JPH0416372Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用技術分野） 本考案は、携帯用時計におけるマイナスリード
端子の支持装置に関する。

（従来技術） 携帯用時計を薄くするためには電池収納部の厚
みをいかに薄くするかが重要となつているが、電
池は規格上その厚みが決められ、またマイナスリ
ード端子も接触圧を高めるために一定の肉厚を必
要とする関係上、マイナスリード端子を支持する
底板を薄くすることが一般に行われている。

しかしながら、底板を樹脂材により形成する場
合は、電池やマイナスリード端子の押圧力に耐え
る厚みが必要になるために装置を薄型にするには
十分でなく、また底板を金属材により形成する場
合は、それ自体の肉厚を薄くできるが、マイナス
リード端子との間に絶縁シートを介挿する必要が
生じ、絶縁シートの厚みにより底板を薄くした効
果が薄れるといつた不都合が有る。

（目的） 本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であつて、その目的とするところは、確実な絶縁
性が図れ、しかも電池収納部を可及的に薄く形成
することのできる改良された携帯用時計における
リード端子の支持装置を提供することにある。

（目的を達成するための手段） すなわち、本考案の特徴とするところは、絶縁
性地板に凹設した電池収納部の底面に、リード端
子収納用の溝を形成し、該溝の内奥にリード端子
の先端を支持するテーパー状に支持面を形成する
とともに、一半を上記リード端子収納用の溝内に
浮上がり習性を付与して配設したマイナスリード
端子の先端部を肉薄に形成したことにある。

（実施例） そこで以下に本考案の詳細を図示した実施例に
基づいて説明する。

第１，２図は本考案の一実施例を示すものであ
つて、図中符号１は絶縁性地板２に凹設した電池
収納部で、マイナスリード端子３よりも若干肉厚
に形成されたその底部４には、その周縁部から電
池５のマイナス極６が位置する部分にかけてリー
ド端子３の収納溝７が穿設され、またその溝７の
内奥端に続く底部４上面をテーパー状に肉厚を暫
減させてリード端子３の先端部８を支持する支持
面９として形成されている。

他方、上記したマイナスリード端子３は、弾性
金属薄板材により形成され、その一端を地板２上
にビス止めするとともにその他半をリード端子収
納用の溝７内に浮上がり状に取付け、さらにその
先端部８を肉薄となして電池５により押下げられ
た状態では、その先端部８が上述した支持面９上
に当接するように構成されている。

なお、符号１０は電池収納部の裏側に取付けた
文字板を示している。

上記した実施例において、いま電池収納部１内
に電池５を装着すると、文字板１０から離れる方
向の浮上がり修正を付与されたマイナスリード端
子３は、電池５によつて電池収納部１底面の溝７
に押込まれるが、薄肉に形成したマイナスリード
端子３の先端部８がリード端子収納用溝７の内奥
に設けたテーパー状の支持面９に支持されるた
め、マイナスリード端子３は文字板１０から離れ
た状態で溝７内に収納され、底部４の上面とほぼ
同一面を維持しつつ電池との確実な接続が得られ
る。

（効果） 以上述べたように、本考案によれば、マイナス
リード端子先端を肉薄に形成するとともに、リー
ド端子の収納用溝の内奥に続く電池収納部の底面
に、リード端子の先端を支持するテーパー状の支
持面を形成したので、マイナスリード端子の先端
をこの支持面に支持させて文字板との短絡を防ぐ
とともに、リード端子を底板の上面とほぼ同一面
となして電池収納部の厚みの増加を抑えつつ電池
との確実な接触を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す装置の断面
図、第２図は同上装置の上面図である。 １……電池収納部、２……地板、３……マイナ
スリード端子、７……リード端子収納溝、９……
支持面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性地板に凹設した電池収納部の底面に、リ
   ード端子収納用の溝を形成し、該溝の内奥にリー
   ド端子の先端を支持するテーパー状に支持面を形
   成するとともに、一半を上記リード端子収納用の
   溝内に浮上がり習性を付与して配設したマイナス
   リード端子の先端部を肉薄に形成したことを特徴
   とする携帯用時計におけるマイナスリード端子の
   支持装置。