JPH0415422Y2 - - Google Patents

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JPH0415422Y2
JPH0415422Y2 JP9644286U JP9644286U JPH0415422Y2 JP H0415422 Y2 JPH0415422 Y2 JP H0415422Y2 JP 9644286 U JP9644286 U JP 9644286U JP 9644286 U JP9644286 U JP 9644286U JP H0415422 Y2 JPH0415422 Y2 JP H0415422Y2
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coil
welding
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magnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ボイラ用鋼管の溶接に適用される熱
処理用コイル及び磁気打消用コイルに関する。
〔従来の技術〕
従来、鋼管を溶接した際その予熱あるいは焼鈍
などの熱処理作業には鋼管にコイルを巻回して行
う誘導加熱が多く用いられている。一方、鋼管の
突合せ溶接などでは、溶接開先部に何らかの原因
で着磁していることが多い。この磁気により溶接
が不安定になり、ときには溶接不能になることが
ある。このため、溶接開先部に生じている磁気を
打消すため鋼管にコイルを巻回して直流電流を流
しながら溶接する方法が採られている。
第2,3図で説明すると、01,01′は鋼管
であり、02の溶接開先を有する。03は誘導加
熱用コイルであり、鋼管01及び01′に巻回さ
れている。04は磁気打消用コイルで鋼管01及
び01′に巻回されているが、どちらか一方に巻
回すのみでも良い。
第3図中矢印の実線は開先部に生じている磁力
線で点線は打消用コイル04によつて生じた磁力
線を示す。
第2図において加熱用コイル03に図示されな
い電源より交流電流を印加して鋼管01,01′
を加熱する。
第3図においては溶接開先部02に生じた実線
で示す磁力線を打消すため、図示されない電源に
よつて消磁コイル04に直流電流を印加し、これ
によつて生じた点線で示す磁力線によつて溶接開
先部に生じていた磁力線を打消す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような、従来の方向によれば誘導加熱を行
うためのコイルの装着及び除去、更に磁気打消用
コイルの装着、除去と繁雑な工程を必要としてい
た。又、溶接中、予熱を行いながら溶接を行う施
工では誘導加熱コイルを除去することはできず、
溶接開先部に生じている磁力線の影響を除くこと
は困難である。2組のコイルを同一鋼管上に巻回
すことは事実上不可能である。特に自動溶接にお
いてはスペース的に難しいなどの問題を有してい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点を解決するために鋼管に巻
回してある誘導加熱用コイルにより溶接開先部の
予熱を行い、又、前記コイルを用いて溶接開先部
に生じている磁気を打消すために整流器を付加し
て磁気消磁用の共用コイルとした溶接装置であ
る。すなわち、予熱などの熱処理を要する鋼管の
突合せ溶接において、鋼管に誘導加熱コイル及び
磁気打消コイル共用として巻回するコイルと、加
熱用電流と磁気消磁用電流を切換える切換スイツ
チと、磁気消磁用電流とする整流器と、磁化方向
を切換える極性切換スイツチとを具備してなるこ
とを特徴とする溶接装置を提供するものである。
〔作用〕
本考案の溶接装置は上記のような構造となるの
で、鋼管の突合せ溶接における予熱、後熱処理に
は誘導加熱用コイルとし、又、溶接開先部の着磁
消去には磁気打消コイルとして共用でき、同一電
源から整流器を介して溶接開先部の磁化方向変換
の極性切換スイツチを通して直流電流を印加して
磁気の消去ができる溶接装置である。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。第1図は本考案の一実施例に係
る溶接装置の構成を示す回路図である。以下その
説明をする。
第1図において、1,1′は鋼管、2は1,
1′の端部によつて構成される溶接開先部、10
は誘導加熱コイルと磁気打消コイル共用コイルで
ある。5は誘導加熱用電源、6は整流器、7,8
は加熱及び磁気打消用の切換スイツチであり、9
は極性切換スイツチである。溶接開先部2の溶接
開始から説明すると、先ず予熱を行うため、加熱
用電源5から交流電流を共用コイル10に印加す
る。所要の予熱温度に達したら溶接開先部2を溶
接開始する。このとき溶接開先部2が何らかの原
因で着磁しており溶接困難な場合は、切換スイツ
チ7,8を消磁側に切換え、整流器6によつて直
流に変換した電流を共用コイル10に印加する。
又、鋼管1,1′の磁化方向によつて極性切換ス
イツチ9を切換え、加熱用電源5の出力を調整し
溶接開先部2の磁気を最小にして磁気による溶接
作業の妨害を除き溶接を施工する。
溶接終了後に焼鈍を行う場合は再び加熱用交流
電源5より直接共用コイル10に交流電流を印加
するよう切換スイツチ7,8を加熱側にして行
う。
〔考案の効果〕
以上、具体的に説明したように本考案の加熱、
消磁装置によれば、加熱用コイルと消磁用コイル
の両方を巻回す必要がなく極めて作業が簡単にな
る。又、加熱用電源と消磁用電源を同一にしたた
め、加熱・消磁の切換スイツチの操作のみで共用
でき小型簡便に使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る溶接装置の構
成を示す回路図、第2図は従来の溶接装置に適用
された加熱コイル装置の構成図、第3図は従来の
溶接装置に適用された消磁コイル装着の構成図で
ある。 1,1′,01,01′……鋼管、2,02……
溶接開先部、3,03……加熱コイル、4,04
……消磁コイル、5……加熱用交流電源、6……
整流器、7,8……加熱、消磁切換スイツチ、9
……極性切換スイツチ、10……加熱、消磁コイ
ル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 予熱などの熱処理を要する鋼管の突合せ溶接に
    おいて、鋼管に誘導加熱コイル及び磁気打消コイ
    ル共用として巻回するコイルと、加熱用電流と磁
    気消磁用電流を切換える切換スイツチと、磁気消
    磁用電流とする整流器と、磁化方向を切換える極
    性切換スイツチとを具備してなることを特徴とす
    る溶接装置。
JP9644286U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0415422Y2 (ja)

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JP9644286U JPH0415422Y2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24

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JPS632572U JPS632572U (ja) 1988-01-09
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