JPH04137476U - 薄型コイル - Google Patents

薄型コイル

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JPH04137476U
JPH04137476U JP5373791U JP5373791U JPH04137476U JP H04137476 U JPH04137476 U JP H04137476U JP 5373791 U JP5373791 U JP 5373791U JP 5373791 U JP5373791 U JP 5373791U JP H04137476 U JPH04137476 U JP H04137476U
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JP
Japan
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coil
pattern
metal plate
resin substrate
coils
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JP5373791U
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伸一 丹羽
泰治 松山
政夫 竹村
隆文 桑沢
寿政 小林
哲夫 保科
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株式会社三協精機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コイルを等間隔で正確に配列することができ、
コイルとステータ基板との接続を容易にした薄型コイル
を提供する。 【構成】パターン状に加工された金属板1とコイル形状
の複数の凹部10を有する樹脂基板3とが一体成形され
ていて、上記基板3の各凹部10にコイルを挿入配置
し、コイルを金属板1のパターン2に接続してなる。各
凹部10内に挿入したコイルは樹脂基板3と一体化す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薄型コイルに関するもので、例えば面対向型モータなどに適用可能 なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、扁平な面対向型モータに適したコイルの一般的なものは、図5に示すよ うにマグネットワイヤーを所定回数巻いてなる複数のコイル22をステータ基板 23に周方向に配置したものである。その他のコイルの例として、銅箔を絶縁層 の介在のもとに巻芯に巻いたあと輪切りにしてコイルとし、これを図5のように ステータ基板に周方向に配置したものや、特開昭61−73552号公報に記載 されているように、銅箔を絶縁層の介在のもとに巻いたものを複数個周方向に配 置してモールドにより一体成形し、これを所定の厚さで輪切りにしてなるいわゆ るスライスコイルなどがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図5に示すようなコイルの場合、各コイル22を個々にステータ基板23に配 置するため位置精度が出にくいし、コイルの引出線を一つ一つ摘みながら基板2 3の所定位置に半田付けする必要があるため、半田付け作業が困難であるなどの 欠点がある。また、スライスコイルの場合は、各コイルをその巻き初めと巻き終 りの2ヵ所ずつ各コイルの裏面側で接続する必要があるため、接続部が目視確認 できずコイル接続作業が困難であるなどの欠点がある。
【0004】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたもので、コイルを等間 隔で正確に配列することができ、また、コイルとステータ基板との接続を容易に した薄型コイルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、パターン状に加工された金属板とコイル形状の複数の凹部を有する 樹脂基板とが一体成形されていて、上記基板の上記各凹部にコイルを挿入配置し 、該コイルを上記金属板のパターンに接続したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
パターン状に加工された金属板は結線パターンとして利用する。この金属板に 一体成形された樹脂基板のコイル形状の複数の凹部にコイルを挿入することによ ってコイルが正確に位置決めされて配置される。また、金属板のパターンを予め コイルの端部位置に合わせて形成しておけば、上記のようにして位置決めされて いるコイルの端部とパターンとを直接接続することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案にかかる薄型コイルの実施例について図面を参照しながら説明す る。 図1において、符号1を付した正方形状の部材は金属板であり、この金属板1 にはプレス又はエッチングなどの方法を用いて結線パターン2が形成されている 。この場合、最終的に必要とする完全な結線パターンが残るように打ち抜くと、 パターン2の一部が金属板1から分離してしまうので、結線パターン2は最終的 な結線パターンではなく、金属板1の本体部分と結線パターン2との間の適所に パターン保持部4,5,6,7,15を残した不完全な結線パターンとなっいて 、金属板1の本体部分と結線パターン2とがパターン保持部4,5,6,7,1 5で一体に連結された形になっている。また、結線パターン2の内周側には略リ ング状パターン12があり、この略リング状パターン12から放射状に伸びた端 子部8及びこれに続くパターン保持部7によって結線パターン2と略リング状パ ターン12が一体に連結されている。
【0008】 金属板1に結線パターン2を形成した後、図2のように結線パターン2上に樹 脂を射出してパターン2と一体化した樹脂基板3を形成する。樹脂基板3は金属 板1の上記略リング状パターン12の部分も覆っている。樹脂成形の際、後の工 程でのコイルの配置を容易にするため、基板3上の周方向に一定の間隔で、コイ ルの平面形状に合わせたほぼ台形状の凹部10をコイル数に合わせて複数箇所に 形成する。
【0009】 樹脂基板3の成形後、金属板1の前記各パターン保持部4,5,6,7,15 をプレスパンチで切離し、樹脂基板3を金属板1から切り離す。樹脂基板3によ って結線パターン2が一体に保持されている。
【0010】 不要なパターン保持部を切り離した後、各コイルの巻き始めと接する凹部10 内の端子部8と、各コイルの巻き終わりと接する凹部10内の端子部9を折り曲 げて、コイルを実装しやすいようにフォーミングする。図3に示すように、各凹 部10にはコイル11を挿入配置するが、このとき、コイル11の巻き始めと巻 き終りの絶縁被覆をはがしておき、続いてリフロー半田付を行えばコイル11の 巻き始めが端子部8に、コイル11の巻き終りが端子部9に半田付けされてコイ ル11の結線が完了する。リフロー半田付けで各コイル11が結線パターン2に 結合されることにより、各コイル11は樹脂基板3と実質一体化されることにな るが、各コイル11を樹脂基板3により強固に一体化するために、各コイル11 を樹脂基板3に接着してもよい。
【0011】 本考案に適用されるコイル11は扁平な空間内に平面方向に巻き回されている ものであれば製造方法などは特に限定されないが、従来技術として説明した、銅 箔を絶縁層の介在のもとに巻芯に巻いたあと輪切りにすることによって得られる コイルを用いることが望ましい。図4の左半部はこのようなコイルの製造工程の 例を示すものであって、銅箔を材料としてこれに絶縁コーティングを施し、次に この一側縁部を巻芯に固定し、銅箔に接着剤を塗布したあと巻芯に所定回数巻回 して筒状にし、銅箔の層間が完全に接着されたあと巻心を抜取り、次に筒状に巻 回された銅箔を所定の圧に輪切りにしてコイルとする。
【0012】 図4の右半部は、前述のような金属板1と樹脂基板3の製造工程及び樹脂基板 3への上記コイル11の組込工程の例を示す。上記金属板1は暑さが0.05〜 0.2mm程度の薄い板である。この工程は既に説明したとおり、銅板、洋白板 、その他半田めっき板などの金属版を材料としてこれをプレスによりパターンニ ングして結線パターンを形成し、これに樹脂を射出一体成形して樹脂基板を形成 し、そのあとパンチ孔あけにより不要部分を切り離して端子部をフォーミングし 、次に、樹脂基板の凹部に上記コイルを嵌め込み、リフロー半田付等により各コ イルの巻き始め及び巻き終りと各端子部とを半田付して薄型コイルを完成するも のである。
【0013】 このようにして得られた薄型コイルは、周知のとおり扁平なロータマグネット と対向配置され、ロータマグネットの回転位置に応じて各コイルへの通電を切り 換えることによりロータマグネットを含むロータを回転駆動することができる。
【0014】 以上説明した実施例によれば、一体成形による樹脂基板3に形成した凹部10 にコイル11を挿入配置するだけでコイル11を配置することができるから、コ イル11の配列が容易であり、コイル11の位置決めの精度が向上するため、ト ルクリップルに対し性能の向上が得られる。また、コイルを保持する樹脂基板3 に結線パターン2を配して一体化し、この結線パターン2にコイル11を接続し たため、ステータ基板でのコイル間パターンが不要となる。さらに、樹脂基板3 の凹部10にコイル11を挿入配置してリフロー半田付等の手段によって各コイ ル11の巻き始め及び巻き終りと各端子部とを半田付すれば結線が終了するので 、従来のコイルのような結線の煩わしさがない。
【0015】 そのほか、金属板の打ち抜きによって結線パターン2を形成することができ、 コストが安くなるし、結線パターン2は平面パターンであるため、めっきによる 立体基板に比べて信頼性が高い、というような利点もある。また、コイル接続端 子や入力端子4をフォーミングすることができるので、コイル接続や基板への接 続が容易となる。
【0016】 なお、図1、図2では1枚の金属板1に1個ずつ結線パターン2が形成され、 かつ、樹脂基板3が1個ずつ一体成形されるものとして描かれているが、面積の 広い金属板1に多数の結線パターン2を形成すると共に、それぞれの結線パター ン2ごとに樹脂基板3を一体成形し、そのあと一つ一つに結線パターン2を有す る一つ一つの樹脂基板3に分離するようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、一体成形による樹脂基板に形成した凹部にコイルを挿入配置 するだけでコイルを配置することができるから、コイルの配列が容易であり、コ イルの位置決めの精度が向上するため、トルクリップルに対し性能の向上が得ら れる。また、結線のためのパターンと樹脂基板とを一体成形し、このパターンに コイルを接続したため、従来のコイルに比べステータ基板でコイル間パターンが 不要になると共に、樹脂基板の凹部にコイルを挿入配置して各コイルの巻き始め 及び巻き終りをパターンに半田付等によって接続すれば結線が終了するので、半 田付が容易にできコイルの位置も変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に適用可能な基板形成工程の例を示す平
面図。
【図2】同上基板形成工程に続く別の工程を示す平面
図。
【図3】本考案にかかる薄型コイルの実施例を示す平面
図。
【図4】同上実施例の製造工程を示す工程図。
【図5】従来の薄型コイルの例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 金属板 2 パターン 3 樹脂基板 10 凹部 11 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桑沢 隆文 長野県駒ケ根市赤穂14−888番地 株式会 社三協精機製作所駒ケ根工場内 (72)考案者 小林 寿政 長野県駒ケ根市赤穂14−888番地 株式会 社三協精機製作所駒ケ根工場内 (72)考案者 保科 哲夫 長野県駒ケ根市赤穂14−888番地 株式会 社三協精機製作所駒ケ根工場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン状に加工された金属板とコイル
    形状の複数の凹部を有する樹脂基板とが一体成形されて
    いて、上記基板の上記各凹部にコイルを挿入配置し、該
    コイルを上記金属板のパターンに接続してなる薄型コイ
    ル。
  2. 【請求項2】 各凹部内にコイルを挿入し樹脂基板と一
    体化した請求項1記載の薄型コイル。
JP1991053737U 1991-06-15 1991-06-15 薄型コイル組 Expired - Lifetime JP2562721Y2 (ja)

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Cited By (1)

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