JP2501846Y2 - 電磁石 - Google Patents

電磁石

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JP2501846Y2
JP2501846Y2 JP8885787U JP8885787U JP2501846Y2 JP 2501846 Y2 JP2501846 Y2 JP 2501846Y2 JP 8885787 U JP8885787 U JP 8885787U JP 8885787 U JP8885787 U JP 8885787U JP 2501846 Y2 JP2501846 Y2 JP 2501846Y2
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貞次郎 森
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,例えば開閉器の接点を開閉するために用
いられる電磁石に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は例えば特開昭59−029407号公報に見られる従
来の電磁石を示す構成図であり,第4図は第3図の要部
を示す回路図である。図において,(1)は固定鉄心,
(2)は可動鉄心,(3)はコイル,(4)は半波整流
器,(5)は還流用のダイオードである。
次に動作について説明する。
半波整流器(4)に交流電流が印加されると,この半
波整流器(4)によつて交流電流は半波整流され,半波
整流された直流電流がコイル(3)に流入する。このコ
イル電流により固定鉄心(1)が励磁され,可動鉄心
(2)が固定鉄心(1)に吸引される。次に交流入力電
流がしや断されると固定鉄心(1)が励磁されなくな
り,図示しないバネにより可動鉄心(2)は固定鉄心
(1)から釈放される。
なお,ダイオード(5)は半波整流器(4)が入力電
流を阻止している期間,コイル(3)に流れる電流を還
流させる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の電磁石は以上のように構成されて動作するので
あるが,コイル(3)電流の減衰時定数が大きいため,
交流入力電流をしや断してから可動鉄心(2)が釈放さ
れるまでの時間が長くかかるという問題点があつた。
この考案は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので,交流入力電流をしや断してから可動鉄心が
釈放されるまでの時間を短縮できる電磁石を得ることを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の電磁石は固定鉄心,この固定鉄心に吸引・
釈放される可動鉄心,上記固定鉄心を励磁するコイル,
および交流入力を直流に変換し上記コイルに直流電流を
供給する半波整流器を少なくとも備えるものにおいて,
ダイオードと抵抗の直列接続体を上記コイルと並列に接
続し,上記ダイオードの極性を上記半波整流器の極性と
逆になるよう構成したものである。
〔作用〕
この考案におけるダイオードと直列接続された抵抗は
コイル電流の減すい時定数を小さくして可動鉄心の釈放
時間を短くする。
〔実施例〕
以下,この考案の一実施例について説明する。
第1図はこの考案の一実施例による電磁石の要部を示
す回路図であり,図において,(6)は抵抗で,還流用
のダイオード(5)と直列接続されている。(4)は第
4図に示す従来例と同様な半波整流器,(3)はコイル
である。
次に動作について説明する。
半波整流器(4)に交流電流が印加されると,この半
波整流器(4)によつて交流電流は半波整流され,半波
整流された直流電流がコイル(3)に流入する。このコ
イル電流により固定鉄心(1)が励磁され,可動鉄心
(2)が固定鉄心(1)に吸引される。次に交流入力が
しや断されると,電源からの電流注入は無くなるが,コ
イル(3)に蓄積されたエネルギが無くなるまでコイル
電流がダイオード(5)を還流して流れる。コイル電流
が零になると固定鉄心(1)が励磁されなくなり,図示
しない引外しバネにより可動鉄心(2)は固定鉄心
(1)から釈放される。ところでこの実施例では,還流
用のダイオード(5)に抵抗(6)が接続されているの
で,コイル(3)への入力電源が絶たれた後の回路時定
数が小さくなるので短時間で可動鉄心(2)が釈放され
る。
次に第2図の要部回路図に示すこの考案の他の実施例
の電磁石について説明する。
第2図のものは,第1図のものにスイツチ(7)とコ
ンデンサ(8)の並列接続体が付加されている。可動鉄
心(2)が固定鉄心(1)に吸着する寸前にスイツチ
(7)が開くように構成しておくと,可動鉄心(2)を
固定鉄心(1)に吸着した後の保持電流を小さくできる
という特徴が第2図のものにはある。交流入力電流がし
や断されてから可動鉄心(2)が釈放されるまでの時間
が短縮される理由は第1図の場合と同じであるのでその
説明を省略する。
〔考案の効果〕
以上のように,この考案によれば固定鉄心,この固定
鉄心に吸引・釈放される可動鉄心,上記固定鉄心を励磁
するコイル,および交流入力を直流に変換し上記コイル
に直流電流を供給する半波整流器を少なくとも備えるも
のにおいて,ダイオードと抵抗の直列接続体を上記コイ
ルと並列に接続し,上記ダイオードの極性を上記半波整
流器の極性と逆になるよう構成したので可動鉄心の釈放
時間を短くすることができる電磁石が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による電磁石の要部を示す
回路図,第2図はこの考案の他の実施例による電磁石の
要部を示す回路図,第3図は従来の電磁石を示す構成
図,第4図は第3図の要部を示す回路図である。 図において,(1)は固定鉄心,(2)は可動鉄心,
(3)はコイル,(4)は半波整流器,(5)はダイオ
ード,(6)は抵抗である。 なお,各図中同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定鉄心,この固定鉄心に吸引・釈放され
    る可動鉄心,上記固定鉄心を励磁するコイル,および交
    流入力を直流に変換し上記コイルに直流電流を供給する
    半波整流器を少なくとも備えるものにおいて,ダイオー
    ドと抵抗の直列接続体を上記コイルと並列に接続し,上
    記ダイオードの極性を上記半波整流器の極性と逆になる
    よう構成したことを特徴とする。
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