JPH09278794A - キメラ抗原ペプチド - Google Patents

キメラ抗原ペプチド

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JPH09278794A
JPH09278794A JP9027015A JP2701597A JPH09278794A JP H09278794 A JPH09278794 A JP H09278794A JP 9027015 A JP9027015 A JP 9027015A JP 2701597 A JP2701597 A JP 2701597A JP H09278794 A JPH09278794 A JP H09278794A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲のC型肝炎ウィルス(HCV)感染を
検出することができる抗原の提供。 【解決手段】 HCVポリペプチドのコア領域、NS3
領域及びNS4領域中のエピトープ領域を含むキメラ抗
原ペプチド。 【効果】 広範囲のHCV感染を高感度で検出すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広範囲のC型肝炎
ウィルス(HCV)の感染を検出することができる抗原
ペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】非A非B型肝炎は伝染性の肝炎でありウ
ィルスを媒体として伝播すると考えられている。非A非
B型肝炎の伝播経路はいまだ明らかになっていない部分
が多いが、輸血、血液製剤により引き起こされる非A非
B型肝炎は、輸血後肝炎として医療上の大きな問題点と
なっていた。1989年非A非B型肝炎に関連したウィ
ルス遺伝子の一部がクローニングされ、C型肝炎ウィル
ス(HCV)と命名された(1989年、Choo Q.-L.等、Sc
ience 、 244巻、p359-362)。ほぼ同時期に本出願人を
含む多くの研究グループによりHCV遺伝子が数多く単
離され、その構造上の特徴が明らかとなった。
【0003】推定されるHCV遺伝子は約9300〜9
500塩基からなる+鎖のRNAをゲノムとして持ち、
約3,000アミノ酸からなる一つながりのポリペプチ
ドをコードしている。予想されるアミノ酸配列はフラビ
ウィルスあるいはペスチウィルスと相同性を持ち、これ
らのウィルスに近縁のウィルスであろうと考えられてい
る。これらのウィルス構造との比較から、HCVゲノム
によってコードされるポリペプチドは、1本のポリペプ
チドとして細胞内において合成された後に、アミノ末端
から構造蛋白質であるコア、エンベロープ(E1)、N
S1またはE2(NS1/E2)と、非構造蛋白質であ
るNS2,NS3,NS4,NS5に切断され、それぞ
れの機能を果たすと考えられている(1991年、Houghto
n, M.等、Hepatology、14巻、p381-391)。
【0004】HCVの感染を調べるためには、HCVゲ
ノムによってコードされているこれらのポリペプチドに
よって、患者体内に誘発された抗体を検出する方法が一
般に用いられている。特にコア及びNS3,NS4に対
する抗体は、HCV患者の多数に検出されることから
(1991年、Houghton, M.等、Hepatology、14巻、p381-3
91)、これらのポリペプチドの一部を遺伝子工学的な手
法を用いて生産したものを抗原とした抗原抗体反応を検
出する試薬が作られ、HCVの感染の有無の判別に役立
って来た。しかしながら、広範囲のC型肝炎の感染をエ
ピトープペプチドのみを組合わせた単一のポリペプチド
で、高感度に検出できる抗原は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、広
範囲のC型肝炎ウィルス(HCV)の感染を高感度に検
出することができる抗原ペプチド、その製造方法、及び
この抗原ペプチドを用いたHCV感染の検出方法を提供
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明は、HCVポリペプチドのコア領域、NS3
領域及びNS4領域のそれぞれからの2以上のペプチド
領域を連結したポリペプチドから成るHCV抗体に対す
るキメラ抗原ペプチドを提供する。従って本発明は、H
CVポリペプチドのコア領域の少なくとも2個のエピト
ープ性ペプチド領域、NS3領域の2個のエピトープ性
ペプチド領域及びNS4領域の少なくとも2個のエピト
ープ性ペプチド領域を含んで成るHCVキメラ抗原ペプ
チドを提供する。なお、本発明のHCVキメラ抗原ペプ
チドは、HCVに感染したヒトが産生する抗体と特異的
に結合するものである。
【0007】さらに具体的には、本発明は、HCVポリ
ペプチドのコア領域に含まれる3個のポリペプチド領域
(C−1,CI及びCII)、NS3領域に含まれる2個
のアミノ酸領域(NS3−1及びNS3−2)並びにN
S4領域に含まれる4個のアミノ酸領域(NS4−I
1,NS4−I2,NS4−II1及びNS4−II2)を
含んで成る(但し、CI,NS4−I1及びNS4−I
2はI型HCVに由来し、そしてCII,NS4−II1及
びNS4−II2はII型HCVに由来する)、キメラ抗原
ペプチドを提供する。本発明はさらに、このアミノ酸配
列に対して80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を
有するキメラ抗原ペプチドを提供する。
【0008】本発明は、好ましくは、C−1がHCVポ
リペプチドのアミノ酸配列1−43(配列番号:36)
から成り、CIがI型HCVポリペプチドのアミノ酸配
列66−80(配列番号37)から成り、CIIがII型H
CVポリペプチドのアミノ酸配列66−80(配列番
号:38)から成り、NS3−1がHCVポリペプチド
のアミノ酸配列1238−1313(配列番号:39)
から成り、NS3−2がHCVポリペプチドのアミノ酸
配列1363−1460(配列番号:40)から成り、
NS4−I1がI型HCVポリペプチドのアミノ酸配列
1712−1750(配列番号:41)から成り、NS
4−I2がI型HCVポリペプチドのアミノ酸配列16
78−1705(配列番号:42)から成り、NS4−
II1がII型HCVポリペプチドのアミノ酸配列1716
−1750(配列番号:43)から成り、そしてNS4
−II2がII型HCVポリペプチドのアミノ酸配列169
0−1713(配列番号:44)から成るキメラ抗原ペ
プチドを提供する。本発明はまた、このアミノ酸配列に
対して80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有す
るキメラ抗原ペプチドを提供する。
【0009】本発明はさらに具体的には、遺伝子型グル
ープ1に属するHVCポリペプチドの第1238位〜第
1311位または第1238位〜第1313位のペプチ
ド領域、第1363位〜第1460位のペプチド領域、
第1712位〜1751位のペプチド領域、第66位〜
第80位のペプチド領域および第1686位〜第170
4位のペプチド領域;遺伝子型グループ2に属するHC
Vポリペプチドの第1716位〜第1751位のペプチ
ド領域、第66位〜第80位のペプチド領域及び第16
90位〜第1714位のペプチド領域;並びに遺伝子型
グループ1または2に属するHCVポリペプチドの第1
位〜第43位または第1位〜第42位のペプチド領域を
含んで成り、これらがエピトープ活性を有しないリンカ
ーペプチドにより連結されていてもよい単一ポリペプチ
ド、あるいは上記アミノ酸配列に対して80%以上の相
同性を有するアミノ酸配列を有する単一ポリペプチドか
ら成るHCVキメラ抗原ペプチドを提供する。
【0010】本発明はまた、上記キメラ抗原ペプチドを
コードするDNAを提供する。本発明はさらに、上記D
NAを含んで成るベクター、特に発現ベクターを提供す
る。本発明はまた、上記発現ベクターにより形質転換さ
れた宿主を提供する。本発明はさらに、上記宿主を培養
し、培養物からキメラ抗原ペプチドを採取することを特
徴とするキメラ抗原ペプチドの製造方法を提供する。本
発明はまた、HCV感染の検出方法であって、被検体を
上記キメラ抗原ペプチドと接触せしめ、抗原−抗体反応
が生じたか否かを判定することを特徴とする方法を提供
する。
【0011】本発明によって例示される手法に従えば、
抗原抗体反応を利用した方法に於て常に問題となる抗原
抗体間の非特異反応の軽減、抗原抗体間の特異反応の反
応性向上を達成することが出来、抗原抗体反応を利用し
た免疫学的診断方法に適用するためのペプチド抗原の機
能向上を達成出来る。また本発明によって例示されるポ
リペプチドを用いることにより、HCV感染患者血清中
のHCVに対する抗体を検出することが可能であり、H
CV感染の正しい判別に有用である。本発明によれば、
従来法では複数の抗原を生産しなければ達成できなかっ
た性能が1抗原で達成できる。その結果として従来法よ
りも、例えば生産回数の軽減、生産方法の簡便化、品質
管理など生産に関わる諸検査数の軽減と簡便化などの生
産面での効率化を図ることが可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】HCVの感染診断は、HCVその
ものが発見される前に、HCVが増殖するために必要な
情報をコードする遺伝子断片の一部が単離されたため、
それを遺伝子組換え技術により酵母を宿主として発現さ
せたものを用いた診断方法が用いられることとなった。
このいわゆる第一世代試薬と呼ばれるC100−3抗原
を用いた試薬(1989年、Kuo, G. 等、Science, 244, p3
62-364)により、HCV感染患者の約7割が検出できる
ようになったことが報告されている。
【0013】しかし、その後の検討により、C100−
3抗体は疑陽性が高く、現在ではC100−3抗原を除
くことにより感染の判別がより確かなものになることが
報告されるに至った(1994年、Zaaijer, H.L. 等、Vox
Sang., 66, p150 )。一般に特異/非特異反応比を向上
させる方法として、特異反応を生じさせるエピトープの
数を多くし、相対的に特異/非特異反応比を上昇させる
方法がとられている。この方法はHCV診断薬開発にお
いても用いられており、例えばいわゆる第一世代試薬か
ら第二世代試薬に移行した際には、C100−3にコア
領域、NS3領域の組換え抗原を加えることにより、C
100−3のみでは検出できなかった患者中の抗体を検
出できるようになった。
【0014】またその際にC100−3の感度が減少
し、結果的に非特異的な反応が減少した(1992年、飯野
四郎と日野邦彦、代謝、29, p503-511;1993年、林紀夫
等、日本臨床、51巻、p329-333)。この際にはC100
−3の疑陽性反応を生じさせる非特異反応が軽減したの
ではなく、特異反応を生じさせる領域(コア領域、NS
3領域)を加えることにより、相対的にC100−3の
反応性が低下し、結果として特異/非特異反応比が上昇
し、判別結果をより信頼できるものとなった。しかしな
がらこのようにして改良が加えられた検出試薬を用いて
も数多くの問題点が報告されている。
【0015】例えばもっとも新しい第3世代と呼ばれる
試薬を用いてもHCVが感染している患者の一部につい
て陽性判定をしない(1994年、B.C.Dow 等、Vox Sang.,
67巻、p236-237)、第3世代試薬の判定保留サンプル
にもPCRによってHCVの感染が裏づけられるものが
多く見いだされる(1994年、L.Dussaix 等、J.Clin.Mic
robiol., 32 巻、p2071-2075)などの報告があり更なる
改良が望まれている。本発明はこれらの一般的な手法と
は異なる手法により特異/非特異反応比を上昇させ、判
別結果の信頼性を向上させるものである。
【0016】つまり、本発明は、ある抗原が患者血清と
反応した場合に、特異的な、診断に重要な抗体結合配列
(エピトープ)により反応しているのか、非特異反応に
より結合しているのかを調べ、診断に重要な特異的反応
を生じさせる配列のみを選択し、一方解析より明らかに
なった非特異反応を呼ぶ配列を除いた人工的な遺伝子配
列からなる抗原を構築することにより本発明は成立す
る。
【0017】本発明を達成するにあたり、HCVポリペ
プチドのうち抗HCV抗体を検出するに必要十分な配列
を検討した。検討するためにコア領域(C11抗原:19
92年、M.Saito 等、Clin.Chem., 38巻、p2434-2439)、
NS3領域(C7抗原:1992年、M.Saito 等、Clin.Che
m., 38巻、p2434-2439)及びNS4抗原(C14−1,
C14−2:1994年、T.Tanaka等、Hepatol., 19巻、p1
347-1353)を用いた。NS5領域については、「NS5
領域と反応する患者血清は少なく、NS5抗原とのみ反
応する血清はほとんどなく、またこれらはHCVの存在
を示すPCRでは陰性であることから疑陽性と考えられ
る」との報告が多数あり(1994年、Lancet、 343巻、p8
53-854;1994年、S.Uyttendaele 等、Vox Sang., 66
巻、p122-129)検討に値しないものと判断した。
【0018】本発明を達成するために、必要十分である
領域から、さらに必要な配列、非特異反応を引き起こす
不必要な配列を最初に分類した。ポリペプチドからなる
抗原に存在するエピトープは、比較的短い連続したアミ
ノ酸で構成されるものと、一次構造上離れた部位にある
アミノ酸が高次構造を組むことによって生じるものがあ
る(免疫学辞典:東京化学同人、1993年)。
【0019】エピトープを決定する代表的な方法とし
て、Geysen等の開発したPEPSCAN法(1987年、Ge
ysen等、J.Immunol.Meth., 102巻、p259-274)がある
が、この方法では、比較的短鎖のペプチドを固相上にて
合成させたものと抗体とを反応させることから、比較的
短い(6〜8アミノ酸長)連続したアミノ酸で構成され
るエピトープを決定するのに適している。しかし同方法
では、一次構造上離れた部位にあるアミノ酸が高次構造
を組んだエピトープは検出されにくい。そこでエピトー
プ解析は化学的に合成した、または遺伝子工学的に合成
した比較的長鎖、アミノ酸長として20〜60のポリペ
プチドを用いて行う方が望ましい。
【0020】コア領域のエピトープ解析 HCVポリペプチドの1から160番目のアミノ酸に対
して、1から20、11から30、21から40のよう
に10アミノ酸からなり、それぞれが20アミノ酸長の
ペプチドを化学合成した。これらと患者血清との反応性
を検討したところ、患者血清と強く反応したペプチドは
1から40に属するものがほとんどであり、これらは強
い抗原性を示すエピトープであることが分かった。一方
既に本出願人等によって明らかにされているように、H
CVポリペプチドのコア領域にグループ1,2のHCV
感染により反応性の異なる領域が存在する(特願平6−
232073)。その領域とは61から80にあたる領
域である。この領域についてグループIとIIを比較した
例を下に示す。
【0021】
【表1】
【0022】上記の領域に於てグループ間でアミノ酸配
列は保存されているのに対し、グループ間でアミノ酸配
列が異なっていることは明白である。この領域の配列が
抗原性を持ち、グループ判別の抗原として用いることが
可能か否かは、それぞれのアミノ酸配列を持つペプチド
を作成し、それらが患者血清と反応するか否かを調べる
ことにより明らかとなる。
【0023】実施例1に検討した結果を記載した。血清
との反応性はNS4領域を用いた場合の反応性と比較す
ると反応する血清数は少ないことから、グループ判別の
ための主要なエピトープを提供しているとは考えられな
い。しかしながらHCVグループ特異的に反応している
ことは、PCR及びNS4領域を用いた判別方法により
明らかとなった。さらに詳細に検討すると、NS4領域
には反応せず、この領域にのみグループ特異的に反応す
る患者血清が、グループIの血清に於て少数ながら存在
することが明らかになった。
【0024】実施例1で示したものと同様の結果は、町
田等によって〔Machida et al., Hepatology, (1992) 1
6 : 886-891 〕、65から81の領域の配列を持つペプ
チドを用いて示されている。故にコア領域からはHCV
診断に必要なエピトープ配列は1から40番目の配列
と、グループ1 HCVの65から80、グループ2
HCVの65から80番目の配列であることが判明し
た。
【0025】NS3領域のエピトープ解析 NS3領域の一部、HCVポリペプチドの1221から
1473までからなるポリペプチドに結合する抗体は、
多くの患者血清中に認められ、強い抗原性が認められる
(特願平2−339589)。この領域のうち特異的反
応に重要な領域を限定するため、HCVポリペプチドの
1221から1281(C7−1)、1265から13
30(C7−2)、1308から1371(C7−
3)、1340から1409(C7−4)、1388か
ら1443(C7−5)、1409から1473(C7
−6)の配列を持つペプチドを遺伝子工学的に作成し、
患者血清中の抗体との反応性を検討した。
【0026】その結果C7−2,C7−5及びC7−6
が患者血清の比較的多くと反応した。しかしながら、全
体(1221から1473)と反応する血清のうち、C
7−1からC7−6までの何れかに反応する血清の割合
は約60%しかなく、用いた組換え抗原が比較的長鎖に
も関わらず、反応性が消失してしまうエピトープ、つま
り一次構造上離れた部位にあるアミノ酸が高次構造を組
んだ強い構造エピトープが存在していることを示す。一
方C7−3は患者血清ともよく反応したが、健常人血清
の多くとも反応し、この領域には非特異反応を生じせし
める配列が存在することが分かった。
【0027】次にこのような高次構造依存的なエピトー
プを生じさせる領域が何れに存在するのかを調べた。H
CVポリペプチドの1340から1473からなる比較
的長鎖のポリペプチド、C7−46、を作成し患者血清
との反応性を検討した。この比較的長鎖のペプチドは患
者血清の多くと反応し、その反応する血清は、C7−
4,C7−5,C7−6の何れかに反応する血清と、こ
れらには反応しないが、長鎖のC7−46には反応する
血清から成り立っていた。
【0028】このことから、C7−46という長鎖にす
ることにより、高次構造依存的なエピトープが構成さ
れ、反応性が向上したことが示された。C7−46の反
応性はさらに短くしたC7−Nativeでも保持され
ていた。これらの結果から、NS3領域のエピトープ領
域としては、C7−2を含む1238から1311番目
の配列と、C7−46の一部、つまり1366から14
60番目の配列が抗HCV抗体検出に必要十分であるこ
とが判明した。
【0029】NS4領域ペプチドのエピトープ解析 NS4領域の一部をコードするC14−1−2抗原、C
14−2−2抗原は、それぞれHCVのグループ1、グ
ループ2に感染した患者の血清中の抗体と反応する(特
願平5−194185)。従来HCV感染判別に用いて
いるNS4領域からなるC100−3抗原、およびC1
00−3抗原の一部からなる5−1−1抗原はC14−
1−2抗原と似た反応性を呈する。すなわち従来用いら
れているC100−3抗原、およびC100−3抗原の
一部からなる5−1−1抗原はグループ1に感染した患
者の血清とはよく反応するものの、グループ2に感染し
た患者血清との反応性が低い。
【0030】そのため、NS4領域を用いてHCV感染
の有無を検出するためにはグループ1,2の何れのHC
Vに感染していても反応する抗原でなければならない。
そこで本発明者等はC14−1−2,C14−2−2抗
原のエピトープを組み合わせることにより、既に用いら
れている抗原の機能を増強させることに成功し、この組
み合わせた抗原ポリペプチドを最適なHCV抗体検出の
ための抗原の一部として用いることにした。
【0031】これらのポリペプチドに存在するエピトー
プは、ペプチドを用いた阻害実験により決定した。実施
例2に具体的な方法を記載したが、C14−1−2抗原
と患者血清中の抗体との反応は、ペプチド1−W,1−
X,1−Yを反応に加えることにより阻害され、さらに
1−Wで阻害が認められたものについては、1−Wの配
列を分断化した配列を持つ1−Waを加えると反応の阻
害が認められた。一方C14−2−2抗原と患者血清中
の抗体との反応は、ペプチド2−W,2−X,2−Yを
反応に加えることにより阻害され、さらに2−Wで阻害
が認められたものについては、2−Wの配列を分断化し
た配列を持つ2−Waを加えると反応の阻害が認められ
た。
【0032】これらの結果からグループ1 HCV感染
患者血清中に有る抗体のエピトープは、グループ1 H
CVのポリペプチド配列の1712から1750番目と
1678から1705番目の配列にあり、グループ2
HCV感染患者血清中に有る抗体のエピトープはグルー
プ2 HCVのポリペプチド配列の1716から175
0番目と1690から1713番目にあることが判明し
た。
【0033】エピトープキメラ抗原の設計 本発明によって可能となったエピトープキメラ抗原は、
明らかになったエピトープをただ単純に結合させること
では不十分である。単純にエピトープ配列を組み合わせ
た場合には、エピトープの結合によって生じる配列が、
新たなエピトープとなり、非特異反応を生じさせる可能
性が生じる。またペプチドが短鎖の場合には、NS3領
域のエピトープ解析で示したように、エピトープとして
機能しないことがある。そのため、ペプチドの鎖長を長
くすることにより、短鎖ペプチドでは見いだせなかった
このような配列がエピトープとして機能し、目的とする
機能以外の働きをする可能性がある。
【0034】本発明は、このような問題点を解決する方
法をも示すものである。エピトープキメラ抗原は以下の
手順に従うことにより効率的に設計することが出来る。
始めにエピトープペプチドの性質を調べることが重要で
ある。即ちエピトープはそれに結合する抗体の結合部位
(パラトープ)と水素結合、イオン結合、ファンデルワ
ールス力、疎水結合等により非共有的に結合する。結合
が成立するためにはエピトープ上のこれらの力が作用す
る部位と、パラトープ上の作用する部位とが一定の空間
配置を取ることが必要である。
【0035】すなわちエピトープとして機能する配列か
らなるペプチドが、エピトープとして機能するために
は、パラトープに結合出来る立体構造を取ることが必要
である。一方ペプチドの高次構造は、ペプチドの長さが
変わる、ペプチドにアミノ酸が付加されることにより変
化することから、エピトープキメラ抗原において、エピ
トープペプチドを単に付加した場合には抗原性を失う可
能性が生じる。そのためエピトープキメラ抗原を設計す
る際にはエピトープキメラ抗原にエピトープペプチドを
導入することにより抗体陽性のHCV感染患者血清との
反応性を向上させるための工夫をする必要がある。その
ため組み合わせるエピトープペプチドの本来の構造につ
いての情報が必要である。
【0036】エピトープペプチドの構造を知るために
は、結晶構造のエックス線回析、核磁気共鳴(NMR)
分析により構造が分析出来ているものであれば、それを
用いれば良いが、一般にはこのような例は少ないことか
ら、アミノ酸配列からその2次構造予測を行う方法、例
えばChouとFasman等によって開発された計算式〔Chou
P.Y. & Fasman G.D. (1974) Biochemistry 13:211-222
; Chou P.Y. & Fasman G.D. (1974) Biochemistry 1
3:222-245 ; Chou P.Y. & Fasman G.D. (1978) Ann.Re
v.Biochem. 47:251-276 〕やRobson等によって開発さ
れた計算式〔Robson B. & Suzuki E. (1976) J.Mol.Bio
l. 107:327-356 ; Garnier, J., OsguthorpeD.J. & Ro
bson B. (1978) J.Mol.Biol. 120 : 97-120〕などを利
用し解析を行う。
【0037】さらにHoppとWoods 〔Hopp T.P. & Woods
K.R. (1981) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:3824-3828
〕やKyteとDoolittle 〔Kyte J. & Doolittle R.F. (1
982)J.Mol.Biol. 157 : 105-132 〕等によって開発され
た計算式に従い、蛋白質の疎水−親水プロットを行いエ
ピトープペプチドが示す性質に関する情報を得ておくこ
とが好ましい。さらにJameson とWolf〔Jameson B.A. &
Wolf H. (1988) Comput.Applic. in Biosciences 4 :
181-186 〕によって提唱されている計算式に従い、目的
とするペプチドの抗原性に関しての予測した性質も知っ
ておくことは好ましいことである。
【0038】さらにJanin 等やEmini 等によって提唱さ
れている表面部位の予測法〔JaminJ., Wodak S., Levit
t M. & Maigret B. (1978) J.Mol.Biol. 125 : 357-386
;Emini E., Hughes J.V., Perlow D.S., & Boger J.
(1965) J.Biol. 55 : 836-839〕、Karplus 等によって
提唱されている蛋白質の可塑性予測法〔Karplus P.A.&
Schulz G.E. (1985) Naturwiss. 72 : 212-213 〕で得
られる情報も抗原性を予想する際に役立つ。
【0039】エピトープキメラ抗原の設計においては、
上記の予測方法を参考に、組み合わせるエピトープペプ
チドの導入により抗体陽性のHCV感染患者血清との反
応性を向上させるように、さらに組み合わせることによ
り健常者血清と反応しないようなリンカーペプチドを結
合するように注意を払う必要がある。本発明のエピトー
プキメラ抗原を完成させるためには、上記のような予測
法に基づき遺伝子設計を行なうのみでは不十分であり、
さらにそれを発現させ、抗体陽性のHCV感染患者血清
との反応性を確認し、さらに多数の健常者血清を用い、
非特異的な反応を生じていないことを確認することが必
要である。
【0040】上記の設計方針に基づき設計を行ない、大
腸菌を用いて発現精製した異なる並びの抗原の機能を、
上記の機能確認方法により確かめることにより、配列番
号1に示したアミノ酸配列中、第18位のアミノ酸Th
r以後のアミノ酸配列からなるエピトープキメラ抗原を
完成するに至った。この抗原においてエピトープ断片は
(1238−1313;グループ1)−(1363−1
460;グループ1)−(1712−1750;グルー
プ1)−(66−80;グループ1)−(1678−1
705;グループ1)−(1716−1750;グルー
プ2)−(66−80;グループ2)−(1690−1
713;グループ2)−(1−43)の並びで結合され
ている。この配列が好ましい抗原配列の様態の一つであ
るが、上記の設計方針と機能確認方法に従えば他の並び
も可能である。
【0041】例えば、(1238−1313;グループ
1様)−(1363−1460;グループ1様)−(1
712−1751;グループ1様)−(66−80;グ
ループ1様)−(1686−1704;グループ1様)
−(1716−1751;グループ2)−(66−8
0;グループ2)−(1690−1713;グループ
2)−(1−42;グループ1様)のエピトープ断片か
らなる抗原は、好ましい配列の様態の一つとして例示さ
れる。ここで、「グループ1様」とは、対応する領域の
グループ1のアミノ酸配列に対して相同性の高いアミノ
酸配列を意味する。
【0042】上記の方針に基づいて設計されたキメラ抗
原ペプチドの全アミノ酸配列の例を配列番号:47に示
す。この配列中、3位のアミノ酸Thr以後のアミノ酸
配列がキメラ抗原ペプチドのアミノ酸配列である。配列
番号:1に示すアミノ酸配列を有するポリペプチド及び
配列番号:47に示すアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドはいずれも、本願発明の抗原性を有することが確認さ
れており、且つ配列番号:1のアミノ酸配列と配列番
号:47に示すアミノ酸配列とは約80%の相同性を有
する。従って、天然配列に基づく、配列番号:1に示す
アミノ酸配列に対して80%以上のアミノ酸配列の相同
性を有するアミノ酸配列を有し、且つHCVに感染した
ヒトが産生する抗体と特異的に結合する抗原ペプチドも
本発明の範囲に含まれる。
【0043】エピトープキメラ抗原の作成 前述の方法で設計したエピトープキメラ抗原は、種々の
原理に基づく化学合成法により作成することが可能であ
るが、遺伝子工学的な手法を用いて作成することも可能
である。遺伝子工学的な手法とは、配列番号:1に示さ
れるアミノ酸配列中、少なくとも18位のアミノ酸Th
r以後のアミノ酸配列又は配列番号:47に示すアミノ
酸配列中第3位のThr以後のアミノ酸配列あるいはそ
の部分配列を有するペプチドをコードするDNA断片
を、HCVゲノムRNAやそれのcDNAから業界で一
般的に用いられている方法により単離する過程、もしく
は化学的に合成する過程、及びこれらの技術を組み合わ
せて得る工程を含む。
【0044】また上記ペプチドをコードするDNA断片
を含む複製可能な発現ベクターを構築する過程、前記発
現ベクターを宿主細胞に導入し、ペプチドを発現する形
質転換体を得る過程、さらに前記形質転換体を培養し発
現産物を発現させる工程、及び発現したペプチドを回収
する工程を含む。例えば配列番号1に示すアミノ酸配列
中第18位のThr以後のアミノ酸配列又は配列番号:
47に示すアミノ酸配列中第3位のThr以後のアミノ
酸配列からなるペプチドをコードするDNA断片は実施
例4又は7に示すように作成することが可能である。さ
らに実施例5又は7に示す様に形質転換体を取得し、実
施例5及び8に示すようにして形質転換体を培養し、該
ペプチドを分離、回収することが可能である。
【0045】遺伝子工学的な手法に於て発現に用いる発
現ベクターとしては、実施例に開示されている大腸菌を
宿主とし、大腸菌トリプトファンオペロンの制御下に発
現させるベクター以外にも、大腸菌を宿主としては、大
腸菌トリプトファンオペロン以外にもTacプロモータ
ー、Trcプロモーター、lacプロモーター、Pho
Aプロモーター、λプロモーター等を利用したベクター
を用いることが可能である。
【0046】また大腸菌以外にも酵母を宿主とし、解糖
系遺伝子、たとえばグリセロアルデヒド−3−燐酸デヒ
ドロゲナーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼI,II、ピ
ルビン酸キナーゼ、ホスホグリセリンキナーゼ、トリオ
ースイソメラーゼ等の酵母で慣用に用いられているプロ
モーターを利用した発現ベクターを用いて発現させるこ
とも可能である。さらに昆虫細胞を宿主としバキュロウ
ィルスをベクターとした発現系、哺乳類細胞例えばCH
O細胞や、COS細胞Hela細胞等を宿主とし、慣用
に用いられる組み込み型発現ベクターやワクチニアウィ
ルスをベクターとした発現系、アデノウィルスや慣用に
用いられるウィルスをベクターとした発現系を利用して
も発現可能である。
【0047】さらに遺伝子工学的手法を用いる場合に
は、キメラ抗原ペプチドを他のペプチドとの融合蛋白質
として発現させることも慣用に用いられる手段である。
かのごとく作成したキメラ抗原は実施例6及び9に示す
ようにHCV患者血清中の抗HCV抗体を検出すること
が可能である。
【0048】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は実施例に限定されるものでは無いことは、
上述のごとく明らかである。実施例1コア領域のエピトープの解析 配列番号2及び3の配列を持つペプチドをアプライドバ
イオシステム社のペプチド合成機(Model:430
A)を用いて合成し、逆相クロマトグラフィーにより目
的のペプチドを精製した。精製したペプチドが目的の配
列であることはアミノ酸シークエンサーの分析により確
認した。
【0049】このペプチドを2.5μg/mlの濃度とな
るように8M尿素を含む0.1Mの燐酸緩衝液(pH7.
5)に希釈した。希釈した抗原をヌンク社のマルチモジ
ュールプレートにウェルあたり100μlのせ、室温に
2時間静置した。抗原希釈液を除いた後、ウェルあたり
100μlのブロッキング液〔0.5%カゼイン、0.
15M NaCl、2.5mM EDTA、0.1M燐酸
緩衝液(pH7.0)〕を加え室温に2時間静置し抗原を
プレートに固定した。
【0050】各ウェルに検体希釈液〔0.5%カゼイ
ン、0.5M NaCl、2.5mMEDTA、0.1M
燐酸緩衝液(pH7.0)〕によって11倍に希釈した非
A非B型慢性肝炎患者血清100μlを加え45分静置
した。ウェルを0.1% Tween20を含むPBS
で洗浄した後、100μlのホースラディッシュパーオ
キシダーゼによって標識された抗ヒトIgG抗体を加
え、45分静置した。ウェルを0.1% Tween2
0を含むPBSで洗浄した後、常法に従い、発色法によ
り酵素活性を計測した。その結果を表2にまとめて示
す。
【0051】
【表2】
【0052】この結果、配列番号:2及び3に示すアミ
ノ酸配列がそれぞれI型HCVポリペプチド及びII型H
CVポリペプチドに対応していることが確認された。実施例2NS3領域のエピトープ解析 NS3領域の部分配列を持つ断片を得るため、表3に示
す配列を持つ12種類のプライマーDNAをDNA合成
機(ABI 社、Model 394AまたはMilligen/Bi
osearch 社、Model 8700)を用いて合成し
た。
【0053】
【表3】
【0054】NS3領域を含むDNA p3N2(特開平5−8
4,085)1ngを鋳型とし、1Fと1R、2Fと2
R、3Fと3R、4Fと4R、5Fと5R、または6F
と6Rの組み合わせでプライマーをそれぞれ100pmol
用いPCR(polymerase chainreaction )を行ない、
1Fと1RではHCVポリペプチド1221から128
1に相当する領域をコードする断片(C7−1断片)、
2Fと2Rでは1265から1330に相当する領域を
コードする断片(C7−2断片)、3Fと3Rでは13
08から1371に相当する領域をコードする断片(C
7−3断片)、4Fと4Rでは1340から1409に
相当する領域をコードする断片(C7−4断片)、5F
と5Rでは1388から1443に相当する領域をコー
ドする断片(C7−5断片)、または6Fと6Rでは1
409から1473に相当する領域をコードする断片
(C7−6断片)、さらに4Fと6Rにより1340か
ら1473に相当する断片C7−46を得た。
【0055】増幅されたDNA断片は2%アガロース電
気泳動により分離し、Mermaid Kit(Bio101社)を用い
アガロース断片から回収した。回収した断片はpGEM
−T(Promega 社)を用いてクローニングし、Dye term
inator cyclesequencing kit(ABI)を用いDNA sequencer
(ABI:Model 373A)により分析することにより塩基配
列を決定し、目的の断片がクローニング出来ていること
を確認した。
【0056】断片がクローニングされたプラスミドDN
AをEcoRI,BamHIで切断し、2%アガロース
電気泳動により分離し、Mermaid Kit (Bio101社)を用
いC7−1からC7−6断片をそれぞれ回収した。回収
した断片をtrc promoterによりTrpEとの融合蛋白質
として発現させるためのベクターptrcTrpEにク
ローニングすることによりpC7−1,pC7−2,p
C7−3,pC7−4,pC7−5,pC7−6を得
た。またC7−46については、Mermaid Kit (Bio101
社)を用い回収した断片をpAT−TrpEにクローニ
ングすることによりpC7−46を得た。これらのプラ
スミドによる大腸菌TOP−10株(Invitrogen社)の
形質転換体を用い、組換え抗原を発現させた。
【0057】組換え抗原の発現は、C7−1からC7−
6に関しては、形質転換体をアンピシリンを含むLB培
地でOD600が0.5に達するまで37℃で振蕩培養
し、IPTG(isopropyl-β-D-thiogalacto-pyranosid
e )を終濃度0.4mMとなるよう加えた後さらに37℃
で4時間振蕩培養することにより行なった。抗原は、誘
導発現させた菌体を集め、1g菌体あたり5mlの細胞溶
解液〔50mM Tris−HCl(pH8.5)、30mM
NaCl、5mM EDTA、200μg/ml lysozym
e 〕に懸濁し、37℃に保温することにより細胞壁を溶
解した後、超音波処理により破砕することによって得ら
れる不溶性分画から精製した。各抗原はC7−6を除き
4Mまたは6Mの尿素を加えた緩衝液〔50mM Tri
s−HCl(pH8.0)〕により抽出させることが出
来、C7−6については4M塩酸グアニジンを加えた緩
衝液により抽出した。
【0058】C7−1は抽出液から陽イオン交換カラム
クロマトグラフィーにより、C7−2の場合には陰イオ
ン交換カラムクロマトグラフィー及び逆相カラムクロマ
トグラフィーにより、C7−3は陰イオン交換カラムク
ロマトグラフィーとゲル濾過を組み合わせることによ
り、C7−4は逆相カラムクロマトグラフィーにより、
C7−5とC7−6は陰イオン交換カラムクロマトグラ
フィーにより抽出液から精製した。
【0059】C7Nは以下のように構築した。オリゴヌ
クレオチドプライマーはフォスファアミダイト法により
Cyclone Plus DNA合成機(MILLIPORE社) を用いメーカー
の合成用プロトコールに従い合成した。合成したオリゴ
ヌクレオチドプライマーの配列を次に示す。 C7S2:5′−GGAATTCGAGGAGGTGGCCCTGTCTAACACT −
3′(配列番号:45)、 C7AS2:5′−GGGATCCTTACTGGGTGACGCATGTGTTACAG
TC−3′(配列番号:46)。
【0060】上記のプライマーを用いC7Nの発現用の
フラグメントをPCRによって得、ベクターへクローニ
ング後、配列を確認した。まずプラスミドC11−7
(特開平5−84,085)1μl(1ng)、10×反
応緩衝液#1 10μl、20mM dNTP’s 10μ
l、プライマーC7S2及びC7AS2をそれぞれ1μ
l(各20pmol)、並びにPfuDNAポリメラーゼ1
μl(STRATAGENE社:2.5U)を加え、95℃5分、
50℃5分及び72℃3分反応させた。その後、94℃
1分、50℃1分、72℃1分のサイクルで30回反応
させ、最後に72℃で5分間加温した。このPCR反応
液を3% NuSieve3:1アガロース(FMC Bioproducts
社)で電気泳動したところ、約350bpのPCR産物が
得られた。
【0061】PCR産物をゲルから切り出し、 Gene Cl
ean IIキット(Bio 101社)を用いて精製し、10μlの
TE溶液(10mM Tris−HCl(pH7.5)、1
mMEDTA)に回収した。回収したDNA 5μlにp
GEM−Tベクター(Promega社)1μl(50ng/μ
l)、10×T4DNAリガーゼバッファー1μl、T
4DNAリガーゼ1μl(Promega社:1 Weissユニット
/μl)、滅菌蒸留水2μlを加え16℃で3時間反応
させた。
【0062】この反応液5μlを用い大腸菌XL−1bl
ueを井上らの方法 (Inoue et al, Gene, 96 (1990) 23-
28) に従って形質転換させX−gal、IPTGを含む
L−ampプレートに蒔き、白色のコロニーを選択する
事によりアンピシリン耐性で、βガラクトシダーゼ欠損
のプラスミドを持つコロニーを得た。この白色のコロニ
ーをアンピシリン50mg/mlを添加したLB培地3mlで
一昼夜培養し、プラスミド自動分離装置(KURAB
O:PI−100)でプラスミドDNAを回収した。こ
のプラスミドDNAを制限酵素ApaI及びSacIで
切断し、目的の長さのフラグメントを含んだプラスミド
DNAを選択した。
【0063】得られたプラスミドDNAはWizerdTM Min
ipreps DNA Purification System(Promega社) を用い、
メーカーのプロトコールに従い精製した。精製したDN
AをPRISMTM Ready Reaction dyeDeoxyTM terminator c
ycle Sequencing Kit (Applied Biosystems社) を用い
T7プライマー(Applied Biosystems社) でメーカーの
推奨する方法に従って反応させた。この反応産物を37
0DNAシーケンサー(Applied Biosystems社) で解析
し、塩基配列を決定した。正しい配列のクローンをpG
EM−C7Nと命名した。
【0064】次にpGEM−C7NのDNAフラグメン
トをTrpEプロモーターを持つ発現用ベクターpAT
−Trpに組み込んだ。pGEM−C7N 1μgを制
限酵素EcoRI及びBamHIで切断し、3% NuSie
ve3:1アガロース(FMC Bioproducts社) で電気泳動
し、約350bpのDNAフラグメントが得られた。この
DNAフラグメントをゲルから切り出し、Gene Clean I
Iキットを用いて精製し、10μlのTE溶液に回収し
た。このDNAフラグメント5μlに制限酵素EcoR
I,BamHIで切断したTrpプロモーターを持つ発
現ベクターpAT−TrpE(特開平5−84,08
5)1μl(50ng/μl)、10×T4DNAリガー
ゼバッファー1μl、T4DNAリガーゼ1μl(1 W
eissユニット/μl)及び滅菌蒸留水2μlを加え、1
6℃で3時間反応させた。
【0065】この反応液5μlを用い大腸菌XL−1bl
ueを井上らの方法に従って形質転換させた。このコロニ
ーをアンピシリン50μg/mlを添加したLB培地3ml
で一晩培養し、プラスミド自動分離装置(KURAB
O:PI−100)でプラスミドDNAを回収した。こ
のプラスミドDNAを制限酵素EcoRI及びBamH
Iで切断し、目的の長さのフラグメントを含んだプラス
ミドを選択した。目的のプラスミドを含んだ大腸菌を1
00μg/mlのアンピシリンを含んだM9CA培地で一
晩培養し、大腸菌を回収し、菌体蛋白質を回収しSDS
−PAGEを行いアクリルアミドゲルをCBB染色し、
目的とする14Kの分子量の蛋白質を確認した。
【0066】発現が確認された大腸菌を 100μg/mlの
アンピシリンを含んだM9CA培地3Lで一晩培養し、
大腸菌を遠心分離で回収した。大腸菌1gにつき5mlの
溶解緩衝液(50mM Tris−HCl pH8.0/3
0mM NaCl/5mM EDTA)に懸濁し、リゾチー
ム1mgを加えて37℃で1時間震盪した。これを150
W、90秒の条件で2回ソニケーションし細胞を破砕し
た。これを15K、30分間4℃で遠心分離して得られ
た沈殿に緩衝液A(50mM Tris−HClpH8.
0)を加えて懸濁後、1500rpm 、5ストロークの条
件でホモジェナイズした。
【0067】これを15K、15分間4℃で遠心分離し
て得られた沈殿を緩衝液Aで洗浄、再び遠心分離を行っ
た。得られた沈殿に2M尿素を含んだ緩衝液Aを加えて
懸濁し、15K、15分間4℃で遠心分離して上清と沈
殿を得た。沈殿に対して同様の操作を4M,6M尿素に
ついても行った。尿素抽出後、それぞれの操作で得られ
た抽出物についてSDS−PAGE電気泳動を行い、C
BB染色を行うことによって目的の蛋白がどの画分に来
たかを確かめた。目的の蛋白質は夾雑物とともに4M尿
素抽出液中に存在した。
【0068】4M尿素抽出液をQ sepharose(16/1
0)にかけ、0.4ml/分の流速で15分間、0−0.
3M NaClで溶出した。O.D.280nmの吸収ピ
ークを示した溶出画分をゲル濾過カラムHiload Superde
x 75pg(26/60×2)にかけ、緩衝液B(50mM
酢酸ナトリウムpH5.5/4M尿素/0.2M NaC
l/5mM DTT)で溶出した。SDS−PAGEで蛋
白質を分離確認したところほぼ単一の蛋白質として分離
できた。目的蛋白質の存在する画分を50mM Tris
−HCl pH8.0/0.4M尿素に透析し、DTTを
除いた。
【0069】精製した抗原はSDS−PAGEにより純
度を検定した。精製した抗原を2.5μg/mlの濃度と
なるように8M尿素を含む0.1Mの燐酸緩衝液(pH
7.5)に希釈した。希釈した抗原をヌンク社のマルチ
モジュールプレートにウェルあたり200μlのせ、室
温に2時間静置した。抗原希釈液を除いた後、ウェルあ
たり200μlのブロッキング液〔0.5%カゼイン、
0.15M NaCl、2.5mM EDTA、0.1M
燐酸緩衝液(pH7.0)〕を加え室温に2時間静置し
た。
【0070】このように抗原をプレートに固定した。検
体20μlに検体希釈液を200μl加えた後に抗原を
固定したプレートに加えた。30℃1時間反応させた
後、洗浄を行ない、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG
(マウスモノクローナル抗体)を加え30℃1時間反応
させた。洗浄した後、o−フェニレンジアミン溶液を加
え、30℃1時間反応させた後1M硫酸溶液を加えるこ
とにより反応を停止させ、比色計で492nmの発色を測
定した。
【0071】陽性陰性の判定は、第2世代HCV検出試
薬(イムチェックHCVコクサイ:国際試薬株式会社)
を用いて判定が陰性になった血清からなる群(56例)
の分布からそれぞれの抗原を用いた場合の陽性判定値を
求めて判断した。陽性陰性の判定を行った血清は、第2
世代HCV検出試薬(イムチェックHCVコクサイ:国
際試薬株式会社)を用いて判定が陽性になった血清から
なる群(42例)を用いた。これらの血清はいずれもC
7抗原に対する反応性は陽性を示す。各種抗原の陽性率
(カット中)は、C7−1(9.5%)、C7−2(2
8.6%)、C7−3(0%)、C7−4(0%)、C
7−5(31.0%)、C7−6(11.9%)、C7
−46(100%)、C7−Native(100%)であっ
た。
【0072】実施例3C14−1−2抗原のエピトー
プ解析 精製したC14−1−2ペプチドを2.5μg/mlの濃
度となるように8M尿素を含む0.1Mの燐酸緩衝液
(pH7.5)に希釈した。希釈した抗原をヌンク社のマ
ルチモジュールプレートにウェルあたり200μlの
せ、室温に2時間静置した。抗原希釈液を除いた後、ウ
ェルあたり200μlのブロッキング液〔0.5%カゼ
イン、0.15M NaCl、2.5mM EDTA、
0.1M燐酸緩衝液(pH7.0)〕を加え室温に2時間
静置した。このように抗原をプレートに固定した。
【0073】検体20μlと化学合成したペプチド
(0.1mg/ml)20μlを等量混和し、室温1時間静
置した。これに検体希釈液を200μl加えた後にペプ
チドを固定したプレートに加えた。30℃1時間反応さ
せた後、洗浄を行ない、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトI
gG(マウスモノクローナル抗体)を加え30℃1時間
反応させた。洗浄した後、o−フェニレンジアミン溶液
を加え、30℃1時間反応させた後1M硫酸溶液を加え
ることにより反応を停止させ、比色計で492nmの発色
を測定した。結果を表4に示す。
【0074】
【表4】
【0075】表4に示した検体は全てHCVグループI
に属すことはtrpE・C14−1−2(特願平5−1
94185号)との反応性より明らかであり、グループ
Iの配列を持つペプチドを加えることによりtrpE・
C14−1−2との反応が阻害されていることが明らか
である。これらの結果からC14−1−2抗原に於て患
者血清中の抗体は阻害のかかったペプチドにエピトープ
が存在していることが明らかになった。
【0076】実施例4エピトープキメラ抗原ペプチド
をコードする遺伝子の作成 表5に示すDNAをDNA合成機(ABI : Model 394Aま
たはMillipore : Model 8700)を用いて合成した。
【0077】
【表5】
【0078】EP1及びEP2Rはグループ1のHCV
cDNAから1712−1750番目のペプチドをコ
ードする配列を取り出すためのプライマーである。EP
5とEP6はグループ1のHCV cDNAからペプチ
ド1678−1705番目のペプチドをコードする配列
を取り出すためのプライマーである。またC7EP1F
とC7EP1Rは1238−1313番目のペプチドを
コードする配列を、C7EP2FとC7EP2Rは13
63−1460番目のペプチドをコードする配列を、c
oreNFとcoreNRは1−43番目のペプチドを
コードする配列を取り出すためのプライマーである。
【0079】またGR2EP1FとGR2EPIRはグ
ループ2 HCVの1716−1750番目のペプチド
をコードする配列を、COREGR2SとCOREGR
2ASはグループ2 HCVの66−80番目をコード
する断片を、GR2EP2FとGR2EP2Rはグルー
プ2 HCVの1690−1713番目のペプチドをコ
ードする配列を作り出すためのプライマーである。
【0080】これらのプライマーを用いてPCRにより
配列を取り出した。以下順次各断片の構築を記載する。
1ngのHCV cDNA(C6−79)(特開平6−2
25,770)、100pmolプライマー(EP1とEP
2RまたはEP5とEP6)を加え、10mM Tris
−HCl(pH8.3)、2.5mM MgCl2 、0.0
1%ゼラチン、0.2mM dNTP、2.5U Taq DN
A Polymeraseとなるよう100μlの反応液を調整しミ
ネラルオイルを重層し94℃、30秒、55℃、1分、
72℃、2分の条件で25サイクル反応を行わせた。
【0081】またCORE−FとCORE−Rをそれぞ
れ2μg加え、10mM Tris−HCl(pH8.
3)、2.5mM MgCl2 、0.01%ゼラチン、
0.2mMdNTP、2.5U Taq DNA Polymeraseとな
るよう100μlの反応液を調整しミネラルオイルを重
層し94℃、30秒、50℃、1分、72℃、2分の条
件で15サイクル反応を行わせた。反応液の一部をアガ
ロース電気泳動し、EP1とEP2Rの組合せでは約1
40bpの、EP1とV4XYZの組合せでは約150bp
の、CORE−FとCORE−Rの組合せでは約50bp
の断片、EP5とEP6の組合せでは約100bpの断片
を分離した。
【0082】分離したDNA断片をアガロース切片から
Mermaid kit (Bio101社)を用いメーカーの推奨する方
法に従いTE溶液中に回収した。回収したDNA断片を
25ngのpGEM−T(Promega 社)ベクターと共に2
0μlの反応液〔50mM Tris−HCl(pH7.
5)、10mM MgCl2 、1mM ATP、10mM D
TT、T4 DNAリガーゼ〕中で16℃1時間反応さ
せた。反応液の一部を用い大腸菌XL1−Blue(St
ratagene社)をHanahan の方法〔DNA cloning :A pract
ical approach (ed. D.M.Glover), vol.1, p109-, IRC
press, (1885)〕に従って形質転換した。アンピシリン
耐性のコロニーを選択し、形質転換体のDNAをミニプ
レパレーション法により調製し、制限酵素で切断するこ
とにより両断片が環状化しているプラスミドを持つ形質
転換体を選択した。
【0083】EP1とEP2Rとを用いて生じた断片の
クローニングされているプラスミドDNAをKpnIと
EcoRIで切断し、電気泳動を行うことにより約14
0bpの断片を分離し、Mermaid kit (Bio101社)を用い
メーカーの推奨する方法に従いTE溶液中に回収した。
またCORE−FとCORE−Rの組合せで生じた断片
のクローニングされているプラスミドDNAをKpnI
とSmaIで切断し、電気泳動を行うことにより約60
bpの断片を分離し、Mermaid kit (Bio101社)を用いメ
ーカーの推奨する方法に従いTE溶液中に回収した。
【0084】回収した断片とEcoRIとSmaIで切
断したpT7T319U(ファルマシア社)とT4 D
NAリガーゼを用いて連結反応させ、反応液の一部を用
い、大腸菌SURE(Stratagene社)を形質転換した。
アンピシリン耐性のコロニーを選択し、形質転換体のD
NAをミニプレパレーション法により調製し、制限酵素
で切断することにより両断片が結合環状化しているプラ
スミドを持つ形質転換体を選択した。
【0085】得られたプラスミドをSmaIとBamH
Iで切断し、EP5とEP6で生じた断片のクローニン
グされているプラスミドDNAをBamHIとSmaI
で切断し、電気泳動を行うことにより100bpの断片を
分離し、Mermaid kit (Bio101社)を用い回収した断片
と、T4 DNAリガーゼを用いて連結反応させた。反
応液の一部を用い、大腸菌XL1−Blue(Stratage
ne社)を形質転換した。アンピシリン耐性のコロニーを
選択し、形質転換体のDNAをミニプレパレーション法
により調製し、制限酵素で切断することにより両断片が
結合環状化しているプラスミドを持つ形質転換体を選択
した。
【0086】このようにしてGr1EPV5遺伝子断片
を持つプラスミドを構築した。このプラスミド10ngを
用い各々30pmolのGr1EPV5FとGr1EPV5
Rプライマーを用いPCRを行い、(1712−175
0;グループ1)−(66−80;グループ1)−(1
678−1705;グループ1)番目のアミノ酸をコー
ドする配列を増幅させ、QIAquick PCR purification ki
t (QIAGEN社)を用い増幅断片を回収した。回収した断
片はpGEM−T(Promega 社)ベクターにクローニン
グした。このようにしてHindIII とXhoIで切り
出すことの出来る約250bpの断片を持つpGR1EP
Nを得た。
【0087】GR2EP1FとGR2EP1Rまたは、
GR2EP2FとGR2EP2Rを用いPCRにより1
ngのS14株HCV cDNA(本出願人等による特願
平4−207391)からGR2EP1FとGR2EP
1Rでは約120bpのGR2EP2FとGR2EP2R
では約80bpの断片を増幅させ得た。またCORE−F
とCORE−Rをそれぞれ2μg加え、10mM Tri
s−HCl(pH8.3)、2.5mM MgCl2 、0.
01%ゼラチン、0.2mM dNTP、2.5U Taq
DNA Polymeraseとなるよう100μlの反応液を調整し
ミネラルオイルを重層し94℃、30秒、50℃、1
分、72℃、2分の条件で15サイクル反応を行わせる
ことにより約50bpの断片を得た。
【0088】これらの断片はpGEM−T(Promega
社)ベクターにクローニングした。GR2EP1FとG
R2EP1Rから得た断片を持つプラスミドをXhoI
とClaIで、GR2EP2FとGR2EP2Rから得
た断片を持つプラスミドをSacIとClaIで切断し
アガロース電気泳動により小断片を分離した。Mermaidk
it (Bio101社)を用い回収した小断片と、XhoIと
SacIで切断したpBluescriptII KS
(+)をリガーゼにより結合させ大腸菌XL1−blu
eを形質転換することによりXhoI,SacIで切り
出される約190bpの断片を持つプラスミドを得た。
【0089】このプラスミドをClaIにより切断し、
CORE−FとCORE−Rから得られた断片を持つプ
ラスミドをAccIとClaIによって切断することに
より得られる断片を結合させることにより(1716−
1750;グループ2)−(66−80;グループ2)
−(1690−1713;グループ2)をコードする断
片を持つプラスミド、pGR2EPNを得た。
【0090】C7EP1FとC7EP1R、またはC7
EP2FとC7EP2Rを用いPCRにより1ngのHC
V cDNA(C11−7)(特願平2−18088
9)からGR2EP1FとGR2EP1Rでは約220
bpのGR2EP2FとGR2EP2Rでは約300bpの
断片を増幅させ得た。これらの断片はpGEM−T(Pr
omega 社)ベクターにクローニングした。C7EP1F
とC7EP1Rによって得られた断片をEcoRIとB
spE1で、GR2EP2FとGR2EP2Rにより得
られた断片をBspE1とHindIII で切断しアガロ
ース電気泳動により小断片を分離した。
【0091】Mermaid kit (Bio101社)を用い回収した
小断片と、XhoIとSacIで切断したpUC119
をリガーゼにより結合させ大腸菌XL1−blueを形
質転換することによりEcoRIとHindIII で切り
出される、(1238−1313)−(1363−14
60)をコードする約500bpの断片を持つプラスミド
pC7EPNを得た。coreNFとcoreNRを用
いPCRにより1ngのHCV cDNA(C11−2
1)(特願平2−413844)から約120bpの断片
を増幅させ得た。これらの断片はpGEM−T(Promeg
a 社)ベクターにクローニングすることにより、1−4
3をコードするSacI,BamHIで切り出される約
120bpの断片を持つプラスミド、pCOREを得た。
【0092】上記遺伝子断片を組み合わせ結合させ、p
AT−TrpベクターのEcoRI,BamHIサイト
に挿入することにより(1238−1313)−(13
63−1460)−(1712−1750;グループ
1)−(66−80;グループ1)−(1678−17
05;グループ1)−(1716−1750;グループ
2)−(66−80;グループ2)−(1690−17
13;グループ2)−(1−43)の並びからなるキメ
ラ抗原遺伝子を発現させるベクターpC50Nを得た。
なお、このプラスミドを含有する大腸菌pC50N/X
L1−blueは工業技術院生命工学工業技術研究所にFE
RM P−15380として平成7年12月27日に寄
託された。
【0093】実施例5エピトープキメラ抗原の発現と
精製 pC50Nで形質転換された大腸菌を100μg/mlア
ンピシリンを含むLB培地で37℃一夜培養した。これ
を1%濃度で100μg/mlアンピシリンを含むM9−
CAに接種し37℃一夜培養した。培養終了後遠心によ
り菌体を集め、50mlのLysis液〔50mM Tri
s−HCl(pH8.5)、30mM NaCl、5mM E
DTA〕に再懸濁し、1mlのリゾチーム液(10mg/ml
Lysozyme )を加え、37℃において1時間処理した。
この懸濁液を超音波処理(150W、90秒で2回)に
かけることにより細胞を破壊した。
【0094】15000rpm で、4℃において30分間
遠心し不溶性分画を回収した。不溶性分画を50mlのN
P40を1%含むA溶液〔50mM Tris−HCl
(pH8.5)〕に再懸濁しホモジナイズ(1500rpm
で5ストローク)した。懸濁液を15000rpm で、4
℃において30分間遠心し不溶性分画を回収した。不溶
性分画を50mlの2M尿素を含むA溶液に再懸濁しホモ
ジナイズ(1500rpmで5ストローク)した。懸濁液
を15000rpm で、4℃において30分間遠心し不溶
性分画を回収した。不溶性分画を50mlの6M尿素を含
むA溶液に再懸濁しホモジナイズ(1500rpm で5ス
トローク)した。懸濁液を15000rpmで、4℃にお
いて30分間遠心し可溶性分画を回収した。6M尿素を
含む溶液で可溶化した抗原溶液から、Sセファーロース
HPカラム(ファルマシア社)を用いたイオン交換法と
Superdex75pg(ファルマシア社)を用いた
ゲル濾過法によりエピトープキメラ抗原を精製した。
【0095】実施例6エピトープキメラ抗原と患者血
清との反応 エピトープキメラ抗原を精製した抗原を3μg/mlの濃
度となるように8M尿素を含む0.1Mの燐酸緩衝液
(pH7.5)に希釈した。希釈した抗原をヌンク社のマ
ルチモジュールプレートにウェルあたり200μlの
せ、室温に2時間静置した。抗原希釈液を除いた後、ウ
ェルあたり200μlのブロッキング液〔0.5%カゼ
イン、0.15M NaCl、2.5mM EDTA、
0.1M燐酸緩衝液(pH7.0)〕を加え室温に2時間
静置した。
【0096】このように抗原をプレートに固定した。検
体20μlに検体希釈液を200μl加えた後に抗原を
固定したプレートに加えた。30℃1時間反応させた
後、洗浄を行ない、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG
(マウスモノクローナル抗体)を加え30℃1時間反応
させた。洗浄した後、o−フェニレンジアミン溶液を加
え、30℃1時間反応させた後1M硫酸溶液を加えるこ
とにより反応を停止させ、比色計で492nmの発色を測
定した。
【0097】複数抗原を用いている第2世代HCV抗体
検出試薬としてはイムチェックHCVコクサイ(国際試
薬株式会社)とRIBA−2(オルソ社)を用い、判定
はそれぞれの試薬に添付されている基準に従った。結果
をまとめて示す。血清番号10のように第2世代試薬間
で判定が一致しない疑陽性サンプルは、本発明のC50
N抗原では陰性に、また第2世代確定診断試薬で判定保
留であった14番の血清は、C50N抗原では陽性に判
定された。このように本発明のC50N抗原は複数抗原
を組み合わせたHCV抗体検出試薬の性能を1本の抗原
で発揮していることは明らかである。結果を表6及び表
7に示す。
【0098】実施例7人工配列を持つ抗原遺伝子の構
築と発現 下記の配列を持つDNA断片をDNA合成機(アプライ
ドバイオシステム394A)を用い、メーカーの推奨する方
法に従い合成した。合成したDNA断片はOPCカラム
(アプライドバイオシステム)を用いメーカーの推奨す
る方法に従い精製した。
【0099】 EP−10:AGCCGTGACC CAGAATTCAC CAAAGTGCCG GTTGC
TTATG CGGCCAAAGG TTATAAGGTC CTGGTTCTGG ACCCGAGC
(配列番号:48) EP−11:ACCATGGGCC TTGCTCAGAT ACGCGCCGAA ACCCA
GGGTG CTGGCAACGC TCGGGTCCAG AACCAG(配列番号:4
9) EP−12:GCCCATGGTG TGAACCCGAA CATCCGCACG GGCAT
CCGTA CCGTTACCAC CGGTGCTCCG GTGACCTAT (配列番号:
50) EP−13:ATCGTACGCA CCGCCGGCGC AACCGCCGTC CGCCA
GGTAT TTACCGTAGG TGGAATAGGT CACCGGAGCA CC (配列番
号:51) EP−14:GGTGCGTACG ATGTGATCTA TGGCCGCGCG ATCC
CGATCG AAGCGATCAA AGGCGGTCGC CATCTGGTT(配列番号:
52) EP−15:CAATCCGGAC AGCGCGCTCG CCAGTTCATC GCATT
TCTCC TTGCTATGGC AGAAAACCAG ATGGCGACCG CC (配列番
号:53)
【0100】 EP−16:CTGTCCGGAT TGGGTCTGAA CGCTGTGGCA TTCTA
TCGCG GTCTGGACGT GAGCATTATC CCGACCCAGG GC (配列番
号:54) EP−17:CGCGAAGCTT ACCAGACCGG TCATCAGCGC ATCGG
TGCTA ACGATAACCA CATCGCCCTG GGTCGGGATA AT (配列番
号:55) EP−18:GTAAGCTTCG CGAGCCATGT GCCGTACATC GAGCA
GGGTA TGCAACTGAG CGAACAATTT AAGCAGAAG (配列番号:
56) EP−19:CGGGGCGGCC GCCTCCGCCT GTTTGGTCGC GGTCT
GCAGC AGACCCAGGC TCTTCTGCTT AAATTGTTCG CT (配列番
号:57) EP−20:GAGGCGGCCG CCCCGGTGGT TGGCACCCCG AAAAG
CCGCC GTCCG (配列番号:58) EP−21:GATGGTACCC GGTTGCGCCC AGGCACGACC TTCCG
GACGG CGGCTTTTC (配列番号:59) CEP(13):CAGGGTACCA TCATCCTGAG CGGTCGTCCG G
CGGTTGTAC CGGAT (配列番号:60)
【0101】 CEP(14):CTCGAGAAAT TCTTGATACA GCACTTCACG A
TCCGGTACA ACCGC (配列番号:61) EP101:GAGCTCGCCA TGGGCACCAA CCCGAAACCG GAGCG
TAAAA GCAAGCGTAA CACCAACCGT AAACCGCAGG ATATTAAA
(配列番号:62) EP102:GCGGATCCTT ACGGACCACG ACGCGGCACC AGGTA
CACAC CACCCACCAC CTGACCACTA CCCGGGAATT TAATATCCT G
CGGTTTACG (配列番号:63) 42−1:GGCCCTGTCT AACACTGGAG AGGTCCCCTT CTATGGC
CGC GCGATCCCGA T(配列番号:64) 42−2:GGCCCTGTCT AACACTGGAG AGGTCCCCTT CTATGGC
CGC GCGATCCCGA T(配列番号:65) 42−3:GTTACAGTCG ACCACTGAGT CAAAATCGCC GGTAAAA
CCG GTCATCAGCG CATCGG(配列番号:66) 42−4:CGAAGCTTAC CAGTCCAGAT CCCTGGGTGA TGCATGT
GTT ACAGTCGACC ACTGAGT(配列番号:67)
【0102】C7領域エピトープ遺伝子断片は、EP−
10とEP−11,EP−12とEP−13,EP−1
4とEP−15,EP−16とEP−17の組み合わせ
で、精製したDNA断片それぞれを1μg含むよう反応
液を100μl調整し、TaqDNA polymerase(パーキン
エルマー社)を用い94℃、30秒、50℃、1分、7
2℃、1分のサイクルで15サイクル反応させた。3%
アガロースゲル電気泳動により断片を分離し、Mermaid
DNA purification kit(Bio101社)を用い、メーカーの
推奨する方法に従いDNA断片をTEバッファー中に回
収した。回収したDNA断片の一部を用い、pGEM−
Tベクターとメーカーの推奨する方法に従い連結反応を
行ない、大腸菌XL1−blueを形質転換することに
より各断片をクローニングした。
【0103】Automated DNA sequencer (アプライドバ
イオシステム373A)により、塩基配列が正しいことを確
認した後、EP−10とEP−11の組み合わせから得
られる断片をクローニングしたプラスミドからはEco
RI−NcoIで切断することにより得られる断片、E
P−12とEP−13の組み合わせから得られる断片を
クローニングしたプラスミドからはNcoI−Bsiw
Iで切断することにより得られる断片、EP−14とE
P−15の組み合わせから得られる断片をクローニング
したプラスミドからはBsiwI−BspEIで切断す
ることにより得られる断片、EP−16とEP−17の
組み合わせから得られる断片をクローニングしたプラス
ミドからはBspEI−HindIII で切断することに
より得られる断片を調製し、これらを組み合わせてNS
3領域エピトープをコードするEcoRI−HindII
I 断片を構築した。
【0104】HCVグループ1のNS4領域エピトープ
とHCVグループ1コア領域エピトープをコードする断
片はEP−18とEP−19,EP−20とEP−21
を組み合わせ、精製したDNA断片それぞれを1μg含
むよう反応液を100μl調整し、Taq DNA polymerase
(パーキンエルマー社)を用い94℃、30秒、50
℃、1分、72℃、1分のサイクルで15サイクル反応
させた。3%アガロースゲル電気泳動により断片を分離
し、Mermaid DNA purification kit(Bio101社)を用
い、メーカーの推奨する方法に従いDNA断片をTEバ
ッファー中に回収した。回収したDNA断片の一部を用
い、pGEM−Tベクターとメーカーの推奨する方法に
従い連結反応を行ない、大腸菌XL1−blueを形質
転換することにより各断片をクローニングした。
【0105】Automated DNA sequencer (アプライドバ
イオシステム373A)により、塩基配列が正しいことを確
認した後、EP−18とEP−19の組み合わせから得
られる断片をクローニングしたプラスミドからはHin
dIII −NotIで切断することにより得られる断片、
EP−20とEP−21の組み合わせから得られる断片
をクローニングしたプラスミドからはNotI−Kpn
I断片を調製し、これらを結合することによりHind
III −KpnI断片を調製した。一方CEP(13)と
CEP(14)の精製したDNA断片それぞれを1μg
含むよう反応液を100μl調整し、Taq DNA polymera
se(パーキンエルマー社)を用い94℃、30秒、50
℃、1分、72℃、1分のサイクルで15サイクル反応
させた。
【0106】3%アガロースゲル電気泳動により断片を
分離し、Mermaid DNA purificationkit(Bio101社)を
用い、メーカーの推奨する方法に従いDNA断片をTE
バッファー中に回収した。回収したDNA断片の一部を
用い、pGEM−Tベクターとメーカーの推奨する方法
に従い連結反応を行ない、大腸菌XL1−blueを形
質転換することにより各断片をクローニングした。Auto
mated DNA sequencer(アプライドバイオシステム373
A)により、塩基配列が正しいことを確認した後、CE
P(13)とCEP(14)の組み合わせから得られる
断片をクローニングしたプラスミドから得たKpnI−
XhoI断片と、上記のHindIII −KpnI断片を
結合させ、グループ1エピトープキメラペプチドをコー
ドするHindIII −XhoI断片を得た。
【0107】グループ2エピトープキメラペプチドをコ
ードする断片はpC50NをXhoI−SacIで切断
することによって得られる断片を用いた。これらのコア
エピトープペプチドをコードする断片は、精製したEP
101,EP102断片それぞれを1μg含むよう反応
液を100μl調整し、Taq DNApolymerase(パーキン
エルマー社)を用い94℃、30秒、50℃、1分、7
2℃、1分のサイクルで15サイクル反応させた。3%
アガロースゲル電気泳動により断片を分離し、Mermaid
DNA purification kit(Bio101社)を用い、メーカーの
推奨する方法に従いDNA断片をTEバッファー中に回
収した。
【0108】回収したDNA断片の一部を用い、pGE
M−Tベクターとメーカーの推奨する方法に従い連結反
応を行ない、大腸菌XL1−blueを形質転換するこ
とにより各断片をクローニングした。Automated DNA se
quencer (アプライドバイオシステム373A)により、塩
基配列が正しいことを確認することによりコアエピトー
プペプチドをコードする断片SacI−BamHI断片
を得た。上記の各エピトープ断片を順次連結結合させて
いくことにより、エピトープキメラペプチドCEP−A
をコードするEcoRI−BamHIを得た。この断片
をpAT−TrpEベクターのEcoRI−BamHI
部位に挿入することによりCEP−A抗原発現ベクタ
ー、pCEP−Aを構築した。
【0109】CEP−A抗原の発現プラスミドのNS3
領域の変更を以下のように行った。pCEP−A 1ng
(10μl)に10xLA PCR Buffer 5
μl,2mM dNTP 5μl、プライマー42−2及
び42−3,100pmol/μl)を各0.2μl,TaKa
Ra LA Taq (宝酒造、5単位/μl)0.5μlを加
え、滅菌蒸留水で50μlにした。ミネラルオイル(シ
グマ社)を1滴重層し、攪拌後軽く遠心した。これをパ
ーキンエルマーシータス社のDNA Thermal cycler PJ200
0 にセットし、PCR反応を行った。反応のプロファイ
ルはDNA変性94℃,0.5分、アニーリング50
℃,1分、伸張反応72℃,1分でこの反応を30サイ
クル繰り返した。終了後72℃で7分間保持し、4℃に
冷却した。
【0110】得られたPCR反応液2.5μlに10x
LA PCR Buffer 5μl,2mM dNTP
5μl、プライマー42−1及び42−4,100pm
ol/μl)を各0.2μl,TaKaRa LA Taq (宝酒造、
5単位/μl)0.5μlを加え、滅菌蒸留水で50μ
lにする。これをパーキンエルマー社のDNA Thermalcyc
ler PJ2000 にセットし、PCR反応を行った。反応の
プロファイルはDNA変性94℃,0.5分、アニーリ
ング50℃,1分、伸張反応72℃,1分でこの反応を
30サイクル繰り返した。終了後72℃で7分間保持
し、4℃に冷却した。このPCR反応液を3% NuSieve a
garose (FMC Bioproducts 社) で電気泳動したところ、
約350bpのPCR産物が得られた。
【0111】この約350bpのPCR産物をアガロース
から切り出し、TE(10mM Tris−Hcl (pH
7.5),1mM EDTA)を200μl加え、68℃
に加温する。TE飽和フェノールでフェノール抽出を2
回、TE飽和クロロフォルムでクロロフォルム抽出を1
回行い、水層を分離する。エタノール沈殿を行い、75
%エタノールで1回リンスし、乾燥させ、TE10μl
に溶解した。回収したDNA 5μlにpGEM−Tベ
クター(Promega 社)1μl(50ng/μl)、10x
T4 DNAリガーゼバッファー1μl,T4 DNA
リガーゼ1μl(Promega 社:1 Weiss units /μ
l)、滅菌蒸留水2μlを加え16℃で1時間反応させ
た。
【0112】この反応液5μlを用い大腸菌XL−1
buleを井上らの方法〔Inoue etal, Gene, 96 (199
0) 23-28〕に従って形質転換させX−gal,IPTG
を含むLB−ampプレートに蒔き、白色のコロニーを
選択する事によりアンピシリン耐性で、βガラクトシダ
ーゼ欠損のプラスミドを持つコロニーを得た。この白色
のコロニーをアンピシリン100μg/mlを添加したL
B培地3mlで一昼夜培養し、プラスミド自動分離装置
(KURABO:PI-100)でプラスミドDNAを回収した。こ
のプラスミドDNAを制限酵素SplI及びHindII
I で切断し、目的の長さのフラグメントを含んだプラス
ミドDNAを選択した。
【0113】得られたプラスミドDANはWizerdTM Min
ipreps DNA Purification System(Promega 社)を用
い、メーカーのプロトコールに従い精製した。精製した
DNAをPRISMTM Ready Reaction dyeDeoxyTM terminat
or cycle Sequencing Kit (Applied Biosysytems社)を
用いT7プライマー及びSP6プライマー(Applied Bi
osysytems 社)でメーカーの推奨する方法に従って反応
させた。この反応産物を370 DNA sequencer (Applied B
iosysytems社)で解析し、核酸配列を決定した。正しい
配列のクローンをpGEM−C7Mと命名した。
【0114】pGEM−C7MをSp1IとHindII
I によって切断し、アガロース電気泳動により340bp
の断片を分離した。分離した断片はMermaid DNA purifi
cation kit(Bio101社)を用い、メーカーの推奨する方
法に従い、TEバッファー中に回収した。一方pCEP
−AをSp1IとHindIII によって切断し、アガロ
ース電気泳動により約4kbp の断片を分離した。分離し
た断片はGene Clean II キット(Bio101社)を用い、メ
ーカーの推奨する方法に従い、TEバッファー中に回収
した。上記の回収した両断片をT4 DNA リガーゼ
により連結結合させ、反応液を用い大腸菌HB101を
形質転換し、目的の断片が挿入されているクローンを選
択した。
【0115】この結果、(1238−1313;グルー
プ1様)−(1363−1460;グループ1様)−
(1712−1751;グループ1様)−(66−8
0;グループ1様)−(1686−1704;グループ
1様)−(1716−1751;グループ2)−(66
−80;グループ2)−(1690−1713;グルー
プ2)−(1−42;グループ1様)のエピトープ断片
からなる抗原、CEPMを発現する発現ベクターpCE
PMによって形質転換された大腸菌形質転換体CEPM
/HB101株を得た。
【0116】実施例8エピトープキメラ抗原の発現と
精製 大腸菌形質転換体CEPM/HB101株を100μg
/mlアンピシリンを含むLB培地で37℃一夜培養し
た。これを1%濃度で100μg/mlアンピシリンを含
むM9−CAに接種し37℃一夜培養した。培養終了後
遠心により菌体を集め、50mlのLysis液〔50mM
Tris−HCl(pH8.5),30mMNaCl,5
mM EDTA〕に再懸濁し、1mlのリゾチーム液(10mg
/ml Lysozyme)を加え、37℃において1時間
処理した。この懸濁液を超音波処理(150W, 90秒
で2回)にかけることにより細胞を破壊した。1500
0rpm で、4℃において30分間遠心し不溶性分画を回
収した。
【0117】不溶性分画を50mlのNP40を1%含む
A溶液〔50mM Tris−HCl(pH8.5)〕に再
懸濁しホモジナイズ(1500rpm で5ストローク)し
た。懸濁液を15000rpm で、4℃において30分間
遠心し不溶性分画を回収した。不溶性分画を50mlの2
M尿素を含むA溶液に再懸濁しホモジナイズ(1500
rpm で5ストローク)した。懸濁液を15000rpm
で、4℃において30分間遠心し不溶性分画を回収し
た。不溶性分画を50mlの6M尿素を含むA溶液に再懸
濁しホモジナイズ(1500rpm で5ストローク)し
た。懸濁液を15000rpm で、4℃において30分間
遠心し可溶性分画を回収した。6M尿素を含む溶液で可
溶化した抗原溶液から、SセファーロースHPカラム
(ファルマシア社)を用いたイオン交換法とSuper
dex75pg(ファルマシア社)を用いたゲル濾過法
により本発明のエピトープキメラ抗原を精製した。
【0118】実施例9エピトープキメラ抗原と患者血
清との反応 上記のようにして得た本発明のエピトープキメラ抗原C
EPMを5μg/mlの濃度となるように8M尿素を含む
0.1Mの燐酸緩衝液(pH7.5)に希釈した。希釈し
た抗原をヌンク社のマルチモジュールプレートにウェル
あたり200μlのせ、室温に2時間静置した。抗原希
釈液を除いた後、ウェルあたり200μlのブロッキン
グ液〔0.5%カゼイン、0.15M NaCl,2.
5mM EDTA,0.1M燐酸緩衝液(pH7.0)〕を
加え室温に2時間静置した。このように抗原をプレート
に固定した。検体20μlに検体希釈液200μl加え
た後に抗原を固定したプレートに加えた。
【0119】30℃1時間反応させた後、洗浄を行な
い、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG(マウスモノク
ローナル抗体)を加え30℃1時間反応させた。洗浄し
た後、o−フェニレンジアミン溶液を加え、30℃1時
間反応させた後1M硫酸溶液を加えることにより反応を
停止させ、比色計で492nmの発色を測定した。結果を
表6及び表7に示す。
【0120】
【表6】
【0121】
【表7】
【0122】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1278 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 ATCGAT ATG AAA GCT ATC TTC GTT CTG AAA GGT TCT CTG GAC CGT GAC 48 Met Lys Ala Ile Phe Val Leu Lys Gly Ser Leu Asp Arg Asp 1 5 10 CCA GAA TTC ACT AAA GTG CCG GCT GCA TAT GCA GCC CAA GGG TAC AAG 96 Pro Glu Phe Thr Lys Val Pro Ala Ala Tyr Ala Ala Gln Gly Tyr Lys 15 20 25 30 GTG CTC GTC CTC AAC CCG TCC GTT GCC GCC ACC TTA GGT TTT GGA GCG 144 Val Leu Val Leu Asn Pro Ser Val Ala Ala Thr Leu Gly Phe Gly Ala 35 40 45 TAT ATG TCT AAG GCA CAT GGC ACC GAC CCC AAC ATC AGA ACT GGG GTA 192 Tyr Met Ser Lys Ala His Gly Thr Asp Pro Asn Ile Arg Thr Gly Val 50 55 60 AGG ACT ATC ACC ACA GGC GCC CCC ATC ACG TAC TCC ACC TAC GGC AAG 240 Arg Thr Ile Thr Thr Gly Ala Pro Ile Thr Tyr Ser Thr Tyr Gly Lys 65 70 75 TTC CTT GCC GAC GGT GGT TGT TCT GGG GGC GCT TAT GAC ATC ATA GGG 288 Phe Leu Ala Asp Gly Gly Cys Ser Gly Gly Ala Tyr Asp Ile Ile Gly 80 85 90 TCC GGA GAG GAG GTG GCC CTG TCT AAC ACT GGA GAG ATC CCC TTC TAT 336 Ser Gly Glu Glu Val Ala Leu Ser Asn Thr Gly Glu Ile Pro Phe Tyr 95 100 105 110 GGC AAA GGC ATC CCC ATT GAA GTC ATC AAG GGG GGA AGG CAT CTC ATT 384 Gly Lys Gly Ile Pro Ile Glu Val Ile Lys Gly Gly Arg His Leu Ile 115 120 125 TTC TGC CAT TCC AAG AAG AAG TGC GAC GAG CTC GCC GCG AAG TTG TCA 432 Phe Cys His Ser Lys Lys Lys Cys Asp Glu Leu Ala Ala Lys Leu Ser 130 135 140 GGC CTC GGG ATT AAT GCT GTG GCA TAC TAC CGG GGT CTT GAT GTG TCC 480 Gly Leu Gly Ile Asn Ala Val Ala Tyr Tyr Arg Gly Leu Asp Val Ser 145 150 155 GTC ATA CCG ACC AGC GGA GAC GTC GTT GTC GTG GCA ACA GAC GCT CTA 528 Val Ile Pro Thr Ser Gly Asp Val Val Val Val Ala Thr Asp Ala Leu 160 165 170 ATG ACG GGC TAT ACC GGC GAT TTT GAC TCA GTG ATC GAC TGT AAC ACA 576 Met Thr Gly Tyr Thr Gly Asp Phe Asp Ser Val Ile Asp Cys Asn Thr 175 180 185 190 TGC GTC ACC CAG GGA TCT GGA CTG GTA AGC TTC GCC TCA CAC CTC CCT 624 Cys Val Thr Gln Gly Ser Gly Leu Val Ser Phe Ala Ser His Leu Pro 195 200 205 TAC ATC GAA CAG GGA ATG CAG CTT GCC GAG CAA TTC AAG CAG AAG GCG 672 Tyr Ile Glu Gln Gly Met Gln Leu Ala Glu Gln Phe Lys Gln Lys Ala 210 215 220 CTC GGA TTG CTG CAA ACA GCC ACC AAG CAC GCG GAG GCT GCT GCT CCC 720 Leu Gly Leu Leu Gln Thr Ala Thr Lys His Ala Glu Ala Ala Ala Pro 225 230 235 GTG GTA GGT ACC CCT AAA GCT CGT CGT CCG GAA GGT CGT GCT TGG GCT 768 Val Val Gly Thr Pro Lys Ala Arg Arg Pro Glu Gly Arg Ala Trp Ala 240 245 250 CAA CCC GGG AGT GTG GTC ATT GTG GGT AGG ATC ATC TTG TCC GGG AGG 816 Gln Pro Gly Ser Val Val Ile Val Gly Arg Ile Ile Leu Ser Gly Arg 255 260 265 270 CCG GCT GTT ATT CCC GAC AGG GAA GTC CTC TAC CGG GAG TTC TTT CTC 864 Pro Ala Val Ile Pro Asp Arg Glu Val Leu Tyr Arg Glu Phe Phe Leu 275 280 285 GAG GCC TCT AGA GCG GCT CTC ATT GAA GAG GGG CAA CGG ATA GCC GAG 912 Glu Ala Ser Arg Ala Ala Leu Ile Glu Glu Gly Gln Arg Ile Ala Glu 290 295 300 ATG CTG AAG TCC AAG ATC CAG GGC TTA CTG CAG CAA GCC TCC AAG CAG 960 Met Leu Lys Ser Lys Ile Gln Gly Leu Leu Gln Gln Ala Ser Lys Gln 305 310 315 GCC CAA GAC ATA AAA ATC GAC GGT ACC CTG ATT ATT CCG AAA GAT CGT 1008 Ala Gln Asp Ile Lys Ile Asp Gly Thr Leu Ile Ile Pro Lys Asp Arg 320 325 330 CGC AGC ACC GGT AAA AGC TGG GGT AAA CCG GGC TTC CTC ATC GAT AGC 1056 Arg Ser Thr Gly Lys Ser Trp Gly Lys Pro Gly Phe Leu Ile Asp Ser 335 340 345 350 TTG CAT ATC AAC CAG CGA GCC GTC GTT GCA CCG GAC AAG GAG GTC CTT 1104 Leu His Ile Asn Gln Arg Ala Val Val Ala Pro Asp Lys Glu Val Leu 355 360 365 TAT GAG GCT TTT GAT GAG ATG GAG CTC GCC ATG GGC ATG GGC ACG AAT 1152 Tyr Glu Ala Phe Asp Glu Met Glu Leu Ala Met Gly Met Gly Thr Asn 370 375 380 CCT AAA CCT CAA AGA AAA ACC AAA AGA AAC ACT AAC CGT CGC CCA CAA 1200 Pro Lys Pro Gln Arg Lys Thr Lys Arg Asn Thr Asn Arg Arg Pro Gln 385 390 395 GAC GTT AAG TTT CCG GGC GGC GGC CAG ATC GTT GGC GGA GTA TAC TTG 1248 Asp Val Lys Phe Pro Gly Gly Gly Gln Ile Val Gly Gly Val Tyr Leu 400 405 410 TTG CCG CGC AGG GGC CCC AGA TAAGGATCC 1278 Leu Pro Arg Arg Gly Pro Arg 415 420
【0123】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル:NO 配列 Phe Arg Gln Pro Ile Pro Lys Ala Arg Arg Pro Glu Gly Arg Thr Trp 1 5 10 15 Ala Gln Pro Gly 20
【0124】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル:NO 配列 Arg Arg Gln Pro Ile Pro Lys Asp Arg Arg Ser Thr Gly Lys Ser Trp 1 5 10 15 Gly Lys Pro Gly 20
【0125】配列番号:4 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCCA GTCATTCCAA GTGGCCCAT 29
【0126】配列番号:5 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT ACCCAGTTCT GATGTTGGG 29
【0127】配列番号:6 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGG AGCGTATATG TCTAAG 26
【0128】配列番号:7 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT AGCCGATGCC CAAGATGGA 29
【0129】配列番号:8 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGG CGCTTATGAC ATCATA 26
【0130】配列番号:9 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT ATCCAGTGTT AGACAGGGC 29
【0131】配列番号:10 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGG AGCACGGCTC GTCGTG 26
【0132】配列番号:11 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT ATGACAACTT CGCGGCGAG 29
【0133】配列番号:12 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGG AAGGCATCTC ATTTTC 26
【0134】配列番号:13 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT AGCCCGTCAT ATGAGCGTC 29
【0135】配列番号:14 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGG CCTCGGGATT AATGCT 26
【0136】配列番号:15 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGATCCTT ACTCAATGGT GAAGGTGGG 29
【0137】配列番号:16 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGAATTCGC CTCACACCTC CCTTACATC 29
【0138】配列番号:17 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGGTACCTAC CACGGGAGCA GCAGCTC 27
【0139】配列番号:18 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 AGGTACCCCT AAAGCTCGTC GTCCGGAAGG TCGTGCT 37
【0140】配列番号:19 配列の長さ:34 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 TCCCGGGTTG AGCCCAAGCA CGACCTTCCG GACG 34
【0141】配列番号:20 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 ACCCGGGAGT GTGGTCATTG TGGGTAGG 28
【0142】配列番号:21 配列の長さ:38 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GAGGATCCTT ATCAATCGAA CTCCCGGTAG AGGACTTC 38
【0143】配列番号:22 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GTAAGCTTCG CCTCACACCT CCCTTACATC 30
【0144】配列番号:23 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCCTCGAGAA AGAACTCCCG GTAGAGGAC 29
【0145】配列番号:24 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 ATGGAGCTCG CCATGGGCAT GGGCACGAAT 30
【0146】配列番号:25 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 TATGGATCCT TATCTGGGGC CCCTGCGCGG CAA 33
【0147】配列番号:26 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CCAGCCTTCA CTAAAGTGCC GGCTGCA 27
【0148】配列番号:27 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CTCTCCGGAC CCTATGATGT CATAAGCGCC 30
【0149】配列番号:28 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGGTCCGGAG AGGAGGTGGC CCTGTCT 27
【0150】配列番号:29 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GAAGCTTACC AGTCCAGATC CCTGGGTGAC GCATCTGTTA CA 42
【0151】配列番号:30 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GACTCGAGGC CTCTAGAGCG GCTCTCATT 29
【0152】配列番号:31 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCTATCGATT TTTATGTCTT GGGCCTG 27
【0153】配列番号:32 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 AAAATCGATA GCTTGCATAT CAACCAG 27
【0154】配列番号:33 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GACGAGCTCC ATCTCATCAA AAGCCTC 27
【0155】配列番号:34 配列の長さ:48 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CGGTCGACGG TACCCTGATT ATTCCGAAAG ATCGTCGCAG CACCGGTA 48
【0156】配列番号:35 配列の長さ:48 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCTATCGATG AGGAAGCCCG GTTTACCCCA GCTTTTACCG GTGCTGCG 48
【0157】配列番号:36 配列の長さ:43 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Gly Thr Asn Pro Lys Pro Gln Arg Lys Thr Lys Arg Asn Thr Asn 1 5 10 15 Arg Arg Pro Gln Asp Val Lys Phe Pro Gly Gly Gly Gln Ile Val Gly 20 25 30 Gly Val Tyr Leu Leu Pro Arg Arg Gly Pro Arg 35 40
【0158】配列番号:37 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Pro Lys Ala Arg Arg Pro Glu Gly Arg Ala Trp Ala Gln Pro Gly 1 5 10 15
【0159】配列番号:38 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Pro Lys Asp Arg Arg Ser Thr Gly Lys Ser Trp Gly Lys Pro Gly 1 5 10 15
【0160】配列番号:39 配列の長さ:76 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Lys Val Pro Ala Ala Tyr Ala Ala Gln Gly Tyr Lys Val Leu Val 1 5 10 15 Leu Asn Pro Ser Val Ala Ala Thr Leu Gly Phe Gly Ala Tyr Met Ser 20 25 30 Lys Ala His Gly Thr Asp Pro Asn Ile Arg Thr Gly Val Arg Thr Ile 35 40 45 Thr Thr Gly Ala Pro Ile Thr Tyr Ser Thr Tyr Gly Lys Phe Leu Ala 50 55 60 Asp Gly Gly Cys Ser Gly Gly Ala Tyr Asp Ile Ile 65 70 75
【0161】配列番号:40 配列の長さ:98 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Glu Glu Val Ala Leu Ser Asn Thr Gly Glu Ile Pro Phe Tyr Gly Lys 1 5 10 15 Gly Ile Pro Ile Glu Val Ile Lys Gly Gly Arg His Leu Ile Phe Cys 20 25 30 His Ser Lys Lys Lys Cys Asp Glu Leu Ala Ala Lys Leu Ser Gly Leu 35 40 45 Gly Ile Asn Ala Val Ala Tyr Tyr Arg Gly Leu Asp Val Ser Val Ile 50 55 60 Pro Thr Ser Gly Asp Val Val Val Val Ala Thr Asp Ala Leu Met Thr 65 70 75 80 Gly Tyr Thr Gly Asp Phe Asp Ser Val Ile Asp Cys Asn Thr Cys Val 85 90 95 Thr Gln
【0162】配列番号:41 配列の長さ:39 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ala Ser His Leu Pro Tyr Ile Glu Gln Gly Met Gln Leu Ala Glu Gln 1 5 10 15 Phe Lys Gln Lys Ala Leu Gly Leu Leu Gln Thr Ala Thr Lys His Ala 20 25 30 Glu Ala Ala Ala Pro Val Val 35
【0163】配列番号:42 配列の長さ:28 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Ser Val Val Ile Val Gly Arg Ile Ile Leu Ser Gly Arg Pro Ala 1 5 10 15 Val Ile Pro Asp Arg Glu Val Leu Tyr Arg Glu Phe 20 25
【0164】配列番号:43 配列の長さ:36 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ala Ser Arg Ala Ala Leu Ile Glu Glu Gly Gln Arg Ile Ala Glu Met 1 5 10 15 Leu Lys Ser Lys Ile Gln Gly Leu Leu Gln Gln Ala Ser Lys Gln Ala 20 25 30 Gln Asp Ile Lys 35
【0165】配列番号:44 配列の長さ:24 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Leu His Ile Asn Gln Arg Ala Val Val Ala Pro Asp Lys Glu Val Leu 1 5 10 15 Tyr Glu Ala Phe Asp Glu Met Glu 20
【0166】配列番号:45 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGAATTCGAG GAGGTGGCCC TGTCTAACAC T 31
【0167】配列番号:46 配列の長さ:34 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGGATCCTTA CTGGGTGACG CATGTGTTAC AGTC 34
【0168】配列番号:47 配列の長さ:1197 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GAA TTC ACC AAA GTG CCG GTT GCT TAT GCG GCC AAA GGT TAT AAG GTC 48 Glu Phe Thr Lys Val Pro Val Ala Tyr Ala Ala Lys Gly Tyr Lys Val 5 10 15 CTG GTT CTG GAC CCG AGC GTT GCC AGC ACC CTG GGT TTC GGC GCG TAT 96 Leu Val Leu Asp Pro Ser Val Ala Ser Thr Leu Gly Phe Gly Ala Tyr 20 25 30 CTG AGC AAG GCC CAT GGT GTG AAC CCG AAC ATC CGC ACG GGC ATC CGT 144 Leu Ser Lys Ala His Gly Val Asn Pro Asn Ile Arg Thr Gly Ile Arg 35 40 45 ACC GTT ACC ACC GGT GCT CCG GTG ACC TAT TCC ACC TAC GGT AAA TAC 192 Thr Val Thr Thr Gly Ala Pro Val Thr Tyr Ser Thr Tyr Gly Lys Tyr 50 55 60 CTG GCG GAC GGC GGT TGC GCC GGC GGT GCG TAC GAT GTG ATC GGA TCT 240 Leu Ala Asp Gly Gly Cys Ala Gly Gly Ala Tyr Asp Val Ile Gly Ser 65 70 75 80 GGA GAG GAG GTG GCC CTG TCT AAC ACT GGA GAG GTC CCC TTC TAT GGC 288 Gly Glu Glu Val Ala Leu Ser Asn Thr Gly Glu Val Pro Phe Tyr Gly 85 90 95 CGC GCG ATC CCG ATC GAA GCG ATC AAA GGC GGT CGC CAT CTG GTT TTC 336 Arg Ala Ile Pro Ile Glu Ala Ile Lys Gly Gly Arg His Leu Val Phe 100 105 110 TGC CAT AGC AAG GAG AAA TGC GAT GAA CTG GCG AGC GCG CTG TCC GGA 384 Cys His Ser Lys Glu Lys Cys Asp Glu Leu Ala Ser Ala Leu Ser Gly 115 120 125 TTG GGT CTG AAC GCT GTG GCA TTC TAT CGC GGT CTG GAC GTG AGC ATT 432 Leu Gly Leu Asn Ala Val Ala Phe Tyr Arg Gly Leu Asp Val Ser Ile 130 135 140 ATC CCG ACC CAG GGC GAT GTG GTT ATC GTT AGC ACC GAT GCG CTG ATG 480 Ile Pro Thr Gln Gly Asp Val Val Ile Val Ser Thr Asp Ala Leu Met 145 150 155 160 ACC GGT TTT ACC GGC GAT TTT GAC TCA GTG GTC GAC TGT AAC ACA TGC 528 Thr Gly Phe Thr Gly Asp Phe Asp Ser Val Val Asp Cys Asn Thr Cys 165 170 175 ATC ACC CAG GGA TCT GGA CTG GTA AGC TTC GCG AGC CAT GTG CCG TAC 576 Ile Thr Gln Gly Ser Gly Leu Val Ser Phe Ala Ser His Val Pro Tyr 180 185 190 ATC GAG CAG GGT ATG CAA CTG AGC GAA CAA TTT AAG CAG AAG AGC CTG 624 Ile Glu Gln Gly Met Gln Leu Ser Glu Gln Phe Lys Gln Lys Ser Leu 195 200 205 GGT CTG CTG CAG ACC GCG ACC AAA CAG GCG GAG GCG GCC GCC CCG GTG 672 Gly Leu Leu Gln Thr Ala Thr Lys Gln Ala Glu Ala Ala Ala Pro Val 210 215 220 GTT GGC ACC CCG AAA AGC CGC CGT CCG GAA GGT CGT GCC TGG GCG CAA 720 Val Gly Thr Pro Lys Ser Arg Arg Pro Glu Gly Arg Ala Trp Ala Gln 225 230 235 240 CCG GGT ACC ATC ATC CTG AGC GGT CGT CCG GCG GTT GTA CCG GAT CGT 768 Pro Gly Thr Ile Ile Leu Ser Gly Arg Pro Ala Val Val Pro Asp Arg 245 250 255 GAA GTG CTG TAT CAA GAA TTT CTC GAG GCC TCT AGA GCG GCT CTC ATT 816 Glu Val Leu Tyr Gln Glu Phe Leu Glu Ala Ser Arg Ala Ala Leu Ile 260 265 270 GAA GAG GGG CAA CGG ATA GCC GAG ATG CTG AAG TCC AAG ATC CAG GGC 864 Glu Glu Gly Gln Arg Ile Ala Glu Met Leu Lys Ser Lys Ile Gln Gly 275 280 285 TTA CTG CAG CAA GCC TCC AAG CAG GCC CAA GAC ATA AAA ATC GAC GGT 912 Leu Leu Gln Gln Ala Ser Lys Gln Ala Gln Asp Ile Lys Ile Asp Gly 290 295 300 ACC CTG ATT ATT CCG AAA GAT CGT CGC AGC ACC GGT AAA AGC TGG GGT 960 Thr Leu Ile Ile Pro Lys Asp Arg Arg Ser Thr Gly Lys Ser Trp Gly 305 310 315 320 AAA CCG GGC TTC CTC ATC GAT AGC TTG CAT ATC AAC CAG CGA GCC GTC 1008 Lys Pro Gly Phe Leu Ile Asp Ser Leu His Ile Asn Gln Arg Ala Val 325 330 335 GTT GCA CCG GAC AAG GAG GTC CTT TAT GAG GCT TTT GAT GAG ATG GAG 1056 Val Ala Pro Asp Lys Glu Val Leu Tyr Glu Ala Phe Asp Glu Met Glu 340 345 350 CTC GCC ATG GGC ACC AAC CCG AAA CCG GAG CGT AAA AGC AAG CGT AAC 1104 Leu Ala Met Gly Thr Asn Pro Lys Pro Glu Arg Lys Ser Lys Arg Asn 355 360 365 ACC AAC CGT AAA CCG CAG GAT ATT AAA TTC CCG GGT AGT GGT CAG GTG 1152 Thr Asn Arg Lys Pro Gln Asp Ile Lys Phe Pro Gly Ser Gly Gln Val 370 375 380 GTG GGT GGT GTG TAC CTG GTG CCG CGT CGT GGT CCG TAAGGATCC 1197 385 390 395
【0169】配列番号:48 配列の長さ:78 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 AGCCGTGACC CAGAATTCAC CAAAGTGCCG GTTGCTTATG CGGCCAAAGG TTATAAGGTC 60 CTGGTTCTGG ACCCGAGC 78
【0170】配列番号:49 配列の長さ:66 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 ACCATGGGCC TTGCTCAGAT ACGCGCCGAA ACCCAGGGTG CTGGCAACGC TCGGGTCCAG 60 AACCAG 66
【0171】配列番号:50 配列の長さ:69 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCCCATGGTG TGAACCCGAA CATCCGCACG GGCATCCGTA CCGTTACCAC CGGTGCTCCG 60 GTGACCTAT 69
【0172】配列番号:51 配列の長さ:72 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 ATCGTACGCA CCGCCGGCGC AACCGCCGTC CGCCAGGTAT TTACCGTAGG TGGAATAGGT 60 CACCGGAGCA CC 72
【0173】配列番号:52 配列の長さ:69 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGTGCGTACG ATGTGATCTA TGGCCGCGCG ATCCCGATCG AAGCGATCAA AGGCGGTCGC 60 CATCTGGTT 69
【0174】配列番号:53 配列の長さ:72 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAATCCGGAC AGCGCGCTCG CCAGTTCATC GCATTTCTCC TTGCTATGGC AGAAAACCAG 60 ATGGCGACCG CC 72
【0175】配列番号:54 配列の長さ:72 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CTGTCCGGAT TGGGTCTGAA CGCTGTGGCA TTCTATCGCG GTCTGGACGT GAGCATTATC 60 CCGACCCAGG GC 72
【0176】配列番号:55 配列の長さ:72 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CGCGAAGCTT ACCAGACCGG TCATCAGCGC ATCGGTGCTA ACGATAACCA CATCGCCCTG 60 GGTCGGGATA AT 72
【0177】配列番号:56 配列の長さ:69 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GTAAGCTTCG CGAGCCATGT GCCGTACATC GAGCAGGGTA TGCAACTGAG CGAACAATTT 60 AAGCAGAAG 69
【0178】配列番号:57 配列の長さ:72 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CGGGGCGGCC GCCTCCGCCT GTTTGGTCGC GGTCTGCAGC AGACCCAGGC TCTTCTGCTT 60 AAATTGTTCG CT 72
【0179】配列番号:58 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GAGGCGGCCG CCCCGGTGGT TGGCACCCCG AAAAGCCGCC GTCCG 45
【0180】配列番号:59 配列の長さ:49 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GATGGTACCC GGTTGCGCCC AGGCACGACC TTCCGGACGG CGGCTTTTC 49
【0181】配列番号:60 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CAGGGTACCA TCATCCTGAG CGGTCGTCCG GCGGTTGTAC CGGAT 45
【0182】配列番号:61 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CTCGAGAAAT TCTTGATACA GCACTTCACG ATCCGGTACA ACCGC 45
【0183】配列番号:62 配列の長さ:78 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GAGCTCGCCA TGGGCACCAA CCCGAAACCG GAGCGTAAAA GCAAGCGTAA CACCAACCGT 60 AAACCGCAGG ATATTAAA 78
【0184】配列番号:63 配列の長さ:90 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GCGGATCCTT ACGGACCACG ACGCGGCACC AGGTACACAC CACCCACCAC CTGACCACTA 60 CCCGGGAATT TAATATCCT GCGGTTTACG 90
【0185】配列番号:64 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGCCCTGTCT AACACTGGAG AGGTCCCCTT CTATGGCCGC GCGATCCCGA T 51
【0186】配列番号:65 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GGCCCTGTCT AACACTGGAG AGGTCCCCTT CTATGGCCGC GCGATCCCGA T 51
【0187】配列番号:66 配列の長さ:56 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 GTTACAGTCG ACCACTGAGT CAAAATCGCC GGTAAAACCG GTCATCAGCG CATCGG 56
【0188】配列番号:67 配列の長さ:57 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Synthetic DNA 配列 CGAAGCTTAC CAGTCCAGAT CCCTGGGTGA TGCATGTGTT ACAGTCGACC ACTGAGT 57
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/53 G01N 33/576 Z 33/576 C12N 1/21 // C12N 1/21 9282−4B 15/00 ZNAA (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) (72)発明者 千葉 幸江 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 八木 慎太郎 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 長谷川 明 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C型肝炎ウィルス(HCV)ポリペプチ
    ドのコア領域の少なくとも2個のエピトープ性ペプチド
    領域、NS3領域の2個のエピトープ性ペプチド領域、
    及びNS4領域の少なくとも2個のエピトープ性ペプチ
    ド領域を含んで成る、HCVに感染したヒトが産生する
    抗体と特異的に結合するHCVキメラ抗原ペプチド。
  2. 【請求項2】 遺伝子型グループ1に属するHCVポリ
    ペプチドの第1238位〜第1311位または第123
    8位〜第1313位のペプチド領域、第1363位〜第
    1460位のペプチド領域、第1712位〜第1751
    位のペプチド領域、第66位〜第80位のペプチド領域
    および第1686位〜第1704位のペプチド領域;遺
    伝子型グループ2に属するHCVポリペプチドの第17
    16位〜第1751位のペプチド領域、第66位〜第8
    0位のペプチド領域及び第1690位〜第1714位の
    ペプチド領域;並びに遺伝子型グループ1または2に属
    するHCVポリペプチドの第1位〜第43位または第1
    位〜第42位のペプチド領域を含んで成り、これらの領
    域がエピトープ活性を有しないリンカーペプチドにより
    連結されていてもよい単一ポリペプチド、あるいは上記
    アミノ酸配列に対して80%以上の相同性を有するアミ
    ノ酸配列を有する単一ポリペプチド、から成る請求項1
    に記載のHCVキメラ抗原ペプチド。
  3. 【請求項3】 配列番号:1に示すアミノ酸配列中、1
    8位のアミノ酸Thr以後のアミノ酸配列、又は配列番
    号:47に示すアミノ酸配列中3位のアミノ酸Thr以
    外のアミノ酸配列を有する、請求項1又は2に記載のH
    CVキメラ抗原ペプチド。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のキ
    メラ抗原ペプチドをコードするDNA。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のDNAを含んで成る発
    現ベクターにより形質転換させる宿主を培養し、該培養
    物からキメラ抗原ペプチドを採取することを特徴とす
    る、キメラ抗原ペプチドの製造方法。
  6. 【請求項6】 HCV感染の検出方法であって、被検体
    を請求項1〜3のいずれか1項に記載のキメラ抗原ペプ
    チドと接触せしめ、抗原−抗体反応が生じたか否かを判
    定することを特徴とする方法。
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