JPH04154674A - 電子部品用セラミック焼結体の製造方法 - Google Patents

電子部品用セラミック焼結体の製造方法

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JPH04154674A
JPH04154674A JP2278209A JP27820990A JPH04154674A JP H04154674 A JPH04154674 A JP H04154674A JP 2278209 A JP2278209 A JP 2278209A JP 27820990 A JP27820990 A JP 27820990A JP H04154674 A JPH04154674 A JP H04154674A
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JP
Japan
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varistor
powder
compacts
sintered body
ceramic sintered
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JP2278209A
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English (en)
Inventor
Kenji Shino
篠 賢治
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Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はセラミックバリスタ等の電子部品用セラミック
焼結体の製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]ZnO
を主成分とする電圧非直線抵抗体(以下、単にバリスタ
と称する)は、数種類の酸化物原料を混合した後に、有
機結合剤を使用して造粒し、続いてこれを円盤状のディ
スク(バリスタ成形体)に仕上げて焼成することで得ら
れる。バリスタ成形体を焼成する方法として、多数のバ
リスタ成形体を酸化マグネシウム(マグネシア)を主成
分とする載置台の7字状の溝部に直立に配置して焼成す
る方法がある。この方法によれば、複数のバリスタ成形
体を積重ねて焼成する場合に問題となるバリスタ成形体
どうしの付着を回避できる。
しかしながら、この焼成方法では、焼成時に載置台に接
触した部分及びその近傍部分において一部の金属酸化物
が載置台に吸い込まれて成形体の組成比が変化するとい
う現象が生じることが本願発明者によって確認された。
第5図は、従来の焼成方法によって製作されたZnOを
主成分とするバリスタ焼結体1bのsb    (酸化
アンチモン)の分布状態を点によって模式的に示したも
のである。図示のように、載置台2に接触した部分及び
その近傍部分において、S b 20 aの含有量が著
しく低下し、S b z Osが焼結体の全体に均一に
分布されていないことがわかる。5b203は、結晶粒
(ZnO結晶粒)の増大を抑制する作用を有する金属酸
化物であり、S b 20 sの含有量が小さい上記の
部分では結晶の粒径が著しく大きくなっていることが確
められた。このように結晶粒径の大きい部分が生じると
サージ耐量に優れたバリスタを得ることが困難になる。
今、ZnOを主成分とするバリスタについて述べたが、
別の組成のセラミックにおいても同様な問題が生じる。
そこで、本発明の目的は出発原料の組成の変動を抑制す
ることができる電子部品用セラミック焼結体の製造方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、焼成時に移動し易
い金属酸化物を含有している複数の金属酸化物の成形体
を形成する工程と、前記移動し易い金属酸化物を含むセ
ラミック焼結体を粉砕したものから成る粉体を用意する
工程と、載置台上に前記粉体を介して前記成形体を載置
して前記成形体を焼成し、焼結体を得る工程とを有する
ことを特徴とする電子部品用セラミック焼結体の製造方
法に係わるものである。
なお、ZnOを主成分とし且つs b 203  (酸
化アンチモン)を含むバリスタの製作に本発明は好適な
ものであり、この場合には粉体に5b203を含めるこ
とが望ましい。
[作 用コ 本発明に係わる粉体は成形体に含まれている移動しやす
い金属酸化物と同一の金属酸化物を含むので、成形体側
から載置台側への金属酸化物の流出や拡散等による移動
を抑制することができる。
これにより成形体の組成が維持され、良質な焼結体が得
られる。
ZnOを主成分とするバリスタの場合においては、5b
203を載置体に含めることにより、成形体の5b20
3の成形体外への移動が制限され、結晶粒の均一化が達
成される。
[実施例] 次に、第1図〜第4図及び第6図を参照して本発明の実
施例に係わるZnOを主成分とするバリスタ素子の製造
方法を説明する。
まず、93゜2モル%のZ n O(酸化亜鉛)、0.
3モル%のBi2O3(酸化ビスマス)、1゜5モル%
の5b203 (酸化アンチモン)、1゜0モル%のC
oo (酸化コバルト)、2.5モル%のMg0(酸化
マグネシウム)、0.5モル%のMn0(酸化マンガン
)、1.0モル%のNi0(酸化ニッケル)から成る基
礎成分100重量部に対して0.05重量部のB 20
 a  c酸化ホウ素)と0.003重量部のAl2O
3(酸化アルミニウム)を添加した原料粉末をボールミ
ルで+分に混合し、この混合物をスプレードライヤ(造
粒機)で造粒した。上記金属酸化物のうち、5b203
は後述のバリスタ焼結体を形成する際に、ZnO結晶粒
の粒径が増大することを抑制するように機能する融点が
約656℃の低融点金属酸化物である。
次に、造粒された原料を圧縮成形して目標寸法直径的1
On+m、厚さ約3+mnの円盤状のバリスタ成形体1
を製作した。
次に、このバリスタ成形体1を焼結するために、第1図
〜第3図に示す溝3を有する載置台2及び粉体4を用意
した。粉体4はバリスタ成形体1の原料と同じ金属酸化
物つまり、ZnO1B 120、 Sb   O、Co
oS MgO,Mn01Ni0、B O、Al2O3の
混合物を板状に成形し、しかる後、焼成したものから成
るセラミック焼結体を粒径100μm〜500μmに粉
砕したものである。但し、粉体4の5b203の含有率
はバリスタ成形体1の原料に含まれる5b203の含有
率よりも大きい約2.0モル%となっている。載置台2
は酸化マグネシウム(マグネシア)を主成分とする焼結
体であり、この一方の主面にV字状の溝3が設けられて
いる。 次に、載置台2の溝3内に粉体4を配置し、こ
の粉体4の上にバリスタ成形体1を複数枚直立させて且
つ互いに隣接させて配置した。バリスタ成形体1は、第
1図から明らかなように、粉体4に当接し、載置台2に
対しては全く接していない。
上記の様に配置した状態で、バリスタ成形体1を載置台
2及び粉体4と共に加熱炉に収容し、バリスタ成形体1
を焼成した。焼成のための熱処理温度と時間は500℃
までは約り00℃/時間、その後は約り50℃/時間の
割合で1250℃まで昇温し、1250℃(ピーク温度
)を1時間保持し、その後自然冷却した。なお、この熱
処理は大気雰囲気中で行った。これにより、バリスタ成
形体1の焼結体1aが得られた。この焼結体1aの組成
は出発原料と実質的に同しである。
次に、第6図に示すようにバリスタ焼結体1aの両生面
にAg(銀)ペーストを塗布して焼付けて一対の電極5
.6を形成し、バリスタ素子を完成させた。
次に、バリスタ素子のサージ耐量を調べるために、まず
、バリスタ素子に1mAを流した時の電極5.6間の電
圧(バリスタ電圧)Vlaを測定し、その後、電気学会
規格212番に従って、8×20μS、250OAのサ
ージ電流を30秒間隔で5回バリスタ素子に印加し、再
び1mAにおけるバリスタ電圧Vlbを測定した。そし
て、最初のバリスタ電圧Viaとサージ印加後のバリス
タ電圧Vlbとに基づいてバリスタ電圧の変化率dを次
式で求めた。
d −[(Vla−Vlb) /Via] X 100
 (%)このバリスタ電圧の変化率dが10%以上にな
るまで上記の測定を繰返した。この結果、40回の測定
でバリスタ電圧の変化率dは10%以上になった。即ち
40X5−200回のサージ電流の印加でバリスタ電圧
Vlが10%以上低下した。
一方、第5図に従う従来のバリスタ素子に対して同様な
測定を行ったところ、7回の測定(7×5−35回のサ
ージ電流印加)でバリスタ電圧■1は10%以上低下し
た。測定回数(サージ電流印加回数)が多い程サージ耐
量が大きいことを意味するので、本発明に従ってバリス
タ素子のサージ耐量が大幅に向上していることが分る。
なお、上記の7full定結果は10個のバリスタ素子
の平均値である。
また、本実施例に従うバリスタ焼結体1a及び従来のバ
リスタ焼結体1bの結晶状態を顕微鏡で観察したところ
、本実施例に従うバリスタ焼結体1aにおいては粒径が
均一で且つ小さかった。これに対して従来のバリスタ焼
結体1bでは第5図に示すS b 20 gの濃度の低
い領域で粒径が不均一で且つ大きかった。
また、本実施例の焼結体1aにおけるSb2゜3の分布
濃度を測定したところ、第4図で点によって模式的に示
すように5b203は均一に分布していた。即ち、この
分布は、第5図に示す従来の焼結体1bにおける5b2
03の分布よりも大幅に改善されていた。
本実施例にける5b203の均一分布は、5b203を
含有する粉体4を使用することによって達成されている
。粉体4は焼結体1aと同一物質から成り、且つ5b2
03の含有率が成形体1よりも大きい約2.0モル%と
なっているので、焼成時に成形体1の5b203が粉体
4に拡散又は流動で移動することが制限される。このよ
うにSb 20 g及びその他の低融点物質の粉体4へ
の移動が抑制されると、均一性の良い結晶粒が形成され
、上述のようにサージ電流耐量が向上する。
[変形例] 本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1) 粉体4の粒径あまり小さいとセラミック成形体
1に付着して望ましくない。又、大き過ぎるとセラミッ
ク成形体1の表面を荒らす。従って、粉体4の平均粒径
は50〜11000u、より好ましくは100〜500
μmに設定するのが良い。
(2) セラミック成形体1をその厚み方向に複数枚積
み重ね、これ等の最も下又は相互間に粉体4を敷き詰め
て焼成してもよい。成形体1の相互間に粉体4を配置す
る場合には相互の付着を防止する働きも生じる。
(3) 粉体4をバリスタ焼結体1aと同一物質で形成
することが望ましいが、5b203を含む別の組成の焼
結体を粉砕したものであってもよい。
(4) 本発明は、5b203のように結晶粒の増大を
抑制する機能を有する金属酸化物の流れ出し防止に特に
有効であるが、例えばBi2O3やB2O3等の低融点
金属酸化物の流れ出し防止にも適用して効果がある。
(5) 載置台2を例えばZr(ジルコニウムから成る
焼結体で形成することができる。
(6) バリスタ以外のセラミック焼結体の製造にも本
発明を適用し得る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば移動し易い成分の分布の
均一性を高めることができ、特性の良い焼結体を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わるバリスタ焼結体
の製造装置を示す一部切欠正面図、第2図は第1図の装
置の一部切欠正面図、第3図は第1図の載置台を示す斜
視図、第4図は第1の実施例のバリスタ焼結体における
5b203の分布を模式的に示す図、第5図は従来のバ
リスタ焼結体における5b203の分布を模式的に示す
図、 第6図はバリスタ素子を示す正面図である。 1・・・成形体、1a・・・焼結体、4・・・酸化アン
チモンを含む粉体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]焼成時に移動し易い金属酸化物を含有している複
    数の金属酸化物の成形体を形成する工程と、 前記移動し易い金属酸化物を含むセラミック焼結体を粉
    砕したものから成る粉体を用意する工程と、 載置台上に前記粉体を介して前記成形体を載置し、前記
    成形体を焼成して焼結体を得る工程とを有することを特
    徴とする電子部品用セラミック焼結体の製造方法。 [2]前記移動し易い金属酸化物は前記焼成の温度より
    も融点の低い物質である請求項1記載の電子部品用セラ
    ミック焼結体の製造方法。 [3]前記成形体は酸化亜鉛を主成分とするバリスタ材
    料の成形体であり、前記融点の低い物質は酸化アンチモ
    ンである請求項2記載の電子部品用セラミック焼結体の
    製造方法。
JP2278209A 1990-10-15 1990-10-17 電子部品用セラミック焼結体の製造方法 Pending JPH04154674A (ja)

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