JPH0417217Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は燃焼装置、例えば火力発電所の燃焼室
からの有害物質放出を低下させるための四角、例
えば正方形又は矩形モノリシツクセラミツク触媒
要素を支持並びに１つの束に結合するための装置
に関する。

考案が解決しようとする問題点 モノリシツクセラミツク体は過激な作業条件
（振動、圧力衝撃、温度変化）下に破損しやすい
ので、安全で、衝撃吸収性の固定が必要である。
更に、モノリシツクセラミツク体は任意の大きさ
で製造することができないので、例えば発電所廃
ガスにおいて時間あたり流出する大量のガスを処
理するために多くの要素を統合してバツテリーに
することも必要である。

問題点を解決するための手段 本考案によれば燃焼装置の廃ガス処理のために
使用される四角形モノリシツクセラミツク触媒要
素の支持並びに束に結合するための装置におい
て、 ａ 触媒要素外形に形状的に適合していて、かつ
外面で摺動可能な弾性の緩衝スリーブ、及び ｂ 触媒要素及び緩衝スリーブの外形に相当し、
内部中空断面積が触媒要素の端面面積より大で
あり、かつ触媒要素の端面面積と緩衝スリーブ
の端面面積の合計より小さいか、又はこれら端
面面積の合計と同じである、緩衝スリーブを包
囲する金属フレームからなり、この際 ｃ フレーム深さ及緩衝スリーブの高さは触媒要
素の長さの少なくとも1/50に相当し、かつ ｄ フレームの二隣接側面のそれぞれに対称的配
置で切欠きもしくは内方向に形成された溝を有
し、他の二面は突出部を有し、該突出部は隣接
フレームの切欠きもしくは溝中に形状的に係合
可能であることを特徴とする。

緩衝スリーブは例えば鉱物繊維、セラミツク繊
維、金網又は他の耐熱性弾性部材からなつていて
よい。モノリシツク体上に該緩衝スリーブをその
端面から摺動した後、このスリーブ上に金属フレ
ームを摺動し、この際弾性スリーブは圧縮されて
もよい。この圧縮は過熱の際に唯一回伸長するス
リーブ材料によつても達せられるか、又は強化さ
れる。このような材料は、例えばいわゆるブレー
グリンマーマツト（膨張雲母マツト；
Blahglimmer matte）であり、例えばこれは3M
社からインテラム（INTERAM）という商
品名で販売されている。必要な熱処理は組み立て
後、又は熱廃ガス、例えば熱煙道ガスでの吹付け
により作動においてはじめて行なわれてもよい。

１方ではモノリシツク体と緩衝スリーブとの
間、他方では緩衝スリーブと金属フレームとの間
の摩擦の生じる結合が耐えられない作業条件に該
触媒をさらす場合には、該フレームは端面で安全
ストツパーを備えており、該ストツパーは触媒の
端面の縁部を包囲し、こうして形状適合により触
媒要素の縦軸方向への移動は回避される。

本考案の有利な実施形によれば、金属フレーム
はその端面で内方向に突出し、連続した又は多く
の“舌片”に分割された、触媒要素の端面の縁域
のためのストツパーを形成する。

垂直に配置された短かい触媒要素においては、
該触媒要素をその下部で支持するだけで十分であ
る。要素が長い場合、要素への強い負荷又は水平
配置の場合は両側での支持が良い。

本考案によれば緩衝スリーブと金属フレームか
らの組合わせが触媒要素の少なくとも１方の端部
に配置しうるように形成されている。

実施例 次に、本考案を有利な実施例につき図面を用い
て簡単に説明する。

分解図として示された第１図は正方形の横断面
（縁の長さ150mm）を有する長さ１ｍのモノリシツ
クセラミツク触媒要素１を表わす。この触媒要素
はその全長にわたつて多数の正方形流通路を有し
ており、この中を処理すべき廃ガスが流れ、触媒
と接触する。該触媒は要素の材料構成分であつて
もよいし、要素のセラミツク材料上に被膜として
存在してもよい。

モノリシツク体の端面面積よりわずかに小さな
内部中空横断面積（149mm×149mm）を有する弾性
金網からなる、長さ３cmの緩衝スリーブ２はモノ
リシツク体上に、スリーブの外側端面がモノリシ
ツク体の端面と一緒に終わるように押しかぶさつ
ている。

耐熱性スチール（例えば工材V2A）からなる
深さ３cmのフレーム３はモノリシツク体及びスリ
ーブの外形に相当し、触媒要素と緩衝スリーブと
の端面の合計面積（158mm×158mm）よりわずかに
小さい内部中空横断面積を有する。フレーム３は
２つの隣接側面に一致する形及び配置で矩形の切
欠き４（寸法10mm×100mm）を備える。他の二つ
の側面は矩形の突出部５を有し、この突出部は保
持された触媒要素の束の隣接フレームの前記切欠
き中に形状適合して係合する。

金属フレームの外側縁部に、フレーム側面あた
りそれぞれ１つの、側面に対して鉛直の内方向に
６mm突出し、かつモノリシツク体端面の縁部を保
護するストツパー６が設けられている。

組立てにおいて、該フレームを、ストツパーが
モノリシツク体端面と接触するまで緩衝スリーブ
上を押し込む。

次いで支持装置を両方の端部に備えるモノリシ
ツク体を他の同様に装備されたモノリシツク体と
目違い継ぎ4/5により統合して触媒束としてもよ
い。

第２図は触媒要素１、緩衝スリーブ２及びフレ
ーム３に関しての分解断面図を示した。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案による装置の１実施例を示す
図であり、第１図は分解図であり、第２図は分解
断面図である。 １……触媒要素、２……緩衝スリーブ、３……
フレーム、４……切欠、５……突出部、６……ス
トツパー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 四角形モノリシツクセラミツク触媒要素の支
   持並びに束に結合するための装置において、 ａ 触媒要素１の外形に形状的に適合してい
   て、かつこの外面で摺動可能な弾性の緩衝ス
   リーブ２、及び ｂ 触媒要素及び緩衝スリーブの外形に相当
   し、かつ内部中空断面積が触媒要素の端面面
   積より大であり、かつ触媒要素の端面面積と
   緩衝スリーブの端面面積との合計より小さい
   か、又はこれら端面面積の合計と同じであ
   る、金属フレーム３からなり、この際 ｃ フレーム深さ及び緩衝スリーブの高さは触
   媒要素の長さの少なくとも1/50に相当し、か
   つ ｄ フレームの二隣接側面のそれぞれに対称的
   配置で切欠きもしくは内方向に形成された溝
   ４を有し、他の二面は突出部５を有し、該突
   出部は隣接フレームの切欠きもしくは溝中に
   形状的に係合可能 であることを特徴とするモノリシツク触媒の支持
   装置。 ２ 金属フレーム３がその端面で内方向に突出
   し、触媒要素の端面の縁部のための連続した又
   は多くの舌片に分割されたストツパー６を形成
   している実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   装置。 ３ 緩衝スリーブと金属フレームとからの組合せ
   が触媒要素の少なくとも１方の端部に配置しう
   るように形成されている実用新案登録請求の範
   囲第１項又は第２項記載の装置。