JPH04159191A - 原動機付自動2輪車 - Google Patents

原動機付自動2輪車

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Publication number
JPH04159191A
JPH04159191A JP28642590A JP28642590A JPH04159191A JP H04159191 A JPH04159191 A JP H04159191A JP 28642590 A JP28642590 A JP 28642590A JP 28642590 A JP28642590 A JP 28642590A JP H04159191 A JPH04159191 A JP H04159191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
connecting rod
cam ring
cam
motorized
Prior art date
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Pending
Application number
JP28642590A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Honda
本田 正一
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04159191A publication Critical patent/JPH04159191A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本出願は、原動機の燃焼圧により直接駆動輪を動力回転
する原動機付自動2輪車に関する。
[従来の技術] 従来の原動機付自動2輪車はエンジンの出力をクランク
軸並びにクラッチ、ミッションなどの伝動機構を介して
後輪等の駆動輪へ伝達していた。
[発明が解決しようとする課題〕 ところで、上記構造によれば、伝動機構を介する分だけ
、出力の伝達ロスが生じる。また、これらを設けること
により、重量も増^かつ構造も複雑になり、製品コスト
が上昇する。ゆえに、これら伝動機構を省略できれば、
著しく大きな利益が得られるが、まだこのようなものは
実用化されていない。そこで本願は、係る要望の実現を
主目的とするものである。併せて人力駆動と動力駆動の
各形式を併用する原動機付自動2輪車の提供、並びに本
願の駆動構造に採用して有利な発電器の提供を目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため請求項1に係る原動機付自動2
輪車は、駆動輪近傍に配設されたエンジンと、このエン
ジンのピストンに一端が連結されかつ往復動可能に案内
されたコンロッドと、駆動輪と一体回転可能にその側方
へ略同心円状に設けられかつ波形のカム山をリング状に
連続させて形成されたカムリングとを備えるとともに、
このカムリングの外周へコンロッドの他端部側を常時接
触させることにより、コンロッドがエンジンの燃焼圧で
駆動輪を直接動力回転させることを特徴とする 請求項2に係る原動磯付自動2輪車は、請求項1を前提
とし、動力駆動機構とは別に人力駆動機構を備えるとと
もに、コンロッドの往復動を禁止するエンジンロック機
構を備えたことを特徴とする 請求項3に係る原動機付自動2輪車は、請求項2を前提
とし、デコンブ機構を備えるとともに、エンジンロック
機構によりエンジンをロックするとき同時にデコンブ機
構を連動させて作動状態にすることを特徴とする 請求項4に係る原動機付自動2輪車は、請求項1を前提
とし、カムリングの回転によって往復動するよう案内さ
れたマグネットと、このマグネットの周囲に設けられた
コイルとにより発電器を構成したことを特徴とする 請求項5に係る原動機付自動2輪車は、請求項4を前提
とし、カム山の腹部にマグネット側の接触部が位置する
最大電流発生時点を点火時期に一致させたことを特徴と
する。
[発明の作用] 請求項1の発明によれば、エンジンの燃焼圧によりピス
トンが往復動すると、これと一体のコンロッドが往復動
じてその一端側が接触するカムリングを直接駆動する。
ゆえに、カムリングと一体の駆動輪が動力回転される。
請求項2の発明によれば、係合部材をコンロッドと係合
させると、コンロッドは上下動を禁止される。その結果
、エンジンはロックされ、動力駆動が停止される。同時
に、動力駆動機構とは別に備えられた人力駆動機構によ
り駆動可能になる。
請求項3の発明によれば、エンジンロック時に連動して
デコンブ機構を作動状態にするので、駆動輪を人力駆動
等によって回転させるとき、エンジンによる抵抗が減少
する。
請求項4の発明によれば、駆動輪を一体に回転するカム
リングによりマグネットが往復動すると、マグネットの
周囲に設けられたコイルに誘導電流が生じる。
請求項5の発明によれば、上記誘導電流を点火用として
用いる場合、マグネット側の接触部とカムリングを構成
するカム山との接触部位によってマグネットの速度が変
化し、その最大速度はカム山の腹部にマグネット側の接
触部が位置するときである。そこでこの時点を点火時期
に一致させると、点火電圧が最大となる。
[実施例] 第1図乃至第4図に人力駆動と動力駆動を併用した自動
2輪車の一実施例を示す。
五止璽痕 第1図は本実施例に係る自動2輪車における車体後部の
側面形状を示し、車体フレームFの後半部はシートボス
ト1、ロアバイブ2及びダウンバイブ3によって三角形
のトラス構造をなす。
ロアバイブ2の前端部にはペダル4により駆動されるク
ランクアーム4aと、これと一体回転するフロントスプ
ロケット5が設けられている。フロントスブロケット5
はチェーン6を介してロアバイブ2の後端へ設けられて
いるリヤスプロケット7へ連結されている。人力駆動の
ときリヤスプロケット7はリヤアクスル8を介して後輪
9と一体に回転可能であり、これらのペダル4、クラン
クアーム4a、フロントスプロケット5、チェーン6及
びリヤスプロケット7及び後述するフリーホイールによ
って通常の自転車と同じ構造である人力駆動機構Mが構
成されている。
後輪9の一側面にはカムリング10がリム11の一部を
側面方向へ延長して設けられた張出し部に沿って後輪9
と略同心円状に設けられている。
カムリング10はサイン曲線からなるカム山がリム11
に沿って多数連続することによりリング状をなしている
略■字状をなすダウンバイブ3及び補強ステー12の各
上端部間には支持台13が取付けられている。支持台1
3は一般の自動2輪車における荷台部分に相当し、ダウ
ンバイブ3のシートボストlに対する付は根部分から後
方へ延出している。
支持台13上にはエンジン14が支持されている。エン
ジン14は2サイクル型式であり、そのピストン15に
はコンロッド16の一端が取付けられている。コンロッ
ド16の下端にはコンロッドローラ17が回転自在に設
けられている。コンロッドローラ17はカムリング10
上を常時摺動可能である。これら、カムリング10、エ
ンジン14、コンロッド16及びコンロッドローラ17
等によって動力駆動機構Pが構成されている。この機構
によりクランク軸並びにクラッチやミッション等の伝動
機構を介することなくコンロッド16で直接後輪9を駆
動可能である。
エンジン14の吸気口へ接続するキャブレタ18はシー
トSの内側に配設されているエアクリーナ及び燃料タン
ク(いずれも図示省略)へ接続している。エンジン14
の排気口へ接続するマフラ19は支持台13上方でステ
ー13aに支持されている。エンジン14の点火系IG
は点火プラグ2o、イグニッションコイル21及び発電
器22からなる。また、エンジン14には本図では見え
ないが、エンジンロック機構し、デコンブ機構りがそれ
ぞれ設けられている。これら、動力駆動機構P、点火系
IG、エンジンロック機構り及びデコンブ機構りについ
てはそれぞれ項を分けて詳述する。なお、ブレーキ等も
通常の自転車又は原動機付自転車と同様に設けられる。
1ユ監勤豆1 第2図は第1図のA−A線に相当する部分の拡大断面と
エンジンロック機構りとを併記した図である。エンジン
14のコンロッド16は上端をピストン15へ圧入され
(第3図参照)、コンロッド16の下端には二叉状のフ
ランジ23が形成され、このフランジ23にフンロッド
ビン24が圧入されている。コンロッドビン24上に軸
受25を介してコンロッドローラー17が回転自在に結
合されている。コンロッド16はフランジ23より上部
が丸棒状であり、フランジ23の近傍部分がケース26
の底部27によってガイドされ、図の上下方向へ往復動
のみをなし得る。コンロッド16が摺動するケース26
の内壁面にはシール28が設けられ、コンロッド1Gの
上下動に伴うエンジン14内の油漏圧が防止される。フ
ランジ23とケース26の下部との間にはコンロッドス
プリング29−が設けられ、コンロッドスプリング29
によりコンロッド16は常時カムリング10方向へ付勢
されるので、コンロッドローラー17は常時カムリング
10の外周へ押し付けられる。
なお、上記以外の部分に関するエンジン14内部の構造
説明は、通常の往復動式内燃機関と同様であるから省略
する。
カムリング10はその円周上にカム山を数個から数十個
形成される。カム山の形状はピストン15及びコンロッ
ド16の往復運動の慣性力が過大にならないように例え
ばサイン曲線等を採用する。しかし、目的に応じて他の
異なる曲線を選ぶこともできる。また、カム山の数はエ
ンジン14の回転とそれに対する車速か適当な値になる
ように選択される。
この動力駆動機構Pによる動力伝達は、エンジン14の
燃焼圧がピストン15を介してコンロッド16へ伝えら
れ、続いてコンロッド16の下端部からコンロッドロー
ラー17を介してカムリング10へ回転力となって与え
られ、さらに、この回転がカムリング10と一体の後輪
9へ伝達されることにより行われる。第3図はこの原理
を説明するための図であり、燃焼圧pがコンロッド16
からコンロッドローラー17へ加えられ、コンロッドロ
ーラー17がカムリング10のカム山に押し付けられな
がら回転すると、カム山に加えられる斜面の分力fが発
生し、この分力fによりカムリング10及び後輪9の駆
動力が得られる。ゆえに、コンロッド16の往復動によ
りカムリング10が回転することになる。
再び第2図へ戻って説明する。リム11はスポーク30
を介してリヤアクスル8により軸支されているハブ31
へ連結され、ハブ31はフリーホイール32を介してリ
ヤスプロケット7と連結されている。リヤスプロケット
7はフリーホイール32の外周で回転し、エンジン14
の出力で走行中などの場合は、フリーホイール32のワ
ンウェイ作用でリヤスプロケット7の回転を止めること
により、ペダル4を停止しぞお(ことができる。
二二乏之旦ユタ1扁 エンジン14の選択使用を可能にするため、第2図に示
すエンジンロック機構りが設けられる。
このエンジンロック機構りには、前述のコンロッドビン
24の先端側を細径にしてなるロック部33と、これに
対して係脱可能なフック形のロックレバ−34とが設け
られている。ロックレバ−34の一端部はエンジンケー
スの底部27ヘボルト35により回転自在に取付けられ
、ボルト35を挟んだ対称位置にロックケーブル36と
作動ケーブル37の各一端部が接続される。ロックレバ
−34がロック部33と係脱する部分は、ボルト35の
取付部に連続する略C字形の湾曲部38であり、さらに
湾曲部38の端部から直線状に下方へ延びる延出部39
が連続して形成されている。
ロックレバ−34は、ロックケーブル36又は作動ケー
ブル37の操作により、図の3つの位置a、b又はCの
いずれかを取り得る。すなわち、仮想線のa位置は、作
動ケーブル37を引いた状態であり、延出部39は細径
部33と何ら干渉せず、ロック部33は自由に上下動可
能である。仮想線のb位置は、エンジンをロックするた
め作動ケーブル37を引いた直後の過渡的状態であり、
たまたまピストン15が下死点側へ移動しているため、
ロック部33が延出部39と干渉してその時計回り方向
の回動が阻止されるでいる。但し、ロック部33は延出
部39に邪魔されずに上方移動可能である。実線のC位
置はエンジンのロック状態であり、ピストン15が上死
点近傍に移動したためロック部33が上方移動し、同時
に延出部39がb位置からさらに時計回り方向へ回動す
ることにより、ロック部33は湾曲部38内へ係合して
その下方移動動を阻止される。
第2図上部にエンジンロック機構りの操作系を略記する
ように、各ケーブル36及び37の各他端部はハンドル
(図示省略)の左グリップ40へ連結されている。第4
図は左グリップ40の側面形状を示し、第2図中の上部
に示した左グリップ40は第4図のB−B線断面に相当
する。これらの図、特に第2図に明らかなように、左グ
リップ40はフランジ部41を有し、この円周上対称位
置に形成された切欠凹部42.43内に係合した係合端
部44.45にそれぞれロックケーブル36、作動ケー
ブル37の他端部が取付けられている。左グリップ40
はハンドルバイブ46の周囲を実線矢印d又は点線矢印
eのいずれか方向へ回動可能である。フランジ部41か
らは支持部47が径方向へ延出し、ここに各ケーブルが
ブラケット48を介してネジ49により止められる。
ニュヱ1豆」 第2図に示すように、エンジン14のシリンダヘッド5
0にはデコンブバルブ51がバルブスプリング52に抗
してレバー53により燃焼室側へリフト可能に設けられ
ている。レバー53は中間部をシリンダヘッド50へ回
動自在に取付けられ、レバー53の反バルブ側端部にデ
コンブケーブル54の一端が連結される。これらデコン
プバルブ51、バルブスプリング52、レバー53及び
デコンブケーブル54等によってデコンブ機構りが構成
される。この機構はよ(知られた一般的な構造のもので
ある。
デコンブケーブル54の他端はロックケーブル36と共
に左グリップ40に結合され、ロックケーブル36が引
っ張られるとき、デコンブケーブル54も引っ張られる
ように設定される。デコンブケーブル54が左グリップ
40により引っ張られると、デコンブ機構りのデコンブ
バルブ51が開いてエンジン14の内圧が低下し、エン
ジン14のコンプレッションがなくなるので、ピストン
15の往復動が容易になる。
恵火玉 第1図に一部を切り欠いて示す発電器22は、ヘッドラ
イトその他の電装品に対する電源として使用すると同時
に点火用電源でもあり、ダウンバイブ3へ取付けられて
いる。発電器22内にはコイル55とその内側を往復動
するマグネット56が設けられる。マグネット56を一
端に取付けなロッド57の他端は発電器22から外部へ
出でカムリング10方向へ延び、その先端にカムリング
10のカム山と摺接するローラ58が設けられている。
したがって、後輪つと一体にカムリング10が回転する
と、ロッド57が後輪9の径方向へ往復動することにな
り、マグネット56の往復動によってコイル55内に誘
導電流が発生する。この電流はイグニッションコイル2
1の一部コイルへ流れ、二次コイルから高圧となってプ
ラグ20へ供給され、ここで点火火花を発生する。この
ときの点火時期は二次電圧が最高になったとき丁度火花
点火されるように設定される。すなわち、二次電圧が最
高になるときはコイル55の誘導電流が最大になるとき
であり、この誘導電流の最大時はマグネット56の移動
速度最大時である。さらに、マグネット56の最大速度
はカムリング10のカム山の速度の最大時すなわちカム
山の腹のところをロッド57の先端にあるローラ58が
通過する時点付近で得られる。ゆえに、ローラ58がこ
の位置にあるとき、ピストン15が上死点付近又はその
直前になるように設定し、かつ、この時点で点火するよ
うに点火時期調整すれば、プラグ20に対する点火エネ
ルギーは最大となり、強力な火花を発生するため出力が
向上する。第1図はほぼこのような設定状態を示してい
る。
蝮瓢反グ土立方羞 次に、本実施例における原動機付自動2輪車の始動及び
走行につき説明する。まず、始動方法は二通りある。第
1の方法は最初からエンジン14を運転可能状態にして
始動するものである。下り坂や足の力の強いドライバー
の場合に適する。この場合、第2図において左グリップ
40を点線矢印eの方向へ回転する。これによりデコン
ブバルブ51が閉じたままであるからデコンブ棲構りは
不作動である。また、エンジンロック機構りのロックレ
バ−34は、作動ケーブル37に引かれてa位置すなわ
ち非ロツク状態にある。このためエンジン14は通常の
作動可能状態であり、ペダル4(第1図)を踏み人力駆
動機IIIMによって車体を前進させれば、後輪9と一
体に回転するカムリング10によりコンロッド16を介
してピストン15が往復動を開始する。これと同時に、
カムリング10と接触しているローラ58を介してロッ
ド57が往復動を開始し、マグネット56がコイル55
内を往復移動するため、発電器22において発電が開始
される。この誘導電流がイグニッションコイル21を介
してプラグ20へ高圧印加されると火花点火されてエン
ジン14が運転開始され、前述のようにその燃焼圧がピ
ストン15、コンロッド16及びコンロッドローラ17
を経て直接カムリング10へ伝達される動力駆動状態に
入る。エンジン14が始動した動力走行状態ではへダル
4を静止させるとリヤスプロケット7はフリーホイール
32上で空回りする。
もう一つの方法は、始動後しばらくの間人力駆動を行う
ものである。すなわち、左グリップ40を第2図の実線
矢印dの方向へ回転すると、デコンブ機iDはデコンブ
バルブ51がリフトした作動状態となる。同時にエンジ
ンロック機構りは連動してロック状態になり、ロックケ
ーブル36に引かれたロックレバ−34はピストン15
の位置により、過渡的なり位置又はロック状態のC位置
に来る。仮にロックレバ−34がb位置の場合、延出部
39がロック部33と干渉するため当初はさらに時計回
り方向への回動を阻止される。そこで、ペダル4を踏ん
で人力駆動で始動すると、後輪9と一体のカムリング1
0が回転することによりコンロッド16及びピストン1
5が第2図の上方へ押し上げられるが、エンジン14は
デコンブ機構りが作動しているからコンプレッションが
行われないので、抵抗が少なく軽い踏力で始動できる。
前進に伴うコンロッド16の上方移動によってピストン
15が上死点まで上った瞬間、エンジンロック機構りの
ロックレバ−34はさらに時計方向へ回転してC位置と
なり、湾曲部38がコンロッドビン3のロック部33を
す(い上げ、その下動を阻止する。ゆえに、ピストン1
5は上死点より僅かに土で停止したままのロック状態と
なり、車体は自転車走行と同じ人力駆動により軽(前進
を続けることができる。ある程度スピードが出てから左
グリップ40を戻し、図の点線矢印eの方向へ回せば、
デコンブ機横りが不作動となり、かつ、ロックレバ−3
4が反時計方向へ回動して再びa位置へ復帰するためロ
ック部33が解放され、コンロッド16及びピストン1
5が往復動可能になる。ゆえに、この段階から前記第1
の始動方法と同じくエンジン14が始動開始する。
始動後の通常走行方法にも同様に動力走行と、エンジン
をロックした自転車走行との二通りが可能である。前者
の場合、走行速度のコントロールは通常の原動機付自転
車と同様、ハンドル右側のグリップ(図示省略)におけ
るスロットル操作により行われる。後者の場合は、左グ
リップ40を第2図実線矢印d方向へ一杯に回してロッ
クしておく装置を設けると一層便利である。
なお、駆動輪を本実施例のような後輪9でな(前輪側と
することもできる。
[発明の効果] 請求項1の発明によれば、コンロッドで直接カムリング
を回転駆動させるので、従来のようなりランク軸並びに
クラッチやミッションなどの伝動装置を不要とする。ゆ
えに、伝達ロスを少なくし伝達効率を高めることができ
る。そのうえ、部品点数を削減して装置を簡素化でき、
かつ、重量を軽減できる。その結果、経済的かつ安価な
原動機付自動2輪車を提供することができる。
請求項2の発明によれば、係合部材によりコンロッドの
往復動を禁止すると、エンジンをロックできるので、簡
単な機構で動力走行と人力による自転車走行とを任意に
選択できる。
請求項3の発明によれば、請求項2において自転車走行
する場合、エンジンロック機構と連動させてデコンブ機
構を作動させるので、人力駆動が容易になる。
請求項4の発明によれば、駆動用のカムリングを利用し
て発電できるので、点火系やヘッドライト等その他の電
装品の電源を簡単に得られる。
請求項5の発明によれば、請求項4の発電器を点火系電
源とし、かつ、その最大電流発生時点と一致するよう点
火時期を調整したので、点火エネルギーを最大にでき、
その結果、エンジンの出力向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は実施例であり、第1図は要部の一部
切欠側面図、第2図はそのA−A線断面図、第3図は要
部の作用を説明する断面図、第4図は要部の外観図であ
る。 (符号の説明) 4−・・ペダル、9・・・後輪、10・・・カムリング
、14・・・エンジン、15・・・ピストン、16・・
・コンロッド、17・・・コンロッドローラ、22・・
・発電器、24・・・コンロッドビン、33・・・ロッ
ク部、34・・・ロックレバ−(係合部材)、36・・
・ロックケーブル、37・・・作動ケーブル、40・・
・左グリップ、51・・・デコンブバルブ、54・・・
デコンプケーブル、D・・・デコンブ機構、L・・・エ
ンジンロック機構、M・・・人力駆動機構、P・−・動
力駆動機構、IG・・・点火系。 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社代理人 
弁理士 小 松  清 光 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、自動2輪車の駆動輪近傍に配設されたエンジンと、
    このエンジンのピストンに一端が連結されかつ往復動可
    能に案内されたコンロッドと、駆動輪と一体回転可能に
    その側方へ略同心円状に設けられかつ波形のカム山をリ
    ング状に連続させて形成されたカムリングとを備えると
    ともに、このカムリングの外周へコンロッドの他端部側
    を常時接触させることにより、コンロッドがエンジンの
    燃焼圧で駆動輪を直接動力回転させることを特徴とする
    原動機付自動2輪車。 2、動力駆動機構とは別に人力駆動機構を備えるととも
    に、コンロッドの往復動を禁止するエンジンロック機構
    を備えたことを特徴とする請求項1の原動機付自動2輪
    車。 3、デコンブ機構を備えるとともに、エンジンロック機
    構によりエンジンをロックするとき同時にデコンブ機構
    を連動させて作動状態にすることを特徴とする請求項2
    記載の原動機付自動2輪車。 4、カムリングの回転によって往復動するよう案内され
    たマグネットと、このマグネットの周囲に設けられたコ
    イルとにより発電器を構成したことを特徴とする請求項
    1の原動機付自動2輪車。 5、カムリングを構成するカム山の腹部上にマグネット
    側の接触部が位置する最大電流発生時点とエンジンの点
    火時期とを一致させたことを特徴とする請求項4の原動
    機付自動2輪車。
JP28642590A 1990-10-24 1990-10-24 原動機付自動2輪車 Pending JPH04159191A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010531270A (ja) * 2007-06-26 2010-09-24 ペセンティ,イヴァン,フィリップ,ジル 自転車用内燃式補助手段
US9127656B2 (en) 2010-08-17 2015-09-08 Artemis Intelligent Power Limited Ring cam and fluid-working machine including ring cam
US9328720B2 (en) 2010-08-17 2016-05-03 Artemis Intelligent Power Limited Fluid-working machine with multi-lobe ring cam

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