JPH0416478Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、プリント基板を収納ケース内に着
脱自在に収納する電子機器のプリント基板収納装
置に関するものである。

従来の技術 従来、プリント基板は各種の電子機器において
用いられており、このようなプリント基板は第４
図ないし第６図に示すように電子機器の本体ケー
ス内に設けられた収納ケース１内に着脱自在に収
納されていることが一般的である。そして、収納
ケース１の奥部に設置した雌コネクタ２とプリン
ト基板３に取付けた雄コネクタ４とが接続されて
いる。

ここで、プリント基板３にはコネクタ２，４同
志の接続を解除し、プリント基板３を収納ケース
１から取外す際に用いるてこの力を利用した取外
しレバー５や引出しつまみ６が取付けられてい
る。

考案が解決しようとする問題点 今日、電子機器の多機能化及びコンパクト化の
要請は非常に高まつている。しかし、プリント基
板３に取外しレバー５や引出しつまみ６を取付け
た場合、これらの取外しレバー５や引出しつまみ
６を設置するためのスペースが必要となり、電子
機器の多機能化及びコンパクト化という要請に反
することとなつている。

問題点を解決するための手段 電子機器の本体ケース内に設けた収納ケース内
にプリント基板を収納し、プリント基板の平板方
向への進退方向にそつた収納ケースの奥部にコネ
クタを設ける。プリント基板に係合穴を形成し、
収納ケースの収納口を覆う着脱自在なカバーにプ
リント基板の係合穴に係脱自在に係合する屈曲し
た係合突起を形成する。

作 用 プリント基板を収納ケース内に収納した後にお
いては、収納ケースにカバーを取付けて収納口を
覆い、プリント基板を抜け止めし及び収納ケース
内を防塵する。プリント基板を収納ケースから抜
き取る際には、収納ケースから取外したカバーの
係合突起をプリント基板の係合穴に係合させてプ
リント基板を収納口に向けて引つ張り、カバーを
プリント基板の抜き取り工具として用いる。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第３図に基
づいて説明する。なお、第４図ないし第６図にお
いて説明した部分と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する。計量皿７や操作部８を備えた電
子機器である電子料金秤９の本体ケース１０内に
はプリント基板１１を収納する収納ケース１２が
設けられている。この収納ケース１２は一側が収
納口１３として開口されており、収納ケース１２
の底面と上面とには前記プリント基板１１を平板
方向にそつてスライド式に進退させるガイドレー
ル１４が固定されている。そして、プリント基板
１１の進退方向にそつた収納ケース１２の奥部に
はコネクタである雌コネクタ２が固定されてい
る。前記プリント基板１１の収納時における前記
収納口１３側端部には係合穴１５が上下に一対形
成されている。

つぎに、前記収納口１３を覆う板状のカバー１
６が前記収納ケース１２に着脱自在に取付けられ
ている。前記収納ケース１２の収納口１３側周縁
部にはスリツト溝１７とネジ穴１８を有する折曲
片１９とが形成されている。一方、前記カバー１
６には前記スリツト溝１７に差し込まれる折曲片
２０と前記ネジ穴１８に対向するネジ貫通穴２１
とが形成されている。そして、折曲片２０をスリ
ツト溝１７に差し込み、ネジ貫通穴２１を貫通す
るネジ２２をネジ穴１８に螺合させることによつ
てカバー１６の取付けが行なわれている。また、
前記カバー１６の内側面には、このカバー１６を
収納ケース１２に取付けた際に前記プリント基板
１１の収納口１３側端部に当接する弾性体２３が
貼付けられている。さらに、前記カバー１６の一
端には前記係合穴１５同志の間隔と等しい間隔を
もつて上下一対の係合突起２４が屈曲形成されて
いる。なお図示しないが、収納口１３を覆う状態
に取付けられた前記カバー１６は、電子料金秤９
の側面を覆う本体カバーにより覆われている。

このような構成において、プリント基板１１を
収納口１３側からガイドレール１４にそつて差し
込み、コネクタ２，４同志を接続する。ついで、
折曲片２０をスリツト溝１７に差し込み、ネジ貫
通穴２１を貫通させたネジ２２をネジ穴１８に螺
合することにより収納ケース１２へのカバー１６
の取付けを行なう。カバー１６の取付後には弾性
体２３がプリント基板１１の収納口１３側端部に
当接しており、プリント基板１１の抜け止め、防
振が確実に行なわれる。

プリント基板１１を収納ケース１２内から抜き
取る場合は、まず、カバー１６を収納ケース１２
から取外す。ついで、係合突起２４を係合穴１５
に係合させ、カバー１６をガイドレール１４にそ
つて収納口１３側に引つ張ることによりプリント
基板１１を抜き取る。

考案の効果 この考案は、上述のようにプリント基板を収納
する収納ケースの収納口を覆うカバーを着脱自在
に設け、カバーを収納ケースから取外した後にこ
のカバーに形成した係合突起をプリント基板に形
成した係合穴に係合させてプリント基板の抜き取
り方向に引つ張ることによつてプリント基板を収
納ケースから抜き取ることができ、カバーをプリ
ント基板の抜き取り用工具として兼用するために
部品点数を削減してコストダウンを図ることがで
き、設置スペースを要する抜き取り用部材をプリ
ント基板から省いたことにより、収納ケースを小
型化し、電子機器の多機能化、コンパクト化を図
ることができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す分解斜視
図、第２図はその組立て状態を示す斜視図、第３
図はカバーを拡大して示す斜視図、第４図は取外
しレバーを用いた従来例を示す縦断正面図、第５
図は取外しレバーを取外し位置に操作した状態を
示す縦断正面図、第６図は引出しつまみを用いた
他の従来例を示す縦断正面図である。 ２……雌コネクタ（コネクタ）、９……電子料
金秤（電子機器）、１０……本体ケース、１１…
…プリント基板、１２……収納ケース、１３……
収納口、１５……係合穴、１６……カバー、２４
……係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子機器の本体ケース内にプリント基板を収納
   する収納ケースを設け、前記プリント基板の平板
   方向への進退方向にそつた前記収納ケースの奥部
   にコネクタを設け、前記プリント基板に係合穴を
   形成し、前記収納ケースの収納口を覆うカバーを
   着脱自在に設け、前記カバーに前記係合穴に係脱
   自在に係合する屈曲した係合突起を形成したこと
   を特徴とする電子機器のプリント基板収納装置。