JPH07125675A - 原動機付自転車の動力装置 - Google Patents

原動機付自転車の動力装置

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JPH07125675A
JPH07125675A JP29429193A JP29429193A JPH07125675A JP H07125675 A JPH07125675 A JP H07125675A JP 29429193 A JP29429193 A JP 29429193A JP 29429193 A JP29429193 A JP 29429193A JP H07125675 A JPH07125675 A JP H07125675A
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JP
Japan
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engine
shaft
output shaft
clutch
pedal
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JP29429193A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Nakatani
美英 中谷
Yoshio Kobayashi
芳雄 小林
Kazuyuki Uenoyama
和之 上野山
Kenji Yamazaki
健二 山崎
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YAMAZAKI SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
YAMAZAKI SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1発明と第2発明の目的は、一般的な構造
の自転車にエンジン部や減速機部を装着するに際し、比
較的自由に装着場所が選べ、手動式及びペダル式のいず
れの始動方式にも適用できる簡潔な構造で低価格の原動
機付自転車の動力位置を提供するにある。 【構成】 第1発明の動力装置は、手動式スタータ付き
エンジンの出力端に遠心式自動クラッチ40を装着した
エンジン部30と、複数組の平歯車により複数段の減速
を行う減速機部50と、前記エンジン部に配設した小歯
付プーリと前記減速機部に配設した大歯付プーリの間に
巻掛けた歯付ベルト90とを有してなり、エンジンが手
動始動式であることを特徴とする。第2発明の動力装置
も基本的な構成は第1発明と同様であるが、エンジン部
に一方向クラッチ80、減速機部に一方向クラッチ8
1、噛合クラッチ82、クラッチ寄せ83が配設され、
エンジンがペダル始動式であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車の車体にエンジ
ンを搭載して、人力走行とエンジンによる動力走行とが
できる、原動機付自転車の動力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の車体にエンジンを搭載し、人力
による走行とエンジンの動力による走行の両方式が可能
な原動機付自転車においては、動力として通常高回転の
空冷2サイクルエンジンの出力を減速して用い、エンジ
ンと減速機をユニットとして自転車の車体にブラケット
を介して装着したり、或いは車体の一部に組み込んだり
して、従来より多種多様な構成のものが提案されてい
る。動力走行を行うためのエンジン始動方式も、手でス
タータグリップを引いたり、足でキックレバーを踏み下
げたり、ペダルを踏んで自転車を走行させながら行う方
法などがとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような原動機付
自転車では、簡潔な構造と、低廉なコストに対する根強
い要望があり、第1発明及び第2発明はエンジン部と減
速機部をブラケットを介して自転車の車体に装着する方
式で、比較的に自由に装着場所が選べ、手動式及びペダ
ル式のいずれの始動方式にも適用できる簡潔な構造で低
価格の原動機付自転車の動力装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の手でエンジン
を始動する方式(以下手動始動式と呼ぶ)の原動機付自
転車の動力装置の場合には、手動スタータ付きエンジン
のクランク軸32に遠心式自動クラッチ40の入力軸4
1を直結して片持はり状に支持し、該遠心式自動クラッ
チの出力軸45に歯付ベルト用の小歯付プーリ45aを
固設してエンジン部30(ユニット)とする。また複数
組の平歯車によって複数段の減速を行う減速機を一つの
ケーシング51に収め、この減速機の入力軸52の軸端
に大歯付プーリ56を固設し、減速機の出力軸62は中
空軸としてその一端に駆動スプロケット68を固設し、
該出力軸の軸心中空部にペダルクランク軸70を回転自
在に挿通し、該ペダルクランク軸をフリーホイール71
を介して前記駆動スプロケットと連結し、また、前記出
力軸の前段の減速軸57と該減速軸に外嵌装される大平
歯車59との間に一方向クラッチ60を介装し、減速機
部50(ユニット)とする。エンジン部30と減速機部
50をブラケットを介してそれぞれ自転車車体に装着
し、両者の間に歯付ベルト90を巻掛けて動力装置とす
る。減速機部50のペダルクランク軸70は通常の自転
車のペダルクランク軸の位置に合わせ、また駆動スプロ
ケット68と後車輪のフリースプロケット13との間に
はチエン14を巻掛ける。エンジン部30と減速機部5
0は結合して一体として自転車車体に取付けてもよい。
【0005】第2発明のペダルを踏んでエンジンを始動
する方式(以下ペダル始動式と呼ぶ)の原動機付自転車
の動力装置の場合は、前述した第1発明による動力装置
の一部を次のように変更する。 1)エンジン部30の遠心式自動クラッチ40の入力軸
41と出力軸45の間に、出力軸45側から入力軸41
側にのみ動力を伝達する一方向クラッチ80を介装す
る。 2)減速機の中空の出力軸62と該出力軸に外嵌装され
る大平歯車63との間に、軸側から歯車側にのみ動力を
伝達する一方向クラッチ81を介装する。なお、出力軸
62の前段の減速軸57と大平歯車59の間に介装した
一方向クラッチ60は取除き、キー結合とする。 3)前記減速機の出力軸62と該出力軸に外嵌装される
大平歯車63とによって噛合クラッチ82を形成し、ス
タータレバー22の操作で大平歯車63を軸方向に摺動
させて噛合クラッチ82を着脱するクラッチ寄せ83を
設ける。
【0006】
【作用】第1発明の手動始動式で人力走行をする場合
は、ペダル15を踏めばペダルクランク16によってペ
ダルクランク軸70に生ずる回転駆動力は、フリーホイ
ール71を介して駆動スプロケット68に伝えられ、以
降は一般の自転車と同様に、チエン14、フリースプロ
ケット13を通って後車輪12に伝えられる。この回転
駆動力は減速機の出力軸62の前段の減速軸57と該減
速軸に外嵌装される大平歯車59との間に介装された一
方向クラッチ60によって遮断されてエンジン側には伝
えられない。
【0007】手動始動式でエンジンの動力によって走行
する場合は、まず手動のスタータグリップ36を引いて
エンジンを始動し、スロットル21を開いていくと回転
速度が上昇して遠心式自動クラッチ40が接続し、エン
ジンの回転駆動力は減速機で減速されて駆動スプロケッ
ト68に伝えられ、以降は前述の人力走行の場合と同様
に後車輪12に伝えられる。この回転駆動力はフリーホ
イール71によって遮断されペダル側には伝えられな
い。
【0008】次に第2発明のペダル始動式で人力走行を
する場合は、前述した手動始動式の場合と全く同様であ
る。ペダル始動式でエンジンの動力によって走行する場
合は、スタータレバー22を引いておいてペダル15を
踏む。スタータレバー22を引くと噛合クラッチ82が
接続し、出力62とこれに外嵌装される大平歯車63が
接合し、前述した人力走行の場合と同様に自転車が走行
するとともに、回転駆動力は噛合クラッチ82を通って
大平歯車63に伝わり、次いで減速機部を逆に通り、更
に遠心式自動クラッチ40に介装された一方向クラッチ
80を通ってエンジンのクランク軸32を回転させ、エ
ンジンを始動する。エンジンが始動すると遠心式自動ク
ラッチ40の入力軸41が高速回転となって一方向クラ
ッチ80が切れる。ここでスタータレバー22を戻して
噛合クラッチ82を切る。次いでスロットル21を開い
てエンジンの回転速度を上げれば遠心式自動クラッチ4
0が接続し、前述した手動始動式での動力走行と同様の
状態となる。
【0009】
【実施例】第1発明の実施例と第2発明の実施例に共通
する内容を図1〜図3によって説明する。図1及び図2
は第1発明及び第2発明の動力装置を搭載した自転車の
概略側面図で、両図において、1は自転車の車体フレー
ム、2はヘッドパイプ、3はフロントフォーク(2
本)、4はローワチューブ、4′はアッパチューブ(図
2)、5はサドルチューブ、6,6′は車体フレーム1
に設けられたブラケット、7はリヤフォーク(2本)、
8はバックステー(2本)、9はハンドル、10はサド
ル、11は前車輪、12は後車輪、13は後車輪のフリ
ースプロケット、14はチエン、15はペダル、16は
ペダルクランク、20はブラケット6,6′に懸架され
た動力装置(30はそのエンジン部、50は減速機部、
90は歯付ベルト)、21はスロットル、22はスター
タレバー、23は燃料タンク、36はスタータグリッ
プ、68は駆動スプロケット、70はペダルクランク軸
である。図1は動力装置20を一体にまとめてブラケッ
ト6に取付けた場合を示し、図2は動力装置20をエン
ジン部30と減速機部50の2つに分離してエンジン部
30をサドルチューブ5に設けたブラケット6′に、減
速機部50をブラケット6にそれぞれ取付けた場合を示
している。なお、燃料タンク23の位置は一例を示し、
また消音器は動力装置に直接取付けるか自転車車体の適
宜の位置に取付けるものとし、ベルトにはベルトカバー
が必要であるが、いずれも図示を省略してある。この実
施例の自転車の構造は周知の一般の自転車の基本構造と
略同様であるので細部の説明は省略する。
【0010】図3は第1発明と第2発明に共通の動力装
置20の側面図であり、図4は第1発明の実施例に係る
手動始動式の動力装置について、図5は第2発明の実施
例に係るペダル始動式の動力装置について、いずれも図
3でのA矢視による展開で要部を断面図で示してる。動
力装置20は図3に示すように、遠心式自動クラッチ4
0を備えたエンジン部30と、ペダルクランク軸70と
一体になった減速機部50と、この両者に巻掛けられた
歯付ベルト90とを有して成っており、該エンジン部3
0と減速機部50とは、結合金具24を介して一体にま
とめて自転車フレームに装着してもよく、また分離して
別々に装着してもよい。31はエンジン本体、33は気
化器、34はエアクリーナ、36はスタータグリップ、
83はクラッチ寄せで、スタータグリップ36は手動始
動式の場合にのみ、またクラッチ寄せ83はペダル始動
式の場合にのみ装備される。
【0011】第1発明の手動始動式動力装置の実施例の
構成を図4によって説明する。31はエンジン本体、3
2はそのクランク軸、33は気化器(図3)、34はエ
アクリーナ(図3)、35は始動用のリコイルスター
タ、36はスタータグリップである。40は遠心式自動
クラッチ、41はその入力軸、42は入力軸に螺着され
たインナロータ、43はインナロータ42にピン止めさ
れた接触片、44は出力側のアウタロータ、45はアウ
タロータ44と一体になった出力軸、46はころ軸受、
47はカバー、48はボルトであり、入力軸41はボル
ト48によってカバー47とともに前記エンジンのクラ
ンク軸32にテーパ結合されている。出力軸45はころ
軸受46を介して回転自在に入力軸41に外嵌装され、
該出力軸の外周部は歯付ベルト用の小歯付プーリ45a
を形成している。
【0012】51は減速機部50のケーシング、52は
第1減速軸(流速機部の入力軸)、53は第1減速軸5
2に形成された小平歯車、54は第1減速軸52の軸受
(2個)、55はオイルシール、56は第1減速軸52
の軸端に固設された歯付ベルト用の大歯付プーリ、57
は第1減速軸52に平行な第2減速軸、58は第2減速
軸57に形成された小平歯車、59は一方向クラッチ6
0を介して第2減速軸57に外嵌装され前記小平歯車5
3と噛合う大平歯車、61は第2減速軸57の軸受(2
個)、62は第2減速軸57に平行な中空の第3減速
軸、63は第3減速軸62に固設され前記小平歯車58
と噛合う大平歯車、64は第3減速軸62の外周側の軸
受(2個)、65は内周側の平軸受(2個)、66はオ
イルシール、67は第3減速軸62の一端に螺着された
円板状のブラケット、68は該ブラケット67を介して
第3減速軸62に固設された駆動スプロケット、69は
オイルシールである。
【0013】70はペダルクランク軸で前記第3減速軸
62の中空部に平軸受65を介して回転自在に挿通さ
れ、一端はフリーホイール(一方向爪クラッチ)71を
介して前記駆動スプロケット68のボス部と連結してい
る。このペダルクランク軸70の両端にはそれぞれペダ
ル15を備えたペダルクランク16が取付けられる。2
4(図3)は前記エンジン部30と減速機部50を一体
にまとめるときに用いる結合金具、90は両者の間に巻
掛けられる歯付ベルトであり、また前記駆動スプロケッ
ト68と後車輪12のフリースプロケット13の間には
チエン14が巻掛けられている(図1、図2参照)。
【0014】次に第2発明のペダル始動式動力装置の実
施例の構成を図5によって説明する。基本的な構成は前
述の手動始動式の場合と同様なので、同じまたは類似の
部品には同じ符号を付して説明を省略する。エンジン部
30にはリコイルスタータ35及びスタータグリップ3
6は装着されていない。遠心式自動クラッチ40にはこ
ろ軸受46を配設せず、出力軸45側から入力軸41側
にのみ動力を伝達する一方向クラッチ80を介装する。
減速機部50においては、大平歯車59を一方向クラッ
チ60を介在させずにキーによって直接第2減速軸57
に固定し、大平歯車63は一方向クラッチ81を介して
第3減速軸62に摺動自在に外嵌装する。第3減速軸6
2の胴部にフランジ部を設け、該フランジ部の側面に噛
合用の爪62aを設け、また前記大平歯車63の一側面
には噛合い用の爪63aを、ボス部には環状の溝63b
を設け、大平歯車63に設けた爪63aと前記の第3減
速軸の爪62aとで噛合クラッチ82を形成する。83
は該噛合クラッチ82のクラッチ寄せで、84はクラン
ク形の揺動軸、85は揺動軸84の曲った先端に固設さ
れ前記大平歯車63の溝36bに嵌装されたピン、86
はアーム86aを有し前記揺動軸84の軸端部に固設さ
れるエンドリング、87はアーム86aにピン止めされ
た二又継手である。スタータレバー22(図1、図2参
照)を操作すると、ボーデンワイヤによって二又継手8
7がエンドリング86及び揺動軸84を揺動させ、ピン
85が大平歯車63を軸方向に摺動させて噛合クラッチ
82の着脱を行うようになっている。
【0015】次に第1発明の手動始動式の実施例(主と
して図4参照)の作用について説明する。エンジンの動
力を用いないで通常の自転車と同様に人力で走行する場
合には、ペダル15を踏めばペダルクランク16によっ
てペダルクランク軸70に生ずる回転駆動力は、フリー
ホイール71を介して駆動スプロケット68に伝達さ
れ、さらにチエン14、フリースプロケット13を通じ
て後車輪12に伝達される。このとき、駆動スプロケッ
ト68と共に第3減速軸62及び第2減速軸57は回転
するが、回転駆動力は一方向クラッチ60によって遮断
されエンジン側には伝わらない。また、逆に車体からの
慣性力は通常の自転車と同様にフリースプロケット13
によって遮断されてペダルクランク軸70には伝わらな
い。
【0016】エンジンの動力によって走行する場合に
は、まず手でスタータグリップ36を引いてエンジンを
始動し、スロットル21を開いてエンジンの回転速度を
上げていくと、遠心式自動クラッチ40が接続して小歯
付プーリ45aに出力が伝わり、歯付ベルト90によっ
て大歯付プーリ56を経て減速されて第1減速軸52に
伝達され、さらに小平歯車53と大平歯車59、及び小
平歯車58と大平歯車63によって、第2減速軸から第
3減速軸へと伝達された回転駆動力は駆動スプロケット
68に伝えられ、以降は前述の人力走行の場合と同様に
して後車輪12に伝えられる。このとき、エンジンの駆
動力はフリーホイール71によって遮断されてペダルク
ランク軸70には伝達されず、また逆にペダルクランク
軸70からの駆動力はたとえ発生しても一方向クラッチ
60によって遮断され、エンジン側には伝達されない。
従ってペダル15はエンジンを使用しない場合と同様の
条件で使うことができる。
【0017】次に第2発明のペダル始動式の実施例(主
として図5参照)の作用について説明する。エンジンの
動力を用いないで人力で走行する場合の作用は、第1発
明の実施例の場合とほぼ同様であり、この場合は回転駆
動力は一方向クラッチ81によって遮断されて、大平歯
車63よりエンジン側には伝達されない。一方、エンジ
ン動力によって走行する場合には、まずスタータレバー
22を引いておいて人力による走行の場合と同様にペダ
ルを踏んで自転車を走行させる。スタータレバー22を
引くとクラッチ寄せ83によって噛合クラッチ82が接
続し、ペダルクランク軸70の回転駆動力はフリーホイ
ール71、駆動スプロケット68、第3減速軸62、噛
合クラッチ82を通って大平歯車63に伝わり、次いで
第2減速軸57、第1減速軸52、大歯付プーリ56、
歯付ベルト90、小歯付プーリ45a、一方向クラッチ
80を通ってエンジン31のクランク軸32に伝わり、
エンジン31を始動させる。
【0018】エンジン31が始動したら始動レバー22
を戻して噛合クラッチ82を外す。エンジン31が始動
するとクランク軸32、従って遠心式自動クラッチ40
の入力軸41の回転速度は出力軸45よりも大きくなる
ので一方向クラッチ80によって接合が解かれ、回転駆
動力はペダルクランク軸70側には伝達されない。次い
でスロットル21を開いてエンジンの回転速度を上げる
と、遠心式自動クラッチ40が接続して該遠心式自動ク
ラッチの出力軸45に出力が伝わり、前述した手動始動
式でのエンジン動力による走行と同様の状態となる。な
お、ペダルクランク軸70からの入力は、たとえ発生し
ても一方向クラッチ81によって遮断され、エンジン側
には伝達されない。
【0019】
【発明の効果】
(1)第1発明、第2発明とも動力装置を遠心式自動ク
ラッチ40を含むエンジン部30と減速機部50とに分
離して別個のユニットとしてまとめ、両者の間を歯付ベ
ルト90によって動力伝達する方式としたため、両者の
関係位置や姿勢を変えることができ、自転車の車体に装
着する場合、装着位置を比較的自由に選択することがで
きる。 (2)第1発明は手動始動式に、第2発明はペダル始動
式に適用でき、どちらの方式も構造は簡単で、歯付ベル
トを用いているので装置の軽量化及び低廉化に寄与でき
る。特にペダル始動式装置では追加される部品が少ない
利点がある。 (3)減速歯車としてすべりの少ない平歯車のみを用い
ているので伝動効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明または第2発明の動力装置を一体にま
とめて自転車に搭載した原動機付自転車の側面図。
【図2】第1発明または第2発明の動力装置をエンジン
部と減速機部に分離して自転車に搭載した原動機付自転
車の側面図。
【図3】第1発明及び第2発明に共通の動力装置の側面
図。
【図4】第1発明の実施例に係る手動始動式動力装置の
図3でのA矢視による展開断面図。
【図5】第2発明の実施例に係るペダル始動式動力装置
の図3でのA矢視による展開断面図。
【符号の説明】
20…動力装置、30…エンジン部、31…エンジン
(本体)、32…クランク軸、35…リコイルスター
タ、36…スタータグリップ、40…遠心式自動クラッ
チ、41…入力軸(遠心式自動クラッチ)、45…出力
軸(遠心式自動クラッチ)、45a…小歯付プーリ、5
0…減速機部、52…第1減速軸(減速機の入力軸)、
53…小平歯車、56…大歯付プーリ、57…第2減速
軸(減速機の中間軸)、58…小平歯車、59…大平歯
車、60…一方向クラッチ、62…第3減速軸(減速機
の出力軸)、68…駆動スプロケット、70…ペダルク
ランク軸、71…フリーホイール(一方向爪クラッ
チ)、80…一方向クラッチ、81…一方向クラッチ、
82…噛合クラッチ、83…クラッチ寄せ、90…歯付
ベルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野山 和之 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内 (72)発明者 山崎 健二 広島県福山市松永町399番地の49 株式会 社山崎製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力走行とエンジンによる動力走行とが
    可能な原動機付自転車の動力装置であって;手動式スタ
    ータを備えたエンジンのクランク軸(32)に遠心式自
    動クラッチ(40)の入力軸(41)を直結し、該遠心
    式自動クラッチの出力軸(45)に小歯付プーリ(45
    a)を固設したエンジン部(30)と;複数組の平歯車
    によって複数段の減速を行う減速機の入力軸(52)の
    一端に大歯付プーリ(56)を固設し、該減速機の出力
    軸(62)は中空軸としてその一端に駆動スプロケット
    (68)を固設し、該出力軸の軸心中空部に回転自在に
    ペダルクランク軸(70)を挿通し、該ペダルクランク
    軸をフリーホイール(71)を介して前記駆動スプロケ
    ットと連結し、前記減速機出力軸の前段の減速軸(5
    7)と該減速軸に外嵌装される大平歯車(59)の間に
    一方向クラッチ(60)を介装した減速機部(50)
    と;前記エンジン部の小歯付プーリ(45a)と減速機
    部の大歯付プーリ(56)の間に巻掛けた歯付ベルト
    (90)とを有してなり、エンジンが手動始動式である
    ことを特徴とする原動機付自転車の動力装置。
  2. 【請求項2】 人力走行とエンジンによる動力走行とが
    可能な原動機付自転車の動力装置であって;エンジンの
    クランク軸(32)に遠心式自動クラッチ(40)の入
    力軸(41)を直結し、該遠心式自動クラッチの出力軸
    (45)に小歯付プーリ(45a)を固設し、該出力軸
    と前記入力軸との間に出力軸側から入力軸側にのみ動力
    を伝える一方向クラッチ(80)を介装したエンジン部
    (30)と;複数組の平歯車によって複数段の減速を行
    う減速機の入力軸(52)の一端に大歯付プーリ(5
    6)を固設し、該減速機の出力軸(62)は中空軸とし
    てその一端に駆動スプロケット(68)を固設し、該出
    力軸の軸心中空部に回転自在にペダルクランク軸(7
    0)を挿通し、該ペダルクランク軸をフリーホイール
    (71)を介して前記駆動スプロケットと連結し、前記
    減速機の出力軸(62)と該出力軸に外嵌装される大平
    歯車(63)の間に一方向クラッチ(81)を介装し、
    該出力軸と該大平歯車によって噛合クラッチ(82)を
    形成し、該大平歯車に設けた環状溝に接合して該大平歯
    車を軸方向に摺動させて前記噛合クラッチを着脱させる
    クラッチ寄せ(83)を備えた減速機部(50)と;前
    記エンジン部の小歯付プーリ(45a)と減速機部の大
    歯付プーリ(56)の間に巻掛けた歯付ベルト(90)
    とを有してなり、エンジンがペダル始動式であることを
    特徴とする原動機付自転車の動力装置。
JP29429193A 1993-10-29 1993-10-29 原動機付自転車の動力装置 Withdrawn JPH07125675A (ja)

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