JPH0417045Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案はピン、ネジ等を使用せずに連結するこ
とができる時計バンド等の駒構造に関するもので
ある。

(b) 従来技術 従来より一般に広く普及している時計バンド等
の駒は、ピンやネジ等を使用して連結されるもの
であつた。

(c) 考案が解決しようとする問題点 上記従来の駒は、ピン等を使用していたので、
部品点数が多く、組立作業にも時間がかかり、コ
ストの上昇をまねくという問題点があつた。

(d) 問題点を解決するための手段 本考案は、バンド長手方向の一端と他端にそれ
ぞれ係合凸部とこの係合凸部に適合する凹部を有
し、かつ裏面にバンド長手方向に設けられた溝を
有する縁駒と、この縁駒の溝に固定される連結板
とからなり、隣接する２つの縁駒の係合凸部と凹
部とを係合させることによりバンド長手方向に連
結し、さらに縁駒の溝内に固定された連結板の腕
部が他方の隣接する縁駒の溝内に適合することに
より前記係合凸部と凹部との係合状態を保持し、
またバンド横方向へのずれを防止するようにして
連結することにより、前記従来例の問題点を解決
するものである。

(e) 実施例 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図は本考案の一実施例に係るバンド駒の構
造を示す分解斜視図、第２図は組立後の状態を示
す側面図である。

１，２は縁駒であり、それぞれバンド長手方向
の一端に設けられた上方に突出する係合凸部３，
４と、他端に設けられ係合凸部３，４に適合する
下方に開口した凸部５，６とを有するものであ
る。

また、この縁駒１，２の裏面には、バンド長手
方向に溝７，８が形成されている。

９は連結板であり、縁駒１の溝７内に溶接、ネ
ジ等により固定される固定部１０と、縁駒１の凹
部５と縁駒２の係合凸部４とを係合させたとき
に、縁駒２の溝８内に達する腕部１１とから構成
されている。

この腕部１１は、固定部１０よりも薄く設定さ
れている。

上記構成からなる駒は次のようにして連結され
る。はじめに、縁駒２の係合凸部４の上に縁駒１
の凹部５をかぶせるようにして係合させ、次に連
結板９の固定部１０を縁駒１の溝７内に固定す
る。

このとき、連結板９の腕部１１は、縁駒２の溝
８内に嵌合しており、縁駒２が下方に移動して係
合凸部４と凹部５の係合状態が解除されないよう
にすると共に、縁駒１，２がバンド横方向にずれ
ることをも防止している。

この結果、縁駒１，２に連結され、同様にして
複数の縁駒を連結する。

尚、連結板９の腕部１１は、その固定部１０よ
りも薄くなるように設定されているので、縁駒２
の溝８の内上面との間には間隙が生じる。

この間隙により縁駒１，２は相互にこの間隙分
だけ回動することができ、バンドのしなりを得る
ことができる。

(f) 考案の効果 本考案によれば、ピン、ネジ等を使用すること
なく駒を連結することができ、部品点数を削減す
ることができると共に、コストも下げることがで
きる。また、縁駒１，２は単に重ね合わせるだけ
で係合させることができ、接合部分も縁駒と連結
板との間だけであるため、極めて製造し易い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るバンド駒の構
造を示す分解斜視図、第２図は第１図に示す駒の
組立後の状態を示す側面図である。 １，２……縁駒、３，４……係合凸部、５，６
……凹部、７，８……溝、９……連結板、１０…
…固定部、１１……腕部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 バンド長手方向の一端に設けられ上方に突出す
   る係合凸部と、その他端に設けられ隣接する同一
   形状をなす縁駒の係合凸部を抱え込んでバンド長
   手方向に連結するための下方に開口した凹部と、
   裏面にバンド長手方向に設けられた溝とを有する
   縁駒と； 該縁駒の溝内に固定される固定部と、前記縁駒
   の凹部に係合凸部が係合する前記隣接する縁駒の
   溝内に達すると共に該溝の内上面との間に間隙を
   もつてその溝内に位置し、前記縁駒の上方及びバ
   ンド幅方向への移動を規制する腕部とを有する連
   結板と、 からなることを特徴とするバンド駒構造。