JPH04144217A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH04144217A
JPH04144217A JP2269042A JP26904290A JPH04144217A JP H04144217 A JPH04144217 A JP H04144217A JP 2269042 A JP2269042 A JP 2269042A JP 26904290 A JP26904290 A JP 26904290A JP H04144217 A JPH04144217 A JP H04144217A
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JP
Japan
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housing
coil
primary
bobbin
ignition coil
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JP2269042A
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English (en)
Inventor
Koji Yoshikawa
晃司 吉川
Toshiro Suzuki
敏郎 鈴木
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関用点火コイルに関し、特に一次コイル
を巻回した筒体の一次ボビンと、この一次ボビンを筒体
内に収容し筒体外面に二次コイルを巻回した二次ボビン
をハウジングに収容し、このハウジング内に合成樹脂を
充填する点火コイルに係る。
〔従来の技術〕
内燃機関用点火コイルとして、樹脂モールド型点火コイ
ルが知られている。例えば、特開昭55−134921
号公報には、コイル及びケース部内に充填材入り液状樹
脂を真空状態で一体注型し、ケースとコイルの中に液状
樹脂を封入する点火コイルが開示されており、コイルと
ケースとの間に蓄積する粗充填材層の厚さ以上の厚さを
確保することとし、コイル内部への液状樹脂の含浸性の
向上か企図されている。また、実開昭59−18581
6号公報においては、制御回路をケース内に収容した点
火コイルに関し、従前の制御回路板がケース開口端を塞
ぐように配置されていることからケース内に注型樹脂を
注入する際樹脂まわりが悪いことに鑑み、コイルの軸方
向に制御回路板を配置し、ボビン両端面から外径方向へ
突出した突起により制御回路板を固定すると共にボビン
とケース間を固定し、ケース内に注型樹脂を注入するよ
うにした点火コイルが提案されている。
近時の内燃機関においては、配電器を廃し各点火プラグ
毎に点火コイルを装着する技術が採用され、コイル分配
点火方式として知られている。このような点火コイルを
内燃機関に装着する場合、例えば特開昭62−1572
78号公報に記載のように、二本のカムシャフトを燃焼
室の上方に配設したダブルオーバーヘッドカムシャフト
(通称、DOHC)の内燃機関にあっては装着が困難で
あり、機関の大型化を招くことになる。このため、同公
報においては、内燃機関側に対し制約が生じないよう、
バルブ挟み角が小さいDOHCエンジンに対してもカム
シャフト間に点火コイルを配設できるようにした点火装
置が提案されている。具体的にはオイル室に設けられた
隔壁を除去し、点火コイルを収容したケーシングを直接
オイル室内に配設すると共に、シリンダヘッドカバー及
びケーシング間並びに点火プラグ取付孔及びケーシング
間でシールするようにしている。
〔発明か解決しようとする課題〕
上記特開昭62−157278号公報に記載のようにバ
ルブ挟み角か小さい内燃機関に装着される点火コイルは
極力小型にすることか必要であり、特にその幅方向寸法
に対する制約は厳しい。
このため、一次ボビンに巻回した一次コイルとこれらを
収容する二次ボビンとの間隙、及び二次ボビンに巻回し
た二次コイルとこれらを収容するハウジングとの間隙は
微小とされ、これらの間隙に合成樹脂を充填するために
ハウジングの開口部から合成樹脂を注入すると、上記の
間隙に充分進入しないうちにハウジングの開口部が合成
樹脂によって閉塞され、一次コイル及び二次フィルへの
含浸か不十分となる。
前述の二公報に記載の点火コイルにおいては合成樹脂の
含浸性を良好なものとすべく夫々対策が講しられている
が、制御基板とケース内に収容する、あるいは充填材を
混入し充填材層を形成するといった夫々特有の状況にお
ける樹脂の含浸性の向上を企図したものである。何れの
点火コイルにおいても幅方向寸法には余裕があり、従っ
て前述のように合成樹脂注入時にケース(ハウジング)
開口部か閉塞されてしまうという可能性は小さい。
そこで、本発明は一次コイルを巻回した一次ボビンと、
これを収容すると共に二次コイルを巻回した二次ボビン
をハウジングに収容し、このハウジング内に合成樹脂を
充填する内燃機関用点火コイルにおいて、二次コイルと
ハウジング内面との間隙が微小であっても、合成樹脂を
ハウジング開口部に注入することによりハウジング内の
空隙に合成樹脂を充填し、一次コイル及び二次コイルを
確実に含浸固着し得るようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の点火コイルは中心
コアを筒体内に収容し該筒体の外面に一次コイルを巻回
した一次ボビンと、該一次ボビンを筒体内に収容し該筒
体の外面に二次コイルを巻回した二次ボビンと、該二次
ボビンの外側に配置し前記中心コアと接合する外側コア
と、軸方向に開口するW!ta部を育し前記一次コイル
を巻回した前記一次ボビン及び前記二次コイルを巻回し
た前記二次ボビンを収容するハウジングを備え、該ハウ
ジング内に合成樹脂を充填する内燃機関用点火コイルに
おいて、前記ハウジング内に軸方向に延在し前記ハウジ
ングの開口部を複数部分に分割する仕切部材を備え、該
仕切部材によって分割した前記複数部分の少なくとも一
部分から前記ハウジング内に合成樹脂を注入するように
したものである。
上述の点火コイルにおいて、前記二次ボビンの端部から
軸方向に延出する少なくとも二つの延出部により前記仕
切部材を構成し、前記延出部と前記ハウジングの内面と
の間に前記合成樹脂の流路を形成するようにするとよい
更に、前記ハウジングの開口部に前記ハウジング内面に
対し所定の間隙を以て配置し、前記一次コイルと接続す
る一次コネクタを備え、該一次コネクタから前記ハウジ
ング方向に延出する少なくとも二つの側壁により前記仕
切部材を構成し、前記二つの側壁と前記ハウジングの内
面との間に前記合成樹脂の流路を形成するようにしても
よい。
〔作用〕
上記のように構成された本発明の内燃機関用点火コイル
においては、ハウジングの開口部に仕切部材が設けられ
ており、開口部が複数部分に分割されている。従って、
少なくとも一部分からハウジング内に合成樹脂を注入す
れば、ハウジング内の一次コイル及び二次コイルを含む
各部品間の空隙を経由し開口部の他の部分からハウジン
グ外に至る流路が形成されるので、合成樹脂は各空隙に
進入し充填される。そして、例えば加熱により合成樹脂
が硬化され、一次コイル及び二次コイル等がハウジング
内で固着される。
而して、上記点火コイルにおいて、一次コイルに供給さ
れる一次電流を断続することによりコアに磁束変化が生
じ、二次コイルに高電圧が誘起される。
〔実施例〕
以下、本発明の内燃機関用点火コイルの望ましい実施例
を図面を参照して説明する。
第1図乃至第6図は本発明の点火コイルの一実施例を示
すもので、点火コイル10は一次ポビン23に巻回され
た一次コイル21及び二次ボビン24に巻回された二次
コイル22を育し、これらのコイル内に収容されるコア
11乃至13及び永久磁石17.18並びに上記コイル
回りに配置されるコア15.16によって磁気回路が構
成されている。
本実施例においては、一次ボビン23内が軸方向に三等
分された部分の略中点に、二個の平面視正方形の永久磁
石17.18が第1図の上方をN極とするように配置さ
れ、これら永久磁石17゜18を各コア間で挟持するよ
うに正面視路■字状のコア11乃至13が配設されてい
る。これらのコア11乃至13は本発明にいう中心コア
を構成し、コア11及びコア13は同一形状とされてい
る。即ち、コア11.13は一次ボビン23から外方に
突出し突出端部11a、13bが形成されており、これ
らに本発明にいう外側コアたる正面視C字状のコア15
.16の腕部15a、15b、16a、+6bが接合さ
れている。コア11.13の他方の端部11b、13a
及びコア12の両端部12a、12bは第1図の側方に
膨出しテーパ状に形成されており、各々の端面が永久磁
石17.18の端面と同一の略正方形に形成されている
永久磁石17.18は、発生する磁束の方向が夫々同一
の方向であって、一次コイル21の通電時にコア11乃
至13に形成される磁束の方向と反対の方向となるよう
に配置される。また、永久磁石17.18は何れも正方
形で、その−辺の輻はコア11乃至13の本体部の一辺
の幅に対し1.5乃至2.5倍の範囲内の値に設定され
、本実施例では約1.7倍に設定されている。永久磁石
17.18の他辺の幅はコア11乃至13の本体部の他
辺の幅(両端部と同一幅)と同一に設定されており、従
って永久磁石17.18のコア11乃至13の何れかと
対向する面の面積はコアIl乃至13の本体部の軸に直
交する断面の面積の1.5乃至2.5倍の範囲内の約1
.7倍となっている。永久磁石17.18としては残留
磁束密度か大で減磁されにくいサマリウム−コバルト(
S m −Co )系金属の焼結体の希土類マグネット
が用いられる。例えば、温度150°Cでも一次コイル
21通電時の反対方向の磁束密度が0.7T(テスラ)
となるまでは減磁しないものが用いられる。
上述のコアは何れも第1図の上下方向に圧延された方向
性珪素鋼板か複数積層されて成る。方向性珪素鋼板は周
知のように圧延方向には極めて良好な磁気特性を示すか
、圧延方向と異なる角度では磁気特性が低下する。従っ
て、コア15.16の圧延方向に直交する腕部15a、
15b、16a、16bの幅は圧延方向(長手方向)の
1. 5乃至1.8倍に設定されている。例えば圧延方
向で1.77(テスラ)の磁束密度を許容するとき、圧
延方向に対し45°の方向では1.ITの磁束密度が限
度となるので、コア15.16の長手方向に直交する方
向に延在する腕部15a、16aの幅Waは、長手方向
の本体部の輻wbに対しWa=Wbx1.7/1.1の
関係となるように設定される。一方、コア11の端部1
1b等において永久磁石17等に当接する端面に対する
テーバ面の角度が小さければそれだけ軽くなり一次コイ
ル21の巻線部が長くなるので性能向上に繋がるが、所
定角度以下にすると磁束が絞られ磁気抵抗が大きくなり
所定の点火性能が得られなくなる。このため、本実施例
においては永久磁石17等に対向する端面の最外側から
40°乃至50゜の傾斜角度でコア11等の本体部側面
に至る位置と、永久磁石17等に対向する端面から軸方
向に平行にプレス加工上最小限必要とされる距離(例え
ば1m)後退した位置とを結ぶテーパ状に形成されてい
る。
一次ボビン23は、断面略矩形の樹脂製筒体が軸方向に
二分割された同一形状の部材230.230から成る。
即ち、第1図において前後に、第4図においては左右に
二分割されている。これらの部材230,230の一方
の内側にコア11乃至13及び永久磁石17.18が収
容された後、他方が接合されて第1図及び第3図に明か
なように筒体か構成される。そして、一次ポビン23の
周囲に一次コイル21の巻線が二層もしくは四層に巻回
される。
一次コイル21の各巻線層は一本の巻線か連続して形成
され、その両端は第2図及び第4図に示す一次ターミナ
ル33b、33cに夫々半田付は等によって接続されて
いる。これら一次ターミナル33b、33cはインサー
ト樹脂成形されて一次コネクタ33が形成され、一次タ
ーミナル33bは図示しないバッテリに接続され、一次
ターミナル33cは図示しない制御回路、通称イグナイ
タに接続される。尚、一次コイル21の巻線の巻回方向
は、一次コイル21に通電されたとき永久磁石17.1
8の磁化方向と逆方向に磁化されるように設定されてい
る。
一次コイル21の外側には、二次コイル22が巻回され
た二次ボビン24が配設されている。二次ボビン24は
樹脂製筐体で、この箭体内に一次コイル21及び一次ボ
ビン23が微小な間隙を以て嵌合されている。二次ボビ
ン24の外側面には軸方向の所定間隔毎に複数の溝が形
成されている。また、第5図に示すように二次ボビン2
4の先端の両側に一対の延出部24a、24bが一体的
に形成されている。そして、二次コイル22の巻線が第
1図の上方の溝から下方の溝に順次分割巻回されている
。二次コイル22の巻線の巻始めは一次ターミナル33
bに接続され、図示しないバッテリと同電位となる。二
次コイル22の巻線の巻き終りは第4図下方のダイオー
ド36の一端のリード36aに半田付は等によって接続
されている。
二次コイル22回りには、ホルダ31.32と一体に成
形されたコア15.16が前述のように配設されている
。即ち、コア15.16がインサート樹脂成形され、第
6図に示すような同一形状のホルダ31.32が形成さ
れている。ホルダ31の上下端部にはコ字状断面の支持
部31a、31bが形成され、これらに連続するように
コア15の内側に耐電圧を確保するため絶縁部31cが
形成されている。絶縁部31cは本発明にいうハウジン
グの一部を構成し、二次コイル22及び二次ボビン24
を収容したとき、上方から下方に至るまでこれらの外面
と略一定の微小間隙が形成される。この絶縁部31cの
両側の角部は段付形状とされ段部31d、31eが形成
されている。
尚、ホルダ32も同様の構造である。
而して、ホルダ31の支持部31aとホルダ32の支持
部32aとの間に、コア11の突出端部11a及びコア
15.16の腕部15a、16aの接合端部15c、1
6cが挟持されており(第1図及び第4図参照)、同様
にコア13の突出端部13b及びコア15.16の腕部
15b、16bの接合端部15d、16dがホルダ31
.32の下方の支持部31b、32b間に挟持されてい
る。コア15.16の上方の接合端部15c、16cの
幅はコア15.16の腕部15a、16aの幅より大で
あって、コア11の突出端部11aと同一幅であり、下
方の接合端部15cl、16(fについても同様の関係
にある。第1図に示すように突出端部11a及び接合端
部15c、16cの上方には夫々孔11e、15e、1
6eが穿設されており、ホルダ31.32の支持部31
a、32aの側方から(第6図の左下方向及び右上方向
から)加熱押圧されることによりホルダ31,32か熱
変形して孔lie、15e、16eに進入し、コア11
,15.16の上部が強固に固定される。コア13とコ
ア15.16の下部についても同様に固定される。
支持部31b、32bの底部には、コ字状断面(第4図
に表われる)の取付部35aと支持部35bから成る樹
脂製のカバー35が挟着されている。支持部35bには
第4図に示すように下方に突出する溝付き突出部35c
、35dが形成されており、この溝にダイオード36の
リード36a、36bが挟持されて固定されている。ま
た、プレート37の両側に設けられた屈曲肩部が支持部
35bの両端面に形成された穴に圧入固定されており、
プレート37の接続部37aがダイオード36のリード
36bに半田付は等によって接続されている。
これらホルダ31.32並びに一次コイル21、二次コ
イル22及びコア11等は第6図に示すようなケース3
0に収容されている。ケース30は立壁部30a、30
bが並設されて両者間に収容部が形成され、上端にフラ
ンジ部30c、30dか形成され、下端に有底筒体の二
次コネクタ部30eが形成されている。そして、立壁部
30a、30bの両側には段部(四つの段部を代表して
30fとする)が形成されており、この段部30fにホ
ルダ31.32の段部31d等が嵌合し密着するように
構成されている。立壁部30a。
30bは、第4図にその断面を示すように二次コイル2
2及び二次ボビン24を収容したとき、上方から下方に
至るまでこれらの外面と略一定の微小rIR隙が形成さ
れる。そして、上記ハウジングの開口部39が第2図に
示すように二次ボビン24の延出部24a、24bによ
って分割されており、両延出部24a、24b間は開口
部39の他の部分から区分されて第4図に示すように立
壁部30b内面と二次コイル22との間の間隙に連通し
ている。このように延出部24a、24bは本発明にい
う仕切部材を構成している。
二次コネクタ部30e内には二次ターミナル34が収容
されており、その頂面に形成された突出部34aが二次
コネクタ部30eの底面を貫通してコア13方向に延出
している。そして、プレート37の中央部に穿設された
円形の穴に二次ターミナル34の突出部34aが圧入さ
れ、電気的に接続される。
而して、ケース30及びホルダ31.32によって筒体
のハウジングが構成され、その内部空間に熱硬化性の合
成樹脂、例えばエポキシ樹脂が充填、硬化されて樹脂部
38が形成される。即ち、略真空状態で二次ボビン24
の延出部24a、24b間に液状のエポキシ樹脂が注入
されると、これに連通する立壁部30b内面と二次コイ
ル22との間の間隙に流入すると共に二次ボビン24と
一部コイル21との間の間隙に流入し、ケース30の底
部に至る。一方、立壁部30a内面と二次コイル22と
の間の間隙は開口部39の延出部24a、24b間でな
い部分に連通しているので、この部分に至るまでエポキ
シ樹脂が注入されると充填か完了する。
このように、延出部24a、24bによってエポキシ樹
脂の流路が形成されているので、従前のような開口部3
9でエポキシ樹脂か滞留してしまい上記の間隙に流入し
ないといった事態が生ずることなく、エポキシ樹脂はハ
ウジング内の間隙並びに一次コイル21及び二次コイル
22の各巻線間に含浸される。そして、点火コイル10
が加熱されるとエポキシ樹脂か硬化する。これにより、
一次コイル21及び二次コイル22が含浸固着されると
共に二次コイル22の出力高電圧に耐え得る絶縁性か確
保される。尚、上記実施例においては、ケース30及び
ホルダ31.32によってハウジングが構成されている
が、ケース30によって全体を囲繞するようにしてハウ
ジングを構成することとしてもよい。
次に、上記のように形成された点火コイルIOの作動を
説明する。第1図に示すように点火コイル10内の永久
磁石17.18は上方がN極となっており、磁束の流れ
はコア13からコア11に向かい、コア11にてコア1
5.16に分岐しコア13に戻る閉ループとなっている
。この状態での磁束の漏洩は殆どない。一次コイル21
が図示しない制御回路により通電され一次電流が供給さ
れると、磁束の流れは永久磁石17.18の磁化方向と
逆方向でコア11からコア13に向かう閉ループとなる
。このとき、コア11からコア15.16へ、コア15
.16からコア13へ、そしてコア12とコア15.1
6の相互間で磁束の漏洩が生ずるが、後述するように永
久磁石17゜18により漏洩磁束が低減される。そして
、一次電流が遮断されると二次コイル22に逆起電力が
誘起され30乃至40kVの高電圧が発生する。この高
電圧はダイオード36、プレート37そして二次ターミ
ナル34を介して図示しない点火プラグに印加される。
尚、このダイオード36は一部コイル21通電時に発生
する1乃至3kVの電圧によって点火プラグが飛火する
のを防止するものである。
本実施例の点火コイル10においては、コア11乃至1
3の各コア間に介装された永久磁石17.18により大
きな有効磁束変化を確保することかできる。特に、永久
磁石17.18は一部コイル21内に収容され適切な位
置に配置されているので、磁束の集中により従来に比し
漏洩磁束か少なくなり、コア11乃至13における局部
的な磁気飽和か無くなる。しかも、コア11乃至13の
本体部の軸に直交する断面に対する永久磁石17.18
の面積比が約1.7倍とされているので、一次コイル2
1による磁界が永久磁石17゜18の減磁限界に達する
前にコア11乃至13が飽和磁束密度に達し、永久磁石
17.18が減磁されることはない。従って、一次電流
の通電による起磁力に対し一部コイル21内に形成され
る磁束密度が大となり、放電エネルギーが増加する。
また、磁束変化が大となるので二次コイル22の出力電
圧が大となる。
第7図乃至第9図は本発明の他の実施例を示すもので、
前述の実施例における二次ボビン24の延出部24a、
24bを廃し、一次コネクタ33に側壁33d、33e
を延出形成したものである。即ち、点火コイル10の軸
方向に沿って一部コネクタ33の取付部33a(第4図
及び第9図参照)の側方からケース30の内面に向かっ
て延出する側壁33d、33eが取付部33aと一体的
に形成されている。側壁33d、33eの先端は第7図
に示すようにケース30の内面に当接し、開口部39が
分割されている。
而して、対向する側壁33d、33e間に真空状態で液
状合成樹脂を注入するようにすれば、開口部39が閉塞
されることはなく、前述の実施例同様点火コイル10の
内部を経由して開口部39の他の部分に至る流路が形成
されるので、点火コイル10内に空隙が形成されること
なく合成樹脂が充填される。
第10図乃至第12図は本発明の更に他の実施を示すも
ので、第7図の実施例における側壁33d、33eに替
えて第11図に示すような遮蔽板40を配設することと
したものである。遮蔽板40はコ字状で、基部に形成さ
れた切欠40cが第10図に示すように一部コイル33
のターミナル33cに嵌合するように配置され、壁部4
0a。
40bによって開口部39内が分割される。而して、第
7図の実施例と同様、合成樹脂を確実に充填することが
できる。
第13図乃至第15図は本発明の別の実施例を示すもの
で、第6図に示すホルダ31.32の上端に形成された
壁部31f、31g及び壁部32f、32gの先端に、
一次コネクタ33の取付部33aが当接するように配設
されたときに、第13図において開口部39が一部コネ
クタ33の中央部分を介して上方部分と下方部分に分割
される(第15図では左側部分と右側部分に分割される
)。従って、これらの何れか一方の部分に液状の合成樹
脂を注入すれば、開口部39が閉塞されることなく点火
コイルlO内に合成樹脂が充填される。このように本実
施例によれば、ホルダ31.32の壁部31f、31g
及び壁部32f。
32gが仕切部材を構成し、二次ボビン24に延出部2
4a、24bを設けることなく、また一次コネクタ33
に側壁33d、33eを設けることなく合成樹脂の流路
を形成することができる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構成されているので、以下に記載
する効果を奏する。
即ち、本発明の点火コイルによれば、仕切部材によって
ハウジングの開口部が分割されており、ハウジング内に
合成樹脂の流路が形成されているので、少なくとも一つ
の分割部分に合成樹脂を注入すれば開口部が閉塞される
ことなりノ)ウジング内に合成樹脂が充填され、一次コ
イル及び二次コイルに含浸される。而して、二次ボビン
と71ウジングとの間隙を最小限に抑えることができ、
所定の点火性能を確保しつつ小型とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の点火コイルの縦断面図、第
2図は同、点火コイルの平面図、第3図は第1図中■−
■線断面図、第4図は本発明の一実施例の点火コイルの
側方からみた縦断面図、第5図は本発明の一実施例に用
いられる二次ボビンの一部の正面図、第6図は本発明の
一実施例の点火コイルの分解斜視図、第7図は本発明の
他の実施例に用いられる一部コネクタの平面図、第8図
は同、一次コネクタの正面図、第9図は同、一次コネク
タの側面図、第1O図は本発明の更に他の実施例の点火
コイルの平面図、第11図は同、点火コイルに配設され
た遮蔽板の斜視図、第12図は同、点火コイルの縦断面
図、第13図は本発明の別の実施例の点火コイルの平面
図、第14図は同、点火コイルの縦断面図、第15図は
同、点火コイルを側方からみた縦断面図である。 0・・・点火コイル。 1.12.13・・・コア(中心コア)。 5.16・・・コア(外側コア)。 7.18・・・永久磁石。 ■・・・一次コイル、  22・・・二次コイル。 23・・・一次ボビン、  24・・・二次ボビン。 24a、24b・・・延出部(仕切部材)。 30・・・ケース(ハウジング)。 31.32・・・ホルダ(ハウジング)。 31f、31g、32f、32g・・・壁部(仕切部材
)、   33・・・一次コネクタ。 33d、33e−−−側壁(仕切部材)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中心コアを筒体内に収容し該筒体の外面に一次コ
    イルを巻回した一次ボビンと、該一次ボビンを筒体内に
    収容し該筒体の外面に二次コイルを巻回した二次ボビン
    と、該二次ボビンの外側に配置し前記中心コアと接合す
    る外側コアと、軸方向に開口する開口部を有し前記一次
    コイルを巻回した前記一次ボビン及び前記二次コイルを
    巻回した前記二次ボビンを収容するハウジングを備え、
    該ハウジング内に合成樹脂を充填する内燃機関用点火コ
    イルにおいて、前記ハウジング内に軸方向に延在し前記
    ハウジングの開口部を複数部分に分割する仕切部材を備
    え、該仕切部材によって分割した前記複数部分の少なく
    とも一部分から前記ハウジング内に合成樹脂を注入する
    ようにしたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. (2)前記二次ボビンの端部から軸方向に延出する少な
    くとも二つの延出部により前記仕切部材を構成し、前記
    延出部と前記ハウジングの内面との間に前記合成樹脂の
    流路を形成することを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関用点火コイル。
  3. (3)前記ハウジングの開口部に前記ハウジング内面に
    対し所定の間隙を以て配置し、前記一次コイルと接続す
    る一次コネクタを備え、該一次コネクタから前記ハウジ
    ング方向に延出する少なくとも二つの側壁により前記仕
    切部材を構成し、前記二つの側壁と前記ハウジングの内
    面との間に前記合成樹脂の流路を形成することを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関用点火コイル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6930583B2 (en) 1997-02-14 2005-08-16 Denso Corporation Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge
US7071804B2 (en) 1997-02-14 2006-07-04 Denso Corporation Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge

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US7068135B1 (en) 1997-02-14 2006-06-27 Denso Corporation Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge
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