JPH0415512A - 帯材の平坦度測定方法 - Google Patents
帯材の平坦度測定方法Info
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- JPH0415512A JPH0415512A JP11881290A JP11881290A JPH0415512A JP H0415512 A JPH0415512 A JP H0415512A JP 11881290 A JP11881290 A JP 11881290A JP 11881290 A JP11881290 A JP 11881290A JP H0415512 A JPH0415512 A JP H0415512A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、帯鋼板、薄板製品等の帯材の平坦度をその全
長にわたり連続的に測定する方法に関する。
長にわたり連続的に測定する方法に関する。
[従来の技術]
帯材、例えば帯鋼板等の板が連続的に進行するプロセス
(圧延工程等)中において、その板の平坦度を測定する
ことは、その形状2品質特性を保証する上で極めて重要
である。
(圧延工程等)中において、その板の平坦度を測定する
ことは、その形状2品質特性を保証する上で極めて重要
である。
帯鋼板の平坦度を測定する従来手段としては、例えば、
下記(a)〜(C)のようなものがある。
下記(a)〜(C)のようなものがある。
(a)巻き取られた帯鋼板(帯材)の一部を定盤上に巻
き戻し、その際、顕在化した板1の波打ち状態から、急
峻度α=h/Qoまたは伸び率ε=(L−Q。)/Qo
を求める。なお、一般的にε=π2・α2/4という近
似式が使用される。ここで、QO,Ql、hはそれぞれ
板1を定盤2上に置いた時に現われる波のピッチ、波の
弧長。
き戻し、その際、顕在化した板1の波打ち状態から、急
峻度α=h/Qoまたは伸び率ε=(L−Q。)/Qo
を求める。なお、一般的にε=π2・α2/4という近
似式が使用される。ここで、QO,Ql、hはそれぞれ
板1を定盤2上に置いた時に現われる波のピッチ、波の
弧長。
波高である。
(b)帯鋼板が巻取状態にない先端部分または後端部分
ローラテーブル上を走行中にその顕在化された平坦度を
測定する〔例えば「鉄と鏑」第74年(1988)第9
号第117〜123頁[熱間圧延用平坦度針の実用化」
参照]。
ローラテーブル上を走行中にその顕在化された平坦度を
測定する〔例えば「鉄と鏑」第74年(1988)第9
号第117〜123頁[熱間圧延用平坦度針の実用化」
参照]。
(c)帯鋼板が張力を付与されながら進行している最中
に、進行方向への張力の幅方向分布を測定し、幅方向の
張力差から伸び率を演算する(特公昭48−18868
号等参照)。
に、進行方向への張力の幅方向分布を測定し、幅方向の
張力差から伸び率を演算する(特公昭48−18868
号等参照)。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、(a)の手段は、基本的には、定盤2上
で静的に板1の平坦度を測定するものであり、板1の進
行過程で平坦度を測定することは不可能であり、測定能
率が極めて悪い。アンコイラとコイラとの間に水平部分
を設けて連続的に測定する手段も考えられるが、板1の
踊りによる精度悪化や、テーブルとの摩擦による傷発生
等の問題が生じる。また、(b)の手段は、板の踊りの
影響を無視できず、測定精度上限界がある。さらに、(
c)の手段は、高い張力を板に付与する必要があるほか
、絶対値測定には向かないなどの問題がある。
で静的に板1の平坦度を測定するものであり、板1の進
行過程で平坦度を測定することは不可能であり、測定能
率が極めて悪い。アンコイラとコイラとの間に水平部分
を設けて連続的に測定する手段も考えられるが、板1の
踊りによる精度悪化や、テーブルとの摩擦による傷発生
等の問題が生じる。また、(b)の手段は、板の踊りの
影響を無視できず、測定精度上限界がある。さらに、(
c)の手段は、高い張力を板に付与する必要があるほか
、絶対値測定には向かないなどの問題がある。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、
帯材平坦度の絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定
できるようにして、帯材平坦度の全長測定による形状2
品質の全長保証を可能にした帯材の平坦度測定方法を提
供することを目的とする。
帯材平坦度の絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定
できるようにして、帯材平坦度の全長測定による形状2
品質の全長保証を可能にした帯材の平坦度測定方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するために、本発明の帯材の平坦度測定
方法は、帯材が連続的に進行するプロセス中に、該帯材
の平坦度を測定する測定領域を設けるとともに、該測定
領域の入側および出側に、該帯材の滑りを拘束する滑り
拘束手段を設け、該滑り拘束手段により前記測定領域の
出側前方および入側後方から前記帯材に作用する張力を
吸収して前記測定領域における前記帯材を無張力に近い
状態にし、該無張力の状態下で前記帯材の弾性と重力と
によって前記帯材に懸垂状態のループを生じさせ、前記
帯材のループ最下部近傍の近似円弧半径と該ループ最下
部の幅方向のループ高さ分布とを測定し、測定された前
記の近似円弧半径およびループ高さ分布とに基づいて前
記帯材の平坦度を測定することを特徴としている。
方法は、帯材が連続的に進行するプロセス中に、該帯材
の平坦度を測定する測定領域を設けるとともに、該測定
領域の入側および出側に、該帯材の滑りを拘束する滑り
拘束手段を設け、該滑り拘束手段により前記測定領域の
出側前方および入側後方から前記帯材に作用する張力を
吸収して前記測定領域における前記帯材を無張力に近い
状態にし、該無張力の状態下で前記帯材の弾性と重力と
によって前記帯材に懸垂状態のループを生じさせ、前記
帯材のループ最下部近傍の近似円弧半径と該ループ最下
部の幅方向のループ高さ分布とを測定し、測定された前
記の近似円弧半径およびループ高さ分布とに基づいて前
記帯材の平坦度を測定することを特徴としている。
[作 用コ
上述した本発明の帯材の平坦度測定方法では、測定領域
内に進入した帯材は、滑り拘束手段によりこの帯材の前
後から作用する張力を吸収されて無張力状態になり、測
定領域内において懸垂ループを形成する。このような懸
垂ループ状態の帯材のループ最下部近傍の近似円弧半径
とループ最下部の幅方向のループ高さ分布とが測定され
、その測定結果に基づいて帯材の平坦度が測定される。
内に進入した帯材は、滑り拘束手段によりこの帯材の前
後から作用する張力を吸収されて無張力状態になり、測
定領域内において懸垂ループを形成する。このような懸
垂ループ状態の帯材のループ最下部近傍の近似円弧半径
とループ最下部の幅方向のループ高さ分布とが測定され
、その測定結果に基づいて帯材の平坦度が測定される。
懸垂ループ状態では、帯材の平坦度は伸び率の差に比例
した曲げ半径の差となって顕在化するため、その半径お
よび半径の差(ループ高さ分布)を測定するという単純
な測定手順により、帯材平坦度の絶対値が連続的に測定
される。
した曲げ半径の差となって顕在化するため、その半径お
よび半径の差(ループ高さ分布)を測定するという単純
な測定手順により、帯材平坦度の絶対値が連続的に測定
される。
[発明の実施例]
以下、図面により本発明の一実施例としての帯材の平坦
度測定方法について説明すると、第1図は本方法を適用
された帯材進行プロセス中の平坦度測定領域の一例を示
す構成図、第2図はその平坦度測定領域の要部を示す側
面図、第3図は第2図のm−m矢視断面図である。
度測定方法について説明すると、第1図は本方法を適用
された帯材進行プロセス中の平坦度測定領域の一例を示
す構成図、第2図はその平坦度測定領域の要部を示す側
面図、第3図は第2図のm−m矢視断面図である。
第1図において、1は連続的に進行する帯鋼板(帯材)
、2はこの帯鋼板1の平坦度を測定するためにプロセス
中に設けられた平坦度測定領域、3A、3Bはそれぞれ
平坦度測定領域2の入側および出側に設けられ帯鋼板1
の滑りを拘束する入側/出側滑り拘束手段である。入側
滑り拘束手段3Aは、入側拘束ロール3a、3b、押え
ロール3Cおよびピンチロール3dの4つのロールから
構成されるとともに、出側滑り拘束手段3Bも、はぼ同
様に、出側拘束ロール3e、3f、押えロール3gおよ
びピンチロール3hから構成されている。入側拘束ロー
ル3a、3bは、後方から帯鋼板1に作用する張力を吸
収するためのものであり、出側拘束ロール3e、3fは
、前方から帯鋼板1に作用する張力を吸収するためのも
のである。また、押えロール3c、3gは、ループの安
定性を保つべく帯鋼板1に当接するものであり、ピンチ
ロール3d、ahは、それぞれ、後方、前方からの張力
を完全に吸収するために拘束ロール3b。
、2はこの帯鋼板1の平坦度を測定するためにプロセス
中に設けられた平坦度測定領域、3A、3Bはそれぞれ
平坦度測定領域2の入側および出側に設けられ帯鋼板1
の滑りを拘束する入側/出側滑り拘束手段である。入側
滑り拘束手段3Aは、入側拘束ロール3a、3b、押え
ロール3Cおよびピンチロール3dの4つのロールから
構成されるとともに、出側滑り拘束手段3Bも、はぼ同
様に、出側拘束ロール3e、3f、押えロール3gおよ
びピンチロール3hから構成されている。入側拘束ロー
ル3a、3bは、後方から帯鋼板1に作用する張力を吸
収するためのものであり、出側拘束ロール3e、3fは
、前方から帯鋼板1に作用する張力を吸収するためのも
のである。また、押えロール3c、3gは、ループの安
定性を保つべく帯鋼板1に当接するものであり、ピンチ
ロール3d、ahは、それぞれ、後方、前方からの張力
を完全に吸収するために拘束ロール3b。
3fとの間に帯鋼板1を挾み込むように設けられたもの
である。
である。
このような滑り拘束手段3A、3Bの拘束ロール3a、
3b;3e、3fにより、平坦度測定領域2に進入して
くる帯鋼板1は、後方および前方から作用する張力を吸
収され、これらの拘束手段3A、3Bの相互間の平坦度
測定領域2において、帯鋼板1は、無張力に近い状態に
なり、この無張力の状態下で帯鋼板1の弾性と重力とに
よって懸垂状態のループを形成する。
3b;3e、3fにより、平坦度測定領域2に進入して
くる帯鋼板1は、後方および前方から作用する張力を吸
収され、これらの拘束手段3A、3Bの相互間の平坦度
測定領域2において、帯鋼板1は、無張力に近い状態に
なり、この無張力の状態下で帯鋼板1の弾性と重力とに
よって懸垂状態のループを形成する。
なお、上述のような懸垂ループ形成時には、入側および
出側の拘束ロール3bおよび3fは揃速制御運転され、
且つ、ループ高さHが適正な値を保つような修正制御が
どちらかの拘束ロール3b。
出側の拘束ロール3bおよび3fは揃速制御運転され、
且つ、ループ高さHが適正な値を保つような修正制御が
どちらかの拘束ロール3b。
3fの回転速度制御系に施されるとともに、ループ高さ
Hは、適正な近似円弧半径rが得られるような値に設定
される。
Hは、適正な近似円弧半径rが得られるような値に設定
される。
一方、第1〜3図において、4A〜4Eはそれぞれ帯鋼
板1のループ最下部近傍の位置A−Eまでの距離を測定
する測距計で、これらの各測距計4A〜4Eからの計測
結果に基づいて、演算部(図示せず)により各位置A−
EのXyy座標(座標系は第2図参照)が求められ、そ
の座標値から帯鋼板1のループ最下部近傍の近似円弧6
の中心位置OのX+y座標(xo、y、)が求められて
、近似円弧6の半径rが測定されるようになっている。
板1のループ最下部近傍の位置A−Eまでの距離を測定
する測距計で、これらの各測距計4A〜4Eからの計測
結果に基づいて、演算部(図示せず)により各位置A−
EのXyy座標(座標系は第2図参照)が求められ、そ
の座標値から帯鋼板1のループ最下部近傍の近似円弧6
の中心位置OのX+y座標(xo、y、)が求められて
、近似円弧6の半径rが測定されるようになっている。
なお、上述のごとく、半径rを測定するに際しては、位
置A−Cの3点のx、y座標を用いてもよいし、また、
点A−Eの代わりに点A′〜E′を用いてもΔrに比し
て半径rが大きいので問題はない。
置A−Cの3点のx、y座標を用いてもよいし、また、
点A−Eの代わりに点A′〜E′を用いてもΔrに比し
て半径rが大きいので問題はない。
また、5は帯鋼板1のループ最下部の幅方向(第3図の
2軸方向)のループ高さ分布Δr (z)を測定するた
めのループ高さ分布測定器(距離分布測定器)である。
2軸方向)のループ高さ分布Δr (z)を測定するた
めのループ高さ分布測定器(距離分布測定器)である。
なお、このループ高さ分布測定器5は、実際には測定器
5から帯鋼板1までの距離fly(z)を測定すること
になる。また、Δr (z)は、連続的に測定しても、
適当な間隔で離散的に測定してもよい。
5から帯鋼板1までの距離fly(z)を測定すること
になる。また、Δr (z)は、連続的に測定しても、
適当な間隔で離散的に測定してもよい。
上述の構成により、滑り拘束手段3A、3Bにより、平
坦度測定領域2内の帯鋼板1に、安定したループを形成
させながら、ループ最下端近傍の近似円半径rとループ
最下端部分における幅方向の曲げ半径差分布Δr (z
)とを測距計4A〜4Eおよびループ高さ分布測定器5
により測定し、通常はΩV(Z)の最小値を基準とした
Δrの最大値Δr□1.により、伸び率E=Δr 、z
/ rを求め、また、Δr0、の発生部位により、後
述するごとく中伸び、耳伸び等の伸びの種類が判定され
る。
坦度測定領域2内の帯鋼板1に、安定したループを形成
させながら、ループ最下端近傍の近似円半径rとループ
最下端部分における幅方向の曲げ半径差分布Δr (z
)とを測距計4A〜4Eおよびループ高さ分布測定器5
により測定し、通常はΩV(Z)の最小値を基準とした
Δrの最大値Δr□1.により、伸び率E=Δr 、z
/ rを求め、また、Δr0、の発生部位により、後
述するごとく中伸び、耳伸び等の伸びの種類が判定され
る。
ところで、上述のととく無張力に近い状態を懸垂ループ
によってつくることは、下記の、■のような利点がある
。
によってつくることは、下記の、■のような利点がある
。
■水平状態で無張力状態をつくるための支持(ローラ)
テーブル等が不要になること、並びに、その支持テーブ
ル等による傷発生を防止できる。
テーブル等が不要になること、並びに、その支持テーブ
ル等による傷発生を防止できる。
■水平、垂直、傾斜等の直線状態では、平坦度は波状に
なって顕在化するため、波の形状を測定するという複雑
な測定方式を採る必要があるほか、板(帯材)の踊りに
よる誤差が発生するという欠点があるのに対し、懸垂ル
ープでは、帯鋼板1を曲げることにより、その平坦度は
伸び率の差に比例した曲げ半径の差となって顕在化する
ため、その半径および半径の差を測定するという単純で
且つ安定した測定方式を採れる。
なって顕在化するため、波の形状を測定するという複雑
な測定方式を採る必要があるほか、板(帯材)の踊りに
よる誤差が発生するという欠点があるのに対し、懸垂ル
ープでは、帯鋼板1を曲げることにより、その平坦度は
伸び率の差に比例した曲げ半径の差となって顕在化する
ため、その半径および半径の差を測定するという単純で
且つ安定した測定方式を採れる。
伸び率の差が小さい時に曲げ半径が小さいと、伸び率の
差による半径の差が現われ難いという欠点もあるが、伸
び率測定の所望範囲により、ループの形状を適宜変えら
れるようにしておけば対応可能である。なお、直線の場
合つまり曲げ半径が無限大の場合が感度が一番よいため
、静的に測定する際には、直線(水平定盤上)で測定す
ることが望ましい。
差による半径の差が現われ難いという欠点もあるが、伸
び率測定の所望範囲により、ループの形状を適宜変えら
れるようにしておけば対応可能である。なお、直線の場
合つまり曲げ半径が無限大の場合が感度が一番よいため
、静的に測定する際には、直線(水平定盤上)で測定す
ることが望ましい。
前述した項目■について、より詳細に以下に説明する。
帯鋼板1の平坦性形状は、幅方向(Z軸方向)の伸びの
違いにより変化する。幅方向に一様な伸びの板は一様に
平坦な板になり、幅方向中心部の伸びが他の部分よりも
大きな板は「中伸び」と呼ばれ、第4図(b)に示すよ
うに、中心部に波打ち現象が現われる。また、幅方向両
端部の伸びが他の部分よりも大きな板は「耳伸び」と呼
ばれ、第4図(c)に示すように、両縁部に波打ち現象
が現われる。
違いにより変化する。幅方向に一様な伸びの板は一様に
平坦な板になり、幅方向中心部の伸びが他の部分よりも
大きな板は「中伸び」と呼ばれ、第4図(b)に示すよ
うに、中心部に波打ち現象が現われる。また、幅方向両
端部の伸びが他の部分よりも大きな板は「耳伸び」と呼
ばれ、第4図(c)に示すように、両縁部に波打ち現象
が現われる。
この他、第4図(d)に示すように、幅方向左右に伸び
の差があるものは「片伸び」と呼ばれ、板平面内で曲が
りが生じる。r中伸び」、「耳伸び」の程度を表す指標
として、第4図(a)に示すごとく、急峻度α、伸び率
Eが用いられる。
の差があるものは「片伸び」と呼ばれ、板平面内で曲が
りが生じる。r中伸び」、「耳伸び」の程度を表す指標
として、第4図(a)に示すごとく、急峻度α、伸び率
Eが用いられる。
伸びが幅方向に一様でない帯鋼板1を半径rの円弧状に
曲げると、第2図に示すように、帯鋼板1の伸びのある
部分1bは、他の部分1aに比べて大きな円弧を描き、
その半径をr+Δrとすると、その伸び率εはΔr/r
となり安定した形状になる。即ち、第2図の■−■断面
(第3図参照)における帯鋼板1の幅方向の断面形状は
、第5図(a)〜(d)に示すごとくなる。第5図(a
)は正常な断面形状を、第5図(b)は中伸びの断面形
状を、第5図(c)は耳伸びの断面形状を、第5図(d
)は片伸びの断面形状を示している。このような各断面
形状の状態は、帯鋼板1が長手方向に進行しても曲げの
状態をほぼ一定に保つことにより、安定的に保持される
ので、半径rおよびその変化分(半径の差)△rを測定
すれば、帯鋼板1の進行に伴って連続的に伸び率εを求
めることができる。
曲げると、第2図に示すように、帯鋼板1の伸びのある
部分1bは、他の部分1aに比べて大きな円弧を描き、
その半径をr+Δrとすると、その伸び率εはΔr/r
となり安定した形状になる。即ち、第2図の■−■断面
(第3図参照)における帯鋼板1の幅方向の断面形状は
、第5図(a)〜(d)に示すごとくなる。第5図(a
)は正常な断面形状を、第5図(b)は中伸びの断面形
状を、第5図(c)は耳伸びの断面形状を、第5図(d
)は片伸びの断面形状を示している。このような各断面
形状の状態は、帯鋼板1が長手方向に進行しても曲げの
状態をほぼ一定に保つことにより、安定的に保持される
ので、半径rおよびその変化分(半径の差)△rを測定
すれば、帯鋼板1の進行に伴って連続的に伸び率εを求
めることができる。
この場合の半径rの適正範囲は、Δrの測定精度と伸び
率εの所望測定範囲とによってほぼ決まるが、急峻度α
を0.1〜2.5%(伸び率εで2X10−’〜5X1
0−”%程度)の範囲で測定するとして、Δrの測定精
度が10μm程度であれば、rの値は1〜5m程度の範
囲にあれば急峻度αの精度0.1%以内で測定可能であ
る。
率εの所望測定範囲とによってほぼ決まるが、急峻度α
を0.1〜2.5%(伸び率εで2X10−’〜5X1
0−”%程度)の範囲で測定するとして、Δrの測定精
度が10μm程度であれば、rの値は1〜5m程度の範
囲にあれば急峻度αの精度0.1%以内で測定可能であ
る。
このような適正範囲の半径rを帯鋼板1に形成させるに
は、ロールに巻き付ける手段も考えられるが、半径の大
きなロールが必要なこと、ロールに巻き付けた状態で張
力を最少限に抑える機構が複雑になるなどの欠点がある
。
は、ロールに巻き付ける手段も考えられるが、半径の大
きなロールが必要なこと、ロールに巻き付けた状態で張
力を最少限に抑える機構が複雑になるなどの欠点がある
。
そこで、本発明では、上述のごとく懸垂状態のループを
つくることにより、張力も少なく、また比較的小さなス
ペースで部分的に大きな半径rの近似円弧6が得られる
ようになっている。また、この本発明の方法では、帯鋼
板1の厚さと曲げ弾性とに対して適正なループ高さHを
選ぶことにより、適正な近似円弧6を実現できる自由度
もある。
つくることにより、張力も少なく、また比較的小さなス
ペースで部分的に大きな半径rの近似円弧6が得られる
ようになっている。また、この本発明の方法では、帯鋼
板1の厚さと曲げ弾性とに対して適正なループ高さHを
選ぶことにより、適正な近似円弧6を実現できる自由度
もある。
このような本実施例の方式に対し、第4図(、)〜(d
)に示すような平面を直線上に進行させる方式(実際に
熱延では多く用いられる方式)を考えると、波状になっ
た面が移動するため、2次元形状の測距計が必要となる
上に、直線状態を維持するためのローラテーブルなどに
板が当たって波の状態の変化が起こりやすいこと、また
そのために板の踊りが発生し形状測定が難しくなること
、ローラテーブル等への接触による傷が発生しやすいこ
と等、薄板製品の形状品質保証のための装置としては、
不適当な要因が多く、その解決も困難である。
)に示すような平面を直線上に進行させる方式(実際に
熱延では多く用いられる方式)を考えると、波状になっ
た面が移動するため、2次元形状の測距計が必要となる
上に、直線状態を維持するためのローラテーブルなどに
板が当たって波の状態の変化が起こりやすいこと、また
そのために板の踊りが発生し形状測定が難しくなること
、ローラテーブル等への接触による傷が発生しやすいこ
と等、薄板製品の形状品質保証のための装置としては、
不適当な要因が多く、その解決も困難である。
また、前述した張力分布を測定する方式〔従来技術(c
)として説明した方式〕は、適当な張力をかける装置、
全体張力を精密に測定する装置、張力分布を測定する装
置が必要であり、場合によっては、ヤング率を測定する
装置、板厚を測定する装置等が必要になって、装置の構
成が複雑になり、それに伴って装置に要する費用も多大
なものとなるので、圧延機における形状制御のように張
力付与のもとで測定しなければならない場合を除き、必
ずしも適当な方式であるとは言い難い。
)として説明した方式〕は、適当な張力をかける装置、
全体張力を精密に測定する装置、張力分布を測定する装
置が必要であり、場合によっては、ヤング率を測定する
装置、板厚を測定する装置等が必要になって、装置の構
成が複雑になり、それに伴って装置に要する費用も多大
なものとなるので、圧延機における形状制御のように張
力付与のもとで測定しなければならない場合を除き、必
ずしも適当な方式であるとは言い難い。
以上のように、本実施例の帯材の平坦度測定方法によれ
ば、帯鋼板1に損傷を与えることなく、帯鋼板1の平坦
度の絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定でき、帯
鋼板1の平坦度の全長測定により、製品(表面処理材を
含む薄板製品)の形状。
ば、帯鋼板1に損傷を与えることなく、帯鋼板1の平坦
度の絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定でき、帯
鋼板1の平坦度の全長測定により、製品(表面処理材を
含む薄板製品)の形状。
品質が全長に亘って保証されるのである。
なお、上記実施例では、第1図に示すように、帯鋼板1
にコサイン状のループを形成させているが、このコサイ
ン状のループは、比較的大きな近似円弧半径rを得るこ
とができるが、ループ高さHを変えて半径rの範囲を大
きく変えるにはあまり適切なものとは言えない。そこで
、第6図に示すような平坦度測定領域2Aを用いてルー
プを形成することによって、近似円弧6の半径rの範囲
を大きく変えることが可能になる。この場合、押えロー
ル3c、3gの位置を適当に移動させることにより、第
1図に示すようなコサイン状のループを形成することも
可能である。
にコサイン状のループを形成させているが、このコサイ
ン状のループは、比較的大きな近似円弧半径rを得るこ
とができるが、ループ高さHを変えて半径rの範囲を大
きく変えるにはあまり適切なものとは言えない。そこで
、第6図に示すような平坦度測定領域2Aを用いてルー
プを形成することによって、近似円弧6の半径rの範囲
を大きく変えることが可能になる。この場合、押えロー
ル3c、3gの位置を適当に移動させることにより、第
1図に示すようなコサイン状のループを形成することも
可能である。
また、ループ高さ分布測定器5による測定値μv (z
)を10μm程度の精度で測定する必要があるため、帯
鋼板1とループ高さ分布測定器5との距離をできる限り
近接させる必要があるが、そのため、第6図に示すよう
に、ループ高さHに応じてループ高さ分布測定器5のy
軸方向位置を送りテーブル7により変更可能にしてもよ
い。
)を10μm程度の精度で測定する必要があるため、帯
鋼板1とループ高さ分布測定器5との距離をできる限り
近接させる必要があるが、そのため、第6図に示すよう
に、ループ高さHに応じてループ高さ分布測定器5のy
軸方向位置を送りテーブル7により変更可能にしてもよ
い。
さらに、第1図および第6図に示すいずれの平坦度測定
領域2,2Aにおいても、帯鋼板1の通板時に、計測機
器4A〜4E、5をライン外に退避させて帯鋼板1の損
傷を防止することもある。
領域2,2Aにおいても、帯鋼板1の通板時に、計測機
器4A〜4E、5をライン外に退避させて帯鋼板1の損
傷を防止することもある。
[発明の効果]
以上詳述したように、本発明の帯材の平坦度測定方法に
よれば、測定領域内において、帯材を、滑り拘束手段に
よりほぼ無張力の懸垂ループ状態にしてから、帯材のル
ープ最下部近傍の近似円弧半径とループ最下部の幅方向
のループ高さ分布とを測定し、その測定結果に基づいて
帯材の平坦度を測定するようにしたので、帯材平坦度の
絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定でき、帯材平
坦度の全長測定による形状9品質の全長保証を実現でき
る効果がある。
よれば、測定領域内において、帯材を、滑り拘束手段に
よりほぼ無張力の懸垂ループ状態にしてから、帯材のル
ープ最下部近傍の近似円弧半径とループ最下部の幅方向
のループ高さ分布とを測定し、その測定結果に基づいて
帯材の平坦度を測定するようにしたので、帯材平坦度の
絶対値を精度よく高速で且つ連続的に測定でき、帯材平
坦度の全長測定による形状9品質の全長保証を実現でき
る効果がある。
第1〜6図は本発明の一実施例としての帯材の平坦度測
定方法を示すもので、第1図は本方法を適用された帯材
進行プロセス中の平坦度測定領域の一例を示す構成図、
第2図はその平坦度測定領域の要部を示す側面図、第3
図は第2図の■−■矢視断面図、第4図(a)〜(d)
は平坦性の代表的な例を示す図、第5図(a)〜(d)
は各種伸びの状態での帯材の幅方向断面形状を示す図、
第6図はその平坦度測定領域の変形例を示す構成図であ
る。 図において、1−帯鋼板(帯材)、2,2A−平坦度測
定領域、3A−人側滑り拘束手段、3 B −出側滑り
拘束手段、3a、3b−入側拘束ロール、3c−押えロ
ール、3d−ピンチロール、3e。 3f−出側滑り拘束手段、3g=押えロール、3h−−
−ビンチロール、4A〜4E−測距計、5−ループ高さ
分布測定器、6−近似円弧、7−送りテーブル。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼所
定方法を示すもので、第1図は本方法を適用された帯材
進行プロセス中の平坦度測定領域の一例を示す構成図、
第2図はその平坦度測定領域の要部を示す側面図、第3
図は第2図の■−■矢視断面図、第4図(a)〜(d)
は平坦性の代表的な例を示す図、第5図(a)〜(d)
は各種伸びの状態での帯材の幅方向断面形状を示す図、
第6図はその平坦度測定領域の変形例を示す構成図であ
る。 図において、1−帯鋼板(帯材)、2,2A−平坦度測
定領域、3A−人側滑り拘束手段、3 B −出側滑り
拘束手段、3a、3b−入側拘束ロール、3c−押えロ
ール、3d−ピンチロール、3e。 3f−出側滑り拘束手段、3g=押えロール、3h−−
−ビンチロール、4A〜4E−測距計、5−ループ高さ
分布測定器、6−近似円弧、7−送りテーブル。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼所
Claims (1)
- 帯材が連続的に進行するプロセス中に、該帯材の平坦度
を測定する測定領域を設けるとともに、該測定領域の入
側および出側に、該帯材の滑りを拘束する滑り拘束手段
を設け、該滑り拘束手段により前記測定領域の出側前方
および入側後方から前記帯材に作用する張力を吸収して
前記測定領域における前記帯材を無張力に近い状態にし
、該無張力の状態下で前記帯材の弾性と重力とによって
前記帯材に懸垂状態のループを生じさせ、前記帯材のル
ープ最下部近傍の近似円弧半径と該ループ最下部の幅方
向のループ高さ分布とを測定し、測定された前記の近似
円弧半径およびループ高さ分布とに基づいて、前記帯材
の平坦度を測定することを特徴とする帯材の平坦度測定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11881290A JPH0415512A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 帯材の平坦度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11881290A JPH0415512A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 帯材の平坦度測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0415512A true JPH0415512A (ja) | 1992-01-20 |
Family
ID=14745747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11881290A Pending JPH0415512A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 帯材の平坦度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0415512A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5952909A (en) * | 1994-06-21 | 1999-09-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Multi-layered printed-coil substrate, printed-coil substrates and printed-coil components |
US6000128A (en) * | 1994-06-21 | 1999-12-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Process of producing a multi-layered printed-coil substrate |
JP2012112898A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Jfe Steel Corp | 板材溶接部の段差量の測定方法および装置 |
JP2016140898A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | Jfeスチール株式会社 | 鋼帯の平坦形状測定方法及び測定設備 |
-
1990
- 1990-05-10 JP JP11881290A patent/JPH0415512A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5952909A (en) * | 1994-06-21 | 1999-09-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Multi-layered printed-coil substrate, printed-coil substrates and printed-coil components |
US6000128A (en) * | 1994-06-21 | 1999-12-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Process of producing a multi-layered printed-coil substrate |
JP2012112898A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Jfe Steel Corp | 板材溶接部の段差量の測定方法および装置 |
JP2016140898A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | Jfeスチール株式会社 | 鋼帯の平坦形状測定方法及び測定設備 |
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