縛具本体33は、第7図および第
8図に示すようにタイヤ2のほぼ上半分を覆う目
の粗いキヤツプ状に形成された装着部34と、こ
の装着部34に取付けられた締付け用ロープ35
とを備えており、締付け用ロープ35を引絞るこ
とにより、装着部34がタイヤ2の形状に倣つて
締付けられ、タイヤ2に固定されるようになつて
いる。
前記装着部34は、第7図および第8図に示す
ようにタイヤ2の頂部両側位置に内側から外側に
亘つてそれぞれ配される2本の縦ベルト36,3
7と、これら両縦ベルト36,37の内側の端部
を連結する横ベルト38と、前記各ベルト36,
37,38のタイヤ2周縁位置を順次連結する連
結ベルト39とから構成されており、前記縦ベル
ト36,37の外側の端部および横ベルト38の
長手方向両端部には、締付け用ロープ35を通す
ための孔部36a,37a,38aがそれぞれ形
成されている。また、締付け用ロープ35の両端
部には、第7図および第8図に示すようにフツク
40a,40bがそれぞれ設けられており、第7
図に示すように締付け用ロープ35を図中斜め左
下方に引張る際には、フツク40bを締付け用ロ
ープ35に係止するとともに、締付け用ロープ3
5を図中斜め右下方に引張る際には、フツク40
aを締付け用ロープ35に係止することにより、
装着部34をタイヤ2の形状に倣つて締付けるこ
とができるようになつている。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体33
は、本考案の第2の考案に対応するもので、縦ベ
ルト36,37および横ベルト38の、タイヤ2
周面に掛け渡される部分により、掛け渡し紐部が
構成され、また連結ベルト39により位置決め紐
部が構成され、さらに締付け用ロープ35により
締付け用紐体が構成されている。
なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成となつており、また作用もほぼ同一で
ある。
しかして、固縛具本体33を装着部34と締付
け用ロープ35とで構成することにより、消耗の
激しい締付け用ロープ35のみの交換が可能とな
る。
第9図および第10図は、本考案の第5実施例
を示すもので、前記第1実施例における固縛具本
体3に代え、固縛具本体43を用いるようにした
ものである。
すなわち、固縛具本体43は、網材または布材
を縫製してタイヤ2のほぼ上半分を覆うキヤツプ
状に形成された装着部44と、この装着部44の
外側縁部に設けた孔部44aに挿通される締付け
用ロープ45とを備えており、締付け用ロープ4
5の両端部には、フツク46a,46bがそれぞ
れ設けられている。そしてこの締付け用ロープ4
5を、前記第4実施例と同様の方法で引絞ること
により、装着部44がタイヤ2の形状に倣つて締
付けられ、タイヤ2に固定されるようになつてい
る。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体43
は、本考案の第3の考案に対応するもので、装着
部44により装着部が構成され、また孔部44a
により孔部が構成され、さらに締付け用ロープ4
5により締付け用紐体が構成されている。
なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成となつており、また作用もほぼ同一で
ある。
しかして、網材または布材で形成される装着部
44を用いることにより、タイヤ2に局部的に大
きな負荷がかかることがなく、長期間固縛してお
いても、タイヤ2が損傷するおそれがない。
第11図および第12図は、本考案の第6実施
例を示すもので、前記第1実施例における固縛具
本体3に代え、固縛具本体53を用いるようにし
たものである。
すなわち、固縛具本体53は、第11図および
第12図に示すようにタイヤ2の周縁部に係止さ
れる2個の鉤金具54,55と、これら両鉤金具
54,55を相互に連結して締具4で同時に引張
れるようにするための連結用ベルト56と、前記
両鉤金具54,55の間隔を設定する間隔設定用
ベルト57とを備えており、前記連結用ベルト5
6には、締具4のフツクを係止するための係止リ
ング58が位置移動自在に装着されている。そし
て、第11図に示すように一方の鉤金具55がタ
イヤ2の下端近くにくるようにして両鉤金具5
4,55をタイヤ2に係止し、係止リング58を
締具4で引張ることにより、固縛具本体53がタ
イヤ2に固定されるようになつている。
すなわち、本実施例に係る各固縛具本体53
は、本考案の第4の考案に対応するもので、鉤金
具54,55により2個の鉤金具が構成され、ま
た間隔設定用ベルト57により間隔設定用紐体が
構成され、さらに連結用ベルト56により連結用
紐体が構成されている。
なお、その他の点については、前記第1実施例
と同一構成となつており、また作用もほぼ同一で
ある。
しかして、この固縛具本体53を用いることに
より、構造を簡略化できる。また、一方の鉤金具
54,55(第11図の場合には下側の鉤金具5
5)が車輪止めとして機能するので、完成車1の
固定を安定させることができる。
なお、前記各実施例では、特に説明しなかつた
が、各固縛具本体3,13,23,33,43,
53のタイヤ2との接触部分にゴム等の高摩擦抵
抗材を配するようにしてもよく、これにより、タ
イヤ2への固定をより安定させることができると
ともに、タイヤ2の損傷をより完全に防止でき
る。
また、前記各実施例では、第6実施例を除き、
各固縛具本体3,13,23,33,43を、タ
イヤ2の上半分に水平に装着する場合について説
明したが、第6実施例の場合と同様、斜めに装着
するようにしてもよい。
また、前記各実施例においては、いずれも完成
車1の4本のタイヤ2をすべて固縛する場合につ
いて説明したが、必要に応じ2本または3本のタ
イヤ2のみを固縛するようにしてもよく、またタ
イヤ2の本数が多い完成車1の場合には、5本以
上のタイヤ2を固縛するようにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の第1および第2
の各考案は、緊締紐部あるいは締付け用紐体の端
部を一点の固定点に緊締することにより、各掛け
渡し紐部をタイヤ外側に引張つてタイヤの周面に
密着させ、この密着により固縛具本体をタイヤに
固定するとともに、タイヤを一点の固定点に固定
するようにしているので、ラツシングポイントを
用いることなく、容易かつ確実に車輌を固縛する
ことができ、固縛状態の確認も容易である。
また、本考案の第3の考案は、締付け用紐体の
端部を一点の固定点に緊締することにより、装着
部のカツト縁をタイヤ外側に引張つてタイヤ外面
に密着させ、この密着により装着部をタイヤに固
定するとともに、タイヤを一点の固定点に固定す
るようにしているので、前記第1の考案と同様の
効果が得られるとともに、網材または布材で形成
される装着部を用いているので、タイヤに局部的
に大きな負荷がかかることがなく、長期間固縛し
ておいても、タイヤが損傷するおそれがない。
さらに、本考案の第4の考案は、2個の鉤金具
を用いて一点の固定点にタイヤを固定するように
しているので、構造を簡略化できるとともに、作
業も容易であり、また一方の鉤金具を車輪止めと
して機能させることもでき、完成車の固定状態を
安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す車両固縛具
の要部構成図、第2図はその固縛具本体の構成を
示す斜視図、第3図は本考案の第2実施例を示す
第1図相当図、第4図は同様の第2図相当図、第
5図は本考案の第3実施例を示す第1図相当図、
第6図は同様の第2図相当図、第7図は本考案の
第4実施例を示す第1図相当図、第8図は同様の
第2図相当図、第9図は本考案の第5実施例を示
す第1図相当図、第10図は同様の第2図相当
図、第11図は本考案の第6実施例を示す第1図
相当図、第12図は同様の第2図相当図である。 1……完成車、2……タイヤ、3,13,2
3,33,43,53……固縛具本体、4……締
具、5……固縛用アイ、6,14,24,36,
37……縦ベルト、7,15,25,38……横
ベルト、8……締付けベルト、34,44……装
着部、35,45……締付け用ロープ、39……
連結ベルト、54,55……鉤金具、56……連
結用ベルト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 車輌の任意のタイヤの上部側にキヤツプ状に
    着脱可能にそれぞれ装着される複数の固縛具本
    体を備え、これら各固縛具本体の端部を、締具
    を介し各々一点の固定点に緊締して車輌を固定
    する車輌固縛具であつて、前記各固縛具本体
    は、各タイヤの周面に周方向に間隔を置いてタ
    イヤ内外方向に掛け渡される複数の掛け渡し紐
    部と;各掛け渡し紐部のタイヤ内側端を相互に
    連結する連結紐部と;前記各掛け渡し紐部のタ
    イヤ外側端を順次連結し、端部を前記固定点に
    緊締することにより、前記各掛け渡し紐部をタ
    イヤ外側に引張つてタイヤの周面に密着させる
    緊締紐部と;を具備することを特徴とする車輌
    固縛具。 2 車輌の任意のタイヤの上部側にキヤツプ状に
    着脱可能にそれぞれ装着される複数の固縛具本
    体を備え、これら各固縛具本体の端部を、締具
    を介し各々一点の固定点に緊締して車輌を固定
    する車輌固縛具であつて、前記各固縛具本体
    は、各タイヤの周面に、周方向に間隔を置いて
    タイヤ内外方向に掛け渡される複数の掛け渡し
    紐部と;各掛け渡し紐部のタイヤ内側端を相互
    に連結する連結紐部と;タイヤの外周面にそつ
    て周方向に配置され、前記各掛け渡し紐部のタ
    イヤ周方向位置を固定する位置決め紐部と;前
    記各掛け渡し紐部のタイヤ外側端にそれぞれ設
    けた孔部に順次挿通され、端部を前記固定点に
    緊締することにより、前記各掛け渡し紐部をタ
    イヤ外側に引張つてタイヤの周面に密着させる
    締付け用紐体と;を具備することを特徴とする
    車輌固縛具。 3 車輌の任意のタイヤの上部側にキヤツプ状に
    着脱可能にそれぞれ装着される複数の固縛具本
    体を備え、これら各固縛具本体の端部を、締具
    を介し各々一点の固定点に緊締して車輌を固定
    する車輌固縛具であつて、前記各固縛具本体
    は、網材または布材を縫製して前記各タイヤの
    ほぼ半分を覆うキヤツプ状に形成された装着部
    と;この装着部のタイヤ外側をタイヤ形状に倣
    つて円弧状にカツトし、このカツト縁に形成さ
    れた孔部と;この孔部に挿通され、端部を前記
    固定点に緊締することにより、前記装着部を、
    そのカツト縁をタイヤ外側に引張つてタイヤ外
    面に密着させる締付け用紐体と;を具備するこ
    とを特徴とする車輌固縛具。 4 車輌の任意のタイヤの外周部に着脱可能にそ
    れぞれ装着される複数の固縛具本体を備え、こ
    れらの各固縛具本体の端部を、締具を介し各々
    一点の固定点に緊締して車輌を固定する車輌固
    縛具であつて、前記各固縛具本体は、タイヤの
    周縁部にタイヤ外側から係止される2個の鉤金
    具と;両鉤金具を、タイヤ外側において相互に
    連結して両鉤金具の間隔を設定する間隔設定用
    紐体と;前記両鉤金具のタイヤ外側端を相互に
    連結し、中間部を前記固定点に緊締することに
    より、両鉤金具を同時に引張る連結用紐体と;
    を具備することを特徴とする車輌固縛具。
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JPS57209434A (en) * 1981-06-19 1982-12-22 Chuo Jidosha Kogyo Kk Trekker
JPS58112838A (ja) * 1981-12-25 1983-07-05 Western Jidosha Kk 自動車のレツカ−装置

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