JPH0417433Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイに乗るライダーが、足
を置くのに用いるオートバイのフートレストの位
置調節装置に関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

オートバイは、車体上部に設けたシートにライ
ダーが跨つて着座し、車体の下部左右に側方に突
出させて設けたフートレストに足を置いて運転姿
勢をとるようにしている。シートとフートレスト
の関係位置は、標準的な大人の体格に合うように
設定しており、乗員の体格によつては、フートレ
スト位置が適切でないことがある。それで、車体
にフートレストをボルトで締着する多数のボルト
孔を設けて、選択してフートレストを取付け、フ
ートレストの位置が調節できるようにしたものが
ある。例えば実開昭57−148583号公報参照。とこ
ろが、多数のボルト孔を設ける車体側の保持板が
大きくなり、重量が増して不都合であり、又、体
裁もよくない。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、少ない取付け用
のボルト孔で、フートレストの向きを変えたり上
下に向きを変えることによつて、上下、前後にフ
ートレストの位置を変えることができ、体裁もよ
いオートバイのフートレストの位置調節装置を得
ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

フートレスト１は、上下の両面を使用できるよ
うに、帯板をＵ字状に曲げた形状にしてある。そ
して、フートレスト１の内側と外側一側に保持部
２を中央から少し上下方向に寄せて一体に設けて
おく。保持部２のフートレスト１の内側部分と一
側外側部分には、各々、二つずつボルト孔３を設
ける。車体４の下部には、側方に突出させかつ、
上方に回動できるようにブラケツト５が軸着して
あり、このブラケツト５に設けたネジ孔６に、フ
ートレスト１の保持部２をボルト７で締着する。

しかして、フートレスト１は、保持部２のボル
ト孔３を選択し、左右を入れ替えたり、上下に向
きを変えることによつて、第４図に示すように、
中央の取付けに対し、前後に位置を調節でき、
又、足を置く面の高さを上下に調節することがで
き、ライダーの体格に合せることができる。そし
て、保持部２のボルト孔３も一対の二つ余分なだ
けで、軽量で体裁よく作ることができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、Ｕ字状に曲
げたフートレストの内側と一側外側にボルト孔を
設けた保持部を上下方向中央から少し片側に寄せ
て一体に設け、車体の下部側方に突出させたブラ
ケツトに、フートレストを前後上下に向きを変え
て適宜選択的にボルトで締着するようにしたの
で、前後方向に前・中・後の三個所、上下方向に
上・下の二個所合計六個所の取付け位置を選択で
きて、フートレスト位置をライダーの体格に合せ
ることができる。そして、保持部のボルト孔も少
く、軽量にできて、目立つことも少く、体裁もよ
い。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は分解斜
視図、第２図はフートレストの平面図、第３図は
同縦断面図、第４図は各種の取付け方を示す側面
図である。 １……フートレスト、２……保持部、３……ボ
ルト孔、４……車体、５……ブラケツト、７……
ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ字状に曲げたフートレストの内側と一側外側
   にボルト孔を設けた保持部を上下方向中央から少
   し片側に寄せて一体に設け、車体の下部側方に突
   出させたブラケツトに、フートレストを前後上下
   に向きを変えて適宜選択的にボルトで締着するよ
   うにしたことを特徴とするオートバイのフートレ
   ストの位置調節装置。