JPH04143142A

JPH04143142A - エアバッグ装置用カバー

Info

Publication number: JPH04143142A
Application number: JP2264523A
Authority: JP
Inventors: Yamato Hirabayashi; 平林　大和
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1990-10-02
Filing date: 1990-10-02
Publication date: 1992-05-18
Also published as: US5221108A; DE4132566A1; DE4132566C2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はステアリングホイールのセンターパッド内やイ
ンストルメントパネルの助手席乗員に対応する部位に組
み込まれたエアバッグ装置用カバーに関するものである
。

従来の技術従来から車両の衝突時における衝撃力が所定値以上であ
った場合には、インフレータに内蔵された起爆装置が点
火してガス容器を起動し、インストルメントパネルもし
くはステアリングホイールのセンターパッド部に折り畳
まれた状態として収納されているエアバッグを膨張展開
して、乗員のインストルメントパネル又はステアリング
ホイールに対する衝撃を和らげるようにしたエアバ・ソ
ゲ装置が知られている。

このエアバッグ装置は、運転席側と助手席側で別々に設
けられているのが通例であり、運転席側では上記したよ
うにステアリングホイールのセンターパッド内にエアバ
ッグが収納されており、助手席側ではインストルメント
パネルの内方にエアバッグが収納されている。

上記のエアバッグを覆うカバーは、該エアバッグの膨張
展開時には速やかに破断することが必要であり、例えば
実開昭６３−１５５８６８号公報には、エアバッグを覆
っているカバ一部材の端面部分に扉状の輪郭で脆弱部が
形成され、この脆弱部を回避するようにメツシュ部材が
内装されているとともに、扉のヒンジ相当部分に位置す
るメツシュ部材を補強縁部としたことにより、エアバッ
グの膨張展開時にヒンジを中心として扉が開くようにし
たカバーの構造が提案されている。

上記以外にも例えば第５図に示したように、エアバッグ
１を覆う形状に配置した断面路り字形の４個のネット３
ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを埋め込むようにして、該ネット
３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄの周囲をウレタン等の発泡成形
体５で被覆し、第５図のＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図であ
る第６図に示したように、相対向するネット３ｂ、３ｃ
との間に位置する発泡成形体５の上面略中心位置に脆弱
部５ａを設けたカバー例も知られている。

このような構成によれば、車両の衝突時には図外のイン
フレータから発生する高圧のガスがエアバッグエ内に送
り込まれ、該エアバッグｌの膨張力によってカバーの脆
弱部５ａが破断して、該エアバッグ１が車室方向に膨張
展開し、主として運転者及び乗員の顔面を瞬時に受は止
めることが出来て、該運転者に及ぼされる衝撃が緩和さ
れるという作用が得られる。

発明が解決しようとする課題しかしながらこのような従来のエアバッグ装置用カバー
の中で、実開昭６３−１５５８６８号公報に記載された
ものは、エアバッグを覆うカバー部材の端面部分に形成
された脆弱部を回避するようにメツシュ部材を内装した
構成となっていたため、カバー自体の構造が複雑であり
、製造工程が多くなってコストアップを招来してしまう
惧れがある。

又、第５図、第６図に示したカバーの場合には、４個の
ネット３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを埋め込むようにしてウ
レタン等の発泡成形体５で被覆しているので、成形工程
が煩瑣である上、製造時に作業者の熟練を要し、前記例
と同様に製品のコストアップになるという問題点を有し
ている。

そこで本発明はこのような従来のエアバッグ装置用カバ
ーが有している課題を解消して、簡易に製作可能である
とともにコストを低廉化することができるカバーを提供
することを目的とするものである。

課題を解決するための手段本発明は上記の目的を達成するために、上記のカバーと
して、先ず請求項１により、方形の布材の隅部に切込部
を形成して全体的に略十字状に裁断した展開形状を有し
、且つ上記布材を構成する経糸及び緯糸の少なくとも一
方の糸の長手方向両端部が、前記切込部及びこの切込部
と対角位置にある切込部に延長するように設定したエア
バッグ装置用カバーの構成にしである。

さらに請求項２により、経糸もしくは緯糸の中心糸と他
方側の糸との直交点近傍の布材に微少な孔を適宜個数開
口した構成にしである。

作用かかるエアバッグ装置用カバーによれば、カバーを構成
する経糸もしくは緯糸の長手方向両端部が布材の隅部に
形成された相互に対角位置にある切込部に向けて延長し
ているので、車両の衝突時に衝突検知センサからの信号
によってインフレータが作動して、該インフレータのガ
ス放出口から高温のガスが放出され、エアバッグが膨張
した際に、布材が経糸もしくは緯糸に沿って容易に破断
して該エアバッグを車室方向に膨出させることができる
。

更に経糸もしくは緯糸の中心糸と他方側・の糸との直交
点近傍の布材に微少な孔を適宜個数開口したことにより
、エアバッグ膨張時のカバーの破断性がより一層高めら
れる。

実施例以下図面中の第１図乃至第４図を参照して本発明にかか
るエアバッグ装置用カバーの一実施例を詳述する。

第１図は本実施例を適用したカバー１１の展開図、第２
図は同カバー１１を組み立てた状態を示す外観図である
。上記のカバー１１は方形の布材を主体として構成され
ており、この布材の隅部に夫々切込部１７，１９，２１
．２３を形成して、全体的に略十字状に裁断したことに
より、中心部に位置する基布１３ａと、該基布１３ａか
ら四方に伸長する延長布１３ｂ、１３ｂ、１３ｂ、１３
ｂとが構成される。

そして各延長布１３ｂ、１３ｂ、１３ｂ、１３ｂの端面
近傍に、後述するインフレータが収納されたベースプレ
ートへの取付孔１５．１５・・・が開口されている。尚
、延長布１３ｂ、１３ｂ、１３ｂ、１３ｂの端面をベー
スプレートに固着する場合には上記取付孔１５．１５・
・・は設けなくとも良い。

２５は上記の基布１３ａを構成する経糸であり、２７は
同じく緯糸である。そして経糸２５の長手方向両端部が
前記切込部１．７及びこの切込部１７と対角位置にある
切込部１９に延長しており、上記緯糸２７の長手方向両
端部が前記切込部２１及びこの切込部２１と対角位置に
ある切込部２３に延長している。

上記基布１３ａと延長布１３ｂ、１３ｂ、１３ｂ、１３
ｂとの境界部に設けられた折曲ライン２９．２９．２９
．２９に沿って各延長布１３ｂ。

１３ｂ、１３ｂ、１３ｂを略９０°折り曲げることによ
り、第２図に示したカバー１１が組み立てられる。尚、
第２図において３５は延長布１３ｂ。

１３ｂ、１３ｂ、１３ｂの端面が固着されたベースプレ
ート、ｌはカバー１１内に収納されたエアバッグである
。

前記したように、経糸２５の長手方向両端部は布材の隅
部に形成された切込部１７及び対角位置にある切込部１
９方向に延長しているので、エアバッグ１の膨張時には
基布１３ａが経糸２５に沿って破断し易いことが本実施
例の特徴ともなっている。換言すれば隅部に形成された
切込部１７゜１９によってカバー１１に脆弱部が形成さ
れ、経糸２５の両端部がこの脆弱部を直線で結ぶように
設定したことにより、脆弱部間の破断性を高めている。

尚、緯糸２７の破断性も経糸２５の場合と同様である。

第３図はカバー１１の変形例であって、本例はカバー１
１内に収納されるインフレータの上面外形が長方形であ
る場合に対応可能な例を示している。　本例の場合はイ
ンフレータの形状に対応して基布１３ａ自体が長方形と
なっているため、経糸２５の長手方向両端部は切込部１
７及びこの切込部１７と対角位置にある切込部１９に延
びているが、緯糸２７の長手方向両端部が前記切込部２
１及びこの切込部２１と対角位置にある切込部２３とを
結ぶ位置に延びていない。そこで本実施例では緯糸２７
に破断性を持たせるために、経糸２５の中心糸２５ａと
緯糸２７との直交点近傍に適宜個数の微少な孔３１．３
１を開口しである。このような孔３１．３１を設けたこ
とによって緯糸２７の破断性を高めることができる。

第４図は本実施例にかかるカバー１１を装着した車両の
運転席側のエアバッグユニット３０の構成を示す断面図
であり、図中３３はステアリングホイールであって該ス
テアリングホイール３３の車室Ｎ側に面する中心位置に
上記カバー１１が装着されている。このカバー１１の内
方にはエアバッグ１が折り畳まれた状態に収納されてい
る。

３５はエアバッグ１の内方に固定されたベースプレート
であり、このベースプレート３５は、内方に中空部が形
成された基部３５ａと、この基部３５ａの上壁３５ｂの
中央部に突設された円環状のフランジ部３５ｃと、該フ
ランジ部３５ｃの上面に開口された孔部３５ｄとを備え
ており、基部３５ａにカバー１１の前記延長布１３ｂが
固着されている。そしてベースプレート３５の内方にイ
ンフレータ３７が配置されている。このインフレータ３
７の外壁面から側方に突設された取付基部３７ａと、ベ
ースプレート３５の上壁３５ｂとが、ゴム等のシール部
材３９及びワッシャ４１の存在下でボルト４３及びナツ
ト４５により固定されている。

そしてエアバッグ１の端縁部１ａが上記ワッシャ４１と
ベースプレート３５の上壁３５ｂとの間に封着されてい
る。４７はステアリングホイール３３からベースプレー
ト３５の上壁３５ｂに延設された螺子軸であり、この螺
子軸４７の先端部がベースプレート３３の前記上壁３５
ｂに当接しており、且つステアリングホイール３３の外
方でロックナツト５１によって固定されている。

上記ベースプレート３５のフランジ部３５ｃには複数個
のガス放出口５３．５３が開口されている。インフレー
タ３７は図外の衝突検知センサからの入力信号が設定値
以上である時に起動するようになっている。

このようなエアバッグユニット３０によれば、車両の衝
突時には図外の衝突検知センサからの信号に基づいて、
インフレータ３７に内蔵された起爆装置が作動して高圧
のガスが発生し、このガスがガス放出口５３．５３及び
孔部３５ｄからエアバッグ１内に放出される。これによ
りエアバッグ１が膨張し、この膨張力によってカバー１
１が第１図に示す経糸２５もしくは緯糸２７に沿って破
断され、該エアバッグ１が車室Ｎ方向に膨張展開して、
主として運転者の顔面を瞬時に受は止めることが出来て
、運転者に及ぼされる衝撃を緩和することができる。

尚、前記実施例ではステアリングホイールに配設した運
転席側のエアバッグ装置に適用して場合を説明したが、
インストルメントパネルに配設される助手席側のエアバ
ッグ装置に適用して同様の効果を得ることができる。

発明の効果以上詳細に説明した如く、本発明にかかるエアバッグ装
置用カバーによれば、カバーを構成する経糸もしくは緯
糸の長手方向両端部を布材の隅部に形成された相互に対
角位置にある切込部に向けて延長したので、エアバッグ
の膨張時にエアバッグを構成する布材が経糸もしくは緯
糸に沿って容易に破断して、該エアバッグを車室方向に
膨出させることができる。

更に経糸もしくは緯糸の中心糸と他方側の糸との直交点
近傍に微少な孔を適宜個数開口したことにより、エアバ
ッグ膨張時のカバーの破断性をより一層高めることがで
きる。

又、本発明は布材を基材として用いているので、従来の
発泡成形体の被覆等の成形工程に比較して、製作が容易
である上、製造時に作業者の熟練を必要とせず、且つ製
品のコストが低廉化されるという効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したカバーの展開図、第２図は同
組み立てた状態を示す外観図、第３図は本発明の他の実
施例を示すカバーの展開図、第４図は本発明にかかるカ
バーを利用したエアバッグユニットの一例を示す要部断
面図、第５図は従来のカバーの構成例を示す外観図、第
６図は第５図の■−■線に沿う断面図である。１・・・エアバッグ、１１・・・カバー、１３ａ・・・
基布、１３ｂ・・・延長布、１７．１９．２１．２３・
・・切込部、２５・・・経糸、２７・・・緯糸、３０・
・・エアバッグユニット、３３・・・ステアリングホイ
ール、３５・・・ベースプレート、３５ａ・・・基部、
３５ｂ・・・上壁、３５Ｃ・・・フランジ部、３５ｄ・
・・孔部、３７・・・インフレータ、３７ａ・・・取付基部。１　１−−−−−−一カ　ノ＼゛− １３ａ−−−−−Ｘ　／１ｆＪ１３ｂ−−−−一延］し布１７−−−−−−−初仄艶２５−−−−−−−ａホ２７−−−−−−−１ｐｔｙｆＸ１−−−−一工了一バッグ１１−−−−一カバー３５−−−−−公−スプレート

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車室内の乗員前方部位に、高圧ガスを発生するイ
ンフレータ及び該インフレータに支持され、且つ折り畳
まれた状態に収納されたエアバッグの少なくとも車室側
表面を覆うカバーであって、上記のカバーは、方形の布
材の隅部に切込部を形成して全体的に略十字状に裁断し
た展開形状を有し、且つ上記布材を構成する経糸及び緯
糸の少なくとも一方の糸の長手方向両端部が、前記切込
部及びこの切込部と対角位置にある切込部に延長するよ
うに設定したことを特徴とするエアバッグ装置用カバー
。
（２）経糸もしくは緯糸の中心糸と他方側の糸との直交
点近傍の布材に微少な孔を適宜個数開口したことを特徴
とする請求項１記載のエアバッグ装置用カバー。