JPH04168249A - Fe基軟磁性合金およびその製造方法 - Google Patents

Fe基軟磁性合金およびその製造方法

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JPH04168249A JP2291967A JP29196790A JPH04168249A JP H04168249 A JPH04168249 A JP H04168249A JP 2291967 A JP2291967 A JP 2291967A JP 29196790 A JP29196790 A JP 29196790A JP H04168249 A JPH04168249 A JP H04168249A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、各種トランス、可飽和リアクトル、各種チョ
ークコイル、各種磁気ヘッド、各種センサなどに適した
Fe基基磁磁性合金その製造方法に関する。
(従来の技術) 電源用各種磁性部品や磁気ヘッド用の軟磁性材料として
は、従来、パーマロイ、Fe−Al−8i系合金、けい
素鋼、フェライトなどが用いられてきた。
ところで、近年、電子機器に対する小型軽量化、高性能
化などの要求が高まっており、このような要求を満足す
るために、たとえば電源などの動作周波数は高周波化さ
れつつある。そこで、磁性部品を構成する軟磁性材料に
は、高周波域における低損失化や飽和磁束密度の増大な
どの特性向上が強く望まれている。
しかし、上述したような従来材では、これらの要求を充
分に満足することができないことから、高周波対応の軟
磁性材料としてアモルファス合金が最近注目を集めてい
る。
アモルファス合金は、高透磁率、低保磁力などの優れた
軟磁気特性を示し、また高周波域で低鉄損、高角形比が
得られるなどの特性を有することから、スイッチング電
源用の磁性部品などとして一部実用化されている。たと
えばCo基アモルファス合金は可飽和リアクトルなどと
して、またFe基アモルファス合金はチョークコイルな
どとして実用化されている。
しかし、これらアモルファス合金においても、解決しな
ければならならない課題も多い。たとえば、Co基アモ
ルファス合金は、高周波域で低鉄損、高角形比が得られ
るなど、特性的には優れているものの、比較的高価で汎
用性に乏しいという難点がある。また、Fe基アモルフ
ァス合金は、安価で汎用性には優れるものの、零磁歪が
得られないため、樹脂モールドなどによる磁気特性の劣
化が比較的大きく、また磁歪振動によってノイズの発生
が大きいなどの難点がある。
一方、最近、Co基アモルファス合金とほぼ同等の軟磁
気特性を有する、超微細な結晶粒を析出させたFe基磁
性合金が提案されている(特開昭63−320504号
公報、同64−79342など参照。)このFe基超超
微細結晶合金、優れた軟磁気特性を有するとともに、低
磁歪を満足し、さらにFeを主としていることから比較
的安価であり、Co基アモルファス合金に代わる軟磁性
材料として注目されている。
(発明が解決しようとする課題) このように、Fe基超超微細結晶合金、優れた軟磁気特
性を加えて、安価であるという長所を併せもっている。
しかしながら、上記Fe基超超微細結晶合金軟磁気特性
は、その製造過程における熱処理温度に対する依存性が
太きいという難点があった。
すなわち、上記Fe基超超微細結晶合金母合金を一部ア
モルファス化し、その後結晶化温度近傍の温度域で熱処
理することによって、微細な結晶粒を析出させて優れた
軟磁気特性を付与している。
しかし、上記熱処理の温度範囲が比較的狭く、さらにア
モルファス状態から結晶化する際に放出されるエネルギ
ー量が大きいため、熱処理時に設定温度範囲を超える危
険性が高く、これによって軟磁気特性の劣化を招きやす
いという難点があった。
本発明は、このような課題に対処するためになされたも
ので、高周波域において低鉄損、高飽和磁束密度、低磁
歪を満足し、かつこれらの特性が熱処理条件にあまり存
在することなく得られる安価で汎用性に優れたFe基基
磁磁性合金その製造方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段と作用) すなわち、本発明の合金は一般式 %式% M:Nb、Zr、Hf、Ta、Ti、Vから選ばれる少
なくとも一種以上 M’:Cr、Mo、W、Mn、希土類元素、白金族元素
から選ばれる少なくとも一種以上 Y:B、Pから選ばれる少なくとも一種以上Y”:C,
Nから選ばれる少なくとも一種以上X:Al、Geから
選ばれる少なくとも一種以上A:Co、 Niから選ば
れる少なくとも一種以上0.1≦a≦15 0≦b≦10 2≦C≦15 0.1≦d≦15 2≦e≦20 0≦f≦10 0≦g≦30(at%) で表わされることを特徴とする超微細な結晶粒からなる
Fe基基磁磁性合金ある。
また、本発明のFe基基磁磁性合金製造方法は、一般式 %式% M:Nb、Zr、Hf、Ta、Ti、Vから選ばれる少
なくとも一種以上 M’:Cr、Mo、W、Mn、希土類元素、白金族元素
カラ選ばれる少なくとも一種以上 Y:B、Pから選ばれる少なくとも一種以上Y’:C,
Nから選ばれる少なくとも一種以上X:A1.Geから
選ばれる少なくとも一種以上A:Co、Niから選ばれ
る少なくとも一種以上0.1≦a≦15 0≦b≦10 2≦C≦15 0.1≦d≦15 2≦e≦20 0≦f≦10 0≦g≦30  (at%) で表わされる溶融状態のFe基合金を超急冷した後、そ
の結晶化温度付近あるいはそれ以上の温度で熱処理を行
い、組織内に微細結晶粒を析出させることを特徴とする
Fe基基磁磁性合金製造方法である。
本発明者らがFe基基磁磁性合金ついて詳細に検討した
結果、前記一般式においてMで表わしたNb、Zr、H
fなどの元素が熱処理時に、Y′で表わしたC、Nと結
合して微細な炭化物、あるいは窒化物を形成することに
より、bccFe固溶体の析出を促進すると共に、結晶
粒の粗大化およびbee相以外の相の析出を抑制するこ
とを見い出した。
ここでまず、本発明のFe基基磁磁性合金おける各成分
元素の機能と成分比の限定理由について述′ べる。
Mは、前述したように熱処理時にY′と結合して微細な
炭化物、あるいは窒化物を形成することにより、bcc
Fe固溶体の析出を促進するとともに、結晶粒の粗大化
およびbee相以外の相の析出を抑制する。その結果は
、0.1at%以下では得られず、一方15at%以上
では飽和磁束密度が低すぎて好ましくない。より好まし
い範囲は1〜10at%である。大気中での作製の場合
は、Nb、Taの使用が好ましく、非酸化性の雰囲気コ
ントロールをする場合は、Zr、Hf、Tiでもよい。
M′は軟磁気特性の改善に有効な元素であるが、10a
t%以上の場合は飽和磁束密度が低下するため、これ以
下とした。好ましくは5at%以下である。耐蝕性の改
善にはCr、白金族元素が好ましい。Yはアモルファス
化あるいは急冷時の超微細結晶析出に有効な元素である
が、その効果は2at%以下ではほとんど得られず、1
5at%以上では微細結晶析出した際に軟磁気特性が劣
化するため、2〜15at%の範囲とした。より好まし
くは3〜13at%である。Y′は上記したように、M
と結び付くことにより結晶化温度を低下させ、bccF
e固溶体を析出させるのに有効な元素である。その効果
は0.1at%以下では得られず、一方15at%以上
では微細結晶析出時の軟磁気特性が劣化する。好ましく
は、0,2〜12at%の範囲である。Siは、析出す
るbccFe相に固溶し、磁気異方性を低減させ、軟磁
気特性の改善に有効であるが、2at%以下ではその効
果は小さく、一方20at%以上では飽和磁束密度が低
くなるため、これ以下とした。好ましくは4〜18at
%の範囲である。Aは飽和磁束密度の向上、軟磁気特性
の改善に有効であるが、30at%以上では、むしろ軟
磁気特性が劣化するので30at%以下とした。好まし
くは20at%以下である。
本発明のFe基基磁磁性合金中存在する微細結晶粒は、
上記式中のMの炭化物および窒化物が熱処理により生成
され、これが微細結晶の粒界、あるいは3重点に存在し
、結晶粒の粗大化を妨げるものと考えられる。
そして、本発明のFe基基磁磁性合金おいて、上述した
ように合金組織中に存在する結晶粒を超微細化すること
によって、軟磁気特性が熱処理温度に依存することを抑
制し、優れた軟磁気特性の再現性を高めている。すなわ
ち、結晶粒の粒径を超微細化することにより、磁気異方
性がより小さくなり、安定的に磁気特性が得られる。
また、本質的には結晶粒の微細化が軟磁気特性を向上さ
せるものであり、平均結晶粒径が50nmを超えると軟
磁気特性は劣化する。軟磁気特性および熱処理による再
現性から平均結晶粒径は30nm以下が好ましい。平均
結晶粒径はX線回折法により、5cheererの式を
用いて得られる。
上記組成を有する本発明のFe基基磁磁性合金、面積比
で合金組織の50%以上が微細結晶粒により構成されて
いるものであり、上記微細結晶粒は合金組織中にほぼ均
一に分布している。この微細結晶粒は、bccFe固溶
体を主体とするものである。なお、一部規則相が含まれ
ている方が好ましい。
上記微細結晶粒による合金組織の構成比を面積比で50
%以上と規定したのは、微細結晶粒の存在が50%未満
では、高飽和磁束密度、高透磁率、低鉄損が得られず、
即ち目的とする軟磁気特性が得られないためである。
本発明のFe基基磁磁性合金、単ロール法、双ロール法
、回転液中紡糸法など公知の超急冷法によって急冷する
。ここで、本発明において上記急冷工程によって、アモ
ルファス状態を得ることが、超微細は結晶粒を得る上で
好ましい。また、急冷体の形状は、板状(帯状)、線状
、粉末状、薄片状など用途に応じて各種形状を選択する
ことができる。なお、急冷体を板状とする場合には板厚
を3〜50pm、線状にする場合には線径200μm以
下、粉末状にする場合にはその長径が1〜50011m
がつアスペクト比が5〜15000の範囲とすることが
好ましい。
この後、上記アモルファス状態の急冷体に、この急冷体
の結晶化温度付近あるいはそれ以上の温度で熱処理を行
い、bccFe固溶体からなる超微細結晶粒を析出させ
る。
この熱処理工程は、たとえば巻回コアのように、所望の
形状を得るために変形を伴う加工を必要とする場合には
、所望の形状に成形した後に行うことが好ましい。
上記熱処理は、急冷体の結晶化温度に対して−50〜+
250°Cの温度範囲で行うことが可能である。
熱処理温度が結晶化温度に対して一506C以下の温度
では微細な結晶粒が析出しにくく、また結晶化温度に対
して+250°Cを越えるとbccFe固溶体以外の相
が析出し、軟磁気特性を劣化させるためである。好まし
くは、−20〜200°Cの範囲である。
なお、本発明でいう結晶化温度は昇温速度を10°C/
min、で測定した値である。
上記したように広い熱処理温度範囲で所望の軟磁気特性
を満足するFe基基磁磁性合金得られるのは、上述した
ように析出する結晶粒を超微細化させることが可能であ
るためであり、本発明の重要な特徴の一つである。
また、熱処理時間は使用した合金組成や熱処理温度によ
って適宜設定する事ができるが通常2分〜24時間の範
囲が好ましい。熱処理時間が2分未満では結晶粒の析出
を十分に行うことが困難であり、また24時間を越える
とbccFe相以外の相が析出しやすくなるためである
。より好ましい熱処理時間は5分〜10時間の範囲であ
る。また、熱処理は窒素雰囲気中、Ar雰囲気中など不
活性雰囲気中、真空中、水素中などの還元性雰囲気中、
あるいは大気中など、各種雰囲気を使用することができ
る。
なお、上記熱処理後の冷却は、急冷でも徐冷でもよく、
特に制限はない。
また、上記熱処理後の冷却過程、あるいは−旦冷却した
後に、微細結晶粒が析出したFe基基磁磁性合金対して
、磁場熱処理を薄帯の長手方向、幅方向、板厚方向に磁
場を印加して、所望の軟磁気特性を得ることもできる。
この際の磁場は直流、交流のいずれでもよい。また、回
転磁場中熱処理でもよい。
更に、本発明のFe基基磁磁性合金用途としては、例え
ば磁心においては、超微細結晶粒を有するFe基基磁磁
性合金薄帯巻回体や積層体などが例示される。これら磁
心は、必要に応じて薄帯の少なくとも片面に絶縁層を設
けることによって層間絶縁を行う。
この絶縁層は、たとえばMgO粉末や5i02粉末を付
着させることによって形成したり、金属アルコキシド溶
液の塗布、焼成(結晶粒析出のための熱処理で可)によ
って形成する。また、エポキシ系樹脂を含浸させること
によっても同様な効果が得られる。この樹脂含浸は、カ
ットコアなどを作製する際に有効である。さらに樹脂含
浸は、絶縁処理ばかりでなく、さび防止や耐環境性の向
上などにも寄与する。なお、耐環境性の向上は、磁心を
ケースに収納したり、ボビンに巻くなどによっても達成
される。
さらに、Fe基基磁磁性合金薄帯絶縁フィルムとともに
巻回し、層間絶縁を行ってもよい。
この方法は、レーザー電源用磁気圧縮回路に用いられる
場合などに有効である。ここで用いる絶縁フィルムとし
ては、ポリイミド系、ポリエステル系、ガラス繊維系な
どが例示されるが、本発明で用いる薄帯は、通常、脆化
した状態で優れた軟磁気特性が得られるため、ポリイミ
ド系フィルムを用いることが好ましい。
また、磁心を形成する場合、特に巻回による場合には、
巻き始めおよび巻き終りに端末処理を施すことが好まし
い。これによって、熱処理操作などにおける不都合が防
止される。端末処理としては、レーザー照射、スポット
溶接などによる局部的層間接着やポリイミド系などの耐
熱性フィルムによる接着などが用いられる。
このように本発明のFe基基磁磁性合金高周波域での軟
磁気特性に優れるため、例えば磁気ヘッド、薄膜ヘッド
、大電力用を含む高周波トランス、可飽和リアクトル、
コモンモードチョークコイル、高電圧パルス用ノイズフ
ィルター、レーザー電源などに用いられる磁気スイッチ
など高周波で用いられる磁心、電流センサー、方位セン
サー、セキュリティセンサー等の各種センサー用の磁性
材料など、磁性部品用の合金として優れた特性を有して
いる。
(実施例) 以下に本発明の実施例について説明する。
「実施例1」 第1表に示した組成の合金を大気中あるいはAr雰囲気
中で高周波誘導加熱炉により溶融させた後、単ロール法
にて超急冷し、板厚15μm、幅5mmのアモルファス
合金薄帯を得た。次にこれらの薄帯を外径15mm、内
径10mmに巻回し、各磁気特性の熱処理温度依存性を
調べた。
得られた磁心の軟磁気特性について、1kHzの初透磁
率と100kHz、2kGの鉄損および飽和磁化をLC
Rメータ、U関数針、試料振動型磁力計を用いて測定し
た。結果を従来材と比較して第1表にまとめたが、本発
明の合金はいずれも高い飽和磁束密度、高透磁率、低鉄
損および広い最適熱処理温度範囲が得られていることが
わかる。なお、得られたアモルファス合金薄帯の結晶粒
径はいずれも8〜20nmであり微細化されていた。
「実施例2」 第2表に示した組成の合金を大気中あるいはM雰囲気中
で高周波誘導加熱炉により溶融させた後、単ロール法に
て超急冷し、板厚15pm、幅5mmのアモルファス合
金薄帯を得た。これらの薄帯を外径L5mm、内径10
mmに巻回し、実施例1ど第1表 同様に各磁気特性の熱処理温度依存性を調べた。
得られた磁心の軟磁気特性について、1kHzの初透磁
率と100kHz、2kGの鉄損、および飽和磁化をL
CRメータ、U関数、試料振動型磁力計を用いて測定し
た。結果を従来材と比較して第2表にまとめたが、本発
明の合金はいずれも高い飽和磁束密度、高透磁率、低鉄
損および広い最適熱処理温度範囲が得られていることが
わかる。なお、得られたアモルファス合金薄帯の結晶粒
径はいずれも8〜20nmであり微細化されていた。
「実施例3」 第3表に示した組成の合金を予めアーク炉にて溶解し、
その後Ar+N2雰囲気中で高周波誘導加熱炉により溶
融させ、単ロール法にて超急冷し、板厚15μm1幅5
mmのアモルファス合金薄帯を得た。次にこれらの薄帯
を外径15mm、内径10mmに巻回したのち、実施例
1と同様に各磁気特性の熱処理温度依存性を調べた。
得られた磁心の軟磁気特性について、1kHzの初透磁
率と100kHz、2kGの鉄損、および飽和磁化を第
2表 LCRメータ、U関数針、試料振動型磁力計を用いて測
定した。結果を従来材と比較して第2表にまとめたが、
本発明の合金はいずれも高い飽和磁束密度、高透磁率、
低鉄損および広い最適熱処理温度範囲が得られているこ
とがわかる。なお、得られたアモルファス合金薄帯の結
晶粒径はいずれも8〜20nmであり微細化されていた
(以下余白) 第3表 [発明の効果] 以上のように本発明の製造方法を用いて、所望の合金組
成において、微細結晶粒を設けることにより、高飽和磁
束密度でかつ高周波領域における優れた軟磁気特性を有
するFe基基磁磁性合金提供することができる。
代理人 弁理士 則 近 憲 佑 代理人 弁理士 湯 山 幸 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 Fe_1_0_0_−_a_−_b_−_c_−_d_
    −_e_−_f_−_gM_aM’_bY_cY’_d
    Si_eX_fA_gM:Nb,Zr,Hf,Ta,T
    i,Vから選ばれる少なくとも一種以上 M’:Cr,Mo,W,Mn,希土類元素、白金族元素
    から選ばれる少なくとも一種以上Y:B,Pから選ばれ
    る少なくとも一種以上Y’:C,Nから選ばれる少なく
    とも一種以上X:Al,Geから選ばれる少なくとも一
    種以上A:Co,Niから選ばれる少なくとも一種以上
    0.1≦a≦15 0≦b≦10 2≦c≦15 0.1≦d≦15 2≦e≦20 0≦f≦10 0≦g≦30(at%) で表される超微細な結晶粒からなるFe基軟磁性合金。 (2)Fe基軟磁性合金は平均結晶粒径が50nm以下
    であることを特徴とする請求項1に記載 のFe基軟磁性合金。 (3)前記超微細結晶粒はbccFe固溶体からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のFe基軟磁性合金。 (4)一般式 Fe_1_0_0_−_a_−_b_−_c_−_d_
    −_e_−_f_−_gM_aM’_bY’_dSi_
    eX_fA_gM:Nb,Zr,Hf,Ta,Ti,V
    から選ばれる少なくとも一種以上 M’:Cr,Mo,W,Mn,希土類元素、白金族元素
    から選ばれる少なくとも一種以上Y:B,Pから選ばれ
    る少なくとも一種以上Y’:C,Nから選ばれる少なく
    とも一種以上X:Al,Geから選ばれる少なくとも一
    種以上A:Co,Niから選ばれる少なくとも一種以上
    0.1≦a≦15 0≦b≦10 2≦c≦15 0.1≦d≦15 2≦e≦20 0≦f≦10 0≦g≦30(at%) で表わされる溶融状態のFe基合金を超急冷した後、そ
    の結晶化温度付近あるいはそれ以上の温度で熱処理を行
    い、組織内に微細な結晶粒を析出させる工程を有するこ
    とを特徴とするFe基軟磁性合金の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013518728A (ja) * 2010-02-02 2013-05-23 ザ・ナノスティール・カンパニー・インコーポレーテッド ガラス状金属組成物の処理における二酸化炭素及び/又は一酸化炭素の気体の利用
CN107365951A (zh) * 2017-08-02 2017-11-21 鑫精合激光科技发展(北京)有限公司 一种Fe基非晶合金零件及其制备方法

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