JPH04144686A - 構造蛋白質遺伝子、組換えベクター、それにより形質転換された大腸菌、ポリペプチドおよびポリペプチドの製造方法 - Google Patents

構造蛋白質遺伝子、組換えベクター、それにより形質転換された大腸菌、ポリペプチドおよびポリペプチドの製造方法

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JPH04144686A
JPH04144686A JP2265228A JP26522890A JPH04144686A JP H04144686 A JPH04144686 A JP H04144686A JP 2265228 A JP2265228 A JP 2265228A JP 26522890 A JP26522890 A JP 26522890A JP H04144686 A JPH04144686 A JP H04144686A
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hepatitis
gene
polypeptide
protein gene
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Kunitada Shimotoono
邦忠 下遠野
Noriyuki Kato
宣之 加藤
Makoto Hijikata
誠 土方
Kanenari Muraiso
村磯 金得
Kenji Kunai
九内 健志
Masanori Nakagawa
中川 正則
Masato Okada
岡田 昌人
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はC型肝炎の病因であるC型肝炎ウィルスの構造
蛋白質遺伝子、該遺伝子を大腸菌て遺伝子発現が可能な
ベクターに組み込んで得た組換えベクター、該組換えベ
クターにより形質転換された大腸菌、該大腸菌を用いて
生産されたポリペプチド、および該ポリペプチドの製造
方法に関する。
本発明による遺伝子およびポリペプチドは、C型肝炎の
診断上、極めて有用性の高いものである。
〔従来の技術〕
輸血後非A非B肝炎を起こした患者の血清をもとに、C
型肝炎ウィルス(以下、HCVと略す場合かある)の遺
伝子の一部がクローニングされ、これか米国カイロン社
のホートンらによりサイエンスに報告された[5cie
nce、 Vo1、 244. pp、359362(
1989)、 )。更に、彼らはC型肝炎ウィルスの非
構造蛋白質領域をコードする遺伝子の一部を、酵母の発
現ベクターに挿入し、酵母てこの遺伝子を発現させるこ
とに成功した。この方法により生産される非構造蛋白質
の一部分は、C型肝炎患者血清中に存在する、抗HCV
抗体に対して抗原性を有する [The Lancet
、 Vo1、335. pp、1−3.1990.]こ
の蛋白質は、現在市販されている唯一のC型肝炎診断用
抗原である。
〔発明か解決しようとする課題〕
酵母で生産された抗原性蛋白質は、C型肝炎患者血清中
に存在する抗HCV抗体と反応するか、この抗HCV抗
体はC型肝炎が発症してなお6力月程度を経て、はじめ
て陽性となるものであることか分かってきた。また、こ
の抗原を用いて正常人血清あるいはC型肝炎患者血清を
試験すると、偽陽性または偽陰性を示す場合があること
も分かってきた[The Lancet、 Vo1、3
35. pp、754−757゜(1990)、および
臨床科学、25巻、7号、827ページ、1990年]
。このため、より精度が高く、初期診断が可能となる、
新しい抗原性ポリペプチドの開発が求められている。 
C型肝炎は、C型肝炎ウィルスによって引き起こされる
肝炎であり、輸血後非A非B型肝炎のほとんどは、この
肝炎であるといわれている。そして、その多くは更に肝
癌へと病状か進行する。C型肝炎ウィルスは遺伝子の長
さ約10kb (約1万ヌクレオチド)のRNAつイル
スと考えられ、ワラビウイルスの仲間であると推定され
ている。このことから考えると、5′末端側から約1.
5 kb (約1500ヌクレオチド)の部分が構造蛋
白質遺伝子部分に相当し、残りが非構造蛋白質遺伝子部
分に相当すると考えられる。また約1.5 kbの構造
蛋白質遺伝子部分は、ワラビウイルスの遺伝子構造との
比較により、コア蛋白質遺伝子領域(C)、膜蛋白質遺
伝子領域(M)、外皮蛋白質遺伝子領域(E)に機能的
に分かれるものと考えられている。
C型肝炎ウィルスの遺伝子の非構造蛋白質遺伝子領域に
ついては、そのほとんどの領域かカイロン社によってヨ
ーロッパ特許EPO318216に報告された。しかし
ながら構造蛋白質遺伝子領域については、これまでに殆
ど報告がなく、わずかに平成2年6月15日、日本肝臓
学会総会シンポジウムにおいて、岡本による口頭発表が
あったに過ぎない。
従って、構造蛋白質遺伝子領域の総合的な知見は、これ
までに全く得られていないと言ってもよく、こういう状
況のもとでは、いかなる遺伝子領域を、いかなる宿主ベ
クター系にのせると、抗C型肝炎ウィルス抗体と反応し
得る、免疫的診断上有用となる抗原ポリペプチド(以下
、rHCV抗原活性を有するポリペプチド]と表現する
場合かある)を効果的に得られるかは、全く不明である
HCV抗原活性を存するポリヌクレオチドで、そのアミ
ノ酸配列が明らかにされているものは、現在までに、カ
イロン社によるctoo抗原(非構造蛋白質遺伝子領域
にコードされており、ヨーロッパ特許EP 03182
16に報告された)と、CP9抗原(構造蛋白質遺伝子
領域のアミノ酸配列36個を有する合成ペプチドであり
、そのアミノ酸配列は平成2年6月15日、日本肝臓学
会総会シンポジウムにおいて、岡本により口頭発表され
た)の2種類がある。
我々は、これまでにC型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝
子領域について、独自に、その遺伝子発現を鋭意研究し
てきた。その結果、特定の構造蛋白質遺伝子領域を発現
させることにより、これまでに発表されているHCV抗
原活性をしのぐ性質を持つ、即ち抗原としての反応性か
強く、特異性が高く、かつ初期診断か可能である、ポリ
ペプチドを得ることに成功した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記のアミノ酸配列をコードする塩基配列を
含むC型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子にある。
Met  Ser Thr Asn Thr Lys Arg Asn Asp Val Lys Phe Val Gly Gly Val Gly Pro Arg Leu Pro Lys Pro Gin Thr Asn Arg Arg Pro Gly Gly Gly Tyr Leu Leu Pr。
Gly Vat Arg Ala Arg Lys Pro Gln Gln  lie Arg Arg Thr Arg Arg Arg Gin Pro Ile Pro L
ys Ala ArgPro Glu Gly Arg
 Thr Trp Ala Gln Pr。
Tyr Pro Trp Pro Leu Tyr G
ly Asn Glurg ty Gly Sp ビro  Arg  Arg  ArgSer Arg
 ASn しeu  Uly Lys Val  [le Asp Ala Asp Leu Met Gly Ala Pro Leu Leu Ala His Gly Gly Ala His Thr Leu Thr Cys Gly Tyr Ile Pr。
Gly Gly Ala Ala Val Arg Vat Leu Gly Phe Leu Vat Arg Ala Glu Asp さらに、本発明は、下記の塩基配列を含むC型肝炎ウィ
ルスの構造蛋白質遺伝子にある。
ATG AGCACA AAT CCT AAA CC
T CAA AGA AXXACCAAA CGT A
ACACCAACCGCCGCCCA CAGGACG
TT AAG TTCccc GGCGGT GGT 
CAG A;5GTT GGT GGA GTT TA
CCTG TTG CCG CGCλδδGGCCCC
AGG TTG GGT GTG CGCGCG AC
T AGGAAG ACT TCCGAG CGG T
CG CAA CCT CGT GGAAGG CGA
 CAA CCT ATCCCCAAG GCT CG
CCGGCCCGAG GGT AGG ACCTGG
 GCT CAG CCc GGGTACCCT TG
G CCCCTCTAT GGCAACGAG GGT
ATG GGG TGG GCA GGA TGG C
TCCTG TCA CCCCGT  GGCTCT 
 CGG  CCT  AGT  TGG  GGCC
CC56スGACCCCCGG CGT AGG TC
G CGT AAT TTG 5+cFさらに、本発明
は、上記C型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子を、大腸
菌で遺伝子発現か可能なベクターに組み込んで得た組換
えベクターにある。
さらに、本発明は上記組換えベクターにより形質転換さ
れた大腸菌にある。
さらに、本発明は、上記大腸菌を培地に培養し、HCV
抗原活性を有するポリペプチドを生産せしめ、培養物か
ら該ポリペプチドを採取することを特徴とする、HCV
抗原活性を有するポリペプチドの製造方法にある。
さらに、本発明は、下記のアミノ酸配列を含むHCV抗
原活性ポリペプチドにある。
Met Ser Thr Asn Pro Lys P
ro Gin Arg LysThr Lys Arg
 Asn Thr Asn Arg Arg Pro 
GinAsp Vat Lys Phe Vat Gly Gly Val Gly Pro Arg Leu Lys Thr Ser Glu Arg Arg Gin Pr。
Pro Glu Gly Arg Tyr Pro Trp Pr。
Pro Gly Gly Gly Tyr Leu Leu Pr。
Gly Val Arg Ala Arg Ser Gin Pr。
lie Pro Lys Ala Thr Trp Ala Gin Leu Tyr Gly Asn Gin  lie Arg Arg Thr Arg Arg Gly Arg Arg Pro Gly Glu Gly 本発明でいう構造蛋白質遺伝子領域とは、C型肝炎ウィ
ルスの構造蛋白質遺伝子のC領域と推定される、第1図
に示すN末端の領域を少なくとも含む遺伝子領域である
。第1図にはC型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子領域
のうち、優れた抗原活性に必須な領域である、ウィルス
遺伝子の開始コドンから始まる163個のアミノ酸の配
列と、対応する489塩基のDNAの塩基配列を示す。
なお、第1図には、遺伝子の塩基配列かDNAで表示し
である。もちろんC型肝炎ウィルスの遺伝子は本来RN
Aであり、ウィルスのRNA遺伝子として第1図を解読
する場合は、T(チミン)をU(ウラシル)と置き換え
て読めば良い。
この遺伝子領域は、輸血後非A非B肝炎患者[血液中の
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値が15
0以上を示した患者]の血清からウィルス遺伝子を分離
して作成したcDNAライブラリーから得ることか出来
る。例えば、まず患者血清から超遠心によりC型肝炎ウ
ィルスを分離し、次いでウィルスから遺伝子RNAを調
製し、該RNAに対して逆転写酵素を使用してcDNA
を合成し、しかるのちに該cDNA断片をプラスミドベ
クターに挿入して、cDNAライブラリーを調製する。
次いで、本発明で示される構造蛋白質遺伝子の3′下流
に隣接する遺伝子領域を含む遺伝子断片を制限酵素で切
断して得た小DNA断片をプローブとして用い、別途調
製済みのcDNAライブラリーに対してDNA/DNA
ハイブリダイゼーションを行うことにより、目的の遺伝
子領域を得ることか出来る。また、クローニングによる
方法以外に、該構造蛋白質遺伝子領域を、有機化学合成
的に合成したものも、好適に利用できる。
C型肝炎ウィルスの遺伝子の塩基配列については、これ
までに数例の報告しかないか、その中で加藤、大越、下
遠野らは、1989年に日本・のC型肝炎ウィルスとア
メリカのC型肝炎ウィルスとの塩基配列の相違を指摘し
、日本型とアメリカ型のC型肝炎ウィルスが存在するこ
とを報告している。
[Proceedings of the Japan
 Academy、 Vo1、65゜Ser、 B、 
No9. pp、219〜223 (1989)、1゜
第1図は本発明にいう構造蛋白質遺伝子として、優れた
抗原活性に必須な領域を示すが、そのアミノ酸配列、塩
基配列は一例であり、本発明は何等このアミノ酸配列、
塩基配列に限定されない。すなわち、第1図に示された
領域は、遺伝子地図上で同一な位置づけをされる、他の
日本型あるいはアメリカ型のC型肝炎ウィルスの構造蛋
白質遺伝子の領域を代表しで示すものであり、その領域
とは、アミノ酸配列で示すとC型肝炎ウィルスの5′末
端の開始コドンのメチオニン(Met )から始まる1
63個のアミノ酸の領域であり、DNA塩基配列で示す
と開始コドンATG (ウィルス遺伝子RNAてはAU
Gである)から始まる489個の塩基の領域である。
また第1図に示す構造蛋白質遺伝子領域の全部あるいは
一部について、その塩基配列の一部の領域か、置換ある
いは挿入、欠失したものであっても、その遺伝子発現に
より生産されるHCV抗原活性を有するポリペプチドの
性質が、本配列によって示されるものと実質的に同等で
ある場合は、本発明に含まれる。更に第1図の配列につ
いて、コドンのゆらぎの範囲内、即ち第1図のアミノ酸
配列を変えない範囲内で塩基が変化した配列にっいては
、第1図の塩基配列と実質的に同一と見なされ、本発明
に含まれる。
C型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子は、通常知られて
いる遺伝子発現系、即ち大腸菌のホスト・ベクター系、
枯草菌のホスト・ベクター系、酵母のホスト・ベクター
系、昆虫細胞あるいは昆虫ノホスト・ベクター系、動物
細胞のホスト・ベクター系などを利用して、遺伝子発現
が可能である。
このうち、大腸菌は好適に利用できる例であり、大腸菌
で遺伝子発現か可能なベクターに組み込んで、構造蛋白
質遺伝子を発現させることか出来る。
大腸菌で構造蛋白質遺伝子を発現させる場合、ベクター
は特に限定されず、大腸菌のベクターとして通常使われ
るベクターなら、如何なるベクターも利用できるか、特
に遺伝子発現が高頻度でおこるベクターは好適に利用さ
れる。例えば、一連のpUCベクター(宝酒造製品)、
一連のpTVベクター(宝酒造製品)、一連のpTZベ
クター(TOYOBO社製品)、一連のpETベクター
(Methods in enzymology、 V
o1、185に示される)などは好適である。大腸菌て
遺伝子発現が可能なベクターには、通常は大腸菌体内で
働く遺伝子発現のためのプロモーターや、それをコント
ロールするオペレーターか附属しているが、特に、遺伝
子発現を調節するオペレーターや、T7RNAポリメラ
ーゼによる遺伝子発現調節機構が付加されたものなどは
、好適に利用できる。C型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺
伝子は、CDNAライブラリー作成時に付加されたリン
カ−由来の制限酵素部位、構造蛋白質遺伝子か挿入され
たプラスミド由来の制限酵素部位、または構造蛋白質遺
伝子内部の制限酵素部位などを利用して、ベクターのプ
ロモーターの下流に挿入することが出来る。こうして出
来た組換えベクターは、大腸菌体内で、C型肝炎ウィル
スの構造蛋白質遺伝子を発現させることができる。
組換えベクターで遺伝子発現を行う場合は、ポリペプチ
ドのN末端あるいはC末端にランダムな配列のアミノ酸
が複数個付加する場合かある。本発明でいうC型肝炎ウ
ィルスの構造蛋白質遺伝子には開始コドンATG (R
NA遺伝子ではAUGである)かあり、この遺伝子か挿
入された組換えベクターでは、この開始コドンから翻訳
が開始されることになる。この場合は生産されたポリペ
プチドのN末端は、C型肝炎ウィルスの構造蛋白質のN
末端とアミノ酸配列か一致する。しかし、組換えベクタ
ーを調製する際に、構造蛋白質遺伝子の開始コドンの上
流に同じフレームで別の開始コドンが存在する遺伝子構
造をとった場合には、ポリペプチドのN末端に更に余分
なアミノ酸が複数個付加されることもある。また構造蛋
白質遺伝子の3′側には終止コドンか存在しないために
、C型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子領域をベクター
に挿入すると、その後に終止コドンが現れるまで、ラン
ダムなアミノ酸配列をコードする遺伝子の転写、翻訳が
続き、その結果、ポリペプチドのC末端に余分なアミノ
酸が複数個付加したポリペプチドが生産される。しかし
ながら、この様なN末端、あるいはC末端に付加された
複数個のアミノ酸はランダムなアミノ酸であるから、H
CV抗原活性には無関係であり、抗原活性測定に影響は
ない。 形質転換に用いる菌は、大腸菌てあれば特に制
限なく利用できる。例えば、JM83.5M109、H
BIOI(宝酒造製品)、DHI、W3110、C60
0、BL2 L BL21 (DE3)などは好適に利
用できる。この様に、第1図に示す塩基配列を有する遺
伝子断片をベクターpET−3dに挿入して得た組換え
ベクターpKMR3を用いて、大腸菌BL21 (DE
3)を形質転換した具体例は、エシェリヒア・コリ(E
scherichia coli) HCVKMR3で
あり、この菌は茨城系つくば電束1丁目1番3号の通商
産業省工業技術院微生物工業技術研究所に平成2年6月
30日付で微工研菌寄第11569号(FERM P−
11569)として寄託されている。
大腸菌を利用して構造蛋白質遺伝子を発現させる場合は
、その上流のプロモーターを働かせてやればよ(、オペ
レーターが存在しないか或はオペレーターが開いている
時は、通常用いられる栄養豊富な大腸菌用培地(L培地
、TY培地など)て培養しながら、構造蛋白質遺伝子を
発現させることか出来る。オペレーターを用いて遺伝子
発現を調節するか、或はT7RNAポリメラーゼを用い
る遺伝子発現調節系を利用する場合は、その調節機構に
適当である調節方法を行うことになる。例えばlacプ
ロモーター、lacオペレーターが遺伝子発現を調節し
ているpUC,pTvlpTZなどノヘクター系では、
グルコースやラクトースを含まない栄養培地[各種無機
培地、半合成培地(M9培地など)、カゼイン分解物を
栄養源とする培地(バクトドリプトン培地など)コで培
養後、I PTG(イソプロピルチオガラクトシド)を
添加して、遺伝子発現を開始させる方法がとられる。も
ちろんグルコースを含む栄養に富んだ培地で前培養後、
菌体を集菌、洗浄し、次いでグルコースを含まない栄養
培地に移して、I PTGを添加して、遺伝子発現を行
う方法も有効である。I)ETベクター系では遺伝子発
現は同様にIPTGで遺伝子発現が誘導されるが、その
機構はpUCなどとは異なる。即ちホストBL21 (
DE3)の染色体上に、1acUV5プロモーターに続
いてT7RNAポリメラーゼかコードされる遺伝子があ
り、まずIPTGにより染色体上のT7RNAポリメラ
ーゼ遺伝子か活性化され、次いて、生産されたT7RN
AポリメラーゼかベクターpET上のφlOプロモータ
ーを選択的に認識し、その結果、φlOプロモーター下
流の遺伝子を多量に転写し、その結果、多量の該遺伝子
産物か生産される。1acUV5プロモーターはグルコ
ースによる異化代謝産物抑制はかからず、この宿主ベク
ター系では、ラクトースを含まない栄養培地[各種無機
培地、半合成培地(M9培地など)、カゼイン分解物を
栄養源とする培地(バクトドリブトン培地など)、また
はこれらの栄養源の組合せ培地]で培養後、IPTG(
イソプロピルチオガラクトシド)を添加して、遺伝子発
現を開始させる方法がとられる。もちろん、L培地(グ
ルコース添加)、TY培地(グルコース添加)などの栄
養源の豊富な培地で前培養後、菌体を集菌、洗浄し、別
の栄養培地に移して、I PTGを添加して、遺伝子発
現を行う方法も有効である。
ポリペプチドは、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動により分子量か決定され、またN末端のアミノ酸配列
の決定、およびアミノ酸分析によるアミノ酸組成の決定
により、その物質か特定される。本発明でいうポリペプ
チドとは、優れた抗原活性に必須な、第1図に示す領域
を含むポリペプチドであり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸か複数個付加したものであってもよ
い。すなわち、C末端には更にC型肝炎ウィルスのアミ
ノ酸配列が続いて付加していても良く、またそのN末端
あるいはC末端にランダムなアミノ酸が複数個付加して
いても良い。付加された複数個のアミノ酸は、HCV抗
原活性には何等悪影響はない。
ポリペプチドは、診断上有用なEIA用抗原、RIA用
抗原あるいは凝集系試薬用抗原として利用できる。例え
ばEIAやRIAでは、ポリペプチドを各種固相に固定
化し、これに検体(血清)を添加すると、血清中に抗H
CV抗体(1次抗体)があればポリペプチドと結合する
。次いで抗HC■抗体(1次抗体)に対して反応する、
2次抗体(抗ヒトIgG)を反応させると、抗HCV抗
体(1次抗体)の存在が免疫的に検出できる。検出方法
としては、2次抗体が酵素標識され、該酵素の反応を測
定する方法(EIA)と、二次抗体が放射化合物標識さ
れ、該放射性化合物より放射される放射線を検出する方
法(RIA)とがある。また凝集系試薬の場合には、ポ
リペプチドを担体に感作し、該担体と患者血清とを反応
させる。この時、血清中に抗HCV抗体が存在する場合
は担体が凝集し、血清中の抗HCV抗体の存在を免疫的
に検出できる。
〔発明の効果〕
本発明によりC型肝炎ウィルスの抗体に特異的に反応す
る有用な抗原性を有するポリペプチドを効率よく生産す
ることが出来る。こうして得られたポリペプチドは、C
型肝炎の診断薬として利用できるが、C型肝炎の診断薬
として完全なものがない現在、本発明はきわめて大きい
意義を持つ。
本発明により得られた有用な抗原性を有するポリペプチ
ドは、C型肝炎の患者血清中に存在する抗C型肝炎ウィ
ルス抗体を特異的に認識するため、凝集法による診断用
抗原や、酸素抗体法(ELISA)による診断用抗原と
して応用できる。
〔実施例〕
以下に本発明を具体的に例示するために実施例を示すが
、本発明の範囲はこの実施例に限定されるものではない
実施例! (RNAの調製) 輸血後非A非B患者血清3000−を19.00Orp
mで16時間超遠心し、沈澱を得た。該沈澱物をGIT
C溶液100rId!に溶解し、該溶解物1oo−に対
して、100−のフェノール−クロロホルム(1:l)
を加え、15分間室温で振盪後、3000rpm、15
分間遠心した。該反応液の水層を取り出し、イソプロピ
ル アルコール100rILlを加え、−20℃に3時
間放置した後、3000rpmで15分間遠心し、沈澱
物を得た。
該沈澱物に対し、GITC溶液10−を加えて溶解液と
した。該溶解液に対して、10rILlのフェノール−
クロロホルム(1:1)を加え、10分間室温で振盪後
、3000rpm、 15分間遠心した。該反応液の水
層を取り出し、クロロホルム20−を加え、5分間振盪
した。振盪後、3000rpm 、 5分間遠心し、水
層10−を回収した。この水層10−に対して、5MN
aC1溶液0.4−を加えた。
その後、30−の水冷エタノールを添加し、−20°C
で12時間放置した。放置後、3000rpmで15分
間遠心し、沈澱物を得た。該沈澱物を75%エタノール
で洗浄し、乾燥後、蒸留水200μlに溶解し、RNA
溶解液を得た。
なお、上記GITC溶液の組成は、4Mグアニジウムイ
ソチオシ了ネート(フル力株製) 、 25mMクエン
酸ソーダ、0.5% サルコシル、  0.1Mメルカ
プトエタノールである。
(PCR法による遺伝子増幅) 得られたRNA溶液4μlに、逆転写酵素反応液[25
0mM Tris−HCI (pt(8,3)、 37
5mM KCI、 50mMDT7.15mM MgC
l2] 2 u l 、塩基配列が(5’) AGTT
CATCCAGGTACAACCGAACCA(3’ 
)で示される25塩基のブライマー溶液1ul  (1
00ng/μl ) 、4種類のデオキシヌクレオチド
[dATP、 dGTP、 dCTP、 dTTP、各
15mM]を各0.5μlずつ加えて、9μlの溶液を
作った。
これにミネラルオイルを加えて、70℃、2分間加熱し
、ついで37°Cに冷却し、逆転写酵素lμ1(BRL
社製品)を加え、37℃で60分反応させた。
この反応液(10μl)に、更にPCR反応液[400
mM Tris−HCI(pH8,8)、 1100n
硫酸アンモニウム、 40mM  塩化マグネシウム、
 60mM  メルカプトエタノール、0.1%B5A
l 8.3μm、4種類のデオキシヌクレオチド[dA
TP、 dGTP、 dCTP、 dTTP。
各15mM]を各5μlずつ、塩基配列(5’ ”) 
AGGCTAGCCAGCTGCCGACCCCTTA
CCGATTTTGACCAGGGCTGGGGCCC
TATCAGTTA(3’ ”)で示される60塩基の
ブライマー溶液5 u l (100ng/μl )、
塩基配列(5°) AGTTCATCCAGGTACA
ACCGAACCA(3”)で示される25塩基のブラ
イマー溶液5 μl (100ng/μl ’)、水0
.7μlを加え、全量49μlの溶液とした。
この溶液を92°Cで5分間処理し、室温に冷却してT
aqポリメラーゼ1μm(2単位、New Engla
ndBiolabs社製品)を加えた。以下1.社製−
ル(55℃、45秒)、ポリメラゼーシヨン(72℃、
2分)、変性(90℃、1分)を、35回繰り返して、
DNAの増幅を行った。なお、本方法で使用したブライ
マーを、カイロン社がEPO318216に発表したH
CVの遺伝子の塩基配列番号で示せば、以下の通りであ
る。まず60塩基のものは、14〜73番目のセンス鎖
に相当し、25塩基のものは297〜321番目のアン
チセンス鎖に相当する。
以下、PCR法により増幅した遺伝子産物のクローニン
グについて述べるが、このクローニングの方法はマニア
ティスらの方法[Mo1ecular Cloning
、 Co1d Spring Harbor Labo
ratory、 New York(1982)、 ]
に従って行った。まず増幅した遺伝子産物(307塩基
対)をアガロースゲル(2%)で電気泳動し、これから
目的の長さのDNAを回収した。ついでこれをKlen
ow fragment酵素処理し、DNAの末端を平
滑に揃え、更にT4ポリヌクレオチドキナーゼにより、
5°末端をリン酸化した。
これをプラスミドベクターp T Z 19RのHin
cII部位に挿入し、遺伝子のクローン化を行った。つ
いで、得られたクローンの307塩基の配列を決定した
決定した塩基配列をもとに、20塩基のオリゴヌクレオ
チド(5°’) GGGCTCGGAGTGAAGCA
ATA(3°)[カイロン社の発表した配列の171〜
190番目の連鎖に相当する1と、24塩基のオリゴヌ
クレオチド(5′)GCGTCGGAGGTGTGTG
GTCCAGTG (3°)[カイロン社の発表した配
列の147〜170番目のセンス鎖に相当する]の2種
類を合成した(アブライドバイオシステムズ社製品、3
40A型機を使用した)。
(cDNAライブラリーの構築) cDNA合或はBRL社の合成キットを使用した。その
方法はcDNA合成マニュアル[BRL/コスモバイオ
社In5truction Manua1、 Cat、
 N。
8267SA]に従って行った。本実施例の(RNAの
調製)の項で、非A非B患者血清より調製した1本鎖R
NA溶液5μlに、20塩基のオリゴヌクレオチドを5
μl  (100μM)を加え、逆転写酵素反応を行い
、RNA/DNAの2本鎖とした。次いで大腸菌DNA
ポリメラーゼ■と、大腸菌RNA分解酵素Hとを加え、
DNA/DNA2本鎖とした。
次に、こうして得られた2本鎖DNAの両末端にEco
RI リンカ−を結合させた。この処理には宝酒造の酵
素を用い、宝酒造の酵素に添付されている反応条件で反
応を行った。まず2本鎖DNA約1μgを用いて、Ec
oREメチラーゼ処理を行い、その後T4 DNAリガ
ーゼ反応によりEcoRI リンカ−d (GGAAT
TCC)を結合させた。最後に得られた反応液をEco
Rrで切断し、EcoRI断片を回収した。
最後にこのEcoRI断片をλgtllのEcoR1部
位に挿入し、組換えλgtllファージを作成したが、
これにはStratagene社のキットGIGAPA
CKII GOLDを用い、方法はキットに添付されて
いるマニュアル[Protocol/In5truct
ion Manual Cat、 #200214゜2
00215、200216. December 6.
1989]に従った。
まずλgtllのEcoR1部位にEcoRI断片を挿
入し、これをT4リガーゼにより結合させた。得られた
組換エフy −’) D NA溶液ヲGIGAPACK
 II GOLDのIn Vitro Packagi
ng Kitを用いて、ファージに戻した。この時のタ
イターを滴定した所1.2×106であった。このタイ
ター値は、 独立したクローンの数を示す。
(プラークハイブリダイゼーション) プラークハイブリダイゼーションの方法はマニアティス
らの方法[Mo1ecular Cloning、 C
oldSpring Harbor Laborato
ry、 New York (1982)、 ]に従っ
て行った。まず大腸菌Y1090をホ、ストとし、直径
15cmのプレート10枚に、得られた組換えλgt1
1ファージ5X10’相当を出現させた。得られたプラ
ークを、ニトロセルロースに写し取り、24塩基のオリ
ゴヌクレオチドをプローブとしてノ1イブリダイゼーシ
ョンを行った。こうして、1狐1・以上の挿入断片をも
つクローン8株を選択し、この中で最も長い断片を持つ
クローンを1株選び出した。
そして、このクローンのDNAをとり、EcoRIで切
断して、約1.2kbのSF3と名付けられた断片を回
収した。この遺伝子断片の塩基配列を第3図に示す。こ
の遺伝子断片は1251塩基からなる。
(構造蛋白質遺伝子を含む断片の調製)SP4断片をD
de I制限酵素で切断し、258塩基(第3図の第1
塩基から第258塩基に相当する)のDNA断片を、ア
ガロース電気泳動ゲルより回収した。
回収したDNA断片を[γ−”P] ATPで放射標識
し、これをプローブとして、前出のcDNAライブラリ
ーに対してプラークハイブリダイゼーションを行った。
この方法は前出のマニアティスらの方法[Mo1ecu
lar Cloning、 Co1d SpringH
arbor Lat+oratory、 New Yo
rk (1982)、 ]と同じ方法である。こうして
、プラークハイブリダイゼーションに対して陽性な、第
1図に示す489塩基のDNA断片を含む、新たなりロ
ーンを選択した。
次いで、このクローンのファージDNAをEcoRI断
片で切断し、562塩基の挿入断片を回収し、次いでこ
の断片をプラスミドベクターp’rz 19RのEco
R1部位に挿入した。更に該プラスミドをBspHIと
BamHIで切断し、513塩基の遺伝子断片を回収し
、これをプラスミドベクターpET−3dのNcoI〜
Bam旧部位に挿入して、組換えベクターpKMR3を
得た。pKMR3上には第1図で示される489塩基の
DNA断片が含まれる。また同様に、BspHI〜Ba
mHI断片を、別のプラスミドベクター(pTV119
N)のNeo I〜BamH1部位に挿入して、組換え
ベクターpNsK1を得た。pNsKl上には、第1図
で示される489塩基のDNA断片が含まれる。以上の
プラスミド構築の過程を、第4図に示す。
なお、組換えベクターpKMR3上の、C型肝炎ウィル
ス構造蛋白質遺伝子を含むオーブンリーディングフレー
ムの塩基配列と、対応するアミノ酸配列を第2図に、ま
た組換えベクターpNsKl上の、C型肝炎ウィルス構
造蛋白質遺伝子を含むオーブンリーディングフレームの
塩基配列と、対応するアミノ酸配列を第5図に示す。
以後、組換えベクターpKMR3のオーブンリーディン
グフレーム(第2図)から遺伝子発現して生産されるポ
リペプチドをC0RP、組換えベクターpNSKlのオ
ーブンリーディングフレーム(第5図)から遺伝子発現
して生産されるポリペプチドをC0RENl と呼ぶ。
実施例2 (ポリペプチドの製造) 形質転換直後の大腸菌HCVKMR3[プラスミドpK
MR3により形質転換された大腸菌BL21 (DE3
)]を3リットルのM92B培地(NH2Cl 0.3
%、KH2PO。
0.3%、Na2HPO,0,6%、NaCLo、5%
、Mg30.1mM、バクトドリブトン1%、グルコー
ス0.1%、アンピシリン50.czg/ml)で培養
し、OD 600が0.4となった時点で、IPTG 
(イソプロピルチオガラクトシド)を最終濃度か0.4
mMになるように添加し、引続き37度で2時間培養し
た。
菌体を集菌後、破砕し、SDSポリアクリルアミドゲル
電気泳動(SDS−PAGE)を行うと、分子量約2万
3千に相当する位置に濃いメインバンドが見られた。ま
たそれ以外にも、分子量2万3千以下にスメアなから、
かなり薄い一連のバンドの影が現れ、その中でも特に約
2万の位置には太い帯状の影が見られた。目的のものは
分子量約2万3千に位置するものであり、それ以下の分
子量のものは、何等かの理由でこれが分解したものであ
ろう。
次に、分取電気泳動を行い、泳動後のゲルを2M KC
I溶液に浸漬し、分子量23kdの位置に出現した白色
バンドを切り出し、0.1M )リス、0.1M  )
リシン、0.1%SDSの溶出液を使用して電気的に溶
出した。これを繰り返し行い、6mgの粗精製ポリペプ
チドを含む溶液が得られた。この粗精製ポリペプチドを
イオン交換クロマトグラフィー、逆相カラムクロマトグ
ラフィーを行うことにより精製し、最終的にポリペプチ
ド1.5o+gを得た。
精製したポリペプチド0.2mgを用い、N末端領域の
アミノ酸配列を、ABI mode1477A/120
Aアミノ酸配列決定システム(ABI社製)を使用して
決定した。キャリヤーにはバイオブレンプラス(ABr
社製)を用いた。こうして決定されたポリペプチドのN
東端から19残基までのアミノ酸配列はMet、Ser
、 ThrlAsn、 Pro、Lys、 Pro、G
ln、 Arg、 Lys。
Thr、 LysSArgSAsn、 Thr、 As
nSArgSArg、 Proてあり、これは遺伝子か
ら予想される配列と同一である。
更に精製ポリペプチド1.0mgを凍結乾燥し、該凍結
乾燥物に対して6N−HClを加えて溶解し、105℃
、22時間加水分解した。この加水分解物に対して日立
835型アミノ酸分析システム(日立製作所株製)を使
用して、アミノ酸組成を分析した。
アミノ酸組成の分析結果を以下に示すが、この結果は遺
伝子構造から予想されるものと同じであった。以下、ア
ミノ酸の種類、1分子あたりのアミノ酸組成の実測値(
かっこ内は配列から予想される計算値)を順に示すと、
Gly 25(24)、Ala19(19)、Val 
9(8)、Leu 14(15)、Ile 4(4)、
Met3(3)、Phe 2(2)、Pro 21(2
0)、Ser 10(11)、Thrlo(10)、A
sp 6(6)、Glu 7(7)、Lys 9(9)
、His 2(2)、Arg 25(26)、Tyr 
4(4)であった。
以上の結果から、得られたポリペプチドは第2図に示す
アミノ酸配列をもつポリペプチドであることか確認され
た。
実施例3 実施例2と同じ方法により、組換えベクターpNsK1
により形質転換された大腸菌HBIOIを培養し、ポリ
ペプチドC0RE−Nlを生産させた。そして、この培
養液100μlと、実施例2でポリペプチドC0REを
生産させた大腸菌培養液100μlとを、それぞれ5D
St気泳動して、ウェスタンブロッティングによる解析
を行った。ウェスタンブロッティングによる解析は以下
の手順で行った。まず蛋白質のブロッティングは、アト
−社製製品 ホライズプロット装置を用いて電気的に行
い、膜はイモピロンPvDFトランスファーメンブレン
(ミリポア社製品)を用い、その方法はアンダーセンら
の方法[J、 Biochem、 Biophys、 
Method、 Vol。
10、 p203(1984)、1に従って行った。次
に蛋白質が移しとられたイモピロンPVDF )ランス
ファーメンブレンに対して、−次抗体として正常人血清
または輸血後非A非B肝炎患者血清を反応させ、次に二
次抗体として第1表に示す抗体を反応させた。こうして
、アビジン/ビオチン化酵素複合体反応により、血清中
の抗HCV抗体(−次抗体)の検出を行った。またこの
実験はトービンらの方法[Proc、Nat1、Aca
d、Sci、、 U、S、A、、 Vo1、76、 p
4350(1979)、 ]に従って行った。
第1表 この結果、輸血後非A非B型慢性肝炎患者血清を使用し
た場合には、C0REでは約23kd、 C0RE−N
lでは約29kdに相当する位置に、特異的な陽性バン
ドが検出された。また正常人血清を使用した場合には、
これらのバンドは検出されなかった。このことより、本
発明により生産されたポリペプチドは、C型肝炎患者を
特異的に判定できることか判明した。
実施例4 実施例3と同じ方法により、種々のヒトの血液について
、ウェスタンブロッティングによる分析を行った。第2
表にその結果を示す。なお、表中の「No」は調べた検
体数であり、(A)はC100抗原を用いた市販のオー
ツHCVAbEL ISAキットにより、陽性と判定さ
れた検体数であり、(B)は、本発明によるC0RP抗
原によりウェスタンブロッティング分析で陽性と判定さ
れた検体数であり、rA+/B−Jは(A)で陽性、(
B)で陰性と判定された検体数であり、rA−/B+J
は(A)で陰性、(B)で陽性と判定された検体数であ
る。この結果、大腸菌で遺伝子発現されたC0RE蛋白
質が、HCV感染を検出するのに有効であることが確認
された。
(本頁以下余白) 第 表
【図面の簡単な説明】
第1図はHCV抗原活性を有するポリペプチドのアミノ
酸配列と、それをコードするDNA塩基配列を示す図で
あり、第2図は組換えベクターpKMR3上のドブ71
J−ディングフレームの塩基配列と、対応するアミノ酸
配列を示す図であり、第3図はHCVのSP4遺伝子断
片の塩基配列を示す図であり、第4図は組換えベクター
の構築図であり、第5図は組換えベクターpNsKl上
のオープンリーディングフレームの塩基配列と、対応す
るアミノ酸配列を示す図である。 Ec : EcoRI、 Bm: BamHI、 Bs
 : BspHI 。 Sc : 5acl 、 Nc : NcoI:ベクタ
一部位 ===コニクローニング遺伝子部位 −一一■:マルチブルクローニング部位(ベクター由来

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むC
    型肝炎ウィルスの構造蛋白質遺伝子。 【遺伝子配列があります。】 2、下記の塩基配列を含むC型肝炎ウィルスの構造蛋白
    質遺伝子。 【遺伝子配列があります。】 3、請求項1または請求項2で示されるC型肝炎ウィル
    スの構造蛋白質遺伝子を、大腸菌で遺伝子発現が可能な
    ベクターに組み込んで得た組換えベクター。 4、請求項3記載の組換えベクターにより形質転換され
    た大腸菌。 5、請求項4記載の大腸菌を培地に培養し、HCV抗原
    活性を有するポリペプチドを生産せしめ、培養物から該
    ポリペプチドを採取することを特徴とする、HCV抗原
    活性を有するポリペプチドの製造方法。 6、下記のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプ
    チド。 【遺伝子配列があります。】
JP2265228A 1990-10-04 1990-10-04 構造蛋白質遺伝子、組換えベクター、それにより形質転換された大腸菌、ポリペプチドおよびポリペプチドの製造方法 Pending JPH04144686A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998000548A1 (en) * 1996-06-28 1998-01-08 Lg Chemicals Co., Ltd. Hepatitis c surrogate virus for testing the activity of hepatitis c virus protease, a recombinant gene and a use thereof
KR19980069020A (ko) * 1997-02-26 1998-10-26 성재갑 히스티딘이 표지된 한국형 c 형 간염 바이러스의 비구조 단백질 3-4a 및 그의 제조방법
US6150087A (en) * 1991-06-24 2000-11-21 Chiron Corporation NANBV diagnostics and vaccines
US7576187B2 (en) 1996-09-24 2009-08-18 Genentech, Inc. Family of genes encoding apoptosis-related peptides, peptides encoded thereby and methods of use thereof
JP2012095674A (ja) * 2012-02-20 2012-05-24 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 動物細胞用新規発現ベクター

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