JPH04157506A - 工程別加工時間表示機能を有する対話型数値制御装置およびその表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、工程別加工時間表示機能を有する対話型数
値制御装置およびその表示方法に関する。更に詳しくは
、数値制御旋盤などの複数のタレット刃物台が装備され
た工作機械において、各タレット刃物台の工具毎の工程
加工時間表示を同一画面に表示する工程別加工時間表示
機能を有する対話型数値制御装置およびその表示方法で
ある。

［従来技術］ 数値制御工作機械の中には、被加工物を保持する主軸を
複数配置し、かつ刃物台も主軸に対応して複数含有する
ものか知られている。この種の数値制御工作機械は、１
台の数値制御装置で各刃物台を各々異なるＮＣプログラ
ムで同時に実行して加工を実現する。例えば、数値制御
旋盤の中には、主軸軸線上にチャックが対向するように
２つの主軸台を一方または両方を主軸軸線方向（通常２
軸線）に移動可能に配置し、これに各々対応した２つの
刃物台を配置したものが知られている。

この数値制御旋盤は、主軸のチャックにそれぞれ把持さ
れた被加工物を、それぞれ対応する刃物台をＸ、Ｚ軸方
向に数値制御装置により移動制御０せて加工を行う。こ
の種の数値制御旋盤は、２軸綴方向に２つの対向配置し
た主軸ヘッドのチャックに被加工物を把持し、単一もし
くは複数の刃物台を移動制御することにより、被加工物
の正面の加工と共に背面の加工を行う。

これらの数値制御旋盤を駆動するための加工プログラム
は、刃物台単位に別々に作成および入力される多系列の
加工プログラムからなる。言い換えると、多系列とは１
台の数値制御装置で、複数本の加工プログラムにより同
時または並列的に切削加工を実現するものである。この
加工プログラムにより修正、チエツク、加工なとのため
に数値制御装置から呼び出すときに、各刃物台単位に別
々に呼び出す必要がある。

すなわち、ある工作物の加工に対して、各刃物台単位に
加工プログラム番号またはコメント文を外部メモリまた
は数値制御装置内部のメモリから呼び出して加工を実現
する。このため、加工プログラムの修正、チエツクなど
の編集作業のときに、加工に関与する系列の加工プログ
ラムをすべて各メモリから呼び出しまたはセイブするた
めの入出力動作を行う必要がある。また、谷加工プログ
ラム番号の間に関連性がないため、プログラムの呼び出
しミスがないように、あらかじめこれらの番号を覚えて
おくか記録しておく必要がある。

さらに、複数本の加工プログラムにより同時または並列
−的に切削加工を実施する場合には、各系列毎あるいは
各工程毎に加工時間を知る必要がある。すなわち、各系
列間あるいは各工程毎の加工時間を比較し、各系列間で
の加工工程の配分の見直しを行い、各系列毎の加工時間
が均等になるように加工プログラムの編集をすることが
行われる。

この切削加工時間の表示に関しては、従来数値制御装置
において加工プログラムから工程毎の加工時間を算出し
、その算出値を表示する方法が行われている。本出願人
においても、特開平２−５３５５１　（特願昭６３−２
０４２６２＞においてその一方法が開示されている。

しかし、前記表示方法は、正確に加工時間を知ることに
は適しているが、全体の加工時間の中に占める各工程毎
の加工時間の比率を知りたいような場合には、換算が面
倒である。また一方では、工程毎の加工時間を棒グラフ
により表示させる方法も行われているが、正しく加工時
間を知る場合には不適である。

［発明が解決しようとする課題］ この発明は、前記のよな技術背景から発明されたもので
あり、次のような目的を達成するものである。

この発明の目的は、多系列の数値制御装置において、各
刃物台の工具毎の加工時間を同一画面に数字および棒グ
ラフにて表示して加工工程の配分、移動および加工プロ
グラムの編集を容易にする工程別加工時間表示機能を有
する対話型数値制御装置およびその表示方法を提供する
ことにある。

［前記課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するために次のような手段を採る。

複数台のタレット刃物台を有する工作機械において、前
記タレット刃物台の移動を制御しかつ画面表示手段を有
した数値制御装置と、前記タレット刃物台の移動を指令
するための加工プログラムを記憶するためのＮＣ加工プ
ログラムメモリと、前記各タレット刃物台の使用工具毎
の加工時間を前記加工プログラムから演算する工程別加
工時間演算手段と、前記加工時間に占める切削時間およ
び動作時間の割合を計算する工程別加工時間比率演算手
段とからなり、前記加工時間と工程別加工時間比率の演
算の結果を前記画面表示手段に表示する対話型数値制御
装置である。

前記画面表示手段の同一画面に前記タレット刃物台の前
記工具毎に数字による前記加工時間表示を行うと効果的
である。

前記同一画面に棒グラフによる前記加工時間および前記
加工時間に占める前記切削時間、前記動作時間の比率表
示を行うと更に効果的である。

［作　用］ 複数の加工プログラムを有する数値制御装置の画面表示
手段の同一画面に、タレット刃物台の工具毎に加工プロ
グラムから計算した加工時間表示を行う。また、前記画
面表示手段の同一画面に棒グラフによる加工時間および
加工時間に占める切削時間、動作時間の比率表示を行う
。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図は工程別加工時間表示機能を有する対話型数値制
御装置（以下、表示装置という。）１を示す機能ブロッ
ク図である。ＣＰｔＪ２は、この表示装置１全体を統括
制御する中央処理装置である。ｃｐｕ２には、バス３を
介して多数の入出力装置、メモリなどが接続されている
。ＣＲＴ　４は、図形、文字などを陰極線電子銃により
スクリーンに表示するための周知のデイスプレィ装置で
る。

ＣＲＴ４は、デイスプレィ駆動装置５により図形文字な
どが表示制御される。デイスプレィ駆動装Ｗ５には、イ
ンターフェイス６を経由してＣ））Ｕ２よりデータが送
られてくる。インターフェイス６は、ＣＰＵ２の指令に
よりバス３からデイスプレィ駆動装置５ヘデータを送る
信号のレベルを合致させるための周知の回路である。

キーボード７は、インターフェイス８を介しデータ、プ
ログラムを入力するためのものである。工程別加工時間
演算手段９は、ＮＣ加工プログラム内のＴコードを解読
し、工具毎に切削時間、動作時間、加工時間を演算処理
するためのプログラムが記憶保持されている。ＣＰＵ２
は、このプログラムを読み出して切削時間、動作時間、
加工時間を演算しＲＡＭ１２に書き込む。

工程別加工時間比率演算手段１０は、演算された切削時
間、動作時間、加工時間から加工時間に占める切削時間
、動作時間の比率を演算処理するためのプログラムが記
憶保持されている。

ＲＯＭＩＩは、この編集装置１を駆動するためのシステ
ムプログラムおよび後述する画面表示のためのプログラ
ムが記憶されている。ＲＡＭ１２は、データ、パラメー
タなどを記憶保持し、書き替え可能なメモリである。Ｎ
Ｃプログラムメモリ１３は、各刃物台毎に作られたＮＣ
加工用のプログラムが記憶保持されている。このＮＣ加
工プログラムは、３本のＮＣ加工プログラムを記憶保持
している。すなわち、第１系列プログラム１４、第２系
列プログラム１５、第３系列プログラム１６が記憶保持
されている。

移動軸制御部１７は、各刃物台を駆動するためのサーボ
モータ１９をアンプ１８を介して指令し駆動する。各サ
ーボモータ１９の出力は、タコジェネレータ２０、パル
スシエネし一夕２１によって回転速度および回転角度が
検知される。タコジェネレータ２０、パルスジェネレー
タ２１の検知出力は、アンプ１８、移動軸制御部１７に
フィードバックされる。なお、サーボモータ１つ以外の
刃物台を駆動するための他のサーボモータについては、
説明を省略する。サーボモータの台数は、刃物台の台数
、軸数によって変わる。

飢−１ 以下、表示装置の動作例を第２図で説明する。

各刃物台の加工時間のチエツク、バランスを見るために
加工時間表示の必要があれば、キーボード上の加工時間
表示のためのキー？押す。このキーを押すことにより、
第３図に示す画面が表示される。直ちに表示装置１は、
工具毎に切削時間、動作時間、加工時間の計算を開始す
る。直ちに、ＣＰＵ２は、工程別加工時間演算手段９の
ＮＣプログラムメモリ中の第１系列プログラムの１ブロ
ツクを読み込む。

この１プロ・ゾク中にＴコード、すなわちタレ・・ノド
の刃物台の工具が取り付けられているタレット面（工具
取付面）の呼び出し指令を探す。Ｔコードがプログラム
中に発見されると、各刃物台の工具ごとにプログラムを
解読し、切削時間を積算し、ＲＡＭ１２に書き入れる。

この切削時間は、プログラム中の直線切削（ＧＯ１）−
円弧切削（ＧＯ２，０Ｏ３）、ドウエル（ＧＯ４）、固
定サイクル（Ｇ９０．Ｇ７０など）、ねじ切り（０３２
など）など実際に切削に関与しているプログラム上の時
間のみの指令を取り出す。例えば、直線切削であれば、
［ＧＯＩ　　Ｚ−１０，ＯＦｏ、３］などとプログラム
される。

このプログラム例では、終点位置（Ｚ−１０゜０）およ
び送り速度（Ｆｏ、３＞が指令される。

工具の現在位置は既知であるから、終点位置から切削長
さが計算できる。送り速度は、主軸１回転当たりの送り
量であるから、主軸速度（回転数）が既知であれば切削
時間は計算できる。更に、各工具ごとに動作時間も計算
を行う。動作時間とは、加工位置への工具の早送り移動
（ＧＯ０）、自動原点（Ｇ２８）、第２原点復帰（Ｇ３
）なと切削時間以外の動作時間を指す。

切削時間と動作時間を合計したのが各工具毎の加工時間
である。これらの積算は、全プログラムのＴコードにつ
いて行われ、プログラムのエンドの指令により終了する
。全ＮＣ前ニブログラムの加工時間の積算が終了すると
、加工時間に占める切削時間と動作時間の比率を工程別
加工時間比率演算手段１０で計算する。この比率の計算
結果は、第３図に示す画面に表示される。切削時間の比
率と工具による動作時間の比率は、棒グラフでカラー表
示されているので、−目で各工具毎に加工時間に占める
切削時間と動作時間の割合と具体的な加工時間がわかる
。また、その実際の加工時間も数字で表示される。

各刃物台のトータルの加工時間の表示が必要なときは、
第３図の画面でファンクションキーＦ６を押すと、第４
図の画面に切り替えられる。第４図の画面になると、各
刃物台ごとの加工時間が棒グラフで表示される。この棒
グラフには、各刃物台のタレット面の番号が添字され表
示される。このタレット面の番号毎のカラー表示の長さ
が各タレット面に取り付けられた工具による加工時間の
積算値を示す。この積算値が第３図の画面に表示された
それぞれの加工時間である。

第４図の画面が表示されると、第１主軸の加工時間と第
２主軸の加工時間の長さが比較できる。

この表示が終了すると、第１主軸と第２主軸に各々取り
付けられたワークの加工時間をバランスさせるように、
棒グラフを見ながら第３刃物台（中央の棒グラフ）に加
工を分担させる。棒グラフで各刃物台および工具毎に加
工時間が表示されているので、第３刃物台の加工分担が
簡単に割り振りができる。

第５図に示す画面は、加工工程の順序に沿って工程毎に
使用工具が取り付けられたタレット面の番号、回転数、
切削速度、送り速度、切削時間、動作時間、加工時間を
数値で表示するための画面である。

［その他の実施例］ 前記した実施例は、対向主軸型の数値制御旋盤の実施例
を示した。しかし、前記説明から理解されるように、こ
の発明は多系列の加工プログラムを有するものであれば
、マシニングセンタなど他の対話型数値制御工作機械に
も適用できる。

［発明の効果］ 以上詳記したように、この発明は加工プログラムによる
各工程毎の時間配分が一見で確認できる。とくに、多系
列側数値制御旋盤の場合、工程間の加工工程の配分、工
程移動の編集を行う際どの工程を移動させればよいが一
見で確認できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は工程別加工時間表示機能を有する対話型数値制
御装置の概要を示す機能ブロック図、第２図は工程加工
時間を計算・表示するときの数値制御装置の動作を示す
フロー図、第３図は工程名ごとに切削時間・加工時間の
比率および時間を棒グラフで表した画面例、第４図は各
刃物ごとに工程名および積算された加工時間を棒グラフ
で同一画面に表示した画面例、第５図は工程名ごとに使
用タレット面、回転数、切削速度、送り速度、切削時間
、動作時間、加工時間を表示した画面例である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数台のタレット刃物台を有する工作機械において
   、前記タレット刃物台の移動を制御しかつ画面表示手段
   を有した数値制御装置と、前記タレット刃物台の移動を
   指令するための加工プログラムを記憶するためのＮＣ加
   工プログラムメモリと、前記各タレット刃物台の使用工
   具毎の加工時間を前記加工プログラムから演算する工程
   別加工時間演算手段と、前記加工時間に占める切削時間
   および動作時間の割合を計算する工程別加工時間比率演
   算手段とからなり、前記加工時間と工程別加工時間比率
   の演算の結果を前記画面表示手段に表示させることを特
   徴とする対話型数値制御装置。 ２、請求項１において、前記画面表示手段の同一画面に
   前記タレット刃物台の前記工具毎に数字による前記加工
   時間表示を行うことを特徴とする工程別加工時間表示機
   能を有する対話型数値制御装置の表示方法。 ３、請求項１または２において、前記同一画面に棒グラ
   フによる前記加工時間および前記加工時間に占める前記
   切削時間、前記動作時間の比率表示を行うことを特徴と
   する工程別加工時間表示機能を有する対話型数値制御装
   置の表示方法。