JPH04168411A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JPH04168411A
JPH04168411A JP29669090A JP29669090A JPH04168411A JP H04168411 A JPH04168411 A JP H04168411A JP 29669090 A JP29669090 A JP 29669090A JP 29669090 A JP29669090 A JP 29669090A JP H04168411 A JPH04168411 A JP H04168411A
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polarized light
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optical
optical deflector
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Masahide Okazaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、光偏向器に関し、詳しくは、面倒れの影響が
極めて小さい光偏向器に関する。
【従来の技術】
従来、光偏向器として、ポリゴンミラー、ガルバノミラ
−等を可動反射鏡として利用するものが知られている。 例えば、ポリゴンミラーを利用した光偏向器では、第1
4図に示すように、ポリゴンミラーA1を回転軸AOを
中心に回転させつつ、そのポリゴンミラーA1の反射面
でレーザ光源より出射した直線偏光の入射光ビームA2
を反射させて、出射光ビームA3の進行方向を破線に示
すように回転軸AOと交差する平面内で変化させる。 こうしたポリゴンミラーAIを利用した光偏向器では、
ポリゴンミラーAIの各反射面の加工誤差や、回転軸が
コマ振りのように円錐状にぶれることに起因して、反射
面が鉛直面から傾く現象、いわゆる面倒れが発生する。 このため、出射光ビームA3の進行方向が回転軸AOと
交差する平面内からずれ、目的とする地点から大きく離
れた位置を露光してしまう。こうした面倒れは、ポリゴ
ンミラーを利用した光偏向器に限るものではなく、その
他の可動反射鏡を利用した光偏向器にも生じる。 そこで、例えば、ペンタプリズムまたは2枚の平面鏡を
用いて、面倒れの補正を図るものが提案されている(特
開昭83−158580号公報。 United S tates Patent 447
5787等)。 これらの光学要素は、面倒れを補正することができると
いう機能を有する。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の光偏向器では、入射光ビ
ームが、例えば、レーザ光源より出射した直線偏光の光
ビームである場合、反射光ビームは通常、楕円偏光とな
り、さらに、その偏光状態は、反射部であるポリゴンミ
ラー等の回転角に応じて変化する。このため、一定の偏
光状態の光ビームを利用する光学機器に前記従来の光偏
向器を適用することは困難である。 例えば、感光材料を走査露光する装置に従来の光偏向器
を適用する場合、光ビームの偏光状態が変化すると、高
感度の感光材料を高精度に露光することができない恐れ
がある。 また、従来の光偏向器は、光ビームの偏光状態が変化す
ることから、一定の偏光状態を持つ光ビームを測定対象
物に照射してその状態を解析するエリプソメータ等の測
定装置に適用することも困難である。 本発明の光偏向器は、こうした問題点に鑑みてなされた
もので、面倒れの補正を図りつつ、さらに、出射光ビー
ムの偏光状態を偏向方向によらずに一定に維持すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成すべく、前記課題を解決するため
の手段として、以下に示す2つの光偏向器の構成を取っ
た。 請求項1に記載した光偏向器は、 円偏光の入射光ビームを偏向する光偏向器であって、 入射される光ビームに対して、所定の第1の直線偏光成
分を選択的に透過すると共に、該成分と直交偏光の対を
なす第2の直線偏光成分を選択的に反射する選択性反射
面を有し、前記入射光ビームから所定の直線偏光の光ビ
ームを出射する光学素子と、 前記光学素子の選択性反射面に対して一定の角度で向か
い合って配設され、前記光学素子より出射した光ビーム
を再度、前記光学素子方向に反射する反射手段と、 前記−光学素子と前記反射手段との間に配設されるl/
4波長板と、 前記光学素子、反射手段および174波長板を、前記入
射光ビームの主光線を軸として一体的に回転させる回転
機構と を備えたことを要旨としている。 なお、この光偏向器にあって、円偏光の入射光ビームを
直線偏光に変換する1/4波長板を、入射光ビームの進
行方向に対し光学素子の前方に配設し、該174波長板
を、回転機構により、光学素子、反射手段およびそれら
の間に配設された1/4波長板と一体的に回転させるよ
うにしてもよい。 また、光学素子が、選択性反射面として、該光学素子の
入射面に対して平行な直線偏光成分を有する光ビームを
透過し、前記入射面に対して垂直な直線偏光成分を有す
る光ビームを反射する偏光膜を有する偏光ビームスプリ
ッタであるようにしてもよい。 請求項4に記載した光偏向器は、 円偏光の入射光ビームを偏向する光偏向器であって、 二つの反射部が一定の角度で向かい合って配設され、前
記入射光ビームを、該入射光ビームの入射方向に対して
一定の角度で出射する反射手段と、前記入射光ビームの
進行する光路中に配設され、円偏光の光ビームを直線偏
光の光ビームに変換する1/4波長板と、 前記反射手段および1/4波長板を、前記入射光ビーム
の主光線を軸として一体的に回転させる回転機構と を備えたことを要旨としている。 なお、この光偏向器にあって、1/4波長板に替えて、
偏光板を備えるようにしてもよい。
【作用】
以上のように構成された請求項1の光偏向器は、入射光
ビームを、光学素子の選択性反射面により透過(もしく
は反射)シ、その透過(もしくは反射)された光ビーム
を、反射手段により再度、光学素子方向に反射する。こ
うして光学素子に再入射される光ビームは、光学素子と
反射手段との間に配設された1/4波長板を2度通過し
ているため、光学素子に最初に入射される光ビームと直
交偏光の対をなす。このため、その再入射される光ビー
ムを、選択性反射面によって反射(もしくは透過)する
。その結果、入射光ビームの入射方向に対して所定の角
度で出射光ビームを出射する。 しかも、この一連の動作と同時に、光学素子、反射手段
および174波長板を、入射光ビームの主光線を軸とし
て、回転機構によって一体的に回転させる。その結果、
出射光ビームの出射方向は、入射光ビームの主光線を軸
として、その回りをその入射方向に対して所定の角度を
保ちつつ変化する。 このとき、光学素子の選択性反射面と反射手段とのなす
角度は一定であるため、一定の交角で配設された二枚の
反射面で反射される光線のふれ角は一定であるという幾
何光学的性質から、光ビームの出射方向を、光偏向器の
面倒れに対して不感とする。 また、光学素子には円偏光の光ビームが入射されるため
、選択性反射面の作用により、光学素子からは、その回
転角度位置にかかわらず、常に一定の光強度および偏光
方向を有する直線偏光の光ビームが出射される。即ち、
光偏向器からの出射光ビームの偏光状態は一定に維持さ
れる。 請求項2の光偏向器は、請求項1の光偏向器において、
さらに光学素子等と一体的に回転し、そこに入射する円
偏光の光ビームを直線偏光の光ビームに変換する1/4
波長板を具備するため、光偏向器の回転角度位置にかか
わらず、円偏光の入射光ビームを、その光量のほぼ全量
が光学素子の選択性反射面を通過または反射する直線偏
光の光ビームに変換し、光偏向器中を通過する光ビーム
の効率を向上させる。 請求項3の光偏向器は、請求項1または2に記載の光偏
向器において、選択性反射面を有する光学素子として、
特に、最も汎用されている偏光ビームスプリッタを特徴
する 請求項4の光偏向器は、入射光ビームを、反射手段の2
つの反射部で順次反射して、入射光ビームの入射方向に
対して所定の角度で光ビームを出射し、さらに、入射光
ビームの進行方向の光路中に配設された1/4波長板に
よって円偏光の光ビームを直線偏光の光ビームに変える
。しかも、この一連の作用を、反射手段および1/4波
長板の一体的な、入射光ビームの主光線を軸とする回転
に伴って行なう。その結果、光偏向器を通過した光ビー
ムの進行方向、即ち、光ビームの出射方向を、入射光ビ
ームの主光線を軸として、その回りをその入射方向に対
して所定の角度を保ちつつ変化させるように働(。 請求項1ないし3の光偏向器と同様に、2つの反射部を
所定の角度で向かい合って配置した構成の反射手段によ
って、光ビームの出射方向を、反射手段の面倒れに対し
て不感とする。 また、1/4波長板を、入射光ビームの主光線を軸とし
て反射手段と共に一体的に回転させていることから、円
偏光の光ビームは、1/4波長板を通過して、直線偏光
の光ビームに変わり、しかも、1/4波長板と反射手段
との相対的な位置関係は一定であることから、光偏向器
からの直線偏光の光ビームは一定の偏光方向をもち、偏
光状態が一定に維持される。 請求項5の光偏向器は、請求項4の光偏向器における1
/4波長板に代えて、円偏光の光ビームにおける一方向
の直線偏光成分のみを通過させる偏光板を採用する。
【実施例] 以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするた
めに、以下本発明の好適な実施例について説明する。 第1図は、請求項1ないし3に記載した光偏向器に対応
する第1実施例の要部を示す模式図である。 図示するように、この光偏向器1は、第1の1/4波長
板2.偏光膜3aを有する偏光ビームスプリッタ3.第
2の1/4波長板4および反射板5を、光ビームの入射
方向に順に配設した光学系6と、光ビームの主光線を軸
りとして光学系6を一体的に回転する図示しないモータ
とから構成されている。そして、第1と第2の1/4波
長板2と4および反射板5は光ビームの入射方向に直交
するように配設され、偏光ビームスプリッタ3は偏光膜
3aが光ビームの入射方向に対して45°をなすように
配設されている。 光偏向器1の光学系6には、入射光ビームとして円偏光
の光ビームが入射される。その入射光ビームは、第1の
174波長板2を通過して、その174波長板2の進相
軸に対して45°の偏光面をもつ直線偏光の光ビームと
なる。ここでは、入射光ビームを、右回りの円偏光とし
て、入射面に平行なp偏光が得られるように、進相軸の
方向を定めて第1の1/4波長板2は配設されている。 なお、円偏光の回転方向は、円偏光の光ビームを迎える
方向(進行方向と逆の方向)から見た場合の電気ベクト
ルの回転方向であり、また、入射面とは、偏光膜3aに
入射する光ビームと偏光膜3aの法線とを含む面である
。 次いで、その直線偏光の光ビームは偏光ヒームスプリッ
タ3に入射される。偏光ビームスプリッタ3の偏光膜3
aは、p偏光の光ビームに対してはほぼ全光量を透過し
、入射面に垂直なS偏光の光ビームに対してはほぼ全光
量を反射する。第1の1/4波長板2を通過した光ビー
ムは、p偏光であるから、偏光ビームスプリッタ3の偏
光膜3aをそのまま透過し、第2の1/4波長板4に全
光量入射される。 第2の1/4波長板4は、p偏光の光ビームを右回りの
円偏光の光ビームに変換するように進相軸の方向が定め
られて配設されており、偏光ビームスプリッタ3を透過
したp偏光の光ビームを右回りの円偏光の光ビームに変
換する。次いで、その光ビームは、反射板5にて反射さ
れ、進行方向が180°反転される。なお、この反射に
よって、円偏光の光ビームは、光ビームを迎える方向か
ら見て右回りの光ビームから左回りの光ビームとなり(
第1図参照)、再び第2の1/4波長板4に入射される
。 左回りの円偏光の光ビームは、第2の1/4波長板4を
通過すると、S偏光の光ビームとなり、再び、偏光ビー
ムスプリッタ3に入射されることになる。偏光ビームス
プリッタ3の偏光膜3aは、前述したようにS偏光の光
ビームを反射することから、入射された光ビームは偏光
膜3aにより反射されて、その進行方向が90°転換さ
れ、図中上方向に出射される。 このとき、偏光ビームスプリッタ3の偏光膜3aと反射
板5との交角は45°で固定されているため、一定の交
角で配設された二枚の反射面で反射される光線のふれ角
は一定であるという幾何光学的性質から、光学系6が第
1図における紙面に垂直な軸の回りの微動した場合にも
光ビームの出射角度は変化しない。 光学系6は図示しないモータ等の回転機構により入射光
ビームの主光線を軸りとして回転することから、出射光
ビームは、その軸りに対して垂直な方向を保ちつつ軸り
の回りに出射される。 こうした構成の光偏向器1を適用したドラム内面走査型
画像記録装置について、次に説明する。 第2図はそのドラム内面走査型画像記録装置の要部を示
す斜視図、第3図はそのドラム内面走査型画像記録装置
の構成を制御系の構成と共に示す概略構成図である。 両図に示すように、ドラム内面走査型画像記録装置10
は、円筒形状のドラム11を備え、そのドラム11の内
部に光偏向器1を備えている。ここで、ドラム11の円
筒中心軸と光偏向器1の回転軸りとは、一致させである
。また、光偏向器1へ光ビームを送る光ビーム出力部1
2と、光ビームの進行方向、即ちドラム11の軸方向に
光偏向器1を往復運動させる往復機構13とを備えてい
る。 光ビーム出力部12は、レーザ光源20.変調器21.
1/4波長板22およびビームエキスパンダ23から構
成されている。レーザ光源2oは、例えば、アルゴンレ
ーザ、ヘリウムネオンレーザ。 半導体レーザ等であり、直線偏光の光ビームを出射する
。変調器21は、ドラム内面に保持された感光材料11
aに記録されるべき情報に応じて光ビームのオン/オフ
制御を行なう。なお、レーザ光源20として、半導体レ
ーザを使用する場合には、それ自身で変調が可能である
ため、変調器21はこれを省略することができる。 レーザ光源20から出射された光ビームは、まず、変調
器21でオン/オフ制御され、次いで、1/4波長板2
2を通過して、円偏光の光ビームに変換され、その後、
ビームエキスパンダ23に送られる。ビームエキスパン
ダ23により、光ビームは比較的大口径のビームに変換
され、その後、光ビームをドラム11の内面に保持され
た感光材料11a上に結像させるためのフォーカシング
レンズ26を介して、光偏向器1に送られる。なお、1
/4波長板22は、レーザ光源20と光学系6との間の
任意の位置に配設することが可能である。 光偏向器1は、前述したように、第1の1/4波長板2
.偏光ビームスプリッタ3.第2の1/4波長板4およ
び反射板5の合計4つの光学素子からなる光学系6を備
えているが、詳しくは、図示するように偏光ビームスプ
リッタ3の表面に各光学素子2. 4. 5を光硬化性
樹脂等により接着・固定し、アルミ製の箱体27(第3
図参照)で外側を覆うようにして、光学系6が構成され
ている。さらに、光偏向器1は、主走査モータ28を備
え、その主走査モータ28の回転軸に光学系6を内蔵す
る箱体27が固着されて、前述した軸りを中心に回転す
る構成となっている。なお、フォーカシングレンズ26
と光学系6が連結された主走査モータ28とは、載置台
29に載置されている。 載置台29の下方には、往復機構13が設けられている
。 往復機構13は、ボールネジ機構であり、螺旋ねじが切
られている1本のねじ棒30と2本の案内棒31.32
(第3図においては省略)とを備えており、これらは入
射光ビームの進行方向に平行に配設されている。ねじ棒
30には、載置台29の第1支持脚34が螺合されると
共に、その端部に、副走査モータ33の回転軸が連結さ
れている。また、ねじ棒3oは、載置台29の第2支持
脚35を貫通している。なお、両支持脚34,35には
、案内棒31.32も貫通されている。こうした構成に
より、副走査モータ33を駆動することで、ねじ棒30
が回転し、ねじ棒30により第1支持脚34、ひいては
載置台29が、案内棒3L32によって案内されて移動
する。なお、第1支持脚34の下端には磁石片36が接
着されており、この磁石片36とスケール37とで磁気
式のリニアエンコーダ38が構成される。リニアエンコ
ーダ38によれば、入射光ビームの進行方向(副走査方
向)における載置台29の位置が検出され、ひいては、
その方向における光偏向器1からの出射光の位置が検出
される。 一方、主走査モータ28の回転軸には、コード板39a
が連結されており、このコード板39aと検出器39b
とからなるロータリエンコーダ40により、主走査モー
タ28の回転角、即ち、光偏向器1からの出射光の回転
角が検出される。 ドラム内面走査型画像記録装置10は、さらに、主走査
モータ28および副走査モータ33の動作を制御する走
査系制御回路50を備えている。走査系制御回路50は
、主走査駆動回路51を制御することにより、主走査モ
ータ28を駆動し、また、副走査駆動回路52を制御す
ることにより、副走査モータ33を駆動する。その結果
、光偏向器1は、入射光ビームの主光線を軸として定速
回転し、それと並行して、その軸上を所定位置から所定
方向に、例えば第3図中左方向に定速移動する。 リニアエンコーダ38およびロータリエンコーダ40か
らの出力信号は、主走査駆動回路51、副走査駆動回路
52を介して走査系制御回路50にそれぞれ入力される
。走査系制御回路50は、それら出力信号を取り込んで
、画像処理装置60に送る。 画像処理装置60は、ドラム内面走査型画像記録装置1
0に送る画像データを生成する装置で、CCDラインセ
ンサなどの一次元蓄積型光電変換素子(以下CCDと呼
ぶ)61と、CCD61からの出力信号をA/D変換す
るA/D変換器62と、A/D変換器62および前記走
査系制御回路50からの出力信号を取り込んで画像処理
を行ない、その結果である画像データを変調器21に出
力する処理ユニット63から構成されている。 処理ユニット63は、周知のCPU63a、ROM63
b、RAM63c等を中心に算術論理回路として構成さ
れ、A/D変換器62および前記走査系制御回路50か
らの出力信号が入力される入カポ−) 63 d、変調
器21に対して画像データの出力を行う出力ポートロ3
e等を備える。 CCD61により、図示しない原画を光電走査して得ら
れた入力画像信号は、A/D変換器62により多階調デ
ジタル画像データに変換されて、処理ユニット63内の
RAM63cに一旦格納される。処理ユニット63は、
その格納された画像データを適宜読み出し、網点を作成
する網点発生処理を行ない、その網点化された画像デー
タを変調器21に出力する。なお、処理ユニット63は
、走査系制御回路50からの出力信号を取り込んで、走
査位置に対応する画像データを変調器21に出力する。 以上詳述してきた構成により、ドラム内面走査型画像記
録装置10にあっては、画像処理装置60で生成した画
像データにより変調された光ビームが、光偏向器1を介
してドラム11の内面に向けて出射される。しかも、そ
の出射方向は、ドラム内面を、その軸の回り方向に回転
しつつドラムの全長方向に所定位置から所定方向に順に
移動される。その結果、ドラム11の内面が螺旋状に順
次露光され、ドラム11の内面に保持された感光材料1
1aに画像が記録される。 以上第1実施例の構成を詳述してきたが、こうした第1
実施例の光偏向器1は、光ビーム出力部12から入射さ
れる円偏光の入射光ビームを、第1の1/4波長板2に
よって直線偏光に変え、その直線偏光の光ビームを、偏
光ビームスプリッタ3、第2の1/4波長板4および反
射板5によって、偏光状態を保ったままでその方向を入
射方向に対して90°転換する。しかもこの一連の動作
と同時に、前記偏光ビームスプリッタ3.第2の1/4
波長板4および反射板5を、第1の1/4波長板2と共
に入射光ビームの主光j   IJLとして主走査モー
タ28によって一体的に回転させる。 その結果、光ビームは、その軸りに対して垂直方向を保
ちつつ軸りの回りに出射される。 したがって、偏光ビームスプリッタ3および反射板5を
用いることにより、一定の交角で配設された二枚の反射
面で反射される光線のふれ角は一定であるという幾何光
学的性質から、出射光ビームの出射方向を、光偏向器1
の面倒れ、即ち、入射光ビームの入射方向に垂直で偏光
膜3aに平行な軸(第1図の紙面に対して垂直な方向の
軸)の回りの揺動に対して不感とすることができ、面倒
れによる「出射方向の変化」という悪影響を除去(以下
、単に面倒れの補正と呼ぶ)することができる。 また、第1の1/4波長板2を通過した直線偏光の光ビ
ームは、第1の1/4波長板2の進相軸に対して所定の
偏光方向をもつp偏光の光ビームとなるが、第1の1/
4波長板2を、入射光ビームの人生光線を軸として、偏
光ビームスプリッタ3と共に一体的に回転させているこ
とから、偏光ビームスプリッタ3にはその回転角度位置
にかかわらず、偏光膜3aに対して、常にp偏光の光ビ
ームが入射される。そして、このp偏光の光ビームは、
偏光膜3aを透過した後、第2の1/4波長板4を通過
することにより円偏光の光ビームとなり、反射板5で進
行方向が反転された後、再び第2の1/4波長板4を通
過することによりS偏光の光ビームとなり、次いで、偏
光膜3aにより反射され、偏光ビームスプリッタ3より
出射する。 このため、偏光ビームスプリッタ3からの出射光ビーム
、即ち、光偏向器lからの出射光ビームは一定の偏光方
向をもつ直線偏光となり、偏光状態を偏向方向によらず
に一定に維持することができる。その結果、一定の偏光
状態の光ビームを利用する光学機器に容易に適用するこ
とができる。 さらに、第1実施例の光偏向器1は、第1.第2の1/
4波長板2,4と偏光ビームスプリッタ3と反射板5と
を回転軸り上に配設することが可能であり、それらの重
心位置を回転軸り上に配置することができるため、特に
、高速回転する光偏向器として好適である。 次に、請求項Hないし3に記載した光偏向器に対応する
第2実施例を説明する。 第4図はその第2実施例の光偏向器の要部を示す模式図
である。 同図に示すように、この光偏向器100は、第1実施例
と比較して、第2の1/4波長板4および反射板5の配
設位置と、第1の1/4波長板2の配設方向とが異なる
だけで、その他の構成は第1実施例の光偏向器1と同じ
である。即ち、第2の1/4波長板4および反射板5を
、偏光ビームスプリッタ3からみて入射光ビームの進行
方向に対して90” 転換した方向に順に配設し、しか
も、第1の174波長板2を、右回りの円偏光の光ビー
ムが入射された場合に、入射面に垂直なS偏光の光ビー
ムが出射されるように、進相軸の方向を定めて配設する
。 こうした光偏向器100によれば、入射光ビームとして
右回りの円偏光の光ビームが入射されると、第1の1/
4波長板2を通過した光ビームはS偏光の光ビームとな
り、偏光ビームスプリッタ3の偏光膜3aにより、第2
の1/4波長板 の方向(図中、下方向)に反射される
。次いで、光ビームは、第2の1/4波長板4を通過す
ることにより円偏光の光ビームとなり、次いで、反射板
5で反射されることにより、円偏光の回転方向が反転さ
れ、図中上方向に進行する。そして、この光ビームは、
再び第2の1/4波長板4を通過することにより、p偏
光の光ビームとなる。その後、この光ビームは、偏光ビ
ームスプリッタ3の偏光膜3aを透過して、外部に出射
される。しかも、第1の1/4波長板2.偏光ビームス
プリッタ3゜第2の1/4波長板4および反射板5から
なる光学系6は、入射光ビームの主光線を・軸りとして
一体的に回転され、このために、光ビームは、第1実施
例と同様に、その軸りに対して垂直な方向を保ちつつ軸
りの回りに出射される。 こうした第2実施例の光偏向器100は、第1実施例と
同様に、一定の交角で配設された二枚の反射面で反射さ
れる光線のふれ角は一定であるという幾何光学的性質か
ら、出射光ビームの出射方向を、光学系6の面倒れ、即
ち、入射光ビームの入射方向に垂直で反射面に平行な軸
(第4図の紙面に対して垂直な方向の軸)の回りの揺動
に対して不感とすることができ、いわゆる面倒れの補正
を図ることができる。さらに、出射光ビームの偏光状態
を光学系6の回転角度位置にかかわらず、常に一定に維
持することができ、その結果、一定の偏光状態の光ビー
ムを利用する光学機器に容易に適用することができる。 次に請求項1または3に記載した光偏向器に対応する第
3実施例を説明する。 第5図は、その第3実施例の先光偏向器500の要部を
示す模式図である。 同図に示すように、この光偏向器500は、第1実施例
と比較して、第1の1/4波長板2を省略すると共に、
偏光ビームスプリッタ3の一面に遮光部材502を配設
した点を除き、第1実施例の光偏向器1と同じである。 この光偏向器500においては、偏光ビームスプリッタ
3に直接、円偏光の光ビームが入射される。ところで、
偏光ビームスプリッタ3の偏光膜3aは、円偏光の光ビ
ームのうちp偏光成分のみ透過させ、S偏光成分を反射
するという作用を奏する。従って、偏光ビームスプリッ
タ3に入射した円偏光の光ビームは、その光量の約半分
がp偏光の光ビームとなって偏光膜3aを透過して1/
4波長板4に達し、一方、残りの約半分は偏光膜3aに
より、第5図下方向に反射されて遮光部材502に吸収
される。 1/4波長板を通過したp偏光の光ビームは、第1実施
例の場合と同様、右回りの円偏光の光ビームに変換され
、次いで、反射板5にて反射されて左回りの円偏光の光
ビームとなり、さらに、1/4波長板4によりS偏光の
光ビームとなって、偏光膜3aで反射され、偏光ビーム
スプリッタ3より第5図上方に出射される。偏光ビーム
スプリッタ3.1/4波長板4および反射板5からなる
光学系6は、入射光ビームの主光線を軸りとして一体的
に回転され、このために、光ビームは、第1実施例と同
様に、その軸りに対して垂直な方向を保ちつつ軸りの回
りに出射される。 こうした第3実施例の光偏向器500は、第1実施例と
同様に、一定の交角で配設された二枚の反射面で反射さ
れる光線のふれ角は一定であるという幾何光学的性質か
ら、出射光ビームの出射方向を、光学系6の面倒れ、即
ち、入射光ビームの入射方向に垂直で反射面に平行な軸
(第5図の紙面に対して垂直な方向の軸)の回りの揺動
に対して不感とすることができ、いわゆる面倒れの補正
を図ることができる。さらに、出射光ビームの偏光状態
を光学系6の回転角度位置にかかわらず、常に一定に維
持することができ、その結果、一定の偏光状態の光ビー
ムを利用する光学機器に容易に適用することができる。 なお、第3実施例の光偏向器500においては、入射光
ビームの全光量のうち約1/2は、遮光部材502に吸
収されてしまうこととなるため、入射光ビームの光量を
予め大きくしておくことが望ましい。 次に、第1実施例ないし第3実施例の光偏向器1.10
0,500を、平面走査型の画像記録装置に用いた実施
例を説明する。 第6図はその平面走査型画像記録装置の要部を示す斜視
図である。 第6図に示すように、平面走査型画像記録装置110で
は、レーザ光源120がら出射された光ビームを、第1
実施例と同様に、変調器121゜1/4波長板122.
ビームエキスパンダ123を介して、比較的大口径の円
偏光の光ビームに変換する。その後、その光ビームを反
射板130で反射させて、光偏向器1 (100,50
0)に入射する。 光偏向器1から出射される光ビームは、光学系に特別な
歪曲収差を持たせて焦点距離を調節するfθレンズ13
2および折り返しミラー133を介して、副走査テーブ
ル134の表面に保持された感光材料136に送られる
。そうして、光偏向器■への光ビームの入射方向を軸と
して、光偏向器1を走査モータ138で等速回転させる
ことにより、副走査テーブル134上で平面的な走査露
光がなされる。 こうした構成の平面走査型画像記録装置110では、光
偏向器1に対して面倒れの補正が図られているため、例
え光偏向器1が揺動しても光ビームの出射方向は単に平
行にずれるのみであり、こうした光ビームの平行なずれ
はfθレンズ132での結像位置になんら影響を及ぼす
ことがないため、光ビームは感光材料136上で本来の
位置に結像される。したがって、感光材料136上を直
線的な走査線に沿ってむらな(露光することができ、高
精度な記録を行なうことができる。 次に、請求項1ないし3に証載した光偏向器に対応する
第4実施例を説明する。 第7図はその第4実施例の光偏向器の要部を示す模式図
、第8図はその光偏向器の斜視図である。 両図に示すように、この光偏向器200は、第1実施例
と同様に、第1の1/4波長板202゜偏光ビームスプ
リッタ203.第2の1/4波長板204および第1の
反射板205を、光ビームの入射方向に順に配設し、さ
らに、第2実施例と同様に、偏光ビームスプリッタ20
3からみて入射光ビームの進行方向に対して90’転換
する方向に、第3の1/4波長板206および第2の反
射板207を配設するようにして光学系208を構成し
、また、入射光ビームの主光線を軸りとして、光学系2
08を図示しないモータで一体的に回転する。なお、第
2の反射板207は、その反射面の法線方向と偏光ビー
ムスプリッタ203からの光ビームの主光線とが微小な
角度をなすように傾けて配設されている。 光偏向器200の光学系208に入射される光ビームは
、合成された2チャンネル分の変調光ビームである。こ
の2チャンネル分の変調光ビームの一つ(以下、第1光
ビームB1と呼ぶ)は、右回りの円偏光の光ビームで、
他方(以下、第2光ビームB2と呼ぶ)は、左回りの円
偏光の光ビームであり、また、両光ビームBl、B2の
主光線は互いに一致しており、見かけ上1本の光ビーム
に合成されている。 こうした入射光ビームがどの様に各光学素子を通って外
部に出射されるかを、次に詳しく説明する。なお、第7
図にあっては、説明のため、第1光ビームB1と第2光
ビームB2との主光線をずらして描いている。 こうした入射光ビームは、第1の1/4波長板202を
通過して、第1光ビームBl(第8図中、偏光状態を実
線で示す)はp偏光の光ビームに変換され、第2光ビー
ムB2(第8図中、偏光状態を破線で示す)はS偏光の
光ビームに変換される。 その後、第1光ビームB1は、第1実施例と同様にして
、偏光ビームスプリッタ203.第2の1/4波長板2
04.第1の反射板205と順に送られ、その反射板2
05で反射されて、第2の1/4波長板204.偏光ビ
ームスプリッタ203と戻る。このとき、前述した様に
第1光ビームB1はS偏光の光ビームとなっていること
から、偏光ビームスプリッタ203の偏光膜203aで
反射されて、その進行方向が90”転換され、図中上方
向に出射される。 他方、第2光ビームB2は、第1の1/4波長板202
を通過してS偏光の光ビームに変換されるため、第2実
施例と同様に、偏光ビームスプリッタ203の偏光膜2
03aで反射されて、進行方向が90”転換され、第3
の1/4波長板206、第2の反射板207と順に送ら
れ、反射板207で反射されて、第3の1/4波長板2
06゜偏光ビームスプリッタ203に戻る。このとき、
前述したように、第2光ビームB2は、p偏光の光ビー
ムとなっていることから、偏光ビームスプリッタ203
の偏光膜203aを通過し、図中上方向に出射されるが
、反射板207が前述したように微小角だけ傾いている
ことから、光ビームの入射方向と垂直な方向に対して微
小な角度が付いた方向に出射される。 その結果、両光ビームBl、B2の出射方向には微小な
ずれがあるため、両光ビームB1.、B2は分離した状
態で外部に出射される。しかも、光学系208は図示し
ないモータにより軸りを中心として回転することから、
両光ビームBl、B2は分離した状態で、その軸りに対
してそれぞれの角度(第1光ビームB1は90°)を保
ちつつ軸りの回りに出射される。 こうした構成の光偏向器200を内蔵するドラム内面走
査型画像記録装置について、次に説明する。 第9図はそのドラム内面走査型画像記録装置の要部を示
す斜視図、第10図はそのドラム内面走査型画像記録装
置の構成を制御系の構成と共に示す概略構成図である。 両図に示すように、ドラム内面走査型画像記録装置21
0は、円筒形状のドラム211を備え、そのドラム21
1の内部にドラム211の円筒中心軸と回転軸とを一致
させた光偏向器200を備えている。また、光偏向器2
00へ光ビームを送る光ビーム出力部212と、光ビー
ムの進行方向、即ちドラム211の軸方向に光偏向器2
00を往復運動させる往復機構213とを備えている。 光ビーム出力部212は、レーザ光源218を備えてお
り、レーザ光源218からの光ビームをハーフプリズム
220で二方向に分割し、一方の光ビーム(第1光ビー
ムBl)を第1変調器221で、他方の光ビーム(第2
光ビームB2)を第2変調器222でそれぞれオン/オ
フ制御する。 第1光ビームBl(第10図中、偏光状態を実線で示す
)は、その後、反射板223で反射され、1/2波長板
224を介して、p偏光の光ビームからS偏光の光ビー
ムに変換されて、偏光ビームスプリッタ225に送られ
る。一方、第2光ビームB2(第10図中、偏光状態を
破線で示す)は、第2変調器222で変調された後、反
射板226で反射され、偏光ビームスプリッタ225に
送られる。偏光ビームスプリッタ225は、第1光ビー
ムB1と第2光ビームB2の主光線を一致させ、光偏向
器200の回転軸りに沿って、両光ビームBl、B2を
出射する。両光ビームBl、B2は1/4波長板227
を介して、第1光ビームB1は右回りの円偏光の光ビー
ムに、第2光ビームB2は左回りの円偏光の光ビームに
それぞれ変換される。さらに、両光ビームBl、B2は
、ビームエキスパンダ228により、比較的大口径の光
ビームに変換され、その後、フォーカシングレンズ22
9を介して、光偏向器200に送られる。なお、1/4
波長板227は、偏光ビームスプリッタ225と光偏向
器200との間であれば、任意の位置に配設することが
できる。 光偏向器200は、前述した光学系208と、主走査モ
ータ230を備え、その主走査モータ230の回転軸に
光学系208を内蔵する箱体23工が固着されている。 なお、フォーカシングレンズ229と光学系208とに
連結された主走査モータ230とは、載置台232に載
置されている。 載置台232の下方には、往復機構213が設けられて
いるが、この往復機構213は、第1実施例と全く同じ
もので、図中、第2図および第3図と同じ番号を付した
。 ドラム内面走査型画像記録装置210は、さらに、各種
エンコーダと各種制御回路を備えるが、これらも第1実
施例と全(同じもので、図中、第2図および第3図と同
じ番号を付した。 また、第3図とほぼ同様の構成の画像処理装置60を備
えており、第3図に示した装置と同様にして、網点を作
成する網点発生処理を行ない、その網点化された画像デ
ータを2チヤンネルに分けて、各チャンネルの画像デー
タを、第1変調器221、第2変調器222に出力する
。 以上詳述してきた構成により、ドラム内面走査型画像記
録装置210にあっては、画像処理装置60で生成した
2チヤンネルの画像データで変調された第1.第2の光
ビームBl、B2が、光偏向器200を介して分離され
、ドラム211の内面に向けて出射される。しかも、第
1.第2の光ビームBl、B2は、ドラム211の軸を
中心に回転しつつドラムの軸方向に順に移動される。そ
の結果、ドラム211の内面が螺旋状に順次2チヤンネ
ルの光ビームで露光され、ドラム211の内面に保持さ
れた感光材料211aに画像が記録される。 以上第4実施例の構成を詳述してきたが、こうした第4
実施例の光偏向器200によれば、第1ないし第3実施
例同様、偏光ビームスプリッタ203の偏光膜203a
と第1の反射板205との作用による幾何光学的性質と
、偏光ビームスプリッタ203の偏光膜203aと第2
の反射板207との作用による幾何光学的性質とから、
第1光ビームB1および第2光ビームB2の出射方向を
、光学系208の面倒れ、即ち、入射光ビームの入射方
向に垂直で反射面に平行な軸(第7図の紙面に対して垂
直な方向の軸)の回りの揺動に対して不感とすることが
でき、いわゆる面倒れの補正を図ることができる。 また、第1の1/4波長板202を、入射光ビームの入
射方向を軸として、偏光ビームスプリッタ203と共に
一体的に回転させていることから、偏光ビームスプリッ
タ203には、その回転角度位置にかかわらず、偏光膜
203aに対して常にp偏光およびS偏光の光ビームが
入射される。このため、第1または第2実施例同様、偏
光ビームスプリッタ203からの出射光ビーム、即ち、
光偏向器200からの出射光ビームは、両ビームB1、
B2共、一定の偏光面をもつ直線偏光となり、偏光状態
を偏向方向によらずに一定に維持することができる。そ
の結果、一定の偏光状態の光ビームを利用する光学機器
に容易に適用することができる。 さらに、出射される両光ビームB1.B2は、S偏光と
p偏光というように、偏光面が互いに直交している状態
が維持される。このため、従来、隣接する走査線の間が
白抜けになる状態(走査われ)を防止することを目的と
してマルチの出射光ビームを一部組なるようにした場合
に、第11図(a)に示すように、干渉が生じてビーム
形状がくずれることがあったが、この実施例においては
、出射される両光ビームBl、B2は、その偏向方向に
かかわらず、互いに直交偏向の対をなすこととなるため
、これらを一部組なるようにしても、第11図(b)に
示すように、干渉が生じない。 なお、上記の効果は、前述した偏光状態が一定に維持さ
れる効果により、生じるもので、副次的に発生する。 なお、前記第4実施例の光偏向器200では、出射され
る両光ビームBl、B2の出射方向をずらすために、第
2光ビームの反射部である第2の反射板207を若干傾
けるようになされていたが、これに換えて、ウォラスト
ンプリズムを用いて、両光ビームBl、B2を分離する
ように構成してもよい。即ち、第12図に示すように、
第2の反射板207を、その反射面の法線方向と偏光ビ
ームスプリッタ203からの光ビームB2の入射方向と
が一致するように配設し、偏光ビームスプリッタ203
から、光偏向器200への入射光ビームの方向と90°
の角度を持つ方向に両光ビームBl、B2が出射される
ように構成し、さらに、その偏光ビームスプリッタ20
3から出射された両光ビームBl、B2をウォラストン
プリズム300に通して、分離するように構成する。 こうして構成された変形例は、第4実施例と同一の効果
を奏する。前述した第1ないし第4実施例においては、
光学素子として最も一般的な偏光ビームスプリッタ3,
203を使用したものについて述べたが、同様の機能を
有するグラントムソン会プリズムやグランテーラ・プリ
ズム等の光学素子を使用することも可能である。 次に、請求項4または5に記載した光偏向器に対応する
第5実施例を説明する。 第13図はその第5実施例の光偏向器の要部を示す模式
図である。 同図に示すように、この光偏向器400は、所定の角度
で向かい合って置かれた2枚の反射板410.411お
よび1/4波長板415を備える光学系416と、入射
光ビームの主光線を軸りとして光学系416を一体的に
回転する図示しないモータとから構成されている。なお
、反射板410.411は、反射による偏光特性の変化
がほとんど無視できる程度の誘電体多層膜によりその反
射面が形成されている。 光偏向器400の光学系416には、入射光ビームとし
て円偏光の光ビームが入射される。その入射光ビームは
、第1の反射板411で反射されて、第2の反射板41
0に至り、さらにそこで反射されて、入射光ビームに対
して所定の角度(本実施例の場合、再反射板410,4
11の交角を45° としているため90°)の方向に
進む。その方向には1/4波長板415が配置されてお
り、その1/4波長板415を通過して、円偏光の光ビ
ームは、その回転方向に応じ1/4波長板415の進相
軸に対して45°あるいは一45°方向の偏光面を有す
る直線偏光の光ビームに変換される。こうして入射光ビ
ームに対して90°の方向に光ビームは出射される。 そして、光学系416は図示しないモータにより軸りを
中心として回転することから、光ビームは、その軸りに
対して垂直な方向を保ちつつ軸りの回りに出射される。 このとき、二枚の反射板410,411の交角は45°
で固定されているため、一定の交角で配設された二枚の
反射面で反射される光線のふれ角は一定であるという幾
何光学的性質から、出射光ビームの出射方向を、光学系
416の面倒れ、即ち、入射光ビームの入射方向に垂直
で反射面に平行な軸(第13図の紙面に対して垂直な方
向の軸)の回りの揺動に対して不感とすることができ、
いわゆる面倒れの補正を図ることができる。 また、1/4波長板415を、入射光ビームの主光線を
軸として再反射板410,411と共に一体的に回転さ
せていることから、反射板410゜411からの円偏光
の出射光ビームは、1/4波長板415を通過して、直
線偏光の光ビームに変わる。しかも、1/4波長板41
5と反射板410.411との相対的な位置関係は一定
であるから、1/4波長板415からの直線偏光の光ビ
ームは一定の偏光面をもち、出射光ビームの偏光状態を
光偏光器400の回転角度位置によらずに一定に維持す
ることができる。その結果、一定の偏光状態の光ビーム
を利用する光学機器に容易に応用展開することができる
。 なお、第13図においては、1/4波長板415を、光
ビームの進行方向に対して、再反射板410.411の
後方に配置しているが、1/4波長板415を再反射板
410,411の前方あるいは、反射板410と反射板
411との間に配置してもよい。これらの場合において
も、入射光ビームとして円偏光の光ビームを使用し、か
つ、l/4波長板415を軸りを中心として、再反射板
410.411と一体的に回転させることにより、第3
図に図示した実施例と同様の効果を奏する。 さらには、前記第13図の実施例における1/4波長板
415に代えて、円偏光の光ビームにおける一方向の直
線偏光成分のみを通過させる偏光板を採用することも可
能である。この場合においては、入射光ビームのうち、
前記直線偏光の光ビーム以外の成分は偏光板に吸収され
ることとなるため、入射光ビームの光量を予め大きくし
ておくことが望ましい。 以上、本発明のいくつかの実施例を詳述してきたが、本
発明は、こうした実施例に同等限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様
にて実施することができるのは勿論のことである。 【発明の効果】 以上詳述したように本発明の光偏向器は、出射光ビーム
の出射方向を、光偏向器の面倒れ、即ち、入射光ビーム
の入射方向に垂直で反射面に平行な軸の回りの揺動に対
して不感とすることにより、出射方向の変化という面倒
れの悪影響を除去することができる。さらに、出射光の
偏光状態を偏向方向によらずに一定に維持することがで
き、その結果、一定の偏光状態の光ビームを利用する光
学機器に容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、請求項1ないし3に記載した光偏向器に対応
する第1実施例の要部を示す模式図、第2図は、その光
偏向器を適用したドラム内面走査型画像記録装置の要部
を示す斜視図、第3図は、そのドラム内面走査型画像記
録装置の構成を制御系の構成と共に示す概略構成図、第
4図は、請求項1ないし3に記載した光偏向器に対応す
る第2実施例の要部を示す模式図、第5図は、請求項1
または3に記載した光偏向器に対応する第3実施例の要
部を示す模式図、第6図は、第1実施例ないし第3実施
例の光偏向器を用いた平面走査型画像記録装置の要部を
示す斜視図、 第7図は、請求項1ないし3に記載した光偏向器に対応
する第4実施例の要部を示す模式図、第8図は、その光
偏向器の斜視図、 第9図は、その光偏向器を内蔵するドラム内面走査型画
像記録装置の要部を示す斜視図、第10図は、そのドラ
ム内面走査型画像記録装置の構成を制御系の構成と共に
示す概略構成図、第11図(a)は、2つの出射光ビー
ムが干渉した場合のビーム形状を示す説明図、 第11図(b)は、2つの出射光ビームが干渉しない場
合のビーム形状を示す説明図、第12図は、第4実施例
の変形例を示す模式図、第13図は、請求項4または5
に記載した光偏向器に対応する第5実施例の要部を示す
模式図、第14図は、従来例であるポリゴンミラーを利
用した光偏向器を示す説明図、 である。 1.100,200,400,500 ・・・光偏向器 2.202・・・第1の1/4波長板 3.203・・・偏光ビームスプリッタ4.204・・
・第2の1/4波長板 5.205,207・・・反射板 6.208,416・・・光学系 206°・・・第3の1/4波長板 207・・・第2の反射板 410.411・・・反射板 415・・・174波長板 代理人  弁理士  五十嵐 孝雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円偏光の入射光ビームを偏向する光偏向器であって
    、 入射される光ビームに対して、所定の第1の直線偏光成
    分を選択的に透過すると共に、該成分と直交偏光の対を
    なす第2の直線偏光成分を選択的に反射する選択性反射
    面を有し、前記入射光ビームから所定の直線偏光の光ビ
    ームを出射する光学素子と、 前記光学素子の選択性反射面に対して一定の角度で向か
    い合って配設され、前記光学素子より出射した光ビーム
    を再度、前記光学素子方向に反射する反射手段と、 前記光学素子と前記反射手段との間に配設される1/4
    波長板と、 前記光学素子、反射手段および1/4波長板を、前記入
    射光ビームの主光線を軸として一体的に回転させる回転
    機構と を備えた光偏向器。 2 円偏光の入射光ビームを直線偏光に変換する1/4
    波長板を、入射光ビームの進行方向に対し光学素子の前
    方に配設し、 該1/4波長板を、回転機構により、光学素子、反射手
    段およびそれらの間に配設された1/4波長板と一体的
    に回転させる請求項1に記載の光偏向器。 3 光学素子が、選択性反射面として、該光学素子の入
    射面に対して平行な直線偏光成分を有する光ビームを透
    過し、前記入射面に対して垂直な直線偏光成分を有する
    光ビームを反射する偏光膜を有する偏光ビームスプリッ
    タである請求項1または2に記載の光偏向器。 4 円偏光の入射光ビームを偏向する光偏向器であって
    、 二つの反射部が一定の角度で向かい合って配設され、前
    記入射光ビームを、該入射光ビームの入射方向に対して
    一定の角度で出射する反射手段と、前記入射光ビームの
    進行する光路中に配設され、円偏光の光ビームを直線偏
    光の光ビームに変換する1/4波長板と、 前記反射手段および1/4波長板を、前記入射光ビーム
    の主光線を軸として一体的に回転させる回転機構と を備えた光偏向器。 5 1/4波長板に替えて、偏光板を備えた請求項4に
    記載の光偏向器。
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