JPH04160053A - 耐摩耗性アルミナージルコニア焼結体およびその製造方法 - Google Patents

耐摩耗性アルミナージルコニア焼結体およびその製造方法

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JPH04160053A
JPH04160053A JP2285436A JP28543690A JPH04160053A JP H04160053 A JPH04160053 A JP H04160053A JP 2285436 A JP2285436 A JP 2285436A JP 28543690 A JP28543690 A JP 28543690A JP H04160053 A JPH04160053 A JP H04160053A
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Koji Fushimi
伏見 幸治
Muneyuki Iwabuchi
宗之 岩渕
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高強度、高靭性のアルミナ−ジルコニア焼結
体およびその製造方法に関するもので、特に耐摩耗性が
要求されるセラミック部品に利用されるアルミナ−ジル
コニア焼結体およびその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来より、セラミック材料は脆性材料であるものの耐熱
性、耐摩耗性、耐食性に優れていることから、エンジン
部品、ポンプ部品、切削工具、軸受、薬品反応槽等の広
い分野で利用されている。
特に、押出機のスクリューやプラストノズルのような耐
摩耗性が要求されるセラミック部品には、ジルコニアセ
ラミックスやアルミナセラミックスが用いられている。
しかし、ジルコニアセラミックスは高強度、高靭性であ
るものの、価格がアルミナの約10倍と非常に高(、ま
た使用温度が200℃を超えると正方晶と単、斜相の相
変態を起こしやすく、強度低下の原因となるなど、工業
的に使用するには未解決の問題が多い。
また、工業的に使用されているアルミナセラミックスは
純度が92〜98%程度でジルコニアセラミックスに比
べ安価であるものの、強度、靭性の特性が低(、耐摩耗
材としては満足できるものではなかった。
そこでセラミック材料に異種のセラミック材料を添加す
ることにより、各々のもつ特性が加味されて全体的な特
性を向上させる複合材料の研究も進められている。
例えば、特開平1−157461号公報には、切削工具
あるいは高温用材料として有用なアルミナにジルコニア
を添加することにより、破壊靭性値(K i C)が4
.2〜5.0MN/m”” 、抗折強度90〜145 
kg/mm”の高アルミナ質焼結体とその製造方法が開
示されている。
特開平1−15.7461号公報に示す高アルミナ質焼
結体は、アルミナ粉末と安定化剤が添加されていないZ
 r Oxとを微粉砕し、活性化させた後、1500℃
以下の温度で予備焼結し、等方静水圧プレス(HIP)
処理することにより0. 1〜1.OLLmのアルミナ
結晶と0.1〜0.5μmの立方晶と正方晶の中間的結
晶相のZ r 02が構成されるものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この特開平1−157461号公報によ
る高アルミナ質焼結体によると、高強度、高靭性のセラ
ミック体であるが、耐摩耗性が充分に高くなく、微細に
粉砕したり予備焼結後HIP処理が必要となるため製造
コストが高いことやHIP処理を必要とするので製品形
状が限定されること等から、押出様のスクリューやプラ
ストノズル、粉砕機、混合様のように耐摩耗性が要求さ
れるセラミック部品に用い、工業的な利用を図ることが
困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされた
もので、高硬度、高強度、高靭性でありかつ安価に製造
可能な耐摩耗性アルミナ−ジルコニア焼結体およびその
製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本発明の第1の発明による耐摩耗性アルミ
ナ−ジルコニア焼結体は、組成として、A A z O
s : 50〜95 W t%、準安定化Zr0t  
: 5〜50 w t%、および前記AJ2.O,と前
記準安定化ZrO,の総量100重量部に対しTiO□
 :0.05〜1.0重量部を含み、焼結体の結晶の平
均粒径が1.0〜4.0μmであることを特徴とする。
本発明の第2の発明による耐摩耗性アルミナ−ジルコニ
ア焼結体の製造方法は、組成として、A120s  :
50〜95wt%、準安定化ZrO*:5〜50wt%
、および前記Aβ203と前記準安定化Z r O*の
総量100重量部に対しTiO□ :0.05〜1.0
重量部からなる粉末原料を、混合、乾燥、成形後、温度
1550〜1650℃で焼成することを特徴とする。
ここで、Z r O2粉末は、例えばオキシ塩化ジルコ
ニウムにY2O3として2〜4moρ%さらに好ましく
は3mon%Y20.に相当する塩化イツトリウムを添
加しNaOHにより共沈した混合物を750〜850℃
で仮焼し、70%以上の正方晶からなる7、 r Oz
粉末を用いるのが好ましい。
上記組成のZrO□粉末を製造する際、仮焼温度を高く
するとほとんど正方晶ジルコニアとなるが、仮焼温度が
高温すぎると、原料粒子の焼結が起こり結晶粒子が大き
くなり、アルミナ粉末中に均一分散ができな(なるため
焼結温度は750〜850℃とした。
T i Oxを用いたのは、焼結助剤として作用し、Z
rO□に固溶することなく正方品を保持することで、曲
げ強度を高められるためである。通常のアルミナ−ジル
コニア焼結体の焼結助剤としてMgo、’Yi Ox 
、Ca0z等が知られテイルが、これらの物質は、Z 
r O2に固溶し易く、焼結助剤の作用が低下し、焼結
温度の上昇や、助剤の増加等を必要としたり、これらの
助剤がZrO□に固溶すると部分安定化zrO2を形成
し、強度靭性の低下の原因となるので不適である。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の実施例によるアルミナ−ジルコニア焼結体の製
造方法は、母材としてのAl2.O,、Zr O* %
およびTi O2に成形助剤としてポリアクリル酸NH
4、エステル油脂エマールジョンを添加し、この混合物
を乾燥し、金型プレスおよびラバープレス処理を行った
後、焼成するものである。
まず、昭和電工製AL−160SG−3の平均粒径0.
5μmのアルミナ原料粉末と、東洋ソーダ製の800℃
で仮焼した正方晶80%の3m。
ρ%Y、0.添加ジルコニア(以下、r3Y−Zrox
Jと記す。)と、6原産業製の平均粒径0.2μmのT
iO□粉末を第1表に示す割合に合計500gになるよ
うに混合した。
この合計500gの母材に対して、成形助剤としてポリ
アクリル酸NH41,0wt%、エステル油脂エマール
ジョン0.5wt%を添加し、500gポリポットで2
4時間混合した。得られた混合物を乾燥後、デシンタで
解砕した。次に200 kg/cm”の圧力で金型ブレ
スを行ない60X60X7mmの角板を作成した。この
角板を、2,5ton/cm”でラバープレスした後、
大気雰囲気焼成炉中で1450〜1700℃の温度で焼
成した。
ここにアルミナ−ジルコニア焼結体の製造に使用したA
l2z Ox 、3Y  Zr0z 、Ti0zの混合
割合ならびに焼成温度を第1表に示す。
(以下、余白。) 得られた焼結体について四点曲げ強度、破壊靭性値(K
、C)、耐摩耗深さ、焼結体粒径を測定した。ここに、
四点曲げ強度は[ファインセラミックスの曲げ強度試験
法J  (JIS規格R−1601)、破壊靭性値はシ
ェブロエノッチ法、耐摩耗深さはサンド・ブラストによ
る耐摩耗試験、焼結体粒径は電子走査顕微鏡(SEM)
に従って測定した。結果は第1表に示す。
なお、サンド・ブラストによる耐摩耗試験の条件はブラ
スト材:SiC#60、距離:1m、噴射角度:垂直、
噴射圧カニ 5kgf/cm” 、噴射時間:3分であ
った。また摩耗量は輪郭形状測定機により摩耗の最も激
しい位置の深さを測定した。
実施例1〜7においては、3Y  ZrO2の量を5〜
50wt%の範囲で変化させたものであり、3Y−Zr
O□が増加するに従い第1図および第2図に示すように
曲げ強度は52〜90 Kgf/mm2、破壊靭性値(
Klc)は4.5〜5.9MN/m””と上昇する。し
かし、耐摩耗性は第3図からも明らかであるが、実施例
3および実施例4にあるように3 Y −Z r Oz
が15〜20wt%の場合が摩耗深さが小さ(特に良好
である。
実施例8〜13においては、3Y  ZrC)zの含有
量を一定にし、焼結助剤として添加するTiO□を0.
05〜1.0wt%の範囲で変化させたものである。T
 i O2が0.05wt%未満では焼結促進がされず
、また1、0wt%を超えると曲げ強度が低下する。第
4図〜第6図に示されるように、実施例9〜12のよう
にTi0zが0.2〜0.8wt%含有される場合、曲
げ強度、破壊靭性、耐摩耗性の優れたアルミナ−ジルコ
ニア焼結体が得られる。
実施例14〜16はAl220s 、3Y−ZrO2お
よびT i 02の含有量を一定にし、焼成温度を15
00〜1650℃の範囲で変化させたものである。実施
例15.16にみられるように、1550〜1650℃
の場合が最も良好である。1500℃未満では焼結不十
分で曲げ強度は低い。
1650℃を超えると、結晶粒が成長し曲げ強度は低下
する。
なお実施例1〜16においてX線回折の結果Zr O2
は全て正方晶であった。また250℃×50時間のオー
トクレーブ試験(正方品から単斜晶への加速度試験)後
の曲げ強度試験の低下率は50%以内であった。
これに対し、比較例1および比較例2は、曲げ強度、破
壊靭性値、耐摩耗深さが劣る。これは、3Y  Zr0
zの添加量が少ないためであると考えられる。
比較例3および比較例4は、曲げ強度、破壊靭性値、耐
摩耗深さについては比較的良好であるが、3Y  Zr
0zを多量に必要とするため高コストとなる欠点がある
比較例5および比較例6は、曲げ強度および破壊靭性値
が劣る。これは比較例5ではT i 02の添加量が過
多であるものと考えられ、また比較例6では焼成温度が
低過ぎることが原因であると考えられる。
比較例7は耐摩耗深さが低い。これは焼成温度が高すぎ
たことが1つの原因であると考えられる。
比較例8は充分に高い曲げ強度が得られるが、耐摩耗深
さが低下する。また比較例9は曲げ強度および破壊靭性
値が相対的に劣る。これらの比較例8および比較例9は
、母材成分が1つの原因であるものと考えられる。
以上の試験結果により、3Y  Zr0zが5〜50w
t%、Afi、 O,が50〜95wt%、Ti0iが
0.05〜1.0wt%の割合で原料粉末を混合し、1
500〜1650℃で焼成した場合、焼結体の結晶の平
均粒径が1〜4μmの範囲の焼結体が得られると、高強
度、高靭性、かつ耐摩耗性に優れたアルミナ−ジルコニ
ア焼結体が得られることが解った。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の耐摩耗性アルミナ−ジル
コニア焼結体およびその製造方法によると、特別な粉砕
機やHIP焼成炉等を必要とせずに、安価に製造可能な
、高強度、高靭性でかつ耐摩耗性に優れたアルミナ−ジ
ルコニア焼結体を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はZ r Oを添加量と曲げ強度の関係を示す特
性図、第2図はZ r O2添加量と破壊靭性値の関係
を示す特性図、第3図はZ r O2添加量と摩耗深さ
の関係を示す特性図、第4図はTiO□添加量と曲げ強
度との関係を示す特性図、第5図はTiO□添加量と破
壊靭性値の関係を示す特性図、第6図はTiQ、添加量
と摩耗深さの関係を示す特性図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成として、 Al_2O_3:50〜95wt%、 準安定化ZrO_2:5〜50wt%、および前記Al
    _2O_3と前記準安定化ZrO_2の総量100重量
    部に対し、 TiO_2:0.05〜1.0重量部を含み、焼結体の
    結晶粒の平均粒径が1.0〜4.0μmであることを特
    徴とする耐摩耗性アルミナ−ジルコニア焼結体。
  2. (2)組成として、 Al_2O_3:50〜95wt%、 準安定化ZrO_2:5〜50wt%、および前記Al
    _2O_3と前記準安定化ZrO_2の総量100重量
    部に対し、 TiO_2:0.05〜1.0重量部からなる粉末原料
    を、混合、乾燥、成形後、温度1550〜1650℃で
    焼成することを特徴とするアルミナ−ジルコニア焼結体
    の製造方法。
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