JPH04168292A - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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Publication number
JPH04168292A
JPH04168292A JP29271790A JP29271790A JPH04168292A JP H04168292 A JPH04168292 A JP H04168292A JP 29271790 A JP29271790 A JP 29271790A JP 29271790 A JP29271790 A JP 29271790A JP H04168292 A JPH04168292 A JP H04168292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
lining layer
layer
surface layer
plain bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29271790A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tsuji
誠 辻
Takeshi Narushige
成重 丈志
Yuzuru Miyazaki
譲 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP29271790A priority Critical patent/JPH04168292A/ja
Publication of JPH04168292A publication Critical patent/JPH04168292A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明はすべり軸受、特に、Cu合金製ライニング層と
、そのライニング層上に形成されたPb合金製表面層と
を備えたすべり軸受の改良に関する。
この種すべり軸受は、主として内燃機関におけるクラン
クシャフトのジャーナル部、コンロッドの大端部等に適
用される。
(2)従来の技術 本出願人は、先にこの種すべり軸受として、特願平2−
10119号明細書および図面に開示したものを提案し
ている。
このすべり軸受においては、ライニング層がCU合金製
焼結体より構成され、またPb合金の結晶形態は、ミラ
ー指数で(hoo)面における配向指数が50〜100
%となるように構成されている。
このようにPb合金の結晶形態を構成する理由は、表面
層の焼付き発生面圧を高めて、すべり軸受の耐久性を向
上させることにある。
(3)発明が解決しようとする課駐 本発明者等は、前記すべり軸受について種々検討を加え
た結果、例えば内燃機関の高回転高出力化に対応して、
さらにすべり軸受の耐焼付き性を向上させるためには、
表面層におけるpb金合金結晶形態だけでなく、ライニ
ング層をも改良する必要性があることを究明した。
本発明はこのような観点よりなされたもので、ライニン
グ層を改良することによって内燃機関の高回転高出力化
等の苛酷な摺動状況に対して十分に対応し得る前記すべ
り軸受を提供することを目的とする。
B8発明の構成 (1)課題を解決するための手段 本発明は、Cu合金製ライニング層と、そのライニング
層上に形成されたPb合金製表面層とを備えたすべり軸
受において、前記ライニング層は鋳造組織を有し、前記
Pb合金の結晶形態は、ミラー指数で(hoo)面にお
ける配向指数が70〜100%となるように構成されて
いることを特徴上する。
(2)作 用 表面層およびライニング層を前記のように構成すると、
すべり軸受の焼付き発生面圧が、改良前のものに比べて
大幅に向上する。
これは、改良前のすべり軸受においては、ライニング層
の金属組織が粒状結晶より構成される焼結組織であるた
め硬さがやや低いが、改良後のすべり軸受においては、
ライニング層の金属組織が鋳造組織、したがってデンド
ライトより構成されるため硬さが高くなり、また配向指
数の下限値を50%から70%に引上げたことに起因す
る。
(3)実施例 第1.第2図において、すべり軸受1は、エンジンにお
けるクランクシャフトのジャーナル部、コンロッドの大
端部等に適用されるもので、第1および第2半体1+、
lzよりなる。両半体11.1□は同一構造を有し、裏
金2と、その裏金2の相手部材との摺動面倒に形成され
たライニング層3と、そのライニング層3上にNiメツ
キバリヤ層5を介して形成された表面層4とを備えてい
る。必要に応じて、裏金2およびライニング層3間にC
uメツキ層が設けられ、またライニング層3および表面
層4間のNiメツキバリヤ層5を省くこともある。
裏金2は圧延鋼板、鋳鋼等より構成され、その厚さはす
べり軸受1の設定厚さにより決められる。
ライニング層3はCu合金より構成され、その厚さは5
0〜500μm、通常は300μm程度である0表面層
4はPb合金より構成され、その厚さは5〜50μm、
通常は20μm程度である。
ライニング層3を構成するCu合金としては、10〜4
0重量%のPbおよび0.5〜10重量%のSnを必須
化学成分とする鋳造用Cu合金が用いられる。
ライニング層3の形成に当っては、例えば裏金2となる
帯鋼を200〜500″Cに加熱して一側方から他側方
へ2m/+++inの速度で送り、次いでその帯鋼の上
に、1050〜1150°CのCu合金の溶湯を、その
厚さが約0.8閣となるように連続的に流下させ、その
後溶湯を冷却水により急冷する、といった手段が採用さ
れる。
第3A図は改良後のライニング層3の金属組織を示す顕
微鏡写真(100倍)であり、その鋳造組織は灰色のC
u−3n相デンドライトの隙間に黒色のPb相が入り込
んだ様相を呈する。図中、4は表面層、5はNiメツキ
バリヤ層である。
第3B図は改良前のライニング層3の金属組織を示す顕
微鏡写真(100倍)であり、その焼結組織は灰色のC
u−Sn相粒状結晶の隙間に黒色のPb相が入り込んだ
様相を呈する。
表面層4を構成するPb合金は、80〜90重量%のp
bと3〜20重量%のSnとを含有し、必要に応じてC
u、In、Agから選択される少なくとも一種を10重
量%以下含有する。
Cuは表面層4の硬さを向上させる機能を有するが、そ
の含有量が10重量%を上回ると、硬さが高くなり過ぎ
て相手部材の摩耗量が増加する。
Cuを添加する場合には、表面層4の硬さHmvが17
〜20になるように、その含有量を調整するのが望まし
い。
InおよびAgは、表面層4を軟化して初期なじみ特性
を改善する機能を有するが、その含有量が10重量%を
上回ると、表面層4の強度が低下する。In、Agを添
加する場合には、表面層4の硬さHmvが12〜15に
なるように、その含有量を調整するのが望ましい。
表面層4は、電気メツキ法により形成されるもので、メ
ツキ液としては、40〜180 g/IlのPb”、1
.5〜35g/f!のSn”、必要に応じて15 g/
l以下のCu”を含むホウフッ化系メツキ液が用いられ
る。またメツキ液の温度は10〜35℃、陰極電流密度
は2〜15A/dm”にそれぞれ設定される。
第4図は表面層4の摺動面4aにおける金属組織を示す
電子顕微鏡写真(10,000倍)である、この表面層
4は8重量%のSnと、2重量%のCuとを含有するP
b合金よりなる。その表面層4は、Cu合金製ライニン
グ層3上にNiメツキバリヤ層5を介して形成され、表
面層4を形成する際の電気メツキ処理における陰極電流
密度は10A/dm”に設定された。
摺動面4aにおけるPb合金の結晶は四角錐体をなし、
その4つの斜面はミラー指数で(111)面に平行な面
に属する。
第5図は前記Pb合金のX線回折図であり、ミラー指数
で(200)面および(400)面の回折ピークのみが
認められる。
ここで、結晶面の配向性を表わす指数として配向指数O
eを、 (但し、hkfはミラー指数、 I hkfは(hkf)面の積分強度、Σhkj2はI
hkfの総和) と定義すると、或(hkl)面において、その配向指数
Oeが100%に近ければ近い程、その(hkl)面と
直交する方向へ配向した結晶面が多いことになる。
前記Pb合金(7)(200)面および(400)面に
おける積分強度Ihki!、および配向指数Oeは表■
の通りである。
表      I 表1より、前記Pb合金の(hoo)面における配向指
数Oeは100%であり、したがってPb合金は結晶軸
a、b、cにおいて各軸方向に配向した結晶面、即ち(
hoo)面を持つことになる。
以下に述べる表■、■において、本発明実施例I〜■お
よび比較例■〜Xの裏金としては圧延鋼板が用いられ、
またライニング層3と表面層4との間にはNiメツキバ
リヤ層5が存在する。
表■は、各偶におけるライニング層3の組成、金属組織
および硬さを示す。
表     ■ 表■は、各偶における表面層4の組成、結晶配向性、し
たがって配向指数Oe等を比較したものである。
第6図は各偶の焼付きテスト結果を示す。
焼付きテストは、回転軸に各すべり軸受を摺擦させ、そ
のすべり軸受に対する負荷荷重を漸次増加させることに
より行われ、第6図は各すべり軸受の表面層が焼付きを
発生したときの面圧を求めたものである。
テスト条件は次の通りである。回転軸の材質JIS  
548C材に窒化処理を施したもの、回転軸の回転数 
6000rps+ 、給油温度 120°C1給油圧力
 3 kg f /d、負荷荷重 1 kg f /s
ec 。
第6図から明らかなように、実施例I〜■および比較例
V〜■は、ライニング層3の改良に伴い比較例■〜Xに
比べて耐焼付き性が向上している。
また同一のライニング層3を有する場合においては、(
hoo)面における配向指数Oeを70%以上に設定し
た実施例■〜■の方が比較例V〜■よりも優れた耐焼付
き性を有することが明らかである。
C9発明の効果 本発明によれば、ライニング層の構成および表面層を構
成するPt)合金の結晶形態を前記のように特定するこ
とによって、優れた耐焼付き性を有し、内燃機関の高回
転高出力化等の苛酷な摺動状況に十分に対応し得るすべ
り軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1.第2図はすべり軸受を示し、第1図は分解平面図
、第2図は第1図■−■線断面図、第3A図は改良前の
ライニング層の金属組織を示す顕微鏡写真、第3B図は
改良前のライニング層の金属組織を示す顕微鏡写真、第
4図は表面層の金属組織を示す顕微鏡写真、第5図は表
面層を構成するPb合金のX線回折図、第6図は焼付き
テスト結果を示すグラフである。 1・・・すべり軸受、2・・・裏金、3・・・ライニン
グ層、4・・・表面層 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社代理人 
  弁理士  落  合     健同       
 仁   木   −明第1図 第2図 第3A図 第38m 第6図 (hoo)面における配向指数(%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Cu合金製ライニング層と、そのライニング層上に形成
    されたPb合金製表面層とを備えたすべり軸受において
    、前記ライニング層は鋳造組織を有し、前記Pb合金の
    結晶形態は、ミラー指数で(h00)面における配向指
    数が70〜100%となるように構成されていることを
    特徴とするすべり軸受。
JP29271790A 1990-10-30 1990-10-30 すべり軸受 Pending JPH04168292A (ja)

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JP29271790A JPH04168292A (ja) 1990-10-30 1990-10-30 すべり軸受

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JP29271790A JPH04168292A (ja) 1990-10-30 1990-10-30 すべり軸受

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JP (1) JPH04168292A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0694036A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Daido Metal Co Ltd 耐フレッチング特性に優れた多層すべり軸受
JP2018145505A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 大同メタル工業株式会社 摺動材料及びその製造方法、並びに摺動部材及び軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0694036A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Daido Metal Co Ltd 耐フレッチング特性に優れた多層すべり軸受
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