JPH04141095A - 組換え抗hiv改変抗体および改変抗体の調製方法 - Google Patents

組換え抗hiv改変抗体および改変抗体の調製方法

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JPH04141095A
JPH04141095A JP26609190A JP26609190A JPH04141095A JP H04141095 A JPH04141095 A JP H04141095A JP 26609190 A JP26609190 A JP 26609190A JP 26609190 A JP26609190 A JP 26609190A JP H04141095 A JPH04141095 A JP H04141095A
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JP
Japan
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antibody
amino acid
acid sequence
region
chain
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Application number
JP26609190A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Maeda
浩明 前田
Shuzo Matsushita
修三 松下
Yasuyuki Eda
江田 康幸
Kazuhiko Kurumi
和彦 来海
Yukio Tokiyoshi
時吉 幸男
Emu Bendeitsuku Marii
マリー・エム・ベンディック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Original Assignee
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒト免疫不全ウィルス(HIV)に起因するエ
イズ(AIDS)の治療および予防に期待できる新規な
組換え抗Hrv改変抗体に関する。 さらに詳細には、
マウス免疫グロブリン遺伝子とヒト免疫グロブリン遺伝
子との融合遺伝子から遺伝子組換え技術を用いて発現さ
れ、HIVに対し中和抗体を有する抗層V改変抗体に関
する。さらには、このような有用な改変抗体の新規調製
方法に関する。
先五夏1遣 後天性免疫不全症候!+¥(acquired imm
une deficiency syndrome: 
 AIDS)は、レトロウィルスに属するヒト免疫不全
ウィルス(HIV)に起因するウィルス性疾患である。
この疾患は1981年にアメリカで発見されて以来また
たく間に世界中に広がり、世界保健機構(WHO)の票
計によれば、1987年8月12日時点においてすでに
122ケ国に発生が認められ、牢者総数は6万人を越し
ている。わが国においても1987年9月4日時点で5
0人の患者が確認され、そのうち28人はすでに死亡し
ている。  AIDSはこのように急速に世界中に広が
りをみせている。
抗■IV治療剤として、現在アジドチミジン(^ZT)
がある[Nature: 326. p430.  (
1987)]が、生体の造血組織に対する強い毒性を有
するため多くの例で貧血をもたらすことがわかっている
。その他、多くの物質が抗lV剤の候補として研究が行
われているが、有効であり且つ安全な抗層■剤はまだ開
発されているとは言えない、また木柄予防のための実用
可能なワクチン開発に成功したというような報告もない
このような状況の中で、輸血によって旧■陽性となった
サラセミアの患者グループと小児のAIDS及びARC
(AIDS関連症候1!¥)のグループにおいて、その
臨床と中和抗体の関連についての報告がある[ R,G
uroffら、  J、 Immunol、 、  1
38.  p3731. (1987); R,Gur
offら、  Pediatric Re5earch
、  in press]。
いずれの場合でも中和抗体の検出できる症例においては
臨床症状も軽く良好であるが、中和抗体が検出できない
症例においては臨床症状が悪化していることが報告され
ており、in vivoおける中和抗体の有効性を示唆
している。このように抗HIV中和抗体はin viv
oにおける感染の拡大防止や感染細胞の排除に役立つ可
能性があり、現在臨床で用いられている抗ウィルス剤等
との併用により更に高い効果が得られることが期待され
る。
【来並I 上記のような抗日V中和抗体としてAIDSの患者から
採取・調製するやり方もあるが、この方法は、倫理的な
問題や原材料入手の問題など数多い困難が予想される。
そこで、このような高力価血清の代替品としてHIVウ
ィルス中和活性を有するモノクローナル抗体の使用が考
えられる。モノクローナル抗体作製に関する基本的な技
術は、これまでに主としてマウス型モノクローナル抗体
において確立されている。ハイブリドーマ等の細胞が産
生ずるモノクローナル抗体は大量にしかも半永久に得ら
れ、原料不足の問題を解消できうる。しかし、ここにお
けるモノクローナル抗体は、副作用(マウスモノクロー
ナル抗体をヒトに使用した場合、異種タンパクとしてア
ナフィラキシ−ショックや血清病などの副作用を起こす
ことが考えられる)をなくす意味から、従来のマウスモ
ノクローナル抗体ではなくヒトモノクローナル抗体でな
ければならない。
このヒトモノクローナル抗体の作製法には次のようなも
のが考えられる。(1)ヒト×ヒトハイブリドーマを用
いる方法、(2)ある種のウィルス及び化学薬剤等でト
ランスフオームさせたヒトリンパ球を用いる方法、(3
)ヒト×マウスヘテロハイブリドーマを用いる方法、(
4)ヒト×マウスへテロハイブリドーマを親株としたヒ
ト×(ヒト×マウス)ハイブリドーマを用いる方法、(
5)キメラモノクローナル抗体[抗原と結合する可変(
V)領域はウィルス中和活性を有するマウスモノクロー
ナル抗体から、抗原性あるいは免疫原性及び生理活性に
関与する定常(C)領域はヒトモノクローナル抗体から
なる、マウス(V)−ヒト(C)キメラモノクローナル
抗体]を遺伝子組換えで作製する方法等であるが、これ
らの方法による成功例は一切報告されていない。
ここで、(1)については融合効率が低いことや適当な
ミエローマ親株がない、(2)についてはヒトの場合の
EBウィルスで得られる抗体産生細胞は主として1gM
度生細胞が多く力価の低い場合が多く実用的でない、ま
たEBウィルス以外には適当なウィルスや化学薬剤がな
い、さらに、(3)(4)の方法ではこれまでの作製例
から考えて、目的のヒト型モノクローナル抗体を高効率
に得るまでには多くの困難が予想される(例えば、安定
性の問題等)、従って、(5)のキメラモノクローナル
抗体法がより実現性の高い方法であると考えられる。
このキメラモノクローナル抗体は、可変(v)領域の原
料となるマウスモノクローナル抗体を産生ずるマウスハ
イブリドーマからクローニングしたそのV遺伝子と、定
常(C)領域のM料となるヒト抗体産生細胞等のヒト細
胞からクローニングしたC遺伝子とを結合させたマウス
〈v)−ヒト(C)キメラ抗体遺伝子を含むプラスミド
ベクターを、動物細胞(例えば、マウスミエローマ)宿
主中で発現させ、その培養上清中に得られるものである
。キメラ抗体に関するいくつかの報告がすでに見受けら
れる(特開昭60−155132号、特開昭61−47
5θθ号)、この方法ではモノクローナル抗体作製のた
めのリンパ球の原資をヒトに求める必要はなく、旧■の
ような危険度の高い抗原に対する抗体を作製する場合、
特にバイオハザードの面から望ましい0本発明者らも既
に抗層Vキメラ抗体の作製に成功している[特願昭63
−202551.  Lかし、最近の報告[^、F、 
LoBugJio et al、、 Proc、 Na
tl、 Acad、 Sc1. USA、 86422
0 (1989> 3によればキメラ抗体であってもま
だマウスの抗原性が残っており、その副作用や血中半減
期はマウス抗体とヒト抗体のちょうど中間であるという
、このようにキメラ抗体にはまだマウスV領域に起因す
ると思われる抗原性が残っており、この抗原性をできる
だけ取り除くことが望ましい。
ところで、抗体の可変領域は抗原結合に強く関与してい
る3つの相補性決定領域(CDR)とそれらの抗原結合
部位を支える抗体の構造に関与している4つの骨格(フ
レーム)部(FR)に分けることが出来る。そこで、G
、 WinterはこのマウスV領域の3つのCDRを
ヒトシ領域の4つのFRに遺伝子工学的に移植すること
により、キメラ抗体よりさらに抗原性の少ない改変抗体
(リシエイプト抗体・reshaped Ab)を作製
した(特開昭62−296890号)。
しかし、単純にマウスCDR部分をヒトFR部分に移植
しただけでは抗原結合活性を再現できない場合があり、
この技術が全ての抗体に適用できるとは言えない、すな
わち、改変抗体において抗原結合活性を普遍的に再現す
るためにはG、 Winterのいう方法だけで不十分
であり、より普遍的な方法が必要とされている。
現在■でにG、 Winterの技術を普遍的に使用で
きるように改良した例はなく、ましてや旧■に対して中
和活性を有する抗日■改変抗体の作製に成功した例はな
い。
」匪ムIl このような状況において、本発明者らは先に作製した抗
HIV中和マウス−ヒトキメラ抗体をG、 Winte
rの技術を用いて改変した。さらに本発明者らは、既に
G、 Winterが述べた方法をさらに改良し、従来
の技術からできる改変抗体より抗体としての結合活性の
高い改変抗体を調製することに成功し、より一般的に、
どの抗体にも適用できると思われる改変の法則を発見し
た。
すなわち本発明は、これ跋でに一切報告されていない抗
層V中和活性を持つ改変抗体およびこのような改変抗体
の調製方法を提供するものであり、この新規抗層V改変
抗体からなる副作用の少ないAIDS診断薬、治療薬・
予防薬の開発を可能にするものである。および、これを
通じて改変抗体の一般的な調製方法を確立することを目
的とする。
の    ゝ 改変抗体の調製方法は既にG、 Winterらが発表
しており、改変抗体の作製例がいくつかある6例えば、
マウス抗ハブテン抗体(Bi−8)のVH領領域3つの
CDRをヒトミエローマ蛋白(NEW)のVH領領域F
Rに単純に組み込んだ結果、マウスVL領域との組合せ
でハプテンに対する結合活性が得られた[P。
T、 Jones、 et al、、 Nature、
321.522(1986) ]。
しかしハプテン抗原は分子サイズが小さく、これと結合
する抗体の抗原結合領域も限られている。
したがってCDRを移植した結果抗原結合サイトが再構
築されたのか単に一部のCDRポケットに結合している
だけなのか区別がつけ難い、そこで彼らは次にリゾチー
ムに対する抗体(Dl、 3>を改変した。  B1−
8抗体と同様にVi(領域の3つのCDFIをヒトミエ
ローマ蛋白(NEll)のVH領領域FRに単純に組み
込んだ結果、マウスVL領域との組合せでリゾチームに
対する結合活性が得られた[ M、νerhoeyen
、 et al、、 5cience、 239.15
34 (1988)]、  Lかしこの場合、HIMだ
けの改変にもかかわらず結合活性は1/10に低下した
。続< CAMPATH−1抗原に対するラット抗体の
改変[L、 Riechmann、at al、、 N
ature、 332.323(1988)]では、最
初にH鎖り鎖ともラット抗体のCDRをヒト抗体(VH
は)IEW、VLはRET) ノFRにそれぞれ単純に
移植した結果、はとんど結合活性は得られなかった(1
/40に低下)、その後ラットV)IのFRI領域の一
部をさらにヒトVHに移植することによって、173程
度まで回復させた。しかし、薬物投与における安全性あ
るいは製造コスト等を考えると、活性低下をより小さく
することが望まれる。
以上の結果は、G、 !Nnterらの改変抗体技術が
、実際に最も適用されるであろう分子量の大きな抗原に
対して、単純にCDRをFRに移植するというだけでは
対応できないことを示唆している。すなわち、ハプテン
のようなサイズの小さい抗原の場合を除いて、通常の抗
原に対しては、この改変抗体の技術はまだ完成している
とは言えない。
本発明者等は前述の抗層■抗体の改変を行なった結果、
実用に耐える中和活性を持った抗層V改変抗体の作製に
成功し、さらにこの過程においてG。
Winterらの改変抗体技術をさらに改良し一般的に
どの抗体にも適用できるような方法を発見し改変抗体技
術を完成させるに至った。
すなわち、相補性決定領域およびこれに隣接するフレー
ム領域の一部が目的の結合活性を有する特異的マウス抗
体由来のアミノ酸配列であり、残りのフレーム領域がヒ
ト抗体由来のアミノ酸配列になるよう遺伝子組換えが行
われた遺伝子であって、さらに該ヒト抗体が相補性決定
領域を提供するマウス抗体可変領域とアミノ酸配列にお
いて高いホモロジーがあるサブグループのヒト抗体から
選択されることを特徴とする改変抗体H鎖をコードする
組換え遺伝子を調製し、これを適当な発現ベクターを用
いて動物細胞中で発現させ回収することにより得られる
改変抗体H鎖を得た。このようにして得られた改変抗体
H鎖とG、 Winterの方法に従って調製された改
変抗体り鎖とからなる改変抗体の特異的結合活性を分析
した結果、本発明の調製方法による改変抗体が、従来の
改変抗体と比較して特異性が高いことを確認した。さら
により好ましい改変抗体調製において、H鎖可変領域の
中でマウス由来のアミノ酸配列にする領域としては、少
なくともCDRのアミノ酸配列、CDRIに隣接するF
R2のN末側5個のアミノ酸配列およびCDR2に隣接
するFRBのN末側6個のアミノ酸配列であることが見
いだされた0例えば、抗層V活性を有する改変抗体を調
製するような場合には、マウス抗体由来のアミノ酸配列
にする領域およびアミノ酸配列の好ましい一例としては
、下記が挙げられる。
x xxxxxx xx XXXXXXX X X X
XX XXXX X X X XT−TYP IE−W
MKQNxxxxxxx IG−NF HPYSDDT
NYNEKFKG−KAXLTVxxxxxxxxxx
xxxxxxxxxxxxxxx I−)IYGSAY
AMDY−xxxxxxxxxxx但し、xxx、 、
 xはヒト抗体由来のアミノ酸配列、1豊−の部分はC
DRのアミノ酸配列を示す。
そして、ヒト型抗体にする場合の改変抗体の可変領域全
体のアミノ酸配列としては、好ましい一例として下記の
アミノ酸配列が挙げられる。
QVQLVQSGAEV■PGASVKVSCKASG
YTFT−TYPIE−WMK NPGSLR5EDT
AVYYCAI−HYGSAYAMDY−111GQG
TLVTVSS但し、■二線一部分はマウス抗体由来の
アミノ酸配列を示す。
L鎖についても、H鎖と同様にフレーム領域の一部も含
めてマウス抗体由来の配列にすることで従来の改変抗体
り鎖と較べて活性を向上させることも可能であるが、従
来の改変抗体の調製方法で得られたし鎖と上記の本発明
により提供されるH鎖とからなる改変抗体でも十分な活
性を得ることが可能である。
抗81v活性を有する改変抗体り鎖を調製する上では、
マウス抗体由来のCDRのアミノ酸配列の一例として下
記の配列を挙げることができる。
CDRI :  XASQSVDYDGDSYIINC
DR2: 、AASNIJS CDR3:  QQSNEDPFT さらにヒト型改変抗体にする場合にはL鎖可変領域のア
ミノ酸として下記のものが挙げられる。
D I Q)4TQSPSSLSA!3VGDRVT 
I TC−KA SQSvDYDGDSYMFI−11
YQQKPGKAPKLL I Y−AASNLES−
GVPSRF 5GSGSGTDFTFT ISSLQ
PE D I A T Y Y C−[−F G Q 
G T )[V E I K B(但し、l二線−はC
DRのアミノ酸配列)最も好ましい改変抗体を作製する
上で重要なポイントは、場合に応じて、CDRを提供す
るV領域からどの部分のアミノ酸をヒトV領域に移植す
るか決定することであり、移植すべきアミノ酸の決定方
法の要点が以下、本発明により開示される。
l          f−FR 抗体遺伝子のV領域にはさまざまな種類のサブグループ
があることが知られており、例えば、Kabatら [
5equences  of  Proteins  
of  ImmunologicalInterest
 4th ed、、 rub目c Health 5e
rvice、 NIH,Washington DC,
1987]による分類によればヒトのVH領領域場合3
種類、マウスVH領域で基本的に4種類(詳しくは11
種類)というように分類される。抗体蛋白の基本構造は
さまざまなサブグループ間で保たれているが、詳細には
各サブグループ間で異なる。したがって、最終的な結合
活性にはFR領領域差異が大きく関与してくると予想さ
れる。そこで、FRを提供するヒトV領域のサブグルー
プはCDRを提供するV領域のサブグループとホモロジ
ーの高いものの中から選ぶべきである。このホモロジー
検索はコンピュータを使って行われる。
VEiVL両ドメインは独立して抗原と結合するのでは
なく、お互いに密接に相互作用し合いながらCDRによ
り抗原結合ポケットを構築している。このバッキングに
はV領域のいくつかのアミノ酸が重要である事が知られ
ている[C,Chothia et al、。
J、 Mo1. Biol、、 186.651 (1
985) ]、  CDRおよびFRの一部を移植する
際にはこれらのバッキングに関与したアミノ酸に注意す
る必要がある。
CDR ■領域の個々のCDRはそれぞれCDRドメインを構築
するのにある決まった構造を取ることが知られている[
C,Chothia et al、、 Nature、
  342.877 (1989)]、  この構造は
Canonic1構造といわれており、この構造に関与
したアミノ酸がいくつか知られている。したがって、C
IIR移植の際にはこの構造も移植できるように、FR
領域部分でこの構造に関与しているアミノ酸は移植する
必要がある。
ζ          ゝ 抗体遺伝子持にV領域遺伝子は体細胞突然変異を受ける
ことが知られている。これらの突然変異によって、上記
の注目すべきアミノ酸以外にCDRドメイン111′1
jlLに関与した特異的なアミノ酸がFR領領域中に生
じる事がある。そのようなアミノ酸はアミノ酸の性質(
疏水性親水性、酸性塩基性、分子サイズ等)を比較すれ
ば見つけることができる。また、そのようなアミノ酸が
CDRドメイン構造に関与しているかどうかはコンピュ
ータを用いたモデリングにより容易に推定することがで
きる。
以上示したようにCDRを提供する■領域からこれらの
条件を満足させるようにアミノ酸を決定し、これらのア
ミノ酸を受は入れ側のヒトV領域に移植すれば、どのよ
うな抗体でも改変することが可能である。
実際の改変はV領域をコードする遺伝子上で、長鎖オリ
ゴヌクレオチドを用いた特定部位突然変異誘発法により
行なうことができる。この方法には数多くのバリエーシ
ョンがありそのいずれも利用することが可能である[例
えば、Methods in Enzymology、
 Vol、 154等]。
最後に、本発明の改変抗体調製法で得られた改変された
■領域遺伝子はヒト抗体定常(C)領域遺伝子と結合さ
れ完全な改変抗体が構築される。改変されたV領域遺伝
子はその物理的な性質は何らマウス等のV領域遺伝子と
変わることはなく、既知のキメラ抗体作製法を利用して
tメラ抗体を作製する場合と全く同様に、改変されたV
領域遺伝子とC領域遺伝子を結合させることができる0
例えば、液通らによって既に示された方法[液通ら、C
ance「Re5earch、 47. p999−1
005. <1987)]やM、 Bruggeman
n [Waldmann H(ed) Monoclo
nal^ntibody Therapy、 Prog
 Allergy、 Ba5el、 Karger、 
1988. v。
+  45.  pp91]や!If、  L、  M
orrison[^dvances  in  Imm
unologL 44.65.  (1989)]等の
総説に紹介されている方法に準じて行うことが出来る。
また、発現させる宿主によって動物細胞発現系、大腸菌
発現系、酵母細胞発現系などベクター系が異なるが、い
ずれの場合でも発現可能である。
次に抗日■改変抗体について説明する0本発明の抗HI
V改変抗体は上記に示した改変抗体調製法を用いて構築
されたものである。この抗HTV改変抗体の構築には主
に4つの過程が必要である。初めに抗層■抗体を産生ず
る細胞の調製、その細胞がらの■領域遺伝子の単離、単
離されたV領域のアミノ酸配列をもとにした改変抗体の
作製、最後に得られた改変抗体遺伝子の宿主細胞におけ
る発現の4つの過程である。以下順を追って説明する。
本発明に用いる抗■v抗体遺伝子は抗層V抗体を産生じ
ている細胞から調製できる。抗層■抗体産生細胞は、こ
れまでに確立されているマウスモノクローナル抗体の作
製技術を用いて調製される0例えば、H9/HTLv−
11[Bで示されるウィルス感染細胞株(ATCCNo
、CRL8543)や、  Mo1t3/HTLV−m
 B  (ATCCNo、 CRL8602)等の入手
可能なウィルス感染細胞より、ウィルス或はウィルス糖
蛋白分iii (env; gp41、gp120)を
精製し、これを免疫原として用い通常のハイブリドーマ
を作製する方法でハイブリドーマを作製すれば、抗層■
マウスモノクローナル抗体産生細胞を得ることが可能で
ある。更に、このようにして得られた抗Hrvマウスモ
ノクローナル抗体産生細胞の中から、HIVに対して中
和活性を有するモノクローナル抗体を産生じている細胞
を選択する。
旧■の場合、該ウィルス特有の性質から、このような中
和活性を有するモノクローナル抗体を得ることは容易な
ことではないが、そのような細胞株として本発明者らは
、HIVに対して中和活性を有する抗体を産生ずるハイ
ブリドーマ54″CBI細胞の確立に成功している[松
下修三ら、Medical r麿manol。
gy、 3. p14.  (1987)]。
このような抗抗層中和モノクローナル抗体産生細胞より
、抗原結合性を持った抗体遺伝子を通常の遺伝子操作技
術により単離することができる0例えば、その細胞の染
色体DNAから常法[例えば、T。
Maniatis ”Mo1ecular Cloni
ng  Co1d SpringH&rbor Lab
、 (1982Ll照コに従ってvlIl遠域子をクロ
ーニングする方法であり、あるいは、その細胞のメツセ
ンジャーRN^を材料として常法[例えば、D、 M、
 Glover編集” DNA cloning Vo
l、I” rRLpress(1985)]によりcD
N^を合成しV領域遺伝子をクロニングする方法である
。いずれの方法も、■領域遺伝子クローニングの為のプ
ローブとして、すでに報告されているマウス免疫グロブ
リン遺伝子の核酸塩基配列[例えば、坂野ら、Natu
re、 286. P676、(1980);  E、
E、Max  ら、 J、  Biol、  Chew
、、  256゜P5116. (2981) ]を参
照して合成したDNAプローブ等を利用することが出来
る。また、PCR(ポリメレース連鎖反応)を利用した
クローニングも可能である[R,0rlandi、 e
t at、、 Proc、 Natl、 Acad、 
Sci。
USA、 86.3833 (1989); W、 D
、 )fuse、 et al、。
5cience、 246.1275 (1989) 
]、  本発明者は既にこのような方法により前述の5
4″CBI細胞から抗H1■中和活性を持った■領域遺
伝子(0,5β■遺伝子)を単離し、マウス−ヒトキメ
ラ抗体の作製に成功している[特願昭63−20255
1 、  これらが本発明の以下の改変抗体遺伝子調製
に用いる最も好ましい材料として挙げられる。
このようにして得られた0、5βV遺伝子から翻訳され
るアミノ酸配列を決定し、前述の改変抗体作製法の4つ
の条件を満足するようにヒト抗体V遺伝子への移植領域
を決定した。その結果、VL領領域場合RL0.5βが
、V■領領域場合RHeO,5βがそれぞれ最も望まし
い改変抗体として作られた(第1図参照)、このVHV
L遺伝子の組合せによりCO5細胞で作られた抗体は0
5βエピトープであるBHIOペプチドに結合し、HT
LVTK Bウィルスを中和した。
このようにして得られた本発明の抗日■改変抗体はAI
DSの臨床においてこれまでになかった実質的に有効な
AIDS治療および予防剤となりうるちのである。さら
に、本発明の改変抗体調製法は、あらゆる抗体に対して
改変抗体への適用を実質的に可能にするものである。
次に、その実施例を示すが、本発明はこれに限定される
ものではない。
実施例 +Vマ ス    ロー ]1ut1コL王 抗層Vマウスモノクローナル抗体を産生ずる細胞は、H
IVウィルス()ITLV−m B)粒子及び精製した
ウィルス糖蛋白分画を免疫原として用いて、BALB/
cマウスを免疫後、その牌細胞とX63マウスミエロー
マ細胞を常法により細胞取合して調製した。このハイブ
リドーマ、54°CBI細胞の産生ずる抗層Vモノクロ
ーナル抗体(0,5β抗体)はON’の外被蛋白gP1
20を認識し、1100n/−という低濃度でHIV感
染を阻止する中和活性を持っている[松下修三ら、Me
d4cal  Immunology、  3.  p
14.(1987)  コ。
この0.5β抗体のV領域遺伝子の調製は、54’CB
1細胞から染色体DNAを抽出し、そのEcoRI(宝
酒造製:以下本実施例で使用した試薬は、特に断わりの
ない限り宝酒造製あるいは東洋紡製を使用した)で切断
して構築した染色体DNAライブラリーがらマウスJ領
域を含んだ[32F]標識合成りIIAプローブ[坂野
ら、Nature、 286. p676(1980)
;  E、 E、 Maxら、 J、 Biol、 C
hew、、 256. p5116 (1981)]を
用いてクローニングした(特願昭63−20255 )
 。
この0.5β抗体のV領域遺伝子は、以下に示す本発明
の抗層V改変抗体調製の材料として使われた。
G、 Winterの改変抗体作製方法にしたがって0
.5β抗体VH領域改変のための移植アミノ酸の選定を
行なった。すなわち、G、 Winterらが用いてい
るヒトVLFRのアミノ酸配列[REI第2図参照:l
lPa1m  and  N、  l(ilscman
n  Z、Physiol、  Che++、、  3
56゜167 (1975)]に移植する0、5β抗体
VL領域(7)7ミノ酸配列の決定を行なった。すなわ
ち、G、 Winterの方法通りCDR領域のみをR
EIへ移植するようデザインした(RL)、第2図にそ
のデザインされたRLのアミノ酸配列を示す。
”   RLアブ−ミ の 改変抗体RLはアマジャムのキット(Oligonuc
le。
tide−directed in vitro su
tagenesis systemversion 2
 code RPN、1523)とPCR[5aiki
、 R,Get al、、 5cience、 239
.487 (1988)]を組み合わせたアマジャム−
PCR法により行なった。アマジャムの長鎖ヌクレオチ
ド特定部位突然変異誘発性キットはEcksteinら
の方法[Taylor、 J、 W、 et al、。
Nucl、 Ac1ds Res、、 13.8749
 (1985)]をもとにしている、0.5βVL領域
のRLに対する移植部位をコードする長鎖ヌクレオチド
をREIのV領域遺伝子を組み込んである鋳型1413
D?fAにアニーリングさせた後にdCTPαSを含む
溶液中でDNAの伸長・結合を行い、適当な制限酵素(
ここではNcil)で鋳型1413DNAを切断、Ex
onuclea+semによる鋳型DNAの消化を行な
って突然変異したM13DFIAのみのストランドを得
た(ここまではアマジャムのキットのプロトコールに従
って行なった)、さらに本発明者等はさらにこの方法に
PCR法を組み合わせて高効率で突然変異させたDNA
を得る方法へと改良した。すなわち、Exonucle
ムs−e m消化産物を鋳型にユニバーサルプライマー
(UP:M]3■p18の5゛側に相補的な配列を持つ
)とリバースプライマー(R5P:M13■P18の3
°側と同じ配列を持つ〉を用いてPCBを行なった。こ
れらのプライマーはともに20P■ol使い、PCRの
試薬はCETUS社のものを使用した。PCBの条件は
、94℃1分、55℃1分、72℃1分で25サイクル
行なった。
PCR終了後、産物をBamHI/Hindl 11で
消化し、アガロース電気泳動により目的のサイズを切り
だし、pUc18のBamHI−Hindlr+サイト
に組み込み、DH5a(BRL社)に形質転換し、 1
次スクリーニングとして、突然変異に使用したCDRプ
ライマーを用いてアマジャムキットのプロトコールにし
たがってコロニハイプリダイゼーションを行ない、CD
R突然変異に成功しているクローンを選んだ、その結果
RL2.45゜73の3クローンが3つのCDRとも突
然変異していた。さらに、2次スクリーニングとして、
得られたクローンよりプラスミドを常法により調製しシ
ークナーゼキット(USB社)を用いてシーフェンスを
行なった。その結果RL鎖についてはクローン2.45
が正確にCDR移植が出来ていることが判明した。
G、 Winterの改変抗体作製方法にしたがって0
5β抗体VH領域改変のための移植アミノ酸の選定を行
なった、すなわち、G、−”1nterらが用いている
ヒトFRのアミノ酸配列[ヒトV領域サブグループ2で
あるNEW図1参照:  J、 Po1jak、 et
 al、、 Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 USA、 71.3440 (
1974)]に移植する0、5β抗体VH領域のアミノ
酸配列の決定を行なった。
移植する領域として、G、Winterの方法通りCD
R領域のみ移植した場合(Ver、a: RHa)と、
さらにCan。
n1cal構造(C,Chothia et al、、
 Nature、 342.877 (1989)]を
満足するようにFBIとFR3領域の一部も合わせて移
植した場合(Ver、 b: RHb)の2つのバージ
ョンをデザインした。第1図にそのデザインされたRH
a、 RHbのアミノ酸配列を示す、実際の改変抗体R
Ha、 RHbは以下の■に示す方法により作製した。
R1(a RRb  −スζ 改変抗体RHa、 RHbの作製には初めアマジャム−
PCR法を試みた。  1iE−“のV領域遺伝子を組
み込んだM13DNAを鋳型にして、第1図に示す0.
5βVH領域のR)IA、R11bに対する移植部位を
コードする長鎖ヌクレオチドをそれぞれ用いて前述のR
Lの場合と同様にアマジャム=PCR法を行なった。そ
の結果いずれの場合も3のCDRがともに移植されたも
のは得られなかった。  R[(Aの場合、RHa72
がCDIと3を持っていたことが分かったので、これを
鋳型に1unkel法[Kunkel、 T、^、、 
14ethods in Enzyvology、 1
54.367(1987);  Venkltara+
*an、  ^、  R,、Nuc、  Ac1ds 
 Res、17.3314 (1989)]を用いた特
定部位突然変異誘発法により残りのCDR2部分を移植
した。  Kunkel法は、dat−、ung−の大
腸菌で作られたM13ファージIl?l^(デオキシウ
ラシル(dtl)を含んでいるためung+の大腸菌の
なかでは増殖できない)を鋳型にin vitr。
鳳utagenesisを行ない、dUを含まない目的
の変異M13DNAを合成し、さらにこれらをung+
の大腸菌にトランスフェクションすることによりdUを
含まないM13のみを選択的に得るという方法である。
RHa72のV領域遺伝子を持ったM13DN^をB1
313株(dut−、ung−)に感染させてdU−R
FIa7265sDN^を調製した。この5sDN^に
CDR2をコードしているオリゴマーをアニーリング後
、伸長と連結を行ない、701株(ung+)にトラン
スフェクションした。得られたファージプラークの中か
ら任意に選んだプラークを別のプレートに移し直してM
13感染細胞のコロニーを作らせ、CDR2オリゴマー
を10−ブにコロニーハイブリダイゼーション(前述)
を行なった。
そのCDR2陽性クローンについてM13RFDNAを
調製してシーフェンス(前述)を行なった結果、RHa
726clonelo、139の2つが目的のCDR1
,2,3を持っていることが分かった。
R)[bの場合、CDI’llのみを持つRHbl、 
 CDR3のみを持つRHb96がアマジャム−PCR
法で得られたので、CDR2オリゴマーを組み合わせて
Kammannらが考案した2 5tep PCR法[
Nuc、  Ac1d Res、  17. 5404
  (1989)]を用いた特定部位突然変異誘発法を
用いることににした。  25tep PCR法はPC
Bを2回繰り返すことにより目的のDNA断片の任意の
部分に突然変異を入れる方法である。
第1 PCBはR1(b96を鋳型にR8PとCDR2
オリゴマーをプライマーにして行なった。  PCHの
条件は94℃1分、 37℃ 1分、68℃ 3分、 
で30サイクル行なった。プライマーはともに20p層
01使い、PCHの試薬はC1703社のものを使用し
た。第1 PCB終了後、アガロース電気泳動により目
的のサイズを切りだした。この第1 PCRa物とUP
をプライマーにRHblを鋳型にして第1 PCBと同
じ条件で第2 PCBを行なった。  PCR終了後、
産物をBa5HT/Hindl11で消化し、アガロー
ス電気泳動により目的のサイズを切りだし、pacts
のBa+*HI−旧n+011サイトに組み込み、II
H5α(BRL社)に形質転換した。その後、コロニー
ハイブリダイゼーションとシーフェンス(前述)を行な
い、CDRI、 2.3をもつRHb−PCR82を得
た。
改変抗体のためのコントロールとして、■領域が全てマ
ウスであるキメラ抗体が作られた。0.5βのVl(、
VL領領域両端にPCR法を用いて旧ndlllとBa
飄旧(VH)あるいはBgl I[(VL)サイトをそ
れぞれ付加し後述の発現ベクターに組み込んだ(以下こ
のキメラ抗体をそれぞれC)1. CLとする)、PC
Bの条件は、94℃1分、55℃ 1分、72℃ 1分
で25サイクル行ないった。これらのプライマーはとも
に20p■o+使い、PCHの試薬はC1703社のも
のを使用した。0.5βのV領域の核酸塩基配列とそれ
に対するPCBブライマーは第3図および、第4図に示
す。
改変抗体およびキメラ抗体の発現のためにヒトサイトメ
ガロウィルス(HCMV)のエンハンサ−、プロモータ
ー[N、 l1hittle、 et al、、 Pr
otein Engineering、 1.499 
(1987)1を持った発現ベクターHCMV−に、 
HCMV−y 1がそれぞれ使われた。  HCMV−
に。
はヒトに鎖定常領域遺伝子を持ちHCMV−γ1はヒト
γ1鎖定常領域遺伝子を持つ、キメラ抗体遺伝子発現用
のベクターの構造を第5図および第6図に示す、前述の
(4)で作られた0、5βのV領域CH,CLをそれぞ
れHCl4V−71、HCi4V−にのHindlll
−Bag旧サイトに組み込んだものである。また、RH
a、RHbおよびRL V領域遺伝子も、CH,CLの
場合と同様にして、HCMV−γ1.HCMV−ににそ
れぞれ組み込んだ。
上記のように構築したプラスミドの持つ抗体活性をC0
87細胞[ATCCCRL 16511を用いた一時的
発現系で検討した。方法はCO37細胞にプラスミドD
N^をBjo−Rad社製のエレクトロポレーション装
置を用いて、Bio−R16社のプロトコールにしたが
って導入し、3日間10%牛脂児血清を含むDI4EM
培地<GIBCO社)で培養し、その培養上清を回収、
抗ヒトIgGあるいはBHIOペプチド(0,5β抗体
のエピトープ)を用いたELISA法(特願昭63−2
0255号)によりその培養上清に存在する抗体の活性
を測定した。
結果を第7図に示す、抗体遺伝子発現に関しては全ての
組合せで蛋白として発現したく第7図b)。
しかし、結合活性については、コントロールであるCH
xCLの組合せではBHIOペプチドに結合する抗体が
得られたが、改変抗体であるRHaxRL、 R1(b
xRLの組合せでは結合活性は得られなかった(第7図
a)。
このことは、G、Winterの方法にしたがって単純
にCDRを移植するだけでは活性が得られない場合があ
ることを示している。また、マウス0.5βのVHと改
変抗体のVLの組合せであるCHXRLでもキメラ抗体
CHxCLの組合せと同等の結合活性を示した。このこ
とは0.5βのvL領領域関して改変がうまく行ってい
ることを示している。
VL     ・           ヒ   ■H
G、Winterの方法通りCDR領域のみ移植した場
合(Ver、 JL: RHa )および、これに加え
てCanonical構造を満足するようにFBIとF
R3領域の一部も合わせて移植した場合(Ver、 b
: Rub)でも結合活性が得られないことから、ヒト
FR領域とマウスFR領域の関係を再検討した。過去に
)IEWを用いて改変化が成功した抗体のホモロジーを
調べてみると、B18(58,6駕>、 Dl、3(6
5,5駕)、 CAMPATH(52,9χ)となって
おり、0.5βの場合は49.4%と低かった。0.5
β抗体と最もホモロジーの高いヒトのサブグループを検
索したところ、サブグループ1であることが分かった。
そこで、ヒトサブグループ1のVH遺伝子(SGl、第
1図参照)を以下の実験に使用した。ちなみにこのSG
Iと0.5βののホモロジーは64.4πであった。
このSGIと0.5β遺伝子のアミノ酸配列を比較し、
CD1部分以外に、Canonical構造、VHVL
バッキング[C,Chothia  et  al、、
J、Mo1.Biol、、  186.651(198
5)]、を満足するように移植領域を選定した。
その配列を第1図のRHcO,5βに示す。
RHc  −ス≧ RHcの作製は、  SGIのV領域遺伝子を組み込ん
だ閾13DNAを鋳型にして、第1図に示す0,5βV
H領域のRHcに対する移植部位をコードする長鎖ヌク
レオチドをそれぞれ用いて前述のRLの場合と同様にア
マジャム−PCR法を行なって作製した。その結果、C
DR1,2,3が完全に移植されたRHc73を得た。
このRHc73の旧ndlO−Bag旧断片を前述のH
CMV−71ベクターの同サイトに組み込みRHcO,
5βプラスミドを作製した。
このプラスミドと改変VLの組合せ(RHcxRL )
によって得られる抗体活性を前述のCO57細胞におけ
る一時的発現系で検討した。(5)の場合と同様にして
遺伝子導入細胞の培養上清を回収、抗ヒトIgGあるい
はBHIOペプチド(0,5β抗体のエピトープ)を用
いたELISA法によりその培養上清に存在する抗体の
活性を測定した。その結果、第8図に示すようにBRI
Gペプチドに対する結合活性が得られた。
しかしコントロールであるCHxCLの組合せに比べる
とかなり活性が低いように思われた。
SGIのVH領領域用いた結果、改変抗体に結合活性が
得られたが、さらに高い活性を与えるためにFR領域内
の特異アミノ酸について検討した。移植先のヒト遺伝子
をNEWがらSGIに変えることによって、0.5βに
対するFR領領域ホモロジーは49.4%がら64.4
χに上昇したが、その大部分はFBI領域に寄与すると
ころが大きく、FR2,FR1にはほとんど変化がなか
った。したがって、この部分のアミノ酸を再検討しより
結合活性の強い改変抗体を作製しようと試みた。  F
R1の3°と FR3の3′の特異アミノ酸をさらにR
Hcに移植した。  FR2の3°とFR3の3゛の特
異アミノ酸を持つもの(Rue)と、FR2の3゛の特
異アミノ酸のみを持つもの(R)If)をデザインした
0合わせて、同部分のNEIIをベースとしたRHbへ
の移植も試みた(RFId)、  これらのアミノ酸配
列を第1図に示す。
これらの改変VH領域遺伝子は前述のアマジャムPCR
法、Kunke l法、Zstep PCR法を適時組
み合わせて構築した。構築した改変vH領域遺伝子は前
述のHCMV−71ベクターに組み込まれ、RHeo、
 5β、RHfO15β、RHdo、 5βがそれぞれ
作られた。これらのプラスミドを前述のCO37細胞に
おける一時的発現系でその活性を検討した。
その結果、RHexN、、RHfxRLの組合せの順で
強い結合活性が得られた(第8図)、この結果より、F
R2およびFR3領域の特異アミノ酸が結合活性には必
要であることが示された。また、RHdxRLの組合せ
でも結合活性は検出されなかった(第7図〉ことから、
05β抗体の場合、ホモロジーの高いヒトサブグループ
を選ぶことがまず重要であると思われる。
(8)改変抗体の活性 の」[全1宣」1性 0.5β抗体を改変化することに成功したが、このRH
exRLの作る改変抗体がオリジナルのマウス0.5β
抗体に比べてどの程度の活性を持つのが、その能力を蒙
争阻害実験により検討した。  BHIOペプチドを固
定したプレートに、インデイケータ−としてのペルオキ
シダーゼ標識マウス0.5β抗体(マレイミド法にした
がって作製)と競合抗体としての各種抗体(CHxCL
、 RHexRL、 RHfxRL、 RHcxRL、
ヒトポリクローナル抗体)を混合して加え、37℃2時
間反応させた後にTMBZ(3,3°、5.5°テトラ
メチルベンジジン二 同口化学)で発色させた。その結
果を第90に示す、最終濃度0.04μg/mlのペル
オキシダーゼ標識マウス0,5β抗体に対して競合抗体
の抗体濃度を順次変えていったところ、CHXCLのキ
メラ抗体はマウス0.5β抗体とほぼ同じ軌跡を示した
。また、RHexRLおよびRHfxRLの作る抗体も
競合した。抗体濃度から計算してRHexRLおよびR
HfxRLはオリジナルの0.5β抗体に比べてそれぞ
れ約172.1/4の活性を持っていることが示された
。  RHexRLの約1/2は過去の改変抗体の成績
に比べると最もいい値といえる。
乱も艮皿1 CEM/LAVの培養上清をウィルス原液(10”がら
10”TCIDss)トシテ使用シタ。
先ず、10TCIDs@150Δに調製したウィルス液
をアフィゲルプロティンA MAPS−nキット(Bi
o−Rad社)を用いてアフィニティ精製した改変抗体
、0.5βキメラ抗体、0.5β抗体各50Δ(N々の
段階希釈したもの)とを96穴の平底プレートにはん種
し、37℃で1時間インキュベートした。その後、  
MT4細胞を10′個/100J /穴(10%FC3
,L−グルタミン3.5〜4.0g/l、ペニシリン5
0u/■1及びストレプトマイシン50μ9/麿1を含
むRPM11640培地に浮遊したもの)で添加し、5
日間培養した。5日後、感染時にしょうじる合胞体形成
(シンシチウムフォーメーション)を抗体が阻害するか
否かで中和活性を判定した。また、中和活性は合胞体形
成を100%阻害する抗体の最低有効濃度として表示し
た。その結果を下記表1に示す。
表 He × L 6.2 Hf L 50.0 CHX  CL 3.1 オリジナルである0、5β抗体及び0,5βキメラ抗体
(CHxCL)は、3.1刈/艷の濃度でウィルス感染
を100×阻害するが、改変抗体については、RHex
RL4こおいて6.3μ9/−の濃度でウィルス感染を
100χ阻害していることが判る。この改変抗体RHe
RLの競合阻害活性は前述したように、0.5β抗体及
び0.5βキメラ抗体の約172の活性を示すが、中和
活性におり)でもオリジナル抗体の172活性を示すこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、マウス05β抗体、ヒト抗体NEW、SG■
および、各種改変0.5β抗体のH鎖可変領域のアミノ
酸配列を示す。 第2図は、マウス0.5β抗体、ヒト抗体REIおよび
改変0.5β抗体のL鎖可変領域のアミノ酸配列を示す
。 第3図は、マウス0.5β抗体のVH領域遺伝子のDK
^塩基配列およびキメラ抗体遺伝子作製のためのPCB
プライマーの配列とその位置を示したものである。 第4図は、マウス0.5β抗体の■に領域遺伝子の11
NA塩基配列およびキメラ抗体遺伝子作製のためのPC
Bプライマーの配列とその位置を示したものである。 第5図および第6図は、それぞれ0.5βキメラ抗体H
鎖遺伝子およびL鎖遺伝子を含む発現型プラスミドの一
例をを示したものである。 第7図および第8図は、それぞれ0.5βキメラ抗体お
よび各種改変抗体のELIS^アッセイの結果の一例を
示したものである。 第9図は、0.5βキメラ抗体および各種改変抗体の競
合阻害実験結果の一例を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)抗ヒト免疫不全ウィルス(HIV)活性を有する
    ヒト×マウス改変抗体H鎖であって、可変領域の相補性
    決定領域(CDR)のアミノ酸配列とそれに隣接するフ
    レームワーク領域(FR)のN末端および/またはC末
    端の一部のアミノ酸とがマウスモノクローナル抗体由来
    の配列であり、これ以外のフレームワーク領域がヒト抗
    体由来のアミノ酸配列であることを特徴とする組換え抗
    HIV改変抗体H鎖。 (2)該マウス抗体由来のアミノ酸配列の領域が、少な
    くともCDRのアミノ酸配列、CDR1に隣接するFR
    2のN末側5個のアミノ酸配列およびCDR2に隣接す
    るFR3のN末側6個のアミノ酸配列である前記第(1
    )項記載の組換え抗HIV改変抗体H鎖。 (3)可変領域のマウス抗体由来のCDRとその両端の
    アミノ酸配列が、下記のアミノ酸配列である前記第(2
    )項記載の抗HIV改変抗体H鎖。 【遺伝子配列があります】 (xxx..xはヒト抗体由来のアミノ酸配列、¥下線
    ¥の部分はCDRのアミノ酸配列) (4)該ヒト抗体由来のアミノ酸配列が、ヒト抗体サブ
    グループ I に属する抗体のアミノ酸配列である前記第
    (1)項記載の抗HIV改変抗体H鎖。 (5)可変領域が、下記のアミノ酸配列からなる前記第
    (1)項記載の抗HIV改変抗体H鎖。 【遺伝子配列があります】 (¥下線¥部分はマウス抗体由来のアミノ酸配列)(6
    )抗ヒト免疫不全ウィルス(HIV)活性を有するヒト
    ×マウス改変抗体L鎖であって、相補性決定領域(CD
    R)のアミノ酸配列がマウスモノクローナル抗体由来の
    下記のアミノ酸配列であり、フレームワーク領域がヒト
    抗体由来のアミノ酸配列であることを特徴とする組換え
    抗HIV改変抗体L鎖。 CDR1:KASQSVDYDGDSYMNCDR2:
    AASNLES CDR3:QQSNEDPFT (7)可変領域が、下記のアミノ酸配列からなる前記第
    (6)項記載の抗HIV改変抗体L鎖。 (8)前記第(1)項記載の抗HIV改変抗体H鎖と、
    前記第(6)項記載の抗HIV改変抗体L鎖とからなる
    抗HIV改変抗体。 (9)相補性決定領域およびこれに隣接するフレーム領
    域の一部が特異的マウス抗体由来のアミノ酸配列、残り
    のフレーム領域がヒト抗体由来のアミノ酸配列になるよ
    う遺伝子組換えが行われた遺伝子であり、さらに該ヒト
    抗体が相補性決定領域を提供するマウス抗体可変領域と
    アミノ酸配列において高いホモロジーがあるサブグルー
    プのヒト抗体から選択されることを特徴とする改変抗体
    H鎖をコードする組換え遺伝子を調製し、これを適当な
    発現ベクターを用いて動物細胞中で発現・回収すること
    からなる改変抗体H鎖の調製方法。 (10)該特異的マウス抗体由来のアミノ酸配列の領域
    が、少なくともCDRのアミノ酸配列、CDR1に隣接
    するFR2のN末側5個のアミノ酸配列およびCDR2
    に隣接するFR3のN末側6個のアミノ酸配列である前
    記第(9)項記載の調製方法。 (11)相補性決定領域およびこれに隣接するフレーム
    領域の一部が特異的マウス抗体由来のアミノ酸配列、残
    りのフレーム領域がヒト抗体由来のアミノ酸配列になる
    よう遺伝子組換えが行われた遺伝子であり、さらに該ヒ
    ト抗体が相補性決定領域を提供するマウス抗体可変領域
    とアミノ酸配列において高いホモロジーがあるサブグル
    ープのヒト抗体から選択されることを特徴とする改変抗
    体H鎖をコードする組換え遺伝子と、少なくとも相補性
    決定領域が特異的マウス抗体由来のアミノ酸配列であり
    残りのフレーム領域がヒト抗体由来のアミノ酸配列とな
    るように遺伝子組換えが行われた改変抗体L鎖をコード
    する組換え遺伝子とを適当な発現ベクターを用いて動物
    細胞中で発現させこれを回収することからなる改変抗体
    の調製方法。 (12)該H鎖の特異的マウス抗体由来のアミノ酸配列
    の領域が、少なくともCDRのアミノ酸配列、CDR1
    に隣接するFR2のN末側5個のアミノ酸配列およびC
    DR2に隣接するFR3のN末側6個のアミノ酸配列で
    ある前記第(11)項記載の調製方法。 (13)該特異的マウス抗体が、抗ヒト免疫不全ウィル
    ス(HIV)活性を有する抗体である前記第(9)項ま
    たは(11)項に記載の調製方法。 (14)該改変抗体H鎖可変領域のマウス抗体由来のア
    ミノ酸配列が、下記のアミノ酸配列である前記第(13
    )項記載の調製方法。 【遺伝子配列があります】 (xxx..xはヒト抗体由来のアミノ酸配列、¥下線
    ¥の部分はCDRのアミノ酸配列) (15)該ヒト抗体由来のアミノ酸配列が、ヒト抗体サ
    ブグループ I に属する抗体のアミノ酸配列である前記
    第(13)項記載の調製方法。 (16)該改変抗体H鎖改変領域が下記のアミノ酸配列
    からなる前記第(13)項記載の調製方法。 【遺伝子配列があります】 (¥下線¥部分はマウス抗体由来のアミノ酸配列)
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