JPH0416175B2

JPH0416175B2 -

Info

Publication number: JPH0416175B2
Application number: JP1076379A
Authority: JP
Inventors: Geeruge Rihineru Bikutoru
Original assignee: REDAKUTORON BV
Current assignee: REDAKUTORON BV
Priority date: 1988-03-29
Filing date: 1989-03-28
Publication date: 1992-03-23
Also published as: RU2033110C1; DE68902408T2; JPH01310661A; EP0332242A3; EP0332242A2; ATE79248T1; US5016304A; DE68902408D1; CA1336534C; EP0332242B1; NL8800792A; GR3005493T3; ES2034574T3

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は物体（身体を含む）から湿気および液
体（蒸発可能な液体およびその蒸気）を取り除く
装置に関する。この装置は湿気および液体吸収ビ
ーズのベツドを使用する。

［従来の技術］種々の工程および治療法において、液体（主と
して水）が工業または農業生産物、人および動物
のような生物などの対象物から取り除かれる。公
知の方法は物体を、部分的に、または完全に吸着
ビーズのベツド中に入れる方法で、このビーズ
は、その後、多かれ少なかれ均一に液体を除去す
る。

［発明の構成］本発明の目的は、ベツド中のビーズを流動化す
る空気供給設備を付設することによつて上記の方
法および装置を改良するものである。そのため
に、吸着ビーズによる物体の包囲がより良く行わ
れ、これによつて、空気流がビーズと物体間の接
触状態に常に変化をもたらすばかりでなく、同時
に、ビーズから湿気および液体を除去することに
より、ビーズを再生する。

より好ましい具体例においては、空気乾燥装置
を空気供給系統中に配備し、それにより流動化ベ
ツドに供給された空気は、比較的低い湿度を有
し、流動化ベツドの再生作用を増大することを確
実にする。

さらに、本発明は、寝たきり患者のコンデイシ
ヨニング用治療装置に関するものである。この装
置は、患者を支持する通気性横臥面、その下に湿
気および水分を吸着するビーズ状充填物が充填さ
れた空気室が配置され、空気室に通じ、比較的低
い湿度で所望の温度に維持する処理装置を有する
空気供給設備を含む。

この装置は通常、心臓病の、術後の、集中治療
の、神経外科的、皮膚移植のおよび火傷などのよ
うな重症患者に用いられる。これらの患者は苦痛
なくかつ、できるだけ一定の状態で、また、所定
の横臥面温度で支持しなければならないからであ
る。

この横臥面温度（lying sur face
temperature）は大気温度よりも著しく低い場合
であつても良い。この横臥面は身体水分を通過さ
せ、下方に取り出させるのに適したものでなけれ
ばならない。ここで、水分を衛生的な方法で、か
つビーズの流動の妨げにならずに除去しなければ
ならないという問題が生ずる。感染の危険がある
ために、装置が取り付けられている領域の外にこ
の液体を運び出すことができない。

本発明はさらに、放出された水分の蒸発のため
加熱部材に通じる液体放出口を有する空気室を特
徴とする装置を目的とするものである。

この方法により、排出が行なわれず、看護領域
内で殺菌空調が維持される。過剰な湿気と水分吸
収によりビーズの凝集塊形成が避けられるが、こ
の凝集塊形状は横臥面の硬化につながる。その
際、環境空気の湿度は、横臥面から発散する比較
的乾燥した空気を迅速に湿らせ、十分望ましい程
度に維持し、患者にとつてより快適な周囲空気に
する。

空気処理装置がコンプレツサー、蒸発手段、お
よびコンデンサーからなる冷却回路を有する場合
は、本発明による、中に加熱部材が配備され、空
気室に連結する、凝集器を有する蒸発手段を含む
ことが好ましい。このようにすると、工程中の空
気および身体液体から発散する湿気および液体の
いずれも同時に蒸発する。特に単純な実施例にお
いては加熱部材は、コンプレツサーからコンデン
サーへの接続線中に配置された熱交換器である。
この方法では、工程中の空気を冷却乾燥する役目
を果たす媒体（例えばフレオン）は同時に放出さ
れた液体を蒸発させるための加熱部材として使用
することができる。

上述のおよびその他の特徴を下記に示す具体例
の図による説明でさらに詳述する。

各図において、第１図は、本発明によるコンデイシヨニング装置
の透視正面図であり、周囲壁が一部切欠されてい
る。

第２図は、第１図による装置の垂直断面を示し
たものでキヤビネツトの下方部に空気処理装置を
図式的に示している。

第３図は、本発明による装置のさらに一般的な
適用例の図式的垂直断面図である。

各図に示された装置は横臥面１を有する。材質
は、例えば、50μの透過性を有する微細織布ポリ
コン敷布である。横臥面１は、例えば、殺菌作用
を有するソーダ石灰ガラスの粒のようなビーズ状
材料で充填された空間２を締切つている。空間２
の下方に接続して、空気供給系統４が入つている
分配室３がある。空気室２および分配室３の間の
部分は多孔壁により形成され、これを、空気室２
への空気供給ができるだけ均一になり、その結果
横臥面１の下方の充填剤が流動するように配置す
る。従つて、患者は、それ自体が身体の形に完全
に順応した流動化ベツド上に横臥し、これにより
患者の均一な支持が行なわれる。

この際、患者にとつて最も快適であるように流
動ベツドの空気温度を選択することが重要であ
る。このような手段を用いると、患者が床ずれに
なるのを防止できる。

流路４によつて供給される流動化空気は、全体
として５で示される空気処理装置中で前処理され
る。この装置は設備のキヤビネツト６の下方に配
置される。空気処理装置は、空気室８中に配置さ
れた蒸発手段７、空気室に入つている供給路４お
よび供給管９からなる。供給管９に空気ポンプ１
０を経て、矢印P₁で示された周囲空気が供給さ
れ、周囲空気は装置が取り付けられている部位か
らキヤビネツト下方部中の開口部１１を経て中へ
引き込まれる。

空気ポンプ１０は、一定の流動圧が患者の体重
と関係なく維持されるように圧力センサー１５に
より調節される。

蒸発方法は、別のコンプレツサー１２およびコ
ンデンサー１３からなる冷却系の一部を形成して
いる。コンデンサー１３は熱を逃がすためのフア
ン１４を有する。コンプレツサー１２は、前述の
蒸発手段７に沿つて矢印P₂の方向に接続線を経
て、例えばフレオンのような冷媒の輸送を制御す
る。

蒸発手段７の下に位置する区画室８′中の空間
８中に、コンプレツサー１２とコンデンサー１３
の間の接続線中に位置する加熱コイル１６が配列
されていることに注目すべきである。

最後に、ポンプ１０を経て流路９に運ばれる空
気は電気加熱部材７によつて予熱することができ
る。

上記の装置はつぎのように操作する。

流動化空気が、開口部１１、ポンプ１０および
流路９を経て中へ引き込まれ、所望により空気
は、空気室８に達する前に加熱部材１７により予
熱され得る。冷却の結果、乾燥空気が流路４およ
び分配室３を経て流動化ベツド中に達するように
ここで空気を乾燥させ、横臥面１を通過して周囲
大気に返すことができる。空気の相対湿度および
温度は患者にとつて最も治療効果があるようにす
る。湿気および液体が空気室８を経て空気中から
除去されると、蒸気水滴が蒸発皿７上に生じ、キ
ヤビネツト下方部８′中に集められる。その中に
加熱部材１６が配置され、その中にフレオン回路
の一部が配列されており、空気室８中で空気の冷
却後、フレオンはコンプレツサー１２を経て加熱
され、加熱部材１６へ返送され、ここで凝結物を
蒸発させる。ついで、フレオンをさらにコンデン
サー１３で凝結させる。横臥表面１および流動化
ベツド２を経て分配室３へ返送されるすべての身
体液体も区画室８′中の流路４を経て放出され、
これは蒸発によつて過剰な身体液体の除去をもた
らすという別の利点を有する配置をも示唆する。
区画室８′からの湿つた空気は、装置の周囲の自
由空間に放出され、これは、流動化ベツド２のた
めの乾燥処理空気５よりも比較的湿つた周囲空気
を提供する。

効果的な治療処置においては、流動化ベツドの
温度は26℃とすることができ、85％の相対湿度
（rv）において20−35℃間で変化しうる大気温度
中で一定に保たれる。空気供給系統中の圧力は、
大気圧および患者の体重に関係なく420mm水柱に
維持する。空気排気量は、好ましくは52.9m³であ
り、この場合、相対周囲湿度は35−85％間で変化
しうる。流動空気の最大相対湿度は72％である。

ソーダ石灰ガラスを充填ビーズとして使用し、
上記の所定の数値では、これは、水の粘度の1.5
倍の粘度になる。これは患者を約10cmの空気ベツ
ド中に静置したことになり、所望の「浮遊」治療
処置が確保される。

第３図は、本発明による乾燥流動化ベツドをさ
らに一般的に適用し得る例を示すものである。

この図の表示において、コンテナ３０は、空気
通過隔壁３１を有し、隔壁３１の下に空気分配室
３２を形成するように配備されている。上記壁３
１の上方に、ビーズ層に対象物Ｖが完全に埋まる
ような厚さのビーズ状の充填材料３３が配置され
ている。対象物Ｖは矢印P₁の方向に吊り下げコ
ンベヤー３４上に支給されかつ除去される。

空気分配室３２に、フアンまたは送風機３６に
より空気供給系統から空気が送り込まれ、この場
合、空気供給系統３５は、所望により、任意の型
の空気乾燥装置３７を有してもよい。空気乾燥装
置３７は第２図により上記した具体例の態様であ
つてもよい。しかし、この適用例においては、こ
の具体例に相応して、加熱部材で下降液体を蒸発
させる必要はない。空気分配室３２において、３
３に充填されているビーズが隔壁３１上を流動
し、その結果乾燥されるべき物体がベツド中に容
易に入つて行き、運搬速度P₁により決定される
時間だけベツド中に滞留し、ついで乾燥状態で搬
出される。流動化ベツドの乱流により、充填部３
３中の湿つたビーズは、対象物の軌道から定期的
に休みなく搬出され、乾燥され、ついで再び対象
物に接触させられる。

本発明は上記の具体例に制限されず、その際、
例えば加熱部材１６も、所望の蒸発効果を得るた
めに電気によるものであつてもよいことは注目さ
れるべきである。この場合、他の熱源も当然可能
である。さらに、空気室８から分離した補集器
（collecting box）中に加熱部材１６を取り付け
ることも可能であり、補集器は分配域３および流
動域２に連通させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるコンデイシヨニング装
置の一部切欠斜視図であり、周囲壁が一部切欠さ
れている。第２図は、本発明による装置の垂直断
面図である。第３図は、本発明による装置の垂直
断面図である。第１−３図において、１……横臥面、２……流
動化ベツド、３……空気分配室、４……空気供給
路、６……キヤビネツト、７……蒸発手段、８…
…空気室、８′……キヤビネツト下方部、９……
空気供給管、１０……ポンプ、１１……開口部、
１２……コンプレツサー、１３……コンデンサ
ー、１６……加熱部材、１７……電気加熱部材、
３０……コンテナ、３１……壁、３２……空気分
配室、３３……充填剤、３４……つり下げコンベ
ヤである。

Claims

【特許請求の範囲】１湿気または液体吸収ビーズ２，３３のベツド
を含む、１個またはそれ以上の物体から湿気また
は液体を除去する装置であつて、上記ベツドが液
体吸収ビーズの流動化ベツド形成のために、上記
ベツドの下側に均一に空気を供給するための、空
気供給系統９，３５に接続している空気分配室
３，３２を具備し、上記空気供給系統が乾燥装置
７，３７を含むことを特徴とする装置。２特に寝たきり患者のコンデイシヨニングのた
めのものであり、患者を支持する空気通過性横臥
面１、ビーズ２充填の下に配置された上記空気分
配室３、上記室に通じる空気供給系統９を具備
し、空気処理装置１７が比較的低温湿度において
所望の温度を得るための空気乾燥装置７を有する
ものである、請求項１記載の装置。３空気室が、放出液体の蒸発のための加熱部材
１６に通じる液体放出口４を有するものである、
請求項１または２記載の装置。４空気処理装置が、コンプレツサー１２、蒸発
手段７およびコンデンサー１３を含む冷却回路を
有し、上記蒸発手段が、空気室に接続する凝集器
８を有し、その凝集器中に加熱部材１６が配置さ
れている、請求項１−３のいずれか１項記載の装
置。５加熱部材１６が蒸発手段７からコンデンサー
１２への連続線中に配置された熱交換器である、
請求項１−４のいずれか１項記載の装置。６空気加熱装置１７が蒸発手段に通じる空気流
路９中に設置されている、請求項１−５のいずれ
か１項記載の装置。７充填ビーズが直径70−140ミクロンのビーズ
形状の粒子を含む、請求項１−６のいずれか１項
記載の装置。８ビーズ状物質がソーダ石灰ガラスにより製造
されている、請求項７記載の装置。