JPH04151051A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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Publication number
JPH04151051A
JPH04151051A JP27405890A JP27405890A JPH04151051A JP H04151051 A JPH04151051 A JP H04151051A JP 27405890 A JP27405890 A JP 27405890A JP 27405890 A JP27405890 A JP 27405890A JP H04151051 A JPH04151051 A JP H04151051A
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JP
Japan
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belt
tension
idler
way clutch
oil
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Application number
JP27405890A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kadota
康 門田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04151051A publication Critical patent/JPH04151051A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means
    • F16H2007/084Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means having vibration damping characteristics dependent on the moving direction of the tensioner

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、オートテンショナ、さらに詳しくは、自動
車のエンジンのクランクシャフトのブーりとカムシャフ
トのブーりの間に掛けられたタイミングベルトなどに所
定の張力を付与するオートテンショナに関する。
従来の技術と発明の課題 上記のようなタイミングベルトには、エンジンの温度変
化によるベルトの伸縮や使用によるベルトの伸びを吸収
して、ベルトに所定の張力を付与するために、アイドラ
をばねなどの弾性力によりベルトに押付けるオートテン
ショナが設けられる。
従来、このようなオートテンショナとしては、固定部分
側の第1の部材の周囲にアイドラ側の第2の部材が回転
自在に取付けられ、第1の部材と第2の部材の相互に運
動する部分の隙間に高粘度の油が介在させられているも
のが知られている(特開昭62−258252号参照)
また、固定部分側の第1の部材にアイドラ側の第2の部
材が回転自在に取付けられ、この第1の部材と第2の部
材の相互に回転する部分の間に環状の密閉空間が形成さ
れ、この密閉空間の第1の部材と第2の部材の対向面の
それぞれに相手側の対向面に近接する突起が形成され、
これらの突起相互間の密閉空間内に高粘度の油が満たさ
れているものも知られている(特開昭62−28876
1号参照)。
これらのオートテンショナによれば、高粘度の油により
、ベルトの振動やエンジンの振動によるアイドラの振動
を抑制することができる。
すなわち、前者では、上記隙間の高粘度油の剪断抵抗に
より、ダンパ機能が持たされ、後者では、上記密閉空間
における隣り合う突起間の区画の油の容積変化により、
油圧ダンパ機能が持たされている。さらに、このオート
テンショナによれば、ベルトの張力変化に対し、アイド
ラが張力を一定に保つ方向に穏やかに移動して、ベルト
の張力を所定の値に保持する。ところが、エンジンの急
加速などの要因でベルトが急激に緩んだ場合、アイドラ
の移動が粘性抵抗により緩やかであるから、アイドラが
ベルトの急激な緩みに追従することは不可能である。と
くにオートテンショナをタイミングベルトに適用した場
合、ベルトの急激な緩みにアイドラが追従できなければ
、タイミングベルトの歯とびの問題が生じることがあり
、好ましくない。
そこで、本出願人は、先に、固定部分側の第1の部材の
周囲に第2の部材が取付けられ、第2の部材の周囲にア
イドラ側の第3の部材が偏心状にかつ回転自在に取付け
られており、第1の部材と第2の部材の間にアイドラを
ベルトに押付ける方向の第2の部材の回転は許容するが
アイドラをベルトから離す方向の第2の部材の回転は阻
止する一方向クラッチが設けられ、第2の部材と第3の
部材の相互に回転する部分の隙間に高粘度の油が介在さ
せられ、高粘度の油の剪断抵抗により、ダンパ機能が持
たされているオートテンショナを提案した(特開昭63
−167163号参照)。
しかしながら、このオートテンショナでは、高粘度油の
剪断部は、第2の部材と第3の部材の相互に回転する部
分の隙間だけであり、油の剪断抵抗を受ける部分の表面
積を十分大きくとることはできず、そのダンパ容量に制
限がある。
したがって、ベルトの張力変動の大きさが異なる種々の
エンジンに適用できないという問題がある。
また、上記特開昭63−167163号公報に記載され
たオートテンショナにおいて、第2の部材と第3の部材
の相互に回転する部分の隙間に高粘度の油を介在させる
代わりに、特開昭62−288761号公報に記載され
ているように、第2の部材と第3の部材の間に環状の密
閉空間を形成し、この密閉空間の第2の部材と第3の部
材の対向面のそれぞれに相手側の対向面に近接する突起
を形成し、これらの突起相互間の密閉空間内に高粘度の
油を充填することも考えられる。
しかしながら、この場合、次のような問題が生じる。す
なわち、このオートテンショナでは、ベルトが急激に緩
んだ場合、第2の部材が一方向クラッチの部分で第1の
部材に対して回転するとともに、第3の部材が高粘度油
の働きにより第2の部材とともに回転することによって
、アイドラがベルトの緩みに迅速に追従して張力が所定
の値に保持され、逆に温度変化によりベルトが掛けられ
ているプーリ間の距離が大きくなってベルトの張力が大
きくなった場合は、第1の部材に対する第2の部材の回
転が一方向クラッチにより阻止されるので、第2の部材
に対し第3の部材が高粘度の油の粘性抵抗に抗して張力
を減じる方向に緩やかに回転することによって、張力が
所定の値に保持されるまでアイドラが緩やかに移動する
。ところが、このような動作を繰り返すと、第2の部材
と第3の部材とが相対的に回転し、両部材の突起どうし
が当たって両部材がそれ以上には相対的に回転しなくな
る。したがって、ベルトの張力が大きくなった場合には
、第2の部材に対し第3の部材が回転せず、一方向クラ
ッチの機能および油圧ダンパとしての機能を果たし得な
くなる。
この発明の目的は、上記の問題を解決したオートテンシ
ョナを提供することにある。
課題を解決するための手段 第1の発明によるオートテンショナは、固定部分に対し
て移動可能なアイドラが弾性力によりベルトに押付けら
れて、ベルトに所定の張力を付与するオートテンショナ
であって、固定部分側の第1の部材の周囲に第2の部材
が回転自在に取付けられ、第2の部材の周囲にアイドラ
側の第3の部材が偏心状にかつ回転自在に取付けられ、
第1の部材と第2の部材の間に、容積式回転油圧ポンプ
のポンプ室状の油室を備えた油圧ダンパ部が設けられる
とともに、該油室内に油が充填され、第2の部材と第3
の部材の間に、ベルトの張力が小さくなったさいの第2
の部材に対する第3の部材の回転は許容するがベルトの
張力が大きくなったさいの第2の部材に対する第3の部
材の回転は阻止する一方向クラッチが設けられているも
のである。
また第2の発明によるオートテンショナは、固定部分に
対して移動可能なアイドラが弾性力によりベルトに押付
けられて、ベルトに所定の張力を付与するオートテンシ
ョナであって、固定部分側の第1の部材の周囲に第2の
部材が回転自在に取付けられ、第2の部材の周囲にアイ
ドラ側の第3の部材が偏心状にかつ回転自在に取付けら
れ、第2の部材と第3の部材の間に、容積式回転油圧ポ
ンプのポンプ室状の油室を備えた油圧ダンパ部が設けら
れるとともに、該油室内に油が充填され、第1の部材と
第2の部材の間に、ベルトの張力が小さくなったさいの
第1の部材に対する第2の部材の回転は許容するがベル
トの張力が大きくなったさいの第1の部材に対する第2
の部材の回転は阻止する一方向クラッチが設けられてい
るものである。
上記において、容積式回転油圧ポンプは、トロコイドポ
ンプであってもよいし、ベーンポンプであってもよく、
要するにポンプ室の容積変化により流体を吐出する形式
の油圧ポンプであればよい。
作   用 第1の発明のオートテンショナによれば、内部に油が充
填された容積式回転油圧ポンプのポンプ室状の油圧室の
容積変化により、ベルトの振動やエンジンの振動による
アイドラの振動を抑制することができる。また、ベルト
が急激に緩んで張力が小さくなった場合、第3の部材が
一方向クラッチの部分で第2の部材に対して回転し、ア
イドラがベルトの緩みに迅速に追従して張力が所定の値
に保持される。逆に、エンジン温度が上昇してブーり間
距離が大きくなりベルトの張力が大きくなった場合は、
第2の部材に対する第3の部材の回転が一方向クラッチ
により阻止されるので、第1の部材に対し第2の部材が
、油圧ダンパ部の油圧室の容積変化にょり流れる油の抵
抗に抗して張力を減じる方向に緩やかに回転し、張力が
所定の値に保持されるまで第3の部材とともにアイドラ
が緩やかに移動する。そして、第3の部材と第2の部材
との回転が妨げられることはない。
また第2の発明のオートテンショナにおいても基本的に
は上記第1の発明のオートテンショナの作用と同様であ
り、ベルトが急激に緩んで張力が小さくなった場合、第
2の部材とともに第3の部材が一方向クラッチの部分で
第1の部材に対して回転し、アイドラがベルトの緩みに
迅速に追従して張力が所定の値に保持される。
逆にベルトの張力が大きくなった場合は、第1の部材に
対するi2の部材の回転が一方向クラッチにより阻止さ
れるので、第2の部材に対し第3の部材が、油圧ダンパ
部の油圧室の容積変化により流れる油の抵抗に抗して張
力を減じる方向に緩やかに回転し、張力が所定の値に保
持されるまで第3の部材とともにアイドラが緩やかに移
動する。しかも、第2の部材と第1の部材との回転が妨
げられることはない。
実  施  例 以下、図面を参照して、この発明を自動車のエンジンの
タイミングベルトに適用した実施例を説明する。以下の
説明において、第1図の左右を左右というものとする。
また、全図面を通じて同一物および同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。
実施例1 この実施例は第1図〜第3図に示すものである。第1図
〜第3図に示すように、エンジンの固定部分(たとえば
エンジンブロック)(1)の左側面に、円柱状固定部材
(2)がその中心を左方から貫通して固定部分(1)に
ねじ込まれたボルト(3)により固定されている。固定
部材(2)の右端部に外向きフランジ(2a)が形成さ
れており、これが固定部分(1)の左側面に接している
固定部材(2)の周囲の略左側半部に、スリーブ(4)
が同心状にかつ回転自在に取付けられている。スリーブ
(4)の右端部には外向きフランジ(4a)を介して短
筒状部(4b)が一体に形成されている。スリーブ(4
)の周囲に、一方向クラッチ(5)およびその両側の複
数の球状転動体(6)を介して短円柱状の偏心部材(7
)が、偏心状に取付けられている。そして、固定部材(
2)が第1の部材とされ、スリーブ(4)が第2の部材
とされ、偏心部材(7)が第3の部材とされている。
偏心部材(7)には偏心穴(7a)が形成され、この偏
心穴(7a)に一方向クラッチ(5)およびスリーブ(
4)が嵌められている。一方向クラッチ(5)は、たと
えば公知の一方向ころクラッチであり、スリーブ(4)
に対して偏心部材(7)の第2図時計方向の回転は許容
するが、同図反時計方向の回転は阻止するようになって
いる。偏心部材(7)の外周に、円筒状のアイドラ(8
)が複数の球状転動体(9)を介して回転はしうるが軸
方向にはほとんど移動しないように取付けられている。
ボルト(3)の頭(3a)と偏心部材(7)との間の部
分において、固定部材(2)の周囲に、左方突出部(1
0a)を有するカラー(10)が嵌められている。
そして、ボルト(3)の頭(3a)の周囲にねじりコイ
ルばね(11)が嵌められ、その一端がカラー(lO)
の左方突出部(10a)に取付けられ、他端が偏心部材
(7)に左方突出状に固定されたピン(12)に取付け
られている。このばね(11)は、偏心部材(7)を第
2図の時計方向に付勢し、アイドラ(8)をタイミング
ベルト(13)の歯(13a)のない面に押付けている
固定部材(2)と、スリーブ(4)の短筒状部(4b)
との間に、油圧ダンパ部(14)が設けられている。油
圧ダンパ部(14)は、固定部材(2)の周囲に固定状
に設けられた内側部材(15)と、短筒状部(4b)に
固定状に設けられるとともに短筒状部(4b)に対して
偏心した偏心穴(18a)を有する外側部材(1B)と
、外側部材(16)の偏心穴(lea)内に回転自在に
嵌められるとともに、内側部材(15)の周囲に偏心状
にかつ回転自在に取付けられたリング状中間部材(17
)とを備えている。なお、必要により、スリーブ(4)
の短筒状部(4b)と外側部材(16)とを一体的に形
成してもよい。さらに、内側部材(15)と固定部材(
2)とを一体的に形成し、固定部材(2)の外向きフラ
ンジ(2a)を別体に形成して側板(19)を組込後、
固定部材(2)に圧入固定してもよい。内側部材(15
)は、公知の内接形トロコイドギヤポンプの内側歯車に
相当する形状であり、中間部材(17)は同じく外側歯
車に相当する形状であって、それぞれ歯(15a)(1
7a)および歯みぞ(L5b) (17b)を有してお
り、両部材(15) (17)の歯(15a) (17
a)および歯みぞ(15b) (17b)によって、両
部材(15) (17)間に複数のポンプ室状の油室(
18)が形成されている。そして、中間部材(17)が
内側部材(15)に対して回転したさいに各油室(18
)の容積が変化するようになされている。また、各油室
(18)内に高粘度の油、たとえばシリコーンオイル(
0)が充填されている。“油圧ダンパ部(14)と、固
定部材(2)の外向きフランジ(2a)との間において
、固定部材(2)の周囲に側板(19)が回転自在に取
付けられている。側板(19)の外周縁は短筒状部(4
b)内に圧入された後短筒状部(4b)をかしめること
によって短筒状部(4b)に固定されている。したがっ
て、側板(19)がスリーブ(4)の外向きフランジ(
4a)に固定されているので、油圧ダンパ部(14)の
油室(18)内に充填されたシリコーンオイル(0)の
作用による外向きフランジ(4a)と側板(19)との
間隔の変化に起因するダンパ特性の変化が防止される。
外向きフランジ(4a)と固定部材(2)との間、およ
び側板(19)と固定部材(2)との間には、それぞれ
シリコーンオイル(0)の漏れを防止するオイルシール
(21)が介在させられている。また、内側部材(15
)および中間部材(17)と、外向きフランジ(4a)
および側板(19)との間の部分において、それぞれ摩
耗防止板(20)が固定部材(2)の周囲に嵌められて
いる。
なお、上述のように、外側部材(16)とスリーブ(4
)の短筒状部(4b)とを一体的に形成した場合は、摩
耗防止板(20)の外径は中間部材(■7)の内径より
小さくしておくか、あるいは摩耗防止板(20)を省き
、スリーブ(4)の外向きフランジ(4a)および側板
(19)の各内側面に焼入れ等の耐摩耗処理を施してお
く。
次に、上記のオートテンショナの動作を説明する。
温度変化や使用などによりベルト(13)が伸びて張力
が小さくなろうとすると、ばね(11)により偏心部材
(7)が張力を増す方向(第1図の時計方向)に回転し
、アイドラ(8)を介して張力が所定の値に保持される
。逆に、温度変化などによりブーり間距離が大きくなっ
てベルトの張力が大きくなろうとすると、ばね(11)
に抗して偏心部材(7)が張力を減らす方向(第2図の
反時計方向)に回転し、張力が所定の値に保持される。
このとき、ベルト(13)の張力の変化は非常に緩やか
であるから、偏心部材(7)の回転速度も非常に小さく
、オイル(0)が隣り合う油室(18)間を流れるので
、偏心部材(7)の回転を拘束することはない。これに
対し、ベルト(13)の振動やエンジンの振動によるア
イドラ(8)および偏心部材(7)の振動のような高周
波振動荷重に対しては、油圧ダンパ部(14)の各油室
(18)内に充填されているシリコーンオイル(0)の
容積変化により、偏心部材(7)の回転すなわちアイド
ラ(8)の移動が抑制され、ダンパ効果が発揮される。
また、エンジンの急加速などの要因でベルト(13)が
急激に緩んで張力が小さくなった場合、ばね(11)の
弾性力により偏心部材(7)がスリーブ(4)に対して
第2図の時計方向に回転しようとする。そして、スリー
ブ(4)に対する偏心部材(7)のこの方向の回転は一
方向クラッチ(5)により許容されているので、偏心部
材(7)が第1図の時計方向に急激に回転し、アイドラ
(8)カヘルト(13)の緩みに迅速に追従してこれに
押付けられ、所定の張力が保持される。このため、タイ
ミングベルト(13)の歯とびの問題が生じることがな
い。逆に、ベルト(13)の張力が大きくなった場合、
ばね(11)の弾性力に抗して偏心部材(7)がスリー
ブ(4)に対して第2図の反時計方向に回転しようとす
る。ところが、スリーブ(4)に対する偏心部材(7)
のこの方向の回転は一方向クラッチ(5)により阻止さ
れるので、偏心部材(7)とスリーブ(4)が一体とな
ってオイル(0)の流通抵抗に抗して第2図の反時計方
向に緩やかに回転し、ベルト(13)の張力が所定の値
に保持されるまでアイドラ(8)が緩やかに移動する。
このような動作を繰り返すと、スリーブ(4)は固定部
材(2)に対して第2図の反時計方向だけに回転してい
く。このとき、短筒状部(4b)に固定された外側部材
(16)も第3図の反時計方向に回転し、油圧ダンパ部
(14)の中間部材(17)は、歯(15a) (le
a)と歯みぞ(15b) (16b)が噛み合った状態
でその中心が内側部材(15)の中心の周りに回転させ
られる。そして、この回転のさいに、中間部材(17)
は外側部材(16)の偏心穴(18a)内で回転する。
したがって、スリーブ(4)の回転が進んでも、内側部
材(15)に対する中間部材(17)の回転が妨げられ
ることはなく、偏心部材(7)とスリーブ(4)の第2
図の反時計方向の回転は妨げられることなく許容され続
ける。
その結果、一方向クラッチ(5)の機能および油圧ダン
パ部(14)の機能も維持され続ける。
実施例2 この実施例は第4図に示すものである。第4図において
、固定部材(2)とスリーブ(4)の短筒状部(4b)
との間に設けられた油圧ダンパ部(30)は、固定部材
(2)の周囲に固定状に設けられた内側部材(31)と
、短筒状部(4b)に固定状に設けられるとともに、内
側部材(31)の周囲に回転自在に取付けられたリング
状外側部材(32)とを備えている。内側部材(31)
は公知の平衡形ベーンポンプのロータに相当する形状で
あり、外側部材(32)は同じくリングに相当する形状
である。
内側部材(31)の外周面に複数のベーン(:Ha)が
設けられているとともに、外側部材(32)の内周面に
円周方向に所定間隔をおいて複数の凹所(32a)が形
成されており、凹所(32a)の部分でベーン(3ia
)によってポンプ室状の油室(33)が形成されている
。そして、外側部材(32)が内側部材(31)に対し
て回転したさいに各油室(33)の容積が変化するよう
になされている。また、各油室(33)内に高粘度の油
、たとえばシリコーンオイル(0)が充填されている。
上記構成において、油圧ダンパ部(30)の作用は実施
例1の油圧ダンパ部(14)と同様である。
実施例3 この実施例は第5図に示すものである。第5図において
、固定部材(2)の右端部の外向きフランジ(2a)の
外周縁に、左方に突出した短筒状部(40)が一体に形
成されている。スリーブ(4)の右端部には外向きフラ
ンジ(4a)は形成されておらず、油圧ダンパ部(14
)の内側部材(15)が−体に形成されている。油圧ダ
ンパ部(14)の左側において、スリーブ(4)の周囲
に側板(41)が回転自在に取付けられている。側板(
41)の外周縁は短筒状部(40)内に圧入された後短
筒状部(40)をかしめることによって短筒状部(40
)に固定されている。側板(41)とスリーブ(4)と
の間には、シリコーンオイル(0)の漏れを防止するオ
イルシール(21)が介在させられている。油圧ダンパ
部(14)と側板(41)との間において、摩耗防止板
(20)がスリーブ(4)の周囲に嵌められている。
なお、油圧ダンパ部(14)と外向きフランジ(2a)
との間には側板(19)は取付けられていない。このオ
ートテンショナの作用は実施例1と同様である。
実施例4 この実施例は第6図および第7図に示すものである。第
6図および第7図において、固定部材(2)の周囲のほ
ぼ全長にわたって一方向クラッチ(5)およびその両側
の複数の球状転動体(B)を介して筒状中間部材(50
)が同心状にかつ回転自在に取付けられている。筒状中
間部材(50)の周囲の略左半部に、スリーブ(4)が
同心状にかつ回転自在に取付けられている。スリーブ(
4)は偏心部材(7)の偏心穴(7a)内に圧入されて
固定されている。そして、固定部材(2)が第1の部材
とされるとともに筒状中間部材(50)が第2の部材と
され、スリーブ(4)と偏心部材(7)とにより第3の
部材が構成されている。筒状中間部材(50)とスリー
ブ(4)の短筒状部(4b)との間に油圧ダンパ部(1
4)が形成されている。側板(19)は筒状中間部材(
50)の周囲に回転自在に取付けられている。
このオートテンショナにおいて、温度変化や使用などに
起因するベルト(13)の張力の緩やかな変化に対する
張力を所定の値に保持する作用、および高周波振動荷重
に対してアイドラ(8)の移動を抑制する作用は、上記
実施例1と基本的に同様である。
エンジンの急加速などの要因でベルト(18)が急激に
緩んで張力が小さくなった場合、ばね(11)の弾性力
により偏心部材(7)およびスリーブ(4)が筒状中間
部材(50)に対して張力を増す方向(第7図の時計方
向)に回転しようとする。
この場合、油圧ダンパ部(14)の各油室(18)内に
充填されているシリコーンオイル(0)の容積変化によ
り、偏心部材(7)およびスリーブ(4)の筒状中間部
材(50)に対する回転が抑制され、筒状中間部材(5
0)も同方向に回転しようとする。
そして、中間部材(50)の固定部材(2)に対するこ
の方向の回転は一方向クラッチ(5)により許容されて
いるので、偏心部材(7)  スリーブ(4)および中
間部材(50)が固定部材に対して第7図の時計方向に
急激に回転し、アイドラ(8)がベルト(13)の緩み
に迅速に追従してこれに押付けられ、所定の張力が保持
される。このため、タイミングベルト(13〉の歯とび
の問題が生じることがない。逆に、ベルト(13)の張
力が大きくなった場合、ばね(11)の弾性力に抗して
偏心部材(7)およびスリーブ(4)が第7図の反時計
方向に回転しようとする。この場合も上記と同様に、油
圧ダンパ部(14)の各油室(18)内に充填されてい
るシリコーンオイル(0)の容積変化により、偏心部材
(7)およびスリーブ(4)の筒状中間部材(50)に
対する回転が抑制され、筒状中間部材(50)も同方向
に回転しようとする。ところが、固定部材(2)に対す
る中間部材(5o)のこの方向の回転は一方向クラッチ
(5)により阻止されるので、偏心部材(7)およびス
リーブ(4)が一体となってオイル(0)の流通抵抗に
抗して中間部材(50)に対して第7図の反時計方向に
緩やかに回転し、ベルト(I3)の張力が所定の値に保
持されるまでアイドラ(8)が緩やかに移動する。
このような動作を繰り返すと、中間部材(5o)は固定
部材(2)に対して第7図の時計方向だけに回転してい
く。このとき、実施例1の場合と同様に、中間部材(5
0)の回転が進んでも、内側部材(15)に対する中間
部材(17)の回転が妨げられることはなく、中間部材
(5o)の第7図の時計方向の回転は妨げられることな
く許容され続ける。
その結果、一方向クラッチ(5)の機能および油圧ダン
パ部(14)の機能も維持され続ける。
上記実施例1.3および4においては、油圧ダンパ部(
14)の内側部材(15)は、公知の内接形トロコイド
ギヤポンプの内側歯車に相当する形状であり、中間部材
(17)は同じく外側歯車に相当する形状であるが、こ
れに代えて、たとえば内側部材が、通常歯形の公知の内
接形ギヤポンプの内側歯車に相当する形状であり、中間
部材が同じく外側歯車に相当する形状であってもよい。
発明の効果 この発明のオートテンショナによれば、上述のように、
ベルトの張力が急激に変化した場合のアイドラの移動に
伴う第2の部材の第1の部材に対する回転、または第3
の部材の第2の部材に対する回転は妨げられることはな
く許容され続ける。その結果、一方向クラッチの機能お
よび油圧ダンパ部の機能も永続的に維持され続ける。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のオートテンショナの実施例1を示す
縦断面図、第2図は第1図の■−■線断面図、第3図は
第1図の■−■線断面図、第4図はこの発明のオートテ
ンショナの実施例2を示す第3図相当の図、第5図はこ
の発明のオートテンショナの実施例3を示す第1図相当
の図、第6図はこの発明のオートテンショナの実施例4
を示す第1図相当の図、′N7図は第6図の■−■線断
面図である。 (1)・・・固定部分、(2)・・・固定部材、(4)
・・・スリーブ、(5)・・・一方向クラッチ、(ア)
・・・偏心部材、(8)・・・アイドラ、(13)・・
・ベルト、(14) (30)・・・油圧ダンパ部、(
18) (33)・・・油室、(50)・・・筒状中間
部材。 以  上 ■「 第6図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定部分に対して移動可能なアイドラが弾性力に
    よりベルトに押付けられて、ベルトに所定の張力を付与
    するオートテンショナであって、固定部分側の第1の部
    材の周囲に第2の部材が回転自在に取付けられ、第2の
    部材の周囲にアイドラ側の第3の部材が偏心状にかつ回
    転自在に取付けられ、第1の部材と第2の部材の間に、
    容積式回転油圧ポンプのポンプ室状の油室を備えた油圧
    ダンパ部が設けられるとともに、該油室内に油が充填さ
    れ、第2の部材と第3の部材の間に、ベルトの張力が小
    さくなったさいの第2の部材に対する第3の部材の回転
    は許容するがベルトの張力が大きくなったさいの第2の
    部材に対する第3の部材の回転は阻止する一方向クラッ
    チが設けられているオートテンショナ。
  2. (2)固定部分に対して移動可能なアイドラが弾性力に
    よりベルトに押付けられて、ベルトに所定の張力を付与
    するオートテンショナであって、固定部分側の第1の部
    材の周囲n第2の部材が回転自在に取付けられ、第2の
    部材の周囲にアイドラ側の第3の部材が偏心状にかつ回
    転自在に取付けられ、第2の部材と第3の部材の間に、
    容積式回転油圧ポンプのポンプ室状の油室を備えた油圧
    ダンパ部が設けられるとともに、該油室内に油が充填さ
    れ、第1の部材と第2の部材の間に、ベルトの張力が小
    さくなったさいの第1の部材に対する第2の部材の回転
    は許容するがベルトの張力が大きくなったさいの第1の
    部材に対する第2の部材の回転は阻止する一方向クラッ
    チが設けられているオートテンショナ。
  3. (3)容積式回転油圧ポンプがトロコイドポンプである
    請求項(1)項または(2)項に記載のオートテンシヨ
    ナ。
  4. (4)容積式回転油圧ポンプがベーンポンプである請求
    項(1)項または(2)項に記載のオートテンショナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994005932A1 (en) * 1992-08-28 1994-03-17 Ntn Corporation Auto-tensioner
US7798928B2 (en) * 2004-03-24 2010-09-21 The Gates Corporation Dual ratio belt drive system

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