JPH04165900A - 音響再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、天井、壁等からの反響音に応じて再生音を制
御する機能を備えた音響再生装置に関する。

［従来の技術］ 従来、例えばＣＤプレーヤ、テープレコーダ等の記録装
置から出力される音響信号を再生する音響再生装置は、
一般に第４図に示すように構成されている。同図におい
て、１は入力端子で、ＣＤプレーヤ、テープレコーダ等
の記録装置から読出された信号が入力される。この入力
端子１に入力された信号は、入力信号用アンプ２及びア
ナログフィルタ３を介して取り出される。そして、この
アナログフィルタ３の出力信号は、スピーカ駆動用パワ
ーアンプ４に入力され、このパワーアンプ４の出力によ
りスピーカ５が駆動される。

［発明が解決しようとする課ＸＴＩ］ 上記ように従来の音響再生装置は、入力信号に対してア
ナログフィルタ３を通しである周波数帯域のゲインを変
化させることは行なっているが、再生された音をモニタ
（フィードバック）して、反響音等の制御は行なってい
ない。

このため音響再生装置により再生された音は、天井、壁
、床、机、椅子などからの反響音等に影響を受けるため
に、実際に聞こえる音は、再生装置が再生しようとした
音とは違い、また、再生される環境によっても異なった
ものとなってしまうという問題があった。

本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、環境に左右
されない音響再生が可能な音響再生装置を提供すること
を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の音響再生装置は、音響入力信号をデジタル信号
に変換するＡ／Ｄ変換手段と、この手段から出力される
信号に対し、設定係数に応してフィルタ動作する制御フ
ィルタと、この制御フィルタの出力信号をアナログ信号
に変換するＤ／Ａ変換手段と、任意の周波数信号を発生
する発振器と、初期値設定モードで上記発振器の出力信
号によＤ再生モードで上記Ｄ／ＡＵ換手段から出力され
る音響信号によりスピーカを駆動するスピーカ駆動手段
と、上記スピーカの出力及び反り音をモニタする再生音
モニタ用マイクと、このマイクでモニタされた信号と上
記発振器の出力信号とを比較する比較手段と、この比較
手段による比較結果に拭づいて上記制御フィルタに対す
る係数を設定する制御フィルタ係数設定手段とを備えた
ことを特徴とする。

［作用］ 初期値設定モードにおいては、発振器で発生した任意の
周波数信号がスピーカで再生される。この再生された音
は反響音と共にマイクにより信号化され、比較手段によ
り発振器からの信号と比較される。そして、この比較結
果が出力したい周波数の係数として制御フィルタ係数設
定手段に記憶される。

上記制御フィルタ係数設定手段に係数を設定した後は、
入力信号の再生モードに切換えることによＤ外部人力さ
れる音響信号がＡ／Ｄ変換手段でデジタル信号に変換さ
れて制御フィルタに入力され、制御フィルタ係数設定手
段に設定されている係数によりフィルタリングされる。

この結果、再生される音は反響音を考慮した音となＤ実
際に聴く音は環境に左右されず、入力信号を忠実に再生
した音となる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

（第１実施例） 第１図は本発明の第１実施例に係る音響再生装置のブロ
ック図である。同図において、１１は入力端子で、ＣＤ
プレーヤ、テープレコーダ等の記録装置から読出された
信号が入力される。この入力端子１１に入力された信号
は、入力信号用アンプ１２で増幅及された後、Ａ／Ｄ変
換器１３に入力されて、デジタル信号に変換される。こ
のＡ／Ｄｉ換器１３の出力信号は、制御フィルタ１４を
介してＤ／Ａ変換器１５に入力される。

また、このＤ／Ａ変換器１５には、発振器２０から送ら
れてくる任意の周波数信号（この場合の例ではデジタル
信号）が入力される。上記Ｄ／Ａ変換器１５は、指定モ
ードに応じて発振器２０あるいは制御フィルタ１４から
の信号をアナログ信号に変換し、スピーカ駆動用パワー
アンプ１６に出力する。このパワーアンプ１６は、Ｄ／
Ａ変換器１５からの信号を増幅してスピーカ１７を駆動
する。

また、上記スピーカ１７からは、所定距Ｍ＃すれて再生
音モニタＩＩ＋のマイク１８が配置され、スピーカ１７
から出力された再生音及び周囲で反射された反響音がモ
ニタされる。このこのマイク１８によりモニタされた信
号は、マイクアンプ２１により増幅され、Ａ／Ｄ変換回
器２２でデジタル信号に変換されて比較器２３に人力さ
れる。この比較器２３は、Ａ／Ｄ変換回器２２の出力と
発振器２０の出力とを比較し、その比較結果を制御フィ
ルタ係数設定器２４に出力する。この制御フィルタ係数
設定器２４は、比較器２３の比較結果に基づいて制御フ
ィルタ係数を設定し、制御フィルタ１４に出力する。

次に上記実施例の動作を説明する。

上記第１図に示した音響再生装置は、制御フィルタ係数
の初期値設定モードと入力信号の再生モードという２つ
の動作モードを備えている。しがして、第１図の音響再
生装置を設置した後、先ず、制御フィルタ係数の初期値
設定モードを指定する。

この制御フィルタ係数の初期値設定モードでは、発振器
２０で発生した任意の周波数信号（デジタル信号）がＤ
／Ａ変換器１５でアナログ化され、パワーアンプ１６で
増幅された後、スピーカ１７で再生される。再生された
音は反響音の影響を受け、マイク１８により信号化され
、マイクアンプ２１により増幅され、Ａ／Ｄ変換回器２
２でデジタル化される。このＡ／Ｄ変換回器２２の出力
信号は、比較器２３で発振器２０からの信号と比較され
、制御フィルタ係数により出力したい周波数の係数が記
憶される。上記比較器２３によりＡ／Ｄ変換回器２２と
発振器２０の出力信号とを比較することによＤ反響音影
響信号を取り出すもので、この反響音影響信号を周波数
の係数として制御フィルタ係数設定器２４に記□憶設定
する。

・　例えば発振器２０より第２図（ａ）に示すようにＩ
ＫＨｚの周波数信号を出力し゛た場合、同図（ｂ）に示
すように反響音により影響を受けるのは、ＩＫＨｚは勿
論のこと、倍音、３倍音等のその他の周波数も影響する
。第２図（ｂ）において、破線部分が反響音影響骨てあ
Ｄこの情報が係数として制御フィルタ係数設定器２４に
記憶設定される。

上記のようにして制御フィルタ係数設定器２４に係数を
設定した後は、入力信号の再生モードを指定する。この
再生モードでは、入力端子１１に入力される信号がアン
プ１２により増幅された後、Ａ／Ｄ変換器１３でデジタ
ル信号に変換される。

このデジタル信号は、制御フィルタ１４に人力され、制
御フィルタ係数設定器２４に設定されている出力したい
周波数に対する係数によりフィルタリングされる。即ち
、制御フィルタ１４では、出力しようとする信号にその
周波数の信号が反響音により影響を受ける分を差し引い
て、つまＤ第２図（Ｃ）に示すように入力信号に対し反
響音影響信号の逆位相信号を加算して出方する。実際に
は、ＦＦＴ等の数値演算を行なって算出するため、係数
という型で反響音影響骨の情報を得ている。

そして、上記制御フィルタ１４において反響音の影響が
除去された信号は、Ｄ／Ａ変換器１５でアナログ信号に
戻され、パワーアンプ１６を介してスピーカ１７で再生
される。

上記のように再生装置で再生される音は、反響音の影響
が考慮されるので、実際に聞く音は環境に左右されるこ
となく、入力信号をそのまま忠実に再生した音となる。

（第２実施例） 次に第３図により本発明の第２実施例について説明する
。

上記第１実施例は、制御フィルタ係数設定器２４に対す
る制御フィルタ係数の設定を初期値設定モード時のみ行
ない、再生モードではその係数を固定値として利用する
ようにしたのに対し、第２実施例は再生モード中におい
ても係数の補正を行ない得るようにしたものである。

第３図に示す第２実施例は、上記第１実施例に対してト
ーンコントロール信号発生器３１、モード切換スイッチ
３２、遅延器３３、加算器３４を付加して構成したもの
である。即ち、Ａ／Ｄ変換器１３の出力信号を遅延器３
３により一定時間遅延して取り出し、この遅延器３３の
出力と発振器２０の出力とをモード切換スイッチ３２に
より切換え、加算器３４を介して比較器２３１３入力し
ている。また、この比較器２３には、トーンコントロー
ル信号発生器３】からの信号を入力している。

その他の構成は、第１図の実施例と同しであるので、第
１図と同一７１号を付して詳細な説明は省略する。

上記の構成において、初期値設定モードでは、モード切
換スイッチ３２を発振器２０側に切換えることによＤ第
１実施例と同様にして制御フィルタ係数設定器２４に初
期値を設定することができる。

そして、再生モードでは、モード切換スイッチ３２を遅
延器３３側に切換える。この状態では、Ａ／Ｄ変換器１
３によりデジタル化された信号は、第１実施例と同様に
スピーカ１７で再生されると共に、遅延器３３により一
定時間遅延して比較器２３に入力される。このとき遅延
器３３の遅延時間は、遅延器３３から比較器２３に入力
される信号と、スピーカ１７で再生された音がマイク１
８、マイクアンプ２１、Ａ／Ｄ変換回器２２を通Ｄ比較
器２３にフィードバックされる信号と同じタイミングと
なるように設定される。

上記比較器２３で比較された信号は、制御フィルタ係数
設定器２４に送られる。制御フィルタ係数設定器２４は
、すでに設定記憶されている値と、今回の比較結果によ
り係数を更新する。

また、トーンコントロール信号発生器３１で発生させた
任意の周波数帯域の信号を加算器３４で加算することに
よＤ実際に聞こえる再生音の任意の周波数帯域を強調す
ることもできる。

上記のように第２実施例では、再生モード中においても
係数の補正を行なうことができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、入力信号と実際に
聞こえる再生音のフィードバックにより制御フィルタの
制御を行なうようにしているので、再生装置で再生され
る音は、反響音を考慮した音となＤ実際に聴く音は環境
に左右されず、入力信号を思丈に再生した音となる。ま
た、上記のように再生音をフィードバックして制御信号
としているので、スピーカの特性をも吸収でき、スピー
カの特性の違いにも左右されない音響再生を行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る音響再生装置の回路
構成を示すブロック図、第２図（ａ）〜（Ｃ）は同実施
例の動作を説明するための図、第３図は本発明の第２実
施例に係る音響再生装置の回路構成を示すブロック図、
第４図は従来の音響再生装置の回路構成を示すブロック
図である。 １１・・・入力端子、１２・・・入力信号用アンプ、１
３・・・Ａ／Ｄ変換器、１４・・・制御フィルタ、１５
・・・Ｄ／Ａ変換器、１６・・・パワーアンプ、１７・
・・スピーカ、１８・・・マイク、２ｏ・・・発振器、
２１・・・マイクアンプ、２２・・・Ａ／Ｄ変換回器、
２３・・・比較器、２４・・・制御フィルタ係数設定器
、３１・・・トーンコントロール信号発生器、３２・・
・モード切換スイッチ、３３・・・遅延器、３４・・・
加算器。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 制御後出力

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 音響入力信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換手段
   と、この手段から出力される信号に対し、設定係数に応
   じてフィルタ動作する制御フィルタと、この制御フィル
   タの出力信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換手段
   と、任意の周波数信号を発生する発振器と、初期値設定
   モードで上記発振器の出力信号により、再生モードで上
   記Ｄ／Ａ変換手段から出力される音響信号によりスピー
   カを駆動するスピーカ駆動手段と、上記スピーカの出力
   及び反響音をモニタする再生音モニタ用マイクと、この
   マイクでモニタされた信号と上記発振器の出力信号とを
   比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基
   づいて上記制御フィルタに対する係数を設定する制御フ
   ィルタ係数設定手段とを具備したことを特徴とする音響
   再生装置。