JPH04160004A - 酸化物超電導体及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導体及びその製造方法

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JPH04160004A
JPH04160004A JP2282178A JP28217890A JPH04160004A JP H04160004 A JPH04160004 A JP H04160004A JP 2282178 A JP2282178 A JP 2282178A JP 28217890 A JP28217890 A JP 28217890A JP H04160004 A JPH04160004 A JP H04160004A
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oxide
substrate
superconductor
superconducting layer
oxide superconductor
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JP2282178A
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Takashi Yoshida
隆 吉田
Yuichi Kamo
友一 加茂
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Chodendo Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai
Original Assignee
Chodendo Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、基板上に酸化物超電導層を形成した酸化物超
電導体およびその製造方法に関する。
[従来の技術] 高い臨界温度を持つ超電導体材料として、銅酸化物系の
La−Ba−Cu−0ペロブスカイト型構造の超電導体
が知られている(特開昭63−260853号、特開昭
63−190712号公報など)。
その後、臨界温度が90に級のY−Ba−Cu−O[M
、 K、 Nu、 J、 R,Ashburn、 C,
J、 Torng。
Y、  Q、Wand  and  C,W、  Ch
u  :  Phys、  Rev、  Lett、。
58 (1987) 908 )が発見され、液体窒素
を冷媒とする超電導技術の応用が期待されるようになっ
た。
より高い臨界温度を持つ超電導材料開発の進歩はめざま
しく、1988年には、B1−8r−Ca−Cu−0系
の酸化物(臨界温度110に級)が発見され(H,Ma
eda、 Y、 Tanaka、 M、 Fukuto
miand T、 Asano : Jpn、 Jr、
 Appl、 Phys、 27(2988)L209
)、さらにTl−Ba−Ca−Cu−0系酸化物(臨界
温度120に級)が発見された[z、 Z。
Sheng and A、 M、 Hermann :
 Nature 322  (1988)55〕。
これらは、いずれも銅酸化物を含むペロブスカイトある
いはその類似の結晶構造をもつもので、その荷電キャリ
アはホールであることが知られている。
一方荷電キャリアが電子である系としてNd−Ce−C
u−0酸化物(20に級)が発見された(T、 Tok
ura、 H,Takagi、 S、 Uchida 
: Nature337、345−347(1989)
) 。
これらの−船釣な製造法は、それぞれの構成元素の炭酸
塩もしくは酸化物を混合粉砕して粉末状にし、空気中、
酸素中あるいは還元雰囲気中で800〜1100℃、5
分〜数百時間焼成することにより得られる。しがし、Y
−B a−Cu−0゜B1−8r−Ca−Cu−0,T
l−Ba−Ca−Cu−0系に代表される層状あるいは
複合層状ペロブスカイト構造には、暦数の異なる複数の
超電導体が存在し、それぞれ異なった臨界温度を示す。
これらの超電導材料においては、暦数の異なる構造の間
の自由エネルギーの変化が小さく、合成に際してそれぞ
れを選択的に分別合成するのは非常に困難である。
例えば、B1−8r−Ca−Cu−0系においては、B
 +、S r2cuos (臨界温度7に:低温相) 
、 B r z S rzc a Culom (臨界
温度80〜90に:中温相)、B 1tsrzca*c
uso+。
(臨界温度110に:高温相)のそれぞれが超電導体で
あり、臨界温度の最も高いBi、Sr、Ca、Cu、O
,。を合成しようと原料の原子比を2:2:2:3に調
整しても、焼結体は中温相と高温相の混合状態に合成さ
れ、単一相を得ることは困難である。
また、これらの酸化物超電導体を配線、磁気シールド、
アンテナ、共振器などに応用するにあたっては、酸化物
超電導体を線状、膜状、板状などの構造体とする必要が
あり、そのためには、導電性および熱伝導性が優れた安
定化材と複合することが必要である。この場合の安定化
材としては一般に銅などが用いられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記酸化物超電導材料は固体塩基の性質
を有し、超電導体合成過程の熱処理により金属を酸化、
腐食し、該超電導体の組成変化を生じ、その結果、超電
導特性が著しく低下するため実用性が乏しかった。
さらに、これらの酸化物超電導体の特徴として、その結
晶構造に由来する導電性の大きな異方性が挙げられるが
、超電導材料の結晶組織が特定の方向に配向していない
場合には、その結晶粒界が弱接合となって、大きな臨界
電流密度や磁界中での高い特性を得ることができない(
D、 Dia+os、 P。
Chaudhari、 J、 Mannhart、 a
nd F、 K、 LeGoues。
Phys、 Rev、 Lett、、61(2)、 2
19(1988))。
酸化物超電導体を配線、磁気シールド材、アンテナ、共
振器などに応用するにあたっては、重要な特性である臨
界電流密度は、零磁界中で数百〜−万アンペア/cm”
程度であるが、磁界中での臨界電流密度は、この性能の
1/10〜1/1000と大きく低下し、必要性能を得
ることができない、このために結晶を配向させたり、結
晶粒界の組織制御をして粒界の弱接合性を除くことが考
えられる。
結晶を配向させる技術としては、酸化物超電導体の溶融
凝固法が提案されている(S、 Jin、 T、 H。
Tiefel、 R,C,Sherwood、 G、 
W、 Kammlott and S。
M、 Zahurak、 Appl、 Phys、 L
att、、 51.943(1987))。特に超電導
体は合成過程で溶融するので、基板の酸化腐食や反応を
抑制し、超電導体としての高い性能を維持して超電導性
を有する構造物とすることは重要な課題である。
本発明の目的は、臨界温度が高く、特に磁界中での臨界
電流密度の高い、安定な酸化物超電導体およびその製造
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、安定な酸化物超電導体を用いたデ
バイスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成できる本発明の要旨は下記のとおりであ
る。
(1)基板と、該基板上に形成された酸化物超電導層を
有する酸化物超電導体において、前記酸化物超電導層が
、ペロブスカイト系の結晶構造を有する酸化物を介して
形成されていることを特徴とする酸化物超電導体。
(2)基板上に結晶構造が域ロブスカイト構造を持つ絶
縁性、半導電性あるいは導電性の酸化物を主成分とする
物質を成膜する工程、 該物質を緻密化する工程、 該物質上に酸化物超電導層を形成する工程、を含むこと
を特徴とする酸化物超電導体の製造方法。
本発明において、前記基板と酸化物超電導層の間に介在
させる酸化物がCa、Sr、Baの少なくとも一種を含
むペロブスカイト系の結晶構造を有するものである。
また、該酸化物は、Mn、Ga、Ti、Cu。
Co、Ni、Feの少な(とも一種を含むのが好ましい
これらの物質は、それぞれの元素の□酸化物、硝酸塩、
炭酸塩、アンモニウム塩、ハロゲン化物、有機酸塩、有
機金属錯体などを用いることができる。中でも酸化物、
アンモニウム塩、−有機酸塩などが好ましい。
これらの原料の混合方法は、後述の酸化物超電導体材料
の場合と同様にして調製することができる。即ちの混合
原料を予め高温で溶融し、これを急冷して非晶質物を作
成し、焼成することによって合成することもできる。
一方、前記酸化物超電導層としては、一般式%式% (但し、Aはアルカリ土類、ランタナイド、イツトリウ
ムアルカリの一種以上、Bは銅、ビスマス、鉛、タリウ
ム、錫の一種以上、0は酸素、ハロゲンの一種以上であ
り、Xは1.Yは0.5〜1、δは2〜3.5で表され
る。)で示される組成を有するものが用いられる。
前記原料A、Bは、酸化物、硝酸塩、炭酸塩、アンモニ
ウム塩、ハロゲン化物、有機酸塩、有機金属錯体などを
用いることができる。中でも酸化物、アンモニウム塩、
有機酸塩などが好ましい。
前記原料の混合は、各成分が均質に分散混合できれば特
に制限はな(、固体状の原料物質を直接混合粉砕する方
法や、原料物質の水溶液あるいは非水溶液から前記組成
物の前駆体である不溶性の混合水酸化物、混合蓚酸塩お
よび混合錯塩あるいはこれらを複合物を得ることができ
る方法、例えば、共沈法(逐次沈殿法、緊密共沈法)、
沈殿混練法などが挙げられる。
また、原料物質の2〜3成分を予め共沈法や沈殿混練法
で調製した後に、残余の成分の溶液を含浸して合成する
こともできる。さらにまた、A。
Bの二つ以上の混合原料を予め高温で溶融し、これを急
冷して非晶質物を作製し、これを焼成することによって
合成することもできる。
上記のような方法で調製された原料組成物は、粉末状あ
るいはベレットなどに成形し、700℃以上で焼成する
ことによフて得られる。この場合の雰囲気は、超電導性
を付与するために酸素、空気、アルゴン、窒素等が選ば
れる。またこのような焼成法で合成するときは焼成体を
再度粉砕して焼成する工程を複数回繰り返すことにより
、均質で体積率が高く、特性の優れた超電導体を形成す
ることができる。
これにより前記酸化物超電導体の結晶のC軸が実質的に
基板面に対して垂直方向に配向し、結晶のa軸が実質的
に基板面の面内の特定方向に配向する。
なお、酸化物超電導体結晶内部に、該超電導体とは異な
る粒径が1μm以下の物質が分散されていてもよい。
前記の方法で調製された粉末状あるいはベレットなどに
成形し、700℃以上で焼成することによって合成され
た前記酸化物は、基板と膜状あるいは板状の酸化物超電
導層との間に介在させる。
該酸化物は、前記酸化物超電導層よりも高い融点を有す
ることが望ましい。
基板上に前記酸化物層および前記酸化物超電導層を形成
する方法は、高速でしかも大面積の成膜に有効な厚農成
展法としては、化学蒸着法(CVD法)、プラズマスプ
レー法、イオンビームスパッタ法などが望ましい、該酸
化物層および酸化物超電導層の厚さは5μm以上に形成
することが好ましい。
以上の方法で形成した膜状あるいは板状超電導体は、さ
らに300℃以上で熱処理することにより、超電導特性
を向上することができる。
なお、本発明において、超電導層を形成する基板材料と
しては、金属基板が望ましい。
以上の酸化物超電導体を用いて、配線、磁気シールド、
アンテナ、共振器などの装置を構成することにより、安
定で、高性能な超電導応用装置およびシステムを実用化
することができる。
[作用] 本発明の酸化物超電導体が優れた超電導特性を示すのは
、基板と酸化物超電導層との反応を抑制する酸化物層を
基板と酸化物超電導層との間に設けたことにある。
該酸化物が超電導層と同様なペロブスカイト型の結晶構
造を有するためにバッファ層となり、超電導層のクラッ
ク等の発生を抑制し、超電導特性を向上させるものと考
える。
[実施例] 次に本発明を実施例により説明する。
〔実施例 1〕 SrO,TiO,を出発原料として、それぞれのモル比
がSr:Ti=3:2になるようにメノウ製乳鉢のらい
かい機で20分混合粉砕する。これを磁性体アルミする
つぼにとり大気中950℃、20時間、さらにAr雰囲
気中1350℃、2時間焼成する。こうして得た焼結体
を更に前記らいかい機で20分粉砕し、得られた粉末を
メツシュのふるいにかけ、ふるいを通らなかった粉末を
再びらいかい機で粉砕する。こうした操作を3回繰返し
、粉末の平均粒度が84μmになるように調製する。
この粉末をプラズマ溶射膜W(プラズマ・スプレー装置
)を用いて大きさ2mmX30mmX 1mmのNi基
合金の基板上に溶射した。
上記Ni基合金組成は、重量%でC;0.08゜Cr 
; 22.0.Co ; 2.00.Fe ; 18.
0゜Mo ; 9.00.W; 0.5.B ; 0.
05.残量Niからなる。また、プラズマ溶射条件は大
気中で出力、34KW、プラズマ電流;800A、*射
時間;200秒とした。
以上により、膜厚100μmの溶射膜を得ることができ
た。この膜をAr雰囲気中1250℃、2時間熱処理し
前駆体Aを得た。
該前駆体Aあ表面X線回折結果を第1図に示す。
図から明らかなように、上記の膜はペロブスカイト構造
であることが分かる。
次に、酸化物超電導層の溶射粉末を作成するため、B 
a COs 、S r COI+ Ca COs + 
Cu Oを出発原料としそれぞれBa:Sr:Ca:C
uのモル比が1.6 : 0.4 : 2.0 : 3
.0になるように前記らいかい機で20分混合粉砕する
。これを磁性体アルミするつぼにとり、大気中800℃
、20時間焼成する。ふるいにより粒度調整を行い目的
の溶射粉末を得た。
この粉末を用い前記と同様の溶射条件により、熱処理後
の前記前駆体Aの表面に膜厚100μmの溶射膜Aを形
成した。
第2図に示すように、該溶射膜Aを形成した前駆体A3
をアルミナ板5上のTl:Ba:Sr:Ca:Cuの混
合粉末(モル比が2.0 : 1.6 :0.4 : 
2.0 : 3.0)からなる敷粉2の中に置き、上部
をアルミするつぼlで覆ってAgペースト4で密封し、
850℃、5時間焼成する。こうして得られた超電導膜
の組成はICP分析の結果T]:Ba:Sr:Ca:C
uのモル比が1.7 : 1.6 :0.4 : 2.
1 : 3.1であった。
該超電導体の特性を測定するため、該膜表面にインジウ
ムはんだで端子を接合し、液体窒素を冷媒とし冷却槽中
で冷却しながら、4端子法で電気抵抗の温度依存性を測
定した。
測定結果を第3図に示す。
第3図から明らかなように、123により低温側で急激
な抵抗変化を示し、115に付近で抵抗がゼロとなった
また臨界電流密度を測定するため、直流法より電圧−電
流の測定を行った。測定端子間電圧を1μV/cmとし
た時の電流値(臨界電流;IC)より液体窒素温度にお
ける臨界電流密度(Jc)を求めた。
測定結果を第4図に示す。
図のI−V曲線から明らかなように、Jcが9249A
/amの膜を得ることができた。
〔実施例 2〕 Ca O、F e O* を出発原料として、Ca:F
eのモル比が1:1になるようにメノウ製乳鉢のらいか
い機で20分混合粉砕する。これを磁性体アルミするつ
ぼにとり大気中900℃、20時間、さらにAr雰囲気
中1200℃、2時間焼成する。
こうして得られた焼結体を上記らいかい機で20分粉砕
し、得られた粉末をメツシュのふるいにかけ、粉末の平
均粒度が84μmになるように調節する。この粉末を実
施例1と同様に2 m m X 30mmX1mmのN
i基合金の基板上に大気中でプラズマ溶射し、膜厚10
0μmの溶射膜を得た。
該膜をAr雰囲気中1200℃、2時間焼成し前駆体B
を作成した。
次に、酸化物超電導層の溶射粉末として、B r *O
*、 S r CO2,Ca COs、 Cu Oを出
発原料とし、Bi:Sr:Ca:Cuのモル比が2.0
 : 2.0 : 1.0 : 2.0となるようらい
がい機で20分混合粉砕し、これを磁性体アルミするつ
ぼ中で850℃、20時間で大気中焼成する。
ふるいにより粒度調整を行い、目的の溶射粉末を得た。
該粉末を用いて上記と同様の溶射条件で前駆体B上に膜
厚100μmの溶射膜Bを形成した。
溶射膜Bを855℃、20時間窒素中で焼成し超電導体
とした。核層の特性を、前記実施例1と同様にして測定
した。
測定結集を第5図に示す。
110に付近より急激な抵抗変化を示し、98に付近で
抵抗がゼロとなった。また、液体窒素温度における臨界
電流密度(J c)は7800A/cmであった。
〔実施例 3〕 SrO,Ti0tを出発原料とし、Sr :Tiのモル
比が2=1となるように調合して、らいかい機で20分
間混合粉砕する。これを磁性体アルミするつぼで大気中
900℃、20時間、さらにAr雰囲気中1200℃、
2時間焼成する。こうして得た焼結体を、らいかい機で
20分間粉砕し、ふるいにかけ、粉末の平均粒度が84
μmになるように調節する。該粉末を実施例1と同様に
Ni基合金の基板上にプラズマ溶射し、膜厚100μm
の溶射膜を得た。その際、基板は水冷により常時20℃
に保持した銅板に接触させ、さらに溶射後プラズマ炎で
表面を1200℃、30分間焙り、前駆体Cを得た。
次に、酸化物超電導層の溶射粉末として、Bi*Os、
5rCOs、CaC0,、CuOを出発原料とし、’B
i:Sr:Ca:Cuのモル比が2.0 : 2.0 
: 1.0 : 2.0となるようにらいかい機で20
分間混合粉砕する。これを磁性体アルミするつぼ中、8
50℃、20時間大気中で焼成後、ふるいにより粒度調
整を行い、目的の溶射粉末を得た。
該粉末を用いて前記と同様な溶射条件により前駆体C上
に膜厚100μmの溶射膜Cを得た。該溶射gcを85
5℃、20時間大気中で焼成後、炉中で放冷し超電導体
を形成した。
該超電導体の特性は、80により急激な抵抗変化を示し
、72にで抵抗値がゼロとなった。また液体ヘリウム温
度における臨界電流密度(J c)は12000A/c
mであった。
〔実施例 4〕 SrO,Coosを出発原料とし、Sr:C。
のモル比が1:1となるようらいかい機で20分間混合
粉砕する。これを磁性体アルミするつぼ中、900℃、
20時間、さらにAr雰囲気中1200℃、2時間大気
中で焼成する。こうして得た焼結体をらいかい機で20
分間粉砕し、ふるいにかけて平均粒度が84μmになる
ように調節する。
該粉末をプラズマ溶射装置を用いてAg基板上に大気中
溶射し、膜厚100μmの溶射膜を得た。
その際、基板は水冷により常時20℃に保持した銅板に
接触させ、さらに溶射後プラズマ炎で表面を1500℃
、30分間あぶり前駆体りを得た。
次に、酸化物超電導層の溶射粉末としてY 20− 。
BaC0,、CuOを出発原料とし、Y:Ba、:Cu
のモル比が 1.0 : 2.0 : 3.0となるよ
うにらいかい機で20分間混合粉砕する。これを磁性体
アルミするつぼ中、850℃、20時間大気中で焼成し
、ふるいにより粒度調整を行なって目的の溶射粉末を得
た。該粉末を用いて前記と同様な溶射条件により前駆体
り上に膜厚100μm溶射膜りを得た。
該溶射11iDを950℃、3時間酸素中で焼成し、さ
らに酸素中450℃、30時間焼成して超電導体を得た
液体窒素を冷媒として電気抵抗の温度依存性を測定した
結果、98により急激な抵抗変化を示し、95にで抵抗
値がゼロとなった。また、液体窒素温度における臨界電
流密度(Jc)は、7400A/cmであった。
[発明の効果] 本発明によれば基板と酸化物超電導層との反応を抑制す
ることでき、優れた超電導特性の酸化物超電導体を得る
ことができる。
また、クラック等が防止されるので、大面積膜の形成も
可能となり、さらに、各種線材や磁気シールド材などの
エネルギー分野での実用化も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は前駆体Aの表面のX線回折グラフ、第2図は実
施例1における焼成装置の資料部の断面略図、第3図は
実施例1の酸化物超電導体の電気抵抗の温度依存性を示
すグラフ、第4図は実施例1の酸化物超電導体のI−V
特性を示すグラフ、第5図は実施例2の酸化物超電導体
の電気抵抗の温度依存性を示すグラフである。 1・・アルミするつぼ、2・・・敷粉、3・・・前駆体
A、4・・・Agペースト、5・・アルミナ板。 第1図 第2図 4−・Agペースト  5・・・アルミナ板第3図 第4図 電  流 (A) 第5図 温  度 (K) 手続補正書(自発) 3.2.9 平成 年 月 日 平成 2年特 許 願第28も178号2、発明の名称 酸化物超電導体及びその製造方法 3、補正をする者 楕円UNビル 名 称    超電導発電関連機器・材料技術研究組合
理事長 森井清二 4、代 理 人 6、補正の内容 明細書第17頁16行、同第19頁7〜8行、同第20
頁18行および同第22頁8行のrA/crrBをrA
/cm”Jと補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板と、該基板上に形成された酸化物超電導層を有
    する酸化物超電導体において、前記酸化物超電導層が、
    ペロブスカイト系の結晶構造を有する酸化物を介して形
    成されていることを特徴とする酸化物超電導体。 2、金属基板と、該基板上に形成された酸化物超電導層
    を有する酸化物超電導体において、前記酸化物超電導層
    が、ペロブスカイト系の結晶構造を有する酸化物を主成
    分とする酸化物を介して形成されていることを特徴とす
    る酸化物超電導体。 3、請求項2において、金属基板と酸化物超電導層の間
    に介在させる酸化物が、Ca、Sr、Baの少なくとも
    一種を含むペロブスカイト系の結晶構造を有することを
    特徴とする酸化物超電導体。 4、請求項3において、金属基板と酸化物超電導層の間
    に介在させる酸化物が、Mn、Ga、Ti、Cu、Co
    、Ni、Feの少なくとも一種を含むペロブスカイト系
    の結晶構造を有する酸化物であることを特徴とする酸化
    物超電導体。 5、請求項2において、酸化物超電導層が一般式A_x
    B_yO_δ (但し、Aはアルカリ土類、ランタナイド、イットリウ
    ムアルカリの一種以上、Bは銅、ビスマス、鉛、タリウ
    ム、錫の一種以上、Oは酸素、ハロゲンの一種以上であ
    り、Xは1、Yは 0.5〜1、δは2〜3.5で表される。)で示される
    組成を有することを特徴とする酸化物超電導体。 6、金属基板と、該金属基板上に形成された酸化物超電
    導層を有する酸化物超電導体において、前記酸化物超電
    導層が一般式 A_xB_yO_δ (但し、Aはアルカリ土類、ランタナイド、イットリウ
    ムアルカリの一種以上、Bは銅、ビスマス、鉛、タリウ
    ム、錫の一種以上、Oは酸素、ハロゲンの一種以上、X
    は1、Yは0.5〜1、δは2〜3.5で表される、)
    で示され、かつ、該酸化物超電導層が、Ca、Sr、B
    aの一種以上とMn、Ga、Ti、Cu、Co、Ni、
    Feの一種以上を含むペロブスカイト結晶構造の酸化物
    を介して基板上に形成されていることを特徴とする酸化
    物超電導体。 7、基板と酸化物超電導層との間に介在させる酸化物が
    、前記酸化物超電導体よりも高い融点を有することを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の酸化物超電導
    体。 8、酸化物超電導層の結晶のc軸が実質的に基板面に対
    して垂直方向に配向していることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の酸化物超電導体。 9、基板上に結晶構造がペロブスカイト構造を持つ絶縁
    性、半導電性あるいは導電性の酸化物を主成分とする物
    質を成膜する工程、 該物質を緻密化する工程、 該物質上に酸化物超電導層を形成する工程、を含むこと
    を特徴とする酸化物超電導体の製造方法。 10、基板と、該基板上に形成する酸化物層、および該
    酸化物層の上に形成される酸化物超電導体層が、いずれ
    も厚さ5μm以上に形成することを特徴とする請求項9
    記載の酸化物超電導体の製造方法。
JP2282178A 1990-10-19 1990-10-19 酸化物超電導体及びその製造方法 Pending JPH04160004A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63310512A (ja) * 1987-06-12 1988-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜超電導体
JPS6452328A (en) * 1987-08-22 1989-02-28 Sumitomo Electric Industries Superconductive material
JPH02217306A (ja) * 1989-02-17 1990-08-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 酸化物超電導導体の製造方法

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