JPH0415424B2 - - Google Patents

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JPH0415424B2
JPH0415424B2 JP61293183A JP29318386A JPH0415424B2 JP H0415424 B2 JPH0415424 B2 JP H0415424B2 JP 61293183 A JP61293183 A JP 61293183A JP 29318386 A JP29318386 A JP 29318386A JP H0415424 B2 JPH0415424 B2 JP H0415424B2
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JP
Japan
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self
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transmission
gate
command
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JP61293183A
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Toshio Endo
Koji Saito
Toshio Komatsu
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Tokyo Keiki Inc
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Tokimec Inc
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、接岸しようとする船舶の速度等を超
音波により計測して当該船舶に通知し、適切に減
速して接岸できるよう支援するシステムにおける
超音波計測系の作動状態を自己診断する自己診断
機能を有する接岸支援システムに関する。
[従来の技術] この種の接岸支援システムにおいて、船舶の接
岸速度は、一般に、超音波測距計を使用して、所
定のサンプリング周期で距離を検出し、この距離
の時間変化から計測している。
上記超音波測距計は、岸壁から船舶に向けて超
音波パルスを発射し、船体で反射されて戻つてく
る反射波を受信し、その往復所要時間と音速とか
ら距離を算出する。この場合、往復所要時間は、
送信波の送信をトリガとして、ゲートを開き、反
射波の受信をトリガとして、該ゲートを閉じ、こ
のゲートの開いている間、クロツク回路から出力
される基準クロツクパルスを計数し、その計数値
を基にして時間を算出することにより求める。
ところで、この種の接岸支援システムでは、誤
計測が船舶の誘導に悪影響を与えて危険な状態に
陥る原因となることがあるので、正常に作動して
いるか否かをチエツクする必要がある。そのた
め、この種のシステムでは、自己診断機能を備え
ていることが好ましい。
従来、この種のシステムについての自己診断方
式は、例えば、第2図に示すような構成となつて
いた。第2図では、自己診断方式を、適用されて
いる支援システムのフロントエンド部と共に示
す。なお、支援システムには、この外に、計測デ
ータの処理、受波不能時の処理、計測値異常の場
合の処理、各部の制御、タイミング設定等を行な
つて、システムの中枢として働く中央制御部(図
示せず)を備えている。
同図に示すフロントエンド部は、送受波器1、
リミツタ2、増幅器3、コンパレータ4、フリツ
プフロツプ回路6、アンドゲート7、計数回路
8、発振器11および電力増幅器12を備えて構
成され、基本的には、超音波測距計として機能す
る。自己診断機能は、このフロントエンド部に、
ダミーゲート信号発生回路13と、オアゲート5
と、アンドゲート9および10とを設けて構成さ
れる。
上記接岸支援システムにおいて、自己診断機能
を動作させないときは、自己診断指令が発せられ
ていないので、アンドゲート10が閉じ、アンド
ゲート9が開く。この状態で、上記した中央制御
部(図示せず)から送信指令が送られると、その
信号により発振器11が起動され、電力増幅器1
2を介して送受信器1に信号が送られ、送受波器
1から超音波信号が発信される。
この超音波信号は、目標物体、即ち、船舶の船
体により反射され、送受波器1で受信される。送
受波器1において電気信号に変換された反射信号
は、リミツタ2、増幅器3、コンパレータ4を経
てパルス整形される。
一方、フリツプフロツプ回路6は、送信指令と
同時にセツトされ、コンパレータ4の出力(反射
波信号)でリセツトされる。
アンドゲート7は、上記送信指令から反射波の
受信までの間、上記フリツプフロツプ回路6がセ
ツト状態にあるため、“開”となり、他方の入力
に加えられたクロツク信号を計数回路8に送る。
計数回路8により、このクロツクパルスを計数す
ることにより、目標船舶までの距離を計ることが
できる。
ここで、支援システムから自己診断の要求があ
つたときには、自己診断指令信号が“1”となる
ため、アンドゲート10が開き、アンドゲート9
が閉じる。この状態で、システムから送信指令信
号が出ると、その指令信号は、アンドゲート10
を経てダミーゲート信号発生回路13を起動す
る。
ダミーゲート信号発生回路13は、予め決めら
れた時間経過後、パルス信号を発生し、このパル
スによりオアゲート5を介してフリツプフロツプ
回路6をリセツトする。これを受けて、計数回路
8は、送信指令からダミーゲート信号の発生まで
の、クロツクパルスを計数する。このようすを、
第6図において波形(a)、(b)、(c)により示す。
このように、従来の超音波測距計を使用したシ
ステムでは、ダミーゲート信号の発生までの時間
計測が所定の範囲内にあるか否かでシステムのフ
ロントエンドを自己診断していた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の自己診断方式にあつ
ては、超音波測距計の重要な構成要素である増幅
器、コンパレータおよび発振器の作動状態を診断
できないという欠点があつた。
また、従来の自己診断方式にあつては、システ
ムが現場に設置されたとき、送受波器から入射す
る外乱の影響を受け、誤診断するおそれがあると
いう欠点があつた。即ち、自己診断時に、予め設
定された時間内に、例えば、第6図dに示すよう
な外乱があると、フリツプフロツプ回路が予め設
定した時間より短い時間でリセツトされるため、
時間について誤計測を行なうこととなり、結果と
して、誤つた自己診断を行なうこととなる。
こうした外乱による誤診断は、超音波測距計の
自己診断としては、致命的な欠陥となる。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたも
ので、その目的は、上記従来の自己診断方式にお
いて診断されていた部分のみならず、フロントエ
ンド部における重要構成要素である増幅器、コン
パレータおよび発振器についても診断でき、ま
た、自己診断時に外乱があつてもそれに影響され
ず診断を行なうことができ、誤診断を起しにく
い、自己診断機能を有する接岸支援システムを提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、送受波器、送信部、受信部および時
計計数部を有するフロントエンド部を備え、岸壁
から船舶に向けて超音波パルスを発射し、船体で
反射されて戻つてくる反射波を受信し、その往復
時間を計測して距離、船速等を算出し、船舶の接
岸を支援するシステムにおいて、つぎの手段を備
えることにより、上記問題点を解決する。
即ち、本願第1発明は、第1A図に示すよう
に、 予め設定したパラメータによりゲート閉鎖長等
を定めると共に、送信指令を基準として出力タイ
ミングを定めてゲートを開閉するトラツキングゲ
ート信号を送出するトラツキングゲート信号発生
回路と、 自己診断指令があると、送信部からの送信信号
を送受波器に送らずに受信部に送るように切り替
える送信出力切替回路と、 送信指令があると、送信部に対して送信指令に
したがつて送信信号を送信するように指示し、自
己診断指令があると、上記トラツキングゲート信
号発生回路からのトラツキングゲート信号のゲー
トの開くタイミングで、送信部に対して送信信号
を送信するように指示する送信指令切替回路と、 自己診断指令および送信指令を出力すると共
に、トラツキングゲート信号発生回路のパラメー
タ設定を行い、かつ、時計計数部での出力する機
能を有する診断制御判定部とを備える。
また、本願第2発明は、第1B図に示すように、
上記第1発明の構成要素における送信出力切替回
路に代えて、 自己診断指令があると、送信部からの送信信号
の出力レベルを低減して、該送信信号を受信部に
送るように設定する送信出力低減回路を備えるこ
とを特徴とする。
上記送信指令切替回路は、例えば、アンドゲー
ト、オアゲート等の論理回路により構成すること
ができる。
また、送信出力切替回路は、例えば、アナログ
スイツチおよびアンドゲートにより構成すること
ができる。
診断制御判定部は、マイクロコンピユータにて
構成することができる。この場合、専用に設けて
もよいが、支援システムの他の部分の制御、計測
データの演算等を行なう中央制御部のマイクロコ
ンピユータと兼用する構成としてもよい。
[作用] 上記のように構成される本発明の問題点解決手
段において、 送信出力切替回路は、自己診断指令の有無によ
り接続状態が切り替わる。自己診断指令がないと
きは、通常の送信状態として、発振器出力を送受
波器に送る状態となる。一方、自己診断指令があ
るときは、発振器出力を送受波器に送らずに、受
信部に送る状態となる。
また、自己診断指令があると、送信指令切替回
路は、送信指令が送信部に送られることを阻止す
ると共に、送信指令に代つてトラツキングゲート
信号が送信部に送られるようにする。これによ
り、送信部から出力される送信信号の出力タイミ
ングが、本来の送信時ではなく、疑似的に設定さ
れる受信時となる。そのため、送信信号は、反射
波のダミー信号として機能することになる。
トラツキングゲート信号発生回路は、予め設定
したパラメータによりゲート閉鎖長等を定めると
共に、送信指令を基準として出力タイミングを定
めてトラツキングゲート信号を形成する。
診断制御判定部は、自己診断指令および送信指
令を出力すると共に、トラツキングゲート信号発
生回路のパラメータ設定を行なう。また、時間計
数部での計数値を評価すると共に、該評価結果を
出力する。
また、本願第2発明における送信出力低減回路
は、自己診断指令があると、送信部からの送信信
号の出力レベルを低減して、該送信信号を受信部
に送るよう設定する。これによつて、送受波器を
除くフロントエンド部の大部分について作動状態
をチエツクすることができる。
[実施例] 本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
<実施例の構成> 第3A図〜第3D図に本発明自己診断機能を有
する接岸支援システムの一実施例の構成を示す。
第3A図に示す実施例の自己診断機能を有する
接岸支援システムは、超音波測距計として機能す
るフロントエンド部と、計測データの処理、受波
不能時の処理、計測値異常の場合の処理、各部の
制御、タイミング設定等を行なうシステムの中枢
として働く中央制御部と、自己診断指令および送
信指令を出力すると共に、トラツキングゲート信
号発生回路のパラメータ設定を行ない、かつ、時
計計数部での計数値を評価すると共に、該評価結
果を出力する機能を有する診断制御判定部とを備
える。
フロントエンド部は、第3B図に示すように、
送受波器1、リミツタ2、増幅器3、コンパレー
タ4、フリツプフロツプ回路6、アンドゲート
7、計数回路8、発振器11および電力増幅器1
2を基本的な構成要素として備えて構成される。
これらの構成要素は、従来のフロントエンド部と
同様である。本実施例では、さらに、送信出力切
替回路14と、トラツキングゲート信号発生回路
17と、送信指令切替回路18とを備えている。
送信出力切替回路14は、自己診断指令により
オンオフ制御され、発振器11の出力を増幅器3
の入力側に接続するスイツチ15と、自己診断指
令の反転信号と発振器11の出力との論理積をと
るアンドゲート16とを備えて、発振器11の発
信出力が、自己診断指令の有無により、受信部側
の増幅器3に接続されるか、送信側の電力増幅器
12に接続されるかが決定される。
トラツキングゲート信号発生回路17は、送信
指令後、反射波の入力が予想される時刻まで、受
信を閉鎖する機能を有し、ゲートの閉鎖長さは、
パラメータ設定により決定される。ゲートの閉鎖
開始は、送信指令がトリガとなる。このトラツキ
ングゲート信号発生回路17から出力されるトラ
ツキングゲート信号は、アンドゲート22に入力
される。該アンドゲート22は、このトラツキン
グゲート信号とコンパレータ4の出力との論理積
をとる。
送信指令切替回路18は、自己診断指令の反転
信号と送信指令との論理積をとるアンドゲート1
9と、自己診断指令とトラツキングゲート信号と
の論理積をとるアンドゲート20と、上記アンド
ゲート19および20の論理和をとるオアゲート
21とを備えて構成される。
診断制御判定部は、第3C図に示すように、自
己診断指令を出力する自己診断指令手段、送信指
令を出力する送信指令手段、トラツキングゲート
信号発生回路のパラメータ設定を行なうフロント
エンドパラメータ設定手段と、時間計数部の計数
値を評価する計数値評価手段と、評価結果を表示
器37に出力する判定結果出力手段とを備える。
これらの手段は、本実施例では、マイクロコンピ
ユータにて形成される。なお、本実施例では、中
央制御部も同一のマイクロコンピユータにより構
成してある。
マイクロコンピユータは、例えば、第3D図に
示すように、中央制御装置(以下CPUと略記す
る。)31と、CPUの動作プログラムを記憶保持
するリードオンリーメモリ(以下ROMと略記す
る。)32と、フロントエンド部から入力する計
測データ、中央制御部として機能した際に得られ
た演算結果等を記憶すると共に、演算等の作業領
域となるランダムアクセスメモリ(以下RAMと
略記する。)33と、入力ポート34と、出力ポ
ート35と、これらを接続するバス36とを備え
て構成される。
入力ポート34には、自己診断指令を手動入力
するためのスイツチ38と、フロントエンド部の
計数回路とが各々図示しないインタフエースを介
して接続される。また、出力ポート35には、フ
ロントエンド部の自己診断指令入力端子、送信指
令入力端子およびパラメータ設定信号入力端子
が、さらに、CRTデイスプレイからなる表示器
37が各々適宜のインタフエースを介して接続さ
れる。
<実施例の作用> 上記実施例の作用について、上記第3A〜3D
図、第4図および第5図を参照して説明する。
上記接岸支援システムにおいて、自己診断機能
を動作させないときは、自己診断指令が発せられ
ていないので、アンドゲート20が閉じ、アンド
ゲート16,19が開く。この状態で、上記した
中央制御部(図示せず)から送信指令が送られる
と、アンドゲート19を介して該指令が発振器1
1に送られ、これにより発振器11が起動され
る。発振器11からの送信信号は、アンドゲート
16を介して電力増幅器12に送られて増幅さ
れ、送受信器1に送られ、送受波器1から超音波
信号として発信される。
この超音波信号は、目標物体、目ち、船舶の船
体により反射され、送受波器1で受信される。送
受波器1において電気信号に変換された反射信号
は、リミツタ2、増幅器3、コンパレータ4を経
てパルス整形される。
一方、フリツプフロツプ回路6は、送信指令と
同時にセツトされ、コンパレータ4の出力(反射
信号の受信)でリセツトされる。ここで、コンパ
レータ4の出力は、アンドゲート22にてトラツ
キングゲート信号との論理積をとるため、トラツ
キングゲート信号の受信閉鎖モードが終了するま
では、該アンドゲート22から出力されない。該
ゲート信号の受信閉鎖モードが終了し、受信可能
となつた後にコンパレータ4から出力された受信
信号は、アンドゲート22を経てフリツプフロツ
プ回路6のリセツト端子に入力し、これをリセツ
トする。
アンドゲート7は、上記送信指令から反射波の
受信までの間、上記フリツプフロツプ回路6がセ
ツト状態にあるため、“開”となり、他方の入力
に加えられたクロツク信号を計数回路8に送る。
計数回路8により、このクロツクパルスを計数す
ることにより、目標船舶までの距離を計ることが
できる。
次に、本実施例の支援システムが自己診断指令
状態となつた場合の作用について説明する。な
お、第4図に自己診断状態時のフローチヤートを
示す。CPU31は、該フローチヤートに示す動
作プログラムをROM32から読み出して、自己
診断作業を行なう。この場合、作業領域として、
RAM33を使用する。
自己診断指令状態は、診断制御判定部から一定
周期で自動的に、または、スイツチ38をオンす
ることにより手動で、それぞれ設定される。
CPU31は、スイツチ38からの割込要求信号
の有無、また、タイマ等により周期的に出力され
る割込要求の有無を調べて、自己診断要求がある
か否か調べる(ステツプ1)。要求が無い場合に
は、通常の計測動作を続行する(ステツプ2)。
一方、自己診断要求がある場合には、CPU3
1は、フロントエンド側に対し、自己診断ための
パラメータ設定を行なう(ステツプ3)。即ち、
CPU31は、トラツキングゲート信号発生回路
17に対しパラメータ設定を行なう。このパラメ
ータ設定により、トラツキングゲート信号発生回
路17は、ゲートの閉鎖長が設定される。
この後、CPU31は、フロントエンド側に対
し、自己診断の信号(ステータス)、即ち、自己
診断指令を出力する(ステツプ4)。この指令は、
送信出力切替回路14と、送信指令切替回路18
とに各々送られる。
送信出力切替回路14では、この診断指令がス
イツチ15に入力され、該スイツチ15がオン
し、発振器11の出力が増幅器3の入力側に接続
される。また、診断指令がアンドゲート16に反
転されて入力され、該ゲート16を閉じ、発振器
11の出力が電力増幅器12に送られることを阻
止する。これにより、発振器11の出力が送信側
から受信側に切り替えられることになる。
送信指令切替回路18では、診断指令がアンド
ゲート19に反転されて入力され、該ゲート19
を閉じ、一方、アンドゲート20に入力され、該
ゲート20を開放する。従つて、アンドゲート1
9に入力する送信指令の出力が阻止され、アンド
ゲート20に入力するトラツキングゲート信号の
出力が可能となる。このアンドゲート20の出
力、即ち、トラツキングゲート信号は、オアゲー
ト21を介して発振器11に入力され、該信号が
ロウレベルからハイレベルに移行する際、該発振
器11のトリガとなる。
この後、CPU31は、フロントエンド側に超
音波の送信指令を出力する(ステツプ5)。この
送信指令は、トラツキングゲート信号発生回路1
7と、フリツプフロツプ回路6とに送られる。前
者の回路17では、第5図a,bに示すように、
その出力であるトラツキングゲート信号が送信指
令の受信後ロウレベルになり、当該設定された時
間経過後ハイレベルになる。また、後者のフリツ
プフロツプ回路6は、送信指令によりセツト状態
となり、第5図eに示すように、そのQ端子出力
がハイレベルとなる。
フリツプフロツプ回路6のQ端子出力がハイレ
ベルになることによつて、アンドゲート7のゲー
トが開放状態になり、もう一方の入力端子から入
力するクロツクパルスを、後段の計数回路8に送
る。
また、上記トラツキングゲート信号がアンドゲ
ート22に送られると、それがロウレベルの間、
該ゲート22を閉じ、コンパレータ4からの信号
がフリツプフロツプ回路6のリセツト端子に入力
することを阻止する。その結果、第5図dに示す
ように、送受波器1から外乱が入力しても、それ
によつてフリツプフロツプ回路6がリセツトされ
ることを阻止している。
送信指令が出力されてから一定時間経過して、
トラツキングゲート信号がハイレベルに転じて、
アンドゲート22が開放となり、トラツキングゲ
ートが開放状態となる。また、同時に、アンドゲ
ート20を介して、トラツキングゲート信号のゲ
ートを開くタイミングで、発振器11に発振の起
動がかかる。これにより、自己診断時には、トラ
ツキングゲートが開放状態の時に、発振器11か
ら、送信信号が送出される。
発振器11からの発振出力は、スイツチ15を
介して増幅器3に送られて増幅され、第5図cに
示すように、コンパレータ4から反射波のダミー
信号として出力される。出力されたダミー信号
は、アンドゲート22が上記したように開放状態
になつているので、フリツプフロツプ回路6のリ
セツト端子に送られる。これにより、フリツプフ
ロツプ回路6はリセツトされる。
フリツプフロツプ回路6のリセツトにより、そ
のQ端子出力がロウレベルになり、アンドゲート
7が閉鎖状態になる。その結果、計数回路8への
クロツクパルスの入力が阻止され、計数が停止さ
れる。
ここで、CPU31は、フロントエンド側の計
数回路8から、計測結果を受け取ると共に、その
評価を行なう(ステツプ6)。即ち、計数値が、
予め設定した範囲内にあるか否かを評価する。こ
の範囲は、上記パラメータ設定と対応して定めら
れている。計数値が設定範囲内にあれば、システ
ム、特にフロントエンドには異常がないと判定さ
れ、計数値が設定範囲外となると、システムに、
なんらかの異常があると判定する。
この評価結果は、CPU31により、表示器3
7に送られて表示される(ステツプ7)。この場
合、正常または異常のメツセージのみならず、数
値も併せて表示する。
以上により、自己診断の1サイクルが終了し、
CPU31は、ステツプ1の状態に戻り、次の自
己診断要求があるまで待機する。もつとも、実際
には、単に待機するだけではなく、通常の計測動
作における制御、計測データの処理等の各種の仕
事を処理している。
このように、本実施例によれば、フロントエン
ド部における主要構成要素について、その動作状
態をチエツクすることができる。また、本実施例
では、送信に使用されている発振出力をそのまま
反射波のダミー信号として使用しているので、発
振器の発振周波数の異常または受信増幅器の同調
周波数のずれも同時にチエツクされる。
さらに、本実施例では、自己診断に際しても、
トラツキングゲートを設定しているので、接岸支
援システムを現場に実装した場合に、送受波器か
ら侵入する外乱により自己診断結果が全く影響さ
れない。
しかも、システムの都合で、ダミー信号の発生
タイミングを任意に変更しても、自動的に外乱の
侵入が阻止され、外乱の影響を全く受けない。こ
の点についての配慮のなかつた従来の自己診断方
式と異なり、送信指令出力後、受信タイミングま
での間が長時間となつても、外乱の影響を受けな
いので、支援システムの自己診断に柔軟性を持た
せることができる。
<他の実施例> 上記実施例では、ダミー信号をリミツタと増幅
器との接続点に印加している。リミツタを外して
いるのは、リミツタは、ダイオードと抵抗により
構成され、能動素子を有せず、安定で、堅牢な回
路となつていることによる。もつとも、リミツタ
をも含めて診断を行なうようにすることは可能で
ある。この場合には、電力増幅器をC級動作させ
ることで、ダミー信号をリミツタと電力増幅器と
の接続点に印加すれはよい。
また、電力増幅器をも含めて自己診断すること
ができる。第7図にその一例を示す。
第7図に示す例は、上記実施例における送信出
力切替回路に代えて、送信出力低減回路40を備
え、他の構成要素は上記実施例と同様に構成され
る。従つて、相違点のみ説明する。
送信出力低減回路40は、電力増幅器の増幅利
得を制御し、自己診断指令が送られると、電力増
幅器の出力電圧を、受信部側に直接入力できるレ
ベルまで低減するよう利得を制御する。
レベルを低減された送信信号は、一部が送受波
器1に向かうが、電圧レベルが低いため、送受波
器1の超音波発振子を励振することはない。一
方、リミツタ2に入力した送信信号は、レベルが
通常受信する反射波信号と同等であるので、以後
の各回路で、そのまま反射波信号と同等に処理さ
れる。増幅器3以降の処理は、上記した実施例と
全く同じである。
なお、第7図に示す例では、電力増幅器12の
利得を制御しているが、増幅器の前後において、
入力信号または出力信号について、直接レベルを
低減する構成としてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、従来の自己診断
方式において診断されていた部分のみならず、フ
ロントエンド部における重要構成要素である増幅
器、コンパレータおよび発振器についても診断で
き、また、自己診断時に外乱があつてもそれに影
響されず診断を行なうことができ、誤診断を起し
にくい、自己診断機能を有する接岸支援システム
を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本願第1発明の自己診断機能を有す
る接岸支援システムの構成を示すブロツク図、第
1B図は本願第2発明の自己診断機能を有する接
岸支援システムの構成を示すブロツク図、第2図
は従来の自己診断方式の構成を示すブロツク図、
第3A図は本発明自己診断機能を有する接岸支援
システムの実施例の構成の概要を示すブロツク
図、第3B図は上記実施例のフロントエンド部の
詳細を示すブロツク図、第3C図は上記実施例に
おける診断制御判定部の構成を示すブロツク図、
第3D図は上記診断制御判定部を構成するマイク
ロコンピユータの構成を示すブロツク図、第4図
は上記実施例の作用を示すフローチヤート、第5
図は上記実施例の作用を示す波形図、第6図は従
来の自己診断方式の作用を示す波形図、第7図は
本発明の他の実施例を示すブロツク図である。 1……送受波器、2……リミツタ、3……増幅
器、4……コンパレータ、5,21……オアゲー
ト、6……フリツプフロツプ回路、7,9,1
0,16,19,20,22……アンドゲート、
8……計数回路、11……発振器、12……電力
増幅器、14……送信出力切替回路、15……ス
イツチ、17……トラツキングゲート信号発生回
路、18……送信指令切替回路、31……中央処
理装置(CPU)、32……リードオンリーメモリ
(ROM)、33……ランダムアクセスメモリ
(RAM)、37……表示器、38……スイツチ、
40……送信出力低減回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 送受波器、送信部、受信部および時計計数部
    を有するフロントエンド部を備え、岸壁から船舶
    に向けて超音波パルスを発射し、船体で反射され
    て戻つてくる反射波を受信し、その往復時間を計
    測して距離、船速等を算出し、船舶の接岸を支援
    するシステムにおいて、 予め設定したパラメータによりゲート閉鎖長等
    を定めると共に、送信指令を基準として出力タイ
    ミングを定めてゲートを開閉するトラツキングゲ
    ート信号を送出するトラツキングゲート信号発生
    回路と、 自己診断指令があると、送信部からの送信信号
    を送受波器に送らずに受信部に送るように切り替
    える送信出力切替回路と、 送信指令があると、送信部に対して送信指令に
    したがつて送信信号を送信するように指示し、自
    己診断指令があると、上記トラツキングゲート信
    号発生回路からのトラツキングゲート信号のゲー
    トを開くタイミングで、送信部に対して送信信号
    を送信するように指示する送信指令切替回路と、 自己診断指令および送信指令を出力すると共
    に、トラツキングゲート信号発生回路のパラメー
    タ設定を行い、かつ、時間計数部での出力する機
    能を有する診断制御判定部とを備えることを特徴
    とする自己診断機能を有する接岸支援システム。 2 送受波器、送信部、受信部および時間計数部
    を有するフロントエンド部を備え、岸壁から船舶
    に向けて超音波パルスを発射し、船体で反射され
    て戻つてくる反射波を受信し、その往復時間を計
    測して距離、船速等を算出し、船舶の接岸を支援
    するシステムにおいて、 予め設定したパラメータによりゲート閉鎖長等
    を定めると共に、送信指令を基準として出力タイ
    ミングを定めてゲートを開閉するトラツキングゲ
    ート信号を送出するトラツキングゲート信号発生
    回路と、 自己診断指令があると、送信部からの送信信号
    の出力レベルを低減して、該送信信号を受信部に
    送るように設定する送信出力低減回路と、 送信指令があると、送信部に対して送信指令に
    したがつて送信信号を送信するように指示し、自
    己診断指令があると、上記トラツキングゲート信
    号発生回路からのトラツキングゲート信号のゲー
    トを開くタイミングで、送信部に対して送信信号
    を送信するように指示する送信指令切替回路と、 自己診断指令および送信指令を出力すると共
    に、トラツキングゲート信号発生回路のパラメー
    タ設定を行い、かつ、時間計数部での出力する機
    能を有する診断制御判定部とを備えることを特徴
    とする自己診断機能を有する接岸支援システム。
JP29318386A 1986-12-09 1986-12-09 自己診断機能を有する接岸支援システム Granted JPS63145982A (ja)

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JP2017507321A (ja) * 2013-12-17 2017-03-16 ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー 自動車用の超音波センサ装置、自動車、および対応する方法

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DE102017203136A1 (de) 2017-02-27 2018-08-30 Robert Bosch Gmbh Sensorvorrichtung mit einem Sensor zum Durchführen einer Umfelderfassung mittels Schallwellen

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JPS5826283A (ja) * 1981-08-07 1983-02-16 Yokogawa Hokushin Electric Corp 自己診断機能を持つ超音波測定装置

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