JPH04165014A - 高耐力ステンレス形鋼の製造方法 - Google Patents

高耐力ステンレス形鋼の製造方法

Info

Publication number
JPH04165014A
JPH04165014A JP28907590A JP28907590A JPH04165014A JP H04165014 A JPH04165014 A JP H04165014A JP 28907590 A JP28907590 A JP 28907590A JP 28907590 A JP28907590 A JP 28907590A JP H04165014 A JPH04165014 A JP H04165014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
less
stainless steel
temperature
corrosion resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28907590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0726149B2 (ja
Inventor
Masamichi Akai
赤井 正道
Yoshihiko Kamata
芳彦 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2289075A priority Critical patent/JPH0726149B2/ja
Publication of JPH04165014A publication Critical patent/JPH04165014A/ja
Publication of JPH0726149B2 publication Critical patent/JPH0726149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築用構造部材に使用されるオーステナイト
系ステンレス鋼製の形鋼、例えばオーステナイト系ステ
ンレス鋼製のH形鋼、山形鋼、溝形鋼、さらには鋼矢板
等の製造方法に関する。
(従来の技術) 建築用構造部材に使用される鋼材は、建築基準法により
定められているが、その規定の中にステンレス鋼の形鋼
は含まれていない。その理由は、構造部材としてのステ
ンレス鋼の機械的特性が適当でないためではなく、構造
部材として用いるには余りに高価過ぎたためという、ス
テンレス鋼の価格に起因したものであると考えられる。
しかし、近年の急激な地価の高騰は、その上に建てられ
る建築物に要するコストを相対的に低下させ、建築構造
材料として比較的高価な材料も使用されるようになって
きた。例えば、都市中心部の建築物は、従来のコスト意
識に基づく設計とは異なり、景観あるいは機能を重んじ
る思想に基づいて設計される傾向にある。
このような傾向に沿う動きとして、通産省生活産業局の
諮問機関としての「景観材料研究会」や建設省の「総合
技術開発プロジェクト」等の活動がある。特に後者にお
いては、昭和61年4月にステンレス協会に設置された
[構造材設計施工基準作成小委員会Jで2年6力月にわ
たり調査および実験研究が行われ、外観品質の優れたオ
ーステナイト系ステンレス鋼を建築用構造部材として適
用しようとする試みがなされ、オーステナイト系ステン
レス鋼(JIS 5IIS304)を建築用構造部材と
して用いるに際しての必要な機械的性質が明示された。
第1表に、この建築用構造部材としてのオーステナイト
ステンレス鋼(第1表においては、「Sl」と記す)の
内容を、−C的なオーステナイトステンレス鋼であるS
US 304(第1表においては、「S2」と記す)と
対比して示す。
第1表 なお、Sl、S2の両合金の組成は、ともに、C:0.
08重量%以下、Si:1.00重量%以下、Mn:2
.00重量%以下、P:0.045重量%以下、S:0
.030重量%以下、Ni:8.OO〜10.50重量
%、Cr:1B、OO〜20.00重量%で、同じであ
る。
(発明が解決しようとする課!lり しかし、現在製造されているオーステナイト系ステンレ
ス鋼材は、必ずしもこの機械的性質を満足することがで
きるとは限らない。
その中でも特に問題視されるのは、H形鋼を代表とする
圧延形鋼である。
一般に、オーステナイト系ステンレス鋼は耐食性の改善
を目的として溶体化処理が行われるが、圧延形鋼は、他
の板材、棒材さらには線材とは異なり、冷間での矯正工
程を経ないために降伏点が低い。したがって、前記の0
.1%耐力を保証するには、既設の設備に冷間加工設備
を新たに導入し、溶体化処理後に冷間加工を施して強度
を向上させる必要がある。
しかし、形鋼はその断面形状が複雑であることから、冷
間加工を行うことは難しく、かつその加工設備も精緻な
ものが必要となる。
したがって、形鋼に冷間加工を行うための設備導入費は
膨大なものとなり、実現性に乏しい。
すなわち、オーステナイト系ステンレス鋼の圧延形鋼を
建築用構造部材に適用するためには、冷間加工設備の新
設を必要とせず、既存の設備を用いる低コストの製造方
法により、耐力をはじめとする機械的強度を向上・確保
させることが必要である。
このように、従来の技術では、 ■高耐力および降伏比上限規定型ステンレス形鋼に対す
る需要が存在しなかったため、その製造技術が確立され
ていないこと、および ■−一般に考えられる、通常のステンレス形鋼の製造方
法では、高耐力(0,1%耐カニ 24kgf/am”
以上)であって、降伏比上限規定(II伏比:60%以
下)型のステンレス形鋼の製造は、不可能であること という問題があり、高耐力および鋒伏比上限規定型ステ
ンレス形鋼を製造することはできなかったのである。
ここに、本発明の目的は、オーステナイト系ステンレス
鋼が本来有する優れた耐食性を備え、しかも前記の建築
用構造部材としての強度基準(前記第1表参照)を満足
し、建築用構造部材に使用されるオーステナイト系ステ
ンレス鋼製の形鋼の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決するため、種々検討を
重ねた。
まず、オーステナイト系ステンレス鋼の耐力を向上させ
る方法として、圧延(熱間圧延)により加工歪を導入す
る技術を考えた。
しかし、通常、オーステナイト系ステンレス鋼では、圧
延のままでは結晶粒界における炭化物の生成を抑えるこ
とができず、結晶粒界におけるCr欠乏層の生成に起因
する耐食性の低下を免れることができなくなってしまう
一方、オーステナイト系ステンレス鋼が本来有する優れ
た耐食性を確保・保証するためには、どうしても溶体化
処理を行わなければならず、この溶体化処理を行うと、
耐力が大きく低下してしまうことになる。
さらに、前記溶体化処理の後に冷間加工を施せば耐力は
回復するものの、形鋼に対して冷1間加工を行うことに
は大きな問題があり現実には実施できないことは、前述
のとおりである。
そこで、本発明者らは、さらに種々検討を重ねた結果、
以下に示す結果を得た。すなわち、■結晶粒界のCr欠
乏層に起因する耐食性劣化を防ぐためには、800°C
以上の温度で溶体化処理を行う必要があること、 ■圧延によるL/C異方性、すなわち圧延方向および圧
延方向に対し直角方向から採取した試験片の特性値のノ
(ラツキを無くすとともに、鋒伏比を60%以下とする
ためには、900°C以上の温度で加熱し、γ結晶粒の
再結晶を完了させておく必要があること、さらには 01100°Cを越えた温度で溶体化処理を行うと、0
.1%耐カニ 24 kgf/am”以上を満足するこ
とができなくなること である。
すなわち、本発明者らは、これらの知見から、耐食性お
よび機械的性質をともに満足させるためには、900〜
1100°Cの温度範囲での溶体化処理を行うことが重
要であることを知見した。
このような知見に基づいて、本発明者らはさらに検討を
重ねた結果、本発明を完成した。
ここに、本発明の要旨とするところは、重量%で、 C:0.06%以下、  Si:  1%以下、Mn:
 0.3〜2.0%、 P:0.04%以下、S:0.
03%以下、  Cr: 17.0〜20.0%、Ni
: 7.0 〜10.5%、  N:  0.06〜0
.14%、さらに、必要に応じて、 Mo: 0.05〜0.70%、 Nb: o、oos
 〜0.08%、V: 0.005〜0.15%、Cu
: 0.10〜0.50%、Ti: 0.005〜0.
60%からなる群から選ばれた1種または2種以上、 残部Feおよび不可避的不純物 から成る鋼組成を有する鋼片を、1000℃以上の温度
域で加熱し、仕上温度が600〜900°Cとなる条件
で熱間加工を施して所定の形状の形鋼に成形した後に、
900〜1100℃の温度域で溶体化処理を施すことを
特徴とする高耐力ステンレス形鋼の製造方法である。
(作用) 以下、本発明を作用効果とともに詳述する。なお、本明
細書においては、「%」は特にことわりがない限り、「
重量%」を意味するものとする。
先ず、本発明にかかる高耐力ステンレス形鋼の製造方法
において、用いる鋼片の組成を限定する理由を説明する
C:0.06%以下 Cは、オーステナイト相を安定化させる元素であるが、
鋼中に0.06%を超えて含有されると、結晶粒界への
炭化物の優先的な析出を抑制することができず、熱的履
歴によってはCr炭化物を多量に析出して、結晶粒界の
近傍にCrの欠乏層を生じ、耐食性の低下を生じる。そ
こで、C含有量は0.06%以下、好ましくは0.03
%以下と限定する。
Si:  1%以下 Siは、製鋼時の脱酸剤として必要とされるが、1%を
超える含有量になると延性の劣化が顕著になる。そこで
、Siの含有量は1%以下と限定する。
Mn :  0.3〜2.0% Mnは、オーステナイト生成元素であり、かつ鋼中のS
をMnSとして固定することにより熱間加工性を改善す
る。このような効果を得るためには、0.3%以上の含
有が必要であるが、2.0%を超えて含有させても前記
効果の増大がなく、材料価格の上昇を招くだけとなる。
そこで、Mnの含有量は、0.3%以上2.0以下%と
限定する。
P:0.04%以下 Pは、不可避的不純物として鋼中に含まれる元素であり
、少ない方が望ましい。しかし、著しい低減には相応の
コスト上昇を伴うため、Pの許容量の上限は、0.04
%と限定する。
S:0.03%以下 Sは、Pと同様に、不可避的不純物として鋼中に含まれ
る元素であり、鋼中にあっては、結晶粒界に低融点化合
物として析出して熱間加工性を著しく低下させる。した
がって、Sの含有量も低いほど好ましいが、0.03%
以下であれば、熱間加工性の面では、実用上特に問題を
生じなくなるので、許容上限値を0.03%と限定する
。より望ましくは、0.01%以下である。
Cr : 17.0〜20.0% Crは、耐食性を保証するために、必要不可欠な元素で
ある。Cr含有量が17.0%未満では十分な耐食性が
得られず、一方20.0%を超えて含有されると、フェ
ライトの生成量を抑制するためにNiの添加量を高くす
ることが必要になり、製造コストを著しく高めることと
なる。そこで、Crの含有量は、17.0%以上20.
0%以下と限定する。
Niニア、0〜10.5% Niは、オーステナイト系ステンレス鋼を構成する基本
元素であり、かつ耐食性を向上させる元素である。この
ため、7.0%以上の含有が必要であるが、10.5%
を超えて含有させても材料価格を上昇させるだけで、耐
食性の改善効果は飽和傾向を示す。したがって、Ni含
有量は、7.0%以上10.5%以下と限定する。
N:0.06〜0.14% Nは、オーステナイトの安定化元素であり、高価なNi
に替わって鋼のオーステナイトバランスを保つ作用を奏
する。すなわち、0.14%を超える含を量になると、
連続鋳造鋳片の表面割れが増加し、歩留りの低下による
製造コストの上昇を招き、−方0.06%未満の含有量
になると、オーステナイトバランスを適正に保つのに必
要なNi量が増えて、やはり製造コストの上昇を生しる
。そこで、N含有量は、0.06%以上0.14%以下
と限定する。
さらに、高靭性あるいは高強度を達成するために、次に
述べる含有量の範囲で、Mo、 Nb、 V、 Cu。
Tiからなる群から選ばれた1種または2種以上を含有
させることができる。
Mo: 0.05〜0.70% 阿0は、強度を高めるのに有効な元素であり、この効果
を期待する場合は、0.05%以上含有させる必要があ
る。しかし、その含有量が0.70%を鰯えるとオース
テナイトが不安定になるため、上限は0.70%とする
。そこで、MO含有量は、0.05%以上0.70%以
下と限定する。
Nb: 0.005〜0.08% Nbは、結晶粒を微細化して強度を上昇させる元素であ
る。そのためには、o、oos%以上含有させる必要が
あるが、0゜08%を超えて添加しても、その効果は飽
和する。したがって、Nb含有量は、0.005%以上
0.08%以下と限定する。
V : 0.005〜0.15% ■は、Nbと同様に、強度を上昇させる元素である。そ
のためには、0.005%以上の含有が必要であるが、
0.15%を超えて含有させてもその効果の増大がなく
、材料価格の上昇を招くだけである。
したがって、■含有量は、0.005%以上0.15%
以下と限定する。
Cu: 0.10〜0.50% Cuは、高温強度を向上させ、かつ耐食性を改善するの
に有効な元素であるが、そのためには0.10%以上含
有させる必要がある。しかし、0.50%を超えると圧
延の際の表面割れが増大し、また溶接割れを助長する傾
向がある。そこで、Cu含有量は、0.10%以上0.
50%以下と限定する。
Ti: 0.005〜0.60% Tiは、前述の■やNbと同様に、強度を上昇させる元
素である。そのためには、o、oos%以上の含有が必
要であるが、0.60%を超えると母材の靭性を損なう
こととなる。そこで、Ti含有量は、0.005%以上
0.60%以下と限定する。
以上の組成を有する鋼片に、本発明においては1000
℃以上の温度域への加熱を行い、仕上げ温度が600°
C以上900℃以下の熱間加工を施す。
鋼片の加熱温度を1000°C以上と限定する理由は、
オーステナイト系ステンレス鋼は、−船釣に、熱間変形
抵抗が大きいため、1000’C以上の温度に加熱して
おかないと、後続する熱間加工工程での成形が難しくな
るおそれがあるからである。また、1000℃以上でな
いとNb、 V等の炭窒化物の固溶が図れなくなり、こ
れらの炭窒化物の析出強化を利用することができなくな
るからでもある。
このような観点からは、前記加熱温度の上限は特に設け
る必要はないが、T(オーステナイト)結晶粒粗大化抑
制の観点からは、1290°C以下とすることが望まし
い。
なお、本発明における熱間加工の例は熱間圧延であるが
、これに限定されるものではない。
この熱間加工により導入され−た加工歪を利用し、熱間
加工後に実施される溶体化処理により再結晶を短時間で
促進させるために、900″C以下のオーステナイトの
未再結晶域で熱間加工を行う必要がある。仕上げ温度が
低い程、蓄積エネルギーが大きくなるため、再結晶に対
する駆動力が太きくなり、より効果的であるが、熱間加
工として熱間圧延を行う場合を考えると、圧延機の負荷
も大きくなるから、これらを勘案して仕上げ温度を決定
する必要がある。実操業上、適正な仕上げ温度は、60
0〜900°Cであり、最も効果的なのは800°C前
後で仕上げることである。
このようにして、前記熱間加工により所定の形状に成形
された形鋼に対して、本発明においては、900°C以
上1100°C以下の温度域で溶体化処理を施す。
本発明において、溶体化処理の温度を、900°C以上
1100’C以下と限定する理由を説明する。
まず、得られる形鋼の耐食性を確保するという観点から
、結晶粒界の近傍のCr欠乏層による悪影響を取り除く
ために、溶体化処理は800 ℃以上の温度域で行うこ
とが有効である。また、降伏比を60%未満とするには
、900℃以上の温度域で行うことが有効である。さら
に、0.】%耐カニ24kgf/mm”以上を満足する
には、1100℃以下の温度域で行うことが有効である
。これらの要素を勘案して、溶体化処理温度は、900
“C以上1100°C以下と限定する。
このようにして、本発明により、オーステナイト系ステ
ンレス鋼が本来有する優れた耐食性を備え、しかも建築
用構造部材としての強度基準を満足し、建築用構造部材
に使用されるオーステナイト系ステンレス鋼製の形鋼の
製造方法を捷供することが可能となった。
さらに、本発明を実施例を参照しながら、詳述するが、
これはあくまでも本発明の例示であり、これにより本発
明が限定されるものではない。
実施例1 第2表に示す組成を有する綱片を1250°Cに加熱し
、790°Cの仕上げ温度で熱間圧延を終了して、H形
鋼(フランジ幅: 300mm、フランジ厚さ:9.O
mm、ウェブ高さ:150+u+、ウェブ厚さ:6.5
+m+*)を製造した。
この試料のフランジ部およびウェブ部がら試料(フラン
ジ輻:200mm、フランジ厚さ:1211IIn、ウ
ェブ高さ:200wv+、ウェブ厚さ=811Il、長
さ:400vavh)を5&ll(計10本)切り出し
、これらの試料に対して800℃、900 ℃,950
℃11000″Cおよび1100℃I7+5水準に変化
させて、溶体化処理を行った。
なお、溶体化処理は、前記処理温度に0.4時間保持し
た後、急冷することにより実施した。
そして、これらの試料について、0.1%耐力を測定し
た。
結果を第1図にグラフで示す。
第1図から明らかなように、建築用構造部材として必要
とされる、0.1%耐カニ 24 kgf/wrwa”
以上を得るためには、溶体化処理温度は1100℃以下
であることが必要であることがゎがる。
実施例2 第3表に示す組成を有するオーステナイトステンレス鋼
を用いて、H形鋼を製造した。第3表中の鋼種Aないし
鋼種Hが本発明で定める範囲を満足する鋼片であり、鋼
種Iなしい鋼種NがNi含有量およびN含有量が本発明
の範囲から外れる比較鋼である。
なお、H形鋼の圧延は、既設のユニバーサル圧延機を用
いて行った。
また、第4表の一部に、本実施例における製造条件を示
す。試験番号1ないし試験番号8が本発明にかかる方法
を示す例であり、試験番号9ないし試験番号1Bは、素
材の組成または製造条件が本発明の範囲を外れる比較例
である。
このようにして製造したH形鋼から試験片を切り出し、
0.1%耐力(kgf/as”) 、TS(kgf/w
m”)、YR(%)、EL(%)を測定するとともに、
粒界腐食試験(硫酸−硫酸銅腐食試験、JIS c 0
575.72時間)を行い、耐食性を評価した。
結果を第4表に併せて示す。
第4表から明らかなように、本発明にかかる試料は、機
械的性質および耐食性とも充分であり、所望の性能を有
する高耐力オーステナイトステンレス形鋼を得ることが
できた。
一方、SUS 304の成分規格は充分満足しているも
のの本発明の範囲を外れている試験番号9ないし試験番
号14は、所望の性能を満足することができない結果と
なった。
すなわち、試験番号9ないし試験番号14は、用いた鋼
片のN含有量が本発明の範囲の下限を下回るため、Ni
含有量が増加しでしまい、好ましくない。
また、試験番号15ないし試験番号18は、溶体化処理
温度が本発明の範囲の上限を上回るため、0.1%耐力
が24kgf / nv”未満である。
以上の結果からも、本発明の効果が明らかである。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明により、オーステナイト系
ステンレス鋼が本来有する優れた耐食性を備え、しかも
建築用構造部材としての強度基準、すなわち、「0.1
%耐カニ  24kgf/am”以上、引張強さ: 5
3kgf/−一2以上、腎伏比:60%以下、伸び:3
5%以上Jを満足し、建築構造部材に使用することがで
きるオーステナイト系ステンレス鋼製の形銅、例えばH
形鋼、山形鋼、溝形鋼、さらには鋼矢板等を擢供するこ
とが可能となった。
かかる効果を有する本発明の意義は極めて著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例における溶体化温度と0.1
%耐力との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C:0.06%以下、Si:1%以下、 Mn:0.3〜2.0%、P:0.04%以下、S:0
    .03%以下、Cr:17.0〜20.0%、Ni:7
    .0〜10.5%、N:0.06〜0.14%、残部F
    eおよび不可避的不純物 から成る鋼組成を有する鋼片を、1000℃以上の温度
    域で加熱し、仕上温度が600〜900℃となる条件で
    熱間加工を施して所定の形状の形鋼に成形した後に、9
    00〜1100℃の温度域で溶体化処理を施すことを特
    徴とする高耐力ステンレス形鋼の製造方法。(2)さら
    に、前記鋼片が、重量%で、 Mo:0.05〜0.70%、Nb:0.005〜0.
    08%、V:0.005〜0.15%、Cu:0.10
    〜0.50%およびTi:0.005〜0.60% からなる群から選ばれた1種または2種以上の元素を有
    することを特徴とする請求項1記載の高耐力ステンレス
    形鋼の製造方法。
JP2289075A 1990-10-26 1990-10-26 高耐力ステンレス形鋼の製造方法 Expired - Fee Related JPH0726149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2289075A JPH0726149B2 (ja) 1990-10-26 1990-10-26 高耐力ステンレス形鋼の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2289075A JPH0726149B2 (ja) 1990-10-26 1990-10-26 高耐力ステンレス形鋼の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04165014A true JPH04165014A (ja) 1992-06-10
JPH0726149B2 JPH0726149B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=17738501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2289075A Expired - Fee Related JPH0726149B2 (ja) 1990-10-26 1990-10-26 高耐力ステンレス形鋼の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726149B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100545092B1 (ko) * 2001-12-18 2006-01-24 주식회사 포스코 성형성 및 내시효균열성이 우수한 연질 오스테나이트계 스테인레스강 제조방법
CN103194690A (zh) * 2013-04-15 2013-07-10 丹阳恒庆复合材料科技有限公司 耐晶间腐蚀不锈钢及其制备方法
JP2014118629A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Nippon Steel & Sumitomo Metal 鋼矢板及びその製造方法
CN103993145A (zh) * 2014-05-06 2014-08-20 上海大学 提高奥氏体不锈钢特殊结构晶界比例的方法
CN104278138A (zh) * 2014-09-03 2015-01-14 上海大学 提高304不锈钢耐腐蚀性能的晶界工程工艺方法
CN104593571A (zh) * 2015-01-16 2015-05-06 上海大学 提高316不锈钢耐腐蚀性能的晶界工程工艺方法
CN107523760A (zh) * 2017-08-25 2017-12-29 张家港浦项不锈钢有限公司 一种抗印染液腐蚀的不锈钢及其制造方法与应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549125A (en) * 1977-04-27 1979-01-23 Michelin & Cie Assembled member having support and diaphragm and method of making same
JPS60197817A (ja) * 1984-03-19 1985-10-07 Nippon Kokan Kk <Nkk> 耐食性に優れた高降伏強度オ−ステナイト・ステンレス鋼材の製造方法
JPS60208459A (ja) * 1984-03-30 1985-10-21 Aichi Steel Works Ltd 高強度ステンレス鋼およびその製造法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549125A (en) * 1977-04-27 1979-01-23 Michelin & Cie Assembled member having support and diaphragm and method of making same
JPS60197817A (ja) * 1984-03-19 1985-10-07 Nippon Kokan Kk <Nkk> 耐食性に優れた高降伏強度オ−ステナイト・ステンレス鋼材の製造方法
JPS60208459A (ja) * 1984-03-30 1985-10-21 Aichi Steel Works Ltd 高強度ステンレス鋼およびその製造法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100545092B1 (ko) * 2001-12-18 2006-01-24 주식회사 포스코 성형성 및 내시효균열성이 우수한 연질 오스테나이트계 스테인레스강 제조방법
JP2014118629A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Nippon Steel & Sumitomo Metal 鋼矢板及びその製造方法
CN103194690A (zh) * 2013-04-15 2013-07-10 丹阳恒庆复合材料科技有限公司 耐晶间腐蚀不锈钢及其制备方法
CN103993145A (zh) * 2014-05-06 2014-08-20 上海大学 提高奥氏体不锈钢特殊结构晶界比例的方法
CN104278138A (zh) * 2014-09-03 2015-01-14 上海大学 提高304不锈钢耐腐蚀性能的晶界工程工艺方法
CN104593571A (zh) * 2015-01-16 2015-05-06 上海大学 提高316不锈钢耐腐蚀性能的晶界工程工艺方法
CN107523760A (zh) * 2017-08-25 2017-12-29 张家港浦项不锈钢有限公司 一种抗印染液腐蚀的不锈钢及其制造方法与应用
CN107523760B (zh) * 2017-08-25 2020-06-30 浦项(张家港)不锈钢股份有限公司 一种抗印染液腐蚀的不锈钢及其制造方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0726149B2 (ja) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5156453B2 (ja) 曲げ加工性に優れた引張強度が980MPa以上の高強度鋼板
WO2020039980A1 (ja) 角形鋼管およびその製造方法並びに建築構造物
JP5477089B2 (ja) 高強度高靭性鋼の製造方法
JP5692305B2 (ja) 大入熱溶接特性と材質均質性に優れた厚鋼板およびその製造方法
JP2008297570A (ja) 低降伏比鋼板
JPH04165014A (ja) 高耐力ステンレス形鋼の製造方法
JP5999005B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力鋼板およびその製造方法
JP4272594B2 (ja) 溶接歪の少ない鋼板及びその製造方法
JP3737300B2 (ja) 溶接性の優れた非調質型低降伏比高張力鋼板
JP3559455B2 (ja) 低降伏比型耐火用鋼材及び鋼管並びにそれらの製造方法
JP2007217772A (ja) 高強度・高靭性鋼の製造方法
JP6153747B2 (ja) 構造用高強度鋳鋼材
JPH07224351A (ja) 冷間加工後の一様伸びの優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP3756291B2 (ja) 高強度鉄筋の製造方法
JP7506306B2 (ja) 大入熱溶接用高強度鋼板
JPH0344449A (ja) ステンレス形鋼およびその製造方法
JPH07268561A (ja) 熱間加工性に優れ溶接軟化のない高強度ステンレス鋼
JP4830318B2 (ja) 表面性状に優れた非調質高張力鋼の製造方法
JPH05339637A (ja) 降伏比が低く、かつ耐候性に優れた鋼管または角管の製造方法
JP2626849B2 (ja) 疲労特性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法
JPH06128641A (ja) 冷間成形による建築用低降伏比鋼管の製造法
JPH11323477A (ja) 高強度・高靱性極厚h形鋼
JPH0641636A (ja) 耐震特性と耐候性に優れた鋼管または角管の製造方法
JPH06340924A (ja) 低降伏比高張力鋼の製造方法
JPH05339638A (ja) 降伏比が低く、かつ耐候性に優れた鋼管または角管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080322

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees