JPH04152222A - 熱線式空気流量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関における熱線式空気流量計に係り、
特に、空気流の偏流、吸気脈動時の計測精度向上に好適
な空気通路構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の熱線式空気流量計は、特開平１−１１０２２０号
記載のように、空気流量検出用発熱抵抗体の上流側に近
接する吸気通路周壁に環状の絞り部を突出して設け、空
気流れの偏流時の吸気流量測定精度を向上させる構造と
なっていた。しかし、主空気通路内に、副空気通路を設
け、前記副通路内に流量検出用発熱抵抗体を設置した通
路構造においては、副空気通路出口部下流側に突起を設
け、熱線式空気流量計の計測精度を向上させる点につい
ては、配慮されていなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、主空気通路内に副空気通路を設けた空
気通路構造又は、流量検出用発熱抵抗体が空気路中心か
ら偏心して設置された通路構造での空気流が偏流した場
合又は脈動空気流時の計測精度向上という点については
配慮されておらず、特に、脈動空気流時の内燃機関から
の吹き返し時には、計測誤差が大きくなるという問題が
あった。

本発明の目的は、内燃機関からの影響による吸入空気脈
動時および、偏流をもった空気流時の計測震度を改善し
た熱線式空気流量計を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、空気流量を検出する発熱抵
抗体の下流側又は、前記発熱抵抗体を設置した副空気通
路出口下流側に、前記副空気通路出口開口部の高さより
低いか、または、スロットルバルブ開口面積より大きな
面積とする様に突起を、空気通路内壁に１ケ所以上、あ
るいは、全周に設けて構成したものである。

〔作用〕

空気通路内に流量検出部下流に突起を設けることにより
、突起部の有効断面積が小さくなるため、通気抵抗とな
り偏流をもった空気流れは緩和され、副空気通路出口部
の圧力は、偏流（空気流の流速分布）に関係なく、突起
部の同一断面積上では一定となる。それによって、空気
流量を検出する発熱抵抗体を設置した副空気通路内の空
気流速は、吸入空気の偏流に関係なく、はぼ一定となる
ので、偏流の影響による計測誤差を低減できる。

さらに、突起の高さを、前記副空気流路出口の開口部高
さと同じにすることにより、内燃機関からの吸気脈動、
吹き返しによる空気流の変動が、前記副空気通路内の発
熱抵抗体に伝わるのを防止でき、計測誤差を低減できる
。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を、第１図、第２図により説明
する。

第１図は、空気流量を測定する熱線式空気流量計の概略
を示す。

１は、アルミナボビンに白金線を巻線し、表面をガラス
材によってコーティングした空気流量を検出する温感抵
抗体である。また２は、前記温感抵抗体１と同一構造で
吸気温度を検出する温感抵抗体である。この温感抵抗体
１，２は、空気通路を形成するボディ３の主空気通路４
内に設けられた副空気通路５に設置される。さらに、駆
動回路６により、温感抵抗体１に、一定温度に加熱する
ための電流が印加される。この加熱温度は、吸入空気７
に関係なく一定温度に保たれ、空気温度を温感抵抗体２
で補正している。従って、高流量が空気通路内を流れた
時は、温感抵抗体１に高い電流を、低流量が流れた時は
、低い電流を流して一定温度を保つものである。温感抵
抗体１を流れる電流と空気流量間には、単調増加関数の
関係があり、これにより、流量を検出するものである。

また、主空気通路４内の副空気通路５の下流側に、副空
気通路５の出口部高さｈより低い高さの突起８を設けて
いる。この突起８は、下流側に向かって主空気通路４の
内壁と滑らかに連なる構造である。

また、第３図は、前記第１図で説明した熱線式空気流量
計をスロットルチャンバ一体型のボディに製蓋した構造
である。第３図のサンプルにおいて、上流に偏流を与え
た場合の計測誤差測定結果を、第４図、第５図に示す。

本実施例によれば、上流側の偏流の影響による計測誤差
を低減する効果がある。

〔発明の効果Ｊ 本発明によれば、空気通路内の副空気通路出口部下部側
に突起を設けることにより、上流側からの偏流の影響及
び、エンジンからの吸気脈動、吹き返しの影響による計
測誤差を低減し・た熱線式空気流量計を提供する効果が
ある。

【図面の簡単な説明】 第１図、第３図は本発明の一実施例である熱線式空気流
量計の断面図、第２図は第１図の熱線式空気流量計の下
面図、第４図、第５図は上流の偏流の影響による計測誤
差測定結果を示す図である。 １・・・ホットワイヤ（温感抵抗体）、２・・・コール
ドワイヤ（温感抵抗体）、３・・・ボディ、４・・・主
空気通路、 ５・・・副空気通路、 ６・・・駆動回路、 ７・・・吸入 空気、 ８・・・突起。 第 図 第 図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、空気通路を形成するボディと前記空気通路に設置さ
   れた発熱抵抗体及び、発熱抵抗体を定められた温度に加
   熱すると共に、該加熱電圧を空気流量に対応した出力電
   圧信号に変換する駆動回路からなる熱線式空気流量計に
   おいて、 空気通路内に設置した発熱抵抗体の下流からスロットル
   バルブの間に少なくとも１ケ所以上の突起を設けたこと
   を特徴とする熱線式空気流量計。 ２、請求項第１項において、空気通路周壁に設けた突起
   が、空気通路円筒面の下流端に滑らかに連らなり開口面
   積が下流側に向かつて漸増するテーパ面とからなること
   を特徴とする熱線式空気流量計。 ３、請求項第１項において、突起の高さを主空気通路内
   に設けた副空気通路出口開口部より低く設けた又は、ス
   ロットルバルブ開口面積より大きな面積とするように設
   けたことを特徴とした熱線式空気流量計。